JPH10169836A - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁

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JPH10169836A
JPH10169836A JP33246296A JP33246296A JPH10169836A JP H10169836 A JPH10169836 A JP H10169836A JP 33246296 A JP33246296 A JP 33246296A JP 33246296 A JP33246296 A JP 33246296A JP H10169836 A JPH10169836 A JP H10169836A
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JP
Japan
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valve
shut
latch
pipe
state
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Pending
Application number
JP33246296A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kinoshita
明 木下
Takashi Furumiya
貴 古宮
Shigeru Fukui
茂 福井
Shigeki Goto
繁樹 後藤
Minoru Ota
稔 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ASUKO KK
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
NIPPON ASUKO KK
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by NIPPON ASUKO KK, Osaka Gas Co Ltd filed Critical NIPPON ASUKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業が容易で、設置性が向上した遮断弁
を提供すること。 【解決手段】 開弁状態で使用され、外部からの信号で
駆動されて遮断状態へ移行し、手動で開弁状態に復帰す
る遮断弁本体であるラッチ弁15と、遮断状態と開弁状
態とが手動で切換可能なバイパス弁であるストップ弁1
6とを並列に接続し、ストップ弁16をラッチ弁15の
ケーシングである弁箱17内に一体化して構成する。ラ
ッチ弁15およびストップ弁16はいずれも遮断状態で
あるときには、弁箱17内の流体は、その流れが遮断さ
れ、またラッチ弁15およびストップ弁16のいずれか
一方、あるいは両方が開弁状態であるときには、弁箱1
7内の流体は、その通過が許容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の配管設備な
どに取付けられる遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体、たとえば都市ガスを供
給する配管設備では、地震発生時などに管が破損して、
可燃性のガスが大量に流出することを防ぐために、遮断
弁が配設される。この遮断弁には、電磁力、空気圧およ
び液圧などを動力として遮断弁の弁棒および弁体を操作
する操作部と、操作部へ遮断信号を送る処理回路とが併
設され、その処理回路には、地震による振動を検出し
て、その振動の大きさ(たとえば振幅)が予め定める範
囲を超えた場合、振動検出信号を出力する感震器が電気
的に接続される。
【0003】通常状態では遮断弁は、開弁状態で使用さ
れる。感震器が地震による振動を検出し、処理回路へ振
動検出信号を出力すると、処理回路は操作部へ遮断信号
を送り、操作部は前記遮断信号に応答して弁棒を駆動
し、遮断弁を遮断状態にする。一般に前記処理回路に
は、感震器の他に配管内のガスの圧力を検出する圧力検
