JPH10162556A - 編集システム - Google Patents

編集システム

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JPH10162556A
JPH10162556A JP8335189A JP33518996A JPH10162556A JP H10162556 A JPH10162556 A JP H10162556A JP 8335189 A JP8335189 A JP 8335189A JP 33518996 A JP33518996 A JP 33518996A JP H10162556 A JPH10162556 A JP H10162556A
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JP
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data
image data
event
clip
video
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Pending
Application number
JP8335189A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kanda
健 神田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10162556A publication Critical patent/JPH10162556A/ja
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  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は編集システムに関し、高速なリアルタ
イム編集を実現できる使い勝手の向上した編集システム
を実現する。 【解決手段】生成したプログラムの各イベントの時間的
な長さを表示領域の大きさによつて示すタイムライン表
示エリア(40)と共に、プログラムを構成する各イベ
ントのイン点又はアウト点のクリツプ画像データを示す
プログラムビユーエリア(42)を表示手段に表示する
ようにしたことにより、プログラムビユーエリアを見れ
ば、生成したプログラムがどのような内容のイベントで
構成されているかを容易に確認することができる。かく
するにつき高速なリアルタイム編集を実現できる使い勝
手の向上した編集システムを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)編集システムの全体構成(図1) (2)コンピユータの内部構成(図2) (3)GUIのためのグラフイツク表示 (3−1)ピクチヤモード(図3) (3−2)タイムラインモード(図4及び図5) (4)クリツプ画像データの管理方法(図6〜図11) (5)ハイブリツトレコーダの構成(図12) (6)再生速度設定 (6−1)再生速度設定エリア(図13) (6−2)専用コントローラ(図14及び図15) (6−3)再生速度の設定方法 (7)プリロールモード(図16及び図17) (8)ワークデータフオルダ(図18) (9)コンピユータの動作説明(図19〜図26) (10)実施例の動作及び効果 (11)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は編集システムに関
し、例えばスポーツやニユース等のように速報性が要求
される素材を編集対象とする編集システムに適用して好
適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の編集システムとしては、
編集対象の素材を記録する記録手段としてビデオテープ
レコーダ(以下、これを略してVTRと呼ぶ)を用いた
ものが提案されている。このような編集システムにおい
ては、スポーツやニユース等といつたライブ映像を順次
VTRで記録し、その記録された映像を編集素材として
読み出して使用することによりプログラム編集を行うよ
うになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでスポーツやニ
ユース等といつたライブ映像を取り扱うとき、一段と迫
力及び臨場感のある映像を視聴者に提供するためには、
編集システムとして迅速性に富んだ編集オペレーシヨン
ができることが望まれる。しかしながら上述したような
従来の編集システムでは、記録媒体としてVTRを使用
しているため、VTRの頭出しや早送り、或いは巻き戻
し等に時間を要し、オンエア寸前までVTRを制御しな
ければならず、迅速性のある編集オペレーシヨンができ
ないといつた問題がある。
【0005】また従来の編集システムでは、記録する映
像の確認用及び編集した映像の確認用として複数のモニ
タが必要になる等、編集に際してVTRの他にも種々の
機材が必要であり、システム構成が大型になつてしまう
といつた問題がある。さらに種々の機材を操作しなけれ
ばならず、そのため操作が煩雑になるといつた問題があ
る。このようにして従来の編集システムでは、現場での
限られた環境の中で効率良く編集作業ができるように考
慮されていないと共に、スポーツ中継やニユース報道の
ようなリアルタイム性が要求される素材を取り扱うよう
には考慮されておらず、使い勝手の面で未だ不十分のと
ころがある。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高速なリアルタイム編集を実現できる使い勝手の向
上した編集システムを提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1又は第2のビデオデータから
生成したイベントをユーザインターフエイス手段を介し
て指定されたイベント順序に基づいて並べることにより
生成したプログラムの各イベントの時間的な長さを表示
領域の大きさによつて示すようになされたタイムライン
表示エリアと、プログラムを構成する各イベントのイン
点又はアウト点のクリツプ画像データを示すようになさ
れたプログラムビユーエリアとを表示手段に表示させる
制御手段を設けるようにした。
【0008】このようにして生成したプログラムの各イ
ベントの時間的な長さを表示領域の大きさによつて示す
タイムライン表示エリアと共に、プログラムを構成する
各イベントのイン点又はアウト点のクリツプ画像データ
を示すプログラムビユーエリアを表示手段に表示するよ
うにしたことにより、タイムライン表示エリアによるプ
ログラム表示であつても、プログラムビユーエリアを見
れば、生成したプログラムがどのような内容のイベント
で構成されているかを容易に確認することができる。ま
た、記録しながら再生が行える主記録再生装置を用いた
ことにより、記録と再生を同時に行つてリアルタイム編
集を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0010】(1)編集システムの全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用した編集シ
ステムを示し、大きく分けてコンピユータ2とハイブリ
ツトレコーダ3によつて構成されている。コンピユータ
2はCPUや各種処理回路、或いはフロピーデイスクド
ライブ、ハードデイスクドライブ等を有する本体2a
と、当該本体2aに接続されるモニタ2b、キーボード
2c、マウス2d及び専用コントローラ2eとによつて
構成される。このようなコンピユータ2は映像データを
編集するためのアプリケーシヨンプログラムがハードデ
イスクドライブに予めインストールされており、オーペ
レーテイングシステムの基で当該アプリケーシヨンプロ
グラムを動作させることにより編集システムとして起動
するようになされている。なお、このアプリケーシヨン
プログラムは編集作業に使用される制御コマンドを生成
するためのGUI(グラフイカル・ユーザ・インターフ
エイス)を含んでおり、アプリケーシヨンプログラムを
起動させたときにはモニタ2b上に当該GUIのための
グラフイツク表示が表示されるようになされている。
【0011】一方、ハイブリツトレコーダ3は複数のハ
ードデイスクがアレイ状 連結されたハードデイスクア
レイと、当該ハードデイスクアレイのバツクアツプ用と
して設けられたVTRとによつて構成されており、外部
から供給されるソースビデオ信号V1及びソースオーデ
イオ信号A1を順次記録するようになされている。この
ハイブリツトレコーダ3は、見かけ上、記録と再生が同
時に行われるようになされており、リアルタイムでビデ
オ信号V1及びオーデイオ信号A1を記録しながら、リ
アルタイムでその記録されたビデオ信号V1及びオーデ
イオ信号A1を再生し得るようになされている。
【0012】なお、再生されたビデオ信号V3及びオー
デイオ信号A2のうちビデオ信号V3はコンピユータ2
の本体2aに供給されるようになされている。またハイ
ブリツトレコーダ3は入力されるビデオ信号V1をほぼ
そのままの状態で出力するようになされており、その出
力されるビデオ信号V2(信号としてはビデオ信号V1
とほぼ同じ)もコンピユータ2の本体2aに供給するよ
うになつている。因みに、ここで入力されるビデオ信号
V1は、ビデオカメラ等によつて撮影されたコンポジツ
トビデオ信号やVTRから送出されるコンポジツトビデ
オ信号である。
【0013】コンピユータ2とハイブリツトレコーダ3
はRS−422インターフエイスの通信フオーマツトに
基づいた通信ケーブル4によつて接続されており、当該
通信ケーブル4を介して制御コマンド及びそれに対する
応答コマンドを伝送し得るようになされている。なお、
RS−422インターフエイスの通信フオーマツトは、
制御コマンドとそれに対する応答コマンドとを同時に送
信/受信できる通信フオーマツトである。
【0014】ここでこの編集システム1の動作を簡単に
説明する。まずビデオカメラ等によつて撮影されたコン
ポジツトのビデオ信号V1はハイブリツトレコーダ3に
入力され、順次記録されて行く。またハイブリツトレコ
ーダ3をスルーしてそのまま出力されるビデオ信号V2
はコンピユータ2に入力される。コンピユータ2はその
ビデオ信号V2に応じた縮小画像をモニタ2bに表示す
る。一方、ハイブリツトレコーダ3は入力されるビデオ
信号V1をリアルタイムで符号化し、ハードデイスクア
レイ及びVTRに記録する。
【0015】コンピユータ2を操作するオペレータは、
表示手段であるモニタ2bに表示されるビデオ信号V2
を見ながらコンピユータ2に接続されたマウス2d等の
ポインテイングデバイスを操作することにより、イン点
(編集開始点)やアウト点(編集終了点)等の編集点を
指示すると共に、モニタ2bに表示されるGUIを使用
して編集のための制御コマンドを生成する。この制御コ
マンドはRS−422の制御コマンドとしてハイブリツ
トレコーダ3に伝送される。これによりハイブリツトレ
コーダ3の再生動作が制御され、再生されたビデオ信号
V3はコンピユータ2のモニタ2bに表示されると共
に、外部に送出される。このようにしてこの編集システ
ム1では、モニタ2bを見ながらマウス2d等のポイン
テイングデバイスを操作することにより、容易に編集作
業を行うことができる。またこの編集システム1では、
ほぼ同時に記録再生動作ができるハイブリツトレコーダ
3を使用したことにより、リアルタイムで編集作業を行
うことができ、リアルタイム性を損なうことなく、スポ
ーツ中継やニユース報道等の素材を編集することがてき
る。
【0016】(2)コンピユータの内部構成 この項ではコンピユータ2の内部構成について具体的に
説明する。図2に示すように、コンピユータ2は、コマ
ンドデータやビデオデータを伝送するためのシステムバ
ス5、コンピユータ全体の制御を行うCPU10、入力
されるビデオ信号に対して画像処理等を行う第1及び第
2のビデオプロセツサ11、12、モニタ2bに表示さ
れるビデオデータやGUIのためのグラフイツク表示を
管理する表示コントローラ13、ローカルハードデイス
クドライブ(ローカルHDD)15aを制御するための
HDDインターフエイス15、フロツピーデイスクドラ
イブ(FDD)16aを制御するためのFDDインター
フエイス16、マウス(カーソル制御デバイス)2d、
専用コントローラ2e及びキーボード2c等のポインテ
イングデバイスからのコマンドに基づいて制御コマンド
を生成するポインテイングデバイスインターフエイス1
7、ハイブリツトレコーダ3とRS−422の通信フオ
ーマツトに基づいてデータ通信を行うためのソフトウエ
アドライバを備えた外部インターフエイス18を有して
いる。
【0017】システムバス5は、コンピユータ2内部で
ビデオデータやコマンドデータ、或いはアドレスデータ
等の通信を行うためのバスであり、ビデオデータを伝送
するための画像データバス5aと、コマンドデータ等を
伝送するためのコマンドデータバス5bとによつて構成
されている。画像データバス5aにはCPU10、第1
及び第2のビデオプロセツサ11、12、表示コントロ
ーラ13、HDDインターフエイス15及びFDDイン
ターフエイス16がそれぞれ接続されており、当該第1
及び第2のビデオプロセツサ11、12、表示コントロ
ーラ13、HDDインターフエイス15及びFDDイン
ターフエイス16はこの画像データバス5aを介してビ
デオデータの伝送を行うようになされている。
【0018】一方、コマンドデータバス5bには、CP
U10、第1及び第2のビデオプロセツサ11、12、
表示コントローラ13、HDDインターフエイス15、
FDDインターフエイス16、ポインテイングデバイス
インターフエイス17及び外部インターフエイス18が
それぞれ接続されており(すなわちコンピユータ2内部
の全てのブロツクが接続されている)、当該コマンドデ
ータバス5bを介してコマンドデータやアドレスデータ
の伝送を行うようになされている。
【0019】CPU10はコンピユータ2全体の制御を
行うためのブロツクであり、コンピユータ2のオペレー
テイングシステムが格納してあるROM10aと、アツ
プロードされたアプリケーシヨンプログラム等が格納さ
れるRAM10bとを備えている。コンピユータ2を起
動する場合には、CPU10はROM10aに記憶され
たオペレーテイングシステムに基づいたソフトウエアプ
ログラムを実行する。またアプリケーシヨンプログラム
をこの起動中のオペレーテイングシステムの下で実行す
る場合には、CPU10はまずハードデイスクドライブ
15aのハードデイスクに記録されているアプリケーシ
ヨンプログラムを読み出してRAM10bにアツプロー
ドし、その後、当該アプリケーシヨンプログラムを実行
する。
【0020】第1のビデオプロセツサ11は、コンピユ
ータ2に入力される第1のビデオ信号V2を受け取り、
当該第1のビデオ信号V2に対してデータ変換を施すと
共に、その変換されたビデオデータを一時的にバツフア
リングするためのブロツクである。具体的には、第1の
ビデオプロセツサ11は、当該ビデオプロセツサ11の
全体を制御するプロセツサコントローラ11aと、受け
取つたアナログのコンポジツトビデオ信号V2をデイジ
タルのコンポーネントビデオデータに変換するデータ変
換部11bと、データ変換部11bから送出される数フ
レーム分のビデオデータを一時的に記憶するフレームメ
モリ11cとによつて構成される。
【0021】プロセツサコントローラ11aはデータ変
換部11bに対して制御信号を送出することにより当該
データ変換部11bのデータ変換動作を制御すると共
に、データ変換部11bに対して制御信号を送出するこ
とにより当該データ変換部11bにコンポジツトビデオ
信号V2からタイムコードを抽出させる。またプロセツ
サコントローラ11aはフレームメモリ11cに対して
制御信号を送出することにより当該フレームメモリ11
cのリード/ライトタイミング及びリード/ライトアド
レスを制御する。因みに、リードタイミングに関して
は、プロセツサコントローラ11aは表示コントローラ
13に送出するタイムコードとビデオデータ(フレーム
データ)とが対応するようにフレームメモリ11cのリ
ードタイミングを制御する。
【0022】データ変換部11bはプロセツサコントロ
ーラ11aからの制御信号に基づいてアナログのコンポ
ジツトビデオ信号V2をコンポーネントビデオ信号に変
換し、その後、当該アナログのコンポーネントビデオ信
号をデイジタルビデオデータに変換する。なお、タイム
コードはアナログのコンポーネントビデオ信号をデイジ
タルビデオデータに変換する際に抽出される。デイジタ
ルに変換されたビデオデータはフレームメモリ11cに
送出され、抽出されたタイムコードはプロセツサコント
ローラ11aに送出される。
【0023】ここでタイムコードはコンポジツトビデオ
信号V2の垂直ブランキング期間の14Hと16H又は
12Hと14Hの2ラインにエンコードされて挿入され
ており、いわゆるVITC(Vertical Interval Time C
ode )と呼ばれるものである。従つてコンポジツトビデ
オ信号V2からタイムコードを抽出する場合には、アナ
ログ信号をデイジタルデータに変換する際に、垂直同期
期間のデイジタル変換されたタイムコードのみをデコー
ドすれば、容易に抽出することができる。因みに、この
タイムコードはハイブリツトレコーダ3内においてビデ
オ信号V2を出力する際に付加されたものである。
【0024】フレームメモリ11cはデータ変換部11
bから供給されるビデオデータを一時的に記憶する。こ
のフレームメモリ11cのリード/ライトタイミング
は、上述したようにプロセツサコントローラ11aによ
つて制御される。このフレームメモリ11cは2個のフ
レームメモリから構成され、計4Mbyteの記憶容量
を有している。このフレームメモリ11cに記憶される
ビデオデータは1520画素×960 画素からなるビデオデー
タであり、フレームメモリ11cはこのようなビデオデ
ータを2フレーム分記憶し得るようになされている。
【0025】フレームメモリ11cに記憶された1520画
素×960 画素のビデオデータは、プロセツサコントロー
ラ11aの読出し制御に基づいて読み出される。フレー
ムメモリ11cから読み出されるビデオデータは1520画
素×960 画素、すなわち全画素のビデオデータではな
く、380 画素×240 画素となるようにデータ量が間引か
れたビデオデータである。ここでデータ量を間引くと
は、単にフレームメモリ11cからのビデオデータの読
出しのサンプリングレートを1/4にして、読み出され
るビデオデータ量を減少させているだけのことである。
このようにして読み出された380 画素×240 画素のビデ
オデータは、画像データバス5aを介して表示コントロ
ーラ13に送出される。
【0026】第2のビデオプロセツサ12は第1のビデ
オプロセツサと全く同様の構成を有している。すなわち
ビデオプロセツサ12は、当該ビデオプロセツサ12の
全体をコントロールするプロセツサコントローラ12a
と、受け取つたアナログのコンポジツトビデオ信号V3
をデイジタルのコンポーネントビデオデータに変換する
データ変換部12bと、データ変換部12bから送出さ
れた数フレーム分のビデオデータを一時的に記憶するフ
レームメモリ12cとを備えている。なお、第1のビデ
オプロセツサ11と第2のビデオプロセツサ12の異な
る点は、第1のビデオプロセツサ11にはコンポジツト
ビデオ信号V2が入力され、第2のビデオプロセツサ1
2にはコンポジツトビデオ信号V3が入力される点であ
る。
【0027】ここでコンポジツトビデオ信号V2は、ハ
イブリツトレコーダ3の内部において入力ビデオ信号V
1の垂直同期期間にタイムコードを重畳したビデオ信号
であるので、リアルタイムに入力する入力ビデオ信号V
1と時間的に同一のビデオ信号である。すなわちフレー
ムメモリ11cに記憶されるビデオデータは、入力ビデ
オ信号V1をデイジタル化したものと同一のビデオデー
タである。これに対してコンポジツトビデオ信号V3
は、コンピユータ2からの命令によつてハイブリツトレ
コーダ3から再生されたビデオ信号である。従つてこの
コンポジツトビデオ信号V3は、入力ビデオ信号V1と
は時間的に関係していない非同期のビデオ信号である。
【0028】この点について以下に詳しく説明する。オ
ペレータがコンピユータ2に対して所望のビデオデータ
の再生を指定すると、コンピユータ2はハイブリツトレ
コーダ3に対してそのビデオデータの再生コマンドを送
出する。ハイブリツトレコーダ3はコンピユータ2から
の再生コマンドに応じてオペレータが指定したビデオデ
ータを再生する。またハイブリツトレコーダ3はビデオ
データに対してフレーム単位で対応するタイムコードを
記憶しており、その対応関係に基づいてその再生したビ
デオデータのタイムコードを再生する。そしてハイブリ
ツトレコーダ3は、再生したビデオデータの垂直同期期
間にその再生したタイムコードを重畳し、その結果得ら
れるビデオデータをコンピユータ2に伝送できるように
アナログのコンポジツトビデオ信号V3に変換し、これ
を当該コンピユータ2に送出する。このようにしてコン
ポジツトビデオ信号V3はオペレータから指示によつて
再生されたビデオ信号であるので、入力ビデオ信号V1
とは時間的に非同期な信号である。
【0029】第2のビデオプロセツサ12に供給された
コンポジツトビデオ信号V3は、第1のビデオプロセツ
サ11に供給されたコンポジツトビデオ信号V2と同様
に、データ変換部12b及びフレームメモリ12cを介
して所定の信号処理が施された後、380 画素×240 画素
のデイジタルビデオデータとして表示コントローラ13
に伝送される。
【0030】表示コントローラ13は、モニタ2bに表
示されるデータを制御するための制御ブロツクである。
表示コントローラ13はメモリコントローラ13aとV
RAM(ビデオ・ランダム・アクセス・メモリ)13b
とを有している。メモリコントローラ13aはコンピユ
ータ2内部の内部同期に従つてVRAM13bのリード
/ライトタイミングを制御する。このVRAM13bに
は、第1のビデオプロセツサ11のフレームメモリ11
cからのビデオデータ、第2のビデオプロセツサ12の
フレームメモリ12cからのビデオデータ、及びCPU
10からのイメージデータが、それぞれメモリコントロ
ーラ13aからのタイミング制御信号に基づいて記憶さ
れる。このVRAM13bに記憶されたイメージデータ
は、コンピユータの内部同期に基づいたメモリコントロ
ーラ13bからのタイミング制御信号に基づいてVRA
M13bから読み出され、モニタ2bにグラフイツク表
示される。このようにしてモニタ2bに表示されたグラ
フイツク表示が、GUIのためのグラフイツク表示とな
る。ここでCPU10からVRAM13bに送出される
イメージデータは、例えばウインドウやカーソルやスク
ロールバー等のイメージデータである。これらの複数種
類のイメージデータをモニタ2bに表示させることによ
つて、GUIのためのグラフイツク表示を得ることがで
きる。
【0031】ハードデイスクインターフエイス15は、
コンピユータ2内部に設けられたローカルハードデイス
クドライブ(HDD)15aと通信するためのインター
フエイスブロツクである。このハードデイスクインター
フエイス15とハードデイスクドライブ15aとはSC
SI(Small Computer System Interface )の伝送フオ
ーマツトに基づいて通信が行われるようになされてい
る。ハードデイスクドライブ15aには、コンピユータ
2で起動するためのアプリケーシヨンプログラムがイン
ストールされており、アプリケーシヨンプログラムを実
行する場合には、このハードデイスクドライブ15aか
ら読み出されてCPU10のRAM10bにアツプロー
ドされる。またこのアプリケーシヨンプログラムを終了
する際には、RAM10bに記憶されている編集オペレ
ーシヨンによつて作成されたワークデータフアイルは、
このハードデイスクドライブ15aを介してハードデイ
スクにダウンロードされる。
【0032】フロツピーデイスクインターフエイス16
は、コンピユータ2内部に設けられたフロツピーデイス
クドライブ(FDD)16aと通信するためのインター
フエイスブロツクである。このフロツピーデイスクイン
ターフエイス16とフロツピーデイスクドライブ16a
とはSCSIの伝送フオーマツトに基づいて通信が行わ
れるようになされている。なお、編集オペレーシヨンの
編集結果を示すEDL(エデイツト・デイシジヨン・リ
スト)等はこのフロツピーデイスクドライブ16aを介
してフロツピーデイスクに記憶される。
【0033】ポインテイングデバイスインターフエイス
17は、コンピユータ2に接続されたマウス2d、専用
コントローラ2e及びキーボード2cからの情報を受信
するインターフエイスブロツクである。ポインテイング
デバイスインターフエイス17は、例えばマウス2dに
設けられた2次元ロータリエンコーダの検出情報と、マ
ウス2dに設けられた左右のボタンのクリツク情報とを
当該マウス2dから受け取り、受け取つたそれらの情報
をデコードしてCPU10に送出する。同様に、ポイン
テイングデバイスインターフエイス17は、専用コント
ローラ2e及びキーボード2cからの情報を受け取り、
受け取つた情報をデコードしてCPU10に送出する。
【0034】外部インターフエイス18は、コンピユー
タ2の外部に接続されたハイブリツトレコーダ3と通信
するためのブロツクである。外部インターフエイス18
はCPU10で生成されたコマンドデータをRS−42
2の通信プロトコルに変化するRS−422ドライバを
有しており、当該RS−422ドライバを介してハイブ
リツトレコーダ3に再生コマンド等の制御コマンドを送
出する。
【0035】(3)GUIのためのグラフイツク表示 (3−1)ピクチヤモード この編集システム1においては、GUIのためのグラフ
イツク表示として2種類のモードが用意されている。そ
の1つは登録されたイベントのイン点やアウト点の画面
を見ながらイベントの並び換えを行つてプログラムを編
集するようになされたピクチヤモードであり、もう1つ
は登録されたイベントの時間的長さを見ながらプログラ
ムの尺合わせを行えるようになされたタイムラインモー
ドである。この2つのモードは後述するモードボタンを
クリツクすることにより容易に切り換え得るようになさ
れており、これによりオペレータは編集目的に応じて使
いやすい方のGUIを選択することができ、編集作業に
おける使い勝手を向上することができる。
【0036】この項では、まずピクチヤモードについて
説明する。ピクチヤモードの場合には、モニタ2b上に
図3に示すようなグラフイツク表示が表示される。この
図3に示すように、ピクチヤモードのグラフイツク表示
は、記録ビデオ表示エリア21と、タイミング表示エリ
ア22と、再生ビデオ表示エリア23と、記録ビデオマ
