JPH10157036A - 包装袋用多層フィルム - Google Patents

包装袋用多層フィルム

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JPH10157036A
JPH10157036A JP8316337A JP31633796A JPH10157036A JP H10157036 A JPH10157036 A JP H10157036A JP 8316337 A JP8316337 A JP 8316337A JP 31633796 A JP31633796 A JP 31633796A JP H10157036 A JPH10157036 A JP H10157036A
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道宏 澤田
Masao Takashige
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたフィルム性能を有していることに加え
て、生産性の向上も実現できる包装袋用多層フィルムを
提供する。 【解決手段】 包装袋用多層フィルム11は、例えば内層
である第1層12、中間層である第2層13、外層である第
3層14が積層された3層構造の多層フィルムである。第
2層13の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重合体よ
りなり、この共重合体は、(a〜d)の特性を有する。
(a)密度が0.850〜0.935g/ml、(b)MIが0.3〜15.
0g/10分、(c)Mw/Mn=1.5〜3.0、(d)Tm≦1
25℃。また、第1層12と第3層14の樹脂は、エチレン・
α−オレフィン共重合体よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋用多層フィ
ルムに関し、水物包装袋用基材、BIB(バッグインボ
ックス)用内袋基材、等として利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば液
体輸送用のワンウェイ容器として、段ボール箱内にプラ
スチックの袋を装入したBIB(バッグインボックス)
と呼ばれるものが使用されている。このBIBによれ
ば、内容液に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリアー性
などはプラスチック袋が有し、輸送の際に必要な剛性は
段ボール箱が受け持っている。このようなBIB用袋基
材には、低温耐ピンホール性、耐ブロッキング性、ヒー
トシール性、透明性等に優れていることが要求され、従
来、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、直鎖状
低密度ポリエチレン(L−LDPE)フィルム、LDP
Eフィルムとエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
フィルムとの多層フィルム、L−LDPEフィルムとE
VAフィルムとの多層フィルム、等が使用されていた。
【0003】しかし、これらのフィルムは、前記低温耐
ピンホール性等の特性を充分に満たすものではなかった
ため、これらの特性を向上させるフィルムとして、L−
LDPEとエチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムよ
りなる中間層を有する多層フィルムが提案されている
(特公平7ー121571号公報)。この多層フィルムによっ
て、前記特性の改善を図ることはできたが、一方、この
ような多層フィルムは、生産時におけるゲルの発生等に
由来する清掃頻度等の課題もあり、生産性の向上も同時
に要望されている。
【0004】そこで、本発明は、優れたフィルム性能を
有していることに加えて、生産性の向上も実現できる包
装袋用多層フィルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、中
間層を有する包装袋用多層フィルムであって、前記中間
層は、エチレン・α−オレフィン共重合体よりなり、こ
の共重合体は、下記特性(a〜d)を有することを特徴
とする。
【0006】前記α−オレフィンの具体例としては、例
えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−ノネン、等の直鎖状モノオレフィン、3
