JPH10156051A - 歩走行機構及び該機構を備える歩走行ロボット - Google Patents

歩走行機構及び該機構を備える歩走行ロボット

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JPH10156051A
JPH10156051A JP31957696A JP31957696A JPH10156051A JP H10156051 A JPH10156051 A JP H10156051A JP 31957696 A JP31957696 A JP 31957696A JP 31957696 A JP31957696 A JP 31957696A JP H10156051 A JPH10156051 A JP H10156051A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 やどかりの歩走行体に近似する複雑な動き
で、各種の模擬競技を行なうことができるやどかりロボ
ットを実現する。 【解決手段】 やどかりの外観形態を模擬的に表現した
本体ケース2の前方側には、互いに喰い違った位相角度
(例えば、互いに90度の喰い違い)で配置組立される
と共に所定の回動角度だけ上下動及び揺動する4本の前
足10が配置され、かつ、これとつれ回りする後足11
や駆動輪12,12が後方側に配置されている。また、
本体ケース2の内部には駆動ユニット5や横倒れを防止
する自立機構部6や電源部7及び各部を自動制御する制
御部8等が配置されている。また、前上方には目玉13
が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩走行機構及び該機
構を備える歩走行ロボットに係り、特には、節足動物の
やどかりを模した歩走行動作をして動き回り、サッカ
ー、ホッケー、トラックレース等の競技を行うことので
きる玩具用ロボットに適用して好適な歩走行機構及び該
機構を備える歩走行ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、最近の遊戯用の玩具の場合に
は、多次元方向に移動したり、姿態が複雑に変化するも
のが製作され、子供やマニア達に興味を感じさせてい
る。また、これ等の玩具を無線等によりリモートコント
ロールするものも数多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻き貝の殻
の中に棲み、エビとカニの中間の形をしたやどかり(節
足動物)は、そのユニークな動き方で浜辺の子供達の興
味をひきつけるにもかかわらず、多数の足が互いに喰い
違った複雑な動きをするため、やどかりを模した歩走行
機構も歩走行ロボットも開発されていない。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、やどかりの足の動きを模した複雑で興味のあ
る歩走行ができる歩走行機構及び該機構を備える歩走行
ロボットを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、並設される複数本の前足
と、これらの前足を駆動する前足駆動部と、該前足駆動
部と上記各前足とを連結し、上記各前足を互いに所定の
位相角度だけ喰い違わせて、かつ、所定の回動角度だけ
揺動させる伝達機構部とからなる歩走行機構であって、
上記伝達機構部が、上記前足駆動部に連結すると共に偏
心ピンを有する偏心ホイールと、該偏心ホイールの上記
偏心ピンとリンク結合すると共に第1関節軸及び第2関
節軸が設けられたリンクアームと、上記第1関節軸に枢
支されると共に上記偏心ホイール側とリンク結合する第
1関節ギアと、上記第2関節軸にその基端側を枢支さ
れ、上記前足の基端側外周に形成される第2関節ギア
と、上記第1関節ギアと上記第2関節ギアとに噛合する
中間ギアとを備えてなることを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、並設される複数本
の前足と、これらの前足を駆動する前足駆動部と、該前
足駆動部と上記各前足とを連結し、上記各前足を互いに
所定の位相角度だけ喰い違わせて、かつ、所定の回動角
度だけ揺動させる伝達機構部とからなる歩走行機構であ
って、上記伝達機構部が、上記前足駆動部に連結する共
に偏心ピンを有する偏心ホイールと、該偏心ホイールの
