JPH10160465A - 距離測定システム - Google Patents

距離測定システム

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Publication number
JPH10160465A
JPH10160465A JP8337738A JP33773896A JPH10160465A JP H10160465 A JPH10160465 A JP H10160465A JP 8337738 A JP8337738 A JP 8337738A JP 33773896 A JP33773896 A JP 33773896A JP H10160465 A JPH10160465 A JP H10160465A
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JP
Japan
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distance
green
pin
measuring
measuring system
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Withdrawn
Application number
JP8337738A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kawasaki
博明 川崎
Koichiro Hirose
公一郎 廣瀬
Nobuo Akiba
信夫 秋葉
Hiroshi Yoshino
博 吉野
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準となる静止位置から移動体までの距離を
簡単かつ正確に測定することができる距離測定システム
を提供する。 【解決手段】 グリーンの近傍に測定装置2を固定的に
設置し、レーザビーム3を、所定の走査範囲4にわたっ
て走査しながら発信する。測定された距離とレーザビー
ム3の発信時の走査角度とから各反射体の位置がわか
る。グリーン上のピン1の位置が、測定装置2から最も
近い静止した反射体であり、プレーヤ5〜8の位置は、
他の反射体の位置に相当する。各反射体の位置から、ピ
ン1の位置とプレーヤ5〜8の位置との間の距離データ
を演算する。この距離データは、ゴルフコースに設けら
れた表示板またはプレーヤが携帯する受信端末の表示画
面に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止体の位置から
移動体の位置までの距離を測定する距離測定システムに
関するものである。例えば、ゴルフ場において、プレー
ヤのいる位置からグリーン上のピンの位置までの距離を
測定するゴルフ用距離測定システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場では、一般的に、キャディがプ
レーヤに対して目標グリーン上のピンまでの距離やポイ
ント等のアシストをすることにより、迅速でかつ快適な
ゴルフプレーが行なわれるように運行されている。しか
し、近年では多くのコースでキャディレスのゴルフ場経
営を行なったり、また、特定の時間帯や特定の日に、キ
ャディがいないセルフプレーサービスを行なうといった
傾向にある。ところが、キャディの適切な支援情報が得
られないことにより、ティーショット位置などコース上
のプレーヤのいる位置からグリーンまでの距離等の確認
ができず、最適なアイアンクラブを選択するのに時間が
かかったり、距離判断の間違いからミスショットやトラ
ブルショットが発生し、ゴルフプレーの遅延が生じると
いう問題がある。遅延プレーやミスショットは、他のプ
レーヤに対しても迷惑であるとともに危険を伴うことに
なるから、コース上には何らかの形の標識を備えている
ゴルフ場もある。
【0003】また、プレーヤ自身が距離の測定を行なう
距離測定システムも販売されている。例えば、子機から
グリーンのそばに設けられた特別な標識の親機に向けて
超音波を発信すると、この親機が応答電波を返すもので
ある。このような距離測定システムは、正式競技には使
えないが、仲間内など、非公式な競技において用いるこ
とができる。しかし、標識の位置がわかりにくく、しか
も、その標識に正確に測定装置を向けないと正確な距離
測定ができない。
【0004】また、標識は、プレーの邪魔にならないよ
うにグリーン上のピンから多少離れたところに設置して
あるため、標識とグリーン上のピンとの距離差を補正す
る必要がある。しかし、ピンの位置は、コースメンテナ
ンス上毎日変更されるものであり、グリーンの大きさに
よっては、1〜30m程度、ピン位置が移動する場合が
ある。したがって、標識とピンの間の位置の差に応じて