−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1、等の分岐鎖モノオレフィン、スチ
レン等の芳香核で置換されたモノオレフィン、がある。
【0007】(a)密度が0.850〜0.935g/ml 前記密度が0.850g/mlより小さい場合には、フィルム強
度の低下が著しくなる。また、密度が0.935g/mlより大
きい場合には、フィルムが柔軟性に欠けて、耐屈曲性に
劣るようになる。この密度は、JIS K−6760に準拠して
測定できる。
【0008】(b)MI(メルトインデックス)が0.3
〜15.0g/10分 前記MIが0.3g/10分より小さい場合には、フィルム製
造時、押出機からの樹脂の押出し効率が悪くなる。ま
た、15.0g/10分より大きい場合には、インフレーション
成形における成形安定性に欠けることになる。このMI
は、ASTM D−1238(190℃/2.16kg)に準拠
して測定できる。
【0009】(c)Mw(重量平均分子量)/Mn(数
平均分子量)=1.5〜3.0 前記Mw/Mnで表される分子量分布が1.5より小さい
場合には、溶融張力が小さくなって製膜が不安定とな
る。また、Mw/Mnが3.0より大きい場合には、生産
時に焼けやダイスに付着するメヤニの発生時間が短くな
って生産性に劣るようになる。この分子量分布は、GP
C(ゲル浸透クロマトグラフ)測定器にディファレンシ
ャルビスコメータを接続した測定器を用いて求めること
ができる。これにより得られた絶対分子量(Mw及びM
n)の値から分子量分布を求める。
【0010】(d)Tm≦125℃ 前記Tm(融点)が125℃を超えると、エッジ切れが生
じやすくなる。また、フィルムの腰が強くなり、耐屈曲
性が劣るようになる結果、ピンホールが発生しやすくな
る。好ましくは、115℃以下である。このTmは、示差走
査熱量計(DSC)で測定できる。
【0011】本発明の第2発明に係る包装袋用多層フィ
ルムは、第1発明において、前記中間層は、下記特性
(e)を有することを特徴とする。 (e)分岐数の分子量依存性幅が0〜5/1000カーボン 前記分岐数の分子量依存性幅は、例えば、GPC測定器
と、分岐度を測定するFTIR(フーリエ変換赤外分
光)測定器を使用して求めることができる。GPCの具
体的な測定条件は、例えば、カラムを2本用い、サンプ
ル量5mg/ml、温度135℃、流量1ml/分、トリクロロ
ベンゼン(TCB)溶媒とする。この測定条件で求めた
分子量分布を10分割し、FTIRで求めたそれぞれの留
分の平均分岐数、即ち分子量毎の分岐数の最大値と最小
値の差を分子量依存性の幅とする(但し、分割面積が4
%以下の留分はカットする。
【0012】前記エチレン・α−オレフィン共重合体の
分岐数の分子量依存性幅は、全ての分子量留分における
共重合体の炭素原子1000個に対して、最大の分岐数と最
小の分岐数の差は0〜5であることを意味する。即ち、
どの分子量留分(高分子量留分、低分子量留分を問わ
ず)をとっても、その中での共重合体の分岐数の差に大
きな差がないことを意味する。この分子量依存性幅が5
を超えると、樹脂の溶融温度が高くなることにより、ヒ
ートシール性が悪化する。
【0013】本発明の第3発明に係る包装袋用多層フィ
ルムは、第1又は第2発明において、前記中間層は、下
記特性(f)を有することを特徴とする。 (f)I10/I2≧5.63、かつMw/Mn≦(I10
2)−4.63 前記I10は、ASTM D−1238(190℃/10kg)
に基づくメルトインデックスの測定による。前記I
2は、ASTM D−1238(190℃/2.16kg)に基づ
くメルトインデックスの測定による。
【0014】I10/I2は、長分岐鎖の程度を示し、こ
の値が高い程、その樹脂中により多くの長分岐鎖がある
ことになる。I10/I2は、好ましくは7以上、より好
ましくは8以上とする。I10/I2≧5.63、かつMw/
Mn≦(I10/I2)−4.63とすることにより、成形性
(押出し特性)を改良することができる。
【0015】本発明の第4発明に係る包装袋用多層フィ
ルムは、第1〜第3発明のいずれかにおいて、前記中間
層は、下記特性(g)を有することを特徴とする。 (g)オルトジクロロベンゼン(ODCB)可溶分が10
wt%以下 前記ODCB可溶分は、高分岐成分の多少を示す指標で
あり、この値が大きいと高分岐成分が多いことを意味す
る。ODCB可溶分が10wt%を超えると積層強度に悪影
響が出やすくなる。好ましくは、7wt%以下である。本
