JPH10162697A - 真空バルブ及びその接点及びこの接点の製法 - Google Patents

真空バルブ及びその接点及びこの接点の製法

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JPH10162697A
JPH10162697A JP31974796A JP31974796A JPH10162697A JP H10162697 A JPH10162697 A JP H10162697A JP 31974796 A JP31974796 A JP 31974796A JP 31974796 A JP31974796 A JP 31974796A JP H10162697 A JPH10162697 A JP H10162697A
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tungsten carbide
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Hideaki Toriie
秀昭 鳥家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空遮断器の接点材は耐弧特性、遮断特性の
いずれか一方を最良にする方法は知られていたが、一方
を最良のものにすると他方がやや劣るものしか製造でき
なかった。 【解決手段】 コイル電極12、22を備えた真空バル
ブの接点13、23は、接点の面の端部に最初にアーク
が発生し、接点の中央部でアークが消滅する点に着目
し、接点材の端部表面を対弧特性の良い第2の接点材1
7a、27aで作り、接点の中央部の表面は遮断特性を
最良にした第1の接点材18a、28aで作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は軸方向磁界発生用
のコイル電極を備えた真空バルブ用電極の遮断性能の改
良、およびこの電極の製法、この電極を用いた真空バル
ブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空バルブは電流裁断特性が優れている
ため、電流遮断時に発生するサージが大きく、これによ
つて接続された回路に不具合が生じることがある。これ
を適度なものとし、なおかつその電極の消耗性を向上す
るために従来から種々の工夫がなされている。このよう
な工夫の1つに例えば特公平2−30132号公報に示
す軸方向磁界発生コイル(以下コイル電極と言う)を備
えた電極がある。図8〜図13は上記公報に示されたも
のと類似の従来の真空バルブの電極の構造・機能を説明
するものであり、図8は真空バルブに備えられた2つの
電極の内の片側(可動電極)の構造を示す分解説明図、
図9は真空バルブに備えられた2つの電極の側面断面
図、図10は図9のIX−IX線に沿う断面図である。
【0003】図に於いて、20は真空バルブ(図示しな
い)の内部に取付けられた可動電極である。21は可動
電極20を保持する電極棒で図示しない機構によって真
空バルブの外部から図に向って上下に駆動される。22
は電極棒21に取付けられたコイル電極、24はコイル
電極22のアーム部、23は円盤状の接点である。ま
た、10は固定電極で、11は固定電極10を保持する
電極棒、12は電極棒11に取付けられたコイル電極、
14はコイル電極12のアーム部、13は円盤状の接点
である。
【0004】コイル電極12、22はそれぞれ電極棒1
1、21から、径方向に延びるアーム部14、24と、
アーム部14、25の先端から円周方向に延び軸方向磁
界を発生する円弧部15、25と、円弧部15、25の
先端から軸方向に延び接点13、23が接合される接合
部16、26で構成されている。真空バルブの接点1
3、23の開閉時には、可動電極20が上下動して接点
13、23が接離し回路が開閉される。
【0005】次に動作について図11〜図13により説
明する。図11と図12は電流の流れ方を説明する図、
図13は電流によって生じる磁界について説明する図で
ある。図11及び図12に於いてアークスポットがP点
に発生した場合について(実際にはアークは接触面の周
辺部で最初に発生することが多い)説明する。電流は同
図に矢印で示すように電流経路Rに沿って、P点から図
9に示すコイル電極12、22のアーム部14、24、
接合部16、26を経て電極棒11、21に流れ、これ
によりアンペアの右ねじの法則による軸方向磁界が図1
3に示すように発生する。図13に示すこの軸方向磁界
は、真空バルブで大電流を遮断する際に真空容器内に自
然拡散するプラズマを効果的に抑えることができるの
で、遮断時の接点間のアーク電圧を低減できると共に、
アークが接点表面のどこで発生しても、発生箇所に集中
せず、中央へ引込まれるので、遮断能力を飛躍的に向上
させることができる。
【0006】以上のような電極構造の構造的改良による
特性の向上の他に、接点として用いられる金属の製法に
よる改良も従来から行われている。たとえば、接点を構
成する金属は代表例として粉末状の銀(以下Agと記
す)とタングステンカーバイト(以下WCと記す)、ま
たは銅(以下Cuと記す)とWC、またはAgとCuと
WCとの混合粉末をホットプレス法などにより加熱しな
がら加圧、圧縮して(これら工程を全て含めてここでは
焼成と言う)製造される。ここでWCは特にアークに耐
える(アークによる接点の消耗を少なくする)ようにす
るために用いられているので耐弧材料と呼ばれ、その耐
弧特性を高くするにはWCの粒径が3μmないし100
μmのものを用いる方がよい。しかし、特開平4−13
2127号公報、特開平4−206121号公報に示さ
れている如く、低サージ特性を改善して遮断特性を改良
すると言う観点からは、WC粉末の粒径を微細化(0.