出器、および前記ガスの温度を検出する温度検出器など
も電気的に接続される。圧力検出器および温度検出器
は、ガスの圧力および温度がそれぞれの所定の範囲を超
えた際に処理回路へ、それぞれ所定外圧力検出信号およ
び所定外温度検出信号を送り、処理回路は前記振動検出
信号、所定外圧力検出信号および所定外温度検出信号
(以後、各検出信号と略称する)のうち、いずれか1つ
でも入力した場合、前記操作部へ遮断信号を送る。この
ようにして遮断弁は、地震ならびに配管内を通過するガ
スの所定の範囲を超える圧力変化および温度変化などの
異常発生時に配管内のガスの上流側から下流側への流れ
を遮断して、配管が破損し、ガスが大量に流出すること
を防ぐことができる。
【0004】このような遮断弁は、感震器、圧力検出器
および温度検出器(以後、感震器も含めて「各検出器」
と略称する)からの各検出信号に応じて確実に遮断状態
になるように、常に高い信頼性が要求されるため、定期
的に作動点検をする必要がある。遮断弁の作動点検は、
検査員が検査用機器を用いて処理回路に各検出器から出
力される各検出信号と同一の検査信号を直接与え、遮断
弁が作動するか否かを確認する作業によって行われる
(以後、本明細書ではこのような遮断弁の作動点検を
「トリップ試験」と呼称する)。
【0005】しかしながら稼動中の配管設備において、
その配管路に配設される遮断弁を遮断状態にすると、当
然ながらガスの流れも遮断されてしまうので、トリップ
試験時にガスの流れを遮断することを回避するために、
遮断弁の近傍には、その遮断弁を迂回するバイパス用配
管が予め設けられており、遮断弁のトリップ試験時に
は、そのバイパス用配管へガスを導いている。
【0006】図6は、典型的な先行技術の遮断装置1を
示す簡略化した系統図である。遮断装置1は、ガスが通
過する管2に介在され、前記各検出器からの各検出信号
に応じて遮断状態になる遮断弁3と、遮断弁3を迂回し
て管2に接続されるバイパス用配管4と、バイパス用配
管4に介在され、手動あるいは他の動力装置によって遮
断状態と開弁状態とを切換えることができるバイパス弁
5とを含んで構成される。
【0007】この遮断装置1では、管2内をガスが通過
することを許容する通常状態、遮断弁3のトリップ試験
が行われる点検状態および上述した地震などの異常を検
出し、各検出器から出力される各検出信号に応答して管
2内のガスの流れを遮断する異常状態の3つの状態に対
応して、遮断弁3およぴバイパス弁5がそれぞれ開弁状
態および遮断状態に切換えられる。
【0008】前記通常状態では、遮断弁3が開弁状態、
バイパス弁5が遮断状態であり、ガスは遮断弁3内を通
過する。異常状態では、上述したように各検出器から出
力される信号に応じて遮断弁3が遮断状態になり、管2
内のガスの流れは遮断される。前記点検状態では、バイ
パス弁5が検査員によって遮断状態から開弁状態に移行
される。トリップ試験によって遮断弁が遮断状態になっ
たときガスは、上流側の管2から上流側のバイパス管
4、バイパス弁5、下流側のバイパス管4、下流側の管
2を順次通過する。
【0009】このようにして遮断装置1は前記通常状態
ではガスを管2の上流側から下流側への流れを許容し、
前記異常状態では前記ガスの流れを遮断し、前記点検状
態では、遮断弁のトリップ試験による遮断状態時でもガ
スの流れを許容することができる。
【0010】このような遮断装置1は、たとえばガバナ
など都市ガスを供給する主管内のガスの2次側圧力を調
整するために設けられる整圧器に取付けられる。図6に
示される管2は、たとえば前記主管から分岐した整圧器
のパイロット管であり、遮断弁2およびバイパス弁5
が、パイロット管である管2内のガスの流れを遮断する
と、前記整圧器の調整弁は、主管のガスの流れを遮断す
るように、遮断装置1が取付けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、トリップ試験による遮断弁3の遮断状態時に、ガス
の流れを許容するため、主管2と、遮断弁3を迂回する
バイパス用配管4とを接続し、またバイパス用配管4に
はバイパス弁5を介在させなければならないので、遮断
装置1の取付作業に手間がかかるという問題を有する。
