JPH10168650A - 細繊度y型断面セルロ−スアセテ−トトウの製造方法 - Google Patents

細繊度y型断面セルロ−スアセテ−トトウの製造方法

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JPH10168650A
JPH10168650A JP32718996A JP32718996A JPH10168650A JP H10168650 A JPH10168650 A JP H10168650A JP 32718996 A JP32718996 A JP 32718996A JP 32718996 A JP32718996 A JP 32718996A JP H10168650 A JPH10168650 A JP H10168650A
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cellulose acetate
spinneret
acetate tow
producing
discharge hole
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JP32718996A
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Sadayuki Hamaya
貞行 浜屋
Izumi Kato
泉 加藤
Akira Ochi
亮 越智
Akira Igarashi
明 五十嵐
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気抵抗の発現性が良好であり、たばこ煙の
濾過効率に優れるとともに、フィルタ−に適度な硬さを
有するセルロ−スアセテ−トトウの製造方法の提供。 【解決手段】 セルロ−スジアセテ−トが20〜35重
量%、水分が10重量%以下、酸化チタンが5重量%以
下、及び残りがアセトンからなる紡糸液を、濾過した
後、吐出孔末端部の一辺長が50ミクロン以下の三角形
の吐出孔を有する紡糸口金を用いて乾式紡糸することに
より、平均単繊維繊度が1.4デニ−ル以下の、Y型の
断面形状を有する繊維を製造するたばこフィルタ−用セ
ルロ−スアセテ−トトウの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこフィルタ−
用アセテ−トトウに関するものであり、更に詳しくは、
平均単繊維繊度が1.4デニ−ル以下であり、Y型の断
面形状を有する繊維からなるたばこフィルタ−用セルロ
−スアセテ−トトウの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たばこフィルタ−用トウとしては、セル
ロ−スアセテ−ト、ポリプロピレン及びポリエチレン等
の高分子素材から構成される繊維が用いられているが、
特にセルロ−スアセテ−トが喫味、またはフィルタ−の
加工性において優れているので、ほとんどのたばこフィ
ルタ−に用いられている。
【0003】一般に、セルロ−スアセテ−トトウは、セ
ルロ−スアセテ−ト及びアセトンを、他の任意の添加
剤、例えば、二酸化チタンと共に含む紡糸液から乾式紡
糸される。
【0004】これらのアセテ−トトウとしては、単繊維
繊度が2〜9デニ−ル、ト−タル繊度が20000〜6
0000デニ−ルで、繊維の断面形状がY、I、X、菊
型等の形状を有するものが用いられている。
【0005】さらに、これらのトウを用いて加工された
たばこフィルタ−の性能は、従来から主としてたばこ煙
のニコチン及びタ−ル分の濾過率が指標とされてきた。
近年、健康上の問題及び喫煙者の嗜好の変化等から、た
ばこの低ニコチン化及び低タ−ル化への要望が高まり、
たばこフィルタ−においては、ニコチン及びタ−ル分の
濾過効率の向上が不可欠となってきた。
【0006】たばこフィルタ−に用いられるアセテ−ト
繊維は、単繊維繊度が小さいほど、より大きい表面積が
フィルタ−を通過する煙に曝され、それによってたばこ
煙の濾過効率が上昇する。
【0007】また、繊維の断面形状は、丸型の孔の紡糸
口金を用いて製造される菊型よりも、異型の孔から紡糸
