JPH10164758A - 単独運転検出装置 - Google Patents

単独運転検出装置

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JPH10164758A
JPH10164758A JP8314841A JP31484196A JPH10164758A JP H10164758 A JPH10164758 A JP H10164758A JP 8314841 A JP8314841 A JP 8314841A JP 31484196 A JP31484196 A JP 31484196A JP H10164758 A JPH10164758 A JP H10164758A
Authority
JP
Japan
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generator
power system
power
receiver
signal
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Pending
Application number
JP8314841A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Takada
秀文 高田
Kazunari Funakoshi
一就 船越
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡素で、正確かつ瞬時に検出できる単
独運転検出装置を提供する。 【解決手段】 発電所又は変電所を上流とする電力系統
の下流に自家用発電の発電機36が接続された電力系統
に、商用周波数よりも高い周波数を持つ信号を重畳する
送信機51とこの信号を受信する受信機52とを、送信
機51が上流側に受信機52が下流側に位置するよう接
続し、この受信機52に上記送信機からの信号が得られ
ないとき、系統が分断されて上記発電機36の単独運転
になったと判断してこの発電機36を上記電力系統から
解列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に接続さ
れた自家用発電機の単独運転を検出する単独運転検出装
置に係り、特に、構成が簡素で、正確かつ瞬時に検出で
きる単独運転検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の規制緩和政策に伴い電力分野にお
いても一般企業の工場等から自家用発電の余剰電力を電
力会社の電力系統に供給することが認められるようにな
った。将来的には多くの企業が自家用発電の系統を電力
会社の電力系統に接続することが予想される。
【0003】このような自家用発電設備には単独運転検
出装置を設置することが要求されている。単独運転検出
装置は、電力系統が事故等により上流で遮断されたとき
に、下流では自家用の発電機のみから電力供給する単独
運転となっていることを検出するものであり、このよう
な単独運転になったときには直ちに発電機を電力系統か
ら解列しなければならない。
【0004】分散型電源系統連系技術指針(社団法人日
本電気協会発行)によれば、単独運転検出の方式には受
動的方式(電圧位相跳躍検出方式、3次高調波電圧歪急
増検出方式、周波数変化率検出方式)と、能動的方式
(周波数シフト方式、有効電力変動方式、無効電力変動
方式、負荷変動方式)とがあり、受動的方式と能動的方
式とを各1方式以上組み合わせることが要求されてい
る。
【0005】ここで、受動的方式とは、単独運転に移行
した時に供給電力と負荷とのバランスが崩れて電圧位相
や周波数に急変が生じることを利用した方式であり、電
圧位相跳躍検出方式では、発電出力と負荷との不平衡に
よる電圧位相の急変を検出し、3次高調波電圧歪急増検
出方式では、電流制御形逆変換装置を用いるとき変圧器
に依存する3次高調波の急増を検出し、周波数変化率検
出方式では、発電出力と負荷との不平衡による周波数の
急変を検出するようになっている。
【0006】また、能動的方式とは、発電機に電圧や周
波数の変動を与えるようにしておき、常時は電力系統か
らの電力によりその変動が抑制され、単独運転に移行し
た時には抑制がなくなるために変動が顕著になることを
利用した方式であり、周波数シフト方式では、周波数バ
イアスを与えておき、これによる周波数変化を検出し、
有効電力変動方式では、有効電力に変動を与えておき、
電圧変動、電流変動或いは周波数変動を検出し、無効電
力変動方式では、無効電力に変動を与えておき、周波数
変動或いは電流変動を検出し、負荷変動方式では、並列
インピーダンスを瞬時的に挿入したときの電圧変動或い
は電流変動を繰り返し観測し、その変動の大きさの変化
を検出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】受動的方式は、電圧位
相や周波数の変化が負荷変動によっても生じるので、検
出された変化が通常の負荷変動によるものか、単独運転
に移行したことによるものかを判別するために不感帯領
域があり、単独運転に移行してもたまたま変化が小さい
ときには単独運転が検出できないことがある。
【0008】能動的方式は、不感帯領域がない点で優れ
ているが、同一系統に接続される他の自家用発電設備と
の間で与える変動の同期をとらなくてはならない。
【0009】また、いずれの方式においても電力系統や
発電機の電圧波形等を観測して変動を検出する必要があ
ると共に、その変動が単独運転に移行したことによるも
のと正しく断定するためには、検出に精度が要求され
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、構成が簡素で、正確かつ瞬時に検出できる単独運転
検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、発電所又は変電所を上流とする電力系統の
下流に自家用発電の発電機が接続された電力系統に、商
用周波数よりも高い周波数を持つ信号を重畳する送信機
とこの信号を受信する受信機とを、送信機が上流側に受
信機が下流側に位置するよう接続し、この受信機に上記
送信機からの信号が得られないとき、系統が分断されて
上記発電機の単独運転になったと判断してこの発電機を
上記電力系統から解列するものである。
【0012】上記送信機と上記受信機との間の電力系統
に挿入された変圧器に、上記信号をバイパスするための
バイパス器を並列接続させてもよい。
【0013】上記発電機より上流側に1以上の遮断器を
直列に挿入し、そのうちいずれかの遮断器を操作するこ
とにより上記発電機を上記電力系統から解列してもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0015】図1に示されるように、変電所1を上流と
する電力系統の下流には、個々の負荷2,2や工場3,
3単位でまとまった系統が接続されている。変電所1の
さらに上流側には図示しないが発電所又は上位の変電所