特に、既存の整圧器が配設されるような狭い場所に遮断
装置1を設置する際には、遮断弁3を設置する空間の他
に、バイパス管4およびバイパス弁5を設置する空間も
確保しなければならないので、設置性が悪いという問題
が生じる。
【0012】本発明の目的は、前記問題を解決し、バイ
パス弁が介在されるバイパス用配管を設ける必要がな
く、取付作業が容易で、設置性が向上した遮断弁を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体が通過す
る管路に取付けられる遮断弁において、開弁状態で使用
され、外部からの信号で駆動されて遮断状態に移行し、
手動で開弁状態に復帰する遮断弁本体と、遮断弁本体の
ケーシング内に一体化して構成され、遮断弁本体に並列
に接続され、手動で遮断状態と開弁状態とが切換可能な
バイパス弁とを含むことを特徴とする遮断弁である。
【0014】本発明に従えば、遮断弁本体は、開弁状態
で使用され、外部からの信号で駆動されて開弁状態から
遮断状態へ移行する。前記外部からの信号は、たとえば
感震器、圧力検出器および温度検出器などから出力され
る検出信号であり、また前記駆動は、たとえばコイルお
よびプランジャなどにおいて実現される電磁力による駆
動、あるいは空気圧シリンダなどによって実現される空
気圧による駆動あるいは油圧シリンダなどによって実現
される液圧による駆動である。また遮断弁本体は、手動
で遮断状態から開弁状態へ復帰する。またバイパス弁
は、手動で遮断状態と開弁状態とを切換えることができ
る。本発明の遮断弁は、前記遮断弁本体とバイパス弁と
が並列に接続され、ケーシング内に一体化して構成され
るので、遮断弁本体およびバイパス弁がいずれも遮断状
態であるときには、ケーシング内の流体の流れが遮断さ
れ、また遮断弁本体およびバイパス弁のいずれか一方あ
るいは両方が開弁状態であるときには、ケーシング内の
流体の流れが許容される。したがってたとえば従来の技
術に関連して述べたようなトリップ試験が行われる際
に、本発明の遮断弁は、バイパス弁を手動で遮断状態か
ら開弁状態に切換えることによって、トリップ試験の点
検の対象となる遮断弁本体の開弁状態および遮断状態に
かかわりなく、流体はケーシング内を通過することがで
きるので、従来技術の遮断装置と比較して、点検用のバ
イパス用配管が不要となる。これによって従来技術の遮
断装置と比較して、同じ機能を有する本発明の遮断弁
は、部品点数が減少し、小型化を図ることができるの
で、設置性が向上し、従来技術のバイパス用配管が取付
けられないような狭い場所にも好適に設置することがで
きる。また従来技術では流体の流れを遮断する遮断弁
と、その近傍に遮断弁を介するバイパス用配管を取付け
なければならないけれども、本発明の遮断弁は、バイパ
ス用配管の取付作業が不要になるので、取付作業が容易
になり、作業コストも減少する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある遮断弁11を示す断面図である。遮断弁11は、遮
断弁本体であるラッチ弁15と、ラッチ弁15のケーシ
ングである弁箱17内に一体化して構成され、ラッチ弁
15に並列に接続されるバイパス弁であるストップ弁1
6とを含んで構成される。
【0016】ラッチ弁15は、弁体19と、弁体19を
支持する弁棒20と、弁棒20に挿通され、鉛直方向
(図1の上下方向)の弁体19に近接する一端部が弁棒
20のばね受け部22の上端面に当接し、前記鉛直方向
他端部は弁棒20が挿通する弁箱17の上ボンネット部
36の下端面に当接するコイルばね21とを含んで構成
される。コイルばね21のばね力は、弁体19を、下方
向へ変位させるように付勢する。
【0017】ストップ弁16は、弁体26と、弁体26
を支持する弁棒25とを含んで構成される。弁箱17内
には仕切り部材32が設けられ、この仕切り部材32の
前記鉛直方向上端部には、ラッチ弁15の弁体19が着
座する弁座33aが形成され、前記鉛直方向下端部に
は、ストップ弁16の弁体26が着座する弁座33bが
形成される。弁箱17の上流側接続口29および下流側
接続口30には、流体、たとえば可燃性の都市ガス(以