上記偏心ピンとリンク結合すると共に第1関節軸及び第
2関節軸が設けられたリンクアームと、上記第1関節軸
に枢支されると共に上記偏心ホイール側とリンク結合す
る第1関節ホイールと、上記第2関節軸にその基端側を
枢支される上記前足と上記第1関節ホイールとの間に架
設される単一リンク又は平行リンクとを備えてなること
を特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、歩走行体の模擬的
外観形状を有するロボットであって、請求項1又は2記
載の歩走行機構を備えてなることを特徴としている。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のロボットであって、歩走行体の模擬的外観形状を有
する本体ケースと、該本体ケースの横倒れを防止する自
立機構部とを備え、該自立機構部が、上記本体ケースの
両側から下面側に向かって傾斜して張り出す一対の押し
上げ棒と、各押し上げ棒をその軸線方向に沿って往復動
する押し上げ棒駆動機構部と、上記本体ケースの傾斜時
にのみスイッチオンして上記押し上げ棒駆動機構部を動
作する傾斜スイッチとからなることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるやどかりロボット
の外観形状を示す側面図、図2は、同やどかりロボット
の内部構造を示す垂直断面図、図3は水平断面図、図4
は、同やどかりロボットの前足機構部における伝達機構
部の詳細構造を示す側面図及び断面図、図5及び図6
は、同伝達機構部の動きを詳細するための側面図、図7
及び図8は、同やどかりロボットの後足機構部の動作を
説明するための側面図、図9は、同やどかりロボットの
主に自立機構部や後足機構部の詳細構造を示す縦断面
図、図10は、同自立機構部の伝達構造を説明するため
の上面図、図11は、同自立機構部(図10)の正面
図、図12は、同自立機構部(図10)の側面図、図1
3は、同やどかりロボットの主に電源部及び後足機構部
の詳細構造を示す縦断面図、同図14及び図15は、同
やどかりロボットの動作の一部を説明するための側面
図、同図16及び図17は、同ロボットの横倒れ防止作
用を説明するための模式図、また、図18及び図19
は、同やどかりロボットの電源部の電池の排出作業を説
明するための部分縦断面図である。
【0010】この例のやどかりロボット1は、図1に示
すように、やどかりの模擬的外観形状を有する本体ケー
ス2と、リンク式の前足機構部3と、後足機構部4と、
本体ケース2を駆動する駆動ユニット5と、本体ケース
2の横倒れを防止する自主機構部6と、電源部7と、上
記の各部を制御する制御部8とから概略構成されてい
る。なお、制御部8には伸縮自在アンテナ9が連結さ
れ、無線による遠隔操作が可能となっている。この例で
は、同図に示すように、本体ケース2の前後に4本の前
足10が配置され、後方には一対の後足11,11及び
駆動輪12,12が配置されている。また、本体ケース
2の上前方側には目玉13が本体ケース2から露出して
配置されている。また、電源部7の操作用ノブ14も露
出して配置されている。また、4本の前足10は、予め
自由状態でも互いに喰い違った位相角度を有する位置に
それぞれ配置され(この例では、互いに90度ずつ位相
がずれるように配置されている)、各前足10は、この
状態からそれぞれ所定の回動角度だけ揺動するように構
成されている。また、後足11は、前足10側とつれ回
りして動作するように構成されている。本体ケース2
は、上記したように、この例ではやどかりに似た外観形
状を有する箱体状のものからなり、例えばプラスチック
等の柔軟性のある材料から形成される。なお、色相や模
様等は好みに応じて適宜設定される。
【0011】次に、図2乃至図6を参照して、やどかり
ロボット1の主要構成要素である前足機構部3について
説明する。前足機構部3は、これらの図に示すように、
4本の前足10と、前足駆動用モータ15と、前足10
と前足駆動用モータ15とを連結する伝達機構部16等
とから概略構成されている。前足駆動用モータ15は、
図3に示すように、本体ケース2にブラケット17を介
して固定され、モータ軸にはピニオンギア18が連結さ
れている。伝達機構部16は、ピニオンギア18に噛合
する減速ギア19を有する減速ギア部20と、偏心ホイ
