JPH10165388A - Mri用磁場発生方法及びmri装置 - Google Patents

Mri用磁場発生方法及びmri装置

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JPH10165388A
JPH10165388A JP8329862A JP32986296A JPH10165388A JP H10165388 A JPH10165388 A JP H10165388A JP 8329862 A JP8329862 A JP 8329862A JP 32986296 A JP32986296 A JP 32986296A JP H10165388 A JPH10165388 A JP H10165388A
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JP
Japan
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magnetic field
cancel
mri
coil
movement
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JP8329862A
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
Kazuya Hoshino
和哉 星野
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性蓄冷剤を備えた冷凍機を用いる場合にも
均一な磁場を保つことが可能なMRI用磁場発生方法及
びMRI装置を実現する。 【解決手段】 励起すべき所定の領域にMRI用の磁場
を発生するMRI装置であって、超電導コイルを備えた
静磁場発生部Mと、磁性蓄冷剤DPを用いて前記超電導
コイルを冷却する冷却手段CHと、この冷却手段内の磁
性蓄冷剤の動きに応じた信号を参照して前記所定の領域
に生じる磁場変動を補正するキャンセル磁場を形成する
ための信号を発生するキャンセル磁場駆動手段CMF
と、このキャンセル磁場駆動手段からの信号を受けて磁
場変動を補正するキャンセル磁場を形成するキャンセル
コイルCCとを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気共鳴イメージン
グ(MRI(Magnetic Resonance Imaging))用磁場生
成方法及びMRI装置に関し、特に、磁性蓄冷剤を備え
た冷凍機を用いる場合にも磁場均一領域を良好な状態に
保つよう配慮したMRI用磁場発生方法及びMRI装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、核磁気共鳴現象を利用し
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
【0003】均一で強力な静磁場発生装置内に置かれた
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。
【0004】そこで、このラーモア周波数に等しい周波
数の高周波パルスを外部より照射すると、スピンが励起
されて高いエネルギー状態に遷移する。これを核磁気共
鳴現象と言う。この高周波パルスの照射を打ち切ると、
スピンはそれぞれの状態に応じた時定数で元の低いエネ
ルギー状態に戻り、この時に外部に電磁波を照射する。
【0005】これをその周波数に同調した高周波受信コ
イル(RFコイル)で検出する。このとき、空間内に位
置情報を付加する目的で、三軸(X,Y,Z軸)の傾斜
磁場を静磁場空間に印加する。この結果、空間内の位置
情報を周波数情報として捕らえることができる。
【0006】このMRIにおいて、被検体の断層像撮影
をする位置を特定するために、体軸方向の位置によって
異なる強さの磁場を掛けるために勾配コイルを作り、そ
の中空部に高周波回転磁場を作るためのRFコイルを入
れ、その中に被検体を収容している。
【0007】また、静磁場を発生させるため超電導マグ
ネットが用いられることがある。そして、この超電導マ
グネットでは、ヘリウム槽の中に超電導コイルが配設さ
れている。
【0008】このような超電導マグネットにおいて、ヘ
リウム消費量を抑えるために10K以下の極低温まで冷
却可能な冷凍機が用いられている。そして、この種の冷
凍機では、コールドヘッド内のディスプレーサとして、
