JPH10153389A - スプレー冷却式構造物 - Google Patents

スプレー冷却式構造物

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Publication number
JPH10153389A
JPH10153389A JP32621396A JP32621396A JPH10153389A JP H10153389 A JPH10153389 A JP H10153389A JP 32621396 A JP32621396 A JP 32621396A JP 32621396 A JP32621396 A JP 32621396A JP H10153389 A JPH10153389 A JP H10153389A
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JP
Japan
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steel plate
cooling
side steel
inner steel
furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP32621396A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagatoshi Hayakawa
長利 早川
Tatsuyoshi Watanabe
龍義 渡辺
Kiyoshi Nomura
潔 野村
Yoichi Nakanishi
洋一 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側鋼板の内面に複数の突起を設けて冷却表
面積を増大させることで、熱伝導特性の高い材料を使用
したり冷却水の使用量を増大することなく内側鋼板の冷
却効率を向上させる。 【解決手段】 炉蓋12は、内側鋼板14および外側鋼
板16からなる中空構造の中空体18を本体とし、該中
空体18の内部に冷却手段19が配設される。冷却手段
19は、環状の給水ヘッダ20と、給水ヘッダ20に放
射状に接続された複数の給水管22と、給水管22に取
付けられて内側鋼板14を指向する複数のスプレーノズ
ル24とから構成される。給水ヘッダ20には、外部供
給源から冷却水が供給され、該ヘッダ20に供給された
冷却水は、給水管22およびスプレーノズル24を介し
て内側鋼板14の内面に向けて吹き掛けられる。内側鋼
板14の内面には、複数の棒状体26が突設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内側鋼板と外側
鋼板とからなる中空体の内部に冷却手段を配設し、該冷
却手段から内側鋼板の内面に向けて水を吹き掛けること
により冷却するよう構成したスプレー冷却式構造物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】金属の溶解や精錬、または廃棄物の溶融
に、アーク炉、プラズマトーチ炉また抵抗加熱炉等の各
種の電気炉が使用されている。これらの電気炉を構成す
る炉本体や該炉本体に被着された炉蓋は、炉内からの高
温に晒されるため、適宜の冷却手段により冷却されるよ
う構成されている。例えば炉蓋においては、該炉蓋を内
側鋼板と外側鋼板とからなる中空体として構成し、その
中空部に配設したスプレーノズルから受熱側となる内側
鋼板の内面に向けて冷却水を吹き掛けることで、炉蓋を
効率的に冷却するスプレー冷却式のものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したスプレー冷却
式の炉蓋では、炉内からの受熱面面積(内側鋼板の外面)
と冷却面面積(内側鋼板の内面)とが略同一であるため、
内側鋼板の温度は、受熱量が同じであれば内側鋼板の熱
伝導特性(物性値)と水冷面(鋼板内面)の熱伝達特性(流
速、熱伝達形態、面の汚れ等)によって、略一義的に決
定される。従って、内側鋼板に部分的な高熱負荷部を生
ずる場合には、その部分に銅のような熱伝導特性の高い
材料を使用する配慮が必要となり、製造コストが嵩む難
点が指摘される。また、高熱負荷部を基準として冷却水
の供給量を設定することも考えられるが、この場合には
単位時間当りの供給量が増大してランニングコストが嵩
む問題を招く。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した課題に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、中空体
における内側鋼板の内面に複数の突起を設けて実質の冷
却表面積を増大させることで、熱伝導特性の高い材料を
使用したり冷却水の使用量を増大することなく内側鋼板