ール21と、偏心ホイール21と前足10側とを連結す
るリンクアーム22等とからなる。減速ギア部20は、
減速ギア19の他、減速ギア19と同軸上に配置され、
4本の前足10のそれぞれの偏心ホイール21の外周に
形成されるギアに噛合するピニオンギア23を有してい
る。また、各偏心ホイール21は、本体ケース2に設け
られた軸受けBに軸支されていて、両外側の偏心ホイー
ル21,21にはプーリが一体的に形成されている。
【0012】次に、主に図4を参照して、リンク式の伝
達機構部16の構造について説明する。同図に示すよう
に、4本の前足10,10,…に対して、この例では5
個の偏心ホイール21,21,…が配置され、隣接する
偏心ホイール21,21により伝達機構部16が形成さ
れている。隣接する偏心ホイール21,21には別々の
偏心位置に偏心ピン26,27がそれぞれ固定されてい
る。各前足10と偏心ホイール21との間には一対のリ
ンクアーム22,22が架設されている。この例では、
一対のリンクアーム22,22は、前足10の両側を挟
持する2枚の板部材を相対向して配置したものからなっ
ている。リンクアーム22には第1関節軸28と第2関
節軸29が2枚のリンクアーム22,22間に架設され
て固定されている。なお、各リンクアーム22の第1関
節軸21は、本体ケース2に設けられた軸受けBに軸支
されている。リンクアーム22の第1関節軸28には第
1関節ホイール30が枢支され、第2関節軸29には前
足10の基端側が枢支される。すなわち、前足10はリ
ンクアーム22の第2関節軸29により片持ち支持され
る構成となっている。
【0013】2枚のリンクアーム22,22のうちの1
枚のリンクアーム22は、リンク31を介して、偏心ホ
イール21の偏心ピン26に連結されている。また、第
1関節ホイール30に相対向して同一円周位置に配設さ
れた偏心ピン32,32のうちの1つは、リンク33を
介して、相対向する隣の偏心ホイール21の偏心ピン2
7に連結されている。一方、前足10の第2関節軸29
に枢支される基端側にも相対向して同一円周上に配設さ
れる偏心ピン34,34が設けられ、偏心ピン34,3
4と第1関節ホイール30の偏心ピン32,32間には
互いに平行な一対のリンク35,35が架設されてい
る。
【0014】図5は、図4におけるリンク式の伝達機構
部16の自由状態におけるそれぞれの構成要素の連結状
態を表示するものであり、図6は、図5の状態から偏心
ホイール21が略180度回動した状態を示している。
偏心ホイール21とリンクアーム22及び第1関節ホイ
ール30と前足10とは、それぞれリンク31,33,
35,35等を介してリンク結合されているため、偏心
ホイール21の回転に伴って、前足10は、所定の回動
角度の範囲だけ上下に往復動することになる。なお、上
記したように、4本の前足10は、自由状態において互
いに所定の位相角度(この例では90度)だけ喰い違っ
て組み立てられているため、それぞれの前足10が、自
由状態を始点として、所定の回動角度だけ回動すること
になる。したがって、前足10が、互いに交差して揺動
するため、あたかもやどかりロボット1が実物のやどか
りと同じように、歩走行するように見える。
【0015】次に、図2、図3及び図7乃至図9を参照
して、後足機構部4について説明する。本体ケース2に
固定される支持枠40(図11)にはプーリ41が枢支
されている。また、プーリ41には偏心ピン42(図
3)が固定されている。また、前足機構部3の偏心ホイ
ール21と同軸上に配置されたプーリ24と、後足機構
部4のプーリ41との間にはプーリベルト43が架設さ
れている。したがって、後足機構部4のプーリ41は、
前足駆動用モータ15の作動により、プーリ41、プー
リベルト43等を介して、回転駆動させられるようにな
っている。後足11は、後足アーム44と揺動アーム4
5とからなっている。後足アーム44は、その先端側の
足形状部46が偏心ピン42に連結され、揺動アーム4
5の先端側にもピン結合されている。また、揺動アーム
45は、その基端が本体ケース2側にピン48を介して
結合されることで、回動自在に軸支されている。
【0016】図7は、後足機構部4の図1等に示した位
置におけるそれぞれの構成部の結合状態を示している。
この状態では、後足アーム44の足形状部46は地表面
47からやや離れた位置に配置されている。そして、図