測定距離を補正するメンテナンス作業が毎日必要とな
る。
【0005】グリーン上のピンまでの距離を衛星測定シ
ステム(GPS)を利用した方位計で確認する距離計も
ある。この距離計では、標識を用いないため、標識に正
確に距離計を向ける煩わしさはないが、コストが高く、
重量があるため携帯に不便である。しかも、システム導
入時に、前もってゴルフコースレイアウト情報等のデー
タを入力しないと使用できない。しかも、上述したよう
に、グリーン上のピンの位置は、毎日変更されるため、
ピンの位置を毎日データ入力しなければ正確な距離測定
を行なえない。このように、正確なデータを収集する場
合、多大なコストがかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたもので、基準となる静止体の位置
から移動体の位置までの距離を簡単かつ正確に測定する
ことができ、距離測定装置が固定されていて基準となる
静止体の位置が日時によって変動しても、距離の補正が
可能な距離測定システムを提供することを目的とするも
のである。
【0007】例えば、ゴルフ場において、グリーン上の
ピン位置を基準の静止体の位置とし、グリーンの近くに
距離測定装置を設置し、プレーヤの位置からこのピン位
置までの距離を測定するシステムである。距離の表示
は、コース上に設けられた表示板またはプレーヤの手元
の携帯型受信装置で行なわれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、距離測定システムにおいて、測定用ビームを
走査しながら発信するとともに前記測定用ビームの反射
波を受信する発信および受信手段と、前記発信および受
信手段に接続され、前記反射波の到達時間と前記測定用
ビームの走査角度に基づいて複数の反射体の位置を計測
する計測手段と、前記計測手段の出力を入力し、前記複
数の反射体の内、1つの静止体の位置と少なくとも1つ
の移動体の位置との間の距離データを求めて出力する処
理手段を有するものである。
【0009】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の距離測定システムにおいて、前記処理手段
は、前記発信および受信手段からの距離が最も近い前記
反射体を前記静止体として処理するものである。
【0010】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の距離測定システムにおいて、前記計測手段
は、前記測定用ビームの複数回の走査にわたって計測を
行ない、前記処理手段は、前記複数の反射体の位置の
内、位置の変化があったものを前記移動体として処理す
るものである。
【0011】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の距離測定システムに
おいて、前記処理手段の出力に基づいて前記距離データ
を表示する表示手段を有するものである。
【0012】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載の距離測定システムにおいて、前記表示手段
は、前記距離データを距離の長さ順に表示するものであ
る。
【0013】請求項6に記載の発明においては、請求項
4または5に記載の距離測定システムにおいて、前記処
理手段は、前記距離データをワイヤレスで前記表示手段
に送信する手段を有し、前記表示手段は、前記距離デー
タを受信する手段を有するものである。
【0014】請求項7に記載の発明においては、請求項
1ないし6のいずれか1項に記載の距離測定システムに
おいて、前記静止体はグリーン上のピンであり、前記移
動体はプレーヤであり、ゴルフ場において用いるもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の距離測定システ
ムの実施の一形態の概要説明図である。図中、1はグリ
ーン上のピン、2は測定装置、3はレーザビーム、4は
走査範囲、5〜8はプレーヤである。一例として、ゴル
フ場における距離測定について説明する。プレーヤ5〜
8がいる位置からグリーン上のピン1の位置までの距離
を測定するものである。
【0016】この実施の形態では、グリーンの近傍に測
定装置2を固定的に設置し、この測定装置2の位置にお
いて、レーザビーム3を、ゴルフコースをカバーする所
定の走査範囲4にわたって走査しながら発信する。発信
されるレーザビーム3は、ある程度ビームが絞られてい
る。レーザビーム3が反射体に当たって反射した反射波
を受信し、反射波が返ってくるまでの時間に基づいて、
反射体までの距離を測定する。測定された距離とレーザ
ビーム3の発信時の走査角度とから各反射体の位置がわ
かる。測定原理上は、反射体が静止体であるか移動体で
あるかに関係しない。
【0017】上述したゴルフ場においては、グリーン上
