JPH10168474A - 極圧添加剤、含フッ素グリース組成物、熱媒体、離型剤、圧力測定用液体及びマスキング油 - Google Patents

極圧添加剤、含フッ素グリース組成物、熱媒体、離型剤、圧力測定用液体及びマスキング油

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JPH10168474A
JPH10168474A JP8326243A JP32624396A JPH10168474A JP H10168474 A JPH10168474 A JP H10168474A JP 8326243 A JP8326243 A JP 8326243A JP 32624396 A JP32624396 A JP 32624396A JP H10168474 A JPH10168474 A JP H10168474A
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fluorine
halogen
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JP8326243A
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Fumihiko Yamaguchi
史彦 山口
Yoshitaka Honda
良隆 本多
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱、耐薬品性が良好で、かつ安価な極圧添
加剤、含フッ素グリース組成物、熱媒体、離型剤、圧力
測定用液体及びマスキング油及び真空蒸着方法を提供す
る。 【解決手段】 一部をフッ素化された炭化水素油であ
り、安価でありながらフッ素の持つ耐熱性、耐薬品性を
保持する特定の分子中に酸素原子又は硫黄原子を含有す
るフッ素化炭化水素化合物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊な含フッ素化
合物の新規な用途に関し、詳しくは、極圧添加剤、含フ
ッ素グリース組成物、離型剤、圧力測定用液体、熱媒体
及びマスキング油並びに該マスキング油を用いる真空蒸
着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】極圧添加剤 近年、冷蔵庫・空調機などの冷媒圧縮機、自動車用エン
ジンでは省エネルギーのために、潤滑油の粘性抵抗によ
るロスを軽減しようとする努力が払われるようになり、
必然的に使用する潤滑油の低粘度化が推し進められてい
る。しかしながら、潤滑油の低粘度化が進みすぎると軸
受部での油膜破断が生じ、当初の良好な潤滑性が維持で
きず、金属同志の直接接触が起こり、接触面は著しい損
傷を受けることがある。これは焼付きと呼ばれる現象
で、この焼付きは摩擦面全体に及び、機器の正常な可動
を不可能にすることが多い。
【0003】極圧添加剤はこの様な場合に摩擦、摩耗を
減少させ、上述の焼付きを防止する役割を有する。この
様な極圧添加剤として、トリクレジルフォスフェート等
のりん系化合物、オレフィンポリサルファイド等のいお
う系化合物、塩素化パラフィンなどの塩素系化合物が知
られているが、いずれも化合物としての熱安定性が充分
でなく、これ等の化合物の分解によって潤滑油の分解が
誘発されるためか、添加した際に例えば圧縮機の吐出弁
周辺部に於いて炭化物の析出などが起こり、圧縮機など
の正常な運転を妨げることが多かった。
【0004】グリース組成物 グリースは、潤滑油に、金属石鹸、シリカゲル等の増ち
ょう剤を添加させて生産するが、一般の鉱油、合成油で
は、充分な耐熱性や耐薬品性が得られず、使用環境には
限界がある。一方、耐熱性、耐薬品性を持った化合物と
してはフッ素化合物が知られている。例えば、クロロト
リフルオロエチレンオリゴマーやパーフルオロポリエー
テルを基油としたグリースが市販されている(特公昭3
9−18079号公報、特公平2−32314号公
報)。ところが、これらの基油を用いて作られたグリー
スは、耐熱性耐薬品性は優れているものの、高価であ
り、また、一般の溶剤や防錆油に溶解しないため、使用
前に使用機材に塗布されている防錆油を除く必要があっ
たり、グリース自身に防錆剤などの各種添加剤を添加す
ることもできないといった、使用上不都合な点が多い。
【0005】熱媒体 従来、高温用液相熱媒体としては、シリコーン油、芳香
族炭化水素油などが用いられているが、これらは高温に
おける蒸気圧が高く、高温で使用する場合飛散して減量
する可能性が強く、加えて火災の危険性も高い。比較的
火災の危険性の低い熱媒体として、塩化ジフェニルがあ
るが、人体に対する毒性が強く、最近は全く用いられて
いない。また、硝酸カリウムなどの無機塩の混合物が安
全な高温用熱媒体として用いられているが、凝固点が高
く、通常200℃以上の高温でしか使用できず、非常に
不便である。
【0006】離型剤 従来、例えばシリコンオイル、鉱物油、パラフィンワッ
クス、脂肪酸誘導体、グリコール等の天然若しくは合成
化合物や、タルク、マイカ等の無機物等が高分子物質の
成型の際の離型剤として使用されている。一般にこれら
の離型剤は被成型物が導入される以前に型に塗布され、
離型寿命の短い場合には毎回導入前に塗布されるのが普
通である。シリコンオイルは離型性が良好なため最も普
遍的に使用されている離型剤であるが、この場合でもウ
レタンやエポキシ樹脂のように接着性の強い物に使用す
る場合は酸化珪素の微粉末等を添加して離型剤膜の強度
を改良したものをしかも多量に塗布する必要がある。
【0007】この様に多量に塗布することは離型剤の被
成型体への移行を招き、成型物表面の後処理、例えば塗
装や接着処理が不可能になるばかりでなく、コスト面か
らも望ましいことではない。さらにシリコン油はプラス
チックスの表面でほふくする現象があり、電気部品の成
型加工に用いる時には接点部の導通不良を起こすことが
多かった。さらに、多量に離型剤を塗布する事により一
つの金型で成型加工を続けると、離型剤のカス等が金型
表面にたまり、金型をたびたび洗浄する必要が生じ成型
加工の能率を低下させる原因になっていた。
【0008】フッ素化合物は低表面エネルギーを有して
居り、そのもの自体でも離型性を有する事が知られてお
り、すでにパーフルオロアルキル基を有するアルコール
のリン酸エステルとシリコン油等を配合した離型性のよ
い離型剤が得られている(特公昭3−23271号公報
参照)。しかし、パーフルオロアルキル基を有するアル
コールのりん酸エステルを含有する離型剤は、りん酸エ
ステルが反応性の官能基を持つために、例えば発泡ポリ
ウレタンの様に反応性の基を有する樹脂の成型加工の際
には一部が樹脂の表面と反応し表面が荒れたりする場合
があるという欠点がある。又、これ等パーフルオロアル
キル基を含有するりん酸エステルは耐熱性が充分でな
く、高温高熱下での長時間にわたる成型加工を行う場
合、炭化分解を起こし金型上にカスがたまる事が多かっ
た。
【0009】圧力測定用液体 化学工業装置においては、流量測定や液面測定のため、
液体または気体流路中に多くの差圧測定器が設置されて
居り、測定器中の差圧伝達液および隔液として、水銀、
シリコン油、三フッ化塩化エチレンの低重合物などが多
く用いられて来た。しかし、シリコン油、水銀などは腐
蝕性薬品や酸素などには使用できず、また水銀は比重が
大きく差圧の測定には精度上の問題があった。一方、三
フッ化塩化エチレンの低重合油は、同一粘度における蒸
気圧が高く、たとえば低圧の気流の圧力測定の場合は伝
達液の飛散が多く適当ではなかった。
【0010】一方、隔膜式圧力計は、測定しようとする
流体とブルドン管式圧力計の間に液状ダイヤフラムを取
り付け、圧力測定用液体が内部に封入されており、圧力
を測定する構造になっている。この圧力測定用液体とし
ては、通常グリセリン、シリコン油、三フッ化塩化エチ
レン低重合油などを用いているが、特に腐蝕性の液体の
測定用途には安全性の上から三フッ化塩化エチレンの低
重合体が多く用いられている。ところが、この油は蒸気
圧が高く、連成計において減圧〜加圧の測定をくり返し
た場合、三フッ化塩化エチレンの低重合体が蒸発し、測
定結果にくるいの生じることが多かった。
【0011】マスキング油(真空蒸着方法) 従来より、プラスチックフィルム、ガラスシート等の蒸
着基材上に、非蒸着部を残して、即ちパターン状に、A
l、Zn、Cu、Au、Ag等の金属膜、または酸化
錫、酸化インジウムあるいはこれらの混合物(ITO)
等の金属酸化物導体膜等を形成する真空蒸着方法が広く
行なわれおり、これにより、装飾用あるいは電気用等の
各種蒸着製品が製造されている。このようなパターン状
蒸着膜を有する蒸着製品としては、例えばマージン部
(非蒸着部)を残して金属蒸着部を形成したコンデンサ
ー用フィルム、ITO等の透明電極膜を形成した電極基
板等が代表例として挙げられる。
【0012】上記したようなパターン状の蒸着膜を蒸着
基材上に形成するには、テープあるいはオイル塗布膜を
マスキング材として蒸着と同時にマージン部を形成する
方法、あるいは一旦基材上に一様な導体膜を形成した
後、乾式あるいは湿式エッチング法により選択的に導体
膜を除去してマージン部を形成する方法等が知られてい
る。
【0013】しかしながら、上述した各種方式のうち、
一般にエンドレスのテープをマスキング材として用いる
テープマスク方式においては、例えば、以下のような欠
点がある。
【0014】(1)テープが金属蒸気に繰返し曝される
ために、耐熱テープを使用しても蒸着作業中に寸法変化
を生じ、テープガイドロールからはずれるのでマージン
部が巾方向に乱れ易い。(2)テープに蒸着積層された
金属が粒子状に剥離飛散し、製造中の金属化フィルムに
異物として巻込まれて欠陥製品を作る。(3)従ってエ
ンドレステープといえど長時間は使えず、それによって
蒸着出来るフィルムの長さも限定され、また一作業毎に
テープの交換が必要である。
【0015】またエッチング方式には、煩雑なエッチン
グ工程が必要であり、製造コストが上昇するという欠点
がある。
【0016】これに対し、オイルマスク方式は、蒸着工
程直前において蒸着基材のマージン部に相当する位置に
マスキング油を、ノズルからの蒸気噴出あるいはロール
からの転写等により塗布するという簡単な方法によりマ
ージン部が形成されるため、上記テープマスク方式ある
いはエッチング方式の欠点に対する本質的な改善が期待
される。マスキング油としては、従来より電気絶縁性の
シリコーンのオイル(真空、第7巻、12号、392
頁)、流動パラフィンなどが使用されている。
【0017】しかしながら、従来のオイルマスク方式で
は、蒸着材料にもよるが、オイルを付着させたところに
も微量の導体が付着して鮮明なマージン部が形成され難
く、また蒸着部とマージン部との境界もボケ易いため、
例えばAIの蒸着により得られたコンデンサ用金属化フ
ィルムを巻き上げて、近年とみに要求の高い精密小型コ
ンデンサを作成した場合にも、そのマージン部の不完全