従来からの鉛に代わり、極低音(4K程度)で良好な特
性を示す磁性蓄冷剤(磁性をもつ希土類金属による蓄冷
剤)が用いられてきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような磁性蓄冷剤
のディスプレーサDPの周囲には図7の磁力線で示すよ
うな磁場が発生している。この場合に、断層撮影を行お
うとするイメージングボリュームIV内では、MRIに
使用する静磁場B0 方向にβの成分が生じる。
【0010】そして、ディスプレーサDPはシリンダ
(図示せず)内で往復運動を行うものであるため、イメ
ージングボリュームIV内のB0 方向外乱磁場成分β
(以下、単に外乱磁場βという)が刻々と変化する。
【0011】例えば、図8(a)のようにディスプレー
サDPが往復運動した場合、イメージングボリュームI
V内のアイソセンタ位置では図8(b)のように外乱磁
場βが刻々と変動する。このような磁場変動により、得
られる断層イメージの画質が劣化するという問題があ
る。
【0012】尚、上述したディスプレーサDPと外乱磁
場成分βとの関係は一つの例である。すなわち、ディス
プレーサDPの位置とイメージングボリュームIVとの
位置関係や、ディスプレーサDPの運動の振幅によって
は、図8(a)と図8(b)との関係が異なる状態にな
ることもある。
【0013】以上のような問題を回避するために、コー
ルドヘッド周囲を超電導体により磁気シールドするなど
の手法が考えられているが、構造が複雑になるため実現
が困難である。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、磁性蓄冷剤を備えた冷凍機を用いる
場合にも均一な磁場を保つことが可能なMRI用磁場発
生方法を実現することである。また、第2の目的は、磁
性蓄冷剤を備えた冷凍機を用いる場合にも均一な磁場を
保つことが可能なMRI装置を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための発明】すなわち、課題を解決す
る手段としての本発明は以下に説明するようなものであ
る。
【0016】(1)請求項1記載の発明は、所定の領域
にMRI用の磁場を発生し、超電導コイルの冷却に使用
する磁性蓄冷剤の動きによって前記所定の領域に生じる
磁場変動を補正するキャンセル磁場を発生することを特
徴とするMRI用磁場発生方法である。
【0017】このMRI用磁場発生方法の発明では、M
RI用の磁場(静磁場、高周波磁場及び勾配磁場)に影
響を与える磁性蓄冷剤の動きによる磁場変動をキャンセ
ルするためのキャンセル磁場を発生しているので、イメ
ージングボリューム内では磁場変動が相殺されて均一な
磁場が保たれることになり、磁性蓄冷剤の動きによって
断層画像の画質が悪化することがなくなる。
【0018】(2)請求項2記載の発明は、所定の領域
にMRI用の磁場を発生するためMRI装置であって、
静磁場を発生する超電導コイルと、磁性蓄冷剤を用いて
前記超電導コイルを冷却する冷却手段と、この冷却手段
内の磁性蓄冷剤の動きによって前記所定の領域に生じる
磁場変動を補正するキャンセル磁場を発生するキャンセ
ル磁場発生手段と、を備えたことを特徴とするMRI装
置である。
【0019】このMRI装置の発明では、MRI用の磁
場(静磁場、高周波磁場及び勾配磁場)に影響を与える
磁性蓄冷剤の動きによる磁場変動をキャンセルするため
のキャンセル磁場を発生しているので、イメージングボ
リューム内では磁場変動が相殺されて均一な磁場が保た
れることになり、磁性蓄冷剤の動きによって断層画像の
画質が悪化することがなくなる。
【0020】(3)請求項には記載されないその他の発
明は、所定の領域にMRI用の磁場を発生するMRI装
置であって、静磁場を発生する超電導コイルと、磁性蓄
冷剤を用いて前記超電導コイルを冷却する冷却手段と、
この冷却手段内の磁性蓄冷剤の動きに応じた信号を参照
して前記所定の領域に生じる磁場変動を補正するキャン
セル磁場を形成するための信号を発生するキャンセル磁
場駆動手段と、このキャンセル磁場駆動手段からの信号
を受けて磁場変動を補正するキャンセル磁場を形成する
キャンセルコイルと、を備えたことを特徴とするMRI
装置である。
【0021】このMRI装置の発明では、MRI用の磁
場(静磁場、高周波磁場及び勾配磁場)に影響を与える
磁性蓄冷剤の動きによる磁場変動をキャンセルするため
のキャンセル磁場をキャンセル磁場駆動手段によってキ