のピン1の位置が、測定装置2から最も近い静止した反
射体であり、プレーヤ5〜8の位置は、他の反射体の位
置に相当する。各反射体の位置から、ピン1の位置とプ
レーヤ5〜8の位置との間の距離データを演算する。こ
の距離データは、ゴルフコースに設けられた表示板、ま
たは、プレーヤが携帯する受信端末の表示画面に表示さ
れる。したがって、プレーヤ5〜8は、自らが反射体と
なって、グリーン上のピン1の位置までの距離を知るこ
とになる。
【0018】上述したように、グリーン上のピン1の位
置およびプレーヤ5〜8の位置は、測定装置2からの距
離差だけで判別することも可能である。しかし、ゴルフ
コース上には、樹木等の反射体があるため、これらの反
射体と混同しないようにする必要がある。そこで、複数
の反射体までの距離の測定をレーザビーム3の複数回の
走査周期にわたって行ない、各反射体までの距離に変化
があったことを検出することにより、この反射体を移動
体の位置、すなわち、プレーヤ5〜8のいる位置である
と判定して処理する。距離に変化がない反射体は、グリ
ーン上のピン1および樹木等の静止体であり、この中
で、グリーン上のピン1は、測定装置2から最も近い反
射体である。
【0019】手順を具体的に説明する。まず、ゴルフ場
のオープン前の時間など、初めにゴルファーがいない状
態の時間に、電源をONとして自動的に走査を開始す
る。この時点では、グリーン上のピン1または樹木等、
コース上の静止体の検出を行なう。このように、まず初
めに測定装置2の周囲の状態を把握しておき、静止体ま
での距離および走査角度をメモリに記憶しておく。1回
だけの走査だけでは誤認識のおそれがあるので、数回の
走査を行ない、位置の移動がなく、その反射体が静止体
であることを確認した後に、この静止体の位置データを
取り込んでおく。測定装置2の近傍には、グリーン上の
ピン1が存在するため、この測定装置2より1番近い反
射波は、その日に設置されたグリーン上のピン1からの
反射波であると判断する。
【0020】また、別の判断基準として、グリーン上の
ピン1は細い物体であるため、測定装置2が走査したと
き、反射波の反応としては、樹木に比べて短時間で過ぎ
てしまうものとなる。この特徴と測定装置2に1番近い
反射波であることの2点により、その日に設置されたグ
リーン上のピン1であると判断することも可能である。
なお、このようにグリーン上のピン1は、検出しにくい
ため、測定装置2は、グリーン上のピン1に近い位置に
設置することが望ましい。
【0021】グリーン上のピン1の位置およびプレーヤ
5〜8の位置は、測定装置2の走査角度と反射波が返っ
てくるまでの時間により判定するのであるが、反射波が
返ってくる時間待ちを際限なく行なう必要はなく、20
0〜250ヤード(1ヤード=0.914m)程度のあ
る一定の距離にて打ち切り、走査の時間を早くすること
が可能となる。これは、グリーン上のピン1までの正確
な距離を知る必要があるのは、通常、グリーン上の一打
手前であるため、その時点での正確な距離を出すように
すればよいからである。
【0022】静止体の位置を確認した後、プレーヤ5〜
8がプレーする前に測定範囲内に順番に入ると、一定周
期で走査している測定装置2は、今までの反射体以外に
新たな反射体を確認することになる。静止体の位置デー
タがあらかじめメモリに取り込まれているために、静止
体以外に新たな反射体のあることがわかる。これをプレ
ーヤ5〜8の位置であると判定することができるが、こ
れも1回の走査で行なうと誤確認するおそれがあるた
め、この反射体の位置が移動していることを確認してか
ら、この反射体の位置をプレーヤ5〜8の位置と判断す
る。
【0023】図2は、図1に示した距離測定システムに
用いる測定装置の第1の例の斜視図である。図中、図1
と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
1は測定装置本体部、12は測定窓、13はレーザ光発
信部およびレーザ光受信部、14は支柱、15はアンテ
ナである。
【0024】測定装置本体部11の内部には、レーザビ
ーム3を発信し反射体で反射したレーザ光を受信する、
レーザ光発信部およびレーザ光受信部13を備え、図示
しないモータにより定速度で一定方向に回転している。
測定装置本体部11に設けられた測定窓12からレーザ
ビーム3が出力されるため、レーザビーム3は、測定窓
12が開口している角度に応じた所定の角度の範囲を走
査することになる。
【0025】レーザビーム3が測定窓12の方向を向い
ていないときには、レーザ光発信部の出力を停止しても
よいし、測定窓12の方向を向いている時でも所定の走
査角度範囲内でのみレーザビーム3を出力してもよい。
レーザ光発信部からレーザビーム3を周期的なパルスと
して送出し、この送出時点から反射体で反射して返って
