JPH10153476A - 水位検出装置 - Google Patents

水位検出装置

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JPH10153476A
JPH10153476A JP630797A JP630797A JPH10153476A JP H10153476 A JPH10153476 A JP H10153476A JP 630797 A JP630797 A JP 630797A JP 630797 A JP630797 A JP 630797A JP H10153476 A JPH10153476 A JP H10153476A
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JP
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water level
light
water
liquid
tank
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JP630797A
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English (en)
Inventor
Haruki Ogata
春樹 尾形
Katsuhiko Omodaka
克彦 面高
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タンクと本体とを電気的に結線せずともタンク
の水位を検出する。 【解決手段】水位検出装置10は、タンク3の内部に取
り付けられた浮き部171と、この浮き部171の変動
を検出する検出部172とから構成される。規定水位L
より水位が高い場合、透光孔178がフォトインタラプ
タ181の発光部の光路に一致しており、発光部からの
光が透光孔178を通過し受光部188に到達する。従
って、タンク3の水位が規定水位Lを越えていると判断
される。タンク3の水位が規定値Lより減少したとき、
棒状体173が下方に移動する。これによって透光孔1
78が光路からずれて棒状体173が発光部187から
の光を遮る。これによって水位が下がったことをが検出
される。このようにタンク3と本体とを電気的に結線せ
ずとも水位の検出を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気清浄装置等に適
用して好適な水位検出装置に関する。詳しくは貯留部に
液体の水位の変動に伴って上下動する浮き部を設け、浮
き部の位置を光学的に検出することによって、貯留部と
本体とを電気的に結線しなくとも貯留部内の水位の変化
を検知することができるようにした水位検出装置に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水や石油等の液体を使用する
ために給水用のタンクを備えた装置として加湿器、冷風
機、空気清浄装置、石油ストーブなどが知られている。
これらの装置に使用されるタンクは液体を補充、交換で
きるように着脱自在に構成されている。
【0003】これらの装置を長期間使用した結果タンク
内の水量が規定量より減少したとき、装置の運転を継続
するのは適当ではない。そこで、従来の装置にはタンク
に水位検出装置が取り付けられ、これによってタンク内
の水量を検知して、規定量よりも少なくなったときには
装置の運転を停止させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水位検
出装置では、フロートの移動による通電を検出するもの
であるため、信号を本体側に伝達するためにタンクと本
体とを何らかの結線手段で接続しなければならず、タン
ク及び本体側の構成が複雑となり、コストアップを招い
ていた。
【0005】そこで本発明は、上述したような課題を解
決したものであって、タンクと本体とを電気的に結線せ
ずともタンク内の水位の変化を検知することができる水
位検出装置を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、水等の液体の増減を検出する水
位検出装置において、液体を貯留する貯留部と、液体の
水位を検出する検出部とを有し、貯留部には貯留される
液体の水位の変動に伴って上下動する浮き部が設けら
れ、検出部は浮き部の位置により水位を検出することを
特徴とするものである。
【0007】貯留部の水位が規定水位より高い場合、浮
き部が所定の位置にあることが検出部によって検出さ
れ、貯留部の水位が規定水位を越えていると判断され
る。貯留部の水位が規定水位より減少したとき、浮き部
の位置がこれに伴って変動する。この位置の変化が検出
部によって検出され、水位が下がったことをが検出され
る。このように浮き部の位置の変化を検出部で間接的に
検出するものであるため、浮き部と検出部を電気的に結
線する必要がなく、装置の簡略化が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る空気清浄装
置の実施の一形態について、図面を参照して詳細に説明
する。
【0009】図1は本発明による実施の形態である空気
清浄装置1の構成を示している。この空気清浄装置1は
吸気口11から吸入した空気を水を用いて清浄化して排
気口12から排出するものであり、その機能は空気の吸
入排出と清浄処理に大きく分けられる。このうち空気の
清浄処理は液体を霧状に噴霧する噴霧装置2により行わ
れ、ここで使用される水は装置内に設けられたタンク3
から供給される。
【0010】まず、空気の流路について説明する。空気
清浄装置1は全体が円筒状となされ、空気清浄装置1の
キャビネット21の上部側面(図では右側上部)には吸
気口11が設けられ、キャビネット21の上面には排気
口12が設けられる。空気の流路は吸気口11からの吸
気ダクト22、排気ダクト23を経て排気口12に通じ
る経路によって形成される。
【0011】吸気口11の内縁上部から下方に傾斜した
傾斜仕切板24が設けられる。また、吸気口11の内縁
下部には電飾効果用のLED25を内包した透明部26
が取り付けられる。これら傾斜仕切板24と透明部26
の間に形成される空間が吸気ダクト22となる。吸気ダ
クト22は空気を斜め下方に導き、吸気ダクト22の途
中には噴霧装置2が配される。
【0012】傾斜仕切板24の下部は第1の垂直仕切板
27となり、噴霧装置2と対向して配される。また、透
明部15の一面が噴霧装置2に対向して配される。この
噴霧装置2周辺では吸気ダクト22は垂直下向きに空気
を導く。
【0013】空気の流れは水溜まり部28から上方に折
り返す。すなわち、第1の垂直仕切板27の左側には第
2の垂直仕切板31が設けられ、これら垂直仕切板2
7,31の間が排気ダクト23となる。排気ダクト23
の途中であって傾斜仕切板24の上側には空気の流れを