発明の包装袋用多層フィルムは、中間層として前記特性
を有する中間層が含まれていればよく、多層フィルムを
構成する層数は任意である。
【0016】前記エチレン・α−オレフィン共重合体
は、種々の方法で合成することができる。この合成に
は、例えば、シングルサイト系触媒(特開平5-331324号
公報参照)を使用することができる。このシングルサイ
ト系触媒には、例えば遷移金属(チタニウム、ジルコ
ニウム、クロム等)化合物、遷移金属化合物と反応し
てイオン性の錯体を形成する化合物、有機アルミニウ
ムを主成分とする触媒、周期律表IVBから選ばれた
遷移金属を含有する遷移金属化合物、等が含まれる。
【0017】また、周期律表第3族〜第10族又はラ
ンタニド系列の金属、及び拘束を誘起する基で置換され
た非局在化π結合を含む金属配位錯体、及び活性化共
触媒を含む触媒組成物を使用することもできる(特開平
6-306121号公報参照)。前記錯体には、アミドシラン化
合物、アミドアルカンジイル化合物、等が含まれる。前
記活性化共触媒としては、高重合度および低重合度のア
ルミノキサンが挙げられ、特にメチルアルミノキサンが
好ましい。
【0018】また、共重合法としては、通常のスラリー
共重合法、気相共重合法、塊状共重合法、溶液共重合
法、懸濁共重合法等を使用できる。共重合温度は、通常
−100〜250℃、好ましくは−50〜200℃、より好ましく
は0〜130℃である。
【0019】本発明の第5発明に係る包装袋用多層フィ
ルムは、第1〜第4発明のいずれかにおいて、前記中間
層を挟んで内層と外層を有し、これらの内外層は、エチ
レン・α−オレフィン共重合体よりなることを特徴とす
る。
【0020】即ち、本発明は、第1〜第4発明に係る中
間層を第2層として内外層を有する3層構造の多層フィ
ルムである。前記エチレン・α−オレフィン共重合体
は、第1〜第4発明に係る特性を有するエチレン・α−
オレフィン共重合体でも、第1〜第4発明に係る特性を
有しないエチレン・α−オレフィン共重合体でもよい。
【0021】本発明の第6発明に係る包装袋用多層フィ
ルムは、第1〜第5発明のいずれかにおいて、前記中間
層の厚さは、全層に対して10〜90%であることを特徴と
する。前記中間層の厚さが、全層に対して10%より小さ
い場合には、耐屈曲性が劣ってピンホールが発生しやす
くなる。逆に、全層に対して90%より大きい場合には、
フィルムの腰が強くなって、自動包装機による自動包装
適性に欠けることになり、また袋形態とした時の強度に
欠けるようになる。
【0022】なお、本発明に係る多層フィルムを構成す
る樹脂中には、一般に使用されている適当な添加剤が配
合されていてもよい。このような添加剤としては、アン
チブロッキング剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等
の安定剤、帯電防止剤、難燃化剤、無機及び有機の充填
剤、染料、顔料等を挙げることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本実施形態に
係る包装袋用多層フィルム11は、内層となる第1層12、
中間層となる第2層13、外層となる第3層14が積層され
た3層構造の多層フィルムである。前記第2層13の樹脂
は、シングルサイト系触媒を使用して合成されたエチレ
ン・α−オレフィン共重合体よりなり、この共重合体
は、下記a〜gの特性を有する。
【0024】(a)密度が0.850〜0.935g/ml、(b)M
Iが0.3〜15.0g/10分、(c)Mw/Mn=1.5〜3.0、
(d)Tm≦125℃、(e)分岐数の分子量依存性幅が
0〜5/1000カーボン、(f)I10/I2≧5.63、かつ
Mw/Mn≦(I10/I2)−4.63、(g)オルトジク
ロロベンゼン可溶分が10wt%以下。
【0025】前記第1層12と第3層14の樹脂は、任意の
特性を有するエチレン・α−オレフィン共重合体よりな
る。そして、これらの第1層12〜第3層14全体の厚さに
対する第2層13の厚さは、10〜90%である。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〜4〕上記実施形態において、第1層12〜第
3層14の樹脂種として下記表1に示すものを使用し、直
径40mmの押出機3台及び直径100mmの3層ダイを有する
多層成形機により、吐出量30kg/hr、成形温度180〜200
℃の条件で製膜して各実施例に係る包装袋用多層フィル
ム11(厚さ75μm)を得た。また、使用した樹脂の密