後、単に「ガス」と略称する)が通過する管と接続する
ためのねじ穴29a,30aがそれぞれ形成される。
【0018】弁箱17の上部には、弁棒20が挿通可能
な挿通孔を有する上ボンネット部36が形成される。弁
棒20は後述する電磁部によって下方へ変位され、また
後述する操作部によって上方へ変位され、これに伴って
弁体19も上下方向へ変位される。図1に示されるよう
に弁体19が弁座33aから離反し、弁孔34aが開放
されている状態をラッチ弁15の開弁状態と呼ぶ。この
ときラッチ弁15は上流側から下流側へあるいは下流側
から上流側へのガスの流れを許容する。また逆に弁体1
9が弁座33aに着座し、弁孔34aを塞いでいる状態
をラッチ弁15の遮断状態と呼ぶ。このときラッチ弁1
5は流体の流れを阻止する。また弁箱17の下部には、
外周面にねじ山が形成される弁棒25が螺合し得るねじ
穴を有した下ボンネット37が形成される。弁棒25
は、後述するハンドルによって回転しながら、前記上下
方向へ変位され、これに伴って弁体26も上下方向へ変
位される。この弁棒25および弁体26で構成されるス
トップ弁16も、上述したラッチ弁15と同様に弁体2
6が弁座33bに着座して、弁孔34bを塞いでいる状
態を遮断状態と呼び、また弁体26が弁座33bから離
反して弁孔34bを開放している状態を開弁状態と呼
ぶ。なお上述した上ボンネット部36の弁棒20が挿通
する挿通孔には、図示しないパッキンが設けられ、弁箱
17の内部空間31の気密性が保たれる。同様に下ボン
ネット部37のねじ穴と弁棒25との間もパッキンなど
の手段によって密封され、内部空間31の気密性が保た
れる。
【0019】図2は、遮断弁11を備えた遮断装置12
を示す断面図である。遮断装置12は、ガスが通過する
管路に接続される遮断弁11と、ラッチ弁15を手動で
遮断状態から開弁状態へ駆動し得るラッチ操作部13
と、前記ラッチ弁15を開弁状態から遮断状態へ駆動さ
せるための電磁部14とを含んで構成される。
【0020】通常状態では、遮断弁11は図1および図
2に示されるようにラッチ弁15を開弁状態、ストップ
弁16を遮断状態にして使用される。この遮断弁11の
上ボンネット部36上にはラッチ操作部13および電磁
部14が配設される。ラッチ操作部13には、ラッチレ
バー41が設けられ、このラッチレバー41を手で把持
して容易にラッチレバー軸42をその軸線方向まわりに
角変位させることができる。ラッチ操作部13内では、
ラッチレバー軸42の角変位運動は、たとえばリンク機
構などを介して弁棒20の上下方向の変位運動に連動
し、前記ラッチレバー軸42の角変位運動によって弁棒
20および弁体19が上昇し、遮断状態から開弁状態へ
移行させることができる。
【0021】電磁部14内には、たとえば電磁ソレノイ
ドおよびプランジャから成る図示しない電磁操作部が設
けられており、この電磁操作部は、電磁ソレノイドが消
磁されているときには、プランジャが前記ラッチ操作部
のリンク機構に噛込むなどしてレバー軸42の角変位運
動を阻止し、このようにしてラッチ弁15の弁体19が
コイルばね21のばね力に打勝ち、前記開弁状態が保た
れる。前記電磁ソレノイドが励磁されるとプランジャが
変位して、前記角変位運動が可能になり、ラッチ弁15
はコイルばね21のばね力によって開弁状態から遮断状
態へ移行する。また電磁部14には、地震による振動を
検出して、電気的信号を出力する感震器、弁体が通過す
る配管内の流体の圧力を検出して、その圧力が所定の範
囲を超えた場合には、電気的信号を出力する圧力検出器
および前記流体の温度を検出して、その流体の温度が所
定の範囲を超えた場合には、電気的信号を出力する温度
検出器などが電気的に接続される。これらの各検出器か
ら出力される電気的信号により、電磁ソレノイドを励磁
して、プランジャを変位させる。これによってラッチレ
バー41が、前記コイルばね21のばね力によってレバ
ー軸42まわりに角変位され、ラッチ弁15は遮断状態
になり、遮断弁11は、ガスの流れを遮断する。ラッチ
弁15は、ラッチレバー41を手で把持して、レバー軸
42を角変位させると、ラッチ弁15は遮断状態から開
弁状態へ復帰する。
【0022】ラッチ操作部13の外表面には、ラッチ弁