性により層間絶縁抵抗が低くなる等、十分な電気特性が
得られない。
【0018】これらの問題点を解決するために、平均分
子量が230〜680の間にあり、かつ200℃におけ
る蒸気圧が0.1〜20Torrのオイルを単独または
混合して使用する方法(特公昭55−47113号公
報)、オイルを付着させた後に冷却ロールによってフィ
ルムおよび付着オイルを冷却し、オイルの蒸発を限度以
内に抑えて、金属蒸着後もフィルム上にオイルを残留さ
せる方法(特開昭58−151011号公報)などが提
案されている。しかし、これらの方法もまだ十分なもの
とは言い難く、例えば市販されているAl蒸着のコンデ
ンサ用金属化フィルムの殆どは、上述したプロセス上の
問題があるにも拘らずテープマスク方式によるものであ
った。
【0019】また一方、蒸着基材上にオイルマスク方式
により非蒸着部を付与しつつ蒸着膜を形成するに際し
て、マスキング油としてパーフロロアルキルポリエーテ
ルを用いる方法(特開昭63−7363)も提案されて
いるが、パーフロロアルキルポリエーテルは高価であ
り、また一般の汎用溶剤に溶解しないことから、その使
用には問題が多い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐
熱、耐薬品性が良好で、かつ安価な極圧添加剤を提供す
ることにある。
【0021】本発明の目的は、耐熱、耐薬品性が良好
で、かつ安価であり、防錆剤等、種々の添加剤を使用可
能なグリース組成物を提供することにある。
【0022】本発明の目的は、低温から高温に至る広い
温度範囲で用いることができ、長期間使用しても安定
で、従来から使用されている炭化水素系化合物からなる
熱媒に比べ、より難燃性または不燃性である熱媒体を提
供することにある。
【0023】本発明の目的は、表面張力が低く、熱分解
開始温度が高く、熱安定性の良好であり、優れた離型性
と金型汚れが少ない離型剤を提供することにある。
【0024】本発明の目的は、耐熱耐薬品性が良好で、
かつ安価な圧力測定用液体を提供することにある。
【0025】本発明の目的は、蒸着物、特に導体蒸着物
の付着のない鮮明なマージン部を形成し得る真空蒸着方
法;マージン部の乱れがなく、且つ巻込まれた異物によ
る欠陥のない蒸着製品を与え得る真空蒸着方法;生産性
が高く、且つ長尺フィルムの蒸着を可能ならしめるオイ
ルマスク方式の真空蒸着方法を提供することにあり、ま
た、そのためのマスキング油を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
〜〔V〕の含フッ素化合物を主成分としてなる極圧添加
剤、含フッ素グリース組成物、熱媒体、離型剤、圧力測
定用液体及びマスキング油に存する。すなわち、本発明
は、(A)一般式:
【0027】
【化2】
【0028】〔R1、R2及びR3は、F−を、または、
部分的に若しくは完全にフッ素化された炭素数1〜30
の直鎖の若しくは分岐のアルキル基若しくはアルケニル
基を(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていて
もよい)示す。R4は、炭素数1〜30の直鎖の若しく
は分岐のアルキル基若しくはアルケニル基を(部分的に
ハロゲンで置換されていてもよい)、または、炭素数2
〜500のポリエーテル基(部分的にハロゲンで置換さ
れていてもよい)を示す。Xは、OまたはSを示す。〕
で表される分子中に酸素原子又は硫黄原子を含有するフ
ッ素化炭化水素化合物;
【0029】(B)一般式:(R5O)d6 〔II〕 〔d=1又は2。R5は、部分的に若しくは完全にフッ
素化された炭素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のアル
キル基、アルケニル基若しくはアルコキシアルキル基を
(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていてもよ
く、また、構造中に1〜3個のOH基を有していてもよ
い)、または部分的に若しくは完全にフッ素化された炭
素数2〜700のフルオロポリエーテル基(部分的にフ
ッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、構造中に
1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、また、側鎖
にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。R6は、
d=1のとき、炭素数1〜30の直鎖の若しくは分岐の
アルキル基若しくはアルケニル基を(部分的にハロゲン
で置換されていてもよい)、または炭素数2〜500の
ポリエーテル基(部分的にハロゲンで置換されていても
よい)を示し、d=2のとき、炭素数1〜10の直鎖の
若しくは分岐の二官能アルキル基若しくは二官能アルケ
ニル基を(部分的にハロゲンで置換されていてもよ
い)、または炭素数2〜500の二官能ポリエーテル基
(部分的にハロゲンで置換されていてもよい)を示
す。〕で表される分子中に酸素原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物;
【0030】 (C)一般式:(R10OCH2n12(CH2OR11m 〔III〕 〔nは0〜2の整数、mは1〜4の整数、且つ、1≦n
+m≦4。R10は、H−を、部分的に若しくは完全にフ
ッ素化された炭素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のア
ルキル基、アルケニル基若しくはアルコキシアルキル基
を(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていても
よく、また、構造中に1〜3個のOH基を有していても
よい)、または部分的に若しくは完全にフッ素化された
炭素数2〜700のフルオロポリエーテル基(部分的に
フッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、構造中
に1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、また、側
鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。R
11は、部分的に若しくは完全にフッ素化された炭素数1
〜50の直鎖の若しくは分岐のアルキル基、アルケニル
基若しくはアルコキシアルキル基を(部分的にハロゲン
で置換されていてもよく、また、構造中に1〜3個のO
H基を有していてもよい)、または部分的に若しくは完
全にフッ素化された炭素数2〜700のフルオロポリエ
ーテル基(部分的にハロゲンで置換されていてもよく、
構造中に1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、ま
た、側鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。
12は、n+m=4のとき、=C=を示し、n+m=3
のとき、R13C≡を示し、n+m=2のとき、(R13
(R14)C=を示し、n+m=1(n=0且つm=1)
のとき、(R13)(R14)(R15)C−を示す。但し、
13、R14及びR15は、ハロゲンで置換されていてもよ
い炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕で表される分子
中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物;
【0031】 (D)一般式:R16O(C(OR17)HCm-12m-3O)n(C(OR18)Cm-1 H2m-3O)n´R19 〔IV〕 〔m=2〜5の整数、n=0〜30の整数、n′=0〜
30の整数、且つ、1≦n+n′≦30。R16及びR17
は、H−を、部分的に若しくは完全にフッ素化された炭
素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のアルキル基、アル
ケニル基若しくはアルコキシアルキル基を(部分的にフ
ッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、また、構
造中に1〜3個のOH基を有していてもよい)、または
部分的に若しくは完全にフッ素化された炭素数2〜70
0のフルオロポリエーテル基(部分的にフッ素以外のハ
ロゲンで置換されていてもよく、構造中に1〜3個の不
飽和結合を含んでいてもよく、また、側鎖にエーテル結
合を含んでいてもよい)を示す。R18及びR19は、部分
的に若しくは完全にフッ素化された炭素数1〜50の直
鎖の若しくは分岐のアルキル基、アルケニル基、アルコ
キシアルキル基を(部分的にフッ素以外のハロゲンで置
換されていてもよく、また、構造中に1〜3個のOH基
を有していてもよい)、または部分的に若しくは完全に
フッ素化された炭素数2〜700のフルオロポリエーテ
ル基(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていて
もよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含んでいても
よく、また、側鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)
を示す。〕で表される分子中に酸素原子を含有するフッ
素化炭化水素化合物並びに;
【0032】 (E)一般式:R16O(CH2C(OR17)HCH2O)n(CH2C(OR18)H CH2O)n´R19 〔V〕 〔n=0〜15の整数、n´=0〜15の整数、且つ、
1≦n+m≦15。R16及びR17は、H−、HCF2
2−、HCClFCF2−、HCF2CClF−、CF3
CFHCF2−、CF3CF=CF−、CF2=CFCF2
−、CH3CF2−、(CF32CHCF2−、HOC
(CF32−、またはCl(CF2CClF)iCFHC
ClF−(但し、i=1〜20の整数);H−、(CF
32CFCF=CCF3、(CF32CFC=CFC
3、(CF32CCF=CFCF3、(CF33C=C
FCFCF3、(CF32CFCFCF=CF2、CF2
=C(CF3)CFCF2CF3、(CF32C=CCF2
CF3、(CF32CFC=C(CF3)CF2CF2CF
3、(CF32C=CFC(CF3)CF2CF2CF3
(CF32CFCFC(CF3)=CFCF2CF3
((CF32CF)2CCF=CF2、((CF32
F)2C=CCF3、(CF32C=C(CF(C
32)CFCF3、(CF32CFCFHCFCF3
(CF32CFCFCFHCF3、(CF32CCFH
CF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3、(C
32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2CF3
(CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF3
((CF32CF)2 CCFHCF3、または((C
32CF)2CHCFCF3;H−、R7(CF2CF2
CF2O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2CF2
O)z(CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2CF2
O)w9−(但し、x、y、z、v及びwは、同時に全
部が0とはならない0〜100の整数)、またはR
8(CF(CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2
O)r9−(p、q及びrは、同時に全部が0とはなら
ない0〜100の整数)を示す。但し、R7及びR8は、
ハロゲン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的
に若しくは完全にべてフッ素化されていてもよい)を示
し、R9は、炭素数1〜5の二官能アルキル基、二官能
アルケニル基、二官能アルキルエーテル基若しくは二官
能アルキルアルコール基を示す(部分的に若しくは完全
にフッ素化されていてもよい)を示す。R18及びR
19は、HCF2CF2−、HCClFCF2−、HCF2
ClF−、CF3CFHCF2−、CF3CF=CF−、
CF2=CFCF2−、CH3CF2−、(CF32CHC
2−、HOC(CF32−、またはCl(CF2CCl
F)iCFHCClF−(但し、i=1〜20の整
数);(CF32CFCF=CCF3、(CF32CF
C=CFCF3、(CF32CCF=CFCF3、(CF
32C=CFCFCF3、(CF32CFCFCF=C
2、CF2=C(CF3)CFCF2CF3、(CF32C=
CCF2CF3、(CF32CFC=C(CF3)CF2
2CF3、(CF32C=CFC(CF3)CF2CF2
CF3、(CF32CFCFC(CF3)=CFCF2
3、((CF32CF)2CCF=CF2、((CF3
2CF)2C=CCF3、(CF32C=C(CF(C
32)CFCF3、(CF32CFCFHCFCF3
(CF32CFCFCFHCF3、(CF32CCFH
CF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3 、(C
32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2CF3
(CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF3
((CF32CF)2CCFHCF3、または((C
32CF)2CHCFCF3;R7 (CF2CF2CF2
O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2CF2O)z
(CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2CF2O)w
9−(但し、x、y、z、v及びwは、同時に全部が
0とはならない0〜100の整数)、またはR8(CF
(CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2O)r
9−(但し、p、q及びrは、同時に全部が0とはなら
ない0〜100の整数)(但し、R7及びR8は、ハロゲ
ン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若し
くは完全にフッ素化されていてもよい)を示し、R
9は、炭素数1〜5の二官能アルキル基、二官能アルケ
ニル基、二官能アルキルエーテル基若しくは二官能アル
キルアルコール基を示す(部分的に若しくは完全にフッ
素化されていてもよい)を示す。但し、n=1のとき、
16、R17及びR18の全部が同時にHCF2CF2−を示
す組み合わせは除く。〕で表される分子中に酸素原子を
含有するフッ素化炭化水素化合物からなる群から選ばれ
た少なくとも1種の含フッ素化合物からなる又は当該含
フッ素化合物を主成分としてなる極圧添加剤にある。
【0033】本発明は、一般式〔I〕〜〔V〕のいずれ
かで表される酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の含フッ素
化合物からなる又は当該含フッ素化合物を基油としてな
る含フッ素グリース組成物にある。
【0034】本発明は、一般式〔I〕〜〔V〕のいずれ
かで表される酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の含フッ素
化合物からなる又は当該含フッ素化合物を主成分として
なる熱媒体にある。
【0035】本発明は、一般式〔I〕〜〔V〕のいずれ
かで表される酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の含フッ素
化合物からなる又は当該含フッ素化合物を主成分として
なる離型剤にある。
【0036】本発明は、一般式〔I〕〜〔V〕のいずれ
かで表される酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の含フッ素
化合物又は当該含フッ素化合物を主成分としてなる圧力
測定用液体にある。
【0037】本発明は、一般式〔I〕〜〔V〕のいずれ
かで表される酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化
炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の含フッ素
化合物を主成分としてなるマスキング油にある。
【0038】本発明は、蒸着基材上にオイルマスク方式
により非蒸着部を付与しつつ蒸着膜、特に金属または金
属酸化物導体等の導体を形成するに際して、マスキング
油として前記のマスキング油を用いることを特徴とする
真空蒸着方法にある。
【0039】極圧添加剤 本発明で熱媒体の主成分として使用する一般式〔I〕〜
〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ素化された炭化
水素油であり、フッ素の持つ耐熱性、耐薬品性を保持し
ながら、通常の潤滑油(炭化水素系有機化合物)と相溶
するという特長を持つ。本発明の極圧添加剤は、基油に
少なくとも0.1重量%の量で添加される。基油として
は、冷凍機油、ギヤ油、マシン油等を例示することがで
きる。また、本発明の極圧添加剤は、有機化合物とも相
溶するため、他の極圧添加剤、消泡剤、酸化防止剤等と
併用することができる。
【0040】含フッ素グリース組成物 本発明で含フッ素グリース組成物の基油として使用する
一般式〔I〕〜〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ
素化された炭化水素油であり、フッ素の持つ耐熱性、耐
薬品性を保持しながら、通常の有機化合物と相溶が可能
であるという含フッ素グリース組成物の基油として優れ
た特長を持つ。一般式〔I〕〜〔V〕の含フッ素化合物
を基油として、増ちょう剤及び必要に応じてその他の添
加剤を添加することにより、含フッ素グリース組成物と
することができる。
【0041】増ちょう剤としては、例えば、フッ素樹
脂、金属石鹸、シリカゲル、ポリウレア等を使用するこ
とができる。増ちょう剤成分は、組成物の全重量の10
〜60%とすることが適当であり、もし、10%以下で
あれば、滴点が低く高温で使用できず、かつちょう度の
温度変化が大で良好なグリースとなし難い。また、逆に
60%を超える場合はグリースが著しく硬くなり製造上
の困難を伴い、かつ該グリース塗布時ののびが悪く、高
温で固化しやすい等の欠点を生じる。
【0042】その他の添加剤としては、極圧剤、防錆
剤、腐食防止剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤等を添加
することができる。その他の添加剤の量は、場合による
が、0〜10%程度が望ましい。
【0043】あらかじめ、所定の粘度に調整した含フッ
素化合物(基油)へ、粉末状の増ちょう剤を加えて三本
ロールまたは擂潰機中で攪拌または混合する方法、ある
いは溶剤等に懸濁分散させた増ちょう剤を含フッ素化合
物(基油)に混合し、次に真空加熱混和等により、溶剤
を除去する方法等によりグリース組成物を製造すること
ができる。
【0044】熱媒体 本発明で熱媒体の主成分として使用する一般式〔I〕〜
〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ素化された炭化
水素油であり、安価でありながら、フッ素の持つ耐熱
性、耐薬品性を保持しているという熱媒体として優れた
特長を持つ。
【0045】離型剤 本発明で離型剤の主成分として使用する一般式〔I〕〜
〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ素化された炭化
水素油であり、安価でありながら、フッ素の持つ耐熱
性、耐薬品性を保持しているという離型剤として優れた
特長を持つ。
【0046】圧力測定用液体 本発明で圧力測定用液体の主成分として使用する一般式
〔I〕〜〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ素化さ
れた炭化水素油であり、安価でありながら、フッ素の持
つ耐熱性、耐薬品性を保持しているという特長を持つ。
【0047】マスキング油 本発明でマスキング油の主成分として使用する一般式
〔I〕〜〔V〕の含フッ素化合物は、一部をフッ素化さ
れた炭化水素油であり、フッ素の持つ耐熱性、耐薬品性
を保持しながら、通常の有機化合物と相溶が可能である
という特長を持つ。
【0048】真空蒸着方法 本発明の真空蒸着方法は、上述の目的を達成するために
開発されたものであり、より詳しくは、蒸着基材上にオ
イルマスク方式により非蒸着部を付与しつつ蒸着膜を形
成するに際して、マスキング油として一般式〔I〕〜
〔V〕で示される含フッ素油を用いることを特徴とする
ものである。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明で使用する一般式〔I〕〜
〔V〕の含フッ素化合物は、国際特許公開WO94/1
7023公報に記載されているものであり、これら化合
物の製法もそこに記載されてある。以下本発明で使用す
る含フッ素化合物の好ましい実施の形態について説明す
る。
【0050】一般式〔I〕で表されるフッ化炭化水素化
合物 一般式〔I〕で表されるフッ素化炭化水素化合物として
は、一般式〔I〕において、R1、R2及びR3が、F、
CF3(CF2n−(但し、n=0〜2の整数)または
(CF32CF(CF2m−(但し、m=0〜2の整
数)を示し、R4が、Cn2n+1−(但し、n=10〜3
