JPH10167351A - 粒状ドライアイス供給装置 - Google Patents

粒状ドライアイス供給装置

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JPH10167351A
JPH10167351A JP33607396A JP33607396A JPH10167351A JP H10167351 A JPH10167351 A JP H10167351A JP 33607396 A JP33607396 A JP 33607396A JP 33607396 A JP33607396 A JP 33607396A JP H10167351 A JPH10167351 A JP H10167351A
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Hiroyuki Sawada
弘幸 沢田
Kenji Demura
憲二 出村
Daisuke Tawara
大輔 田原
Sanemori Kouhata
実盛 向畑
Tasaburo Takizawa
多三郎 滝澤
Kunio Seo
邦男 瀬尾
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Fukuyama Kyodokiko Corp
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Fukuyama Kyodokiko Corp
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒状ドライアイスの長期あるいは大量貯蔵が
可能で、かつその貯蔵容器のドライアイスを、粒状ある
いはペレット状として連続的、定量的に供給する粒状ド
ライアイス供給装置を提供する。 【解決手段】 上下に開口部を有する断熱中空箱2と、
断熱中空箱2の内面に沿って吊着された上下に開口部を
有する内張体3を備えるとともに、断熱中空箱2と内張
体3の間に、内張体3を変形させて内張体3内側に充填
されたドライアイスを粒状またはペレット状の原形に近
い状態にほぐすバラシ機構4…と、上記内張体3を弾性
体を介して上方に引き上げて粒状ドライアイスを内張体
3中央に集める引上機構16と、ほぐされた粒状ドライ
アイスを断熱中空箱2の下方開口部2bから排出させる
排出機構5を具備する粒状ドライアイス供給装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状あるいはペレ
ット状のドライアイスを供給する粒状ドライアイス供給
装置に関し、特に長期あるいは大量に貯蔵したドライア
イスを原形に近い状態にして定量的に供給できる粒状ド
ライアイス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に粉状、ペレット状、あるいは粒状
のドライアイスは、貯蔵中にブロック化が発生しやす
く、特に金属容器内で貯蔵すると、この金属容器に付着
しやすいので、粒状のドライアイスが必要な場合、この
ようなブロック化あるいは付着を解消しなければならな
い。粒状のドライアイスを用いる例としては、例えば、
粒状あるいはペレット状のドライアイス(以下「粒状ド
ライアイス」という。)をブラスト機を用いて吹き付け
て洗浄することが行われており、ブラスト機に連続して
粒状ドライアイスを供給することが必要であるが、供給
のための容器内で長時間あるいは大量に貯蔵すると、粒
状ドライアイスが大きな塊状となってしまい(ブロック
化)、ほとんどが搬入コンテナや供給装置から排出でき
ないという問題があった。
【0003】この容器内に残った粒状ドライアイスは、
これを強制的に機械的(スクリューや攪拌翼など)に切
り出そうとすると、スクリューなどの回転により、容器
内壁との間でさらに強固なドライアイスの塊が発生し、
それを崩すことが不可能であったり、攪拌翼が当たる部
分しかドライアイス塊が破壊できなかったりすることが
ある。また大量のドライアイスを排出する場合は、回転
機に大きなトルクがかかって、スクリューの回転が不可
能となるなどの問題もおこる。このように、供給装置で