ーキングエリア24と、再生速度設定エリア25と、リ
サイクルボツクスエリア26と、再生ビデオマーキング
エリア27と、クリツプ表示エリア28と、イベント表
示エリア29と、プログラム表示エリア30との10個
のエリアに分別されている。
【0037】記録ビデオ表示エリア21は記録ビデオ画
面21aと、記録開始点表示部21bと、記憶容量残量
時間表示部21cと、記録中表示部21dとを有してい
る。記録ビデオ画面21aに表示されるビデオ信号は、
ハイブリツトレコーダ3から出力されたコンポジツトビ
デオ信号V2から得られるビデオ信号であつて、フレー
ムメモリ11cからVRAM13bに供給される際に間
引き処理によつて画像サイズが380 画素×240 画素に変
更されたビデオ信号である。記録開始点表示部21bに
は、記録ビデオ画面21aに表示されているビデオ信号
がハイブリツトレコーダによつてどの時点から記録開始
されたかを示すタイムコードが表示される。
【0038】記憶容量残量時間表示部21cには、ハイ
ブリツトレコーダ3の記憶容量の残り時間が表示され
る。ここに表示される残り時間は、ハイブリツトレコー
ダ3の全記憶容量が予め分かつているので、現在の時間
から記録開始時間を減算した値をハイブリツトレコーダ
3の記録可能時間から減算することにより容易に求める
ことができる。記録中表示部21dには記録ビデオ画面
21aに表示されているビデオ信号が現在記録されてい
ることを示す「REC」のキヤラクタ文字が表示され
る。
【0039】タイミング表示エリア22は、1分計表示
部22aと、時刻表示部22bと、入力ビデオ信号タイ
ムコード表示部22cと、再生ビデオ信号タイムコード
表示部22dと、オンエア表示部22eと、モードボタ
ン22fと、プリロールボタン22gと、再生速度設定
(DMC:ダイナミツク・モーシヨン・コントローラ)
ボタン22hとを有している。1分計表示部22aは1
分間(又はメニユー設定により3分間)を秒単位でカウ
ントし、それを視覚的に表示するためのエリアである。
この1分計表示部22aは、カウントが進むと、外周に
沿つて設けられた表示部の色が秒単位で順次変化するよ
うになつており、これによりオペレータは視覚的に時間
の経過を容易に把握することができる。どのような時に
この1分計表示部22aを使用して1分間をカウントす
るかというと、例えば、入力ビデオ側又は再生ビデオ側
で、イン点を指定してから1分間をカウントしてアウト
点を指定する時や、作成したプログラムをプレビユーす
る際に、プレビユー開始から1分間をカウントする時等
に使用する。
【0040】時刻表示部22bには現在の時刻が表示さ
れる。記録ビデオ信号タイムコード表示部22cには、
記録ビデオ表示エリア21に表示されているビデオ信号
のタイムコードが表示される。このタイムコードは、第
1のビデオプロセツサ11のプロセツサコントローラ1
1aがコンポジツトビデオ信号V2の垂直同期期間から
抽出したタイムコードである。再生ビデオ信号タイムコ
ード表示部22dには、再生ビデオ表示エリア23に表
示されているビデオ信号のタイムコードが表示される。
このタイムコードは、第2のビデオプロセツサ12のプ
ロセツサコントローラ12aがコンポジツトビデオ信号
V3の垂直同期期間から抽出したタイムコードである。
【0041】オンエア表示部22eはオンエア中である
か否かを示す表示部であり、外部からオンエア中を示す
タリー信号が供給されると、その表示色が赤色に変更さ
れるようになつている。このオンエア中であることを示
すタリー信号は、ハイブリツトレコーダ3から出力され
たコンポジツトビデオ信号V3がオンエアされている時
に供給される信号である。このようにしてオンエア状態
に応じてオンエア表示部22eの表示色を可変している
ので、オペレータはオンエア中であることを視覚的に容
易に把握することができる。
【0042】モードボタン22fは、この図3によつて
示されるピクチヤモードと後述するタイムラインモード
とを切り換える際に使用するボタンである。このモード
ボタン22fをマウス2dを使つてクリツクすると、モ
ード切換を指定することができ、表示モードをピクチヤ
モードとタイムラインモードとの間で切り換えることが
できる。プリロールボタン22gはプリロールモードを
設定するときに使用するボタンである。また再生速度設
定ボタン(DMC)22hは選択したイベントの再生速
度を設定するときに使用するボタンである。なお、この
2つのボタンについては後で詳細に説明する。
【0043】再生ビデオ表示エリア23は、再生ビデオ
画面23aと、シヤトルボタン23bと、ジヨグボタン
23cと、再生状態表示部23dとを有している。再生
ビデオ画面23aに表示されるビデオ信号は、ハイブリ
ツトレコーダ3によつて再生されたコンポジツトビデオ
信号V3から得られるビデオ信号であつて、フレームメ
モリ12cからVRAM13bに供給される際に間引き
処理によつて画像サイズが380 画素×240 画素に変更さ
れたビデオ信号である。シヤトルボタン23bは、ハイ
ブリツトレコーダ3から再生されて再生ビデオ画面23
aに表示されたビデオデータを、早送り(いわゆるシヤ
トル送り)したい時に使用するボタンである。マウス2
dの操作によつてこのシヤトルボタン23bを指定し、
ビデオデータを送りたい方向に当該シヤトルボタン23
bをドラツグすると、そのドラツグ操作に応じてハイブ
リツトレコーダ3の再生動作を制御することができる。
【0044】ジヨグボタン23cは、ハイブリツトレコ
ーダ3から再生されて再生ビデオ画面23aに表示され
たビデオデータを、コマ送りしたい時に使用するボタン
である。再生ビデオ画面23aに表示されたビデオデー
タをフレーム単位でコマ送りしたい時は、マウス2dを
使用してコマ送りしたい方向のジヨグボタン23cをク
リツクすると、そのクリツク操作に応じて再生ビデオデ
ータをコマ送りすることができる。再生状態表示部23
dには、再生ビデオ画面23aに表示されるビデオデー
タの状態に応じて「PLAY」又は「STILL」のキ
ヤラクタ文字が表示される。具体的には、再生ビデオ画
面23aに表示されるビデオデータがハイブリツトレコ
ーダ3から再生された動画であるときには「PLAY」
の文字が表示され、再生ビデオ画面23aに表示される
ビデオデータがハイブリツトレコーダ3から再生された
静止画であるときには「STILL」の文字が表示され
る。
【0045】記録ビデオマーキングエリア24は、記録
ビデオ画面21aに表示されるビデオデータからイン点
又はアウト点のクリツプ画像データをマーキングする時
に使用するエリアである。ここで言う「マーキング」の
意味は、イン点又はアウト点を指定するという意味、或
いはイン点又はアウト点を設定するという意味である。
またここで言う「クリツプ画像」とは「静止画像」のこ
とである。この記録ビデオマーキングエリア24は、イ
ンクリツプ表示エリア24aと、イン点のタイムコード
表示部24bと、マークインボタン24cと、アウトク
リツプ表示エリア24dと、アウト点のタイムコード表
示部24eと、マークアウトボタン24fとに分かれて
いる。
【0046】インクリツプ表示エリア24aは、オペレ
ータがマークインボタン24cをクリツクしてイン点と
してマーキングしたクリツプ画像データを表示するため
のエリアである。このインクリツプ表示エリア24aに
表示されるクリツプ画像データは、ハイブリツトレコー
ダ3から出力されたコンポジツトビデオ信号V2から得
られる画像データであつて、95画素×60画素の画像サイ
ズに間引かれた画像データである。タイムコード表示部
24bには、インクリツプ表示エリア24aに表示され
ているクリツプ画像データのタイムコードが表示され
る。このタイムコードは、オペレータがマークインボタ
ン24cをクリツクしてイン点をマーキングした時に、
第1のビデオプロセツサ11のプロセツサコントローラ
11aがコンポジツトビデオ信号V2から抽出したタイ
ムコードである。
【0047】マークインボタン24cはイン点をマーキ
ングするためのボタンである。オペレータは記録ビデオ
画面21aに表示されるビデオデータを見ながらこのマ
ークインボタン24cをクリツクする。マークインボタ
ン24cがクリツクされると、このときに記録ビデオ画
面21aに表示されているビデオデータに対応したクリ
ツプ画像データ(95画素×60画素)が生成され、その生
成されたクリツプ画像データがインクリツプ表示エリア
24aに表示される。アウトクリツプ表示エリア24d
は、オペレータがマークアウトボタン24fをクリツク
してマーキングしたアウト点のクリツプ画像データを表
示するためのエリアである。このアウトクリツプ表示エ
リア24dに表示されるクリツプ画像データは、ハイブ
リツトレコーダ3から出力されたコンポジツトビデオ信
号V2から得られる画像データであつて、95画素×60画
素の画像サイズに間引かれた画像データである。
【0048】タイムコード表示部24eには、アウトク
リツプ表示エリア24dに表示されるクリツプ画像デー
タのタイムコードが表示される。このタイムコードは、
オペレータがマークアウトボタン24fをクリツクして
アウト点をマーキングした時に、第1のビデオプロセツ
サ11のプロセツサコントローラ11aがコンポジツト
ビデオ信号V2から抽出したタイムコードである。マー
クアウトボタン24fはアウト点をマーキングするため
のボタンである。オペレータは記録ビデオ画面21aに
表示されるビデオデータを見ながらこのマークアウトボ
タン24fをクリツクする。マークアウトボタン24f
がクリツクされると、このときに記録ビデオ画面21a
に表示されているビデオデータに対応したクリツプ画像
データ(95画素×60画素)が生成され、その生成された
クリツプ画像データがアウトクリツプ表示エリア24d
に表示される。
【0049】再生速度設定エリア25は選択されたイベ
ントに対して再生速度を設定するときに使用するエリア
であり、オペレータはここに表示される情報を見ながら
再生速度を設定する。この再生速度設定エリア25につ
いては、後で詳細に説明する。リサイクルボツクス26
は、生成されたクリツプ画像データを消去する時に使用
するエリアである。消去する時には、マウス2dによつ
てクリツプ画像データを指定してそのクリツプ画像デー
タをリサイクルボツクス26のエリアにドラツグする
と、消去が実行される。消去したクリツプ画像データを
復活させる時には、このリサイクルボツクス26をクリ
ツクすると、リサイクルボツクス26の中に捨てられた
クリツプ画像データの全てが表示される。その中から復
活させたいクリツプ画像データを指定すると、指定され
たクリツプ画像データが復活する。
【0050】再生ビデオマーキングエリア27は、再生
ビデオ画面23aに表示されるビデオデータからイン点
又はアウト点のクリツプ画像データをマーキングする時
に使用するエリアである。この再生ビデオマーキングエ
リア27は、インクリツプ表示エリア27aと、イン点
のタイムコード表示部27bと、マークインボタン27
cと、アウトクリツプ表示エリア27dと、アウト点の
タイムコード表示部27eと、マークアウトボタン27
fとに分かれている。インクリツプ表示エリア27a
は、オペレータがマークインボタン27cをクリツクし
てイン点としてマーキングしたクリツプ画像データを表
示するためのエリアである。このインクリツプ表示エリ
ア27aに表示されるクリツプ画像データは、ハイブリ
ツトレコーダ3から出力されたコンポジツトビデオ信号
V3から得られる画像データであつて、95画素×60画素
の画像サイズに間引かれた画像データである。
【0051】タイムコード表示部27bには、インクリ
ツプ表示エリア27aに表示されるクリツプ画像データ
のタイムコードが表示される。このタイムコードは、オ
ペレータがマークインボタン27cをクリツクしてイン
点をマーキングした時に、第2のビデオプロセツサ12
のプロセツサコントローラ12aがコンポジツトビデオ
信号V3から抽出したタイムコードである。マークイン
ボタン27cはイン点をマーキングするためのボタンで
ある。オペレータは再生ビデオ画面23aに表示される
ビデオデータを見ながらこのマークインボタン27cを
クリツクする。マークインボタン27cがクリツクされ
ると、このときに再生ビデオ画面23aに表示されてい
るビデオデータに対応したクリツプ画像データ(95画素
×60画素)が生成され、その生成されたクリツプ画像デ
ータがインクリツプ表示エリア27aに表示される。
【0052】アウトクリツプ表示エリア27dは、オペ
レータがマークアウトボタン27fをクリツクしてマー
キングしたアウト点のクリツプ画像データを表示するた
めのエリアである。このアウトクリツプ表示エリア27
dに表示されるクリツプ画像データは、ハイブリツトレ
コーダ3から出力されたコンポジツトビデオ信号V3か
ら得られる画像データであつて、95画素×60画素の画像
サイズに間引かれた画像データである。タイムコード表
示部27eには、アウトクリツプ表示エリア27dに表
示されているクリツプ画像データのタイムコードが表示
される。このタイムコードは、オペレータがマークアウ
トボタン27fをクリツクしてアウト点をマーキングし
た時に、第2のビデオプロセツサ12のプロセツサコン
トローラ12aがコンポジツトビデオ信号V3から抽出
したタイムコードである。
【0053】マークアウトボタン27fは、アウト点を
マーキングするためのボタンである。オペレータは、再
生ビデオ画面23aに表示されるビデオデータを見なが
らこのマークアウトボタン27fをクリツクする。マー
クアウトボタン27fがクリツクされると、このときに
再生ビデオ画面23aに表示されているビデオデータに
対応したクリツプ画像データ(95画素×60画素)が生成
され、その生成されたクリツプ画像データがアウトクリ
ツプ表示エリア27dに表示される。
【0054】クリツプ表示エリア28は、記録ビデオマ
ーキングエリア24に設けられたマークインボタン24
c又はマークアウトボタン24fをクリツクすることに
よつてマーキングされたクリツプ画像データ、及び再生
ビデオマーキングエリア27に設けられたマークインボ
タン27c又はマークアウトボタン27fをクリツクす
ることによつてマーキングされたクリツプ画像データを
表示するためのエリアである。なお、このクリツプ表示
エリア28に表示されるクリツプ画像データは、イベン
トのイン点又はアウト点として使用されていないクリツ
プ画像データである。イベントのイン点又はアウト点と
して使用されているクリツプ画像データは、イベント表
示エリア29に表示される。クリツプ表示エリア28
は、クリツプ画像データ表示エリア28aと、タイムコ
ード表示部28bと、クリツプタイプ表示部28cと、
クリツプ番号表示部28dと、送りボタン28eと、戻
しボタン28fとを有している。
【0055】クリツプ画像データ表示エリア28aは、
記録側のインクリツプ表示エリア24a又はアウトクリ
ツプ表示エリア24d、或いは再生側のインクリツプ表
示エリア27a又はアウトクリツプ表示エリア27dの
何れかの表示エリアから移動されたクリツプ画像データ
であつて、95画素×60画素の画像サイズを有する画像デ
ータである。タイムコード表示部28bには、クリツプ
画像データ表示エリア28aに表示されるクリツプ画像
データのタイムコードが表示される。このタイムコード
は、インクリツプ表示エリア24a、アウトクリツプ表
示エリア24d、インクリツプ表示エリア27a又はア
ウトクリツプ表示エリア27dの何れかの表示エリアか
らクリツプ画像データ表示エリア28aにクリツプ画像
データを移動する時に同様に移動される。
【0056】クリツプタイプ表示部28cには、クリツ
プ画像データ表示エリア28aに表示されているクリツ
プ画像データがイン点又はアウト点のいずれのクリツプ
画像データであるのかを示すデータが表示される。例え
ば、クリツプ画像データ表示エリア28aに表示されて
いるクリツプ画像データがインクリツプ表示エリア24
aから得られたクリツプ画像データであるのであれば、
赤い色の「IN」の文字が表示される。またクリツプ画
像データ表示エリア28aに表示されているクリツプ画
像データがアウトクリツプ表示エリア24dから得られ
たクリツプ画像データであるのであれば、赤い色の「O
UT」の文字が表示される。またクリツプ画像データ表
示エリア28aに表示されているクリツプ画像データが
インクリツプ表示エリア27aから得られたクリツプ画
像データであるのであれば、青い色の「IN」の文字が
表示される。またクリツプ画像データ表示エリア28a
に表示されているクリツプ画像データがアウトクリツプ
表示エリア27dから得られたクリツプ画像データであ
るのであれば、青い色の「OUT」の文字が表示され
る。
【0057】クリツプ番号表示部28dには、クリツプ
画像データ表示エリア28aに表示されているクリツプ
画像データに付されたクリツプ番号が表示される。この
クリツプ番号は、クリツプ画像データがマーキングされ
た順に自動的にクリツプ画像データに付される番号であ
る。送りボタン28e及び戻しボタン28fは、クリツ
プ表示エリア28内のクリツプ画像データの表示を前に
進めるか又は後ろに戻す時に使用するボタンである。多
数のクリツプ画像データを生成した場合には、クリツプ
表示エリア28の大きさは有限であるので全てのクリツ
プ画像データを同時に表示することができなくなる。そ
のような時に、この送りボタン28e及び戻しボタン2
8fを操作してクリツプ画像データを前に進めるか又は
後ろに戻すことによつて全てのクリツプ画像データをモ
ニタ上に表示させることができる。
【0058】イベント表示エリア29は、記録ビデオマ
ーキングエリア24に設けられたマークインボタン24
cとマークアウトボタン24fを順にクリツクすること
によつて生成されたイベントのクリツプ画像データ、及
び再生ビデオマーキングエリア27に設けられたマーク
インボタン27cとマークアウトボタン27fを順にク
リツクすることによつて生成されたイベントのクリツプ
画像データを表示するためのエリアである。1つのイベ
ントに対して、イン点のクリツプ画像データ又はアウト
点のクリツプ画像データの何れかのクリツプ画像データ
が表示される。イベント表示エリア29は、クリツプ表
示エリア28と同様に、クリツプ画像データ表示エリア
29aと、タイムコード表示部29bと、クリツプタイ
プ表示部29cと、イベント番号表示部29dと、送り
ボタン29eと、戻しボタン29fと有し、さらにイベ
ントタイトル表示部29gを有する。
【0059】クリツプタイプ表示部29cには、クリツ
プ画像データ表示エリア29aに表示されているイベン
トのクリツプ画像データがイン点又はアウト点のいずれ
のクリツプ画像データであるのかを示すデータが表示さ
れる。イベントのクリツプ画像データとしてイン点のク
リツプ画像データが表示されていると、このクリツプタ
イプ表示部には「IN」の文字が表示される。イン点の
クリツプ画像データの代わりにアウト点のクリツプ画像
データを表示したい場合には、このクリツプタイプ表示
部29cをクリツクすると、アウト点のクリツプ画像デ
ータが表示される。その後は、クリツプタイプ表示部2
9cをクリツクする度に、イン点のクリツプ画像データ
とアウト点のクリツプ画像データの表示が交互に入れ替
わる。
【0060】イベント番号表示部29dには、生成され
たイベントに対して付されたイベント番号が表示され
る。このイベント番号は、イベントが生成された順に自
動的にイベントに付される番号であつて、クリツプ番号
とは全く関係のない番号である。イベントタイトル表示
部29gには、イベントに付されたタイトルがキヤラク
タ文字で表示される。なお、このタイトルはタイトルメ
ニユーによつて登録することができ、イベント毎に登録
することが可能である。
【0061】プログラム表示エリア30はイベント表示
エリア29に表示されているイベントをコピーしてプロ
グラムを作成するのに使用されるエリアであり、イベン
ト表示エリア29に表示されているイベントのクリツプ
画像データのコピーが表示されるようになされている。
イベントを並び替えてプログラムを作成する場合には、
まずイベント表示エリア29に表示されているイベント
のクリツプ画像データをドラツグしてプログラム表示エ
リア30にコピーする。これによりイベント表示エリア
29に表示されているイベントを自由に並び替えてプロ
グラムを作成することができる。このときプログラム表
示エリア30に表示されているイベントのクリツプ画像
データをドラツグして再びプログラム表示エリア30内
の他の場所に移動することにより、当該プログラム表示
エリア30内においてもイベントを自由に並び替えるこ
とができる。この場合、イベントは移動されるのであつ
て、コピーされるのではない。このようなプログラム表
示エリア30は、イベント表示エリア29と同様に、ク
リツプ画像データ表示エリア30aと、タイムコード表
示部30bと、クリツプタイプ表示部30cと、イベン
ト番号表示部30dと、送りボタン30eと、戻しボタ
ン30fと、イベントタイトル表示部30gとを有して
いる。なお、これらについては、イベント表示エリア2
9におけるものと同じであるため、ここでは説明を省略
する。
【0062】記録開始ボタン31a及び記録終了ボタン
31bは、ハイブリツトレコーダ3に対して記録開始及
び記録終了の制御コマンドを送出するためのボタンであ
る。記録開始ボタン31aがクリツクされると、CPU
10は記録開始ボタン31aが押されたことを検出し、
外部インターフエイス18に対して記録開始コマンドを
出力するように命令する。外部インターフエイス18は
この命令を受けてRS−422で定義されている記録開
始コマンド(REC START コマンド)をハイブ
リツトレコーダ3に送出する。ハイブリツトレコーダ3
は、受け取つた記録開始コマンドに応じてビデオ信号V
1のハードデイスク及びVTRへの記録を開始する。こ
れに対して記録終了ボタン31bがクリツクされると、
CPU10は記録終了ボタン31bが押されたことを検
出し、外部インターフエイス18に対して記録終了コマ
ンドを出力するように命令する。外部インターフエイス
18はこの命令を受けてRS−422で定義されている
記録終了コマンド(REC STOPコマンド)をハイ
ブリツトレコーダ3に送出する。ハイブリツトレコーダ
3は、受け取つた記録終了コマンドに応じてビデオ信号
V1のハードデイスク及びVTRへの記録を終了する。
【0063】プレビユーボタン32は、選択したイベン
トやプログラムをプレビユー(いわゆる内容確認)する
時に使用するボタンである。イベントやプログラムを指
定すると、指定されたイベントやプログラムのクリツプ
画像データが再生ビデオ画面23aに静止画(STIL
L)状態で表示される。この時にこのプレビユーボタン
32がクリツクされると、CPU10はプレビユーボタ
ン32が押されたことを検出し、外部インターフエイス
18に対して再生開始コマンドを出力するように命令す
る。外部インターフエイス18はこの命令を受けてRS
−422で定義されている再生開始コマンド(PLAY
START コマンド)をハイブリツトレコーダ3に
送出する。ハイブリツトレコーダ3は、受け取つた再生
開始コマンドに応じてハードデイスク(又はVTR)か
らコンポジツトビデオ信号V3の再生を開始する。
【0064】ニユーイベントボタン33は、新たにイベ
ントを作成するときに使用するボタンである。オペレー
タによつて指定されたイベントに対して、イン点及びア
ウト点が変更されたイベントを別の新たなイベントとし
て登録する場合にこのニユーイベントボタン33をクリ
ツクする。リプレイスボタン34は、選択したイベント
のイン点及びアウト点を変更したいときに使用するボタ
ンである。オペレータによつて指定されたイベントに対
して、イン点及びアウト点が変更されたイベントを別の
新たなイベントとしてではなく、指定されたそのイベン
トとして置き換える場合にこのリプレイスボタン34を
クリツクする。デリートボタン35は、選択したイベン
トやプログラムを消去するときに使用するボタンであ
る。消去されたイベントやプログラムはリサイクルボツ
クス26の中に捨てられる。
【0065】(3−2)タイムラインモード 次にこの項では、タイムラインモードについて説明す
る。タイムラインモードの場合には、モニタ2b上に図
4に示すようなグラフイツク表示が表示される。この図
4に示すように、タイムラインモードのグラフイツク表
示は、記録ビデオ表示エリア21と、タイミング表示エ
リア22と、再生ビデオ表示エリア23と、記録ビデオ
マーキングエリア24と、再生速度設定エリア25と、
リサイクルボツクスエリア26と、再生ビデオマーキン
グエリア27と、イベント表示エリア29と、タイムラ
イン表示エリア40と、エデイツトツール表示部41
と、プログラムビユーエリア42との11個のエリアに
分別されている。なお、記録ビデオ表示エリア21、タ
イミング表示エリア22、再生ビデオ表示エリア23、
記録ビデオマーキングエリア24、再生速度設定エリア
25、リサイクルボツクスエリア26、再生ビデオマー
キングエリア27及びイベント表示エリア29は、図3
に示したピクチヤモードのときのものと同じものであ
る。
【0066】タイムライン表示エリア40は、各イベン
トの時間的な長さを確認しながらプログラムを編集する
ことができる表示エリアである。このタイムライン表示
エリアは、図5に示すように、タイムスケール表示部4
0aと、アクシヨン表示エリア40bと、GPIエリア
40cと、ビデオ編集エリア40dと、第1及び第2の
オーデイオ編集エリア40e、40fと、スクロールボ
タン40g、40hと、エデイトバー40iとを有して
いる。
【0067】タイムスケール表示部40aには時間尺
(以下、タイムスケールと呼ぶ)が表示されるようにな
つており、このタイムスケールを基準として各イベント
の時間的な長さを明示するようになつている。このタイ
ムスケールはフレーム単位のスケールであり、その目盛
りの最小単位はユーザ設定により任意のフレーム数に設
定される。
【0068】アクシヨン表示エリア40bは、プログラ
ム又はイベントをプレビユーしたり、或いは送出したり
するときに、その動作をストツプさせる位置を指定する
ためのエリアである。そのストツプ位置はイン点やアウ
ト点に関わりなく任意の位置に設定し得る。また指定さ
れた位置には図中示すようにストツプフラグ40baが
表示されるようになされており、これによつてオペレー
タは自分が指定した位置を容易に確認することができ
る。このようにしてアクシヨン表示エリア40bにおい
てストツプ位置を指定することにより、プログラムやイ
ベントを任意の区間だけプレビユー又は送出することが
できる。なお、アクシヨン表示エリア40bによつて指