形成するファン(吸気排気部)4が配される。この排気
ダクト23により空気は傾斜仕切板24の上面の傾斜に
沿って斜め上方に吸引される。
【0014】ファン4は下側から吸入した空気を側方に
排出する。排気ダクト23の側方には上向きに湾曲した
湾曲仕切板32が設けられる。空気はこの湾曲仕切板3
2の湾曲に沿って上方に導かれ、キャビネット21の上
面の排気口12から排出される。このように吸気口11
から排気口12に至る空気の流路が形成される。
【0015】ファン4の上側には筒内を水平に仕切る水
平仕切板33が設けられ、その上側にモータ(駆動部)
5が駆動軸であるシャフト33を下向きにして取付固定
されている。シャフト33はキャビネット21の内部略
中央に配置され、先端がタンク3の底面近傍まで届くよ
うにその長さが設定される。
【0016】このシャフト33にはファン(吸気排気
部)4の他、後述する噴霧装置(液体供給部)2及びポ
ンプ(液体搬送部)34,35が連結される。このよう
にファン4、噴霧装置2及びポンプ34,35の駆動手
段を単一のモータ5で兼用させることによって部品点数
を減らしてコストを低減することができる。
【0017】続いて、空気の清浄処理を行う噴霧装置
(液体供給部)2について説明する。噴霧装置2は吸気
ダクト22の下部であって水溜まり部28の上側に配置
されており、図2に示すように下方が開口された円筒状
の回転部41と、その回転部41の内側下端に設けられ
た水受け溝(液体受部)42と、送水管43の吐出口
(吐出部)44とから構成される。
【0018】この噴霧装置2は、水吐出口44から噴出
された水を2枚の水拡散シート45,46によって外周
方向に散布し、回転する回転部41の小孔(噴出孔)5
1を通過させることにより空気清浄用の霧状水を吸気ダ
クト22内に供給散布するものである。この噴霧装置2
の周辺は外部から吸引した空気と噴霧された空気を混合
させる気水混合部となる。
【0019】回転部41の外周面には空気清浄用の水を
噴出するための小孔51が多数穿設されている。小孔5
1は噴出する霧状水の拡散を促進させるように円錐状に
くり抜かれ、大径部が外面側に、小径部が内面側に位置
するようになされている。また、回転部41の内側下端
には全周に亘って水受け溝42が形成されている。この
水受け溝42は水吐出口44からの噴出した水を噴霧前
に一時的に溜めるためのものである。
【0020】回転部41の上面内側の中心から円柱部5
2が下方に向けて突設され、この円柱部52がシャフト
33に挿通固定され、回転部41はモータ5(図1)に
よって回転駆動される。
【0021】回転部41の内側には送水管43の水吐出
口44が配される。この送水管43はタンク3(図1)
からの送水路であり、送水管43の内側中心には回転駆
動されるシャフト33が配される。なお、送水管43は
水溜まり部28(図1)に挿嵌されており、シャフト3
3が回転しても回転しない。
【0022】回転部41の円柱部52の下端であって水
吐出口44に対向して、円形薄板状の上側水拡散シート
(第1の液体拡散部)45が水平に取り付けられる。水
吐出口44から上方に噴出した水の大部分はこの上側水
拡散シート45に当たって落下する。
【0023】上側水拡散シート45の下側には同じく円
形薄板状の下側水拡散シート(第2の液体拡散部)46
が水吐出口44に水平に取り付けられる。この下側水拡
散シート46は上側水拡散シート46に当たって落下し
た水を外周方向に拡散させるものである。
【0024】下側水拡散シート46の中心には水吐出口
44に対応した丸孔が設けられ、この丸孔を囲むように
4個の取付孔53が設けられる。この取付孔53に水吐
出口44の上部に突設された4個の突起54が挿通され
て、下側水拡散シート46が取り付けられる。下側水拡
散シート46の外縁は歯形状に形成されている。これに
よって水吐出口44から噴出された水を全周に均等に散
布するようにしている。
【0025】この噴霧装置2では、図3に示すように水
吐出口44から噴出された水が水拡散シート45,46
によって散布されて水受け溝42に落下する。この水は
回転する回転部41の回転力により内壁面に沿って上昇
し、小孔51から外側に水が霧状水(微細水滴)となっ
て噴出される。また、噴出された水は気水混合部を構成
する垂直仕切板27等の内壁に衝突することにより、微
細水滴化がさらに促進される。
【0026】なお、この噴霧装置2は後述するように連
結部153,154によって本体側に対して着脱自在と
なされる。また、図1に示すように噴霧装置2の側方に
は透明部26が取り付けられ、ユーザが透明部26を通
じて内部を観察できるようになっている。透明部26の
内部には複数のLED25が取り付けられる。噴霧装置
2の駆動時にはこのLED25が点灯して散布される霧
状水を照らし、電光飾効果をもたらす。
【0027】続いて、噴霧装置2に使用される空気清浄
用の水を貯留するタンク(液体貯留装置、貯留部、液体
回収部)3について説明する。タンク3は、図4及び図
4のA−A断面図である図5に示すように円筒状の中空
体であるタンクケース61と、その上面に取り付けられ
た環状の筒口62とから構成される。
【0028】タンクケース61は透明な材質で形成さ
れ、その外径は装置本体内に挿嵌されるようにキャビネ
ット21(図1)の下部開口部63(図1)の内径より
やや小さく設定される。
【0029】また、筒口62は本体の圧入部64(図1
0)が圧入される部分であり、タンクケース61の中心
よりオフセットされて取り付けられている。この筒口6
2に対応して本体側の圧入部64(図10)の位置も設
定されているので、タンク3を本体に装着したとき常に
所定の向きとなり、タンク流入口65や後述する突出筒
部176が所定の位置に配される。
【0030】筒口62の外周には滑り止めのローレット
部69が設けられている。筒口62の内側であってタン
クケース61の上面には図4に示すようにポンプ装置6
(図1)が挿入される円形のポンプ挿入孔63が穿設さ
れる。また、ポンプ挿入孔63に隣接して本体側から水
が流入する三日月状のタンク流入口65が穿設される。
【0031】タンク3の上側内面には点線でしめすよう
な円形状のタンク蓋(蓋体)71が取り付けられる。こ
のタンク蓋71はタンク3を装置本体から外したとき
に、ポンプ挿入孔63とタンク流入口65を塞いで水の
漏出を防止するものである。
【0032】図6に示すように、筒口62の内側であっ
てタンク3の上面には上板79が嵌め込まれ、その上か
ら筒口62が装着されて上板79の端部を固定してい
る。この上板79には上述したポンプ挿入孔63とタン
ク流入口65に対応して同形状の孔が設けられている。
この上板79の上面であってタンク流入口65の端縁に
は、後述する排出口バルブ131(図10)を押し上げ
るための押圧ボス(突部)66が立設される。
【0033】この上板79とタンク3の上面との間に薄
いゴム製の水切りヘラ64が挟み込まれている。この水