3μm〜3μm)する方がよい。当然、この場合には耐
弧特性が悪くなり、結局両特性を共に満足する材料は得
られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空バルブ接点
は、上記のように大電流遮断時の接点の消耗性を改善す
るためにはWCの粒径を大きく、他方、低サージ特性を
改善するためにはWCの粒径を小さくした方が良いとい
う矛盾した性質があるため、全ての特性を共に満足させ
るものとすることができなかった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、接点の消耗性も低サージ性も共
に優れた真空バルブの接点を得ること、又その接点の製
造方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る真空バ
ルブの接点は、接点の周囲又は後方にコイル電極を備
え、少なくともAg粉末かCu粉末の一方又は両方とW
C粉末との混合粉末を焼成して構成された真空バルブ用
接点に於いて、この接点はこの接点の接触面の中央付近
に設けられ上記WCとして第1の粒径を有する粉末を用
いた第1の面と、この接触面の外周部に設けられ上記W
Cとして第1の粒径より大なる第2の粒径を有する粉末
を用いた第2の面を有する。
【0010】第2の発明に係る真空バルブの接点は、内
径が接点の接触径より小さく、外径が接点の接触径より
大きくなるように構成されたコイル電極を備えた接点に
於いて、第1の面と第2の面の境界は前記コイル電極の
内径より大きく、前記接点の前記接触径より小さくした
ものである。
【0011】第3の発明による真空バルブの接点は、第
1の粒径のWC粉末の粒径は0.3μm以上3μm未満
であり、第2の粒径は3μm〜100μmとしたもので
ある。
【0012】第4の発明は接点の製造方法であって、カ
ーボンダイス内に、WC粉末として第1(又は第2)の
粒径のWC粉末を用いた少なくともAg粉末かCu粉末
の一方又は両方とWC粉末との混合粉末を投入する第1
の手順と、第1の手順で投入した上記粉末の上面の一部
分のみにWC粉末として粒径が第1(又は第2)の粒径
であるWC粉末と異なる第2(又は第1)の粒径のWC
粉末を用いた上記混合粉末を積重ねる第2の手順と、こ
のカーボンダイスをホットプレスして中央の表面には第
1の粒径のWC粉末からなる第1の面、周辺部の表面に
は第2の粒径のWC粉末から焼成された第2の面からな
る平滑な接触面を有する接点を得る第3の手順とを含む
ものである。
【0013】第5の発明はこの発明の第1の発明による
接点を使用した真空バルブである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1による真
空バルブの接点について図により説明する。図1は本発
明の実施の形態1による電極全体の構成を示す側面断面
図である。10は図示しない真空バルブ内に固定された
固定電極、11は真空バルブに固定された電極棒、14
は電極棒11に接続されたアーム部、15はアーム部1
4に支えられた軸方向の磁界を発生するコイル円弧部、
16は円弧部15の先端に設けられた接合部、13は接
合部15に保持された接点である。アーム部14と円弧
部15と接合部16でコイル電極12を構成している。
【0015】20は可動電極である。21は図示しない
機構によって真空バルブの外部から上下に駆動される電
極棒、24は電極棒21に接続されたアーム部、25は
アーム部24に支えられた軸方向の磁界を発生するコイ
ル円弧部、26は円弧部25の先端に設けられた接合
部、23は接合部25に保持された接点である。アーム
部24と円弧部25と接合部26でコイル電極22を構
成している。電極棒21が上下に駆動されることによっ
て、これに接続されたコイル電極22、接点23などが
全て上下に移動して回路が開閉される。上記に於いて例
えば電極棒11は固定側の電極棒、電極棒21は可動側
の電極棒などと称すべきであるが、いちいち限定しなく
ても混乱は生じないので、以下上記〜側のと言う呼称は
省略して説明する。
【0016】接点13、23は従来例で説明したように
Ag−WC又はCu−WC又はAg−Cu−WCの混合
粉末(これら以外の金属粉が混合されていても良い)に
より製作されている。そして図1に於いて、接点13、
23の接触面の中央部は、耐弧材料(即ちWC粉末)の
粒径が例えば0.3μm以上3μm未満のものを用いた
混合粉末による第1の接点材18a、28aで形成され
ている。また、接点13、23の外周部は、耐弧材料