定されたストツプ位置を有効にする場合には、アクシヨ
ンボタン40bcをクリツクすれば良い。
【0069】GPIエリア40cはGPI(ジエネラル
・パーパス・インターフエイス:編集装置から制御コマ
ンドを出力して外部機器を制御するための汎用インター
フエイス)の制御コマンドの出力点を指定するためのエ
リアである。GPI出力点はイン点やアウト点に関わり
なく任意の位置に設定し得る。またGPI出力点の位置
にはマーク40caが表示されるようになされており、
これによつてオペレータは自分が指定した位置を容易に
確認することができる。このようにしてGPIエリア4
0cにおいてGPI出力点を指定することにより、その
指定した出力点において制御コマンドを出力して外部機
器を制御することができる。なお、GPIエリア40c
によつて指定されたGPI出力点を有効にする場合に
は、GPIボタン40cbをクリツクすれば良い。
【0070】ビデオ編集エリア40dはイベント表示エ
リア29からドラツグされたイベントを並び替える等し
てプログラムを編集するためのエリアである。このビデ
オ編集エリア40dに表示されるイベントは、イベント
表示エリア29からドラツグされたイベント、若しくは
後述するプログラムビユーエリア42のプログラムコー
ルボタンによつて呼び出されたピクチヤモードのプログ
ラム表示エリア30に並んでいるイベントである。また
このビデオ編集エリア40d内においては、ピクチヤモ
ードのときのようにイベントのイン点やアウト点のクリ
ツプ画像データは表示されず、イベント番号及びそのイ
ベントに付されたタイトルが表示される。但し、各イベ
ントの表示領域の大きさはそのイベントの長さに応じて
異なるようになされており、これによつてそのイベント
の長さをタイムスケール表示部40aのタイムスケール
と対比させながら視覚的に確認することができるように
なつている。また各イベントの長さが視覚的に確認し得
るので、編集したプログラム全体の長さも視覚的に確認
し得る。従つて編集したプログラムが所望の長さ内に収
まつているか否かを容易に確認することができる。
【0071】またこのビデオ編集エリア40d内では、
各イベントを任意の位置に移動したり、任意のイベント
を他のイベント内に割り込ませることができるようにな
されており、これによりイベントを任意の順番に並び替
えて所望順序のプログラムを生成することができる。因
みに、イベントを移動したり、割り込ませたときには、
イベント間で隙間ができないように繋げられる。イベン
トの移動先や割り込み先は基準位置マークであるエデイ
ツトバー40iによつて指定される。このエデイツトバ
ー40iは画面のほぼ中心位置に固定表示されており、
移動先や割り込み先を指定する場合には、イベント表示
をスクロールさせることにより移動先や割り込み先の候
補位置をエデイツトバー40iのところに合わせる。こ
れによりその位置が移動先や割り込み先として指定され
る。なお、このビデオ編集エリア40dに対して操作を
行う場合には、ビデオボタン40dbをクリツクすれば
当該ビデオ編集エリア40dを操作可能状態にすること
ができる。
【0072】第1及び第2のオーデイオ編集エリア40
e、40fは、各イベントのオーデイオデータを編集す
るためのエリアである。この第1及び第2のオーデイオ
編集エリア40e、40fにオーデイオデータを取り込
む場合には、オーデイオボタン40ea、40faをク
リツクした上でイベント表示エリア29からイベントを
ドラツグすればそのイベントのオーデイオデータを取り
込むことができる。なお、取り込まれたオーデイオデー
タに対してはイベント番号及びそのイベントに付された
タイトルが表示される。この第1及び第2のオーデイオ
編集エリア40e、40f内においても、ビデオ編集エ
リア40dと同様に、各イベントのオーデイオデータを
任意の位置に移動したり、任意のイベントのオーデイオ
データを他のイベントのオーデイオデータ内に割り込ま
せることができる。その際の位置指定は、同様に、オー
デイオデータをスクロールすることにより移動先や割り
込み先の候補位置をエデイツトバー40iのところに合
わせれば良い。なお、第1及び第2のオーデイオ編集エ
リア40e、40fの違いは、ステレオ出力の右側と左
側の違いだけである。
【0073】スクロールボタン40g、40hはアクシ
ヨン表示エリア40bから第2のオーデイオ編集エリア
40fまでの区間を全体的に右又は左方向にスクロール
させるときに操作するボタンである。このスクロールボ
タン40g、40hのうち送りたい方向のボタンをクリ
ツクすると、その方向にスクロールが実行される。な
お、このスクロールボタン40g、40hは、タイムス
ケール表示部40aに表示されているタイムスケールの
目盛り単位でスクロールを実行させるボタン40ga、
40haと、フレーム単位でスクロールを実行させるボ
タン40gb、40hbと、秒単位でスクロールを実行
させるボタン40gc、40hcと、時間単位でスクロ
ールを実行させるボタン40gd、40hdと、イン点
単位でスクロールを実行させるボタン40ge、40h
eとに分かれている。
【0074】ここで再び図4に戻つてタイムラインモー
ドの説明を行う。タイムライン表示エリア40の下方に
表示されるエデイツトツール表示部41は、タイムライ
ン表示エリア40におけるプログラム編集に使用するコ
マンドを指示するためのコマンドボタンである。このエ
デイツトツール表示部41は、アクシヨンツールボタン
41aと、単一イベント移動ツールボタン41bと、ト
ラツクツールボタン41cと、リツプル編集ツールボタ
ン41dと、オーバーレイツールボタン41eと、クリ
アツールボタン41fとによつて構成される。
【0075】アクシヨンツールボタン41aは、上述し
たタイムライン表示エリア40のアクシヨン表示エリア
40bにストツプフラグ40baを設定するときに操作
するボタンである。ストツプフラグ40baを設定する
場合には、スクロールボタン40g又は40hを操作し
てイベントをスクロールさせ、ストツプフラグ40ba
を設定したい位置をエデイツトバー40iのところに合
わせる。この後、アクシヨンツールボタン41aをクリ
ツクすれば、エデイツトバー40iのところにストツプ
フラグ40baが設定されると共に、その位置にストツ
プフラグ40baが表示される。
【0076】単一イベント移動ツールボタン41bは、
ビデオ編集エリア40dのイベント、又はオーデイオ編
集エリア40e、40fのオーデイオデータを1つ選択
し、その選択された1つを移動するときに使用するボタ
ンである。例えばビデオ編集エリア40dのイベントを
移動する場合には、まずビデオ編集エリア40dのビデ
オボタン40dbをクリツクし、次にイベントをスクロ
ールして移動先をエデイツトバー40iのところに合わ
せる。次に単一イベント移動ツールボタン41bをクリ
ツクした後、移動させたいイベントをクリツクする。こ
れによりそのクリツクされたイベントがエデイツトバー
40iの位置するところに移動する。
【0077】トラツクツールボタン41cは、ビデオ編
集エリア40dのイベント、又はオーデイオ編集エリア
40e、40fのオーデイオデータを選択し、選択した
以降の全てを一緒に移動するときに使用するボタンであ
る。このトラツクツールボタン41cを使つてイベント
を移動するときの操作も、基本的にはビデオボタン40
db又はオーデイオボタン40ea、faをクリツクし
た後、移動先をエデイツトバー40iのところに合わ
せ、次にトラツクツールボタン41c、移動対象のイベ
ントを順にクリツクすれば良い。
【0078】リツプル編集ツールボタン41dは、ビデ
オ編集エリア40dのイベント、又はオーデイオ編集エ
リア40e、40fのオーデイオデータを選択し、その
選択した1つを他のイベント内の所望位置に移動して割
り込ませるときに使用するボタンである。またオーバー
レイツールボタン41eは、ビデオ編集エリア40dの
イベント、又はオーデイオ編集エリア40e、40fの
オーデイオデータを選択し、その選択した1つを他のイ
ベント上に移動して上書きするときに使用するボタンで
ある。これらの操作手順も基本的には単一イベント移動
ツールボタン41b等と同様である。クリアツールボタ
ン41fは、ビデオ編集エリア40dのイベント、又は
オーデイオ編集エリア40e、40fのオーデイオデー
タを選択してそれを消去したり、或いはストツプフラグ
40ba等の設定を解除するときに使用するボタンであ
る。このクリアツールボタン41fを使用して消去や設
定解除を行う場合には、クリアツールボタン41fをク
リツクした後、その消去対象又は設定解除対象をクリツ
クすれば良い。
【0079】次にタイムライン表示エリア40の下方に
表示されるプログラムビユーエリア42について説明す
る。タイムライン表示エリア40においては、基本的に
各イベントの長さに応じてイベントの表示エリアの長さ
を変えており、これによつて各イベントの長さを視覚的
に分かり易くしている。但し、各イベントのクリツプ画
像データは表示されないので、各イベントがどのような
画像のイベントであるのかが分かりずらくなるおそれが
ある。そこでこの編集システム1の場合には、プログラ
ムビユーエリア42を設けることによりタイムラインモ
ードのときでも各イベントがどのような画像のものであ
るかを容易に分かるようにしている。
【0080】プログラムビユーエリア42はまずビユー
エリア42aと、プログラムコールボタン42bと、送
りボタン42cと、戻しボタン42dとを有している。
ビユーエリア42aは各イベントのイン点又はアウト点
のクリツプ画像データを表示するエリアである。このビ
ユーエリア42aに表示されるクリツプ画像データの並
び順は、タイムライン表示エリア40で作成したプログ
ラムのイベントの並び順に一致している。これによりタ
イムライン表示エリア40で作成したプログラムのイベ
ントの並び順をクリツプ画像データによつて容易に確認
することができ、プログラムがどのような画像の並びで
あるかを容易に確認することができる。因みに、このビ
ユーエリア42aにおいて表示される各クリツプ画像デ
ータは、イベント表示エリア29のクリツプ画像データ
を間引くことによつて生成された画像データであり、そ
の画像サイズはイベント表示エリア29に表示されるク
リツプ画像データのほぼ半分の大きさのものである。
【0081】プログラムコールボタン42bは、ピクチ
ヤモードのプログラム表示エリア30に表示されている
イベントを、タイムライン表示エリア40及びビユーエ
リア42aに呼び出すためのプログラム呼出指示を入力
するときに使用するボタンである。このプログラムコー
ルボタン42bをクリツクすると、プログラムの呼び出
しが指示され、ピクチヤモードのプログラム表示エリア
30に表示されているイベントを並び順が変わらないま
まタイムライン表示エリア40に呼び出すことができ
る。また同様に、ビユーエリア42aにもプログラム表
示エリア30の並び順と同じクリツプ画像データが呼び
出され、表示される。このようにプログラムコールボタ
ン42bを設けてプログラムの呼び出しを指示できるよ
うにしたことにより、他のモードで生成したプログラム
をタイムラインモードに容易に呼び出すことができ、他
のモードで生成したプログラムであつても、時間合わせ
の編集を容易に行うことができる。
【0082】送りボタン42c及び戻しボタン42d
は、ビユーエリア42a内のクリツプ画像データの表示
を前に進める又は後ろに戻すときに使用するボタンであ
る。作成したプログラムが複数のイベントからなる場合
には、ビユーエリア42aに全てのクリツプ画像データ
を表示することができない。そのようなとき、この送り
ボタン42c又は戻しボタン42dを操作して、クリツ
プ画像データを前に進める又は後ろに戻すことによつて
全てのクリツプ画像データを表示することができる。
【0083】(4)クリツプ画像データの管理方法 次にクリツプデータ、イベントデータ、プログラムデー
タの記憶方法について説明する。但し、ここでは言うク
リツプデータとは、クリツプ表示エリア28にクリツプ
画像データを表示するためのデータ及びクリツプ画像デ
ータを記憶させるためのデータを含んでいる。イベント
データ及びプログラムデータに関しても同様である。
【0084】まず図6を参照して、クリツプデータ、イ
ベントデータ及びプログラムデータ用の第1のマネージ
メントレコードデータを説明する。この第1のマネージ
メントレコードデータは、クリツプデータ用、イベント
データ用及びプログラムデータ用にそれぞれ1つずつ設
けられている。つまり、クリツプデータ用の第1のマネ
ージメントレコードデータは、クリツプ表示エリア28
に表示される全てのクリツプ画像データを管理するため
のデータである。またイベントデータ用の第1のマネー
ジメントレコードデータは、イベント表示エリア29に
表示される全てのクリツプ画像データを管理するための
データである。またプログラムデータ用の第1のマネー
ジメントレコードデータは、プログラム表示エリア30
に表示される全てのクリツプ画像データを管理するため
のデータである。この実施例においては、この第1のマ
ネージメントレコードデータは、クリツプデータ用、イ
ベントデータ用及びプログラムデータ用としてそれぞれ
1つの第1のマネージメントレコードデータが存在する
だけである。
【0085】第1のマネージメントレコードデータは、
前にリンクされているデータへのポインタと、後にリン
クされているデータへのポインタと、1ページ分の表示
横サイズと、1ページ分の表示縦サイズと、画面上の表
示位置と、表示先頭位置と、リンク総数とに関するデー
タを有している。前にリンクされているデータへのポイ
ンタとは、この第1のマネージメントレコードデータの
前にリンクされているマネージメントレコードデータの
ポインタを示すためのデータである。前にリンクされて
いるマネージメントレコードデータが存在しないのであ
れば、自分のポインタが記憶される。後にリンクされて
いるデータへのポインタとは、この第1のマネージメン
トレコードデータの後にリンクされているマネージメン
トレコードデータのポインタを示すデータである。後に
リンクされているマネージメントレコードデータが存在
しないのであれば、自分のポインタが記憶される。
【0086】1ページ分の表示横サイズとは、クリツプ
表示エリア28、イベント表示エリア29及びプログラ
ム表示エリア30の各表示エリアにおいて、横方向に表
示されるクリツプ画像データの最大表示数を示すデータ
である。この実施例では、クリツプ表示エリア28、イ
ベント表示エリア29及びプログラム表示エリア30の
各表示エリアは共に11個のクリツプ画像データを表示
できるので、1ページ分の表示横サイズとしては「11
個」を示すデータがそれぞれの第1のマネージメントレ
コードデータに記憶されている。
【0087】1ページ分の表示縦サイズとは、クリツプ
表示エリア28、イベント表示エリア29及びプログラ
ム表示エリア30の各表示エリアにおいて、縦方向に表
示されるクリツプ画像データの最大表示数を示すデータ
である。この実施例では、クリツプ表示エリア28、イ
ベント表示エリア29及びプログラム表示エリア30は
共に1個のクリツプ画像データだけを表示するので、1
ページ分の表示縦サイズとして「1個」を示すデータが
それぞれの第1のマネージメントレコードデータに記憶
されている。
【0088】画面上の表示位置とは、クリツプ画像デー
タがどの表示エリアに表示されるのかを示すためのデー
タである。この実施例では、画面上の下段にクリツプ表
示エリア28を、画面上の中段にイベント表示エリア2
9を、画面上の上段にプログラム表示エリア30をそれ
ぞれ設けている。そこでクリツプデータ用の第1のマネ
ージメントレコードデータであれば画面上の表示位置と
して「下段」を示すデータが記憶され、イベントデータ
用の第1のマネージメントレコードデータであれば画面
上の表示位置として「中段」を示すデータが記憶され、
プログラムデータ用の第1のマネージメントレコードデ
ータであれば画面上の表示位置として「上段」を示すデ
ータが記憶される。
【0089】表示先頭位置とは、クリツプ表示エリア2
8、イベント表示エリア29及びプログラム表示エリア
30の各表示エリアにおいて、どの位置からクリツプ画
像データの表示が開始されるのかを示すためのデータで
ある。この実施例では、クリツプ表示エリア28に11
個のクリツプ画像データ、イベント表示エリア29に1
1個のクリツプ画像データ、プログラム表示エリア30
に11個のクリツプ画像データがそれぞれ表示されるの
で、計33個のクリツプ画像データが表示できることに
なる。その計33個の表示位置を画面上の上段から順に
ナンバを付けて表示位置を管理している。例えばプログ
ラム表示エリア30の表示位置はナンバ「1」〜「1
1」の表示位置、イベント表示エリア29の表示位置は
ナンバ「12」〜「22」の表示位置、クリツプ表示エ
リア28の表示位置はナンバ「23」〜「33」の表示
位置というように決められている。従つてクリツプデー
タ用の第1のマネージメントレコードデータであれば表
示位置先頭として「23」を示すデータが記憶され、イ
ベントデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
であれば表示先頭位置として「12」を示すデータが記
憶され、プログラムデータ用の第1のマネージメントレ
コードデータであれば表示先頭位置として「1」を示す
データが記憶される。リンク総数とは、第1のマネージ
メントレコードデータの後にリンクされているマネージ
メントレコードデータの総数を示すデータである。
【0090】次に図7を参照して、クリツプデータ用の
第2のマネージメントレコードデータを説明する。この
クリツプデータ用の第2のマネージメントレコードデー
タは、クリツプ表示エリア28に表示されるクリツプ画
像データを、クリツプ画像データ毎に管理するためのデ
ータである。従つてクリツプ表示エリア28に表示され
るクリツプ画像データの数と同じ数のクリツプデータ用
の第2のマネージメントレコードデータが存在すること
になる。クリツプデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータは、前にリンクされているデータへのポイン
タと、後にリンクされているデータへのポインタと、属
性と、クリツプ画像データハンドルと、クリツプタイプ
と、タイムコードデータと、クリツプ画像データのイン
デツクス番号とを有している。
【0091】前にリンクされているデータへのポインタ
とは、この第2のマネージメントレコードデータの前に
リンクされているマネージメントレコードデータのポイ
ンタを示すデータである。第2のマネージメントレコー
ドデータは、必ず前に第1のマネージメントレコードデ
ータ又は第2のマネージメントレコードデータが存在す
るので、必ず前にリンクされているデータのポインタが
記憶される。後にリンクされているデータへのポインタ
とは、この第2のマネージメントレコードデータの後に
リンクされているマネージメントレコードデータのポイ
ンタを示すデータである。後にリンクされているマネー
ジメントレコードデータが存在しないのであれば、自分
のポインタが記憶される。
【0092】属性とは、この第2のマネージメントレコ
ードデータがクリツプデータ用であるのか、イベントデ
ータ用であるのか、又はプログラムデータ用であるのか
を示すデータである。クリツプ画像データハンドルと
は、クリツプ画像データが記憶されているアドレスを示
すデータである。従つて所望のクリツプ画像データに対
応する第2のマネージメントレコードデータ内のクリツ
プ画像データハンドルを参照することによつて、そのク
リツプ画像データが記憶されているアドレスを得ること
ができる。クリツプタイプとは、第2のマネージメント
レコードデータによつて管理されているクリツプ画像デ
ータがイン点のクリツプ画像データであるのか、アウト
点のクリツプ画像データであるのかを示すデータであ
る。
【0093】タイムコードデータとは、第2のマネージ
メントレコードデータによつて管理されているクリツプ
画像データのタイムコードを示すデータである。クリツ
プ画像データのインデツクス番号とは、クリツプ画像デ
ータに付与されたインデツクス番号のことである。この
インデツクス番号は、イン点、アウト点及びイベントの
生成に関係無く、マーキングされた全てのクリツプ画像
データに順に付与される番号である。すなわちクリツプ
番号表示部28dに表示されるクリツプ番号と同一の番
号である。このインデツクス番号によつて全てのクリツ
プ画像データが管理される。
【0094】次に図8を参照して、イベントデータ用及
びプログラムデータ用の第2のマネージメントレコード
データについて説明する。イベントデータ用の第2のマ
ネージメントレコードデータは、イベント表示エリア2
9に表示されるクリツプ画像データを、クリツプ画像デ
ータ毎に管理するためのデータである。従つてイベント
表示エリア29に表示されるクリツプ画像データの数と
同じ数のイベントデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータが存在する。同様に、プログラムデータ用の
第2のマネージメントレコードデータは、プログラム表
示エリア30に表示されるクリツプ画像データを、クリ
ツプ画像データ毎に管理するためのデータである。従つ
てプログラム表示エリア30に表示されるクリツプ画像
データの数と同じ数のプログラムデータ用の第2のマネ
ージメントレコードデータが存在する。
【0095】イベントデータ用及びプログラムデータ用
の第2のマネージメントレコードデータは、前にリンク
されているデータへのポインタと、後にリンクされてい
るデータへのポインタと、属性と、イベント番号と、タ
イトルと、サブタイトルと、イン点のクリツプ画像デー
タハンドルと、イン点のクリツプタイプと、イン点のタ
イムコードデータと、イン点のクリツプ画像データのイ
ンデツクス番号と、アウト点のクリツプ画像データハン
ドルと、アウト点のクリツプタイプと、アウト点のタイ
ムコードデータと、アウト点のクリツプ画像データのイ
ンデツクス番号と、スロータイプと、シンボルタイプ
と、シンボルのタイムコードデータとを有している。
【0096】前にリンクされているデータへのポイン
タ、後にリンクされているデータへのポインタ及び属性
に関しては、先に説明したクリツプデータ用の第2のマ
ネージメントレコードデータと同様であるのでここでは
説明を省略する。イベント番号とは、イベントに対して
生成された順に付与される番号である。このイベント番
号はイベント番号表示部29dに表示される。タイトル
及びサブタイトルとは、登録したイベントに対して予め
付与されたタイトル及びサブタイトルであり、実際のキ
ヤラクタで記憶されている。このうちタイトルはタイト
ル表示部29gに表示される。
【0097】イン点のクリツプ画像データハンドルと
は、イン点のクリツプ画像データが記憶されているアド
レスを示すデータである。従つて所望のイン点のクリツ
プ画像データに対応する第2のマネージメントレコード
データ内のイン点のクリツプ画像データハンドルを参照
することにより、そのイン点のクリツプ画像データが記
憶されているアドレスを得ることができる。イン点のク
リツプタイプとは、第2のマネージメントレコードデー
タによつて管理されているイン点のクリツプ画像データ
がイン点のクリツプ画像データであるのか、アウト点の
クリツプ画像データであるのかを示すデータである。こ
こでは全てイン点のクリツプ画像データであるので、イ
ン点を示すデータが記憶される。イン点のタイムコード
データとは、第2のマネージメントレコードデータによ
つて管理されているイン点のクリツプ画像データのタイ
ムコードを示すデータである。イン点のクリツプ画像デ
ータのインデツクス番号とは、イン点のクリツプ画像デ
ータに付与されたインデツクス番号である。先に説明し
たクリツプデータ用の第2のマネージメントレコードデ
ータ内のインデツクス番号と同様に、このイン点のクリ
ツプ画像データのインデツクス番号は、イン点、アウト
点及びイベントの生成に関係無く、マーキングされた全
てのクリツプ画像データに順に付与される番号である。
【0098】アウト点のクリツプ画像データハンドルと
は、アウト点のクリツプ画像データが記憶されているア
ドレスを示すデータである。従つて所望のアウト点のク
リツプ画像データに対応する第2のマネージメントレコ
ードデータ内のアウト点のクリツプ画像データハンドル
を参照することにより、そのアウト点のクリツプ画像デ
ータが記憶されているアドレスを得ることができる。ア
ウト点のクリツプタイプとは、第2のマネージメントレ
コードデータによつて管理されているアウト点のクリツ
プ画像データがイン点のクリツプ画像データであるの
か、アウト点のクリツプ画像データであるのかを示すデ
ータである。ここでは全てアウト点のクリツプ画像デー
タであるので、アウト点を示すデータが記憶される。ア
ウト点のタイムコードデータとは、第2のマネージメン
トレコードデータによつて管理されているアウト点のク
リツプ画像データのタイムコードを示すデータである。
アウト点のクリツプ画像データのインデツクス番号と
は、アウト点のクリツプ画像データに付与されたインデ
ツクス番号である。先に説明したクリツプデータ用の第
2のマネージメントレコードデータ内のインデツクス番
号と同様に、このアウト点のクリツプ画像データのイン
デツクス番号は、イン点、アウト点及びイベントの生成
に関係無く、マーキングされた全てのクリツプ画像デー
タに順に付与される番号である。
【0099】スロータイプとは、第2のマネージメント
レコードデータによつて管理されるイベント又はプログ
ラムが再生速度設定エリア25を使用して再生速度が制
御されているか、又は通常の再生速度かを示すデータで
ある。シンボルタイプとは、第2のマネージメントレコ
ードデータによつて管理されるイベントのイン点とアウ
ト点の期間にシンボルとして定義されたクリツプ画像デ
ータが在るか否かを示すデータである。ここで言うシン
ボルとは、そのイベントを表すための代表的なクリツプ
画像データのことを意味している。シンボルのタイムコ
ードデータとは、シンボルとして設定されたクリツプ画
像データのタイムコードである。
【0100】次に上述した第1のマネージメントレコー
ドデータ及び第2のマネージメントレコードデータを使
用してどのようにクリツプ画像データを管理するかを、
図9、図10及び図11に示す具体例を用いて説明す
る。まず図9に示される「マーキング」の行は、イン点
又はアウト点のどちらでマーキングされたかを示してい
る。この例では、左から順にIN、IN、OUT、I
N、OUT、IN、IN、IN、OUT、IN、OU
T、IN、IN、IN、INと15回マーキングしたこ
とを意味している。「インデツクス番号(INDEXNO.