0の整数)、Cm2m-1−(但し、m=10〜30の整
数)、Ch2h-3−(但し、h=10〜30の整数)、
CH3(OCH2CH2l−(但し、l=1〜100の整
数)、CH3(OCH2C(CH3)H)k−(但し、k=
1〜100の整数)、またはCH3(OCH2C(CH2
CH3)H)j−(但し、j=1〜100の整数)を示す
分子中に酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化炭化
水素化合物を使用することができる。
【0051】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物 一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水素化合物とし
ては、一般式〔II〕において、R5が、(CF32
F(CF2CF2nCH2CH2OCH2CH(OH)CH
2−(但し、n=0〜10の整数)、CF3CF2(CF2
CF2mCH2CH2OCH2CH(OH)CH2−(但
し、m=0〜10の整数)、H(CF2CF2lCH2
2CH(OH)CH2−(但し、l=1〜10の整
数)、(CH32CF(CF2CF2kCH2CH(O
H)CH2−(但し、k=0〜10の整数)、またはC
3CF2(CF2CF2jCH2CH(OH)CH2
(但し、j=0〜10の整数)を示す分子中に酸素原子
を含有するフッ素化炭化水素化合物を使用することがで
きる。
【0052】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、R5が、
(CF32CF(CF2CF2aCH2CH2−(但し、
a=0〜10の整数)、CF3CF2(CF2CF2b
2CH2−(但し、b=0〜10の整数)、またはH
(CF2CF2cCH2−(但し、c=1〜10の整数)
を示す分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化
合物を使用することができる。
【0053】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、R5が、
HCF2CF2−、HCClFCF2−、HCF2CClF
−、CF3CFHCF2−、CF3CF=CF−、CF2
CFCF2−、CH3CF2−、(CF32CHCF2−、
HOC(CF32−、またはCl(CF2CClF)i
FHCClF−(但し、i=1〜20の整数)を示す分
子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使
用することができる。
【0054】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、R5が、
(CF32CFCFHCFCF3、(CF32CFCF
CFHCF3、(CF32CCFHCF2CF3、(C
32CHCFCF2CF3、(CF32CFCFC(C
3)(H)CF2CF2CF3、(CF32CFCFHC
(CF3)CF2CF2CF3、((CF32CF)2CC
FHCF3、または((CF32CF)2CHCFCF3
を示す分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化
合物を使用することができる。
【0055】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、R5が、
7(CF2CF2CF2O)x(CFHCF2CF2O)
y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF2CF2O)
v(CClFCF2CF2O)w8−(但し、x、y、
z、v及びwは、同時に全てが0とはならない0〜10
0の整数)、またはR8(CF(CF3)CF2O)p(C
2CF2O)q(CF2O)r9−(但し、p、q及びr
は、同時に全てが0とはならない0〜100の整数)を
示し、R7及びR8が、ハロゲン、または炭素数1〜3の
アルコキシ基(部分的に若しくは完全にフッ素化されて
いてもよい)を示し、R9が、炭素数1〜5の二官能基
アルキル基、二官能アルケニル基、二官能アルキルエー
テル基若しくは二官能アルキルアルコール基を示す(部
分的に若しくは完全にフッ素化されていてもよい)分子
中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使用
することができる。
【0056】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、d=1、
6が、Cn2n+1−(但し、n=10〜30の整数)、
m2m-1−(但し、m=10〜30の整数)、Ch
2h-3−(但し、h=10〜30の整数)、ClClH2l
−(但し、l(添字)=1〜10の整数)、またはCl
(CH27CH=CH(CH28−を示す分子中に酸素
原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使用すること
ができる。
【0057】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、d=1、
6が、CH3(OCH2CH2k−(但し、k=1〜1
00の整数)、CH3(OCH2C(CH3)H)j−(但
し、j=1〜100の整数)、CH3(OCH2C(CH
2CH3)H)i−(但し、i=1〜100の整数)、H
(OC(CH2Cl)HCH2p−(但し、p=1〜1
00の整数)、H(OC(CH2(CF2CF2rCF
(CF32)HCH2q−(但し、q=1〜100の整
数、且つ、r=0〜10の整数)、またはH(OC(C
2OC49)HCH2s−(但し、s=1〜100の
整数)を示す分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化
水素化合物を使用することができる。
【0058】一般式〔II〕で表されるフッ素化炭化水
素化合物としては、一般式〔II〕において、d=2、
6が、−(Ch2h)−(但し、h=1〜10の整数)
または−CH2C(OH)HO(C(CH3)HCH
2O)tC(OH)HCH2−(但し、t=1〜100の
整数)を示す〔但し、R5が、((CF32 CF)2
CHCFCF3 、((CF32 CF)2CCFHC
3、または((CF32CF)2C=CCF3を、且
つ、R6が−(CH24−を示す組み合わせは除く〕分
子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使
用することができる。
【0059】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物 一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化水素化合物と
しては、一般式〔III〕において、R10が、H−、H
CF2CF2−、HCClFCF2−、HCF2CClF
−、CF3CFHCF2−、CF3CF=CF−、CF2
CFCF2−、CH3CF2−、(CF32CHCF2−、
HOC(CF32−、またはCl(CF2CClF)l
FHCClF−(但し、l=1〜20の整数)を示す分
子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使
用することができる。
【0060】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、R10
が、(CF32CFCF=CCF3、(CF32CFC
=CFCF3、(CF32CCF=CFCF3、(C
32C=CFCFCF3、(CF32CFCFCF=
CF2、CF2=C(CF3)CFCF2CF3、(CF3
2C=CCF2CF3、(CF32CFC=C(CF3)C
2CF2CF3、(CF32C=CFC(CF3)CF2
CF2CF3、(CF32CFCFC(CF3)=CFC
2CF3、((CF32CF)2CCF=CF2、((C
32CF)2C=CCF3、(CF32C=C(CF
(CF32)CFCF3、(CF32CFCFHCFC
3、(CF32CFCFCFHCF3、(CF32CC
FHCF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3、(C
32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2CF3
(CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF3
((CF32CF)2CCFHCF3、または((C
32CF)2CHCFCF3を示す分子中に酸素原子を
含有するフッ素化炭化水素化合物を使用することができ
る。
【0061】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、R10
が、R7(CF2CF2CF2O)x(CFHCF2CF
2O)y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF2CF
2O)v(CClFCF2CF2O)w9−(但し、x、
y、z、v及びwは、同時に全部が0とはならない1〜
100の整数)、またはR8(CF(CF3)CF2O)p
(CF2CF2O)q(CF2O)r9−(但し、p、q及
びrは、同時に全部が0とはならない0〜100の整
数)を示す。但し、R7及びR8は、ハロゲン、または炭
素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完全にフ
ッ素化されていてもよい)を示し、R9は、炭素数1〜
5の二官能アルキル基、二官能アルケニル基、二官能ア
ルキルエーテル基若しくは二官能アルキルアルコール基
を示す(部分的に若しくは完全にフッ素化されていても
よい)分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化
合物を使用することができる。
【0062】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、R11
が、HCF2CF2−、HCClFCF2−、HCF2CC
lF−、CF3CFHCF2−、CF3CF=CF−、C
2=CFCF2−、CH3CF2−、(CF32CHCF
2−、HOC(CF32−、またはCl(CF2CCl
F)iCFHCClF−(但し、i=1〜20の整数)
を示す分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化
合物を使用することができる。
【0063】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、R11
が、(CF32CFCF=CCF3、(CF32CFC
=CFCF3、(CF32CCF=CFCF3、(C
32C=CFCFCF3、(CF32CFCFCF=