ャンセルコイルから発生しているので、イメージングボ
リューム内では磁場変動が相殺されて均一な磁場が保た
れることになり、磁性蓄冷剤の動きによって断層画像の
画質が悪化することがなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1に本発明の実施の形
態例としてのMRI装置の概略構成をブロック図で示
す。
【0023】このMRI装置においては、図1に示すよ
うに、概ね円筒形を成す静磁場発生部Mがその内部空間
に均一な静磁場を形成するようになっている。また、こ
の静磁場発生部M内にはヘリウム槽によって冷却されて
超電導状態に保たれる超電導コイルが配置されている。
【0024】そして、この静磁場発生部Mの円筒の内側
には、概ね円筒形を成す勾配コイル部GC、更にこの勾
配コイル部GCの内側にボディコイルBCが中心軸を共
有して配置されている。
【0025】また、これら静磁場発生部M、ボデイコイ
ル部BCおよび勾配コイル部GCの内部に形成される概
ね円柱状の空間に、図示されていない被検体が搬入され
て断層撮影が実行される。
【0026】ボデイコイル部BCには送信部TXが接続
されている。送信部TXはボデイコイル部BCに駆動信
号を与えてRF磁場を発生させ、それによって、被検体
の体内のスピンを励起するようになっている。
【0027】勾配コイル部GCには勾配駆動部GRが接
続されている。勾配駆動部GRは勾配コイル部GCに駆
動信号を与えて勾配磁場を発生させるようになってい
る。また、ボディコイル部BCには受信部RXが接続さ
れている。受信部RXはこのボディコイル部BCからM
R信号を受信するようになっている。
【0028】そして、この実施の形態例では、ボディコ
イル部BC及び勾配コイル部GCと中心軸を共有するよ
うにしてボビンの外周にキャンセルコイルCCが巻回さ
れており、このキャンセルコイルCCにはキャンセル磁
場駆動部CMFが接続されている。
【0029】受信部RXにはアナログ・ディジタル(ana
log-to-digital) 変換部ADCが接続されている。アナ
ログ・ディジタル変換部ADCは受信部RXの出力信号
をディジタル信号に変換するようになっている。
【0030】アナログ・ディジタル変換部ADCはコン
ピュータCOMに接続されている。コンピュータCOM
はアナログ・ディジタル変換部ADCからディジタル信
号を入力し、この入力ディジタル信号について所定のデ
ータ処理(画像再構成処理)を行い、被検体についての
断層画像を生成するようになっている。
【0031】コンピュータCOMには表示部DISと操
作部OPが接続されている。表示部DISはコンピュー
タCOMから出力される各種の情報を表示するようにな
っている。操作部OPは操作者によって操作され、各種
の指令や情報等をコンピュータCOMに入力するように
なっている。
【0032】コンピュータCOMには、また、制御部C
NTが接続されている。制御部CNTには送信部TX、
勾配駆動部GR、受信部RXおよびアナログ・ディジタ
ル変換部ADCが接続されている。制御部CNTはコン
ピュータCOMから指令が与えられ、それに基づいて送
信部TX、勾配駆動部GR、受信部RXおよびアナログ
・ディジタル変換部ADCにそれぞれ制御信号を与える
ようになっている。
【0033】また、コールドヘッドCHはコンプレッサ
CPからのヘリウムガスを断熱膨張させて冷却プレート
PTを介して静磁場発生部Mを極低温まで冷却するもの
であり、シリンダ内部で磁性蓄冷剤のディスプレーサD
Pが往復運動するように構成されている。
【0034】演算部CALはコンプレッサCPから受信
したディスプレーサDPの運動に同期した信号を参照し
て必要なキャンセル磁場を演算により求めて、その演算
結果をキャンセル磁場駆動部CMFに供給する。
【0035】キャンセル磁場駆動部CMFは演算部CA
Lからの演算結果に応じたキャンセル磁場を形成するた
めの電流をキャンセルコイルCCに供給する。以上のよ
うな構成のMRI装置において、外乱磁場βとキャンセ
ル磁場αとの関係を図2に示す。ここでは、ボディコイ
ルBC,勾配コイルGC,キャンセルコイルCC,コー
ルドヘッドCH内のディスプレーサDP及びイメージン
グボリュームIVの位置関係を概念的に示すものとす
る。
【0036】ここで、イメージングボリュームIVは断
層撮影が行われる範囲を示しており、この範囲内のアイ
ソセンタ位置で外乱磁場成分βが生じている。そして、
この外乱磁場成分βは、ディスプレーサDPの往復運動