(即ちWC粉末)の粒径が3μm〜100μmのものを
用いた混合粉末による第2の接点材17a、27aで形
成されている。
【0017】ここで、接点13、23の第1の接点材1
8a、28aの表面を第1の表面18、28、第2の接
点材17a、27aの表面を第2の表面17、27と呼
ぶ。
【0018】このように構成された真空バルブ接点の動
作について説明する。図1において、一般に電流遮断時
に接点が開離すると、接点13と23は完全に製作され
ていることは少ないので接点の周辺部が最後に切れ、ア
ークは先ず第2の表面17、27間に発生する。その後
接点13、23間の距離が大きくなるにつれてアークは
コイル電極12、22の発生する磁界(図11参照)の
作用により接点の中央部、即ち第1の表面18、28に
向って移動し、ついには消滅(即ち電流しゃ断)する。
【0019】そして、アーク電流は、その発生から消滅
までの間一般には時間に対してほぼ直線的に減少する。
即ち、第2の表面17、27にアークがあるときの電流
は大きく、第1の表面18、28にあるときには小さく
なっている。そして、図1のものにあっては、第2の表
面17、27は、耐弧特性にすぐれた粒径の大きい材料
で構成され、第1の表面18、28は低サージ性(遮断
特性という場合もある)にすぐれた粒径の小さい材料で
構成されている。そこで、第1の表面18、28は低サ
ージ性特性に優れた性質を示し、第2の表面17、27
は対弧特性に優れた性質を示す。このことによって、こ
の電極全体としては、耐弧特性と低サージ性の両方にす
ぐれた接点が得られる。
【0020】ここで第2の表面17、27は、アークが
最初に発生する位置(即ち接触径の最外部)を含み、又
第1の表面18、28はアークが最後に消滅する位置
(即ち接点の中央付近)を含んでいることが必須であ
る。そして第1の表面18、28と第2の表面17、2
7の境い目の位置は上記必須条件を満すように選定され
てさえおれば、それ程問題にすべきことではない。もっ
とも、この境目の位置を適切に選定すれば両特性をもつ
とも効率よく発揮する構造が得られることになるので、
これについて実施の形態2で説明する。
【0021】なお、これらの面の素材は、アークによっ
て消耗しないわけではないので第1の表面と第2の表面
を構成する素材の厚みは、適度な厚み例えば2mm程度
は必要である。接点13と23とは上下逆向きに取付け
られている以外には、寸法的、構造的、組成的な差は全
くない。
【0022】また、上記の接点を真空バルブの接点とし
て用いることによって、遮断特性と対弧特性が共に優れ
た真空バルブを得ることができる。なお、特性の改善の
ために良く知られた他の金属を微量に混合してもよい。
【0023】実施の形態2.図2に本発明の実施の形態
2の電極の構成を示す側面断面図を示す。図2におい
て、接点の接触径(図中φで示す)はコイル電極の内外
径の間に来るように製作されている。接点13、23は
2枚の金属板を重ねたように見える構造になっており、
接点の外周部とその表面17、27は耐弧材料(即ちW
C)の粉末の粒径が大きく耐弧特性が特に優れた材料で
形成し、中央部とその表面18、28は材料の粒径が小
さく、しゃ断性能のよい材料で形成されている。さら
に、第1の表面18、28の外径は接点の接触径φより
小さくコイル電極の内径(図中rで示す)より大きい。
【0024】このように構成された真空バルブの動作に
ついて説明する。すなわち、図2において、電流遮断時
に接点が開離するとアークは先ず接点の接触径の最外部
に発生する。その理由は、一般に接点13、23は互い
に完全に平行に製造されているということはないので、
接触中は面接触していても、開くとき最後には周辺の一
点で接触する状態から離れていくことになるからであ
る。その後接点13と接点23間の距離が大きくなるに
つれてアークはコイル電極12、22の発生する磁界の
作用により、接点13、23の中央部に向かって移動
し、第1の表面18、28に至る。この時、アークは第
1の表面18、28へ向かって電流値が減少しながら速
やかに広がるので、図1に示す実施例1と同様の効果を
奏する。
【0025】以上の実施例では、接点13、23とコイ
ル電極の接合部16、26の間に例えば特開昭57−2
05925号公報に示すような環状の銅板がない電極構
造の場合を示したが環状の銅板がある電極構造でも同様
の効果がある。また、コイル電極の形状は図1、図2に
示したものとは異なる形状の電極であってもよく、例え
ば円弧部15、25の数が図3に示すものと異なるコイ