されたY型、I型、X型などの繊維のほうが、より大き
い表面積を有する為、たばこフィルタ−用繊維として望
ましい。従って通常、Y型の断面形状のアセテ−ト繊維
がたばこフィルタ−用繊維として用いられている。
【0008】このため、従来より、単糸繊度のより小さ
いY型などの異型の断面形状を有するアセテ−ト繊維を
商業的に製造しようとする試みがなされてきた。
【0009】従来の試みとして、米国特許第30336
98号には、紡糸液の固形分を減少させることにより、
単繊維繊度を減少させることが開示されている。
【0010】しかし、たばこフィルタ−に用いることを
目的に、アセテ−ト繊維を紡糸する場合、百個以上の孔
を有する紡糸口金を使用するため、固形分を減少させた
紡糸液を吐出すると、吐出された紡糸液が紡糸口金の口
金面に粘着して、繊維形成が困難になる傾向にある。
【0011】米国特許第3033698号、同3038
780号、及び同3068063号の各明細書には、紡
糸液に金属キレ−トなどの添加物を加えることにより紡
糸口金からのド−プの剥離性を良くする方法が開示され
ている。
【0012】しかしながら、たばこフィルタ−用アセテ
−ト繊維に該添加物を混入させることは、添加物による
たばこ香喫味への影響、あるいは、安全性への影響が懸
念される。
【0013】特表平8−501606号公報には、孔径
が直径36ミクロン未満の丸孔の紡糸口金から、落球粘
度が15〜70秒の紡糸液を吐出することにより、平均
単繊維繊度が、1.4デニ−ル未満の繊維を製造する方
法が開示されている。しかしながら、該紡糸口金は、丸
型の孔から紡糸された菊形の繊維を用いていることか
ら、同じ繊度のY型の断面形状を有する繊維に比べて、
たばこフィルタ−を作成した場合に、より低い通気抵抗
しか得られない。また、フィルタ−の硬度がより低い傾
向にある。
【0014】また、紡糸筒内で、紡糸の延伸比を増加さ
せることにより、より繊度の小さな繊維を得る試みもあ
るが、過度に高い延伸比とすると、繊維の伸度が著しく
低下するため、得られる繊維の繊度には限界がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消し、通気抵抗の発現性が良好であり、たば
こ煙の濾過効率に優れるとともに、フィルタ−に適度な
硬さを有するセルロ−スアセテ−トトウの製造方法の提
供を課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、以下の発明に到達し
た。即ち、本発明は、セルロ−スジアセテ−トが20〜
35重量%、水分が10重量%以下、酸化チタンが5重
量%以下、及び残りがアセトンからなる紡糸液を、濾過
した後、吐出孔末端部の一辺長が50ミクロン以下の三
角形の吐出孔を有する紡糸口金を用いて乾式紡糸するこ
とにより、平均単繊維繊度が1.4デニ−ル以下の、Y
型の断面形状を有する繊維を製造するたばこフィルタ−
用セルロ−スアセテ−トトウの製造方法を要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。
【0018】本発明に係る細繊度でありY型の断面形状
を有するセルロ−スアセテ−トトウの製造方法は、セル
ロ−スアセテ−ト、酸化チタン、少量の水及びアセトン
からなる紡糸原液を、吐出孔末端部の一辺長が50ミク
ロン以下の三角形の孔を有する紡糸口金から吐出して紡
糸するものである。
【0019】紡糸原液の固形分は、20〜35重量%が
好ましいが、25〜30重量%がより望ましい。固形分
が大きいほど紡糸液の粘性が大きくなる為、吐出孔より
吐出することが困難となる。一方、固形分が20重量%
より小さい場合は、吐出孔より紡糸液を吐出した時に繊
維形成が著しく遅れる為、口金面に未形成繊維が粘着す
る傾向にあり、繊維を形成するのが困難となる。
【0020】さらに紡糸原液中に存在する水の量は10
重量%以下が好ましい。10重量%より多い量の水は繊
維形成を遅らせ、繊維断面形状に丸みを帯びさせること
から、たばこフィルタ−に成型した際に、フィルタ−性
能の指標の一つである通気抵抗を著しく低下させるため
好ましくない。
【0021】また、本発明に係る紡糸原液に添加される