8に示すように、プーリベルト43の移動によりプーリ
41が回転すると、プーリ41の偏心ピン42が移動
し、これに伴って、後足アーム44とこれにピン結合す
る揺動アーム45とがピン48を中心として回動する。
このため、後足アーム44の足形状部46の位置が変
り、同図に示すように、足形状部46が地表面47に近
接する位置に移動することとなる。
【0017】図14及び図15は、前足10と後足11
との関連動作の1コマをそれぞれ示している。図14の
ような位置にあった前足10と後足11とは、前足10
の図示の回動に伴って、例えば、図15に示すような位
置に後足11が移動する。これにより、前足10と後足
11とが、動的に動くことが表現され、やどかりの実際
の動きに近い前後足の動きが動的に表現される。
【0018】次に、図3、図9及び図13等を参照し
て、この例の駆動ユニット5について説明する。図9及
び図13に示すように、支持枠40の上面中心部に垂下
状態に固定される中心軸49には、駆動ユニット5の支
持ケース50が回動自在に垂下支持されている。この支
持ケース50内には、後輪駆動用モータ51が保持され
ている。後輪駆動用モータ51のピニオンギア52は、
減速ギア53のウォームギア54に噛合し、ウォームギ
ア54と同軸上にはピニオンギア55が形成されてい
る。一方、左右の駆動輪12,12は、差動機構部56
を介して互いに連結されている。差動機構部56は、ピ
ニオンギア55に噛合するリンクギア57と、このケー
ス58内に収納される歯車機構部59とからなってい
る。このような構造において、後輪駆動用モータ51が
作動すると、図3に示すように、駆動輪12,12が前
後進することとなり、差動機構部56と、支持ケース5
0の支持構造とにより、やどかりロボット1は、左右方
向に自在に回動されることとなる。
【0019】次に、図9乃至図12を参照して、自立機
構部6について説明する。図10(a),(b)及び図11
(a),(b)に示すように、本体ケース2には左右一対の
ガイドブロック60,60が固定されている。図11に
示すように、各ガイドブロック60には斜め下方に傾斜
する案内溝61が貫通形成されている。各案内溝61内
には、図9に示すように、押し上げ棒62が摺動自在に
支持されている。左右一対の押し上げ棒62,62は、
押し上げ棒駆動機構部63,63により、その軸線方向
に沿って往復動されるようになっている。各押し上げ棒
駆動機構部63は、押し上げ棒駆動用モータ64と、歯
車群とから概略なっている。押し上げ棒駆動用モータ6
4は、図12に示すように本体ケース2に固定されてい
る。上記歯車群は、押し上げ棒駆動用モータ64の回転
軸に連結するピニオンギア66と、減速ギア67及び増
速ギア68とからなっている。なお、押し上げ棒62に
は、ラック69が形成され、ラック69には増速ギア6
8のピニオンギア70が噛合する構造になされている。
一方、図9に示すように、本体ケース2には、傾斜スイ
ッチ71が設けられている。傾斜スイッチ71は、本体
ケース2の左右方向の傾斜に伴って揺動する揺動レバ7
2と、傾斜時に揺動レバ72に接触する左右一対の接点
73,74とからなっている。
【0020】以上の構造により、図16に示すように、
本体ケース2が左右いずれかに傾斜すると、揺動レバ7
2と、左右いずれかの接点73,74とが接触し、傾斜
スイッチ71がスイッチオンとされて、押し上げ棒駆動
用モータ64が作動する。これにより、歯車群が回転
し、ラック69とピニオンギア70との噛合によりピニ
オンギア70の回転数に見合う分だけ、押し上げ棒62
が斜め下方に押し出される。押し出された押し上げ棒6
2は、地表面47に当って、本体ケース2の転倒を防止
すると共に、押し上げ棒62と地表面47との衝突力に
より本体ケース2を元の状態に復帰させるべく作用す
る。そして、本体ケース2が、図17に示すように、元
の状態に復帰し始めると、傾斜スイッチ71がスイッチ
オフとされ、これにより、押し上げ棒62の押し出しが
停止されるだけでなく、今度は逆に、押し出し棒駆動用
モータ64側に設けられているリターンスプリング75
のバネ力によって、押し上げ棒62は元の位置に引き込
まれる。
【0021】次に、図13、図18及び図19を参照し
て、電源部7の構造について説明する。図13及び図1
8に示すように、本体ケース2には互いに噛合する同一