の冷却効率を向上させ得るスプレー冷却式構造物を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、内側鋼板と外側
鋼板とからなる中空体の内部に、内側鋼板の内面に向け
て水を吹き掛けることにより冷却する冷却手段を備える
スプレー冷却式構造物において、前記内側鋼板の内面
に、所要パターンで複数の突起を突設したことを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るスプレー冷却
式構造物につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら説明する。
【0007】
【第1実施例について】本発明に係るスプレー冷却式構
造物の第1実施例として、炉蓋を例に挙げて説明する。
図1は、三相交流アーク炉10を示すものであって、該
炉10に用いられる炉蓋12は、耐熱性の内側鋼板14
および外側鋼板16からなる中空構造の中空体18を本
体とし、該中空体18の内部に冷却手段19が配設され
ている。この冷却手段19は、環状の給水ヘッダ20
と、この給水ヘッダ20に放射状に接続された複数の給
水管22と、該給水管22に取付けられて内側鋼板14
を指向する複数のスプレーノズル24とから構成され
る。給水ヘッダ20には、蓋外部から図示しない供給管
を介して冷却水が供給され、該ヘッダ20に供給された
冷却水は、給水管22およびスプレーノズル24を介し
て内側鋼板14の内面に向けて吹き掛けられるようにな
っている。なお、炉蓋12の内部に供給される冷却水
は、図示しない排水口から外部に排出されるよう構成さ
れる。また図示しないが、炉蓋12には、3本の電極挿
入口が貫通されている。
【0008】また炉蓋12の内部から冷却水を排出する
方式としては、排水口にホースを介して接続した真空ポ
ンプにより強制的に排出する方式や、あるいは自然流下
式等が適宜に採用し得る。
【0009】前記炉蓋12の内側鋼板14における内面
には、図2に示す如く、突起としての複数の棒状体26
が、例えば千鳥状に突設されている。この棒状体26
は、一例として、内側鋼板14と同一の材質の金属材料
により直径12mmで長さ50mmの棒状に形成され、
隣り合う棒状体26,26の間隔が100mmピッチで
取付けられる。そして、このように複数の棒状体26を
取付けることにより、100mm角当りの冷却表面積
は、100cm2から138cm2に増え、熱伝達係数が
約40%増加したのと同等の効果が得られる。
【0010】すなわち、熱伝導体として機能する複数の
棒状体26を内側鋼板14の内面に突設することで、内
側鋼板14の冷却表面積を実質的に増大させることがで
き、冷却水の供給量を増大させることなく効率的な冷却
が可能となる。これにより、内側鋼板14の全体の熱応
力を改善することができる。なお、内側鋼板14におい
て、炉内から受ける熱量の違いに応じて棒状体26の配
設本数や径または長さ等を変えることで、鋼板全体を均
一な温度に冷却することが可能となる。例えば、高熱負
荷部には棒状体26を密に突設したり表面積の大きな棒
状体26を突設するのに対し、低熱負荷部には棒状体2
6を疎に突設したり表面積の小さな棒状体26を突設す
る。また棒状体26は、別体に形成したものを溶接によ
り内側鋼板14に取付けたものであっても、内側鋼板1
4に予め一体的に形成したものであってもよい。
【0011】
【突起の別実施例について】前記突起は、図2に示す棒
状体26に限らず、図3に示すような板状フィン56で
あってもよい。この場合において、板状フィン56は、
内側鋼板14に吹き掛けられた冷却水の流れ方向と平行
に突設することが推奨される。また図4に示すように、
棒材58の外周面に周方向に所定間隔で複数のフィン6
0を突設したフィン付棒体62を突起としてもよく、こ
の棒体62では冷却表面積を大きく稼ぐことができる。
更に、前記棒状体26の外表面に凹凸を形成した異形棒
鋼等を採用することもできる。なお、突起の配設パター
ンは、千鳥状に限定されるものでなく、ランダムに配設
してもよいが、好適には冷却水の流れを阻害することな
く効率的な熱交換を行ない得るパターンが推奨される。
【0012】
【第2実施例について】本発明に係るスプレー冷却式構
造物の第2実施例として、炉本体を例に挙げて説明す
る。図1に示すアーク炉10に用いられる炉本体28
は、耐熱性の内側鋼板30および外側鋼板32から形成
される中空構造の中空体34を本体とし、該中空体34
の内部に、前述したと同様の構成の冷却手段35が配設
されている。そして、外部供給源から給水ヘッダ36に
供給された冷却水は、給水管38およびスプレーノズル
40を介して内側鋼板30の内面に向けて吹き掛けられ
る。また熱交換のなされた冷却水は、図示しない排水口