酸化チタンの量は、5重量%未満であり、フィルタ−ト
ウの白色度を増加させている。
【0022】紡糸原液は、本発明に従い、三角形の吐出
孔を有する紡糸口金から吐出して紡糸され、繊維を形成
する。この三角形の吐出孔を有する紡糸口金より紡糸さ
れたY型の断面形状を有する繊維を使用したたばこフィ
ルタ−は、丸型の吐出孔より紡糸された菊型の断面形状
を有する繊維からなるたばこフィルタ−と比較して、繊
維の表面積がより高いことから、たばこ煙を濾過する性
能もより高くなり好ましい。
【0023】本発明に使用される紡糸口金の吐出孔末端
部の三角形の一辺長は、50ミクロン以下が好ましい。
50ミクロンより大きくなれば、紡糸の延伸比が大きく
なる為、繊維の伸度が著しく低くなるおそれがある。
【0024】本発明により得られるアセテ−ト繊維は、
平均単繊維繊度が1.4デニ−ル以下であるが、一般的
には平均単繊維繊度を下げようとする程、小さい孔径が
必要となる。例えば、平均単繊維繊度が1.0デニ−ル
のY型の断面形状のセルロ−スアセテ−ト繊維を製造す
る場合、吐出孔末端部の三角形の一辺長は38〜40ミ
クロンが好ましい。
【0025】紡糸液は、吐出孔より押し出し、繊維を形
成する直前に、紡糸液中の異物を取り除くため、濾過さ
れる。濾過に使用される濾材の目開きは20ミクロン以
下であることが好ましい。
【0026】濾材の目開きが20ミクロンより大きくな
ると、濾材を通過した後の紡糸液の品質が劣るため、吐
出孔に異物が詰まり、吐出が十分にできないおそれがあ
る。
【0027】濾材はモノフィラメントの織布からなるも
のが好ましい。材質は紡糸液により劣化しないものなら
特に限定されないが、ポリエステル、ナイロン、又はポ
リプロピレンを好適に使用することができる。
【0028】図1は紡糸口金の吐出孔部の縦断面図であ
り、吐出孔1の最終吐出部であるキャピラリ−部2の長
さLは、吐出孔末端部5の断面である三角形の面積を円
形に換算した際の直径Dとの間に下式(1)の関係を有
することが好ましい。 (1): 0.5<L/D<1.5
【0029】この関係式が1.5より大きければ、吐出
孔から吐出される際に、紡糸液への抵抗が高まり、紡糸
液が繊維状に吐出しない孔が増加する傾向がある。ま
た、0.5より小さくなると紡糸液の吐出方向が不安定
となり、吐出直後に繊維と繊維との接着が発生しやすく
なる。
【0030】また、吐出孔1の最終吐出部であるキャピ
ラリ−部2は、通常、三角柱の形状であるが、キャピラ
リ−部2の壁4と紡糸口金の口金面3とで作る角度θ1
が、下式(2)の関係を満たすのが好ましく、より好ま
しくは、82度<θ1<88度である。 (2): 80度<θ1<90度
【0031】角度θ1が80度より小さい場合、あるい
は、90度より大きい場合には、紡糸液の吐出方向が不
安定となり、吐出直後に繊維と繊維との接着が発生する
傾向となる。
【0032】更に、吐出孔のキャピラリ−部より上流の
部分が三角錐状の孔となっており、該三角錐状の孔の部
分の壁が紡糸口金の口金面と共に作る角度が上流ほど小
さくなっている方が、紡糸液の吐出状態や濾過効率の面
で好ましい。
【0033】紡糸原液は吐出孔から吐出する前に、適温
に維持される。この時の温度は、50〜70℃が好まし
く、紡糸原液の粘性を考慮すると55〜65℃がより好
ましい。
【0034】吐出孔を通して吐出された繊維は、好まし
くは50〜150℃の気体媒体中で乾燥される。より好
ましい気体媒体の温度は、70〜90℃である。
【0035】紡糸延伸比(引取速度/吐出線速度)は、
1.0〜2.0の範囲が好ましく、より好ましい延伸比
は、1.4〜1.6である。
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例により、更に具体的に
説明する。なお、実施例及び比較例において、濾材の目
開きは、及びフィルタ−プラグの通気抵抗、硬度は、下
記の方法により測定した。
【0037】(濾材の目開き)ASTM−E−128に
準じて、たばこの喫煙試験を行い、ISO−10315
に準じて、ニコチンの定量を行うことにより算出した。
【0038】(フィルタ−プラグの硬度、通気抵抗)フ