切りヘラ64はポンプ挿入孔63の内周面から内方にわ
ずかに突出して、ポンプ装置6を抜き出すときにその外
面に付着した水滴を落とす。
【0034】タンク3の上側内面であってポンプ挿入孔
63の縁には鈎爪状の蓋取付部72が下方に向けて突設
され、ここにタンク蓋71が回動自在に掛止される。ま
た、この蓋取付部72に近接して、タンク3の上側内面
にはバネ取付部73が下方に向けて突設されており、こ
こにバネ74が巻装されている。
【0035】バネ74の一端はタンク蓋71の下面側に
設けられたバネ掛止部75に挿通され、他端はタンク3
の上側内面に当接している。このバネ74によってタン
ク蓋71は閉じる方向に付勢されている。なお、ポンプ
挿入孔63及びタンク流入口65を囲むようにリブ76
が立設され、タンク蓋71が閉じるとこのリブ76に密
着する。
【0036】このタンク蓋71はポンプ挿入孔63に挿
入されるポンプ装置6に押圧されて開放され、ポンプ装
置6を抜いたときはバネ74の付勢力によって閉じられ
る。ポンプ装置6の挿入及び抜脱に対応してタンク蓋7
1の開閉を行うことによって、タンク3を取り外した後
の運搬時等に水の漏出を効果的に防止することができ
る。
【0037】タンク3は、図1に示すようにタンクの着
脱機構7によりキャビネット21の下部に着脱自在に取
り付けられる。このタンクの着脱機構7では、タンク3
を保持するための2個の固定レバー81,81がキャビ
ネット21の両側面に回動自在に取り付けられる。
【0038】この固定レバー81,81は下端部が内側
に屈折されて爪状の係止部82,82となる。一方、タ
ンク3の側面には被係止部85,85が凹設され、ここ
に係止部82,82が係止されてタンク3が保持され
る。タンク3の左右側面にはレバー操作孔83,83が
設けられ、ここを通じてユーザが固定レバー81,81
を係止又は解除を行うことができる。これら固定レバー
81,81はタンク3を保持した状態においてその外側
面がキャビネット21の外周面に一致し、外観上の統一
感を持たせている。
【0039】固定レバー81,81の上部にはタンク押
圧部84,84が内方に向けて突設される。すなわち、
係止部82,82と押圧部84,84との間に固定レバ
ー81,81の軸が配されるようになる。これは固定レ
バー81,81を回動させて係止部82,82による係
止が解除されると同時に、タンク押圧部84,84がタ
ンク3の上面(被押圧部)に接触してこれを下方に押し
出すようにするためである。
【0040】タンク3が本体に装着された状態では本体
側の圧入部64(図10)が筒口62の内側に圧入され
ていると共に、ポンプ装置6がポンプ挿入孔63に挿入
されている。また、ポンプ装置6の下端に押圧されてタ
ンク蓋71が開いている。なお、タンク3の装着及び離
脱操作の詳細については排出口バルブ131の動作とと
もに後述する。
【0041】続いてタンク3内の水を噴霧装置2に供給
するためのポンプ装置6(液体搬送部)6について説明
する。
【0042】ポンプ装置6は図7に示すように円筒状の
外筒91と、その下端に取り付けられたフィルタ装置8
と、外筒91内部に取り付けられた2個のポンプ34,
35とから構成される。
【0043】図8に示すフィルタ装置8は吸入する水に
含まれる塵等を除去するものである。フィルタ装置8の
ケース92は円形の薄い中空体に形成され、その内部中
央が仕切板93によって仕切られている。仕切られた一
方の第1の部屋96には弾性ゴム等により形成された開
閉自在な吸入口バルブ(弁体)97が設けられ、他方の
第2の部屋94にはフィルタエレメント(濾過材)95
が詰め込まれている。
【0044】従って、吸入口バルブ97が配置される第
1の部屋96とフィルタエレメントが配される第2の部
屋94とは水平方向に並列に配されることになり、フィ
ルタ装置8の薄型化が図られている。
【0045】第1の部屋96の底面であって吸入口バル
ブ97の下側に対応して円状のフィルタ吸入口104が
設けられている。吸入口バルブ97は薄い円板体に略T
字状のバルブ掛止部98を設けたものある。このバルブ
掛止部98がケース92の内部底面に立設された2個の
突設部101,101の間に嵌め込まれて軸となり、開
閉自在となされる。
【0046】仕切板93の一部が欠けてフィルタエレメ
ント95側に通じる通過孔102が設けられる。また、
フィルタエレメント95が詰められた第2の部屋94の
上面には半円状のフィルタ排出口103が設けられてい
る。フィルタ吸入口104から流入した水は、フィルタ
エレメント95で不要な塵等が除去され、フィルタ排出
口103からポンプ34,35(図7)に送られる。
【0047】吸入口バルブ97の開閉はポンプ装置6及
びフィルタ装置8の内部の圧力によって制御される。す
なわち、ポンプ34,35(図7)が駆動されて水若し
くは空気が上方に強制的に送られると、この流れによっ
てケース92内部が負圧となり、吸入口バルブ97が開
放される。また、ポンプ装置6をタンク3(図1)から
抜いたとき、負圧がなくなるため吸入口バルブ97の自
重によって、吸入口バルブ97が閉じる。このように吸
入口バルブ97の開閉を負圧を利用して行うことによ
り、バルブ開閉のための機構を簡略化することができ、
コストを低減することができる。
【0048】図7に示すようにフィルタ装置8の上側に
はポンプケーシング111が取り付けられる。ポンプケ
ーシング111はポンプ34,35を内包して形成さ
れ、下側のポンプ34はフィルタ装置8に近接して配さ
れ、上側のポンプ35はポンプ34から一定距離をおい
て配される。上下のポンプ34,35の間は比較的太い
内径の送水路112で接続される。2個のポンプ34,
35を設けたのは水の送水力を高めるためである。
【0049】上側のポンプ35の上面にはポンプ仕切板
部113がポンプケーシング111の筒内を横切るよう
にして設けられ、その外周には円周方向に向かって複数
の通過孔114が穿設される。ポンプ34,35から水
はこの通過孔114を通じて上側に送られる。
【0050】これらポンプ34,35は垂直な軸部39
によって一体的に連結され、この軸部39にシャフト3
3が挿通固定される。シャフト33の下端はポンプケー
シング111下部の軸受115に回転自在に挿通支持さ
れる。
【0051】また、図1に示すようにタンク3を装着し
たときポンプ装置6はタンク3内に挿入され、両方のポ
ンプ34,35が水中に没している。これは次の理由に
よる。例えば、ポンプ34,35を空気中に配し、使用
時だけ水を送出するようにした場合、ポンプ34,35
の回転始動時に空気を排出することによって水を吸入し
なければならない。つまり、空気の排出による負圧を利
用して水を吸入するので、気密性の高いポンプが必要と
なり、コストアップにつながると共に耐久性も劣る。
【0052】しかし、本願のように停止時にすでにポン
プ34,35が水中に没した状態であれば、回転始動時