)」の行には、マーキングされたイン点及びアウト点
のクリツプ画像データに付与されたインデツクス番号が
示されている。このインデツクス番号は、マーキングさ
れた全てのクリツプ画像データに対して、イン点及びア
ウト点に関係無く、順に付与される番号である。従つて
図9に示されるように、マーキングした各クリツプ画像
データに「1」〜「15」のインデツクス番号が順に付
与される。「クリツプ番号(クリツプ NO.)」の行に
は、クリツプ表示エリア28のクリツプ番号表示エリア
28dに表示されるクリツプ番号が示されている。な
お、クリツプ番号表示エリア28dに表示されるクリツ
プ番号は、インデツクス番号とと同一の番号である。
「イベント番号(イベント NO.)」の行には、イベント
表示エリア29のイベント番号表示エリア29dに表示
されるイベント番号が示されている。このイベント番号
は、インデツクス番号及びクリツプ番号とは全く関係無
く、イベントの生成順に自動的に付与されて行く番号で
ある。
【0101】図10は、図9に示されるようにマーキン
グしたとき、クリツプ表示エリア28、イベント表示エ
リア29及びプログラム表示エリア30にどのクリツプ
画像データが表示されるのかを示した図である。クリツ
プ表示エリア28には、インデツクス番号「1」のクリ
ツプ画像データ、インデツクス番号「6」のクリツプ画
像データ、インデツクス番号「7」のクリツプ画像デー
タ、インデツクス番号「12」のクリツプ画像データ、
インデツクス番号「13」のクリツプ画像データ、イン
デツクス番号「14」のクリツプ画像データが順に表示
される。
【0102】イベント表示エリア29には、作成された
4つのイベントが表示されている。すなわちイベント番
号「1」のイベントとしてインデツクス番号「2」のク
リツプ画像データが表示され、イベント番号「2」のイ
ベントとしてインデツクス番号「4」のクリツプ画像デ
ータが表示され、イベント番号「3」のイベントとして
インデツクス番号「8」のクリツプ画像データが表示さ
れ、イベント番号「4」のイベントとしてインデツクス
番号「10」のクリツプ画像データがそれぞれ順に表示
される。
【0103】プログラム表示エリア30には、イン点及
びアウト点を指定しただけではクリツプ画像データは表
示されない。この例では、イベント表示エリア29に表
示された4個のイベントを入れ替えて図10に示される
ようなプログラムを作成したものとする。そのプログラ
ムとは、イベント番号「2」のイベント、イベント番号
「4」のイベント及びイベント番号「1」のイベントの
順に連続したプログラムである。従つてプログラム表示
エリア30には、イベント番号「2」のイベントとして
登録されたインデツクス番号「4」のクリツプ画像デー
タ、イベント番号「4」として登録されたインデツクス
番号「10」のクリツプ画像データ、イベント番号
「1」として登録されたインデツクス番号「2」のクリ
ツプ画像データが表示される。
【0104】図11は、第1のマネージメントレコード
データ及び第2のマネージメントレコードデータによつ
てどのようにクリツプ画像データが管理されているかを
示す図である。図11(C)は、クリツプ表示エリア2
8に表示されるクリツプ画像データを管理する様子を示
している。マネージメントレコードデータ101は、ク
リツプデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
である。図6に示したように、このクリツプデータ用の
第1のマネージメントレコードデータ101は、クリツ
プ表示エリア28のエリア全体と、クリツプ表示エリア
28に表示されるクリツプ画像データの位置を管理する
ためのデータを有している。
【0105】第1のマネージメントレコードデータ10
1の後にリンクされているマネージメントレコードデー
タ201は、クリツプデータ用の第2のマネージメント
レコードデータである。この第2のマネージメントレコ
ードデータ201は、インデツクス番号「1」のクリツ
プ画像データを管理するためのデータである。図7に示
したように、第2のマネージメントレコードデータ20
1は、インデツクス番号「1」のクリツプ画像データが
記憶されているアドレスを示すクリツプ画像データハン
ドルを有している。
【0106】第2のマネージメントレコードデータ20
1の後にリンクされているマネージメントレコードデー
タ206は、クリツプデータ用の第2のマネージメント
レコードデータである。この第2のマネージメントレコ
ードデータ206は、インデツクス番号「6」のクリツ
プ画像データを管理するためのデータであり、インデツ
クス番号「6」のクリツプ画像データが記憶されている
アドレスを示すクリツプ画像データハンドルを有してい
る。
【0107】同様に、第2のマネージメントレコードデ
ータ206の後には、インデツクス番号「7」のクリツ
プ画像データを管理するための第2のマネージメントレ
コードデータ207がリンクされ、第2のマネージメン
トレコードデータ207の後には、インデツクス番号
「12」のクリツプ画像データを管理するための第2の
マネージメントレコードデータ212がリンクされ、第
2のマネージメントレコードデータ212の後には、イ
ンデツクス番号「13」のクリツプ画像データを管理す
るための第2のマネージメントレコードデータ213が
リンクされ、第2のマネージメントレコードデータ21
3の後には、インデツクス番号「14」のクリツプ画像
データを管理するための第2のマネージメントレコード
データ214がリンクされている。
【0108】図11(B)は、イベント表示エリア29
に表示されるクリツプ画像データを管理する様子を示し
ている。マネージメントレコードデータ102は、イベ
ントデータ用の第1のマネージメントレコードデータで
ある。図6に示したように、この第1のマネージメント
レコードデータ102は、イベント表示エリア29のエ
リア全体と、イベント表示エリア29に表示されるクリ
ツプ画像データの位置を管理するためのデータを有して
いる。第1のマネージメントレコードデータ102の後
にリンクされているマネージメントレコードデータ20
2は、イベントデータ用の第2のマネージメントレコー
ドデータである。図8に示したように、この第2のマネ
ージメントレコードデータ202は、インデツクス番号
「2」で示されるイン点のクリツプ画像データと、イン
デツクス番号「3」で示されるアウト点のクリツプ画像
データとを管理するためのデータを有している。具体的
には、この第2のマネージメントレコードデータ202
は、インデツクス番号「2」で示されるイン点のクリツ
プ画像データが記憶されているアドレスを示すイン点の
クリツプ画像データハンドルと、インデツクス番号
「3」で示されるアウト点のクリツプ画像データが記憶
されているアドレスを示すアウト点のクリツプ画像デー
タハンドルとを有している。
【0109】同様に、第2のマネージメントレコードデ
ータ202の後には、インデツクス番号「4」のイン点
のクリツプ画像データ及びインデツクス番号「5」のア
ウト点のクリツプ画像データを管理するための第2のマ
ネージメントレコードデータ204がリンクされ、第2
のマネージメントレコードデータ204の後には、イン
デツクス番号「8」のイン点のクリツプ画像データ及び
インデツクス番号「9」のアウト点のクリツプ画像デー
タを管理するための第2のマネージメントレコードデー
タ208がリンクされ、第2のマネージメントレコード
データ208の後には、インデツクス番号「10」のイ
ン点のクリツプ画像データ及びインデツクス番号「1
1」のアウト点のクリツプ画像データを管理するための
第2のマネージメントレコードデータ210がリンクさ
れている。
【0110】図11(A)は、プログラム表示エリア3
0に表示されるクリツプ画像データを管理する様子を示
している。マネージメントレコードデータ103は、プ
ログラムデータ用の第1のマネージメントレコードデー
タである。図6に示したように、この第1のマネージメ
ントレコードデータ103は、プログラム表示エリア3
0のエリア全体と、プログラム表示エリア30に表示さ
れるクリツプ画像データの位置を管理するためのデータ
を有している。
【0111】プログラムデータ用の第1のマネージメン
トレコードデータ103の後には、インデツクス番号
「4」のイン点のクリツプ画像データ及びインデツクス
番号「5」のアウト点のクリツプ画像データを管理する
ための第2のマネージメントレコードデータ204がリ
ンクされ、第2のマネージメントレコードデータ204
の後には、インデツクス番号「10」のイン点のクリツ
プ画像データ及びインデツクス番号「11」のアウト点
のクリツプ画像データを管理するための第2のマネージ
メントレコードデータ210がリンクされ、第2のマネ
ージメントレコードデータ210の後には、インデツク
ス番号「2」のイン点のクリツプ画像データ及びインデ
ツクス番号「3」のアウト点のクリツプ画像データを管
理するための第2のマネージメントレコードデータ20
2がリンクされている。
【0112】ここでイベントデータの管理を表している
図11(B)と、プログラムデータの管理を表している
図11(A)とを比較して見る。インデツクス番号
「2」のクリツプ画像データと、インデツクス番号
「4」のクリツプ画像データと、インデツクス番号「1
0」のクリツプ画像データの記憶の順番は、図11
(B)と図11(A)との間で全く変更されていない。
つまり、これはクリツプ画像データの記憶位置は全く変
更されていないことを意味している。図11(B)と図
11(A)との間で異なる点は、第2のマネージメント
レコードデータのリンク順が変更されているということ
である。すなわちこの編集システム1では、イベントの
表示順番を変更する際、イベントを表すクリツプ画像デ
ータの記憶位置を変更するのではなく、クリツプ画像デ
ータを直接管理している第2のマネージメントレコード
データのリンク順番を変更するようにしている。これに
よりこの編集システム1では、イベントの表示順を高速
に変更し得るといつた格別な効果がある。
【0113】またイベントの表示順の変更に限らず、ク
リツプ表示エリア28に表示されているクリツプ画像デ
ータの表示順の変更に関しても全く同じである。例えば
クリツプ画像データを削除したり、新たに追加したりし
てクリツプ画像データの表示順が変更されたとしても、
実際にクリツプ画像データの記憶位置を移動するのでは
なく、第2のマネージメントレコードデータのリンク情
報(すなわち前及び後にリンクされているデータへのポ
インタ部分)を修正してリンク順番を変更するだけで容
易に表示順を変更し得る。
【0114】次に1回目のマーキングから15回目まで
のマーキング動作を各回路ブロツクの動きを含めて以下
に具体的に説明する。まずマーキングを始める前には、
RAM10bに確保されたワークデータを記憶するため
の領域の先頭アドレスには、既に、クリツプデータ用の
第1のマネージメントレコードデータ101と、イベン
トデータ用の第1のマネージメントレコードデータ10
2と、プログラムデータ用の第1のマネージメントレコ
ードデータ103とが生成されている。但し、いずれの
第1のマネージメントレコードデータもリンクしている
第2のマネージメントレコードデータが無いので、「後
にリンクされているデータへのポインタ」には、自分の
アドレスが記憶されている。
【0115】〔1回目のマーキング(イン点)〕1回目
のマーキングが行われると、フレームメモリ11cから
の読出しを制御することによつて95画素×60画素のクリ
ツプ画像データが形成される。形成されたクリツプ画像
データは、インデツクス番号「1」のクリツプ画像デー
タとしてRAM10bの空きエリアに記憶される。この
記憶と同時に、その形成されたクリツプ画像データはイ
ンクリツプ表示エリア24aに表示される。このときこ
のクリツプ画像データを管理する第2のマネージメント
レコードデータ201は、CPU10の中のレジスタに
一時的に記憶されており、RAM10bには記憶されて
いない。その理由は、この時点では、この第2のマネー
ジメントレコードデータ201はどのマネージメントレ
コードデータにリンクするか不明であるからである。
【0116】〔2回目のマーキング(イン点)〕2回目
のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「2」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。このとき2回続けてイン点
がマーキングされたので、インクリツプ表示エリア24
aに表示されていたインデツクス番号「1」のクリツプ
画像データは、イベントとして使用されないことにな
る。従つてインクリツプ表示エリア24aに表示されて
いたインデツクス番号「1」のクリツプ画像データは、
クリツプ表示エリア28に移動される。またこの2回目
のマーキングにより、このインデツクス番号「1」のク
リツプ画像データを管理する第2のマネージメントレコ
ードデータ201は、クリツプデータ用の第1のマネー
ジメントレコードデータ101にリンクすると決定され
る。依つて、図11(C)に示すように、CPU10の
レジスタに一時的に記憶されていた第2のマネージメン
トレコードデータ201は、第1のマネージメントレコ
ードデータ101にリンクされるようにしてRAM10
bに記憶される。
【0117】一方、この2回目のマーキングで生成され
たインデツクス番号「2」のクリツプ画像データは、イ
ンデツクス番号「1」のクリツプ画像データに代わつて
新たにインクリツプ表示エリア24aに表示される。1
回目のマーキングと同様に、このインデツクス番号
「2」のクリツプ画像データを管理する第2のマネージ
メントレコードデータ202は、新たにCPU10の中
のレジスタに一時的に記憶される。
【0118】〔3回目のマーキング(アウト点)〕3回
目のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「3」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この3回目のマーキングは
アウト点であるので、インデツクス番号「2」のクリツ
プ画像データをイン点とし、インデツクス番号「3」の
クリツプ画像データをアウト点としたイベントが形成さ
れる。従つてインクリツプ表示エリア24aに表示され
ていたインデツクス番号「2」のクリツプ画像データ
は、インクリツプ表示エリア24aに表示されている状
態で、イベント表示エリア29にコピーされる。またこ
の3回目のマーキングにより、レジスタに記憶されてい
たインデツクス番号「2」のクリツプ画像データを管理
する第2のマネージメントレコードデータ202は、イ
ベントデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
102にリンクすると決定される。依つて図11(B)
に示すように、CPU10のレジスタに一時的に記憶さ
れていた第2のマネージメントレコードデータ202
は、第1のマネージメントレコードデータ102にリン
クされるようにしてRAM10bに記憶される。
【0119】一方、この3回目のマーキングで生成され
たインデツクス番号「3」のクリツプ画像データは、ア
ウトクリツプ表示エリア24dに新たに表示される。な
お、インデツクス番号「3」のクリツプ画像データを管
理する第2のマネージメントレコードデータ202は、
第1のマネージメントレコードデータ102にリンクす
ることが決定しているので、CPU10の中のレジスタ
には記憶されない。
【0120】〔4回目のマーキング(イン点)〕4回目
のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「4」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この記憶と同時に、その形
成されたクリツプ画像データは、インクリツプ表示エリ
ア24aに表示される。また1回目のマーキングと同様
に、このインデツクス番号「4」のクリツプ画像データ
を管理する第2のマネージメントレコードデータ204
は、CPU10の中のレジスタに一時的に記憶される。
なお、アウトクリツプ表示エリア24dに表示されてい
たインデツクス番号「3」のクリツプ画像データは既に
記憶されているので、アウトクリツプ表示エリア24d
からクリアされる。
【0121】〔5回目のマーキング(アウト点)〕5回
目のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「5」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。3回目のマーキングと同様
に、この5回目のマーキングはアウト点であるので、イ
ンデツクス番号「4」のクリツプ画像データをイン点と
し、インデツクス番号「5」のクリツプ画像データをア
ウト点としたイベントが形成される。従つてインクリツ
プ表示エリア24aに表示されていたインデツクス番号
「4」のクリツプ画像データは、インクリツプ表示エリ
ア24aに表示されている状態で、イベント表示エリア
29にコピーされる。またこの5回目のマーキングによ
り、レジスタに記憶されていたインデツクス番号「4」
のクリツプ画像データを管理する第2のマネージメント
レコードデータ204は、先に記憶した第2のマネージ
メントレコードデータ202にリンクすると決定され
る。依つて図11(B)に示すように、CPU10のレ
ジスタに一時的に記憶されていた第2のマネージメント
レコードデータ204は、第2のマネージメントレコー
ドデータ202にリンクされるようにしてRAM10b
に記憶される。
【0122】一方、この5回目のマーキングで生成され
たインデツクス番号「5」のクリツプ画像データは、ア
ウトクリツプ表示エリア24dに新たに表示される。な
お、インデツクス番号「5」のクリツプ画像データを管
理する第2のマネージメントレコードデータ204は、
第2のマネージメントレコードデータ202にリンクす
ることが決定しているので、CPU10の中のレジスタ
には記憶されない。
【0123】〔6回目のマーキング(イン点)〕6回目
のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「6」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この記憶と同時に、その形
成されたインデツクス番号「6」のクリツプ画像データ
は、インクリツプ表示エリア24aに表示される。また
4回目のマーキングと同様に、このインデツクス番号
「6」のクリツプ画像データを管理する第2のマネージ
メントレコードデータ206は、CPU10の中のレジ
スタに一時的に記憶される。なお、アウトクリツプ表示
エリア24dに表示されていたインデツクス番号「5」
のクリツプ画像データは既に記憶されているので、アウ
トクリツプ表示エリア24dからクリアされる。
【0124】〔7回目のマーキング(イン点)〕7回目
のマーキングが行われると、同様にインデツクス番号
「7」のクリツプ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この場合、2回続けてイン
点がマーキングされたので、インクリツプ表示エリア2
4aに表示されていたインデツクス番号「6」のクリツ
プ画像データは、クリツプ表示エリア28に移動され
る。またこの7回目のマーキングにより、CPU10の
レジスタに記憶されていた第2のマネージメントレコー
ドデータ206は、図11(C)に示すように、第2の
マネージメントレコードデータ201にリンクされるよ
うにしてRAM10bに記憶される。一方、その形成さ
れたインデツクス番号「7」のクリツプ画像データは、
インクリツプ表示エリア24aに表示される。また6回
目のマーキングと同様に、このインデツクス番号「7」
のクリツプ画像データを管理する第2のマネージメント
レコードデータ207は、CPU10の中のレジスタに
一時的に記憶される。以下、9〜15回目までのマーキ
ングに関しても、1〜7回目までのマーキングと同様に
行われるので、ここでは説明を省略する。
【0125】(5)ハイブリツトレコーダの構成 次に図12を参照してハイブリツトレコーダ3について
説明する。この図12に示すように、ハイブリツトレコ
ーダ3は、入力されるビデオ信号V1の記録と再生を見
かけ上ほぼ同時に行うことができるハードデイスクドラ
イブ(HDD)300と、そのハードデイスクドライブ
300への記録及び再生をバツクアツプするビデオテー
プレコーダ(VTR)301とを有しており、これによ
り例えばスポーツ中継のときに映像を常に記録しながら
決定的な瞬間の映像を再生することができると共に、ハ
ードデイスクドライブ300に記録又は再生エラーが発
生したとしてもビデオテープレコーダ301のバツクア
ツプによつてその決定的な瞬間の映像を逃さず、確実に
記録及び再生を行うことができるようになつている。
【0126】このようなハイブリツトレコーダ3の構成
について以下に具体的に説明する。まずハイブリツトレ
コーダ3には、RS−422の通信プロトコルに基づい
たインターフエイス部302が設けられており、このイ
ンターフエイス部302によつてコンピユータ2の外部
インターフエイス18から送られてくる記録開始、記録
終了、再生開始、再生終了等といつた制御コマンドを受
け取るようになされている。このインターフエイス部3
02はその受け取つた制御コマンドをCPU303に渡
す。CPU303はハイブリツトレコーダ3の全体動作
を制御する制御手段であり、インターフエイス部302
から受けた制御コマンドに応じて各部の動作を制御す
る。これによりハイブリツトレコーダ3は入力されるビ
デオ信号V1を記録したり、その記録したビデオ信号を
再生して再生ビデオ信号V3を出力したりする。
【0127】まずビデオカメラ等のソース側から連続的
に供給されたビデオ信号V1は第1のスイツチ304に
入力される。この第1のスイツチ304にはこの他にも
デコーダ305から出力されるビデオ信号も入力され
る。この第1のスイツチ304は、CPU303からの
制御信号に基づいてハードデイスクドライブ300及び
ビデオテープレコーダ301に記録するビデオ信号を選
択するものであり、ビデオ信号V1及びデコーダ305
から出力されるビデオ信号のうちいずれか一方を選択し
てエンコーダ306に出力する。なお、通常は、ビデオ
信号V1を記録するので、第1のスイツチ304として
はビデオ信号V1を選択する。因みに、デコーダ305
から出力されたビデオ信号を選択する場合は、ハードデ
イスクドライブ300に記録されているビデオ信号をビ
デオテープレコーダ301に転送して記録する場合であ
る。
【0128】エンコーダ306は、第1のスイツチ30
4から供給されるアナログのビデオ信号をデイジタルの
ビデオ信号に変換すると共に、そのデイジタル化された
ビデオ信号をMPEG規格(Moving Picture coding Ex
perts Group )に基づいてフレーム単位で圧縮符号化
し、その符号化された符号化ビデオ信号を第2のスイツ
チ307及びビデオテープレコーダ301に出力する。
第2のスイツチ307にはエンコーダ306から出力さ
れた符号化ビデオ信号の他にもビデオテープレコーダ3
01から出力されたビデオ信号が入力される。この第2
のスイツチ306はCPU303からの制御信号に基づ
いてハードデイスクドライブ300に供給するビデオ信
号を選択するものであり、エンコーダ306から出力さ
れた符号化ビデオ信号及びビデオテープレコーダ301
から出力されたビデオ信号のうちいずれか一方を選択し
て出力する。なお、通常、ハードデイスクドライブ30
0は符号化ビデオ信号を記録するので、第2のスイツチ
307としては符号化ビデオ信号を選択する。因みに、
ビデオテープレコーダ301から出力されるビデオ信号
を選択する場合は、ビデオテープレコーダ301に記録
されているビデオ信号をハードデイスクドライブ300
に転送して記録する場合である。
【0129】第2のスイツチ307によつて選択された
ビデオ信号は入力バツフアメモリ308に入力される。
この入力バツフアメモリ308はビデオ信号を例えば1
5フレーム分記憶できるだけの記憶容量を有しており、
入力されるビデオ信号を一時的に記憶する。ハードデイ