ィルトロ−ナ社製FTS−400を用いて測定した。
【0039】(ニコチンの濾過率)ISO−4387に
準じて、たばこの喫煙試験を行い、ISO−10315
に準じて、ニコチンの定量を行うことにより算出した。
【0040】〔実施例1〕30重量%のセルロ−スアセ
テ−ト、3重量%の水、0.2重量%の二酸化チタン、
残りはアセトンを溶媒として30〜40℃の温度におい
て混合することにより紡糸原液を形成した。
【0041】この紡糸原液を、紡糸原液作成の後、充分
な濾過を行った。更に、紡糸口金を通過する前には、ナ
イロン製のモノフィラメントの織布からなり、目開きが
7ミクロンである濾材で濾過させた。
【0042】紡糸原液は、孔の断面形状が三角断面であ
る500個の吐出孔を有する紡糸口金を用いて紡糸し
た。吐出孔の大きさは吐出孔末端部の三角形の一辺長が
40ミクロンであり、キャピラリ−部の長さLは30ミ
クロンである。また、このキャピラリ−部2の壁が紡糸
口金の口金面3と共に作る角度θ1は86度であり、図
1におけるθ2は78度、θ3は67度である。
【0043】紡糸は、紡糸液の温度を55℃、紡糸筒内
の温度を80℃、紡糸速度を300m/min、紡糸延
伸比を1.6に設定して行った。得られた繊維糸条の平
均単繊維繊度は、0.97デニ−ルであり、繊維の断面
形状はY型であった。また、繊維糸条のト−タル繊度は
485デニ−ルであった。
【0044】さらに、得られた繊維糸条を合糸し、ト−
タル繊度が44000デニ−ルのセルロ−スアセテ−ト
トウを作成した。合糸されたトウに捲縮を付与した後、
KDF−2/AF−2プラグ製造機で、円周24.2m
m、長さ120mmのフィルタ−プラグを巻き上げた。
フィルタ−プラグの硬度、通気抵抗を、表1に示した。
なお、フィルタ−プラグの硬度は、可塑剤の付着量が6
重量%の条件で測定した。
【0045】このフィルタ−プラグから25mmのフィ
ルタ−チップを切り取り、市販の紙巻きたばこに接続し
た。このたばこのニコチン濾過効率を測定した結果を表
2に示した。
【0046】〔実施例2〕27重量%のセルロ−スアセ
テ−ト、3.5重量%の水、0.15重量%の二酸化チ
タン、残りはアセトンを溶媒として30〜40℃の温度
において混合することにより紡糸原液を形成した。
【0047】この紡糸原液を、紡糸原液作成の後、充分
な濾過を行った。更に、紡糸口金を通過する前には、ポ
リエステル製のモノフィラメントの織布からなり、目開
きが12ミクロンである濾材で濾過させた。
【0048】紡糸原液は、孔の断面形状が三角断面であ
る700個の吐出孔を有する紡糸口金を用いて紡糸し
た。吐出孔の大きさは吐出孔末端部の三角形の一辺長が
43ミクロンであり、キャピラリ−部の長さLは30ミ
クロンである。また、このキャピラリ−部の壁が紡糸口
金の口金面と共に作る角度θ1は87度であり、図1に
おけるθ2は78度、θ3は67度である。
【0049】紡糸は、紡糸液の温度を60℃、紡糸筒内
の温度を80℃、紡糸速度を300m/min、紡糸延
伸比を1.6に設定して行った。得られた繊維糸条の平
均単繊維繊度は、1.20デニ−ルであり、繊維の断面
形状はY型であった。また、繊維糸条のト−タル繊度は
840デニ−ルであった。
【0050】さらに、得られた繊維糸条を合糸し、ト−
タル繊度が44000デニ−ルのセルロ−スアセテ−ト
トウを作成した。合糸されたトウに捲縮を付与した後、
KDF−2/AF−2プラグ製造機で、円周24.2m
m、長さ120mmのフィルタ−プラグを巻き上げた。
フィルタ−プラグの硬度、通気抵抗を、表1に示した。
なお、フィルタ−プラグの硬度は、可塑剤の付着量が6
重量%の条件で測定した。
【0051】
【表1】
【0052】このフィルタ−プラグから25mmのフィ
ルタ−チップを切り取り、市販の紙巻きたばこに接続し
た。このたばこのニコチン濾過効率を測定した結果を表
2に示した。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、通気抵抗の発現性が良
好であり、たばこ煙の濾過効率に優れるとともに、フィ
ルタ−に適度な硬さを有するセルロ−スアセテ−トトウ