きた反射レーザ光を受信するまでの間の時間を計測する
ことにより、測定装置から反射体までの距離を測定す
る。そして、この測定結果を用いて演算することによ
り、プレーヤ5〜8の位置からグリーン上のピン1まで
の距離を演算する。
【0026】なお、上述した説明では、レーザ光発信部
およびレーザ光受信部13を一定方向に回転させて走査
しているが、所定の角度の範囲内だけを往復回転させ
て、測定できない走査期間をなくすようにしてもよい。
【0027】測定装置本体部11は、支柱14によって
地面に建てられている。測定窓12の高さは、グリーン
上のピン1およびプレーヤ5〜8を反射体として検出し
やすくするように、約1mにしている。測定装置2は、
必ずしもグリーン上のピン1のそばに設置する必要はな
いが、ある程度近いところに設置する。ゴルフコースが
傾斜している場合には、これに合わせて、測定値本体部
11を角度調整可能にするなどして、走査面を傾けるよ
うにしてもよい。測定装置本体部11には、無線送信部
およびアンテナ24が設けられ、プレーヤ5〜8の位置
からグリーン上のピン1までの距離のデータおよび付加
的な情報を、次に図3を参照して説明する表示装置に送
信する。
【0028】図3は、図1に示した距離測定システムに
用いる表示装置の第1の例の斜視図である。図中、21
は表示器付きデータ受信装置、22は表示器、23は電
源スイッチ、24はアンテナである。この表示器付きデ
ータ受信装置21は、携帯型の専用の表示装置であっ
て、プレーヤが携帯して手許で距離データを直接に見る
ものである。表示部22には、図1に示した1または複
数のプレーヤ5〜8の位置からグリーン上のピン1の位
置までの距離がグリーン上のピン1に近い距離にいるプ
レーヤから距離データが順に表示される。また、ホール
ナンバー、パーの値等も同時に表示される。なお、表示
不要な時のために電源スイッチ23が設けられている。
【0029】1プレイのグループは、3人から4人の小
人数であるから、プレーヤは、自分がグリーン上のピン
1の位置から何番目のプレーヤであるかがわかってい
る。したがって、距離のデータを距離が一番短いものか
ら順番に表示することによって、自分の位置からグリー
ン上のピン1までの距離を知ることができる。また、グ
ループの他のメンバーがどれくらいの距離にいるかを知
ることもできる。
【0030】図4は、図1に示した距離測定システムに
おけるプレーヤの位置からグリーン上のピンの位置まで
の距離を求める説明図である。図中、図1と同様な部分
には同じ符号を付して説明を省略する。数式で説明する
ため、グリーン上のピン1の位置をA、測定装置2の位
置をB、プレーヤ5の位置をP、線分BC上にAから下
ろした垂線と線分BCとの交点をCとし、走査開始線か
ら線分ABまでの走査角度をα1 、走査開始線から線分
PBまでの走査角度をα2 、距離ABの長さをLa、線
分PBの長さをLp、線分ACの長さをLax、線分B
Cの長さをLay、線分PAの長さをLとする。
【0031】グリーン上のピン1の位置Aの走査開始線
からの走査角度はα1 であり、距離ABの長さがLaで
あることが判明している。また、ゴルファーの位置P
も、走査開始線からの走査角度α2 と距離Lpが判明し
ている。この2点の角度と距離により、プレーヤ5〜8
の位置Pからグリーン上のピン1の位置Aまでの距離が
算出される。すなわち、 Lax=La・sin(α2 −α1 ) Lay=La・cos(α2 −α1 ) プレーヤ5の位置Pからグリーン上のピン1の位置Aま
での距離は、 L=(Lax2 +(Lp −Lay)2 1/2 =La・((sin(α2 −α1 ))2+(Lp/La
−cos(α2 −α1 ))2 1/2 となる。
【0032】図5は、図2に示した測定装置の第1の例
の概要構成を表わすブロック図である。図中、図1,図
2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
31はレーザ光発信部、32はレーザ光受信部、33は
走査駆動部、34は計測部、35は演算部、36はメモ
リ、37は無線送信部、38は制御部、39は走査範囲
設定部、40は測定開始終了スイッチ、41はホールナ
ンバー,パー等の情報入力部である。
【0033】レーザ光発信部31およびレーザ光受信部
32は、走査駆動部33のモータにより定速回転されて
レーザビーム3を走査する。計測部34は、レーザ光発
信部31から出力するパルス状のレーザビーム3の出力
タイミングを制御し、レーザ光受信部32で受信した反
射波が到達した時点を検出して反射体の距離を計測する
とともに、走査駆動部33の走査角を入力して、反射体
の位置を計測する。演算部35は、反射体の位置に基づ
いて、図4に示したプレーヤ5〜8の位置Pからグリー
ン上のピン1の位置Aまでの距離を求める。