に水の送水により発生する負圧で水を吸入することがで
きる。つまり、空気の排出によらずに送水が可能である
ので、気密性の高いポンプが不要となり、安価で耐久性
の高いポンプを使用することができる。
【0053】図7に戻って、ポンプ仕切板部113の中
央には円柱部116が上方に立設され、ここにシャフト
33が回転自在に挿通支持されている。この円柱部11
6はシャフト33の軸受としての働きをする。
【0054】ポンプケーシング111の上部は円錐部1
17となってすぼまり、その上端に送水管43が連設さ
れる。送水管43は上述した噴霧装置2(図2)に水を
供給するものである。なお、円錐部117を設けること
により、内径の細い送水管43への流入が滞りなく行わ
れる。
【0055】続いて、図1において噴霧装置2によって
散布された水をタンク3に回収する手段である液体搬送
機構部9について説明する。
【0056】この液体搬送機構部9は、噴霧装置2から
の水を集める水溜まり部28と、この水溜まり部28か
らの水をタンク3に導く環状排水路(搬送路)121と
から構成される。
【0057】水溜まり部28は凹皿状に形成されて、噴
霧装置2の下方に配置される。ここで確実に水が捕集で
きるように送水管43の周囲はやや膨出され略円錐状に
形成される。
【0058】この水溜まり部28には環状排水路121
に通じる水受け排水口122が設けられる。なお、図示
しないが水受け排水口122に水が集まるように、水溜
まり部28は水受け排水口122の周辺が最も低くなる
ように全体的にわずかな傾斜がつけられている。
【0059】環状排水路121は図9に示すように水受
け排水口122から略1周して本体排出口123に至る
経路を形成する。環状排水路121は本体排出口123
に近いほど低くなるように緩やかな傾斜路となってお
り、この傾斜面によって水が導かれる。
【0060】環状排水路121によって排水を行うこと
としたのは、後述するが装置が転倒したときに、この環
状排水路121に水が溜まって空気の流入を防ぐことに
より、水漏れを防止するためである。
【0061】図10に示すように環状排水路121の本
体排出口123の周辺は1段低くなっており、この外周
側にタンク3の筒口62に圧入される圧入部64が取り
付けられている。圧入部62は外周はわずかに湾曲して
膨出され、圧入されたときこの湾曲部分が筒口62の内
周面に対して圧接されてタンク3の装着を確実にする。
【0062】本体排出口123に水漏れを防止するため
の弁機構13が設けられる。この弁機構13は、図10
に示すように本体排出口123に取り付けられた排出口
バルブ(弁体)131と、これを押し上げるための押圧
ボス66とから構成される。
【0063】排出口バルブ131は弾性ゴム等により形
成された傘状体132と、その傘状体132の上側湾曲
面に設けられた支持軸133とで構成され、傘状体13
2を下側にして取り付けられる。この傘状体132の外
径は本体排出口123の内径よりも大きく設定されてお
り、排出口バルブ131が本体排出口123に密着した
ときはこれを塞ぐ。排出口バルブ131の下面は押圧ボ
ス66の上端部の形状に合わせて湾曲した凹状の当接部
134が設けられている。
【0064】一方、排出口バルブ131に対向する天井
面には筒状部135が下方に向けて立設され、その内側
に圧縮バネ136が挿嵌されており、その下から排出口
バルブ131の支持軸133が挿入される。従って、圧
縮バネ136によって排出口バルブ131は下方、すな
わち閉じる方向に付勢されている。
【0065】タンク3が装着された状態では、排出口バ
ルブ131の下面にタンク3の押圧ボス66が当接し、
圧縮バネ136の付勢力に抗してこれを押し上げてい
る。従って、排出口バルブ131は開弁しており、水は
本体排出口123を通じてタンク3に流入する。
【0066】また、タンク3を外した状態では、図11
に示すように押圧ボス66の押圧がなくなるので、圧縮
バネ136の付勢力によって排出口バルブ131の傘状
体132が本体排出口123に密着し閉弁する。なお、
本体排出口123の上側面にはパッキング(図示せず)
が取り付けられており、排出口バルブ131がこのパッ
キングに密着して水漏れが防止される。
【0067】このように簡易な構成でタンク3の着脱に
対応して排出口バルブ131の開閉が行われるので、タ
ンク3を本体から外したときに水溜まり部28や環状排
水路121に残留した水が本体排出口123から外部に
漏出するのが防止される。
【0068】以上のように構成された空気清浄装置1に
ついてその動作を以下に説明する。図1において、電源
が投入され空気清浄処理の開始が指示されると、モータ
5によってファン4、噴霧装置2及びポンプ34,35
が回転駆動される。回転するファン4によって吸引力が
発生し、吸気口11から外部の空気が吸入される。
【0069】ファン4は空気清浄装置1内外に対する強
制的な空気の循環ルートを生成させる働きもあるので、
室内の空気清浄化を促進させ、室内の広範囲の空気を清
浄化することができる。
【0070】一方、回転駆動されるポンプ34,35に
よってタンク3からの揚水が開始され、送水管43を通
じて噴霧装置2に送水される。図3に示すようにこの水
は送水管43の水吐出口44から噴出する。噴出した水
は上側水拡散シート45に当たって下側拡散シート46
上に落下する。この水は水吐出口44から直接流出した
水に合流して、下側水拡散シート46の外縁から外周方
向に散布される。このとき、下側水拡散シート46の外
縁は歯形状となされているので、水は全周に亘って略均
一に散布される。
【0071】散布された水の大部分は高速回転する回転
部41の内側の水受け溝42に落下する。水受け溝42
に一時的に溜められた水は回転部41の回転力により内
壁面に沿って上昇し、小孔51から外側に噴出する。
【0072】図12に示すように水は回転部41の小孔
51を通過することにより多数の微細小粒に細分化され
て吸気ダクト22内に散布され、噴霧装置2の周囲が霧
状の水で満たされ、ここが気水混合部となる。吸入され
た空気に含まれる塵埃や臭いの成分などは、この霧状水
に吸着され捕集される。このように水を細分化して散布
することによって、空気と水との接触面積を大きくして
塵埃等を水滴に吸着し易くすることができ、空気の清浄
効率を向上させることができる。
【0073】また、この噴霧装置2では回転部41の回
転力を利用して水を散布しているので、例えばポンプの
送水力で直接水を散布する場合に比し、ポンプ34,3
5(図1)の送水力が低くても十分な噴霧を行うことが
できる。従って、安価なポンプを使用することができ、
コスト低減を図ることができる。
【0074】水滴を含んだ空気はそのまま下方の水溜ま
り部28に達する。水溜まり部28では空気が排気ダク
ト23に流入すべくその流れを上方に転じる。ここで、
塵や埃等を含んだ水滴は水溜まり部28に滴下し、また
噴霧装置2の周囲の内壁面に付着した水も水溜まり部2