ル電極でもよい。
【0026】実施の形態3.図3〜図7により、以上に
説明したこの発明による接点の製造方法の1つについて
説明する。実施の形態1〜2で説明した図1〜図2に示
す接点は第1の面18、28を構成する材料18a、2
8aと第2の面17、27を構成する材料17a、27
aの金属板を別々に製作し、例えば溶着により互いに張
合わせることでも得ることができる。しかし、上記のよ
うな方法では2つの金属板の間に隙間ができたり、その
間に段が付くなどして接点としての品質は満足できるも
のでなく、後に成形の手間が掛かるなどの無駄がある。
図3(a)、図3(b)に示すものは、以下に説明する
この発明による製法により得られた接点の断面を示すも
のである。
【0027】図4、5と図6、7は、それぞれ、この発
明の製法の第1〜第3の手順を説明する図で、それぞれ
少し違った方法について説明している。図4に於いて、
31はホットプレス法により粉末状の金属を焼成するた
めのカーボンダイス、30はカーボンダイス31に装着
されピストン状に運動できる押棒であり、従来から知ら
れているものである。。なお、図には示さないがこれら
は全体として必要な温度に加熱され、また、必要な雰囲
気(例えば真空中とか不活性ガス中)で使用される。
【0028】まず、第1の手順として、図4に示す第2
の接点材17aの粉末、例えばAgと粒径3μmないし
100μm例えば4μmのWCとの混合粉末17aをダ
イス31内に投入する。このとき中央部は周辺よりやや
低くなるようにする。次に第2の手順として、第1の接
点材の粉末18a、例えばAgと粒径0.3μm以上〜
3μm未満、例えば2μmのWCとの混合粉末を図4の
ように、中央部のみに積上げる。このとき、第1の接点
材18aは多すぎも少なすぎもしないように適量に投入
する。多すぎると第2の接点材17aの表面全体が第1
の接点材18aによって覆われてしまうし、少なすぎる
と完成後の第1の接点材18aの表面積が少なくなりす
ぎる。
【0029】混合粉末の投入方法、即ち第1、第2の手
順は、図6のようにしてもよい。即ち第1の手順に於い
て、まず、第1の接点材18aの粉末を中央部が高くな
るように投入する。次に第2の手順として第2の接点材
粉末17aを周辺部のみに投入する。
【0030】以上のように第1、第2の手順はその順番
はどちらが先でも良いのである。次に第3の手順とし
て、ホットプレスの条件を整えたうえで図5又は図7の
ように加圧して成形すると、上面が平坦な面であって、
且つ、中央部の表面に第1の接点材18aの表面18つ
まりWCとして粒径が小さいWC粉末を用いた混合粉末
の表面、周辺部の表面に第2の接点材17aの表面つま
り粒径の大きいWCを用いた混合粉末による表面17を
持つ接点金属が一挙に得られる。このようにして得られ
た接点は第1の接点材18aと第2の接点材17aの接
合がきわめてなめらかに行われているので、アークの移
動がスムースであるという効果も得られる。接点として
使用する際には必要に応じて図3(a)、(b)に示す
ように切削加工して成形し使用する。実施の形態3の説
明では固定接点の側だけについて説明したが可動接点2
0でも同じである。
【0031】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、接点
を開くときにアークが最初に発生する接点の外周部には
耐弧特性の良好な材料(粒径の大きいWC粉末の混合粉
末)を用いた第2の面、アークが最後に消滅する接点の
中央付近には低サージ特性の良好な接点材料(粒径の小
さいWC粉末の混合粉末)を用いた第1の面を設けたの
で、低サージ性、耐弧特性が共に優れた接点を得ること
ができる。
【0032】第2の発明によれば、内径が接点の接触径
より小さく、外径が接点の接触径より大きくなるように
構成されたコイル電極を備えた電極の接点に於いて、第
1の面と第2の面との境界はコイル電極の内径より大き
く、接触径より小さくしたので、低サージ性、耐弧特性
が共に最も効率よく発揮される接点が得られる。
【0033】第3の発明によれば、第1の粒径は0.3
μm以上3μm未満であり、第2の粒径は3μmないし
100μmとしたので、低サージ性、耐弧特性ともに最
も効率よく発揮される接点が得られる。
【0034】この発明の第4の発明による接点の製法に
よれば、カーボンダイス内に第1の素材と第2の素材と
を投入して一挙に焼成して製造するので、両素材の接合
部がきわめてなめらかなものを容易に得ることができ
る。
【0035】この発明の第5の発明によれば、第1の発