15の開弁状態時、および遮断状態時のラッチレバー4
1の位置に対応して、「OPEN」および「CLOS
E」などのラッチ弁15の開弁時のラッチレバー41の
位置およびラッチ弁15の遮断時のラッチレバー41の
位置を示す情報がそれぞれ表示される。したがってラッ
チレバー41の位置と、前記情報が表示される位置とを
目視し、比較することによって、容易にラッチ弁15が
開弁状態であるか遮断状態であるかを確認することがで
きる。
【0023】図4は、遮断装置12のトリップ試験を行
う際のラッチ弁15の動作を示す断面図であり、図4
(1)はトリップ試験前のラッチ弁15の開弁状態を示
し、図4(2)はラッチ弁15の遮断状態を示す。
【0024】遮断装置12のトリップ試験を行う際に
は、弁体26から離反する弁棒25の軸線方向下端面に
ハンドル44が取付けられる。ハンドル44は、たとえ
ばT形スライドハンドルであり、前記弁棒25の接続方
向下端面には、ハンドル44の角ドライブが嵌まり込む
嵌合溝が形成される。ハンドル44は弁棒25に対し、
着脱自在であり、トリップ試験を行わないときには取外
される。ストップ弁16は、トリップ試験を行う検査員
が、手でハンドル44を把持して、ハンドルとともにス
トップ弁16の弁棒25を回転させて、弁体26を弁座
33bから離反する方向(図3および図4の下方向)に
変位させることによって遮断状態から開弁状態へ切換え
られる。なお前記弁棒25の外周面に設けられるねじお
よび弁箱17の下ボンネット部37のねじ穴は、ハンド
ル44を約2回転させることによって弁体26が約4m
m前記弁座33bから離反する方向へ変位するように形
成される。
【0025】トリップ試験では、検査員が検査用機器を
用いて上述した各検出器から出力される電気的信号と同
一の電気的信号を電磁部14へ出力し、ラッチ弁15が
遮断状態になるか否かを確認する。前記確認は検査員
が、ラッチ弁15の弁棒20にラッチレバー軸42など
を介して連動するラッチレバー41が、ラッチ操作部1
3の外表面に予め表示される遮断位置と合致するよう
に、ラッチレバー軸42を中心に角変位することを目視
することによって行われる。前記確認後検査員は、電磁
部14内の電磁ソレノイドを消磁させて、ラッチレバー
41をコイルばね21のばね力に抗してラッチ操作部1
3の外表面に予め表示される開弁位置と合致するまで角
変位させる。このようにしてラッチレバー41を前記開
弁位置と合致させると、ラッチ操作部13のリンク機構
にプランジャが嵌合し、ラッチ弁15は開弁状態に維持
される。
【0026】このようにしてストップ弁16を開弁状態
へ切換えることによって、ラッチ弁15が図4(1)に
示されるように開弁状態であっても、また図4(2)に
示されるように遮断状態であっても、遮断弁11は流体
の流れを遮断しない。したがって上述した従来技術のよ
うなバイパス用配管およびそのバイパス用配管に介在さ
れるバイパス弁を設ける必要がないので、遮断弁11の
取付けの手間が減少し、遮断弁11の設置スペースを小
さくすることができ、従来の技術と比較して設置性が向
上する。
【0027】図5は、遮断装置12を備えるレイノルド
式ガバナ45の具体的な構成を示す断面図である。都市
ガスなどのガスは、図5における1次側の管路46から
フィルタ47を介して供給され、主器であるメインバル
ブ48を経て、2次側の管路49から、一定の2次圧を
有するガスが供給される。
【0028】このレイノルド式ガバナ45は、たとえば
3kg/cm2未満のいわゆる中低圧から、低圧へ減圧
するガスガバナであって、地区整圧器用として使用され
る。メインバルブ48は2つの弁体50を有し、その弁
体50は、ダイヤフラムスピンドル51を経て、主ダイ
ヤフラム52に連結される。この主ダイヤフラム52の
下側の部屋53には、中間圧が導かれている。2次圧制
御機構は、1次圧力調整管54に接続されている中圧補
助ガバナ55と、調整管56を介して接続される低圧補
助ガバナ57と、管路58を介して接続される助動球盤
であるオキジャリボール59とを有する。低圧補助ガバ
ナ57は、2次圧力調整管60を介して管路49に接続
されている。調整管56には、ニードル弁61が介在さ