形状の2つの歯車76,77が枢支されている。一方の
歯車76には操作用ノブ14が連結されている。また、
各歯車76,77の回転軸には一対の電池支持具78,
79の一方が片持ち支持されている。ここで、一対の電
池支持具78,79は、互いの自由端が合致した場合に
は、電池80をその内面に搭載する形状に形成されてい
る。また、一対の歯車76,77の噛合する噛合点の下
方側の本体ケース2には、電池80を挿入したり排出す
るための空間部81が設けられていて、この空間部81
は、傾斜面82を介して、本体ケース2に形成される電
池排出口83(図19)に連通している。
【0022】以上の構造により、電池80は、一対の電
池支持具78,79に支持されて、プラス極及びマイナ
ス極に接し、各部に電力を供給する。電池80が用済み
となったら、操作用ノブ14を図18中反時計回りに回
転すると、一対の歯車76,77が、互いに逆回りに、
かつ、同一回転角度だけ回転し、電池支持具78,79
の自由端を開口する。この結果、電池80は空間部81
側に落下し、傾斜面82を介して電池排出口83から排
出される。一方、新しい電池80は逆のルートを辿り、
所定位置に容易にセットできる。
【0023】次に、図2を参照して、目玉13まわりの
構造について説明する。同図に示すように、本体ケース
2の前面上方側には、透明なプラスチック等で形成され
た目玉13用の突出部84が設けられている。本体ケー
ス2内には、突出部84に臨んで配置される眼球部85
を有するレバ状部材86が垂下支持されている。すなわ
ち、レバ状部材86は、その中間部が本体ケース2に揺
動自在に支持され、レバ状部材86の眼球部85の反対
側には、バランス用の重錘87が一体的に形成されてい
る。以上の構造により、突出部84に臨んだ眼球部85
が、やどかりロボット1の動きに伴って、前後左右に動
き、あたかも目玉13がぐるぐる回るような形相を呈す
る。もちろん、目玉13の構造としては、さらに多次元
に動き回る機構を採用しても良い。
【0024】上記構成のやどかりロボット1は、まず、
前足機構部3の各前足10を動かすことにより、4本の
前足10が、互いに位相角度を略90度ずつ喰い違らせ
たまま揺動し、前足10と地表面47との接触力により
全体が前進する。これに伴って、後足機構部4の後足1
1が上下方向に動き、やどかりロボット1全体が、実際
のやどかりと同じように歩走行動作をする。さらに、駆
動ユニット5を作動することにより、やどかりロボット
1に前進力が加わり、急速の前後進が確実に可能とな
る。加えて、制御部8の制御動作により、駆動ユニット
5の左右の駆動輪12,12に加わるロードが加減され
ることで、やどかりロボット1は自由に左右方向に移動
し、かつ、任意の曲線や円周上に沿って自由に動き回る
ことができる。このとき、歩走行の途中で転倒動作が生
じても、自立機構部6の上述の動作により、直ちに、元
の状態に復帰できる。以上の動作は、半手動による操作
によっても行なわれるが、制御部8を無線で遠隔操作す
ることにより、好みの動作をやどかりロボット1に生じ
させることができる。
【0025】図20は、やどかりロボット1の本体ケー
ス2に競技用具の1つである競技用保護アーム88を付
設した例を示している。この例のやどかりロボット1
は、競技用具を付設しなくても充分に競技等ができ、か
つ、興味ある複雑な動きをすることができる。しかしな
がら、このやどかりロボット1に、各種の競技用具を付
設することにより、さらに多様な興味ある遊びが可能と
なる。この例の競技用保護アーム88は、両側面が梯子
状のものからなり、両側面を結ぶ前端側は、図21に示
すように、弧状部89が形成されている。この弧状部8
9は、サッカーに使用するボールのごとき小ボール90
(図22参照)が当接又は捕捉し得る形状のものからな
っている。上記したように、やどかりロボット1は、停
止したり急に加速したりできるため、競技用保護アーム
88の弧状部89により小ボール90を運搬したり押し
飛ばすことができる。なお、競技用保護アーム88の両
側面は他のやどかりロボット1との衝突や、小ボール9
0の衝突時の保護やはね飛しのためにも機能する。
【0026】図22は、複数個のやどかりロボット1,
1,…によるサッカー競技の様子を模擬的に示したもの
である。競技用保護アーム88,88,…をそれぞれ付
設したやどかりロボット1,1,…が、前後左右に動き