CF2、CF2=C(CF3)CFCF2CF3、(CF3
2C=CCF2CF3、(CF32CFC=C(CF3)C
2CF2CF3、(CF32C=CFC(CF3)CF2
CF2CF3、(CF32CFCFC(CF3)=CFC
2CF3、((CF32CF)2CCF=CF2、((C
32CF)2C=CCF3、(CF32C=C(CF
(CF32)CFCF3、(CF32CFCFHCFC
3、(CF32CFCFCFHCF3、(CF32CC
FHCF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3、(C
32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2CF3
(CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF3
((CF32CF)2CCFHCF3、または((C
32CF)2CHCFCF3を示す分子中に酸素原子を
含有するフッ素化炭化水素化合物を使用することができ
る。
【0064】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、R11
が、R7(CF2CF2CF2O)x(CFHCF2CF
2O)y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF2CF
2O)v(CClFCF2CF2O)w9−(但し、x、
y、z、v及びwは、同時に全部が0とはならない1〜
100の整数)、またはR8(CF(CF3)CF2O)p
(CF2CF2O)q(CF2O)rR9−(但し、p、q及
びrは、同時に全部が0とはならない0〜100の整
数)を示す。但し、R7及びR8は、ハロゲン、または炭
素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完全にフ
ッ素化されていてもよい)を示し、R9は、炭素数1〜
5の二官能アルキル基、二官能アルケニル基、二官能ア
ルキルエーテル基若しくは二官能アルキルアルコール基
を示す(部分的に若しくは完全にフッ素化されていても
よい)分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化
合物を使用することができる。
【0065】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、n+
m=4、R12が=C=を示す〔但し、R10及びR11は、
同時にはHCF2CF2−を、また、同時にはCF3CF
HCF2−を示さない〕分子中に酸素原子を含有するフ
ッ素化炭化水素化合物を使用することができる。
【0066】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、n+
m=3、R12が、CH3C≡、またはCH3CH2C≡を
示す〔但し、R10及びR11は、同時にはHCF2CF2
を示さない〕分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化
水素化合物を使用することができる。
【0067】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、n+
m=2、R12は(CH32C=を示す〔但し、R10及び
11は、同時にはHCF2CF2−を示さない〕分子中に
酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物を使用する
ことができる。
【0068】一般式〔III〕で表されるフッ素化炭化
水素化合物としては、一般式〔III〕において、n+
m=1(n=0且つm=1)、R12は(CH33C−を
示す分子中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合
物を使用することができる。
【0069】一般式〔I〕〜〔V〕で表される化合物の
製造 一般式〔I〕〜〔V〕で表される化合物は、例えば、以
下の反応により製造することができる。
【0070】(1)CF3CF=CF2、(CF32CF
CF=CFCF3、(CF32C=CF2CFCF3
(CF32CFCF=C(CF3)CF2CF2CF3、及
び、((CF32CF)2C=CFCF3からなる群から
選ばれた少なくとも一種のフルオロオレフィンと、n−
10-2021-41OH、i−C10-2021-41OH、n−C
10-2019-39OH、i−C10-2019-39OH、n−C
10-2017-37OH若しくはi−C10-2017-37OHで表
される直鎖の若しくは分岐の高級アルコール若しくは高
級アルケニルアルコールの少なくとも一種(特定の一種
のものの純品も、炭素数が異なるものの混合物も包含さ
れる)、ヤシアルコール、n−C10-2021-41SH若し
くはi−C10-2021-41SHで表される直鎖の若しくは
分岐の高級チオールの少なくとも一種(特定の一種のも
のの純品も、炭素数が異なるものの混合物も包含され
る)、(末端変性)ポリエチレングリコール、(末端変
性)ポリプロピレングリコール、並びに、(末端変性)
ポリエチレングリコールからなる群から選ばれた少なく
とも一種のアルコール若しくはチオールとを反応させ
る。
【0071】(2)CF2=CF2、CClF=CF2
CF3CF=CF2、CH2=CF2、(CF32C=CF
2、(CF32C=O、Cl(CF2CClF)iCF=
CClF(但し、i=1〜20の整数)、CF3CF=
CF2、(CF32CFCF=CFCF3、(CF32
=CFCF2CF3、(CF32CFCF=C(CF3
CF2CF2CF3、((CF32CF)2C=CFC
3、(CF32C=C(CF2CF3)CF(C
32、R7(CF2CF2CF2O)x(CFHCF2CF
2O)y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF2CF
2O)v(CClFCF2CF2O)wCF=CF2(但し、
x、y、z、v及びwは同時に全てが0とはならない0
〜100の整数であり、R7は、ハロゲン、または炭素
数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完全にフッ
素化されていてもよい)を示す)及びR8(CF(C
3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2O)rCF=
CF2(但し、p、q及びrは同時に全てが0とはなら
ない0〜100の整数であり、R8は、ハロゲン、また
は炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完全
にフッ素化されていてもよい)を示す)からなる群から
選ばれた少なくとも一種のフルオロオレフィン若しくは
フルオロケトンと、一般式〔IX〕:R6OH〔R6は、
以下の置換基のいいずれかを示す:Cn2n+1−(但
し、n=10〜30の整数)、Cm2m-1−(但し、m
=10〜30の整数)、Ch2h-3−(但し、h=10
〜30の整数)、ClCl2l−(但し、l=1〜10
の整数)、Cl(CH27CH=CH(CH28−、C
3(OCH2CH2k−(但し、k=1〜100の整
数)、CH3(OCH2C(CH3)H)j−(但し、j=
1〜100の整数)、CH3(OCH2C(CH2CH3
H)i−(但し、i=1〜100の整数)、H(OC
(CH2Cl)HCH2p−(但し、p=1〜100の
整数)、H(OC(CH2(CF2CF2rCF(C
32)HCH2q−(但し、q=1〜100の整
数)、またはH(OC(CH2OC49)HCH2s
(但し、s=1〜100の整数、且つ、r=0〜10の
整数)。〕で表されるアルコールとを反応させる。
【0072】(3)CF2=CF2、CClF=CF2
CF3CF=CF2、CH2=CF2、(CF32C=CF
2、(CF32C=O、Cl(CF2CClF)iCF=
CClF(但し、i=1〜20の整数)、CF3CF=
CF2、(CF32CFCF=CFCF3、(CF32
=CFCF2CF3、(CF32CFCF=C(CF3
CF2CF2CF3、((CF32CF)2C=CFC
3、(CF32C=C(CF2CF3)CF(C
32、R7(CF2CF2CF2O)x(CFHCF2CF
2O)y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF2CF
2O)v(CClFCF2CF2O)wCF=CF2(但し、
x、y、z、v及びwは同時に全てが0とはならない0
〜100の整数であり、R7は、ハロゲン、または炭素
数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完全にフッ
素化されていてもよい)を示す)及びR8(CF(C
3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2O)r CF
=CF3 (但し、p、q及びrは同時に全てが0とはな
らない0〜100の整数であり、R8は、ハロゲン、ま
たは炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは完
全にフッ素化されていてもよい)を示す)からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種のフルオロオレフィン若しく
はフルオロケトンと、一般式〔IX’〕:HOR6OH
〔R6は、−(Ch2h)−(但し、h=1〜10の整
数)を示す。〕で表されるアルコールとを反応させる。
【0073】(4)一般式:
【0074】
【化3】
【0075】〔R5´´は、(CF32CF(CF2CF
2nCH2CH2O−(但し、n=0〜10の整数)、C
3CF2(CF2CF2mCH2CH2O−(但し、m=
0〜10の整数)、H(CF2CF2lCH2−(但し、
l=0〜10の整数)、(CF32CF(CF2CF2
k−(但し、k=0〜10の整数)、またはCF3CF2
(CF2CF2j−(但し、j=0〜10の整数)を示
する。〕で表される化合物と、一般式:R6OH 〔I
X〕〔R6は、以下の置換基のいいずれかを示す:Cn
2n+1−(但し、n=10〜30の整数)、Cm2m-1
(但し、m=10〜30の整数)、Ch2h-3−(但
し、h=10〜30の整数)、ClCl2l−(但し、
l=1〜10の整数)、Cl(CH27CH=CH(C
28−、CH3(OCH2CH2k−(但し、k=1〜
100の整数)、CH3(OCH2C(CH3)H)j
(但し、j=1〜100の整数)、CH3(OCH2
(CH2CH3)H)i−(但し、i=1〜100の整
数)、H(OC(CH2Cl)HCH2p−(但し、p
=1〜100の整数)、H(OC(CH2(CF2
2rCF(CF32)HCH2q−(但し、q=1〜
100の整数)、またはH(OC(CH2OC49)H
CH2s−(但し、s=1〜100の整数、且つ、r=
0〜10の整数)。〕で表されるアルコールとを反応さ