れる。メインバルブ48とオキジャリボール59とを連
結するために、レバー62と吊棒63とが設けられ、レ
バー62と吊棒63とには、弁体50を開くための補助
ウエイト64と、主ウエイト65とがのせられている。
メインバルブ48の主ダイヤフラムの下側の部屋53は
逃し管69から逃し管バルブ70を経て2次側の管路4
9に接続される。
【0029】このガバナの2次圧力制御は、次のように
行われる。2次側の需要が全くないときには、2次圧が
高く、このとき低圧補助ガバナ57は閉止したままの状
態にあり、かつ中圧補助ガバナ55は、450〜500
mmH2Oである中間圧力に設定されているので、この
圧力が調整管56を経由してオキジャリボール59のダ
イヤフラム66の下側の部屋67に加わり、これによっ
て吊棒63およびレバー62を押上げて、メインバルブ
48の2つの弁体50を上昇して閉めきっている。
【0030】2次側に需要が発生して2次圧力が低下す
ると、低圧補助ガバナ57が働き、オキジャリボール5
9の部屋67のガスが2次側に流れ始める。このとき、
中圧補助ガバナ55も働き始めるが、オキジャリボール
59との間に、ニードルバルブ61による絞りがあり、
流量が制限されるので、調整管56の中間圧力が低下
し、オキジャリボール59のダイヤフラム66が下降し
て吊棒63およびレバー62を下げ、メインバルブ48
が開く。
【0031】需要が減少して2次圧力が上昇すると、圧
力補助ガバナ57が閉じ、中間圧力が上昇して、メイン
バルブ48を閉めることになる。2次圧力の設定は、低
圧補助ガバナ57にのせる小ウエイト68の数で調節す
ることができる。
【0032】このように構成される従来技術の地区整圧
用のレイノルド式ガバナ45において、本実施形態の遮
断装置12は、図5に示されるように調整管56と管路
58とが接続される接続部71よりも低圧補助ガバナ6
8寄りの調整管16に取付けられる。遮断装置12が遮
断状態に移行すると、ガスの圧力は中圧補助ガバナ5
5、調整管56、接続部71および管路58を介し、オ
キジャリボール59の下側の部屋67に加わり、これに
よって吊棒63およびレバー62を押上げて、メインバ
ルブ48は遮断状態になる。
【0033】このようにして上述した地震ならびに設定
範囲を超えるガスの圧力変化および温度上昇などの異常
発生時に、メインバルブ48を遮断状態にして、2次側
へのガスの供給を遮断する。
【0034】上述したように遮断装置12は、トリップ
試験を行う際でも、流体の流れを遮断しないので、図5
に示されるレイノルド式ガスガバナ45の2次圧制御を
停止させてしまう恐れはない。また一般的にレイノルド
式ガスガバナ45を含む整圧器の設置スペースは狭く、
また小口径配管部に直接取付けられるため、遮断装置の
大型化および重量増を回避することが望まれているけれ
ども、本実施形態の遮断弁11は、上述したような従来
技術と比較してバイパス管およびそのバイパス管に介在
されるバイパス管用遮断弁を設ける必要がないので、遮
断装置の小型化および軽量化を達成することができる。
【0035】また図5に示されるレイノルド式ガバナ4
5では、遮断装置12は接続部71および低圧補助ガバ
ナ57間の調整管56に介在されるけれども、他の実施
形態として2次圧力調整管60に介在されてもよく、同
様の効果を奏することができ、さらに2次圧力調整管内
のガスの圧力調整管56内のガスの圧力よりも低圧であ
るので、遮断弁を低圧用に構成することができ、中間圧
用に構成される遮断弁11と比較してコストの低下を図
ることができる。また前記他の実施形態において中間圧
用に構成される遮断弁11を用いることによって、遮断
弁11が遮断状態の際、2次圧力調整管60のガスの流
れを高い信頼性で阻止することができる。なお本実施形
態の遮断装置12は、レイノルド式ガスガバナ45に制
限されることなく他の型式のガバナに取付けて、好適に
主管のガスの供給を遮断することができる。
【0036】上述した実施形態の遮断装置12では、ラ
ッチ弁15の遮断状態から開弁状態への駆動を、コイル
ばね21および電磁部14を用いて行っていたけれど
も、さらに他の実施形態として、空気圧および液圧など