【0034】走査範囲設定部39は、この測定装置のレ
ーザ光発信部31,レーザ光受信部32の走査の角度範
囲、すなわち、走査開始角および走査終了角を設定し、
測定開始終了スイッチ40は、この測定装置の測定開始
および終了を制御し、ホールナンバー,パー等の情報入
力部41は、この測定装置に付加情報を入力するもので
ある。これらは、図2に示した測定装置自体に設けても
よいが、ゴルフ場の運行管理部から遠隔的に操作される
ことが望ましい。たとえば、プレーヤがこのホールに到
着したときに、運行管理部において、測定ポイント作動
指示スイッチでホールナンバーを指定し、指定されたホ
ールにある測定装置の測定開始終了スイッチ38をオン
にする。
【0035】このとき、演算部35は、反射体が静止体
か移動体かのデータ解析を行ない、移動体であることが
判明した後、その距離データをメモリ36に格納する。
何回かの走査終了をもって、プレーヤ5〜8が4人のパ
ーティであれば、4人分の距離データがデータ収集され
ることになる。この場合、位置の重なり等により4人分
の距離データがそろわない場合もある。
【0036】この場合も含めて、グリーン上のピン1の
位置に近い移動体の4つの距離データを、また、4つ以
下の場合は、その数だけの距離データを、付加情報デー
タとともに無線送信部37を介し,アンテナ15に出力
して、図3に示した表示器付きデータ受信装置21に送
信し、距離データおよび付加情報データを表示させる。
なお、各ブロックは制御部38により制御される。演算
部35を初めとして制御部38等は、CPUによって実
現させることができる。
【0037】図6は、図2に示した測定装置の第2の例
の概要構成の一部分を表わすブロック図である。図中、
図1,図2,図5と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。51,53,55は第1〜第Nのレーザ
光発信部、52,54,56は第1〜第Nのレーザ光受
信部である。この例は、機械的な駆動部を持たないもの
であり、図2に示したレーザ光発信部およびレーザ光受
信部13のようにモータで走査する代わりに、走査角度
の方向ごとに、第1〜第Nのレーザ光発信部と第1〜第
Nのレーザ光受信部の対を個々に配置したものである。
【0038】制御部38の制御により、発信部選択部5
7および受信部選択部58において対が順番に選択され
て図5に示した計測部34に接続され、走査角ごとの各
対のデータ収集が順次行なわれる。走査角度範囲を複数
に分割し、この分割された走査角度範囲ごとに、同時に
順番に選択を行なって距離の測定をすることも可能であ
る。この場合、測定時間が短時間で行なえ、反射体を早
く捕捉することができるという利点がある。
【0039】図7は、図1に示した距離測定システムに
用いる測定装置の第2の例の斜視図である。図中、図
1,図2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。61は親機、62は子機である。この例は、図2
に示した測定装置の測定装置本体部11を2段重ねにし
たものである。上段が親機61、下段が子機62となり
重複して測定する。親機61は、子機62の距離データ
をデータ収集し、親機61の距離データと比較して反射
体の検出を行ない、距離データをアンテナ15を介して
表示装置に送信する。
【0040】このような2段構成とすることによって、
静止体あるいは移動体を、図2に示したような1つのレ
ーザ光発信部およびレーザ光受信部13によって検出す
るよりも、検出精度が向上する。例えば、近くに木があ
る場合には、上段、下段ともこの木を検出するが、グリ
ーン上のピン1やプレーヤ5〜8に対しては、下段はこ
れらを検出するが、上段はこれらを検出しないから、反
射体が何であるかを判定することができる。そのため、
例えば、下段のレーザビーム3は地上約1mの高さを水
平に走査し、上段のレーザビームは3地上約2mの高さ
を水平に走査するようにする。
【0041】図8は、図1に示した距離測定システムに
用いる測定装置の第3の例の斜視図である。図中、図1
〜図3と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。71は親機、72は子機である。この例は、図2に
示した測定装置を複数箇所、図示の例では、2ヶ所に設
置したものである。子機72は、距離データを親機71
に無線で送信し、親機71は、子機72の距離データを
データ収集し、親機の距離データと比較して反射体の検
出を行ない、距離データを無線で表示器付きデータ受信
装置21に送信する。1ヶ所で測定する場合に比べて、
検出精度が向上する。プレーヤ5〜8など、複数の反射
体が近接している場合、これらの位置の検出精度が向上
する。
【0042】図9は、図1に示した距離測定システムに