せる。
【0076】(5)一般式:R5OH〔XI〕 〔R5は以下の置換基を示す:(CF32CF(CF2
2aCH2CH2−(但し、aは0〜10の整数)、C
3CF2(CF2CF2bCH2CH2−(但し、bは0
〜10の整数)、又は、H(CF2CF2cCH2−(但
し、cは0〜10の整数)〕で表される化合物と、一般
式〔XII〕:
【0077】
【化4】
【0078】〔R6は、−(Ch2h)−(但し、h=1
〜10の整数)を示す。〕で表される化合物とを反応さ
せる。
【0079】 (6)一般式:(HOCH2n+m12〔XIII〕 〔nは0〜2の整数、mは1〜4の整数、且つ、1≦n
+m≦4である。R12は、n+m=4のとき、=C=を
示し、n+m=3のとき、R13C≡を示し、n+m=2
のとき、(R13)(R14)C=を示し、n+m=1のと
き、(R13)(R14)(R15)C−を示す(但し、
13、R14及びR15は、ハロゲンで置換されていてもよ
い炭素数1〜5のアルキル基を示す)。〕で表される化
合物を、CF2=CF2、CClF=CF2、CF3CF=
CF2、CH2=CF2、(CF32C=CF2、(C
32C=O、Cl(CF2CClF)iCF=CClF
(但し、i=1〜20の整数)、CF3CF=CF2
(CF32CFCF=CFCF3、(CF32C=CF
CF2CF3、(CF32CFCF=C(CF3)CF2
2CF3、((CF32CF)2C=CFCF3、(CF
32C=C(CF2CF3)CF(CF32、R7(CF2
CF2CF2O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2
CF2O)z(CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2
CF2O)wCF=CF2(但し、x、y、z、v及びw
は同時に全てが0とはならない0〜100の整数であ
り、R7 は、ハロゲン、または部分的に若しくは完全に
フッ素化されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基
を示す)及びR8(CF(CF3)CF2O)p(CF2
2O)q(CF2O)rCF=CF2(但し、p、q及び
rは同時に全てが0とはならない0〜100の整数であ
り、R8は、ハロゲン、または部分的に若しくは完全に
フッ素化されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基
を示す)からなる群から選ばれた少なくとも1種のフル
オロオレフィン若しくはフルオロケトンと1段階で、又
は、2種以上のフルオロオレフィン若しくはフルオロケ
トンと1段階で若しくは2段階以上に分割して反応させ
る。
【0080】 (7)一般式:HO(Cm2m-1O)n+n´〔XVII〕 〔mは2〜5の整数、n及びn´は1〜30の整数、且
つ、1≦n+n´≦30である。〕で表される化合物
を、CF2=CF2、CClF=CF2、CF3CF=CF
2、CH2=CF2、(CF32C=CF2、(CF32
O、Cl(CF2CClF)iCF=CClF(但し、i
=1〜20の整数)、CF3CF=CF2、(CF32
FCF=CFCF3、(CF32C=CFCF2CF3
(CF32CFCF=C(CF3)CF2CF2CF3
((CF32CF)2C=CFCF3、(CF32C=C
(CF2CF3)CF(CF32、R7(CF2CF2CF2
O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2CF2O)z
(CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2CF2O)w
CF=CF2(但し、x、y、z、v及びwは同時に全
てが0とはならない0〜100の整数であり、R7は、
ハロゲン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的
に若しくは完全にフッ素化されていてもよい)を示す)
及びR8(CF(CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q
(CF2O)rCF=CF2(但し、p、q及びrは同時
に全てが0とはならない0〜100の整数であり、R8
は、ハロゲン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部
分的に若しくは完全にフッ素化されていてもよい)を示
す)からなる群から選ばれた少なくとも1種のフルオロ
オレフィン若しくはフルオロケトンと1段階で、又は、
2種以上のフルオロオレフィン若しくはフルオロケトン
と1段階で若しくは2段階以上に分割して反応させる。
【0081】 (8)一般式:HO(CH2C(OH)HCH2O)nH 〔nは1〜30の整数〕で表される化合物を、CF2
CF2、CClF=CF2、CF3CF=CF2、CH2=CF
2、(CF32C=CF2、(CF32=O、Cl(CF
2CClF)iCF=CClF(但し、i=1〜20の整
数)、CF3CF=CF2、(CF32CFCF=CFC
3、(CF32C=CFCF2CF3、(CF32CF
CF=C(CF3)CF2CF2CF3、((CF32
F)2C=CFCF3、(CF32C=C(CF2CF3
CF(CF32、R7(CF2CF2CF2O)x(CFH
CF2CF2O)y(CH2CF2CF2O)z(CCl2CF
2CF2O)v(CClFCF2CF2O)wCF=CF
2(但し、x、y、z、v及びwは同時に全てが0とは
ならない0〜100の整数であり、R7は、ハロゲン、
または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若しくは
完全にフッ素化されていてもよい)を示す)及びR
8(CF(CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2
O)rCF=CF2(但し、p、q及びrは同時に全てが
0とはならない0〜100の整数であり、R8は、ハロ
ゲン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若
しくは完全にフッ素化されていてもよい)を示す)から
なる群から選ばれた少なくとも1種のフルオロオレフィ
ン若しくはフルオロケトンと1段階で、若しくは、2種
以上のフルオロオレフィン若しくはフルオロケトンと1
段階で若しくは2段階以上に分割して反応させる。
【0082】真空蒸着方法 図面を参照しつつ、本発明の真空蒸着方法の代表的な実
施の形態として、コンデンサ用金属化フィルムの製造方
法を具体的に説明する。図1はオイルマスク方式の真空
蒸着によるコンデンサ用金属化フィルムの半連続製造装
置の内部正面図であり、図2は上記方法によって得られ
るコンデンサ用金属化フィルムの部分平面図である。
【0083】図1を参照して、真空室A内において、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる原反フ
ィルムロール1から巻出された原反フィルムは、冷却キ
ャン3を介して巻取りロール4に巻き取られる。この間
フィルム2には、冷却キャン3の下方に配置したAl等
の金属蒸発源5から蒸着が行われるが、それに従いオイ
ル供給装置6(本例では転写ロール)からストライプ状
にパーフロロアルキルポリエーテルが塗布されて非蒸着
部が形成される。蒸着後、巻取られるフィルム7は、図
2に平面形状を示すように、蒸着部8とマージン部9と
からなり、一般に各部の中央に沿ってスリットした細巾
テープとした後、巻取り積層することによりフィルムコ
ンデンサーが形成される。
【0084】本発明の実施の形態については、本発明の
範囲内で各種の変形が可能である。蒸着基材としては、
蒸着が可能である限りにおいて、特に材質上の制約はな
く、例えば、上記したPET以外にも、ポリイミド、ポ
リカーポネート、ポリアセテート、ポリプロピレン、ポ
リフェニレンサルファイド等のプラスチックフィルム、
紙、ガラス基板等を使用できる。蒸発材料としては、A
lの他に、Zn、Cu、Ni、Ag、Au等の金属ある
いはITOの如き酸化物導体に加えて、SIO、SiO
2等の誘電体、各種蒸着性染顔料等を使用できるが、好
ましい実施の形態では、各種導体材料を使用する。オイ
ル供給装置としては、上記した転写ロールの他に、噴霧
塗布手段が好適に用いられるほか、装置的な制約の許す
範囲で各種印刷手段も使用できる。
【0085】蒸着はベルジャーを用いたバッチ方式によ
り行うこともできる。蒸着方式としては、狭義の真空蒸
着のほか、各種スパッタリングも可能であり、それに応
じて真空度も、例えば10-1〜10-6Torrと幅広い
範囲が選択可能である。更にフィルムあるいはシート状
基材への蒸着は片面に限らず、両面に実施してもよいこ
とは云うまでもない。
【0086】
【発明の効果】本発明の極圧添加剤は、化学的、熱的に
安定な含フッ素化合物からなり、安定な極圧性を示す。
【0087】本発明のグリース組成物は、耐熱、耐薬品
性が良好で、かつ安価であり、防錆剤等の種々の添加剤
を使用することができる。
【0088】本発明の含フッ素化合物からなる熱媒体
は、−50℃のような低温においても用いることがで
き、一方、高温においても安定で、250℃でも使用す
ることができる。また、本発明の熱媒体は従来の炭化水
素系化合物からなる熱媒体に比べ、より難燃性または不
燃性であり、安全である。
【0089】本発明の離型剤は、表面張力が低く熱分解
開始温度が高いので、熱安定性が優れている。ポリウレ
タンの成形加工に用いても表面が荒れることなく、電気
部品の成形加工の場合に接点部の導通不良を起こさな
い。
【0090】本発明の圧力測定用液体は、化学的、熱的
に安定な含フッ素化合物からなり、測定精度を上げるこ
とができる。
【0091】本発明の含フッ素油を主成分としてなるマ
スキング油によれば、オイルマスク方式により非蒸着部
を付与しつつ真空蒸着を行なうに際して、良好なマスキ
ング効果が得られる。本発明のマスキング油を用いる真
空蒸着方法によれば、蒸着物質として導体を用いること
によりコンデンサ用金属化フィルム、電極基板を形成す
る等の電気部品の製造に顕著な効果が得られるほか、装
飾品、フィルター等のパターン化蒸着膜を必要とする製
品の製造にも好適に使用し得る。
【0092】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明する。
【0093】化合物 本実施例および比較例には、以下に示す化合物1〜6を
使用した。
【0094】化合物1:
【0095】
【化5】
【0096】化合物2:
【0097】
【化6】
【0098】化合物3:
【0099】
【化7】
【0100】化合物4:
【0101】
【化8】
【0102】化合物5:
【0103】
【化9】
【0104】化合物6:
【0105】
【化10】
【0106】極圧添加剤 市販鉱油スニソ4GS(テンオイル社製、粘度(37.