流体の圧力を利用するシリンダによってラッチ弁15を
駆動させてもよい。前記空気圧を利用するシリンダを用
いた構成では、上述した実施形態のコイルばね21およ
び電磁ソレノイドおよびプランジャを用いた構成と比較
して、遮断信号に対する応答性は劣るものの、作動流体
は空気であるので、防爆性に優れ、安全性がより向上さ
れる。また液圧、たとえば油圧を利用するシリンダを用
いた構成では、上述した電磁ソレノイドおよびコイルば
ね21を利用した構成および空気圧シリンダを用いた構
成と比較して、ラッチ弁15を駆動させる力が強く、確
実にラッチ弁15を開弁状態から遮断状態へ移行させる
ことができる。また前記空気圧および液圧などの流体の
圧力を利用するシリンダとしては、その動力源として配
管内を通過するガスの圧力を利用することができ、上述
した電磁ソレノイドおよびコイルばねを用いた構成と比
較して、他の動力源、たとえば電池などを必要としない
ので省力化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、遮断弁は、遮断弁本体
とバイパス弁とが並列に接続され、ケーシング内に一体
化して構成されるので、上述したような従来技術と比較
して、バイパス用配管とバイパス用配管に介在される遮
断弁とが不要になり、部品点数を減少し、小型化を図る
ことができ、設置性が向上する。また従来技術に比較し
てバイパス用配管を取付ける必要がなくなるので、その
取付作業を容易に行うことができ、作業コストも低下さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である遮断弁11を示す
断面図である。
【図2】遮断弁11を備えた遮断装置12を示す断面図
である。
【図3】図2に示す遮断弁11のラッチ弁15が遮断状
態へ移行した状態を示す断面図である。
【図4】遮断装置12のトリップ試験を行う際のラッチ
弁15の動作を示す断面図である。
【図5】遮断装置12を備えるレイノルド式ガバナ45
の具体的構成を示す断面図である。
【図6】典型的な先行技術である遮断装置1を示す系統
図である。
【符号の説明】
11 遮断弁 12 遮断装置 13 ラッチ操作部 14 電磁部 15 ラッチ弁 16 ストップ弁 17 弁箱 29 上流側接続口 30 下流側接続口 31 内部空間 45 レイノルド式ガバナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 茂 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 後藤 繁樹 兵庫県西宮市高畑町1番20号 日本アスコ 株式会社内 (72)発明者 太田 稔 兵庫県西宮市高畑町1番20号 日本アスコ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過する管路に取付けられる遮断
    弁において、 開弁状態で使用され、外部からの信号で駆動されて遮断
    状態に移行し、手動で開弁状態に復帰する遮断弁本体
    と、 遮断弁本体のケーシング内に一体化して構成され、遮断
    弁本体に並列に接続され、手動で遮断状態と開弁状態と
    が切換可能なバイパス弁とを含むことを特徴とする遮断
    弁。
JP33246296A 1996-12-12 1996-12-12 遮断弁 Pending JPH10169836A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112412A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Tokyo Gas Co Ltd 開閉判定機能付遮断弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010112412A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Tokyo Gas Co Ltd 開閉判定機能付遮断弁

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