を工業的に安定に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紡糸口金の吐出孔部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 吐出孔部 2 キャピラリ−部 3 口金面 4 キャピラリ−壁部 5 吐出孔末端部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例により、更に具体的に
説明する。なお、実施例において、濾材の目開き、及び
フィルタ−プラグの通気抵抗、硬度は、下記の方法によ
り測定した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(濾材の目開き)ASTM−E−128に
準じて、バブルポイント試験法により測定した。
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 明 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロ−スジアセテ−トが20〜35重量
    %、水分が10重量%以下、酸化チタンが5重量%以
    下、及び残りがアセトンからなる紡糸液を、濾過した
    後、吐出孔末端部の一辺長が50ミクロン以下の三角形
    の吐出孔を有する紡糸口金を用いて乾式紡糸することに
    より、平均単繊維繊度が1.4デニ−ル以下の、Y型の
    断面形状を有する繊維を製造することを特徴とするたば
    こフィルタ−用セルロ−スアセテ−トトウの製造方法。
  2. 【請求項2】吐出孔の最終吐出部であるキャピラリ−部
    の長さLと吐出孔末端部の断面積を円形に換算したとき
    の直径Dが下式(1)の関係にある紡糸口金を用いる請
    求項1記載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ−ト
    トウの製造方法。 (1): 0.5<L/D<1.5
  3. 【請求項3】吐出孔の最終吐出部であるキャピラリ−部
    の壁が紡糸口金の口金面と共に作る角度θ1が下式
    (2)の関係にある紡糸口金を用いる請求項1又は2記
    載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ−トトウの製
    造方法。 (2): 80度<θ1<90度
  4. 【請求項4】吐出孔のキャピラリ−部より上流の部分が
    三角錐状の孔となっており、該三角錐状の孔の部分の壁
    が紡糸口金の口金面と共に作る角度が上流ほど小さくな
    っている請求項1、2、又は3記載のたばこフィルタ−
    用セルロ−スアセテ−トトウの製造方法。
  5. 【請求項5】濾過を目開きが20ミクロン以下の濾過材
    を用いて行う請求項1〜4のいずれか一項に記載のたば
    こフィルタ−用セルロ−スアセテ−トトウの製造方法。
  6. 【請求項6】濾過材がモノフィラメントの織布からなる
    請求項5記載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ−
    トトウの製造方法。
  7. 【請求項7】濾過材がポリエステル、ナイロン、ポリプ
    ロピレン等のモノフィラメントの織布からなる請求項6
    記載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ−トトウの
    製造方法。
  8. 【請求項8】吐出孔を通して吐出された繊維が、50〜
    150℃の気体媒体中で乾燥される請求項1〜7のいず
    れか一項に記載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ
    −トトウの製造方法。
  9. 【請求項9】紡糸延伸比(引取速度/吐出線速度)が、
    1.0〜2.0の範囲で紡糸される請求項1〜8のいず
    れか一項に記載のたばこフィルタ−用セルロ−スアセテ
    −トトウの製造方法。
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