粒状ドライアイスを長期間あるいは大量に貯蔵すると、
このドライアイスを粒状あるいはペレット状で取り出す
ことは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は粒状ド
ライアイスの長期あるいは大量貯蔵が可能で、かつその
貯蔵容器のドライアイスを、粒状あるいはペレット状と
して連続的、定量的に供給する粒状ドライアイス供給装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粒状ドライアイ
ス供給装置は、上下に開口部を有する断熱中空箱と、該
断熱中空箱の内面に沿って吊着された上下に開口部を有
する内張体を備えるとともに、上記断熱中空箱と上記内
張体の間に、内張体を変形させて内張体内側に充填され
たドライアイスを粒状またはペレット状の原形に近い状
態にほぐすバラシ機構と、上記内張体を弾性体を介して
上方に引き上げて粒状ドライアイスを内張体中央に集め
る引上機構と、ほぐされた粒状ドライアイスを断熱中空
箱の下方開口部から排出させる排出機構を具備すること
を特徴としている。上記内張体の形状は、シート状また
は網状であってよく、さらに、柔軟性、耐寒性、および
低熱伝導性を備えた材質から形成され、かつ通気性を有
するシート状のものであってよい。また上記内張体の形
状は、円筒状、円錐状、四角筒状、または四角錐状とし
てよい。上記バラシ機構は、上記内張体を叩打するハン
マー、上記内張体を押圧、圧砕するロッド、あるいは内
部に上記内張体を挿通させたリングの円弧運動を用いた
ものであってよい。上記排出機構は、上記内張体に形成
された排出口および断熱中空箱の下方開口部のいずれか
一方の開口度を調節するような構成としてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の粒状ドライアイス供給装
置は、断熱中空箱の内側に設けた好ましくは柔軟性のあ
る内張体に形成された下方に開口する排出口、あるいは
断熱中空箱の下方開口部を閉じた状態で、内張体の内側
にドライアイスを充填(あるいは貯蔵)した後、内張体
の外部に設けられたバラシ機構により、内張体の側面や
排出口付近に衝撃を与えて内張体を変形させ、内張体内
部のドライアイスをほぐしながら、内張体の排出口およ
び断熱中空箱の下方開口部から、粒状あるいはペレット
状ドライアイスを供給するものである。このドライアイ
ス供給の開始・停止操作および供給速度の調節は、内張
体の排出口付近に設けられた排出機構によって行う。こ
のとき、内張体を弾性体を介して上方に引き上げる引上
機構の作用により、ドライアイスが周壁付近に残留する
ことがなく、常に中央の下方開口部に集められ、かつド
ライアイス排出に伴い内張体が徐々に上方に引き上げら
れるので、ドライアイス排出が滞りなく行われる。ここ
で、内張体として通気性のある内張体を用いれば、ドラ
イアイスの昇華と共に発生する水分の貯槽内への滞留を
抑えるので、ドライアイスのブロック化防止により効果
的である。上記ドライアイスとしては任意形状のものが
使用でき、例えば円柱状、球状、円錐状、三角柱状、三
角錐状、四角柱状、四角錐状、棒状に圧縮成形されたも
のあるいは粉(雪)状のドライアイスが使用される。
【0007】以下図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明の粒状ドライアイス供給装置の一実
施例を示したもので、(a)は上面図、(b)は側面図
を示している。この粒状ドライアイス供給装置1は、上
面と底面に開口されあるいは開閉可能な開口部2a,2
bが形成された断熱中空箱2と、この断熱中空箱2の内
面に沿って設けられ、内側にドライアイスを収納する内
張体3と、断熱中空箱2と内張体3の間に設けられたバ
ラシ機構4と、断熱中空箱底部付近に設けられたドライ
アイス排出機構5と、内張体3を弾性体を介して上方に
引き上げて粒状ドライアイスを内張体3中央に寄せる引
上機構16から概略構成されている。
【0008】上記断熱中空箱2は、発泡樹脂などの断熱
体からなるか、あるいは真空断熱二重壁などの断熱構造
を有したもので、例えば略直方体、略円筒体などであっ
てよい。断熱中空箱2の内部の空間部6は、断熱中空箱