8に滴下する。これによって、分離された水とともに空
気に含まれていた塵や埃等が除去されて空気が清浄化さ
れる。
【0075】水溜まり部28に溜まった水は水受け排水
口122から環状排水路121に流入し、この環状排水
路121に導かれて本体排出口123に達する。ここか
ら水はタンク3のタンク流入口65を通じてタンク3に
回収され、再度空気清浄用の水として使用される。
【0076】一方、図1に示すように清浄化された空気
は排気ダクト23内を上昇し、ファン4によって排気口
12より外部に排出される。このように空気清浄装置1
は強制的に空気と水とを接触させ、空気中の塵埃が吸着
されるので、簡単な構成で効率よく空気の清浄を行うこ
とができる。
【0077】本例では図12に示すように水がタンク流
入口65を通じてタンク3に流入するようにしたが、図
13に示すようにポンプ装置6内部の円錐部117を利
用して水をタンク3に回収する搬送機構としてもよい。
【0078】この場合、ポンプ装置6の外筒91の側面
に吸込口141,排出口142を設ける。吸込口141
は環状排水路121の最も内周に位置する終端部143
に対して開口され、排出口142は円錐部117の下部
に対応して開口され、タンク3の内部に配される。すな
わち、外筒91の内部であって内周側が送水路(水の搬
出手段)、すなわち送水管43として利用され、外周側
が排水路144(水の搬入手段)として利用される。
【0079】環状排水路121を導かれてきた水は吸込
口141を通じて外筒91内に流入する。この水は排水
路114内を下方に落下し、円錐部117の傾斜面に導
かれて排出口142から流出しタンク3内に回収され
る。
【0080】このようにポンプ装置6の外筒91の内側
であって、送水管43を内周側に配し、送水管の外周側
を排水路144とすることにより、タンク3の上面にタ
ンク流入口65(図4)を設ける必要がなくなり、ポン
プ挿入孔63を一つ設けるだけでよい。従って、タンク
3の形状が簡易なものとなり、加工費を低減できる。ま
た、円錐部117を利用しているので、排水路に水が溜
まることがなく、排水が滞りなく行われる。
【0081】続いて、タンク3の着脱操作について説明
する。噴霧装置2で使用された水は循環しながら再利用
されるが、長期間使用した水は汚れがひどくなるため定
期的に廃棄する必要がある。
【0082】まず、図1に示すようにタンク3が本体に
装着された状態からタンク3を取り外す操作について説
明する。
【0083】最初に図14に示すようにレバー操作孔8
3,83を通じて左右の固定レバー81,81の係止部
82,82をタンク3の被係止部85,85から外して
上方に引き上げ、固定レバー81,81を回動させる。
このとき、タンク押圧部84,84がタンク3の上面
(被押圧部)に当接して、これを下方に押圧する。これ
によってタンク3が下部開口部63から少し押し出され
る。
【0084】同時にタンク3の筒口62の内側に圧入さ
れていた本体側の圧入部64が抜脱する。また、タンク
3の押圧ボス66が排出口バルブ131から離れ、排出
口バルブ131が本体排出口123に密着して水の漏出
を防止する。
【0085】この状態から図15のようにタンクの把手
(図示せず)を引くことによりタンク3を下方に抜いて
いくと、ポンプ装置6がポンプ挿入孔63から徐々に離
脱する。これに伴ってポンプ装置6の先端に当接して開
放されていたタンク蓋71がバネ74の付勢力によって
閉まっていく。
【0086】そして、図16に示すようにタンク3が本
体の下部開口部63から抜き出されると、ポンプ装置6
が完全にポンプ挿入孔63から離脱する。このとき、タ
ンク蓋71によってポンプ挿入孔63及びタンク流入口
65が完全に塞がれている。これで、タンク3の取り外
しが完了する。
【0087】このように固定レバー81,81を引き上
げるだけでタンク3の係止の解除と押し出しを同時に行
うことができるので、タンク3の取り外し操作が容易で
ある。
【0088】なお、ポンプ装置6をタンク3から離脱す
るとき、ポンプ装置6の外周面に水切りヘラ64が接触
して、付着した水が取り除かれるので、タンク3を外し
た直後にポンプ装置6から水が垂れることがない。
【0089】また、ポンプ装置6のフィルタ装置8から
水が垂れた場合でも、タンク3を下方に抜くようになっ
ているので、タンク上面の筒口62の内側に落下し、タ
ンク3を持つユーザの手が濡れるようなことがない。
【0090】一方、タンク3を装着するときは、タンク
3を本体の下面開口部63から押し込む。これによっ
て、本体の圧入部64が筒口62に圧入され、押圧ボス
66が排出口バルブ131を押し上げて開く。タンク3
を完全に装着してから、係止部82,82をタンク3の
被係止部85,85に係止する。これで、タンク3が確
実に保持される。
【0091】続いて、空気清浄装置1のメンテナンス方
法について説明する。空気清浄装置1を長期間使用した
場合には塵埃等を含んだ水の循環によって装置内部が汚
れるため定期的に清掃するのが好ましい。
【0092】この空気清浄装置1は図17に示すタンク
3を外した状態から、噴霧装置2、液体搬送機構部9及
びポンプ装置6を一体として取り外して、噴霧装置2の
清掃等を行うことができる。
【0093】水溜まり部28の外縁は上方に立ち上げら
れて圧入部155が全周に亘って立設されており、これ
が本体側に圧入されることによって液体搬送機構部9が
本体に装着されている。また、図3に示すようにシャフ
ト33は噴霧装置2の上側で分離可能となされる。
【0094】同図に示すように、シャフト33は上軸1
51と下軸152とで構成され、上軸151の下部は上
側連結部153に挿通固定され、一方下軸152の上部
は下側連結部154に挿通固定される。なお、噴霧装置
2の回転部41は下側連結部154に取り付けられてい
る。
【0095】上側連結部153は図19に示すように下
部が上側三角錐部156(案内部)が形成された円柱体
であり、上軸151を中心として下面から軸方向に沿っ
て所定の深さの挿入穴161(図3)が設けられてい
る。挿入穴161の断面は対向する2面が円弧状に形成
され、他の2面が平面状に形成される(図20A)。
【0096】一方、下側連結部154は上部に下側三角
錐部157(被案内部)が形成された柱体であり、その
断面は上側連結部153の挿入穴161(図20A)に
挿入できるようにこれに対応して形成される。
【0097】また、図3に示すように上側連結部153
の挿入穴161の内部には連結凸部162,162が対
向する2面に設けられる。一方、下側連結部154の対
向する2面にこれら連結凸部162,162が掛止され
る連結凹部163,163が設けられる。
【0098】これら連結凸部162,162が連結凹部
163,163に掛止されることによって、上下の連結
部153,154が連結される。また、図20Aに示す
ように下側連結部154は円弧面と平面との組み合わせ
で形成されているので、上側連結部153が回転したと