用いる表示装置の第2の例の斜視図である。図中、図3
と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。8
1は表示器付きデータ受信装置、82は表示器、83は
ホールナンバー指定スイッチである。この表示器付きデ
ータ受信装置81は、図3に示した表示器付きデータ受
信装置21に、ホールナンバー指定スイッチ83を設け
たものである。プレーヤが、自分がいるホールの番号の
ホールナンバー指定スイッチ83を押す。このホールの
距離データの表示が可能になったときに、スイッチに取
り付けられた発光ダイオードが点灯する。同時に、表示
器82に指定されたホールの情報のみが表示される。こ
のようにして、他のホールの情報は遮断される。
【0043】無線で距離データを送受信する場合などに
は、電波の届く範囲が広く、同一かまたは近接する周波
数を用いると他のゴルフコースでの距離データの送受信
と混線し、場合によっては、他のゴルフコースの距離デ
ータを受信してしまい、これを表示してしまうおそれが
ある。そこで、測定装置側から送信されて受信されたホ
ールナンバーと、上述したホールナンバー指定スイッチ
83で支持されたホールナンバーが一致した場合に、距
離データ等を表示器82に表示する。また、18ホール
以上のゴルフ場もあり、その場合、アップキーとダウン
キーの2個のスイッチを設けててホールナンバーを指定
するようにしてもよい。
【0044】なお、電波の干渉等を考えた場合、無線周
波数を多チャンネル化し、各ホール対応にチャンネルを
指定し、各ホール内だけで通信可能にする方法もある。
すなわち、ホール毎に異なる周波数で距離データ等を送
信し、ホールナンバー指定スイッチ83で対応する受信
周波数を選択するようにしてもよい。
【0045】図示の表示器82は、指定されたホールの
コメント情報やコース名を付加情報として表示するよう
にしている。コメント情報とは、コース状況等のデータ
であって、例えば、右側が土手になっているので、ある
程度左側に向けて打った方がよいなどの情報である。ゴ
ルフを行なう場合、通常、1ホールまたは10ホールか
ら順番にプレーするのであり、1ホールから3ホール,
5ホールと移動することはない。したがって、ホールナ
ンバーを入力する場合、順番を飛ばしてホールナンバー
指定スイッチ83を押した場合には、操作誤りである旨
の警告を表示器に表示したり音で表示することも可能で
ある。
【0046】図3,図9を参照して説明した表示装置
は、いずれもプレーヤが携帯する表示器付きデータ受信
装置であって専用のものであった。しかし、距離データ
等は測定装置側で求めている。表示装置側は、単に表示
のための制御を行なっているだけであり、CPUやビデ
オチップ等を用いて構成することができる。したがっ
て、市販の携帯用テレビジョンのような汎用の表示装置
で表示することも可能である。例えば、テレビジョン放
送の空きチャンネルに微弱電波で距離データ等をテレビ
ジョン信号形式で伝送するように、測定装置側の無線送
信部を変更すればよい。ホールナンバーに対応させて放
送チャンネルを割り当てれば、放送チャンネルを切り替
えることにより簡単に所望のホールの距離データを表示
することができる。音声で距離データ等を可聴表示する
ことも可能であり、この場合、プレーヤは、市販のラジ
オを用いて距離データ等をグリーン上のピン1に近い順
に知ることができる。
【0047】また、表示装置としては、必ずしも携帯型
に限らず、ゴルフコース上、例えば、グリーンの近くま
たはティーの位置に表示板を立てて、距離データ等を表
示するようにして、広範囲のエリアにいるプレーヤ,関
係者に距離データ等を知らせることができる。この場
合、必ずしもワイヤレスで表示板にデータ伝送する必要
はなく、地中に埋設したケーブルで伝送してもよい。
【0048】図2,図7を参照して説明した測定装置
は、固定的に設置されたものであったが、移動式のもの
でもよい。ただし、移動する度に、グリーン上のピン1
の位置や静止体の検出処理等の初期処理が必要である。
【0049】上述した説明では、距離測定用のビームと
して、レーザ光を用いたが、レーダと同様の波長帯域の
電磁波のビーム、あるいは、超音波のビームを用いて
も、同様に反射波が戻ってくる時間および走査角とか
ら、複数の反射体の位置が測定でき、プレーヤの位置か
らグリーンのピンの位置までの距離を求めることができ
る。
【0050】また、上述した説明では、特に好適なゴル
フ場における距離測定システムについて説明したが、製
造工場における無人搬送車の運行管理、道路の交通管制
等の分野においても、基準となる静止体の位置と移動体
の位置との間の距離を出力するのに用いることができ
る。
【0051】
【発明の効果】静止体の位置が変更されても静止体の位
置から移動体の位置までの距離データを出力することが