度、MI、Mw/Mn、Tm等を表1に併せて示す。な
お、第2層13の樹脂のオルトジクロロベンゼン可溶分
は、いずれの実施例においても10wt%以下であった。
【0027】〔比較例1〜8〕上記実施例と同様にし
て、第1〜第3層の樹脂種として表2に示すものを使用
して各比較例に係る包装袋用多層フィルムを作製した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】〔特性の評価〕前記実施例及び比較例に係
る包装袋用多層フィルムに対して、生産性とフィルム性
能を評価し、評点を下記の通り決めた。また、各項目の
評点の合計点に基づいて総合評価も行った。それらの結
果を表3と4に示す。
【0031】生産性は、ゲル数、清掃頻度、押出し効率
及びインフレーションバブル安定性に関して評価した。
また、フィルム性能は、屈曲耐ピンホール数と破袋数に
関して評価した。前記ゲル数については、長さ2000m、
幅350mmのフィルム中に存在する直径0.3mm以上のゲル数
を目視で計数し、ゲル数0を3点、ゲル数1以上を0点
とした。
【0032】前記清掃頻度は、長さ2000m、幅350mmの
フィルム中に直径0.3mm以上のゲルが2個以上存在する
ようになった時点で装置の清掃を行った場合の頻度であ
る。L−LDPEと比較して、L−LDPEと同等の場
合を○(3点)とし、L−LDPEより劣る場合を×
(0点)とした。前記押出し効率は、L−LDPEと比
較して、L−LDPEと同等の場合を○(3点)とし、
L−LDPEより劣る場合を×(0点)とした。前記イ
ンフレーションバブル安定性は、L−LDPEと比較し
て、L−LDPEと同等の場合を○(3点)とし、L−
LDPEより劣る場合を×(0点)とした。
【0033】前記屈曲耐ピンホール数は、MD方向200
mm、TD方向300mmの試験片を用い、−10℃におい
てゲルボテスタによって伸縮サイクルを1000回繰り返し
た後に生じたピンホール数の600平方センチメートル当たりの個
数である。ピンホール数が1個以下の場合を3点、2〜
4個の場合を1点、5個以上の場合を0点とした。前記
破袋数は、多層フィルムで包装袋(280mm ×430mm)を
作製し、水4リットルが充填されたこの袋を1mの高さから
コンクリート面に落下させる試験を最高20回繰り返した
場合の5袋中の破袋数である。破袋数が1個以下の場合
を3点、2〜4個の場合を1点、5個以上の場合を0点
とした。前記総合評価で、合計点が18点を○、15〜17点
を△、14点以下を×とした。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】表3より、実施例1〜4によれば、包装袋
用多層フィルム11が第1層12〜第3層14を有する多層フ
ィルムであって、中間層である第2層13が本発明に係る
特性を有しているため、フィルム生産時におけるゲルの
発生がなく、この結果、ゲルを除去するための装置の清
掃頻度が少なくて済む。また、押出し効率及びインフレ
ーションバブル安定性が良好であった。従って、本実施
例に係る包装袋用多層フィルム11は、生産性が良好であ
り、多層フィルム11のコストダウンにも役立つ。
【0037】フィルム性能に関して、各実施例の包装袋
用多層フィルム11は、屈曲耐ピンホール試験におけるピ
ンホール数が少なく、優れた耐ピンホール性を持ってい
る。また、各実施例の包装袋用多層フィルム11は、落下
試験における破袋がなく、フィルム強度が大きいことが
わかる。よって、本実施例の包装袋用多層フィルム11
は、柔軟かつ強靭であるため、BIB用内袋基材、水物
包装袋用基材、等として好適である。
【0038】一方、表4より、比較例1の包装袋用多層
フィルムによれば、第2層の樹脂は、エチレン・α−オ
レフィン共重合体よりなるものであるが、密度が本発明
の範囲より小さいため、落下試験での破袋数が多く、フ
ィルム強度に問題があった。比較例2の包装袋用多層フ
ィルムによれば、第2層の樹脂は、エチレン・α−オレ
フィン共重合体よりなるものであるが、密度とTmが本
発明の範囲を超えているため、ピンホール数が多く、柔
軟性に問題があった。また、フィルム強度も良好ではな
い。
【0039】比較例3の包装袋用多層フィルムによれ
ば、第2層の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重合
体よりなるものであるが、MIが本発明の範囲より小さ
いため、ピンホールの発生があり、柔軟性に問題があっ