きはこれに伴って下側連結部154も回転する。
【0099】次に、この空気清浄装置1において噴霧装
置2、ポンプ装置6及び液体搬送機構部9の取り外しの
操作手順について説明する。図17のようにタンク3が
外された状態から、ポンプ装置6等を下方に引く。これ
によって図18に示すように圧入部155が本体から抜
けるとともに、下側連結部154が上側連結部153か
ら外れ、噴霧装置2、ポンプ装置6及び液体搬送機構部
9が一体となって本体から分離し、これらを下面開口部
63が抜き出すことができる。
【0100】噴霧装置2、ポンプ装置6及び液体搬送機
構部9を取り外すことによって、噴霧装置2や水溜まり
部28に付着した汚れを容易に清掃することができる。
また、ポンプ34,35等の各部品が故障したときに
も、部品交換が容易である。
【0101】また、取り外した噴霧装置2、ポンプ装置
6及び液体搬送機構部9を本体に装着するときは、本体
の下面開口部63からこれらを入れて、圧入部155を
本体側に圧入する。このとき、図20Aに示すように上
側連結部153の挿入穴161の形状に対して下側連結
部154は所定の向きで挿入する必要がある。
【0102】ここで、図20B及び図21に示すように
上側連結部153に対して下側連結部154を連結する
とき、三角錐部156,157同士がまず接触する。こ
のとき、下側連結部154の下側三角錐部157の頂部
は上側連結部153の上側三角錐部156の斜面に案内
され、図22に示すように下側連結部154と上側連結
部153が互いに反対方向に回転させられる。これによ
って下側連結部154は図20Aに示すように挿入穴1
61に対して所定の向きとなる。
【0103】この状態で下側連結部154を挿入穴16
1に挿入すれば、図3に示すように連結凸部162,1
62が連結凹部163,163に掛止され、上軸151
と下軸152が連結される。従って、上側連結部153
と下側連結部154を連結するとき、下側連結部154
の向きを気遣う必要がなく、装着が容易となる。
【0104】このように空気清浄装置1は噴霧装置2、
ポンプ装置6及び液体搬送機構部9を一体として取り外
すことができるので、清掃又は部品交換等のメンテナン
スを容易に行うことができる。
【0105】続いて、本発明に係る空気清浄装置1の水
位検出装置10について説明する。この空気清浄装置1
は、タンク3内に貯留されている水が規定量より減少し
たとき、又は装置の動作中にタンク3が本体から外され
たときに、自動的にモータ5の回転を停止するように制
御される。
【0106】このタンク3の水位の変動及び有無の判断
は、図23に示す水位検出装置10によって行われる。
この水位検出装置10はタンク3と本体とを信号線等の
電気的結線を行わずにタンク3の水位の変動及びタンク
3の有無を検出するものである。
【0107】水位検出装置10は、タンク3の内部に取
り付けられた浮き部171と、この浮き部171の変動
を検出する検出部172とから構成される。この浮き部
171は、タンク内に上下移動自在に取り付けれた棒状
体173と、この棒状体173の下端に装着されたフロ
ート174とからなる。
【0108】タンク3の内部底面には円柱状の底部円柱
部175が形成されると共に、タンク3の上面には円筒
状の突出筒部(突出部)176が設けられる。棒状体1
73の下端は筒状に形成されてその内側が挿入穴177
となされ、ここに底部円柱部175が挿入される。ま
た、棒状体173の上端はタンク3の突出筒部176の
内部に挿入される。
【0109】棒状体173の上部には後述する検出部1
72の検出に使用される透光孔(透光部)178が設け
られている。この棒状体173は透光孔178以外では
光を透過させないように例えば黒色の材質で成形されて
いる。また、この水位検出装置10は光学的に棒状体1
73の位置を検出するものであり、光を通過させる必要
があるのでタンク3は透明な材質で成形されている。
【0110】この棒状体173が最上位置にあるときは
底部円柱部175が挿入穴177から抜けないようにな
され、棒状体173が最下位置にあるときは突出筒部1
76から棒状体173から抜けないようになされてい
る。すなわち、棒状体173は底部円柱部175及び突
出筒部176に保持されて所定の範囲を上下移動可能に
取り付けられている。
【0111】この棒状体173はフロート174の浮力
によってタンク3内部の水位に対応して移動する。例え
ば、タンク3の水位が規定水位Lを越えているときは、
フロート174によって与えられる浮力によって棒状体
173が最上位置に位置する。このとき、棒状体173
はその上端が突出筒部176の内面上部に当接して位置
規制されている。一方、タンク3の水位が規定水位Lよ
り下になった場合には、フロート174によって棒状体
173が水位に対応して下方に移動する。
【0112】図23及び図24に示す検出部172は、
透過型センサであるフォトインタラプタ181と、誤動
作防止用の遮光レバー182と、遮光レバー182を支
持する支持部183とから構成される。
【0113】図24に示すようにキャビネット21の内
側であってタンク3の上側には水平な仕切板部184が
設けられ、この仕切板部184の上面に円柱状の取付ボ
ス185,185が突設される。フォトインタラプタ1
81は発光部187及び受光部188(図25)を下側
にしてこの取付ボス185,185の上部にネジ19
1,191によって取り付けられる。フォトインタラプ
タ181の発光部187及び受光部188の間に対応し
て、突出筒部176(図23)が挿通される丸孔199
が設けられている。
【0114】図25に示すようにフォトインタラプタ1
81のコ字状部分は周知のとおり一方に発光部187が
取り付けられ、他方に受光部188が取り付けられる。
ここでは、発光部187からの光が受光部188に到達
したか否かによりタンク3の水位の変動を検出する。
【0115】図24に戻って支持部183は、側面視略
L字状に折り曲げられ、その水平板部192が取付ボス
185,185とフォトインタラプタ181との間にネ
ジ191,191で固定される。垂直板部193の上部
には上面視略コ字状のレバー取付板部194が形成され
る。
【0116】レバー取付板部194の対向する板部の間
にはレバー軸195が差し渡され、このレバー軸195
に遮光レバー182が下向きに回動自在に取り付けられ
る。この遮光レバー182は角柱部材の下端を屈折させ
て幅の広い遮光部195を設けたものである。
【0117】図23に示すようにタンク3が装着された
とき、タンク3の突出筒部176が丸孔199を挿通し
て遮光レバー182に接触し、これを反時計方向に回動
させる。一方、タンク3が外されたときは遮光部195
がフォトインタラプタ181の発光部187と受光部1
88(図25)の間に配されて光路を遮る。
【0118】以上のように構成された水位検出装置10
についてその動作を説明する。まず、タンク3の水位の