回り、小ボール90を適宜ルールに従って移動させた
り、はね飛したりすることにより、サッカー等の競技に
似た遊びを行なうことができる。もちろん、他の競技用
具を設ければ、別の競技、例えば、ホッケー、トラツク
レース等を行なわせることができる。
【0027】◇第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図23
は、この発明の第2実施例であるやどかりロボットの内
部構造を示す垂直断面図、また、図24は、同やどかり
ロボットの前足機構部における伝達機構部の詳細構造を
示す側面図及び断面図である。この例のやどかりロボッ
ト1Aが、第1実施例のそれ(図2及び図4)と大きく
異なるところは、リンク式の伝達機構部16に代えて、
図23及び図24に示すように、ギア式の伝達機構部1
6aを用いるようにした点である。すなわち、リンクア
ーム22の第1関節軸28には第1関節ギア36が枢支
されている。第1関節ギア36に偏心して固定される偏
心ピン37と偏心ホイール21側の偏心ピン27との間
にはリンク33が架設されている。一方、リンクアーム
22の第2関節軸29に基端側を枢支される前足10の
基端側には、第2関節ギア38が設けられている。ま
た、中間ギア39が、第1関節ギア36と前足10の第
2関節ギア38の間に介挿され、双方のギア36,38
に噛合し両者を連結する構成とされている。以上の構造
により、偏心ホイール21を回転させると、各歯車列を
介して前足10,10,…が回動し、第1実施例で述べ
たリンク式のものと略同様の前足の往復動作が行なわれ
る。なお、ギア式の伝達機構部16aは、歯車による直
接的連結構造のため、リンク式のものよりもガタが少な
く前足10の動きがより確実に行なわれる。
【0028】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実
施例では、歩走行ロボットとしてやどかりの外観形状を
有するやどかりロボット1について説明したが、本体ケ
ース2の外観形状を変化させることにより、各種の歩走
行ロボットに適用される。また、前足10はこの例では
4本としたが、もちろん、これに限定するものではな
い。また、上述の実施例では、偏心ホイール21が、減
速ギアを介して、前足駆動用モータ15に連結している
が、前足駆動用モータ15に直接連結するようにしても
良い。また、上述の第1実施例では、偏心ピン34,3
4と第1関節ホイール30の偏心ピン32,32間に互
いに平行な一対のリンク35,35を架設した場合につ
いて述べたが、これに限らず、必要に応じて、一対のリ
ンク35,35のうち任意の1本を省略しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、例えば、その動く形状をやどかりの姿態に似せ
たやどかりロボットを具現できる。また、請求項4記載
の構成によれば、横倒れ時に側面に飛び出す押し上げ棒
が横倒れ動作と同期して作動するため、横倒れが確実に
防止され、歩走行ロボットに安定した動作を継続させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるやどかりロボット
の外観を示す側面図である。
【図2】同やどかりロボットの内部構造を示す垂直断面
図である。
【図3】同やどかりロボットの内部構造を示す水平断面
図である。
【図4】同やどかりロボットの前足機構部における伝達
機構部の詳細構造を示す側面図及び断面図である。
【図5】同伝達機構部の動きを詳細するための側面図で
ある。
【図6】同伝達機構部の動きを詳細するための側面図で
ある。
【図7】同やどかりロボットの後足機構部の動作を説明
するための側面図である。
【図8】同やどかりロボットの後足機構部の動作を説明
するための側面図である。
【図9】同やどかりロボットの主に自立機構部や後足機
構部の詳細構造を示す縦断面図である。
【図10】同自立機構部の伝達構造を説明するための図
で、(a)は上面図、(b)は底面図である。
【図11】同自立機構部(図10)の図で、(a)は正
面図、(b)は背面図である。
【図12】同自立機構部(図10)の側面図である。
【図13】同やどかりロボットの主に電源部及び後足機
構部の詳細構造を示す縦断面図である。
【図14】同やどかりロボットの動作の一部を説明する
ための側面図である。