8℃)60cSt)を基油とし、ファレックス試験機を
用いて以下の限界粘度の測定を行った。
【0107】〔測定条件〕 試験材質 Vブロック AISI−1137 ビン SAE−3135 すべり速度 8.9cm/sec 負荷方法 ラチェットを使用 昇圧速度 300LB/min 圧縮中に、所定量の本発明極圧添加剤を加え、ポリトロ
ンを用いて、9000rpmにて10分間分散あるいは
荷重操作を行った後、ただちに測定を行った。
【0108】結果を表1に示す。
【0109】
【表1】
【0110】グリース組成物 表2に示す基油680gにポリテトラフルオロエチレン
の微粉末(粒径0.3μ、平均分子量100万)320
gとを擂潰機中で6時間攪拌しグリースを得た。このグ
リースの物性を表3に示す。
【0111】
【表2】 基 油 基油重量(g) PTFE重量(g) 実施例1 化合物1 680 320実施例2 化合物6 680 320 比較例1 パラフィン系合成油 500 500
【0112】
【表3】 耐酸性 耐アルカリ性 不混和ちょう度 極圧限界荷重(lbs) 実施例1 変化なし 変化なし 320 2000実施例2 変化なし 変化なし 320 2500 比較例1 分 解 分 解 280 1200
【0113】なお、物性の測定は次のようにして行っ
た。
【0114】耐酸性:35重量%塩酸に室温で16時間
浸漬した場合の外観の変化。
【0115】耐アルカリ性:10重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液に室温で16時間浸漬した場合の外観の変化。
【0116】不混和ちょう度:JIS K2560によ
る。
【0117】極圧限界荷重:ファレックス試験器で測
定。
【0118】離型剤 径4cmφ×深さ2cmのアルミニウム型上に表5に示
した離型剤を含む組成物(各種離型剤の2%トリクロロ
トリフロロエタン溶液)を刷毛塗り塗装する。次いで、
下記A液及びB液をハンドミキサーにより1500rp
mで攪拌混合し、直ちに上記アルミニウム型上に流し込
み、25℃で5分間発泡硬化させた後、引張試験機(引
張速度25mm/min)を用いて接着強度を求め、離
型性能を測定した。
【0119】
【表4】A液 ポリオールPOP31−28〔日本ウレタン(株)〕 100重量部 ポリオールEG/DEP〔日本ウレタン(株)〕 12重量部 シリコーンL5302〔日本ユニカー(株)〕 1.0重量部 ポリアミンDBTDL 0.01重量部トリクロロモノフルオロエタンDF−11〔ダイキン工業(株)〕 10重量部 B液 イソシアネートMDi−CL〔日本ウレタン(株)〕 44.7重量部
【0120】
【表5】 離型剤 離型性(g/cm 3 実施例1 化合物1 250 実施例2 化合物6 180実施例3 化合物3 280 比較例1 ポリジメチルシロキサンオイル 475
【0121】圧力測定用液体 −760mmHg〜20kg/cm2の測定範囲を持つ
隔膜式圧力計の中に、化合物6の構造式で示される含フ
ッ素油を圧力測定用液体として用いた圧力計を試作し
た。この圧力計を試験用のボンベに取り付け、25℃で
−750mmHgに20時間保持したが、実験中圧力は
正常な値を示した。ボンベを大気圧に戻したときも、窒
素ガスで加圧した時も正常な圧力を示した。
【0122】マスキング油 (1)オイル供給装置6として、転写ロールの代わり
に、スリット状開口部を有する中空パイプ状噴霧塗布装
置を用いる以外は、図1に示したような、オイルマスク
方式の半連続蒸着機を用い、オイルの種類を変えて蒸着
を行った。
【0123】基材フィルム2としては、ポリエチレンテ
レフタレートのフィルム(厚み2μ、巾500mm、長
さ20000m)を用い、その片面にフィルムの巻取り
速度240m/minでAlを蒸着した。蒸着機A内の
オイル供給装置設置部の真空度は約10-2Torr、A
l蒸着される近辺の真空度は1〜3×10-4Torrで
あった。オイルは8mm間隔毎に巾1mmでフィルム面
に蒸気として噴霧付着させた。またAlの蒸着部の表面
抵抗は1.7Ω/O(膜厚としては約400Å)になる
ようにした。
【0124】異なるオイルを使用して得られたコンデン
サ用金属化フィルムについて、巻取られたロール状態で
のマージン部における金属付着量および金属化フィルム
の蒸着部とマージンとの境界のポケを目視観察した結果
を表6に示す。更にメタノールを含侵させたガーゼでマ
ージン部を拭きとって発光分析にかけたところ、流動パ
ラフィンおよびジメチルシリコーンを使用したものから
はAlが検出されたが、化合物1〜5を使用したものか
らは検出されなかった。
【0125】
【表6】オイルの種類 マージン部における金属の付着状態 ボケ 化合物1 なし(白色、テープマスクと同等) なし 化合物2 なし(白色、テープマスクと同等) なし 化合物3 なし(白色、テープマスクと同等) なし 化合物4 なし(白色、テープマスクと同等) なし 化合物5 なし(白色、テープマスクと同等) 有り 大 流動パラフィン(平均分子量:420) 有り(やや薄ネズミ色) ジメチリシリコーン 大 (黒褐色) マージン部の着色により観察不能
【0126】(2)含フッ素油各種フィルムに対するA
l蒸着のマスキング効果を見るために、ベルジャー型蒸
着試験機を使用して実験した。これを綿棒に含侵させて
各種のフィルムに巾約5mmの洗浄に塗布し、フィルム
のオイル塗布面にAlを蒸着した、比較のため、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムについてのみ、流動パラ
フィン(平均分子量310)を塗布したものも実験し
た。蒸着後のフィルムについて、オイル塗布部へのAl
の付着状態およびオイル塗布部の外周の乱れを観察した
結果を表7に示す。
【0127】
【表7】 オイルの種類 フィルムの種類 オイル塗布部の状態 アルミの付着 外周の乱れ 化合物1 ポリエチレンテレフタレート なし なし 化合物1 ポリプロピレン なし なし 化合物1 ポリスチレン なし なし 化合物1 ポリカーボネート なし なし 化合物2 ポリエチレンテレフタレート なし なし 化合物2 ポリプロピレン なし なし 流動パラフィン ポリエチレンテレフタレート 部分的にかすみ状 あり (平均分子量:420) にわずかに付着 大
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルマスク方式の真空蒸着によるコンデンサ
用金属化フィルムの半連続製造装置の内部正面図であ
る。
【図2】上記方法によって得られるコンデンサ用金属化
フィルムの部分平面図である。
【符号の説明】
1 原反フィルムロール 2 その引き出し状態 3 冷却キャン 4 蒸着品巻取りロール 5 蒸発源 6 オイル供給装置 7 蒸着品(金属化フィルム) 8 蒸着部 9 マージン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 107/38 C10M 107/38 135/22 135/22 147/04 147/04 // C10N 30:06 30:08 30:12 50:10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式: 【化1】 〔R1、R2及びR3は、F−を、または、部分的に若し
    くは完全にフッ素化された炭素数1〜30の直鎖の若し
    くは分岐のアルキル基若しくはアルケニル基を(部分的
    にフッ素以外のハロゲンで置換されていてもよい)示
    す。R4は、炭素数1〜30の直鎖の若しくは分岐のア
    ルキル基若しくはアルケニル基を(部分的にハロゲンで
    置換されていてもよい)、または、炭素数2〜500の
    ポリエーテル基(部分的にハロゲンで置換されていても
    よい)を示す。Xは、OまたはSを示す。〕で表される
    分子中に酸素原子又は硫黄原子を含有するフッ素化炭化
    水素化合物、 (B)一般式:(R5O)d6 〔II〕 〔d=1又は2。R5は、部分的に若しくは完全にフッ
    素化された炭素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のアル
    キル基、アルケニル基若しくはアルコキシアルキル基を
    (部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていてもよ
    く、また、構造中に1〜3個のOH基を有していてもよ
    い)、または部分的に若しくは完全にフッ素化された炭
    素数2〜700のフルオロポリエーテル基(部分的にフ
    ッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、構造中に
    1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、また、側鎖
    にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。R6は、
    d=1のとき、炭素数1〜30の直鎖の若しくは分岐の
    アルキル基若しくはアルケニル基を(部分的にハロゲン
    で置換されていてもよい)、または炭素数2〜500の
    ポリエーテル基(部分的にハロゲンで置換されていても
    よい)を示し、d=2のとき、炭素数1〜10の直鎖の
    若しくは分岐の二官能アルキル基若しくは二官能アルケ
    ニル基を(部分的にハロゲンで置換されていてもよ
    い)、または炭素数2〜500の二官能ポリエーテル基
    (部分的にハロゲンで置換されていてもよい)を示
    す。〕で表される分子中に酸素原子を含有するフッ素化
    炭化水素化合物、 (C)一般式:(R10OCH2n12(CH2OR11m 〔III〕 〔nは0〜2の整数、mは1〜4の整数、且つ、1≦n
    +m≦4。R10は、H−を、部分的に若しくは完全にフ
    ッ素化された炭素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のア
    ルキル基、アルケニル基若しくはアルコキシアルキル基
    を(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていても
    よく、また、構造中に1〜3個のOH基を有していても
    よい)、または部分的に若しくは完全にフッ素化された
    炭素数2〜700のフルオロポリエーテル基(部分的に
    フッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、構造中
    に1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、また、側
    鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。R
    11は、部分的に若しくは完全にフッ素化された炭素数1
    〜50の直鎖の若しくは分岐のアルキル基、アルケニル
    基若しくはアルコキシアルキル基を(部分的にハロゲン
    で置換されていてもよく、また、構造中に1〜3個のO
    H基を有していてもよい)、または部分的に若しくは完
    全にフッ素化された炭素数2〜700のフルオロポリエ
    ーテル基(部分的にハロゲンで置換されていてもよく、
    構造中に1〜3個の不飽和結合を含んでいてもよく、ま
    た、側鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)を示す。
    12は、n+m=4のとき、=C=を示し、n+m=3
    のとき、R13C≡を示し、n+m=2のとき、(R13