の上面の上方開口部2aおよび底面に開閉自在の下方開
口部(供給口)2bで外部と連通しており、その形状は
略直方体、略円筒体であってよい。
【0009】図2ないし図8は、各々断熱中空箱内部の
構成例を垂直方向の一部断面図として概略的に示したも
のである。上記断熱中空箱2の内壁上端部2cには、内
張体3の上端周縁部3aが取り付けらている。内張体3
としては、その上部にドライアイス導入のための導入口
3bが形成され、その下部にドライアイス排出のために
排出口3cが形成されているものであればよく、その形
状は特に限定されないが、例えば円筒状、四角筒状、あ
るいは頂部が下方を向いた円錐状、四角錐状のものが挙
げられる。内張体3の材質としては、低温のドライアイ
スを充填するのに十分な耐寒性、低熱伝導性を備え、ま
た内側にドライアイスを充填した状態でドライアイスを
ほぐすための外力に耐えるために十分な強度、柔軟性
(可撓性)を備えたものであることが好ましく、その形
状は通気性を備えたシート状あるいは網状とすることが
できる。内張体3に好ましく用いられるシート状物とし
ては、例えば、木綿、麻などの天然繊維からなる織布、
テトロンなどの化学繊維、セラミック系繊維、グラスウ
ール、ステンレス、アルミ、銅などからなる金属繊維な
どからなる織布、シートなどが挙げられる。また内張体
3に用いられる網状物としては、強度、通気性の高い金
網が好ましく、所望の粒状ドライアイスの粒径以下の網
目を有する金網であればより好ましい。内張体3を通気
性のある材料で構成すると、内張体3と断熱中空箱2の
間がガスの抜け道となりドライアイスの昇華により発生
したガスを袋の外に逃がすことができるので、内張体内
部でドライアイスがブロック化したり、ドライアイスが
内張体と固着したりすることを防止できる。
【0010】上記引上機構16は、ドライアイス重量に
対して十分な強度を有する複数のスプリングから構成さ
れている。あるいはこれらのスプリングに代えて、少な
くともその一部がゴム、スプリングなどの弾性体からな
る綱状体としてもよい。そして各スプリングあるいは綱
状体の一端が断熱中空箱2に、他端が内張体3の上端部
と下端部の中間付近に固定されている。この引上機構1
6を設けることにより、内張体3内部にドライアイスが
充填された状態では、ドライアイス重量と引上機構16
の上方付勢力のつりあいにより内張体3の下部が張った
状態を保つので、ドライアイスの残量が少なくなったと
きに内張下部の周壁付近にドライアイスが残留すること
がない。
【0011】さらに断熱中空箱2内壁と内張体3との間
には、内張体3内に収納されたドライアイスに衝撃を与
え、内張体3を変形させてドライアイスをほぐして、粒
状あるいはペレット状に破砕するためのバラシ機構4、
およびバラシ機構4により破砕されたドライアイスを連
続的あるいは定量的に排出するための排出機構5が設け
られている。上記バラシ機構4としては、ドライアイス
に直接接触せずに、内張体の外側から物理的な力を加え
ることができればよく、例えば、エアーハンマー、油圧
ハンマーなどのハンマー等を用いた叩打、エアシリンダ
ー、油圧シリンダーなどのロッド状のものを用いた押圧
・圧砕、内部に内張体を挿通させたリングの前後左右の
振り子運動(円弧運動)による押圧などが挙げられる。
また上記排出機構5としては、例えばピンチ弁、スクリ
ュー、ロータリーバルブ、ゲート弁、またはロープ等に
よる結紮などを用いることができる。
【0012】図2ないし図8に、上記バラシ機構および
排出機構の例を模式的に示す。 図2に示した例は、バ
ラシ機構4としてエアーハンマー7…、排出機構5とし
てピンチ弁8を使用したもので、圧縮空気の力でエアー
ハンマー7…のハンマーヘッドを上下させて内張体3を
外側から叩打して、内部のドライアイス9をほぐすこと
ができるようになっている。エアーハンマー7…の位置
や向きを適宜変更できるように構成すると、ドライアイ
スの破砕を効率化できるので好ましい。図2ではエアー
ハンマー7を4本設けた例を示したが、エアーハンマー
7…の数はこれに限定されるものではなく、多数のエア
ハンマー7を設けることにより、内張体3内のドライア
イスを効率的にほぐすことができる。上記ピンチ弁8