変動についての検出について述べる。
【0119】図23に示すように満水となったタンク3
が装着されたとき、フロート174の浮力によって棒状
体173が最上位置まで押し上げられている。このと
き、図25に示すように透光孔178がフォトインタラ
プタ181の発光部187の光路に一致しており、発光
部187からの光が透光孔178を通過し、受光部18
8に到達する。従って、タンク3の水位が規定水位Lを
越えていると判断される。
【0120】図26に示すようにタンク3の水位が規定
値Lより減少したとき、棒状体173が下方に移動す
る。これによって透光孔178が光路からずれて棒状体
173が発光部187からの光を遮り、受光体188
(図25)は光を検出しない。これによって水位が下が
ったことをが検出され、モータ5(図1)の駆動が停止
される。
【0121】続いて、タンク3の有無についての検出に
ついて説明する。図23に示すようにタンク3が装着さ
れているときは、遮光レバー182はタンク3の突出筒
部176に当接して反時計方向に回動している。
【0122】このタンク3が空気清浄装置1の運転中に
外されたときは、突出筒部176の規制がなくなるの
で、遮光レバー182は時計方向に回動して二点鎖線で
示すように略垂直に配される。このとき、遮光部195
は棒状体173の透光孔178があった位置に配され、
フォトインタラプタ181の発光部187(図25)か
らの光を遮る。これによってタンク3が取り外されたこ
とが検出され、モータ5(図1)の駆動が停止される。
【0123】このように空気清浄装置1では、タンク3
内に貯留されている水が規定量より減少したとき、又は
装置の動作中にタンク3が本体から外されたときにこれ
を検出して運転が停止されるので、水が本体に供給され
ない状態で運転が続行されるような事態が回避される。
【0124】この水位検出装置10では、タンク3と本
体とを信号線等の電気的結線を行わなくともタンクの水
位やその有無の検出が可能である。従って、タンクと本
体との電気的結線が不要であり、装置全体を構成を簡略
化することができる。
【0125】また、本例では遮光レバー182の自重に
より遮光位置に配されるようになされているが、バネ等
の付勢手段により常時遮光位置に配されるように付勢し
てもよい。これによれば、装置全体が転倒した場合で
も、誤動作なく運転が停止される。
【0126】続いて、本発明に係る空気清浄装置1の転
倒時の水漏れ防止機能について説明する。この空気清浄
装置1は装置が不慮に転倒した場合に本体内部から空気
清浄用の水が漏れるのが防止される。
【0127】図9に示すように空気清浄に使用された水
をタンク3(図1)に導く環状排水路121は水受け排
水口122から略1周して本体排出口123に至る経路
を形成する。装置の運転中はこの環状排水路121を通
じて水が絶え間なく流れている。
【0128】この装置の運転中に何らかの外的要因によ
って空気清浄装置1が転倒した場合、図示しない転倒検
出器によってこれが検出され、モータ5(図1)の駆動
を停止させる。
【0129】このとき、図27に示すように流れていた
水が環状排水路121の下側に溜まり、環状排水路12
1を完全に塞いだ状態となる。本体から水が漏れるとき
は逆に本体内部に空気が流入する必要があるが、環状排
水路121に溜まった水がこの空気の流入を妨げる。従
って、外部への水の漏出が防止される。
【0130】また、空気清浄装置1の停止時であっても
不慮に転倒した場合はポンプ装置6(図1)を通じて水
が本体内部に流入し、環状排水路121に水が溜まり空
気の流入を妨げる。従って、本体内部から水が外部に漏
れ出すことが防止される。
【0131】なお、この環状排水路121は本体を略1
周しているので、装置がどの方向に転倒した場合でも水
の漏出が防止される。このように環状排水路121を設
けることによって、簡易な構成で外部への水漏れを防止
することができる。
【0132】なお、図1に示した噴霧装置2、ポンプ装
置6、フィルタ装置8、タンク3、水位検出装置10
(図23)、弁機構13(図10)に係る構成等は空気
清浄装置に適用した例を説明したが、これらの発明は加
湿器、冷風機、石油ストーブ等の液体を使用する他の装
置に適用して極めて好適である。
【0133】図28は本発明に係るマイナスイオン発生
装置201を示している。本例のマイナスイオン発生装
置201は回転体である噴霧装置2の遠心力により発生
される霧状水(微細水滴)に着目したものであって、構
造自体は前述した空気清浄装置1と同様である。
【0134】このマイナスイオン発生装置201の動作
について、図1を参照して説明する。マイナスイオン発
生装置201の電源を投入すると、送水管43から噴出
された水が高速回転する噴霧装置2から微小な霧状水と
して吸気ダクト22内に散布され、ここが気水混合部と
なる。吸気口11から吸入された空気はこの霧状水の中
を通過して、排気口12から排出される。
【0135】周知のように、例えば滝壺などの周囲に飛
散する霧浄水にはいわゆる「レナード効果」により多く
のマイナスイオンが含まれている。従って、本発明のマ
イナスイオン発生装置201の場合にも、「レナード効
果」により室内に排気される清浄空気には大量のマイナ
スイオンが含まれることになり、このマイナスイオンに
より鎮静効果や疲労回復の促進など人体に対する多くの
効果を期待することができる。この他にマイナスイオン
による効果としては、心肺機能を高めて血圧や呼吸を整
えたり、血糖値を低下させたり火傷に対する治癒効果な
どがあり本発明のマイナスイオン発生装置により健康的
で快適な室内環境を実現することができる。生物(植
物)などの成長促進作用も向上することができる。
【0136】マイナスイオンは例えば、高電圧(約30
00V以上)の放電によって発生させることができる
が、この場合には消費電力が大きいうえにオゾンなどの
有害物質も同時に生成されてしまうため環境保護上の問
題がある。本例では、上述したように水を使用して、こ
の水を噴霧装置2で霧状水とすることによってマイナス
イオンを発生させることができるようになるため、高電
力を必要としないうえにオゾンなどの有害物質が生成さ
れることもない。
【0137】マイナスイオンは飛散される水滴がより細
かいほど、多量のマイナスイオンを発生させることがで
きる。従って、噴霧装置2を高速回転させるだけで、よ
り多くのマイナスイオンを発生させることができるた
め、比較的容易にマイナスイオン効果を高めることがで
きる。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る水位検
出装置は、タンク等の貯留部に液体の水位の変動に伴っ
て上下動する浮き部を設け、フォトインタラプタ等の検
出部が浮き部の位置により水位を検出するようにしたも
のである。
【0139】従って本発明によれば、貯留部と本体とを
電気的に結線しなくとも貯留部内の水位の変化を検知す