    (R14)C=を示し、n+m=1(n=0且つm=1)
    のとき、(R13)(R14)(R15)C−を示す。但し、
    13、R14及びR15は、ハロゲンで置換されていてもよ
    い炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕で表される分子
    中に酸素原子を含有するフッ素化炭化水素化合物、 (D)一般式:R16O(C(OR17)HCm-12m-3O)n(C(OR18)Cm-1 H2m-3O)n´R19 〔IV〕 〔m=2〜5の整数、n=0〜30の整数、n′=0〜
    30の整数、且つ、1≦n+n′≦30。R16及びR17
    は、H−を、部分的に若しくは完全にフッ素化された炭
    素数1〜50の直鎖の若しくは分岐のアルキル基、アル
    ケニル基若しくはアルコキシアルキル基を(部分的にフ
    ッ素以外のハロゲンで置換されていてもよく、また、構
    造中に1〜3個のOH基を有していてもよい)、または
    部分的に若しくは完全にフッ素化された炭素数2〜70
    0のフルオロポリエーテル基(部分的にフッ素以外のハ
    ロゲンで置換されていてもよく、構造中に1〜3個の不
    飽和結合を含んでいてもよく、また、側鎖にエーテル結
    合を含んでいてもよい)を示す。R18及びR19は、部分
    的に若しくは完全にフッ素化された炭素数1〜50の直
    鎖の若しくは分岐のアルキル基、アルケニル基、アルコ
    キシアルキル基を(部分的にフッ素以外のハロゲンで置
    換されていてもよく、また、構造中に1〜3個のOH基
    を有していてもよい)、または部分的に若しくは完全に
    フッ素化された炭素数2〜700のフルオロポリエーテ
    ル基(部分的にフッ素以外のハロゲンで置換されていて
    もよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含んでいても
    よく、また、側鎖にエーテル結合を含んでいてもよい)
    を示す。〕で表される分子中に酸素原子を含有するフッ
    素化炭化水素化合物並びに (E)一般式:R16O(CH2C(OR17)HCH2O)n(CH2C(OR18)H CH2O)n´R19 〔V〕 〔n=0〜15の整数、n´=0〜15の整数、且つ、
    1≦n+m≦15。R16及びR17は、H−、HCF2
    2−、HCClFCF2−、HCF2CClF−、CF3
    CFHCF2−、CF3CF=CF−、CF2=CFCF2
    −、CH3CF2−、(CF32CHCF2−、HOC
    (CF32−、またはCl(CF2CClF)iCFHC
    ClF−(但し、i=1〜20の整数);H−、(CF
    32CFCF=CCF3、(CF32CFC=CFC
    3、(CF32CCF=CFCF3、(CF33C=C
    FCFCF3、(CF32CFCFCF=CF2、CF2
    =C(CF3)CFCF2CF3、(CF32C=CCF2
    CF3、(CF32CFC=C(CF3)CF2CF2CF
    3、(CF32C=CFC(CF3)CF2CF2CF3
    (CF32CFCFC(CF3)=CFCF2CF3
    ((CF32CF)2CCF=CF2、((CF32
    F)2C=CCF3、(CF32C=C(CF(C
    32)CFCF3、(CF32CFCFHCFCF3
    (CF32CFCFCFHCF3、(CF32CCFH
    CF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3、(C
    32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2CF3
    (CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF3
    ((CF32CF)2 CCFHCF3、または((C
    32CF)2CHCFCF3;H−、R7(CF2CF2
    CF2O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2CF2
    O)z(CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2CF2
    O)w9−(但し、x、y、z、v及びwは、同時に全
    部が0とはならない0〜100の整数)、またはR
    8(CF(CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2
    O)r9−(p、q及びrは、同時に全部が0とはなら
    ない0〜100の整数)を示す。但し、R7及びR8は、
    ハロゲン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的
    に若しくは完全にべてフッ素化されていてもよい)を示
    し、R9は、炭素数1〜5の二官能アルキル基、二官能
    アルケニル基、二官能アルキルエーテル基若しくは二官
    能アルキルアルコール基を示す(部分的に若しくは完全
    にフッ素化されていてもよい)を示す。R18及びR
    19は、HCF2CF2−、HCClFCF2−、HCF2
    ClF−、CF3CFHCF2−、CF3CF=CF−、
    CF2=CFCF2−、CH3CF2−、(CF32CHC
    2−、HOC(CF32−、またはCl(CF2CCl
    F)iCFHCClF−(但し、i=1〜20の整
    数);(CF32CFCF=CCF3、(CF32CF
    C=CFCF3、(CF32CCF=CFCF3、(CF
    32C=CFCFCF3、(CF32CFCFCF=C
    2、CF2=C(CF3)CFCF2CF3、(CF32
    C=CCF2CF3、(CF32CFC=C(CF3)C
    2CF2CF3、(CF32C=CFC(CF3)CF2
    CF2CF3、(CF32CFCFC(CF3)=CFC
    2CF3、((CF32CF)2CCF=CF2、((C
    32CF)2C=CCF3、(CF32C=C(CF
    (CF32)CFCF3、(CF32CFCFHCFC
    3、(CF32CFCFCFHCF3、(CF32CC
    FHCF2CF3、(CF32CHCFCF2CF3
    (CF32CFCFC(CF3)(H)CF2CF2
    3、(CF32CFCFHC(CF3)CF2CF2CF
    3、((CF32CF)2CCFHCF3、または((C
    32CF)2CHCFCF3;R7 (CF2CF2CF2
    O)x(CFHCF2CF2O)y(CH2CF2CF2O)z
    (CCl2CF2CF2O)v(CClFCF2CF2O)w
    9−(但し、x、y、z、v及びwは、同時に全部が
    0とはならない0〜100の整数)、またはR8(CF
    (CF3)CF2O)p(CF2CF2O)q(CF2O)r
    9−(但し、p、q及びrは、同時に全部が0とはなら
    ない0〜100の整数)(但し、R7及びR8は、ハロゲ
    ン、または炭素数1〜3のアルコキシ基(部分的に若し
    くは完全にフッ素化されていてもよい)を示し、R
    9は、炭素数1〜5の二官能アルキル基、二官能アルケ
    ニル基、二官能アルキルエーテル基若しくは二官能アル
    キルアルコール基を示す(部分的に若しくは完全にフッ
    素化されていてもよい)を示す。但し、n=1のとき、
    16、R17及びR18の全部が同時にHCF2CF2−を示
    す組み合わせは除く。〕で表される分子中に酸素原子を
    含有するフッ素化炭化水素化合物からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の含フッ素化合物を主成分としてなる
    含フッ素極圧添加剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式〔I〕〜〔V〕
    のいずれかで表される酸素原子又は硫黄原子を含有する
    フッ素化炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の
    含フッ素化合物を基油としてなる含フッ素グリース組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式〔I〕〜〔V〕
    のいずれかで表される酸素原子又は硫黄原子を含有する
    フッ素化炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の
    含フッ素化合物を主成分としてなる熱媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の一般式〔I〕〜〔V〕
    のいずれかで表される酸素原子又は硫黄原子を含有する
    フッ素化炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の
    含フッ素化合物を主成分としてなる離型剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の一般式〔I〕〜〔V〕
    のいずれかで表される酸素原子又は硫黄原子を含有する
    フッ素化炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の
    含フッ素化合物を主成分としてなる圧力測定用液体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の一般式〔I〕〜〔V〕
    のいずれかで表される酸素原子又は硫黄原子を含有する
    フッ素化炭化水素化合物から選ばれた少なくとも1種の
    含フッ素化合物を主成分としてなるマスキング油。
  7. 【請求項7】 蒸着基材上にオイルマスク方式により非
    蒸着部を付与しつつ蒸着膜を形成するに際して、マスキ
    ング油として請求項6に記載のマスキング油を用いるこ
    とを特徴とする真空蒸着方法。
  8. 【請求項8】 蒸着膜が導体である請求項7に記載の真
    空蒸着方法。
  9. 【請求項9】 蒸着膜が金属または金属酸化物導体であ
    る請求項7に記載の真空蒸着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006081282A1 (en) * 2005-01-27 2006-08-03 3M Innovative Properties Company Hydrofluoroether as a heat-transfer fluid
JP2014144935A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Tosoh F-Tech Inc ペンタエリスリトール骨格を有する新規フッ素含有アルコキシシラン化合物、それを用いた表面改質剤およびその中間体
JP2021523196A (ja) * 2018-05-15 2021-09-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ペルフルオロアミノオレフィン並びにその作製方法及び使用方法
CN114127222A (zh) * 2019-07-18 2022-03-01 索尔维特殊聚合物意大利有限公司 使用具有低gwp的氟化化合物的热交换方法

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