明による接点を用いているので、遮断特性に優れ低サー
ジ性、接点の消耗性ともに優れた真空バルブを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による接点の断面図
である。
【図2】 この発明の実施の形態2による接点の断面図
である。
【図3】 実施の形態3に示す製法により得られる接点
の断面図である。
【図4】 実施の形態3に示す接点の製法を示す説明図
である。
【図5】 実施の形態3に示す接点の製法を示す説明図
である。
【図6】 実施の形態3に示す接点の製法を示す説明図
である。
【図7】 実施の形態3に示す接点の製法を示す説明図
である。
【図8】 従来の真空バルブの電極構造を示す分解斜視
図である。
【図9】 従来の真空バルブの電極の断面図である。
【図10】 図9の電極の部分断面図である。
【図11】 図8〜図10の従来の電極の電流経路を説
明する図である。
【図12】 図11に対応する磁界の発生状態を説明す
る図である。
【図13】 図12に対応する磁界の発生状態説明図で
ある。
【符号の説明】
10:固定電極 20:可動電極 11、21:電極棒 12、22:コイル
電極 13、23:接点 14、24:アーム
部 15、25:円弧部 16、26:接続部 17、27:第2の表面 18、28:第1の表面 17a、27a:第2の接点材 18b、28b:第1の接点材 尚、図中、同一の符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点の周囲又は後方にコイル電極を備
    え、少なくとも銀(Ag)粉末か銅(Cu)粉末又はそ
    の両方とタングステンカーバイト(WC)粉末との混合
    粉末を焼成して構成された真空バルブ用接点に於いて、
    この接点は、この接点の接触面の中央付近に設けられ上
    記タングステンカーバイト粉末として第1の粒径を有す
    る粉末を用いた第1の表面と、この接触面の外周部に設
    けられ上記タングステンカーバイト粉末として第1の粒
    径より大なる第2の粒径を有する粉末を用いた第2の表
    面を有するものであることを特徴とする真空バルブ用接
    点。
  2. 【請求項2】 内径が接点の接触径より小さく、外径が
    接点の接触径より大きくなるように構成されたコイル電
    極を備えた請求項1に記載の接点に於いて、第1の面と
    第2の面の境界は前記コイル電極の内径より大きく、前
    記接触径より小さいことを特徴とする請求項1記載の真
    空バルブ用接点。
  3. 【請求項3】 タングステンカーバイト粉末の第1の粒
    径は0.3μm以上3μm未満であり、第2の粒径は3
    μm〜100μmであることを特徴とする請求項1記載
    の真空バルブ用接点。
  4. 【請求項4】 カーボンダイス内に、タングステンカー
    バイト粉末として第1(又は第2)の粒径の粉末を用い
    た少なくとも銀粉末か銅粉末又はその両方とのタングス
    テンカーバイト混合粉末を投入する第1の手順と、 第1の手順で投入した上記粉末の上面の一部分のみに、
    タングステンカーバイト粉末として粒径が前記第1(又
    は第2)の粒径と異なる第2(又は第1)の粒径のタン
    グステンカーバイト粉末を用いた上記混合粉末を積重ね
    る第2の手順と、 このカーボンダイスをホットプレスして中央の表面には
    第1の粒径のタングステンカーバイト粉末からなる第1
    の表面、周辺部の表面には第2の粒径のタングステンカ
    ーバイト粉末から焼成された第2の表面からなる平滑な
    接触面を有する接点を得る第3の手順とを含むことを特
    徴とする真空バルブ用接点の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の真空バルブ用接点を備
    えた真空バルブ。
JP31974796A 1996-11-29 1996-11-29 真空バルブ及びその接点及びこの接点の製法 Pending JPH10162697A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008019481A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Toshiba Corp 真空バルブ用接点材料

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