に従って強度が変化するものである。
【0037】例えば、図3(a)に示すようにディスプ
レーサDPが上死点と下死点との間を往復運動している
場合、上述したアイソセンタ位置での外乱磁場成分βの
強度は図3(b)のように前記往復運動に連動して変化
する。すなわち、この磁場変動が画像再構成して得られ
る断層イメージに悪影響を与えている。
【0038】尚、上述したディスプレーサDPと外乱磁
場成分βとの関係は一つの例であって、ディスプレーサ
DPの位置とイメージングボリュームIVとの位置関係
や、ディスプレーサDPの運動の振幅によっては、図3
(a)と図3(b)との関係が異なる状態になることも
ある。
【0039】そこで、コンプレッサCPよりディスプレ
ーサDPの運動に同期した信号を得るようにして、この
信号から外乱磁場成分βを相殺するキャンセル磁場αを
生成する。すなわち、演算部CALでコンプレッサCP
から受信したディスプレーサDPの運動に同期した信号
を参照して必要なキャンセル磁場を演算により求めて、
キャンセル磁場駆動部CMFは演算結果に応じたキャン
セル磁場を形成するための電流をキャンセルコイルCC
に供給する。これにより、イメージングボリュームIV
内では外乱磁場成分βがキャンセル磁場αにより相殺さ
れて、断層イメージに影響を与えないようになる。
【0040】以上のキャンセルコイルCCは図4に示す
ようなヘルムホルツコイル(直径及びコイル間隔=d)
と呼ばれるコイルを用いて、このヘルムホルツコイルに
より得られる均一な磁場空間(縦横=d/2)と前述し
たイメージングボリュームIVとが略一致するようにし
ておくか、均一な磁場空間がイメージングボリュームI
Vを含むようにしておくことが考えられる。
【0041】尚、外乱磁場成分βとキャンセル磁場αと
の差(残存した外乱磁場成分β′(β−α))は完全に
0にならなくとも、断層イメージの画質に大きな影響を
与えない範囲に納まれば良い。
【0042】以上のようにしてキャンセル磁場αを発生
するには、予めベンチ上のシミュレーションや実験など
によりデータを集めておき、ディスプレーサDPの位置
により発生する外乱磁場成分βの強度と、βを相殺する
ためのキャンセル磁場αを発生させるためにキャンセル
コイルCCに供給するデータの相関関係を求め、これら
から演算部CALが必要な演算を行えるようにしておけ
ばよい。
【0043】また、キャンセルコイルCCは図1及び図
2に示したような勾配コイルGCの周囲(ボビン外周)
に巻回するものに代えて、図5のようにコールドヘッド
CHの周囲に巻回してもよい。この場合にも、イメージ
ングボリュームIV内で外乱磁場成分βを相殺できるよ
うにキャンセル磁場αの強度を調整すればよい。
【0044】更に、ここに示した以外にも各種の場所に
キャンセルコイルCCを配置することが可能であり、イ
メージングボリュームIVにキャンセル磁場αを与える
ことが可能である場所であれば問題なく、例えば静磁場
発生部Mの円筒内周面などに配置しても構わない。
【0045】尚、以上の説明では外乱磁場成分βがイメ
ージングボリュームIV内でZ方向(勾配コイルGC,
ボディコイルBCの中心軸方向)について一定であると
していた。すなわち、外乱磁場成分βに場所依存性がな
く、外乱磁場成分βが位置Zの0次成分であるものとし
ていた。
【0046】これに対し、図6(a)に示すように外乱
磁場成分βが0次成分と2次成分とが重畳された状態で
ある場合には、図6(b)に示す0次成分(β(0))
と図6(c)に示す2次成分(β(2))とに分解し、
それぞれを相殺するキャンセル磁場(α(0)とα
(2))用のキャンセルコイルを別個に設けるようにし
て、各々のキャンセルコイルを駆動してもよい。このよ
うにすることで、各成分の相殺を独立して調整すること
が可能になり、精度良く外乱磁場成分βを相殺すること
が可能になるという利点を有している。
【0047】この場合、磁場の均一度を調整するシムコ
イルなどの場合と同様に、各成分について球面調和関数
などを用いて展開を行うことにより上述した各成分を求
めることが可能である。
【0048】尚、ここに示した0次成分及び2次成分は
一例であり、実際のMRI装置で発生する外乱磁場成分
βに応じて各成分を分解してキャンセルを行うようにす
ればよい。
【0049】以上の実施の形態例ではキャンセル磁場α
により外乱磁場成分βを相殺していたが、このような相
殺に代えるか、若しくは相殺によっても残存する外乱磁