は、ゴムスリーブが内張体排出口付近をはさみ付けるよ
うになっていて、そのスリーブ間隔を適宜調節すること
によって、破砕されたドライアイスの排出量を調節する
ことができる。
【0013】図3は、排出機構として、図2のピンチ弁
に代えて、ゲート弁10を使用した例を示したものであ
る。内張体3およびエアーハンマー7の構成は図2に示
した例と同様である。このゲート弁10は、断熱中空箱
2の下方開口部(供給口)2bの近傍に、水平方向に塞
止板をスライドさせて内張体の排出口3cあるいは断熱
中空箱2の供給口2bを開閉するもので、これにより粒
状ドライアイス供給装置からのドライアイスの排出量を
調節することができるようになっている。
【0014】図4は、排出機構として、図2のピンチ弁
に代えて、ロータリ弁11を使用した例を示したもので
ある。内張体3およびエアーハンマー7の構成は図2に
示した例と同様である。このロータリ弁11は、弁胴1
1a内に設けられた流路に垂直な軸11bを中心として
放射状に設けられた弁体11cが回転するようになって
おり、この回転速度を調節することによって粒状ドライ
アイス供給装置からのドライアイスの排出量を調節する
ことができるようになっている。
【0015】図5においては、排出機構として、図2の
ピンチ弁に代えて、結紮ロープ12を使用した例を示し
ている。内張体3およびエアーハンマー7の構成は図2
に示した例と同様である。この結紮ロープ12は、ロー
プをねじって形成した輪(結び目)の中に内張体3が挿
通されたもので、この結紮ロープ12の両端を引張ると
結び目が小さくなりロープの結紮が強まるのでドライア
イスの排出を止めることができる。このように結紮ロー
プ12の引張度を調節することによりロープの輪の大き
さを変化させて、粒状ドライアイス供給装置からのドラ
イアイスの排出量を調節することができるようになって
いる。
【0016】図6においては、排出機構として、図2の
ピンチ弁に代えて、スクリューコンベア13を使用した
例を示している。内張体3およびエアーハンマー7の構
成は図2に示した例と同様である。このスクリューコン
ベア13は、断熱中空箱2の内壁底面直上に、水平方向
に設けられたコンベア軸13aにネジ山13bが形成さ
れたものであり、このコンベア軸13aをコンベア駆動
装置13cによって回転させると、エアーハンマー7…
の作動より粒状あるいはペレット状となりさらに内張体
3の排出口3cを通過して断熱中空箱2底部に到達した
ドライアイスが、スクリューコンベア13により断熱中
空箱2底面に設けられた供給口2bに運ばれ落下して供
給装置より排出されるようになっている。このコンベア
軸の回転速度により、粒状ドライアイス供給装置からの
ドライアイスの排出量を調節することができるようにな
っている。
【0017】図7は、バラシ機構としてほぐしリング1
4、排出機構としてスクリューコンベア13を使用した
例を示したものである。内張体3およびスクリューコン
ベア13の構成は図6に示した例と同様である。このほ
ぐしリング14は、リング部14aとその外方に延びた
2本の軸部14bから構成され、リング部14aの中に
内張体3の下部が挿通されていて、さらにほぐしリング
14には駆動手段14cが接続され、ほぐしリング14
全体が前後左右に振り子運動あるいは円弧軌道を描くよ
うに動かすことができるようになっている。この運動に
より、内張体3の外側から内向きの力を加えて内部のド
ライアイス9をほぐすことができるようになっている。
【0018】図8は、ほぐしリング14の別の実施態様
を示したものであり、断熱中空箱2の上部開口部2aの
直下に、内張体3内部の空間を2つに分岐して内張体3
の垂直方向の断面を略W字とするような山型の分岐部材
15と、2つのリング部14a,14aを備えたほぐし
リング14を設け、かつ2つに分岐した内張体3の各々
の下部に排出口3c,3cを設け、さらに上記2つのリ
ング部14a,14aに、分岐した内張体の各々の下部
を挿通させるように構成することもできる。そして、断
熱中空箱2の垂直方向の中心軸に対して左右対称にネジ
山13bが形成されたスクリューコンベア13をほぐし
リング14の下方に設ければ、分岐した各々の内張体で
ほぐしリング14の運動によりほぐされたドライアイス