可能であるという効果がある。測定地点には自由度があ
り、また、複数の移動体について同時に静止体の位置か
らの距離を知ることが可能である。また、反射体が静止
体であるか移動体であるかを判定して処理することが可
能である。
【0052】特に、ゴルフ場において、プレーヤの位置
からグリーン上のピンの位置までの距離測定に用いれ
ば、グリーン上のピンが毎日移動しても自動的に距離測
定をすることができる。しかも、メンバー全員の距離デ
ータを一度に見ることが可能である。このように、グリ
ーン上のピンまでの距離を正確に測定することにより、
ゴルファの使用するクラブに迷いがないようにして、ゴ
ルフプレーを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の距離測定システムの実施の一形態の概
要説明図である。
【図2】本発明の距離測定システムに用いる測定装置の
第1の例の斜視図である。
【図3】本発明の距離測定システムに用いる表示装置の
第1の例の斜視図である。
【図4】本発明の距離測定システムにおけるプレーヤの
位置からグリーン上のピンの位置までの距離を求める説
明図である。
【図5】本発明の図2に示した測定装置の第1の例の概
要構成を表わすブロック図である。
【図6】本発明の図2に示した測定装置の第2の例の概
要構成の一部分を表わすブロック図である。
【図7】本発明の距離測定システムに用いる測定装置の
第2の例の斜視図である。
【図8】本発明の距離測定システムに用いる測定装置の
第3の例の斜視図である。
【図9】本発明の距離測定システムに用いる表示装置の
第2の例の斜視図である。
【符号の説明】
1 グリーン上のピン 2 測定装置 3 レーザビーム 4 走査範囲 5〜8 プレーヤ 11 測定装置本体部 12 測定窓 13 レーザ光発信部およびレーザ光受信部 14 支柱 21,81 表示器付きデータ受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 博 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定用ビームを走査しながら発信すると
    ともに前記測定用ビームの反射波を受信する発信および
    受信手段と、前記発信および受信手段に接続され、前記
    反射波の到達時間と前記測定用ビームの走査角度に基づ
    いて複数の反射体の位置を計測する計測手段と、前記計
    測手段の出力を入力し、前記複数の反射体の内、1つの
    静止体の位置と少なくとも1つの移動体の位置との間の
    距離データを求めて出力する処理手段を有することを特
    徴とする距離測定システム。
  2. 【請求項2】 前記処理手段は、前記発信および受信手
    段からの距離が最も近い前記反射体を前記静止体として
    処理することを特徴とする請求項1に記載の距離測定シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記計測手段は、前記測定用ビームの複
    数回の走査にわたって計測を行ない、前記処理手段は、
    前記複数の反射体の位置の内、位置の変化があったもの
    を前記移動体として処理することを特徴とする請求項2
    に記載の距離測定システム。
  4. 【請求項4】 前記処理手段の出力に基づいて前記距離
    データを表示する表示手段を有することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の距離測定システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記距離データを距離
    の長さ順に表示することを特徴とする請求項4に記載の
    距離測定システム。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、前記距離データをワイ
    ヤレスで前記表示手段に送信する手段を有し、前記表示
    手段は、前記距離データを受信する手段を有することを
    特徴とする請求項4または5に記載の距離測定システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記静止体はグリーン上のピンであり、
    前記移動体はプレーヤであり、ゴルフ場において用いる
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載の距離測定システム。
JP8337738A 1996-12-04 1996-12-04 距離測定システム Withdrawn JPH10160465A (ja)

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