た。また、フィルム生産時における押出し特性にも劣っ
ていた。比較例4の包装袋用多層フィルムによれば、第
2層の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重合体より
なるものであるが、MIが本発明の範囲より大きいた
め、破袋の発生があり、フィルム強度に問題があった。
また、インフレーション成形の際の成形安定性に欠けて
いた。
【0040】比較例5の包装袋用多層フィルムによれ
ば、第2層の樹脂は、分岐数依存性幅が本発明の範囲を
超えているため、ピンホール数が多く、柔軟性に問題が
あった。比較例6の包装袋用多層フィルムによれば、第
2層の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重合体より
なるものであるが、第2層の厚さ比が本発明の範囲より
小さいため、柔軟性とフィルム強度に関するフィルム性
能に問題があった。
【0041】比較例7の包装袋用多層フィルムによれ
ば、第2層の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重合
体よりなるものであるが、第2層の厚さ比が本発明の範
囲より大きいため、破袋数が多く、特にフィルム強度に
問題があった。また、シールに関する包装適性について
も不良であった。比較例8の包装袋用多層フィルムによ
れば、第2層の樹脂は、エチレン・α−オレフィン共重
合体とEPDMとの混合物であったため、ゲルの発生が
多くて清掃頻度が多くなり、生産性に劣っていた。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る包装袋用多層フィルムによ
れば、中間層が所定の特性を有するエチレン・α−オレ
フィン共重合体よりなるため、優れたフィルム性能を有
していることに加えて、生産性の向上も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装袋用多層フィル
ムの断面図である。
【符号の説明】
11 包装袋用多層フィルム 12 エチレン・α−オレフィン共重合体よりなる第1層 13 本発明に係るエチレン・α−オレフィン共重合体よ
りなる第2層 14 エチレン・α−オレフィン共重合体よりなる第3層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間層を有する包装袋用多層フィルム
    であって、 前記中間層は、エチレン・α−オレフィン共重合体より
    なり、この共重合体は、下記特性(a〜d)を有するこ
    とを特徴とする包装袋用多層フィルム。 (a)密度が0.850〜0.935g/ml (b)MIが0.3〜15.0g/10分 (c)Mw/Mn=1.5〜3.0 (d)Tm≦125℃
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の包装袋用多層フィルム
    において、 前記中間層は、下記特性(e)を有することを特徴とす
    る包装袋用多層フィルム。 (e)分岐数の分子量依存性幅が0〜5/1000カーボン
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の包装袋用多層フ
    ィルムにおいて、 前記中間層は、下記特性(f)を有することを特徴とす
    る包装袋用多層フィルム。 (f)I10/I2≧5.63、かつMw/Mn≦(I10
    2)−4.63
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋
    用多層フィルムにおいて、 前記中間層は、下記特性(g)を有することを特徴とす
    る包装袋用多層フィルム。 (g)オルトジクロロベンゼン可溶分が10wt%以下
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の包装袋
    用多層フィルムにおいて、 前記中間層を挟んで内層と外層を有し、これらの内外層
    は、エチレン・α−オレフィン共重合体よりなることを
    特徴とする包装袋用多層フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の包装袋
    用多層フィルムにおいて、 前記中間層の厚さは、全層に対して10〜90%であること
    を特徴とする包装袋用多層フィルム。
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