は、排出口3c,3cから落下して、スクリューコンベ
ア13両端付近から中央付近に集められ、底面中央の供
給口2bから落下して排出される。この例においてもス
クリューコンベア13の回転速度の調節により、粒状ド
ライアイス供給装置からのドライアイスの排出量を調節
することができるようになっている。
【0019】図2から図8までのバラシ機構と排出機構
との組み合わせは、これらに限定されるものではなく、
任意の組み合わせが可能である。いずれの例において
も、供給口の下に、赤外線などによりドライアイス通過
量を検知するセンサ(図示せず)や、ロードセルによる
ドライアイス供給量の検知機(図示せず)を設け、これ
をCPU(図示せず)に接続して、排出機構の開閉量を
調節するように構成すれば、ドライアイスの供給量を自
動化することができる。
【0020】上述したように、図1から図8に示したい
ずれの構造を有する粒状ドライアイス供給装置において
も、断熱中空箱2の内側に取り付けた柔軟性のある内張
体3の内側にドライアイスを充填貯蔵した後、この内張
体3の排出口3c近傍や側面に衝撃を与え内張体3を変
形させることにより、内張体3内側のドライアイスを破
砕しながら、排出機構5により供給装置下方へ連続的、
定量的に粒状あるいはペレット状のドライアイスを供給
することができる。そして本発明の粒状ドライアイス供
給装置によれば、ドライアイスが供給装置内部で塊化し
た場合でも、上記バラシ機構および排出機構5の作動に
より、粒径の細かい粒状あるいはペレット状のドライア
イスとして、定量的に供給することができる。そして、
内張体3を弾性体を介して上方に引き上げる引上機構1
6の作用により、ドライアイスが内張体3内で周壁付近
に残留することがなく、常に内張体3中央の下方開口部
(排出口)3cに集められ、かつドライアイス排出に伴
い、内張体3が徐々に上方に引き上げられるので、ドラ
イアイス排出が滞りなく行われる。
【0021】次に図1および図2に示した粒状ドライア
イス供給装置1を用いて、粒状あるいはペレット状ドラ
イアイスを噴霧するブラスト機にドライアイスを供給す
る方法について説明する。まず供給装置の内張体内部へ
ドライアイスを導入するが、この場合、例えば図9に示
すような搬入コンテナを用いることが好ましい。このド
ライアイス搬入コンテナ21は、断熱中空箱22の内部
に好ましくは柔軟性のある材質からなる内張体23が設
けられ、その内張体23の内側に可撓性を有する複数の
綱体24…が好ましくは放射状に配置されたものであっ
て、内張体23の下方を閉じて可撓性綱体24…を断熱
中空箱22の底部に位置せしめた状態(図9(a))で
内張体の上方よりドライアイスを充填し、この状態で保
存・運搬する。そして必要時に、上記綱体24…を上方
へ引き上げると(図9(b))、ブロック化したドライ
アイスの塊内部を綱体24…が通過して、ドライアイス
を分断して搬入コンテナ21の下方に排出するものであ
る。
【0022】あるいは、本発明の粒状ドライアイス供給
装置へのドライアイス導入を、ドライアイスが充填され
た通常の布製の搬入袋を、粒状ドライアイス供給装置の
上方に懸吊し、これを解いてドライアイスを供給装置の
内張体内へ落下させる方法で行うこともできる。
【0023】図9に示したドライアイス搬入コンテナ2
1を用いて、本発明の粒状ドライアイス供給装置にドラ
イアイスを導入する例を図10に示す。まず、ドライア
イスが充填されたドライアイス搬入コンテナ21を、粒
状ドライアイス供給装置1の上方に懸吊あるいは戴置し
た後、上述したように綱体24…の束を、ローラ25の
回転により上部へ引き上げることにより、ブロック化し
たドライアイスを分断する。ここでドライアイス搬入コ
ンテナ下方開口部26および粒状ドライアイス供給装置
の上方開口部2aを開いて、粒状ドライアイス供給装置
1の内張体3内部へドライアイスを落下させる。
【0024】ついでエアハンマー7…を作動させて、内
張体3の外側から内方へ力を加えてもみほぐすようにし
ながらドライアイスを粒状あるいはペレット状に破砕
し、ピンチ弁8の開閉量の調節により排出量を調節しな
がら下方開口部2bより供給装置の下方へ落下させるこ