スクドライブ300は複数のハードデイスクをアレイ状
に連結したハードデイスクアレイを備えており、これに
よりビデオ信号V1に対して十分な記憶容量を有してい
る。このハードデイスクドライブ300はCPU303
からの制御信号によつて記録動作が指示されると、入力
バツフアメモリ308に記憶されているビデオ信号を逐
次読み出してフレーム単位でハードデイスクアレイに記
憶する。またハードデイスクドライブ300はCPU3
03から制御信号によつて再生動作が指示されると、C
PU303から指示された箇所のビデオ信号をハードデ
イスクアレイから読み出して再生する。その再生された
ビデオ信号は例えば15フレーム分の記憶容量を有して
いる出力バツフアメモリ309に出力され、一時的に記
憶される。この出力バツフアメモリ309は、一時的に
記憶したビデオ信号を逐次読み出して第3のスイツチ3
10に出力する。
【0130】ここでこのハードデイスクドライブ300
の記録及び再生動作について、以下に具体的に説明す
る。このハイブリツトレコーダ3においては、ハードデ
イスクドライブ300の記録及び再生動作は全てCPU
303によつて管理されている。CPU303はタイム
コード生成部313から出力されるタイムコードを基に
記録するビデオ信号の各ビデオフレームに対してタイム
コードを割り当てると共に、当該ビデオ信号の各ビデオ
フレームに対して記録アドレスを割り当てる。そしてC
PU303はこの割り当てたタイムコードと記録アドレ
スを対応表として記憶する。記録動作時、CPU303
はハードデイスクドライブ300に対して記録アドレス
と記録コマンドを指示する。これによりハードデイスク
ドライブ300は指示された記録アドレスにビデオ信号
を記録して行く。一方、再生動作時、コンピユータ2か
らタイムコードによつて読み出すビデオ信号が指示され
ると、CPU303は上述した対応表を参照して指示さ
れたタイムコードのビデオフレームがどこに記録されて
いるか調べる(すなわち記録アドレスを調べる)。そし
てCPU303は再生コマンドと共に調べた記録アドレ
スをハードデイスクドライブ300に指示する。これに
よりハードデイスクドライブ300は指示されたアドレ
スからビデオ信号を再生し、コンピユータ2が要求する
ビデオ信号を再生する。このようにしてCPU303は
タイムコードと記録アドレスの対応関係を対応表として
記憶することにより、コンピユータ2からタイムコード
によつて再生位置が指示された場合でも、速やかに指示
された再生位置を再生することができる。
【0131】なお、上述したタイムコード生成部313
は、外部から外部タイムコード(EXT.TC)が供給
される場合には、その外部タイムコードをタイムコード
としてCPU303に供給し、外部タイムコードが供給
されない場合には、自らタイムコードを生成してCPU
303に供給するようになされている。
【0132】次にハードデイスクドライブ300の入力
側及び出力側に設けられている入力バツフアメモリ30
8及び出力バツフアメモリ309の役割について説明す
る。2つのバツフアメモリ308、309はハードデイ
スクドライブ300の記録動作と再生動作を、見かけ
上、並列的に行わせるための緩衝材である。このハード
デイスクドライブ300は、入力バツフアメモリ308
がビデオ信号を取り込む速度よりも少なくとも2倍以上
の速度で記録動作が行えるようになつていると共に、出
力バツフアメモリ309がビデオ信号を読み出す速度よ
りも少なくとも2倍以上速度で再生動作が行えるように
なつている。このため入力側と出力側にバツフアメモリ
308、309を設けておけば、入力バツフアメモリ3
08がビデオ信号を取り込んでいる間にハードデイスク
ドライブ300は再生動作を行つて出力バツフアメモリ
309にビデオ信号を蓄えることができ、また出力バツ
フアメモリ309がビデオ信号を読み出している間にハ
ードデイスクドライブ300は入力バツフアメモリ30
8からビデオ信号を読み出して記録動作を行うことがで
きる。従つてこのようにハードデイスクドライブ300
の入力側及び出力側にバツフアメモリ308、309を
設けておけば、ハードデイスクドライブ300の記録動
作と再生動作を見かけ上同時にすることができる。
【0133】ここで再び図12に戻つて各部の説明を続
ける。上述したようにエンコーダ306から出力される
符号化ビデオ信号はビデオテープレコーダ301にも供
給される。ビデオテープレコーダ301はハードデイス
クドライブ300のバツクアツプ用として設けられたも
のであり、CPU303からの制御信号に基づいて記録
動作又は再生動作を行う。例えばハードデイスクドライ
ブ300が記録動作を行つている場合には、記録バツク
アツプ用として動作するので、ビデオテープレコーダ3
01はハードデイスクドライブ300の記録動作と並行
して入力されるビデオ信号をビデオテープに記録する。
またハードデイスクドライブ300がCPU303から
の指示を受けて再生動作を行つている場合には、再生バ
ツクアツプ用として動作するので、ハードデイスクドラ
イブ300が再生しているビデオ信号と同じビデオフレ
ームのビデオ信号をビデオテープから再生して出力す
る。
【0134】なお、このビデオテープレコーダ301の
記録及び再生動作もハードデイスクドライブ300と同
様にCPU303によつて管理されているが、ビデオテ
ープレコーダの場合にはハードデイスクドライブのよう
にアドレスによつて位置が指定できないので、CPU3
03はアドレス情報の代わりにタイムコードそのものを
指示する。すなわちビデオテープレコーダ301は記録
時にはCPU303から与えられるタイムコードを付加
して記録し、再生時にはCPU303から指示されるタ
イムコードを基に読み出し位置を確定して再生動作を行
う。
【0135】ビデオテープレコーダ301から再生され
たビデオ信号は、ハードデイスクドライブ300から再
生されたビデオ信号と同様に、第3のスイツチ310に
入力される。この第3のスイツチ310はCPU303
からの制御信号に基づいて再生ビデオ信号V3として出
力するビデオ信号を選択するものである。すなわちこの
第3のスイツチ310は、ハードデイスクドライブ30
0で再生されたビデオ信号とビデオテープレコーダ30
1で再生されたビデオ信号のうちいずれか一方をCPU
303からの制御信号に基づいて選択する。なお、通常
は、ハードデイスクドライブ300で再生されたビデオ
信号が選択される。ビデオテープレコーダ301側のビ
デオ信号が選択される場合は、ハードデイスクドライブ
300側のビデオ信号にエラーが発生した場合である。
【0136】第3のスイツチ310によつて選択された
ビデオ信号は、デコーダ305に供給される。このデコ
ーダ305は、フレーム単位で圧縮符号化されているビ
デオ信号を復号するものであり、入力されるビデオ信号
をMPEG規格に基づいて復号する。またデコーダ30
5は復号化されたデイジタルのビデオ信号をアナログの
ビデオ信号に変換し、これを第1のタイムコード付加部
311に出力する。
【0137】第1のタイムコード付加部311は、CP
U303から供給されるタイムコードに基づいて、デコ
ーダ305から出力されるビデオ信号の垂直同期期間に
タイムコードを付加する。但し、デコーダ305から出
力されるビデオ信号がビデオテープレコーダ301によ
つて再生されたビデオ信号の場合には、既にタイムコー
ドが付加されているのでタイムコードを付加せず、ハー
ドデイスクドライブ300によつて再生されたビデオ信
号の場合のみタイムコードを付加する。なお、ビデオ信
号に付加するタイムコードは、記録時に割り当てたタイ
ムコードと一致したものである。この第1のタイムコー
ド付加部311によつてタイムコードが付加されたビデ
オ信号は、再生ビデオ信号V3として外部に出力される
と共に、コンピユータ2に送出される。
【0138】なお、このハイブリツトレコーダ3から
は、再生ビデオ信号V3の他にも、入力ビデオ信号V1
とほぼ同じビデオ信号V2が出力される。このビデオ信
号V2は、第2のタイムコード付加部312によつて入
力ビデオ信号V1に対してタイムコードを付加したビデ
オ信号である。この場合、第2のタイムコード付加部3
12は、CPU303から出力されるタイムコードに基
づいて、入力ビデオ信号V1の垂直同期期間にタイムコ
ードを付加し、これをビデオ信号V2として出力する。
その際、第2のタイムコード付加部312は、タイムコ
ードとそれが付加されるビデオフレームとの対応関係が
ビデオ信号V3と同じになるように、ビデオ信号V1に
タイムコードを付加して行く。これは、例えば第1のタ
イムコード付加部311において、あるビデオフレーム
に「00:01:23:45」というタイムコードを付
けたとすると、ビデオ信号V1のうちそのビデオフレー
ムと一致するビデオフレームに同じタイムコード「0
0:01:23:45」を付加するということである。
【0139】このようにしてこのハイブリツトレコーダ
3は、ハードデイスクドライブ300にビデオ信号V1
を記録しながら、当該ハードデイスクドライブ300か
らビデオ信号V3を再生し得るようになされており、記
録動作と再生動作をほぼ同時に行えるようになされてい
る。またこのハイブリツトレコーダ3の場合には、ハー
ドデイスクドライブ300のバツクアツプ用としてビデ
オテープレコーダ301を備えており、ハードデイスク
ドライブ300側に何らかの不具合が発生した場合で
も、確実に記録及び再生動作を行えるようになされてい
る。
【0140】(6)再生速度設定 (6−1)再生速度設定エリア 次にイベントの再生速度設定について説明する。この編
集システム1では、ピクチヤモード又はタイムラインモ
ードのいずれにおいても再生速度設定エリア25を使用
してイベントの再生速度をフレーム単位で設定すること
ができるようになつている。これにより例えば野球中継
においてホームランを打つた瞬間のイベントに対してス
ロー再生を設定することができ、そのホームランシーン
のイベントをスロー再生して、バツターの動きやボール
の行方を一段とリアルに表現した映像を視聴者に提供す
ることができる。またフレーム単位で再生速度を設定で
きるので、例えばピツチヤーがボールを投げるシーンで
は比較的早めのスロー再生を行い、バツターがボールを
打つ瞬間のシーンでは比較的遅めのスロー再生を設定す
ることができ、イベント内で異なるスロー再生を設定し
て一段と迫力のある映像を視聴者に提供することができ
る。
【0141】ここで図13を参照しながらこの点につい
て以下に具体的に説明する。まず図13に示す再生速度
設定エリア25は、タイミング表示エリア22の再生速
度設定ボタン22hをクリツクすることにより操作可能
状態になる。この再生速度設定エリア25は、ラーンボ
タン25aと、スピードフイツトボタン25bと、通常
再生速度設定ボタン25cと、イベント番号表示部25
dと、イベントデユレーシヨン表示部25eと、タイム
ラインスケール表示部25fと、タイムランナー表示部
25gと、ポイント表示部25hと、イン点タイムコー
ド表示部25iと、アウト点タイムコード表示部25j
と、メモリ残量インジケータ部25kとを有している。
【0142】ラーンボタン25aは、後述する専用コン
トローラ2eを使用して再生速度を設定するときに使用
するボタンである。このラーンボタン25aをクリツク
した後で、専用コントローラ2eを使用して再生速度情
報を入力すると、その速度情報が記憶され、イベントの
再生速度が設定される。スピードフイツトボタン25b
は、イン点からアウト点までの長さ(いわゆるデユレー
シヨン)をキーボード2cから数値入力することにより
再生速度を自動設定するときに使用するボタンである。
このスピードフイツトボタン25bをクリツクした後
で、キーボード2cからデユレーシヨン値を入力すれ
ば、そのデユレーシヨン値を基に最適な再生速度が自動
設定される。
【0143】通常再生速度設定ボタン25cは、再生速
度の設定を取り消すときに使用するボタンである。再生
速度が設定されているイベントを指定した後、この通常
再生速度設定ボタン25cをクリツクすると、その設定
されている再生速度が取り消され、通常の再生速度すな
わち1倍速が設定される。イベント番号表示部25dは
指定されたイベントのイベント番号を表示するエリアで
ある。表示されるイベント番号は、イベント表示エリア
29のイベント番号表示部29dで表示されるイベント
番号と同じものである。
【0144】イベントデユレーシヨン表示部25eは、
指定されたイベントのイン点からアウト点までの長さ、
すなわちデユレーシヨンを表示するエリアである。この
イベントデユレーシヨン表示部25eはデユレーシヨン
をフレーム単位で表示する。タイムラインスケール表示
部25fは、指定されたイベントのデユレーシヨンを視
覚的に表すための目盛りすなわちスケールを表すエリア
である。このタイムラインスケール表示部25fに表示
されるスケールは、フレーム単位のものである。
【0145】タイムランナー表示部25gは、後述する
専用コントローラ2eで再生速度を設定しているとき、
又は再生速度が設定されたイベントをプレビユーしてい
るときに、現在、イベント内のどの位置が設定又は再生
されているかを表示する位置表示部である。このタイム
ランナー表示部25gには人間が走つている形をしたア
イコン25gaが表示されるようになつており、タイム
ラインスケール表示部25fのスケールを基準にした当
該アイコン25gaの表示位置により、現在設定又は再
生されているイベント内の位置を明示し得るようになつ
ている。従つてオペレータは、そのアイコン25gaの
位置によつて視覚的にどの位置の設定又は再生が行われ
ているかを容易に理解することができる。またこの場合
には、アイコン25gaが設定又は再生の進行に伴つ
て、順次、スケールに沿つてイン点からアウト点に向か
つて移動するが、その際、設定されている再生速度に応
じてアイコン25gaの移動速度が変化するので、イベ
ント中のどの部分の再生速度が速く、どの部分の再生速
度が遅いかといつたことをオペレータは視覚的に容易に
確認することができる。
【0146】ポイント表示部25hは、指定されたイベ
ントのイン点からアウト点までの間で、編集操作中に設
定された他のイン点又はアウト点があるか否かを示すエ
リアである。このポイント表示部25hでは、そのよう
な他のイン点又はアウト点が存在すると、その位置にポ
インタ25haを表示するようになされている。これに
よりそのポインタ25haの有無により、オペレータは
他の編集点の存在を容易に把握することができる。イン
点タイムコード表示部25i及びアウト点タイムコード
表示部25jは、それぞれ選択されたイベントのイン点
及びアウト点のタイムコードを表示するエリアである。
【0147】メモリ残量インジケータ部25kは、ラー
ンボタン25aをクリツクし、専用コントローラ2eを
使用して再生速度を設定してその再生速度をCPU10
のRAM10bに記憶させるとき、最大ラーン継続時間
に対する残量を示すエリアである。1つのイベントに対
して再生速度の設定のために割り当てられている記憶領
域は予め決められているので、その記憶領域の残り容量
を調べれば、残量は容易に算出することができる。この
ようなメモリ残量インジケータ部25kを設けることに
より、視覚的にメモリの残量が分かるので、最大ラーン
継続時間をオーバーするような再生速度設定を未然に回
避することができる。
【0148】(6−2)専用コントローラ 次に図14を参照して、再生速度設定に使用される専用
コントローラ2eについて説明する。図14に示すよう
に、専用コントローラ2eは、複数の操作ボタンの他
に、ロータリーエンコーダであるサーチダイアル400
とスライドエンコーダであるモーシヨンコントロールレ
バー401を有しており、この2つの操作手段を使用し
てマニユアル操作で再生速度を自由に入力し得るように
なされている。
【0149】まずこの専用コントローラ2eの操作パネ
ル面に設けられている操作ボタンの配置について説明す
る。操作パネル面の中央上部には、ラーンボタン40
2、スタートボタン403、ストツプボタン404、記
録側選択ボタン405、再生側選択ボタン406、プレ
イボタン407、ステイルボタン408、マークインボ
タン409、マークアウトボタン410が設けられてい
る。またこれらの操作ボタンの下方位置には、上述した
サーチダイアル400と、シヤトルボタン411、ジヨ
グボタン412、バリアブルボタン413、バリアブル
インジケータ414とが設けられている。これに対して
操作パネル面の右側には、上から順にプレビユーボタン
415、カーソルボタン416、エンターボタン417
が設けられている。一方、操作パネルの左側には、上述
したモーシヨンコントロールレバー401が操作パネル
の上下に対してスライドし得るように設けられている。
【0150】これらの操作ボタンのうちラーンボタン4
02は、モーシヨンコントロールレバー401又はサー
チダイアル400によつて再生速度を設定し、それを記
憶するときに使用するボタンである。このラーンボタン
402を押した後、モーシヨンコントロールレバー40
1又はサーチダイアル400を操作してかマークアウト
ボタン410を押すまでの間、再生速度の記憶が行われ
る。なお、このラーンボタン402は、機能的には再生
速度設定エリア25に表示されているラーンボタン25
aとほぼ同じである。スタートボタン403は、ハイブ
リツトレコーダ3に対して記録開始コマンドを出力して
記録ビデオ表示エリア21に表示されているビデオ信号
を記録するときに操作するボタンである。またストツプ
ボタン404はハイブリツトレコーダ3に対して記録停
止コマンドを出力して記録ビデオ表示エリア21に表示
されているビデオ信号の記録動作を停止するときに操作
するボタンである。なお、これらのボタン403、40
4は、機能的にはモニタ2bに表示されている記録開始
ボタン31a及び記録終了ボタン31bと同じである。
【0151】記録側選択ボタン405及び再生側選択ボ
タン406は、専用コントローラ2eによつてコントロ
ールする対象を選択するときに使用するボタンである。
専用コントローラ2eによつて記録側をコントロールす
る場合には記録側選択ボタン405を押し、再生側をコ
ントロールする場合には再生側選択ボタン406を押
す。プレイボタン407は、ハイブリツトレコーダ3に
対して再生開始コマンドを出力して再生ビデオ表示エリ
ア23にビデオ信号を表示させるときに使用するボタン
である。またステイルボタン408はハイブリツトレコ
ーダ3に対して再生停止コマンドを出力して再生ビデオ
表示エリア23に表示されているビデオ信号の再生動作
を停止するときに使用するボタンである。このステイル
ボタン408を押すと、再生ビデオ画面23aには静止
画が表示される。
【0152】マークインボタン409及びマークアウト
ボタン410はそれぞれイン点及びアウト点を設定する
ときに使用するボタンである。なお、これらのボタン4
09、410は、記録側選択ボタン405が押されてい
るときには、記録ビデオマーキングエリア24のマーク
インボタン24c及びマークアウトボタン24fと同じ
ように動作し、再生側選択ボタン406が押されている
場合には、再生ビデオマーキングエリア27のマークイ
ンボタン27c及びマークアウトボタン27fと同じよ
うに動作する。
【0153】シヤトルボタン411はサーチダイアル4
00をシヤトルモードで動作させたいときに押すボタン
であり、ジヨグボタン412はサーチダイアル400を
ジヨグモードで動作させたいときに押すボタンである。
またバリアブルボタン413はサーチダイアル400を
バリアブルモードで動作させたいとき、又はモーシヨン
コントロールレバー401を動作させたいときに押すボ
タンである。なお、バリアブルボタン413を1回押す
と、右側のバリアブルインジケータ414が点灯してサ
ーチダイアル400がバリアブルモードに設定され、も
う1回押すと、左側のバリアブルインジケータ414が
点灯してモーシヨンコントロールレバー401が使用可
能状態になり、さらにもう1回押すと、左右のバリアブ
ルインジケータ414が消灯してサーチダイアル400
及びモーシヨンコントロールレバー401が使用不可能
状態になる。
【0154】プレビユーボタン415は、選択したイベ
ントやプログラムをプレビユーしたいときに使用するボ
タンである。イベントやプログラムを選択した状態でこ
のプレビユーボタン415を押すと、そのイベント又は
プログラムの再生開始コマンドがハイブリツトレコーダ
3に出力され、再生ビデオ画面23aにそのイベント又
はプログラムのビデオ信号が表示される。
【0155】カーソルボタン416は、上方向ボタン、
下方向ボタン、左方向ボタン及び右方向ボタンの4つの
ボタンで構成され、クリツプ表示エリア28、イベント
表示エリア29又はプログラム表示エリア30において
クリツプ画像データを選択するときにカーソルを移動さ
せるためのボタンである。エンターボタン417には2
種類の機能が割り当てられている。1つは再生ビデオマ
ーキングエリア27において設定したイン点からアウト
点までを新たにイベントとして登録するときに登録指示
を入力する機能であり(モニタ2bに表示されているニ
ユーイベントボタン33と同じ)、もう1つは選択した
イベントやプログラムを送出するときに送出指示を入力
する機能である。
【0156】サーチダイアル400はオペレータの回転
操作に応じた再生速度情報を入力するロータリーエンコ
ーダである。このサーチダイアル400は上述したよう
にシヤトルボタン411、ジヨグボタン412及びバリ
アブルボタン413を押すことにより、シヤトルモー
ド、ジヨグモード及びバリアブルモードの3つのモード
で動作する。まずシヤトルモードのときは、このサーチ
ダイアル400の回転位置によつて−100 倍速から+10
0 倍速までの再生速度情報を入力することができる。な
お、このモードのときには、サーチダイアル400は静
止画、+10倍速及び−10倍速の位置でクリツク状態にな
る。またジヨグモードのときには、このサーチダイアル
400の回転位置によつて−1倍速から+1倍速までの
再生速度情報を入力することができる。またバリアブル
モードのときには、このサーチダイアル400の回転位
置によつて−1倍速から+3倍速までの再生速度情報を
入力することができる。なお、このモードのときには、
サーチダイアル400は静止画及び+1倍速の位置でク
リツク状態になる。このようにコントロール範囲を狭め
ることによつて細かい再生速度を設定し得るジヨグモー
ドと、粗い再生速度設定によつて広範囲の設定を行える
シヤトルモードと、プラス側の設定範囲を広げたバリア
ブルモードとを選択し得るようにしたことにより、オペ
レータは自分の設定したい再生速度に応じてそれを切り
換え、再生速度を自由自在に設定することができる。
【0157】モーシヨンコントロールレバー401はオ
ペレータのスライド操作に応じた再生速度情報を入力す
るスライドエンコーダである。このモーシヨンコントロ
ールレバー401を上下にスライドさせることにより静
止画から+1倍速までの再生速度情報を入力することが
できる。なお、このモーシヨンコントロールレバー40
1の両側部には、範囲拡張ボタン401aが設けられて
おり、この範囲拡張ボタン401aを押すことにより入
力し得る再生速度情報を−1倍速から+3倍速までの範
囲に拡張することができる。このようにモーシヨンコン
トロールレバー401によつて静止画から+1倍速まで
の再生速度情報を入力し得るようにしたことにより、オ
ペレータはその範囲内で再生速度を自由自在に設定する
ことができる。また再生速度情報を入力する機構とし
て、回転操作方式のサーチダイアル400と、スライド
操作方式のモーシヨンコントロールレバー401とを設
けたことにより、オペレータは自分の使いやすい方を選
択して再生速度情報を入力することができ、使い勝手を
向上させることができる。
【0158】なお、ここで説明した専用コントローラ2
eの各種操作ボタンから入力された指示情報や、サーチ
ダイアル400及びモーシヨンコントロールレバー40
1から入力された再生速度情報は、ポインテイングデバ
イスインターフエイス17を介してCPU10に送出さ
れる。これによりCPU10はその指示情報に応じた動
作制御を行うと共に、指定されたイベントに対してその