【図15】同やどかりロボットの動作の一部を説明する
ための側面図である。
【図16】同やどかりロボットの横倒れ防止作用を説明
するための模式図である。
【図17】同やどかりロボットの横倒れ防止作用を説明
するための模式図である。
【図18】同やどかりロボットの電源部の電池の排出作
業を説明するための部分縦断面図である。
【図19】同やどかりロボットの電源部の電池の排出作
業を説明するための部分垂直断面図である。
【図20】同やどかりロボットに競技用具を付設した状
態を示す側面図である。
【図21】同やどかりロボット(図20)の構成を示す
水平断面図である。
【図22】同やどかりロボット(図20)の全体動作の
一例を示す模式図である。
【図23】この発明の第2実施例であるやどかりロボッ
トの内部構造を示す垂直断面図である。
【図24】同やどかりロボットの前足機構部における伝
達機構部の詳細構造を示す側面図及び断面図である。
【符号の説明】
1 やどかりロボット(歩走行ロボット) 2 本体ケース 3 前足機構部 4 後足機構部 5 駆動ユニット 6 自立機構部 7 電源部 10 前足 15 前足駆動用モータ(前足駆動部) 16,16a 伝達機構部 20 減速ギア部 21 偏心ホイール 22 リンクアーム 26,27,32,34,37,42 偏心ピン 28 第1関節軸 29 第2関節軸 30 第1関節ホイール 31,33,35 リンク 36 第1関節ギア 38 第2関節ギア 39 中間ギア 62 押し上げ棒 63 押し上げ棒駆動機構部 64 押し上げ棒駆動用モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設される複数本の前足と、これらの前
    足を駆動する前足駆動部と、該前足駆動部と前記各前足
    とを連結し、前記各前足を互いに所定の位相角度だけ喰
    い違わせて、かつ、所定の回動角度だけ揺動させる伝達
    機構部とからなる歩走行機構であって、 前記伝達機構部が、前記前足駆動部に連結する共に偏心
    ピンを有する偏心ホイールと、該偏心ホイールの前記偏
    心ピンとリンク結合すると共に第1関節軸及び第2関節
    軸が設けられたリンクアームと、前記第1関節軸に枢支
    されると共に前記偏心ホイール側とリンク結合する第1
    関節ギアと、前記第2関節軸にその基端側を枢支され、
    前記前足の基端側外周に形成される第2関節ギアと、前
    記第1関節ギアと前記第2関節ギアとに噛合する中間ギ
    アとを備えてなることを特徴とする歩走行機構。
  2. 【請求項2】 並設される複数本の前足と、これらの前
    足を駆動する前足駆動部と、該前足駆動部と前記各前足
    とを連結し、前記各前足を互いに所定の位相角度だけ喰
    い違わせて、かつ、所定の回動角度だけ揺動させる伝達
    機構部とからなる歩走行機構であって、 前記伝達機構部が、前記前足駆動部に連結すると共に偏
    心ピンを有する偏心ホイールと、該偏心ホイールの前記
    偏心ピンとリンク結合すると共に第1関節軸及び第2関
    節軸が設けられたリンクアームと、前記第1関節軸に枢
    支されると共に前記偏心ホイール側とリンク結合する第
    1関節ホイールと、前記第2関節軸にその基端側を枢支
    される前記前足と前記第1関節ホイールとの間に架設さ
    れる単一リンク又は平行リンクとを備えてなることを特
    徴とする歩走行機構。
  3. 【請求項3】 歩走行体の模擬的外観形状を有するロボ
    ットであって、請求項1又は2記載の歩走行機構を備え
    てなることを特徴とする歩走行ロボット。
  4. 【請求項4】歩走行体の模擬的外観形状を有する本体ケ
    ースと、該本体ケースの横倒れを防止する自立機構部と
    を備え、 該自立機構部が、前記本体ケースの両側から下面側に向
    かって傾斜して張り出す一対の押し上げ棒と、各押し上
    げ棒をその軸線方向に沿って往復動する押し上げ棒駆動
    機構部と、前記本体ケースの傾斜時にのみスイッチオン
    して前記押し上げ棒駆動機構部を動作する傾斜スイッチ
    とからなることを特徴とする請求項3記載の歩走行ロボ
    ット。
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