とにより、順次ドライアイスの供給を行う。供給された
ドライアイスは、塊分別スクリーン31を通り、ここで
ふるい落とされた細かいドライアイスはスクリーン31
の下方のブラスト機32に導入され、一方スクリーン3
1を通らない大きなドライアイスペレットは、排出シュ
ート33を通って除去される。図3ないし図8に示した
構成の粒状ドライアイス供給装置を用いた場合も、同様
の方法により粒状あるいはペレット状のドライアイスを
ブラスト機に供給することができる。
【0025】
【実施例】図1および図2に示した構成の粒状ドライア
イス供給装置1を用いてドライアイスの供給を行った。
容積1000リットルの断熱中空箱2の内側にテトロン
製の内張体3を取り付け、その中に400kgの円柱状
ドライアイス(直径3mm、長さ5mm)を充填し貯蔵
した。ついで、内張体3の排出口3c付近や側面にエア
ハンマー7…で衝撃を与え、内張体3を変形させること
によりドライアイスをほぐしながら、ピンチ弁8を利用
して、内張体3の排出口3cの開口度を変化させて破砕
したドライアイスを定量供給した。またピンチ弁8で内
張体の排出口3cを全閉にすると、ドライアイスの供給
を停止できた。こうして排出されたドライアイスは塊状
のものはほとんど見られず、円柱状の原型に近い状態で
あった。ついで直径16mmの円柱状ドライアイスを用
いて同様の実験を行ったが、同様にして原型に近い円柱
状のドライアイスを供給することができた。
【0026】以上本発明の粒状ドライアイス供給装置に
ついて実施例に基づいて説明したが、本発明の供給装置
は、ドライアイス供給以外にも応用でき、例えば氷粒、
固着性粉体等のようなかたまり易いものの供給にも用い
ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の粒状ドライ
アイス供給装置は、上下に開口部を有する断熱中空箱
と、該断熱中空箱の内面に沿って吊着された上下に開口
部を有する内張体を備えるとともに、この断熱中空箱と
内張体の間に、内張体を変形させて内張体内側に充填さ
れたドライアイスを粒状またはペレット状にほぐすバラ
シ機構と、上記内張体を弾性体を介して上方に引き上げ
て粒状ドライアイスを内張体中央に寄せる引上機構と、
ほぐされた粒状ドライアイスを断熱中空箱の下方開口部
から排出させる排出機構を具備するものである。したが
って、ドライアイスの長期あるいは大量貯蔵が可能で、
かつその貯蔵容器のドライアイスを、粒状あるいはペレ
ット状として連続的、定量的に供給する粒状ドライアイ
ス供給装置が提供される。また上記内張体を柔軟性、耐
寒性、および低熱伝導性を備えた材質から形成すること
により、内部のドライアイスの充填・保存・破断に十分
に耐えることができる内張体とすることができ、特に通
気性を備えたシート状、あるいは網状とすることにより
ドライアイスの昇華により発生したガスを内張体の外側
に逃がすことができるので、ガスの発生に起因する固着
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粒状ドライアイス供給装置の一実施
例を示したもので、(a)は上面図、(b)は正面図で
ある。
【図2】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図3】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図4】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図5】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図6】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図7】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図8】 本発明の粒状ドライアイス供給装置に用いら
れる、バラシ機構および排出機構の例を示す概略図であ
る。
【図9】 本発明の粒状ドライアイス供給装置への粒状
ドライアイス導入において好適に用いられる粒状ドライ
アイス貯蔵槽を示す断面図であって、(a)は粒状ドラ