再生速度情報に応じた再生動作を行う。なお、ラーンボ
タンが押されている場合には、CPU10はその再生速
度情報を指定されたイベントの再生速度としてRAM1
0bに記憶する。
【0159】因みに、再生速度情報を記憶する際には、
例えば図15に示すようなデータフオーマツトで記憶す
る。すなわち指定されたイベントのイン点からアウト点
までの各ビデオフレーム毎にスピードデータを記憶する
ようになされている。なお、スピードデータはサーチダ
イアル400又はモーシヨンコントロールレバー401
から出力され、ポインテイングデバイスインターフエイ
ス17によつてデコーダされたデイジタルデータであ
る。再生時には、CPU10はこのフオーマツトで記憶
されているスピードデータを読み出して再生速度を制御
する。その際、CPU10は、スピードデータをN、再
生速度をvとして、v=10(N/32-2)なる演算を行い、
その結果得た値を再生速度とする。従つて例えばスピー
ドデータNが「64」のときには再生速度は「1.0 」とな
り、スピードデータNが「32」のときには再生速度は
「0.1 」となる。
【0160】(6−3)再生速度の設定方法 次に再生速度設定エリア25を使用して再生速度を設定
する際の設定手順を説明する。まず再生速度の設定方法
としては、大きく分けて3つの方法がある。第1の方法
は専用コントローラ2eを使用せずに再生速度情報(ス
ピードデータ)をキーボード2cから入力する方法であ
り、第2の方法はイベントを指定した上で専用コントロ
ーラ2eを使用して再生速度情報(スピードデータ)を
入力する方法であり、第3の方法はイベントを指定せず
に専用コントローラ2eを使用して再生速度情報を入力
する方法である。
【0161】第1の方法の場合には、まずイベント表示
エリア29から再生速度を設定したい所望のイベントを
クリツク操作を行つて指定する。次にタイミング表示エ
リア22の再生速度設定ボタン22hをクリツク操作す
る。これにより再生速度設定エリア25には、指定した
イベントの番号及びデユレーシヨンが表示される。次に
再生速度設定エリア25のスピードフイツトボタン25
bをクリツクする。これによりキーボードから再生速度
情報を入力し得るようになるので、オペレータは再生速
度情報を入力する。なお、この場合には、実際には再生
速度情報(スピードデータ)そのものを入力するのでは
なく、デユレーシヨン値を入力する。この操作により、
そのデユレーシヨン値に応じた最適な再生速度がそのイ
ベントに対して自動設定される。なお、この後、そのイ
ベントをプレビユーするのであれば、プレビユーボタン
32をクリツクすれば良い。またその設定された再生速
度を保存するのであれば、ニユーイベントボタン33又
はリプレイスボタン34をクリツクすれば良い。
【0162】第2の方法の場合には、まずイベント表示
エリア29から再生速度を設定したい所望のイベントを
クリツク操作を行つて指定する。次にタイミング表示エ
リア22の再生速度設定ボタン22hをクリツク操作す
る。これにより再生速度設定エリア25には、指定した
イベントの番号及びデユレーシヨンが表示される。次に
再生速度設定エリア25のラーンボタン25aをクリツ
ク操作する。これにより再生速度設定可能状態になるの
で、専用コントローラ2eのモーシヨンコントロールレ
バー401又はサーチダイアル400を操作して再生速
度情報を入力する。この入力された再生速度は、CPU
10のRAM10bに順次記憶される。この後、再生速
度の設定を終了させるのであれば、終了させたい位置で
再生ビデオマーキングエリア27のマークアウトボタン
27f又は専用コントローラ2eのマークアウトボタン
410を押せば、再生速度の設定が終了する。なお、こ
の設定された再生速度を保存するのであれば、ニユーイ
ベントボタン33又はリプレイスボタン34をクリツク
すれば良い。
【0163】第3の方法の場合には、まず再生ビデオ表
示エリア23の再生ビデオ画面23aを見ながら所望の
位置で専用コントローラ2eのラーンボタン402を押
す。これによりイン点が設定されると共に、再生速度設
定可能状態になるので、同様に、専用コントローラ2e
のモーシヨンコントロールレバー401又はサーチダイ
アル400を操作して再生速度情報を入力すれば良い。
この入力された再生速度は、CPU10のRAM10b
に順次記憶される。この後、再生速度の設定を終了させ
るのであれば、終了させたい位置で再生ビデオマーキン
グエリア27のマークアウトボタン27f又は専用コン
トローラ2eのマークアウトボタン410を押せば、再
生速度の設定が終了する。なお、この設定された再生速
度を保存するのであれば、ニユーイベントボタン33又
はリプレイスボタン34をクリツクすれば良い。
【0164】(7)プリロールモード 次にこの編集システム1に設けられているプリロールモ
ードについて説明する。通常、イベントを生成する場合
には、オペレータは、記録ビデオ画面21aに表示され
るビデオデータを見ながら、記録ビデオマーキングエリ
ア24のマークインボタン24c及びマークアウトボタ
ン24fをクリツクしてイン点及びアウト点を指示す
る。これによりこの編集システム1では、その指示され
たイン点からアウト点までのビデオデータがイベントと
して登録される。この登録されたイベントを確認する場
合には、オペレータは、イベント表示エリア29に表示
されているそのイベントをクリツクして指定した後、プ
レビユーボタン32をクリツクする。これによりそのイ
ベントの再生動作が開始され、再生ビデオ画面23aに
は、そのイベントのイン点からアウト点までのビデオデ
ータが表示される。
【0165】ところでイベントのイン点を指示すると
き、オペレータは記録ビデオ画面21aに表示されてい
るビデオデータを見ながらマークインボタン24cを操
作してイン点を指示するようになされているので、マー
クインボタン24cの操作遅れ等により、イベントとし
て登録したい場面の後にイン点を指示してしまうことが
ある。例えば野球中継においてホームランを打つた場面
をイベントとして登録する場合、一般には、ピツチヤー
がボールを投げてからバツターの打つたボールがスタン
ドインする迄の間をイベントとして登録することが所望
されるが、ホームランの場面であるか否かはバツターの
打つたボールがスタンドインする迄は分からないので、
必然的にイン点を指示するのが遅れてしまう。このよう
にイン点が遅れたイベントでは、大事な場面が含まれて
いないので、そのイベントを修正しなければならない。
【0166】そこでこの編集システム1の場合には、オ
ペレータが指定したイン点の位置よりも所定時間前の位
置から自動的に再生動作を開始し、マーキングポイント
を容易に修正し得るようになされたプリロールモードが
設けられている。このプリロールモードについて、以下
に具体的に説明する。まずプリロールモードにおいて使
用される時間、すなわちオペレータが指定したイン点か
ら前に再生開始点をシフトするための時間(以下、これ
をキユーアツプ時間と呼ぶ)は、メニユーの環境設定に
おいて自由に設定し得るようになされている。このキユ
ーアツプ時間を設定する場合には、メニユーとして用意
されている環境設定を呼び出し、その中のキユーアツプ
項目を選択する。このキユーアツプ項目の選択により、
画面上には、図16に示すようなキユーアツプ設定画面
が表示される。このキユーアツプ設定画面において、設
定時間表示エリア500をクリツクした後、キユーアツ
プ時間として設定する時間を秒単位でキーボードから入
力すれば、その時間が設定時間表示エリア500に表示
されて仮設定される。
【0167】なお、設定時間表示エリア500の隣にあ
るジヨグボタン501のうち所望方向のボタンをクリツ
クすると、その方向に時間が秒単位でシフトして行くよ
うになつているので、このジヨグボタン501を使用し
てキユーアツプ時間を入力しても良い。このようにして
キユーアツプ時間を入力した後、設定ボタン502をク
リツクすると、設定時間表示エリア500に表示されて
いる時間がキユーアツプ時間として正式に登録される。
具体的には、入力されたキユーアツプ時間がRAM10
bの環境設定データ用の記憶領域に格納される。なお、
キヤンセルボタン503をクリツクすると、設定時間表
示エリア500に表示されている時間がリセツトされ、
新たにキユーアツプ時間を入力し得る状態になる。因み
に、設定ボタン502をクリツクすると、このキユーア
ツプ設定画面は自動的に画面上から消えるようになつて
いる。
【0168】このようにしてキユーアツプ時間が設定さ
れている状態で、タイミング表示エリア22のプリロー
ルボタン22gをクリツク操作すると、プリロールモー
ドの起動が指示され、これにより当該プリロールボタン
22gが点灯してプリロールモードが起動する。なお、
プリロールモードを解除する場合には、再びプリロール
ボタン22gをクリツク操作すると、プリロールモード
の終了が指示され、これにより当該プリロールボタン2
2gが消灯してプリロールモードが解除される。
【0169】プリロールモードが起動されている状態
で、オペレータが記録ビデオマーキングエリア24のマ
ークインボタン24cをクリツクすると、イン点が指示
されると共に、そのイン点として指示されたクリツプ画
像データがインクリツプ表示エリア24aに表示され
る。またこれと同時に、設定されているキユーアツプ時
間が読み出され、図17に示すように、イン点として指
示された位置のタイムコードからそのキユーアツプ時間
だけ前にシフトした位置のタイムコードが算出される。
そしてこの算出されたタイムコードの位置を再生開始点
として、ハイブリツトレコーダ3に再生コマンドを出力
することにより、この編集システム1では、その再生開
始点から再生動作が自動的に開始される。この再生され
たビデオ信号V3は再生ビデオ画面23aに表示される
ので、オペレータはこの再生ビデオ画面23aを見なが
ら再生ビデオマーキングエリア27のマークインボタン
27cをクリツクすることにより、イン点を容易に修正
することができる。なお、この後、マークアウトボタン
27fをクリツクしてアウト点を指示し、ニユーイベン
トボタン33をクリツクすれば、そのイン点からアウト
点までの区間のビデオデータがイベントとして登録され
る。
【0170】このようにしてプリロールモードを予め起
動しておけば、例えば野球中継のときにバツターの打つ
たボールがスタンドインした時点でマークインボタン2
4cをクリツクしてイン点を指示した場合でも、そのイ
ン点から所定時間前の位置から自動的に再生動作が行わ
れるので、その再生画面を見ながら再生側のマークイン
ボタン27cをクリツクしてイン点を指示するだけで容
易にイン点を修正することができる。例えばピツチヤが
ボールを投げた時点にイン点を修正すれば、バツターが
ボールを打つた瞬間等、所望の場面を含むをイベントを
リアルタイムで容易に作成することができる。
【0171】(8)ワークデータフオルダ 次にこの項では、ワークデータフオルダについて説明す
る。この編集システム1においては、編集オペレーシヨ
ンによつて生成されたイベントやプログラム等に関する
ワークデータは、通常、RAM10bに格納されている
が、アプリケーシヨンプログラムを終了して編集オペレ
ーシヨンを終了するときには、それらのワークデータは
コンピユータ2の内部に設けられたハードデイスクドラ
イブ15aにダウンロードされ、当該ハードデイスクド
ライブ15a内のハードデイスクに記憶される。その
際、ワークデータはフオルダと呼ばれる階層構造で記憶
される。
【0172】ここで図18を用いて、この点について以
下に具体的に説明する。図18に示すように、イベント
やプログラム等に関するワークデータはそれぞれフオル
ダと呼ばれる階層構造で記憶される。このフオルダは、
MS−DOS等におけるデイレクトリとほぼ同じであ
り、ワークデータフオルダ600を最上位の階層とし、
そのワークデータフオルダ600の階層下に下位のフオ
ルダ601〜603を形成して各データフアイルを階層
構造で管理しながら記憶するようになされている。な
お、ワークデータフオルダ600はこの編集システム1
を起動したときにコンピユータ2によつてハードデイス
クドライブ15aに形成される。
【0173】まずクリツプ表示エリア28やイベント表
示エリア29、或いはプログラム表示エリア30等に表
示されるクリツプ画像データは、ワークデータフオルダ
600の下位に形成されたクリツプフオルダ601の階
層下にクリツプ画フアイルとして、それぞれクリツプ画
像データ単位で記憶される。このクリツプ画フアイルの
中身はクリツプ画像データそのものであり、クリツプ画
像を示すビデオデータが書き込まれる。またこのクリツ
プ画フアイルのフアイル名としては、括弧内に示すよう
に、クリツプ画像データ毎に付与されたインデツクス番
号に拡張子の「.pic」を付加した名前が使用される。
【0174】またイベント内の代表的なクリツプ画像と
して登録されたシンボル画像データは、ワークデータフ
オルダ600の下位に形成されたシンボルフオルダ60
2の階層下にシンボル画フアイルとして、それぞれシン
ボル画像データ単位で記憶される。このシンボル画フア
イルの中身としてはシンボル画像を示すビデオデータが
書き込まれる。またこのシンボル画フアイルのフアイル
名としては、括弧内に示すように、シンボル画像が含ま
れるイベント番号に拡張子の「.pic」を付加した名前が
使用される。
【0175】プログラムに関するワークデータは、下位
フオルダが形成されず、直接、ワークデータフオルダ6
00の階層下にプログラムフアイルとして記憶される。
このプログラムフアイルの中にはプログラムを構成する
イベントのイベント番号が順番に書き込まれるようにな
つており、当該プログラムフアイルを参照することによ
つてプログラムがどのイベントによつて形成されている
かを知ることができるようになつている。またこのプロ
グラムフアイルのフアイル名としては、プログラムフア
イルであることを示す「PROG」に拡張子の「.dat」を付
加した名前が使用される。
【0176】イベントに関するワークデータも、下位フ
オルダが形成されず、直接、ワークデータフオルダ60
0の階層下にイベントフアイルとして記憶される。この
イベントフアイルの中にはイン点とアウト点のクリツプ
番号がイベント番号毎に順に書き込まれるようになつて
おり、当該イベントフアイルを参照することによつて各
イベントを形成するイン点とアウト点のクリツプ番号が
分かるようになつている。またこのイベントフアイルの
フアイル名としては、イベントフアイルであることを示
す「EVNT」に拡張子の「.dat」を付加した名前が使用さ
れる。
【0177】クリツプ画像データに関するワークデータ
も、下位フオルダが形成されず、直接、ワークデータフ
オルダ600の階層下にクリツプフアイルとして記憶さ
れる。このクリツプフアイルの中にはクリツプ画像デー
タのインデツクス番号とタイムコードがクリツプ番号毎
に順に書き込まれるようになつており、当該クリツプフ
アイルを参照することによつて各クリツプ画像データが
どのインデツクス番号の画像データで形成されているか
を知ることができるようになつている。またクリツプフ
アイルのフアイル名としては、クリツプフアイルである
ことを示す「CLIP」に拡張子の「.dat」を付加した名前
が使用される。
【0178】また再生速度設定エリア25を使用して設
定したイベントの再生速度を示すスピードデータ(図1
5参照)は、ワークデータフオルダ600の下位に形成
されたスローデータフオルダ603の階層下にスローデ
ータフアイルとして、それぞれイベント単位で記憶され
る。このスローデータフアイルの中には図15に示した
ようなスピードデータがフレーム毎に書き込まれるよう
になつており、当該スローデータフアイルを参照するこ
とによつてそのイベントに対して設定された再生速度を
知ることができるようになつている。またこのスローデ
ータフアイルのフアイル名としては、括弧内に示すよう
に、イベント毎に付与されたイベント番号に拡張子
の「.dat」を付加した名前が使用される。
【0179】このようにしてこの編集システム1では、
アプリケーシヨンプログラムを終了するときには、編集
オペレーシヨンによつて生成したイベントやプログラム
等に関するワークデータを階層構造でハードデイスクド
ライブ15aのハードデイスクに記憶するようになされ
ている。これによりアプリケーシヨンプログラムを再起
動したときには、ハードデイスクに記憶されているこれ
らのワークデータを読み出してプログラム表示エリア3
0やイベント表示エリア29等に終了前と同じクリツプ
画像データを表示することができ、アプリケーシヨンプ
ログラム終了前の状態に復帰することができる。またこ
のようにしてワークデータを記憶することにより、後か
らそのワークデータを読み出してEDL(エデイツト・
デイシジヨン・リスト)等の編集リストを出力すること
もできる。
【0180】(9)コンピユータの動作説明 この項では、フローチヤートを用いて各処理におけるコ
ンピユータ2の動作について説明する。なお、以降の説
明で使用されるフローチヤートは、基本的にCPU10
の動作を説明しているものである。
【0181】〔初期動作〕まず図19を用いてコンピユ
ータ2の初期動作について説明する。まずステツプSP
1においてオペレータによりアプリケーシヨンプログラ
ムの実行が指定されると、コンピユータ2のCPU10
は動作を開始する。次のステツプSP2では、アプリケ
ーシヨンプログラムがハードデイスクドライブ15aの
ハードデイスクに記憶されているので、CPU10は当
該CPU10内に設けられた動作用のRAM10bにア
プリケーシヨンプログラムをアツプロードする。
【0182】次のステツプSP3では、CPU10はR
AM10bにアツプロードしたアプリケーシヨンプログ
ラムを実行する。次のステツプSP4では、CPU10
は、これから行われる編集作業によつて生成される複数
のクリツプ画像データや編集データ等を記憶するための
メモリ領域をRAM10bに確保する。なお、このとき
図11に示したようなクリツプデータ用、イベントデー
タ用及びプログラムデータ用の第1のマネージメントレ
コーダもRAM10bに生成される。次のステツプSP
5では、CPU10は、これから行われる編集作業によ
つて生成されるプログラムやイベントに関するワークデ
ータを記憶するためのワークデータフオルダをハードデ
イスクドライブ15aのハードデイスクに生成する。
【0183】次のステツプSP6では、GUIのための
グラフイツク表示をモニタ2bに表示するため、CPU
10はコンピユータ2の内部クロツクに同期してグラフ
イツクデータをVRAM13bにリアルタイムで転送す
る。これにより次のステツプSP7において、VRAM
13bに記憶されているグラフイツクデータと同一のグ
ラフイツクがモニタ2bに表示される。次のステツプS
P8では、CPU10はビデオ信号V2を記録ビデオ画
面21aに表示するか否かの判定を行う。この判定はオ
ペレータによるビデオ表示の指定に基づいて行われる。
もし、ビデオ表示の指定が無いのであれば、編集オペレ
ーシヨンを行わないと判定してステツプSP16に進
み、処理を終了する。通常の場合であれば、編集オペレ
ーシヨンを行うためビデオ表示の指定があるので、ステ
ツプSP9に進んでビデオ信号V2の表示処理に移る。
【0184】ステツプSP9では、CPU10は、ハイ
ブリツトレコーダ3に対してRS−422の制御コマン
ドを出力することにより当該ハイブリツトレコーダ3に
ビデオ信号V2の出力を指示する。これを受けたハイブ
リツトレコーダ3は、入力されるビデオ信号V1にタイ
ムコードを付加してビデオ信号V2を生成し、コンピユ
ータ2に送出する。次のステツプSP10では、データ
変換部11bが入力されるコンポジツトビデオ信号V2
からタイムコードを抽出すると共に、当該コンポジツト
ビデオ信号V2をデイジタルのコンポーネントビデオデ
ータに変換する。変換されたビデオデータはフレームメ
モリ11cに入力され、フレーム単位で一時的に記憶さ
れる。また抽出されたタイムコードデータはプロセツサ
コントローラ11aに供給され、当該プロセツサコント
ローラ11aを介してCPU10に送出される。
【0185】次のステツプSP11では、フレームメモ
リ11cに記憶されているビデオデータがVRAM13
bに転送される。転送されるビデオデータは、フレーム
メモリ11cからの読み出しサンプル数が少なくなつて
いるので、 380画素× 240画素に縮小されたビデオデー
タである。なお、このとき画像データバス5aの調停が
行われることにより、ビデオデータの他にもGUIのた
めのイメージデータがCPU10からVRAM13bに
転送されるようになされている。またこのときVRAM
13bに記憶されるビデオデータをリアルタイムで更新
することにより、モニタ2bにリアルタイムでビデオデ
ータを表示することが可能となる。
【0186】次のステツプSP12では、VRAM13
bに記憶されたイメージデータとビデオデータがリアル
タイムでモニタ2bに表示される。次のステツプSP1
3では、記録ビデオ画面21aに表示されているビデオ
データをハイブリツトレコーダ3に記録するか否かをC
PU10が判定する。この判定はオペレータによる記録
開始ボタン31aのクリツク操作に基づいて行われる。
すなわち記録開始ボタン31aがクリツクされればビデ
オデータを記録すると判定して次のステツプSP14に
進み、記録開始ボタン31aがクリツクされなければビ
デオデータを記録しないと判定してステツプSP16に
進み、処理を終了する。
【0187】ステツプSP14では、CPU10は記録
開始コマンドを外部インターフエイス18に送出する。
これを受けた外部インターフエイス18はその記録開始
コマンドをRS−422規格の通信フオーマツトに変換
し、ハイブリツトレコーダ3に送出する。これによりハ
イブリツトレコーダ3は入力されるビデオ信号V1の記
録動作を開始する。次のステツプSP15では、ハイブ
リツトレコーダ3によつて記録動作が開始されたので、
CPU10は全ての初期設定が終了したと判断してこの
フローチヤートに示されるような初期動作の手順を終了
する。
【0188】〔記録側におけるマーキング〕次に記録ビ
デオマーキングエリア24を使用したマーキングについ
て、図20に示すフローチヤートを用いて説明する。な
お、このマーキングは、図9〜図11の説明を参照する
とより理解しやすくなる。まず図19に示した初期動作
の手順を終了すると、このマーキング動作が行える状態
になり、ステツプSP20から入つて処理を開始する。
ステツプSP21では、CPU10は新たにマーキング
がされたか否かを判断する。マーキングがされたか否か
の判断は、記録ビデオマーキングエリア24のマークイ
ンボタン24c又はマークアウトボタン24fのエリア
内にカーソルが位置する状態でマウス2dがクリツクさ
れたか否かに基づいて行われる。その際、マウス2dの
クリツク操作により割り込みコマンドが発生するので、
CPU10はこの割り込みコマンドの発生に応じてマー
キングの判断を行う。その判断の結果、マークインボタ
ン24cがクリツクされたのであれば、イン点が指定さ
れたと判断してステツプSP22に進み、マークアウト
ボタン24fがクリツクされたのであれば、アウト点が
指定されたと判断してステツプSP30に進む。
【0189】ステツプSP22では、イン点のクリツプ
画像データを生成する。このイン点のクリツプ画像デー
タは、フレームメモリ11cに記憶されているビデオデ
ータをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。その際、読出しのサンプル数を少なくすることによ
りデータ量を1/16に間引いているので、クリツプ画像
データとしては95画素×60画素の画像サイズのものが生
成される。ステツプSP23では、VRAM13bのイ
ンクリツプ表示エリア用の記憶領域に記憶されているイ
ン点のクリツプ画像データが読み出され、インクリツプ
表示エリア24aに表示される。
【0190】ステツプSP24では、CPU10は、ス
テツプSP21におけるマーキングが最初のイン点のマ
ーキングであるか否かを判断する。その結果、最初のマ
ーキングであればステツプSP21に戻り、2回目以上
のマーキングであればステツプSP25に進む。ステツ
プSP25では、CPU10は、先にマーキングされた