場成分β′による影響を無くすため、β若しくはβ′に
応じて送受信を行う中心周波数を調整することが可能で
ある。
【0050】すなわち、図3(b)に示す外乱磁場成分
β若しくは図3(d)に示すβ′の経時変化に応じて生
じる周波数偏移を求め、送受信の中心周波数を追従させ
るようにする。このようにすることで、外乱磁場成分の
影響の無い画像を得ることが可能になる。この場合、コ
ンプレッサCPよりディスプレーサDPの運動に同期し
た信号を得て送信部TX,受信部RX及びコンピュータ
COMが周波数偏移に応じた処理を行えばよい。このよ
うにすることでも外乱磁場成分の影響を少なくすること
が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上実施の形態例と共に詳細に説明した
ように、この明細書記載の各発明によれば以下のような
効果が得られる。
【0052】(1)請求項1記載のMRI用磁場発生方
法の発明では、MRI用の磁場(静磁場、高周波磁場及
び勾配磁場)に影響を与える磁性蓄冷剤の動きによる磁
場変動をキャンセルするためのキャンセル磁場を発生し
ているので、イメージングボリューム内では磁場変動が
相殺されて均一な磁場が保たれることになり、磁性蓄冷
剤の動きによって断層画像の画質が悪化することがなく
なる。
【0053】(2)請求項2記載のMRI装置の発明で
は、MRI用の磁場(静磁場、高周波磁場及び勾配磁
場)に影響を与える磁性蓄冷剤の動きによる磁場変動を
キャンセルするためのキャンセル磁場をキャンセル磁場
発生手段が発生しているので、イメージングボリューム
内では磁場変動が相殺されて均一な磁場が保たれること
になり、磁性蓄冷剤の動きによって断層画像の画質が悪
化することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例のMRI装置の全体構
成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態例のMRI装置における
磁場の様子を概念的に示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態例における外乱磁場成分
とキャンセル磁場との様子を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態例におけるキャンセルコ
イルの一例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態例におけるキャンセルコ
イルの他の例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態例におけるキャンセルコ
イルによる外乱磁場成分の相殺の様子の一例を示す説明
図である。
【図7】従来のMRI装置における磁場の様子を概念的
に示す説明図である。
【図8】従来のMRI装置におけるコールドヘッドのデ
ィスプレーサの動きと外乱磁場成分の変化の様子を示す
説明図である。
【符号の説明】
M 静磁場発生部 BC ボデイコイル部 GC 勾配コイル部 TX 送信部 GR 勾配駆動部 RX 受信部 ADC アナログ・ディジタル変換部 CNT 制御部 COM コンピュータ DIS 表示部 OP 操作部 CP コンプレッサ CH コールドヘッド CAL 演算部 CMF キャンセル磁場駆動部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の領域にMRI用の磁場を発生し、 超電導コイルの冷却に使用する磁性蓄冷剤の動きによっ
    て前記所定の領域に生じる磁場変動を補正するキャンセ
    ル磁場を発生することを特徴とするMRI用磁場発生方
    法。
  2. 【請求項2】 励起すべき所定の領域にMRI用の磁場
    を発生するMRI装置であって、 静磁場を発生する超電導コイルと、 磁性蓄冷剤を用いて前記超電導コイルを冷却する冷却手
    段と、 この冷却手段内の磁性蓄冷剤の動きによって前記所定の
    領域に生じる磁場変動を補正するキャンセル磁場を発生
    するキャンセル磁場発生手段と、 を備えたことを特徴とするMRI装置。
JP8329862A 1996-12-10 1996-12-10 Mri用磁場発生方法及びmri装置 Pending JPH10165388A (ja)

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