イアイスが貯蔵槽内に導入された様子、(b)は粒状ド
ライアイスを貯蔵槽外に排出した様子を示している。
【図10】 本発明の粒状ドライアイス供給装置を用い
てブラスト機へ粒状あるいはペレット状のドライアイス
を供給する方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1…粒状ドライアイス供給装置、2…断熱中空箱、2a
…上方開口部、2b…下方開口部、3…内張体、3c…
排出口、4…バラシ機構、5…排出機構、9…ドライア
イス 16…引上機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 大輔 神奈川県川崎市幸区塚越4−320 日本酸 素株式会社内 (72)発明者 向畑 実盛 広島県福山市鋼管町1番地 福山共同機工 株式会社内 (72)発明者 滝澤 多三郎 広島県福山市鋼管町1番地 福山共同機工 株式会社内 (72)発明者 瀬尾 邦男 広島県福山市鋼管町1番地 福山共同機工 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に開口部を有する断熱中空箱と、該
    断熱中空箱の内面に沿って吊着された上下に開口部を有
    する内張体を備えるとともに、 上記断熱中空箱と上記内張体の間に、上記内張体を変形
    させて上記内張体内側に充填されたドライアイスを原形
    に近い状態にほぐすバラシ機構と、上記内張体を弾性体
    を介して上方に引き上げて粒状ドライアイスを内張体中
    央に寄せる引上機構と、ほぐされた粒状ドライアイスを
    断熱中空箱の下方開口部から排出させる排出機構を具備
    する粒状ドライアイス供給装置。
  2. 【請求項2】 上記内張体の形状が、シート状および網
    状のいずれか一方であることを特徴とする請求項1記載
    の粒状ドライアイス供給装置。
  3. 【請求項3】 上記シート状の内張体が、柔軟性、耐寒
    性、および低熱伝導性を備えた材質から形成され、かつ
    通気性を有するものであることを特徴とする請求項2記
    載の粒状ドライアイス供給装置。
  4. 【請求項4】 上記内張体が、円筒状、円錐状、四角筒
    状、および四角錐状からなる群より選ばれた形状である
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載
    の粒状ドライアイス供給装置。
  5. 【請求項5】 上記バラシ機構が、上記内張体を叩打す
    るハンマーを用いたものであることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1項記載の粒状ドライアイス供給
    装置。
  6. 【請求項6】 上記バラシ機構が、上記内張体を押圧、
    圧砕するロッドを用いたものであることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項記載の粒状ドライアイス
    供給装置。
  7. 【請求項7】 上記バラシ機構が、内部に上記内張体を
    挿通させたリングの円弧運動を用いたものであることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の粒状
    ドライアイス供給装置。
  8. 【請求項8】 上記排出機構が、上記内張体に形成され
    た排出口および断熱中空箱の下方開口部のいずれか一方
    の開口度を調節するものであることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか1項記載の粒状ドライアイス供給
    装置。
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GB2603845A (en) * 2020-12-14 2022-08-17 Univ Stellenbosch Dispenser, dispensing system, and dispensing method

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