が設けられている。変電所1内には、変圧器11とその
変圧器11の下流側で電力系統を遮断する遮断器12と
が設けられている。また、個々の負荷2にも電力系統に
対し遮断器21が挿入されている。各工場3内では、主
幹の遮断器31の下流に複数の工場内負荷32がそれぞ
れ遮断器33を介して接続されていると共に、自家用発
電設備34もまた主幹の遮断器31の下流に遮断器35
を介して接続されている。自家用発電設備34は、発電
機36と変圧器37とからなる。
【0016】本発明の単独運転検出装置は、変電所1内
の変圧器11と遮断器12との間に商用周波数よりも高
い周波数を持つ信号を重畳して送信する送信機51を接
続し、一方、それぞれの工場3内の変圧器37の直ぐ近
くの上流側に、変電所1内の送信機51からの信号を受
信する受信機52を接続すると共に、この受信機52に
上記信号が得られないとき、遮断器35を操作する操作
回路53を設けたものである。
【0017】以下に、動作を説明する。
【0018】変電所1内では、電力系統に影響を与えな
い程度の大きさで、周波数が1kHz〜5kHzの信号
を送信機51が電力系統に重畳させて送信する。
【0019】一方、それぞれの工場3内では、受信機5
2が電力系統より上記信号を取り出して受信する。
【0020】電力会社の電力系統が正常に運転されてい
るとき、一般企業の工場3では主幹の遮断器31を通じ
て電力供給を受ける。同時に、自家用の発電機36も運
転され、余剰電力があれば電力系統に供給することがで
きる。このように自家用発電設備34が単独運転に移行
していない状態では、変電所1から自家用発電設備34
まで導通していることになる。このため受信機52は送
信機51が電力系統に重畳させた信号を確実に受信する
ことができる。従って、操作回路53は作動せず、発電
機36が電力系統から解列されることはない。
【0021】電力系統に事故等が発生したとき変電所1
では遮断器12により電力系統を遮断する。このため自
家用発電設備34が単独運転に移行する。この自家用発
電設備34が単独運転に移行した時には、遮断器12に
より電力系統が遮断されているので、送信機51が電力
系統に重畳させた信号もまた遮断される。従って、受信
機52は上記信号を受信することができない。そこで、
単独運転と判断し、操作回路53が遮断器35を操作し
て発電機36を電力系統から解列する。
【0022】操作回路53で操作する遮断器は、自家用
発電設備34のみを遮断する遮断器35としたが、発電
機36より上流側に位置する遮断器であればどれでもよ
く、例えば、工場3内の負荷容量が発電機36の発電容
量よりも小さい場合には、遮断器35は操作せず、主幹
の遮断機31を操作するようにしておけば、この工場3
では電力系統が事故等により上流で遮断されても自家用
発電設備34は接続されたままなので、各負荷32には
電力を供給することができ、自家用発電による操業が継
続できる。
【0023】本発明によれば、信号の有無によって上流
と下流とが遮断されたことを判断しているので、単独運
転を確実に、かつ短時間で検出することができる。ま
た、電圧波形等を観測する必要がなく、能動的変動を与
える必要も、その変動の同期をとる必要もないので、装
置構成は非常に簡素になる。また、本発明は、同一系統
に複数の自家用発電設備が接続される場合にも容易に適
用できる。
【0024】なお、電力系統には、変圧器が挿入されて
いることがある。送信機51と受信機52との間の電力
系統に変圧器が挿入されている場合、送信機51からの
重畳信号が変圧器を通過できるとは限らないので、変圧
器の入力側と出力側との間に送信機51からの重畳信号
をバイパスするバイパス器を設けるとよい。バイパス器
としてはフィルタ、コンデンサなどを用いることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0026】(1)信号の有無によって上流と下流とが
遮断されたことを判断しているので、単独運転を確実
に、かつ短時間で検出することができる。
【0027】(2)電圧波形等を観測する必要がなく、
能動的変動を与える必要も、その変動の同期をとる必要
もないので、装置構成は非常に簡素になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電力系統図である。
【符号の説明】
1 変電所 2、32 負荷 3 工場 11、37 変圧器 12、21、31、35 遮断器 34 自家用発電設備 36 発電機 51 送信機 52 受信機 53 操作回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所又は変電所を上流とする電力系統
    の下流に自家用発電の発電機が接続された上記電力系統
    に、商用周波数よりも高い周波数を持つ信号を重畳する
    送信機とこの信号を受信する受信機とを、送信機が上流
    側に受信機が下流側に位置するよう接続し、この受信機
    に上記送信機からの信号が得られないとき、系統が分断
    されて上記発電機の単独運転になったと判断してこの発
    電機を上記電力系統から解列することを特徴とする単独
    運転検出装置。
  2. 【請求項2】 上記送信機と上記受信機との間の電力系
    統に挿入された変圧器に、上記信号をバイパスするため
    のバイパス器を並列接続させたことを特徴とする請求項
    1記載の単独運転検出装置。
  3. 【請求項3】 上記発電機より上流側に1以上の遮断器
    を直列に挿入し、そのうちいずれかの遮断器を操作する
    ことにより上記発電機を上記電力系統から解列すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の単独運転検出装置。
JP8314841A 1996-11-26 1996-11-26 単独運転検出装置 Pending JPH10164758A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157129A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Chugoku Electric Power Co Inc:The 分散電源の単独運転検出システム、単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP2012157130A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Chugoku Electric Power Co Inc:The 分散電源の単独運転検出システムおよび単独運転検出方法
KR101398457B1 (ko) * 2007-11-21 2014-05-26 엘지전자 주식회사 전력선 통신을 이용한 분산 발전기의 단독 운전 방지 장치및 그 방법

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