から外部に排出される。
【0013】この炉本体28の内側鋼板30に、突起と
しての複数の棒状体26が所要パターンで突設され、内
側鋼板30の冷却表面積が大きくなるよう構成される。
従って、内側鋼板30に吹き掛けられる冷却水によっ
て、該鋼板30の効率的な冷却がなされる。なお、突起
としては、図3に示す板状フィン56や図4に示すフィ
ン付棒体62が適宜に採用し得る。
【0014】
【第3実施例について】本発明に係るスプレー冷却式構
造物の第3実施例として、集塵用エルボを例に挙げて説
明する。図1に示すアーク炉10に用いられる集塵用エ
ルボ42は、耐熱性の内側鋼板44および外側鋼板46
からなる中空構造の中空体48を管状の本体とし、該中
空体48の内部に、外部供給源から冷却水が供給される
給水管52と、この給水管52に配設された複数のスプ
レーノズル54とからなる冷却手段49が配設されてい
る。そして、外部供給源から給水管52に供給された冷
却水は、各スプレーノズル54を介して内側鋼板44の
内面に向けて吹き掛けられる。また熱交換のなされた冷
却水は、図示しない排水口から外部に排出されるように
なっている。
【0015】この集塵用エルボ42の内側鋼板44に、
突起としての複数の棒状体26が所要パターンで突設さ
れており、内側鋼板44の冷却表面積が大きくなるよう
構成される。従って、内側鋼板44に吹き掛けられる冷
却水によって、該鋼板44の効率的な冷却が達成され
る。この第3実施例においても、突起としては、図3に
示す板状フィン56や図4に示すフィン付棒体62が適
宜に採用し得るものである。
【0016】なお、スプレー冷却式構造物は、前述した
実施例の他に、集塵ダクト、燃焼塔、冷却塔等の如く、
中空で内部にスプレー冷却式の冷却手段が配設される各
種の構造物に採用し得る。また、実施例ではアーク炉に
用いられる炉蓋や炉本体等の各構造物を例に挙げて説明
したが、本願はこれに限定されるものでなく、金属の溶
解や精錬、または廃棄物の溶融に用いられるプラズマト
ーチ炉や抵抗加熱炉等の各種の電気炉等の構成物に使用
し得るものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るスプレ
ー冷却式構造物によれば、内側鋼板の内面に複数の突起
を突設することで、実質の冷却表面積を増大させること
ができる。すなわち、冷却効率が向上するので、使用水
量を少なくすることができ、ランニングコストを低減し
得る。また、高熱負荷部においても熱伝達特性の高い高
価な材料を使用することなく対応し得るので、製造コス
トを低廉に抑えることができる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に係るスプレー冷却式構造物
が採用されるアーク炉の概略構成を示す断面図である。
【図2】第1実施例に係る炉蓋における内側鋼板の内面
に設けた突起を示す概略斜視図である。
【図3】第1実施例に係る炉蓋における内側鋼板の内面
に設けた突起の別実施例を示す概略斜視図である。
【図4】突起の更に別の実施例を示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
14 内側鋼板 16 外側鋼板 18 中空体 19 冷却手段 26 棒状体(突起) 30 内側鋼板 32 外側鋼板 34 中空体 35 冷却手段 44 内側鋼板 46 外側鋼板 48 中空体 49 冷却手段 56 板状フィ
ン(突起) 62 フィン付棒体(突起)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側鋼板(14,30,44)と外側鋼板(16,32,4
    6)とからなる中空体(18,34,48)の内部に、内側鋼板(14,
    30,44)の内面に向けて水を吹き掛けることにより冷却す
    る冷却手段(19,35,49)を備えるスプレー冷却式構造物に
    おいて、 前記内側鋼板(14,30,44)の内面に、所要パターンで複数
    の突起(26,56,62)を突設したことを特徴とするスプレー
    冷却式構造物。
  2. 【請求項2】 前記突起は、棒状体(26)である請求項1
    記載のスプレー冷却式構造物。
JP32621396A 1996-11-20 1996-11-20 スプレー冷却式構造物 Pending JPH10153389A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11885489B2 (en) 2016-07-08 2024-01-30 Nova Chemicals (International) S.A. Metallic burner tiles

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