クリツプ画像データがイン点のクリツプ画像データであ
るか否かを判断する。その結果、先にマーキングされた
クリツプ画像データがイン点のクリツプ画像データであ
るのであればステツプSP26に進み、先にマーキング
されたクリツプ画像データがアウト点のクリツプ画像デ
ータであるのであればステツプSP27に進む。
【0191】ステツプSP26では、先にマーキングさ
れたイン点のクリツプ画像データをクリツプ表示エリア
28に移動する。つまりイン点が2回続けてマーキング
されたため、先にマーキングされたクリツプ画像データ
はイベントとしては使用されず、クリツプ表示エリア2
8に移動される。なお、このとき図9〜図11に示すよ
うに、クリツプ表示エリア28に移動されたクリツプ画
像データについての第2のマネージメントレコードデー
タが生成される。
【0192】一方、ステツプSP27では、CPU10
は、先にマーキングされたアウト点のクリツプ画像デー
タによつてイベントが生成されたか否かを判断する。そ
の結果、先のマーキングによつてイベントが生成されて
いるのであればステツプSP29に進み、先のマーキン
グによつてイベントが生成されていないのであればステ
ツプSP28に進む。ステツプSP28では、先のマー
キングによつてアウトクリツプ表示エリア24dに表示
されていたアウト点のクリツプ画像データをクリツプ表
示エリア28に移動する。これは、先のマーキングによ
つて生成されたアウト点のクリツプ画像データはイベン
トとして使用されなかつたが、今後使用することもあり
得るのでマーキング履歴として残しておくためである。
これに対してステツプSP29では、アウトクリツプ表
示エリア24dに表示されていたアウト点のクリツプ画
像データをクリアする。この場合、アウトクリツプ表示
エリア24dに表示されているクリツプ画像データは、
既に、イベントのアウト点として使用されているので、
これ以上表示する必要がないからである。
【0193】一方、ステツプSP21における判断によ
つてアウト点のマーキングが検出されたためステツプS
P30に進んだ場合には、ここでアウト点のクリツプ画
像データを生成する。このアウト点のクリツプ画像デー
タも、フレームメモリ11cに記憶されているビデオデ
ータをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。またこの場合にも、読出しの際に、データ量を1/
16に間引くことによつて95画素×60画素のクリツプ画像
データが生成される。ステツプSP31では、VRAM
13bのアウトクリツプ表示エリア用の記憶領域に記憶
されているアウト点のクリツプ画像データが読み出さ
れ、アウトクリツプ表示エリア24dに表示される。
【0194】次のステツプSP32では、CPU10
は、ステツプSP21におけるマーキングが最初のアウ
ト点のマーキングであるか否かを判断する。その結果、
最初のマーキングであればステツプSP21に戻り、2
回目以上のマーキングであればステツプSP33に進
む。ステツプSP33では、CPU10は、先にマーキ
ングされたクリツプ画像データがイン点のクリツプ画像
データであるか否かを判断する。その結果、先にマーキ
ングされたクリツプ画像データがイン点のクリツプ画像
データであるのであればステツプSP34に進み、先に
マーキングされたクリツプ画像データがアウト点のクリ
ツプ画像データであるのであればステツプSP36に進
む。
【0195】ステツプSP34では、CPU10は、先
にマーキングされたイン点と後からマーキングされたア
ウト点までの区間をイベントとして登録する。このよう
にこの編集システム1では、イン点の後にアウト点のマ
ーキングが行われると、自動的にイベントとして登録さ
れる。なお、このときには、図9〜図11に示したよう
に、イベントに関しての第2のマネージメントレコード
データが生成される。次のステツプSP35では、生成
されたイベントのイン点のクリツプ画像データをイベン
ト表示エリア29にコピーし、当該イベント表示エリア
29にクリツプ画像データを表示する。
【0196】一方、ステツプSP36では、CPU10
は、先にマーキングされたアウト点のクリツプ画像デー
タによつてイベントが生成されたか否かを判断する。そ
の結果、先のマーキングによつてイベントが生成されて
いるのであればステツプSP38に進み、先のマーキン
グによつてイベントが生成されていないのであればステ
ツプSP37に進む。ステツプSP37では、先のマー
キングによつて生成されたアウト点のクリツプ画像デー
タをクリツプ表示エリア28に移動する。これは、先の
マーキングによつて生成されたアウト点のクリツプ画像
データはイベントとして使用されなかつたが、今後使用
することもあり得るのでマーキング履歴として残してお
くためである。これに対してステツプSP38では、イ
ンクリツプ表示エリア24aに表示されていたイン点の
クリツプ画像データをクリアする。これは、インクリツ
プ表示エリア24aに表示されているクリツプ画像デー
タと先にマーキングされたアウト点のクリツプ画像デー
タとによつてイベントが生成されたため、インクリツプ
表示エリア24aに表示されているクリツプ画像データ
は今後使用されることがないので、これ以上表示する必
要がないからである。
【0197】ステツプSP26、ステツプSP28、ス
テツプSP29、ステツプSP35、ステツプSP37
又はステツプSP38の処理が終了すると、CPU10
はステツプSP39に進み、ここでマーキング動作を終
了するか否かを判断する。マーキング動作を継続するの
であれば再びステツプSP20に戻つて処理を繰り返
し、マーキング動作を終了するのであればステツプSP
40に進んで処理を終了する。
【0198】〔再生側におけるマーキング〕次にハイブ
リツトレコーダ3から再生されたビデオ信号V3を見な
がら、再生ビデオマーキングエリア27を使用してマー
キングする場合について、図21及び図22に示すフロ
ーチヤートを用いて説明する。まずこのマーキングは、
既にクリツプ画像データが記憶されている状態からスタ
ートする。ステツプSP50から入つたステツプSP5
1において、CPU10はクリツプ表示エリア28のク
リツプ画像データが指定されたか否かを判断する。この
ときCPU10は、カーソルがクリツプ画像データの表
示位置(28a)にある状態でマウス2dがダブルクリ
ツク(2回連続したクリツク操作)されると、そのクリ
ツプ画像データが指定されたと判断する。その結果、ク
リツプ画像データの指定があつた場合には、次のステツ
プSP52において、指定されたクリツプ画像データが
再生ビデオマーキングエリア27に表示される。すなわ
ちイン点のクリツプ画像データが指定されたのであれば
インクリツプ表示エリア27aに表示され、アウト点の
クリツプ画像データが指定されたのであればアウトクリ
ツプ表示エリア27dに表示される。
【0199】次のステツプSP53では、CPU10
は、指定されたクリツプ画像データのタイムコードを参
照し、そのタイムコードのビデオデータをスチル再生さ
せるための制御コマンドを外部インターフエイス18に
送出する。これを受けた外部インターフエイス18は、
そのスチル再生コマンドをRS−422規格の通信フオ
ーマツトに変換してハイブリツトレコーダ3に送出す
る。これによりハイブリツトレコーダ3は、受け取つた
タイムコードを基にタイムコードと記録アドレスの対応
表を参照して記録アドレスを調べ、その記録アドレスの
位置からビデオデータを読み出すことにより、指示され
たビデオデータを再生する。このビデオデータはビデオ
信号V3としてコンピユータ2内の第2のビデオプロセ
ツサ12に送出される。
【0200】次のステツプSP54では、第2のビデオ
プロセツサ12においてビデオ信号V3からのタイムコ
ードの抽出が行われると共に、ビデオ信号V3をデイジ
タルのコンポーネントビデオデータに変換する画像処理
が行われる。なお、この変換されたビデオデータは第2
のビデオプロセツサ12内のフレームメモリ12cに一
時的に記憶される。次のステツプSP55では、フレー
ムメモリ12cに記憶されているスチル再生ビデオデー
タを 380画素× 240画素となるように縮小した上でVR
AM13bに転送する。次のステツプSP56では、そ
のVRAM13bに記憶されている再生ビデオデータを
再生ビデオ画面23aに表示する。この場合、ハイブリ
ツトレコーダ3からはリアルタイムのビデオデータでな
く、指示されたクリツプ画像データに対応したスチルビ
デオデータだけが送出されるので、再生ビデオ画面23
aには静止画が表示される。
【0201】次のステツプSP57では、CPU10
は、再生ビデオ画面23aに表示されているスチルビデ
オデータに対して再生が指示されたか否かを判断する。
このときCPU10は、再生ビデオ画面23aにスチル
ビデオデータが表示されている状態でプレビユーボタン
32がクリツクされると、再生が指示されたと判断す
る。その結果、再生指示があつた場合には、次のステツ
プSP58において、CPU10は再生開始コマンドを
外部インターフエイス18に送出する。これを受けた外
部インターフエイス18は、その再生開始コマンドをR
S−422規格の通信フオーマツトに変換してハイブリ
ツトレコーダ3に送出する。これによりハイブリツトレ
コーダ3は、再生ビデオ画面23aに表示されているビ
デオデータに対応する記録アドレスから順にビデオデー
タを読み出すことにより、その再生ビデオ画面23aに
表示されているビデオデータに続く通常の再生ビデオデ
ータを生成する。この再生ビデオデータはビデオ信号V
3としてコンピユータ2内の第2のビデオプロセツサ1
2に送出される。
【0202】次のステツプSP59では、CPU10は
マーキングがされたか否かを判断する。マーキングがさ
れたか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27
のマークインボタン27c又はマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリツクされたか否かに基づいて行われる。その際、マ
ウス2dのクリツク操作により割り込みコマンドが発生
するので、CPU10はこの割り込みコマンドの発生に
応じてマーキングの判断を行う。その判断の結果、マー
クインボタン27cがクリツクされたのであれば、イン
点が指定されたと判断してステツプSP60に進み、マ
ークアウトボタン27fがクリツクされたのであれば、
アウト点が指定されたと判断してステツプSP63に進
む。
【0203】ステツプSP60では、イン点のクリツプ
画像データを生成する。このイン点のクリツプ画像デー
タは、フレームメモリ12cに記憶されているビデオデ
ータをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。その際、読出しのサンプル数を少なくすることによ
りデータ量を1/16に間引いているので、クリツプ画像
データとしては95画素×60画素の画像サイズのものが生
成される。次のステツプSP61では、VRAM13b
のインクリツプ表示エリア用の記憶領域に記憶されてい
るイン点のクリツプ画像データが読み出され、インクリ
ツプ表示エリア27aに表示される。次のステツプSP
62では、先にマーキングされ、インクリツプ表示エリ
ア27aに表示されていたイン点のクリツプ画像データ
をクリツプ表示エリア28に移動する。なお、先にマー
キングがされておらず、インクリツプ表示エリア27a
にクリツプ画像データが表示されていなかつた場合に
は、この処理は行われない。このステツプSP62の処
理が終わると、CPU10はステツプSP70に進む。
【0204】一方、アウト点のマーキングのためステツ
プSP63に進んだ場合には、ここでアウト点のクリツ
プ画像データを生成する。このアウト点のクリツプ画像
データも、フレームメモリ12cに記憶されているビデ
オデータをVRAM13bに読み出すことにより生成さ
れる。またこの場合にも、読出しの際に、データ量を1
/16に間引くことによつて95画素×60画素のクリツプ画
像データが生成される。ステツプSP64では、VRA
M13bのアウトクリツプ表示エリア用の記憶領域に記
憶されているアウト点のクリツプ画像データが読み出さ
れ、アウトクリツプ表示エリア27dに表示される。
【0205】次のステツプSP65では、CPU10
は、先にマーキングされたクリツプ画像データがイン点
のクリツプ画像データであるか否かを判断する。その結
果、先にマーキングされたクリツプ画像データがイン点
のクリツプ画像データであるのであればステツプSP6
6に進み、先にマーキングされたクリツプ画像データが
アウト点のクリツプ画像データであるのであればステツ
プSP67に進む。ステツプSP66では、CPU10
はイベントとして新しく登録するか否かの判断を行う。
この判断は、オペレータによるニユーイベントボタン3
3のクリツク操作に基づいて行われる。ニユーイベント
ボタン33がクリツクされ、イベント登録が指示された
場合にはステツプSP68に進み、ニユーイベントボタ
ン33がクリツクされず、イベント登録が指示されなか
つた場合にはステツプSP67に進む。
【0206】ステツプSP68では、CPU10は、イ
ン点からアウト点までの区間をイベントとして登録す
る。このようにこの編集システム1では、イン点の後に
アウト点がマーキングされ、さらにニユーイベントボタ
ン33がクリツクされると、そのイン点からアウト点ま
での区間が新たなイベントとして登録される。なお、こ
のときには、図9〜図11に示したように、イベントに
関しての第2のマネージメントレコードデータが生成さ
れる。次のステツプSP69では、生成されたイベント
のイン点のクリツプ画像データをイベント表示エリア2
9にコピーし、当該イベント表示エリア29にクリツプ
画像データを表示する。この処理が終了すると、CPU
10は次のステツプSP70に進む。
【0207】一方、先のマーキングによつて生成された
クリツプ画像データがアウト点のクリツプ画像データで
あつたためステツプSP67に進んだ場合には、ここで
先のマーキングによつて生成されたアウト点のクリツプ
画像データをクリツプ表示エリア28に移動する。な
お、先にマーキングがされておらず、アウトクリツプ表
示エリア27dにクリツプ画像データが表示されていな
かつた場合には、この処理は行われない。この処理が終
わると、CPU10はステツプSP70に進む。ステツ
プSP70では、CPU10は、再生ビデオ画面23a
に表示されているビデオデータの再生停止が指示された
か否かを判断する。この判断は、専用コントローラ2e
のステイルボタン408が押されたか否かに基づいて判
断する。再生停止が指示されなかつた場合には、ステツ
プSP59に戻つて処理を繰り返し、再生停止が指示さ
れた場合には、次のステツプSP71に進む。ステツプ
SP71では、CPU10は再生停止コマンドを外部イ
ンターフエイス18に送出する。これを受けた外部イン
ターフエイス18はその再生停止コマンドをRS−42
2規格の通信フオーマツトに変換してハイブリツトレコ
ーダ3に送出する。これによりハイブリツトレコーダ3
はビデオデータの読出し動作を停止して再生動作を停止
する。このステツプSP71の処理が終了すると、CP
U10はステツプSP72に移つてマーキングの処理を
終了する。
【0208】〔トリミング〕次に生成されているイベン
トを指定してイン点又はアウト点を変更する処理、いわ
ゆるトリミングについて、図23に示すフローチヤート
を用いて説明する。なお、このフローチヤートは既にイ
ベントが生成されている状態からスタートするものとす
る。まずステツプSP80から入つたステツプSP81
において、CPU10は、イベント表示エリア29のク
リツプ画像データが指定されたか否かを判断する。この
ときCPU10は、カーソルがクリツプ画像データの表
示位置(29a)にある状態で、マウス2dがダブルク
リツク(2回連続したクリツク操作)されると、そのク
リツプ画像データが指定されたと判断する。その結果、
クリツプ画像データの指定があつた場合には、次のステ
ツプSP82において、CPU10は指定されたクリツ
プ画像データのタイムコードを参照し、そのタイムコー
ドのビデオデータをスチル再生させるための再生コマン
ドを外部インターフエイス18を介してハイブリツトレ
コーダ3に送出する。この再生コマンドに基づいてハイ
ブリツトレコーダ3が指定されたビデオデータを再生し
て再生ビデオデータを生成することにより、再生ビデオ
画面23aには指定されたクリツプ画像データに対応し
た再生ビデオデータが表示される。
【0209】次のステツプSP83では、CPU10は
再生ビデオ表示エリア23のシヤトルボタン23bが押
されたか否かを判断する。この判断は、カーソルがシヤ
トルボタン23bの位置にある状態でマウス2dがクリ
ツクされたか否かに基づいて行われる。その結果、シヤ
トルボタン23bが押されたのであれば、次のステツプ
SP84に進み、ここでCPU10はシヤトルボタン2
3bがドラツグされたか否かを判断する。この判断は、
シヤトルボタン23bをクリツクした状態でカーソルを
移動することにより当該シヤトルボタン23bが移動さ
れたか否かに基づいて行われる。その結果、シヤトルボ
タン23bがドラツグされたのであれば、次のステツプ
SP85に進み、ここでCPU10はカーソルの動いた
方向と距離を演算する。そしてCPU10は、その求め
た方向と距離及び現在再生ビデオ画面23aに表示され
ているビデオデータのタイムコードに基づいて、指定さ
れたビデオデータのタイムコードを算出する。具体的に
は、右方向であれば、現在表示されているビデオデータ
のタイムコードに移動距離分のタイムコードを加えるこ
とにより指定されたビデオデータのタイムコードを算出
し、左方向であれば、現在表示されているビデオデータ
のタイムコードから移動距離分のタイムコードを引くこ
とにより指定されたビデオデータのタイムコードを算出
する。
【0210】次のステツプSP86では、CPU10は
その求めたタイムコードのビデオデータを再生させるた
めの再生コマンドを外部インターフエイス18を介して
ハイブリツトレコーダ3に送出する。次のステツプSP
87では、この再生コマンドに基づいてハイブリツトレ
コーダ3が指定されたタイムコードのビデオデータを再
生することにより、再生ビデオ画面23aには指定され
たタイムコードの再生ビデオデータが表示される。
【0211】次のステツプSP88では、CPU10は
マーキングがされたか否かを判断する。マーキングがさ
れたか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27
のマークインボタン27c又はマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリツクされたか否かに基づいて行われる。その判断の
結果、マークインボタン27c又はマークアウトボタン
27fのいずれかがクリツクされたのであればステツプ
SP89に進み、いずれもクリツクされなければステツ
プSP83に戻つて処理を繰り返す。ステツプSP89
では、マーキングされたクリツプ画像データを生成す
る。このクリツプ画像データは、フレームメモリ12c
に記憶されているビデオデータをVRAM13bに読み
出すことにより生成される。その際、読出しのサンプル
数を少なくすることによりデータ量を1/16に間引いて
いるので、クリツプ画像データとしては95画素×60画素
の画像サイズのものが生成される。
【0212】次のステツプSP90では、そのVRAM
13bに記憶されているクリツプ画像データが読み出さ
れ、再生ビデオマーキングエリア27のインクリツプ表
示エリア27a又はアウトクリツプ表示エリア27dに
表示される。具体的には、イン点としてマーキングされ
たのであれば、クリツプ画像データはインクリツプ表示
エリア27aに表示され、アウト点としてマーキングさ
れたのであれば、クリツプ画像データはアウトクリツプ
表示エリア27dに表示される。次のステツプSP91
では、CPU10はニユーイベントボタン33が押され
たか否かを判断する。この判断は、ニユーイベントボタ
ン33の位置にカーソルがある状態でマウス2dがクリ
ツクされたか否かに基づいて行われる。その結果、ニユ
ーイベントボタン33が押されたのであればステツプS
P92に進み、ニユーイベントボタン33が押されなか
つたのであればステツプSP94に進む。
【0213】ステツプSP92では、イン点又はアウト
点をステツプSP88でマーキングされたクリツプ画像
データに置き換え、それを新たなイベントとして登録す
る。例えばステツプSP88においてイン点がマーキン
グされたのであれば、その新たなイン点と既に登録され
ているアウト点までの区間を新たなイベントして登録
し、ステツプSP88においてアウト点がマーキングさ
れたのであれば、既に登録されているイン点とその新た
なアウト点までの区間を新たなイベントして登録する。
なお、このときには、図9〜図11に示したように、イ
ベントに関しての第2のマネージメントレコードデータ
が新たに生成される。次のステツプSP93では、その
新たなイベントのイン点のクリツプ画像データがイベン
ト表示エリア29に表示される。この処理が終了する
と、CPU10は次のステツプSP97に移つてトリミ
ングの処理を終了する。
【0214】一方、ニユーイベントボタン33が押され
なかつたためステツプSP94に進んだ場合には、CP
U10は、リプレイスボタン34が押されたか否かを判
断する。この判断は、リプレイスボタン34の位置にカ
ーソルがある状態でマウス2dがクリツクされたか否か
に基づいて行われる。その結果、リプレイスボタン34
が押されたのであればステツプSP95に進み、リプレ
イスボタン34が押されなかつたのであればステツプS
P83に戻つて処理を繰り返す。ステツプSP95で
は、CPU10は、イン点又はアウト点をステツプSP
88でマーキングされたクリツプ画像データに置き換え
る。すなわちこの場合には、イベントに関する第2のマ
ネージメントレコードデータの内容をマーキングされた
イン点又はアウト点のクリツプ画像データに置き換える
だけであり、新たにイベントを登録するのではなく、元
のイベントの内容を更新するだけである。次のステツプ
SP96では、その更新されたイベントのイン点のクリ
ツプ画像データをイベント表示エリア29の元のイベン
トの位置に表示する。この処理が終了すると、CPU1
0は次のステツプSP97に移つてトリミングの処理を
終了する。
【0215】〔プログラム作成〕次に生成されたイベン
トを使用してプログラムを作成するときの処理につい
て、図24に示すフローチヤートを用いて説明する。な
お、このフローチヤートは、既にイベントが生成されて
いる状態からスタートするものとする。まずステツプS
P100から入つたステツプSP101において、CP
U10はイベントが指定されたか否かを判断する。この
ときCPU10は、カーソルがイベント表示エリア29
のクリツプ画像データの表示位置(29a)にある状態
でマウス2dがダブルクリツク(2回連続したクリツク
操作)されると、そのイベントが指定されたと判断す
る。その結果、イベントの指定があつた場合には、次の
ステツプSP102において、CPU10はその指定さ
れたイベントをアクテイブ状態、すなわち移動可能状態
にする。
【0216】次のステツプSP103では、CPU10
は、マウス2dがクリツクされたままの状態でカーソル
が移動されたか否か、すなわちドラツグされたか否かを
判断する。その結果、ドラツグされたのであれば次のス
テツプSP104において、カーソルの動いた方向と距
離を演算する。次のステツプSP105では、CPU1
0は、その演算した方向と距離に基づいて、指定された
イベントのクリツプ画像データの表示位置を可変する。
なお、このステツプSP103からステツプSP105
までの処理は速やかに行われるため、モニタ2bの画面
上においてはカーソルと共にイベントのクリツプ画像デ
ータが動いて行くように見える。
【0217】次のステツプSP106では、CPU10
は、マウス2dのクリツクボタンが離されたか否か、す
なわちクリツクが解除されたか否かを判断する。その判
断の結果、クリツクが解除されていなければステツプS
P103に戻つて処理を繰り返し、クリツクが解除され