ることができるので、構成を簡略化してコストを低減す
ることができる。また、貯留部が本体から外されたとき
に遮光手段が発光部から受光部に至る光路上に配置さ
れ、光が受光部に到達しないようにした場合には、簡易
な構成で貯留部が離脱されているときにも誤動作するこ
となく運転を停止させることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態である空気清浄
装置1の構成を示す縦断面図である。
【図2】噴霧装置2の構成を示す斜視図である。
【図3】噴霧装置2の動作を示す縦断面図である。
【図4】タンク3の上面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】タンク蓋71の構成を示す縦断面図である。
【図7】ポンプ部6の構成を示す縦断面図である。
【図8】フィルタ装置8の構成を示す斜視図である。
【図9】環状排水路121の構成を示す横断面図であ
る。
【図10】弁機構13の構成を示す縦断面図である。
【図11】排出口バルブ131が閉じた状態を示す縦断
面図である。
【図12】空気の清浄処理を示す縦断面図である。
【図13】液体搬送機構の他の例を示す縦断面図であ
る。
【図14】タンク3の取り外し操作を示す縦断面図(1
/3)である。
【図15】タンク3の取り外し操作を示す縦断面図(2
/3)である。
【図16】タンク3の取り外し操作を示す縦断面図(3
/3)である。
【図17】タンク3を取り外した状態を示す縦断面図で
ある。
【図18】噴霧装置2等を取り外した状態を示す縦断面
図である。
【図19】連結部153,154の構成を示す斜視図で
ある。
【図20】連結部153,154の連結を説明する断面
図である。
【図21】連結部153,154の連結を説明する斜視
図(1/2)である。
【図22】連結部153,154の連結を説明する斜視
図(1/2)である。
【図23】水位検出装置10の構成を示すタンク3の一
部縦断面図である。
【図24】検出部172の構成を示す斜視図である。
【図25】検出部172の正面図である。
【図26】水位が下がった状態を示すタンク3の一部縦
断面図である。
【図27】空気清浄装置1が転倒した状態を示す縦断面
図である。
【図28】本発明に係る第2の実施の形態であるマイナ
スイオン発生装置201の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気清浄装置 2 噴霧装置 3 タンク 4 ファン 5 モータ 6 ポンプ装置 7 タンクの着脱機構 8 フィルタ装置 9 排水部 171 浮き部 172 検出部 173 棒状体 174 フロート 176 突出筒部 178 透光孔 181 フォトインタラプタ 182 遮光レバー 187 発光部 188 受光部 195 遮光部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水等の液体の増減を検出する水位検出装
    置において、 上記液体を貯留する貯留部と、 上記液体の水位を検出する検出部とを有し、 上記貯留部には貯留される上記液体の水位の変動に伴っ
    て上下動する浮き部が設けられ、 上記検出部は上記浮き部の位置により水位を検出するこ
    とを特徴とする水位検出装置。
  2. 【請求項2】 上記検出部は発光部及び受光部を有し、 上記浮き部が所定の位置に配されたとき、上記発光部か
    ら発せられた光を上記受光部に導く透光部が上記浮き部
    に設けられたことを特徴とする請求項1記載の水位検出
    装置。
  3. 【請求項3】 上記浮き部は上記貯留部に設けられた突
    出部内で上下動することを特徴とする請求項1又は2記
    載の水位検出装置。
  4. 【請求項4】 水等の液体の増減を検出する水位検出装
    置において、 上記液体を貯留する貯留部と、 上記液体の水位を検出する検出部とを有し、 上記貯留部には貯留される上記液体の水位の変動に伴っ
    て上下動する浮き部が設けられ、 上記浮き部は透光部を有し、 上記検出部は発光部及び受光部を有し、 上記発光部で発光された光が上記透光部を通過して上記
    受光部に到達したか否かによって上記貯留部の液体の量
    を判断することを特徴とする水位検出装置。
  5. 【請求項5】 水等の液体の増減を検出する水位検出装
    置において、 上記液体を貯留する貯留部と、 上記液体の水位を検出する検出部とを有し、 上記貯留部には貯留される上記液体の水位の変動に伴っ
    て上下動する浮き部が設けられ、 上記浮き部は透光部を有し、 上記検出部は発光部及び受光部を有し、 上記発光部で発せられた光が上記透光部を通過して上記
    受光部に到達した際に上記貯留部に所定量以上の液体が
    あると判断することを特徴とする水位検出装置。
  6. 【請求項6】 水等の液体の増減を検出する水位検出装
    置において、 上記液体を貯留する貯留部と、 発光部及び受光部が設けられ上記液体の水位を検出する
    検出部と、 上記発光部で発せられた光が上記受光部に到達しないよ
    うに遮光する遮光手段とを有し、 上記検出部に対して上記貯留部が所定位置に配置されて
    いない時に上記遮光手段が上記発光部から上記受光部に
    至る光路上に配置されることを特徴とする水位検出装
    置。
  7. 【請求項7】 上記貯留部には突出部が設けられ、 貯留される上記液体の水位の変動に伴って上記突出部内
    を上下動する浮き部を有し、 上記検出部は上記浮き部の位置によって水位を検出し、 上記検出部に対して上記貯留部が所定位置に配置された
    時に上記突出部が上記発光部から上記受光部に至る光路
    上に配置され、 上記検出部に対して上記貯留部が所定位置に配置されて
    いない時に上記遮光手段が上記発光部から上記受光部に
    至る光路上に配置されることを特徴とする請求項6記載
    の水位検出装置。
  8. 【請求項8】 上記浮き部は透光部を有し、 上記発光部で発光された光が透光部を通過して上記受光
    部に到達したか否かによって上記貯留部の液体の量を判
    断することを特徴とする請求項6又は7記載の水位検出
    装置。
  9. 【請求項9】 上記浮き部は透光部を有し、 上記発光部で発光された光が上記透光部を通過して上記
    受光部に到達した際に上記貯留部に所定量以上の液体が
    あると判断することを特徴とする請求項7記載の水位検
    出装置。
JP630797A 1996-09-27 1997-01-17 水位検出装置 Pending JPH10153476A (ja)

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JP25715596 1996-09-27
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