たのであれば次のステツプSP107に移り、そこでク
リツクが解除されたときのカーソルの位置を演算する。
次のステツプSP108では、CPU10は、算出した
カーソル位置に基づき、当該カーソル位置によつて指定
されるイベントの表示位置よりも右側に他のイベントが
表示されているか否かを判断する。その結果、右側に他
のイベントが表示されているのであればステツプSP1
09に移り、右側に他のイベントが表示されていないの
であればステツプSP110に移る。ステツプSP10
9では、CPU10は、その右側に表示されている他の
イベントの表示位置をさらに右側に動かし、指定された
イベントを挿入し得るようにする。これが終わると、C
PU10はステツプSP110に移る。
【0218】ステツプSP110では、CPU10は、
カーソルによつて指定されたプログラム表示エリア30
上の位置に、指定されているイベントのクリツプ画像デ
ータを表示する。次のステツプSP111では、CPU
10は、ステツプSP110によるイベント挿入に合わ
せて、プログラムに関する第2のマネージメントレコー
ドデータのデータ内容を更新する。具体的には、第2の
マネージメントレコードデータ内の前又は後ろにリンク
しているデータへのポインタ部分を修正する。なお、新
たに挿入したイベントに関しては第2のマネージメント
レコードデータがないので、これについては新たに生成
する。この処理が終了すると、CPU10は次のステツ
プSP112に移つてプログラム作成処理を継続するか
否かを判断し、継続するのであればステツプSP101
に戻つて処理を繰り返し、プログラム作成処理を終了す
るのであればステツプSP113に移つて処理を終了す
る。
【0219】〔プリロール〕次に指定されたマーキング
ポイントよりも所定時間前の位置から自動的に再生動作
を開始してマーキングポイントを修正するプリロール動
作について、図25及び図26に示すフローチヤートを
用いて説明する。なお、このフローチヤートは、ハイブ
リツトレコーダ3がビデオ信号V1の記録動作を開始し
ている状態であつて、かつ記録ビデオ画面21aにビデ
オ信号V2が表示されている状態からスタートするもの
とする。まずステツプSP120から入つたステツプS
P121において、CPU10は、プリロールモードの
起動が設定されているか否かを判断する。この判断は、
タイミング表示エリア22にあるプリロールボタン22
gが既にクリツクされてプリロールモードの起動が指定
されているか否かに基づいて行われる。次のステツプS
P122では、CPU10は、環境設定においてプリロ
ール時間として上述したキユーアツプ時間が既に設定さ
れているか否かを判断する。この判断は、RAM10b
内の環境設定データ用の記憶領域にキユーアツプ時間が
格納されているか否かに基づいて行われる。これらの判
断の結果、プリロールモードの起動が指示され、かつプ
リロール時間が設定されているのであれば、CPU10
は次のステツプSP123に進む。
【0220】ステツプSP123では、CPU10は、
記録ビデオマーキングエリア24のマークインボタン2
4cがクリツクされてイン点のマーキングが行われたか
否かを判断する。その結果、イン点のマーキングが行わ
れたのであれば、次のステツプSP124に移り、ここ
でそのイン点のクリツプ画像データを生成する。なお、
このクリツプ画像データは、フレームメモリ11cに記
憶されているビデオデータをVRAM13bに読み出す
ことにより生成される。その際、読出しのサンプル数を
少なくすることによりデータ量を1/16に間引いている
ので、クリツプ画像データとしては95画素×60画素の画
像サイズのものが生成される。
【0221】次のステツプSP125では、そのVRA
M13bに記憶されているクリツプ画像データが読み出
され、記録ビデオマーキングエリア24のインクリツプ
表示エリア24aに表示される。次のステツプSP12
6では、CPU10はキユーアツプのためのタイムコー
ドを演算する。具体的には、指定されたイン点のクリツ
プ画像データのタイムコードを参照すると共に、設定さ
れているキユーアツプ時間を参照し、指定されたイン点
からキユーアツプ時間分だけ前にシフトした位置(すな
わち再生開始点)のタイムコードを算出する。次のステ
ツプSP127では、CPU10は、その算出したタイ
ムコードの位置からリアルタイムでビデオデータを再生
させるための再生コマンドを外部インターフエイス18
に送出する。これを受けた外部インターフエイス18
は、その再生コマンドをRS−422規格の通信フオー
マツトに変換してハイブリツトレコーダ3に送出する。
これによりハイブリツトレコーダ3は、指示されたタイ
ムコードに対応する記録アドレスからビデオデータを順
に読み出して行くことにより、指示されたタイムコード
の位置から始まる再生ビデオデータを生成する。このビ
デオデータはビデオ信号V3としてコンピユータ2内の
第2のビデオプロセツサ12に送出される。
【0222】次のステツプSP128では、第2のビデ
オプロセツサ12においてビデオ信号V3からのタイム
コードの抽出が行われると共に、ビデオ信号V3をデイ
ジタルのコンポーネントビデオデータに変換する画像処
理が行われる。なお、この変換されたビデオデータは第
2のビデオプロセツサ12内のフレームメモリ12cに
一時的に記憶される。次のステツプSP129では、フ
レームメモリ12cに記憶されている再生ビデオデータ
を 380画素× 240画素となるように縮小した上でVRA
M13bに転送する。次のステツプSP130では、そ
のVRAM13bに記憶されている再生ビデオデータを
再生ビデオ画面23aに表示する。これによりオペレー
タが指定したイン点よりもキユーアツプ時間分だけ前の
位置から始まるリアルタイムのビデオデータが再生ビデ
オ画面23aに表示されることになる。
【0223】次のステツプSP131では、CPU10
はマーキングがされたか否かを判断する。マーキングさ
れたか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27
のマークインボタン27c又はマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリツクされたか否かに基づいて行われる。その結果、
マークインボタン27cがクリツクされたのであれば、
イン点が指定されたと判断してステツプSP132に進
み、マークアウトボタン27fがクリツクされたのであ
れば、アウト点が指定されたと判断してステツプSP1
35に進む。
【0224】ステツプSP132では、イン点のクリツ
プ画像データを生成する。このイン点のクリツプ画像デ
ータは、フレームメモリ12cに記憶されているビデオ
データをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。その際、読出しのサンプル数を少なくすることによ
りデータ量を1/16に間引いているので、クリツプ画像
データとしては95画素×60画素の画像サイズのものが生
成される。次のステツプSP133では、VRAM13
bに記憶されているイン点のクリツプ画像データが読み
出され、インクリツプ表示エリア27aに表示される。
次のステツプSP134では、先にマーキングされ、イ
ンクリツプ表示エリア27aに表示されていたイン点の
クリツプ画像データをクリツプ表示エリア28に移動す
る。なお、先にマーキングがされておらず、インクリツ
プ表示エリア27aにクリツプ画像データが表示されて
いなかつた場合には、この処理は行われない。このステ
ツプSP134の処理が終えると、CPU10はステツ
プSP142に進む。
【0225】一方、アウト点のマーキングのためステツ
プSP135に進んだ場合には、ここでアウト点のクリ
ツプ画像データを生成する。このアウト点のクリツプ画
像データも、フレームメモリ12cに記憶されているビ
デオデータをVRAM13bに読み出すことにより生成
される。またこの場合にも、読出しの際に、データ量を
1/16に間引くことによつて95画素×60画素のクリツプ
画像データが生成される。ステツプSP136では、V
RAM13bに記憶されているアウト点のクリツプ画像
データが読み出され、アウトクリツプ表示エリア27d
に表示される。
【0226】次のステツプSP137では、CPU10
は、先にマーキングされたクリツプ画像データがイン点
のクリツプ画像データであるか否かを判断する。その結
果、先にマーキングされたクリツプ画像データがイン点
のクリツプ画像データであるのであればステツプSP1
38に進み、先にマーキングされたクリツプ画像データ
がアウト点のクリツプ画像データであるのであればステ
ツプSP139に進む。ステツプSP138では、CP
U10はイベントとして新しく登録するか否かの判断を
行う。この判断は、オペレータによるニユーイベントボ
タン33のクリツク操作に基づいて行われる。ニユーイ
ベントボタン33がクリツクされ、イベント登録が指示
された場合にはステツプSP140に進み、ニユーイベ
ントボタン33がクリツクされず、イベント登録が指示
されなかつた場合にはステツプSP139に進む。
【0227】ステツプSP140では、CPU10は、
イン点からアウト点までの区間をイベントとして登録す
る。なお、このときには、図9〜図11に示したよう
に、イベントに関しての第2のマネージメントレコード
データが生成される。次のステツプSP141では、生
成されたイベントのイン点のクリツプ画像データをイベ
ント表示エリア29にコピーし、当該イベント表示エリ
ア29にクリツプ画像データを表示する。この処理が終
了すると、CPU10は次のステツプSP142に進
む。
【0228】一方、先のマーキングによつて生成された
クリツプ画像データがアウト点のクリツプ画像データで
あつたためステツプSP139に進んだ場合には、ここ
で先のマーキングによつて生成されたアウト点のクリツ
プ画像データをクリツプ表示エリア28に移動する。な
お、先にマーキングがされておらず、アウトクリツプ表
示エリア27dにクリツプ画像データが表示されていな
かつた場合には、この処理は行われない。このステツプ
SP139の処理が終わると、CPU10はステツプS
P142に進む。ステツプSP142では、CPU10
は、再生ビデオ画面23aに表示されているビデオデー
タの再生停止が指示されたか否かを判断する。その結
果、再生停止が指示されなかつた場合には、ステツプS
P131に戻つて処理を繰り返し、再生停止が指示され
た場合には、次のステツプSP143に進む。ステツプ
SP143では、CPU10は再生停止コマンドを外部
インターフエイス18を介してハイブリツトレコーダ3
に送出する。これによりハイブリツトレコーダ3はビデ
オデータの読出し動作を停止して再生動作を停止する。
このステツプSP143の処理が終了すると、CPU1
0はステツプSP144に移つてプリロールの処理を終
了する。
【0229】(10)実施例の動作及び効果 以上の構成において、この編集システム1の場合には、
GUIのためのグラフツク表示として2種類のモードが
用意されている。その1つは登録されたイベントのイン
点やアウト点のクリツプ画像データを見ながらイベント
を並び換えてプログラムを編集するピクチヤモードであ
り、もう1つは登録されたイベントの時間的な長さを視
覚的に見ながらイベントを並び換えてプログラムを編集
するタイムラインモードである。この編集システム1で
は、この2つのモードはモードボタン22fをクリツク
することにより容易に切り換えられるようになつてお
り、これによりオペレータは編集目的に応じて使いやす
い方のGUIを選択することができる。従つてこの編集
システム1の場合には、従来の編集システムに比して、
編集作業における使い勝手が向上している。
【0230】例えばプログラムに時間的な制約がないよ
うな場合には、ピクチヤモードを選択すれば、各イベン
トのイン点又はアウト点のクリツプ画像データを見なが
ら編集することができ、生成されるプログラムがどのよ
うな内容のイベントで構成されているかを確認しながら
編集作業を行うことができる。またプログラムに時間的
な制約があるような場合には、タイムラインモードを選
択すれば、各イベントの表示領域がイベントの長さに応
じて変わるので、それを見ながらイベントを割り込ませ
たり、イベントを上書きしたりして、所望の長さのプロ
グラムを容易に生成することができる。
【0231】またこの編集システム1の場合には、タイ
ムラインモードにおいてプログラムビユーエリア42を
設け、当該プログラムビユーエリア42によつてプログ
ラムを構成する各イベントのイン点のクリツプ画像デー
タを表示するようにしている。これによりタイムライン
モードであつても、生成したプログラムがどのような内
容のイベントで構成されているかを容易に確認すること
ができる。
【0232】またこの編集システム1の場合には、マー
クインボタン24cを操作してイン点を指定したとき、
そのイン点の位置よりも所定時間前の位置から自動的に
再生動作を行うプリロールモードが設けられている。従
つて、このようなプリロールモードを予め起動しておけ
ば、例えば野球中継のときにバツターの打つたボールが
スタンドインした時点でマークインボタン24cをクリ
ツクしてイン点を指定した場合でも、そのイン点から所
定時間前の位置から自動的に再生動作が行われるので、
その再生画面を見ながら再生側のマークインボタン27
cをクリツクすれば容易にイン点を修正することがで
き、例えばバツターがボールを打つた瞬間等、所望の場
面を含むイベントをリアルタイムで容易に作成すること
ができる。
【0233】またこの編集システム1の場合には、再生
速度設定エリア25を使用してイベントの再生速度を任
意の速度に設定し得るようになされている。これにより
例えば野球中継においてホームランを打つた瞬間のイベ
ントに対してスロー再生を設定することができ、そのホ
ームランシーンのイベントをスロー再生して、バツター
の動きやボールの行方を一段とリアルに表現したイベン
トを生成して視聴者に提供することができる。
【0234】またこの編集システム1の場合には、記録
と再生が同時に行えるハイブリツトレコーダ3を用いる
ようにしたことにより、記録と再生を同時に行つてリア
ルタイム編集を行うことができる。またこの編集システ
ム1の場合には、ソース側のビデオ信号V2や編集した
イベントやプログラムを再生して得られるビデオ信号V
3、或いはイベントやプログラム等を示すクリツプ画像
データを1つのモニタ2bに表示するようにしたことに
より、従来のように複数のモニタを設ける必要がなくな
るので現場での限られた環境の中でも十分に編集作業を
行うことができると共に、編集システム全体の構成を簡
易にすることができる。
【0235】以上の構成によれば、生成したプログラム
の各イベントの時間的な長さを表示領域の大きさによつ
て示すタイムライン表示エリア40と共に、プログラム
を構成する各イベントのイン点又はアウト点のクリツプ
画像データを示すプログラムビユーエリア42をモニタ
2bに表示するようにしたことにより、プログラムビユ
ーエリア42を見れば、生成したプログラムがどのよう
な内容のイベントで構成されているかを容易に確認する
ことができる。また記録と再生が同時に行えるハイブリ
ツトレコーダ3を用いるようにしたことにより、記録と
再生を同時に行つてリアルタイム編集を行うことができ
る。かくするにつき高速なリアルタイム編集を実現でき
る使い勝手の向上した編集システム1を実現することが
できる。
【0236】(11)他の実施例 なお上述の実施例においては、記録再生装置として、ハ
ードデイスクドライブ300とビデオテープレコーダ3
01とからなるハイブリツトレコーダ3を用いた場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、単にハードデ
イスクドライブからなる記録再生装置を用いるようにし
ても良い。要は、ソースビデオデータを記録媒体に記録
する記録手段と、ソースビデオデータを記録媒体に記録
しながら当該記録媒体に記録されているソースビデオデ
ータを再生する再生手段と、その記録されるソースビデ
オデータと再生されるソースビデオデータとを出力する
出力手段とを有し、記録と再生が同時に行えるような記
録再生装置であれば、上述の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0237】また上述の実施例においては、キーボード
2cやマウス2d、或いは専用コントローラ2eを用い
て編集システム1に対する各種指示や各種情報を入力し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その
他の入力デバイスを用いて各種指示や各種情報を入力し
ても良く、要は、オペレータからの各種指示や各種情報
を編集システム1に対して入力するようなユーザインタ
ーフエイス手段を設けるようにすれば良い。
【0238】また上述の実施例においては、CPU10
及び表示コントローラ13によつてタイムライン表示エ
リア40及びプログラムビユーエリア42のモニタ2b
への表示を制御した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、これら2つの制御手段を1つにまとめた制
御手段によつてタイムライン表示エリア及びプログラム
表示エリアの表示手段への表示を制御するようにしても
良い。
【0239】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、生成した
プログラムの各イベントの時間的な長さを表示領域の大
きさによつて示すタイムライン表示エリアと共に、プロ
グラムを構成する各イベントのイン点又はアウト点のク
リツプ画像データを示すプログラムビユーエリアを表示
手段に表示するようにしたことにより、プログラムビユ
ーエリアを見れば、生成したプログラムがどのような内
容のイベントで構成されているかを容易に確認すること
ができる。かくするにつき高速なリアルタイム編集を実
現できる使い勝手の向上した編集システムを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による編集システムの構成を
示すブロツク図である。
【図2】編集システムを構成するコンピユータの内部構
成を示すブロツク図である。
【図3】ピクチヤモードのときのGUIを示す略線図で
ある。
【図4】タイムラインモードのときのGUIを示す略線
図である。
【図5】タイムライン表示エリアの構成を示す略線図で
ある。
【図6】第1のマネージメントレコードデータの説明に
供する図表である。
【図7】クリツプデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータの説明に供する図表である。
【図8】イベントデータ及びプログラムデータ用の第2
のマネージメントレコードデータの説明に供する図表で
ある。
【図9】インデツクス番号、クリツプ番号及びイベント
番号の説明に供する図表である。
【図10】各表示エリアの表示例を示す略線図である。
【図11】第1及び第2のマネージメントレコードデー
タによる管理方法の説明に供する略線図である。
【図12】ハイブリツトレコーダの構成を示すブロツク
図である。
【図13】再生速度設定エリアの構成を示す略線図であ
る。
【図14】専用コントローラの構成を示す外観図であ
る。
【図15】スピードデータの記憶フオーマツトの説明に
供する図表である。
【図16】キユーアツプ設定画面を示す略線図である。
【図17】プリロールモードの説明に供する略線図であ
る。
【図18】ワークデータを記憶するための階層構造の説
明に供する略線図である。
【図19】初期動作の説明に供するフローチヤートであ
る。
【図20】記録側のマーキング動作の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図21】再生側のマーキング動作の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図22】再生側のマーキング動作の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【図23】トリミング動作の説明に供するフローチヤー
トである。
【図24】プログラム作成動作の説明に供するフローチ
ヤートである。
【図25】プリロール動作の説明に供するフローチヤー
トである。
【図26】プリロール動作の説明に供するフローチヤー
トである。
【符号の説明】
1……編集システム、2……コンピユータ、2a……本
体、2b……モニタ、2c……キーボード、2d……マ
ウス、2e……専用コントローラ、3……ハイブリツト
レコーダ、10……CPU、11……第1のビデオプロ
セツサ、12……第2のビデオプロセツサ、13……表
示コントローラ、21……記録ビデオ表示エリア、22
……タイミング表示エリア、23……再生ビデオ表示エ
リア、24……記録ビデオマーキングエリア、25……
再生速度設定エリア、26……リサイクルボツクスエリ
ア、27……再生ビデオマーキングエリア、28……ク
リツプ表示エリア、29……イベント表示エリア、30
……プログラム表示エリア、40……タイムライン表示
エリア、41……エデイツトツール表示部、42……プ
ログラムビユーエリア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主記録再生装置とコンピユータとを有する
    編集システムにおいて、 上記主記録再生装置は、 外部から供給されたソースビデオデータを記録媒体に記
    録する記録手段と、 上記ソースビデオデータを上記記録媒体に記録しなが
    ら、上記コンピユータからの再生コマンドに応じて、上
    記記録媒体に記録されているソースビデオデータを再生
    する再生手段と、 上記記録媒体に記録される上記ソースビデオデータを第
    1のビデオデータとして上記コンピユータに出力すると
    共に、上記再生手段によつて再生された上記ソースビデ
    オデータを第2のビデオデータとして上記コンピユータ
    に出力する出力手段とを具え、 上記コンピユータは、 ユーザインターフエイス手段と、 表示手段と、 上記第1又は第2のビデオデータから生成したイベント
    を上記ユーザインターフエイス手段を介して指定された
    イベント順序に基づいて並べることにより生成したプロ
    グラムの各イベントの時間的な長さを表示領域の大きさ
    によつて示すようになされたタイムライン表示エリア
    と、上記プログラムを構成する各イベントのイン点又は
    アウト点のクリツプ画像データを示すようになされたプ
    ログラムビユーエリアとを上記表示手段に表示させる制
    御手段とを具えることを特徴とする編集システム。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、 上記ユーザインターフエイス手段を介してプログラム呼
    出指示が入力されると、他のモードで生成したプログラ
    ムを上記タイムライン表示エリアに呼び出すと共に、当
    該他のモードで生成したプログラムのクリツプ画像デー
    タを上記プログラムビユーエリアに呼び出すことを特徴
    とする請求項1に記載の編集システム。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、 上記タイムライン表示エリアに表示される各イベントの
    並び順と同じ並び順で上記プログラムビユーエリアに上
    記クリツプ画像データを表示させることを特徴とする請
    求項1に記載の編集システム
JP8335189A 1996-11-29 1996-11-29 編集システム Pending JPH10162556A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8411735B2 (en) 2006-02-17 2013-04-02 Sony Corporation Data processing apparatus, data processing method, and program
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