JPH10151203A - 留置針用シールキャップ - Google Patents

留置針用シールキャップ

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JPH10151203A
JPH10151203A JP8313883A JP31388396A JPH10151203A JP H10151203 A JPH10151203 A JP H10151203A JP 8313883 A JP8313883 A JP 8313883A JP 31388396 A JP31388396 A JP 31388396A JP H10151203 A JPH10151203 A JP H10151203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner needle
seal cap
rubber film
cap
indwelling needle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8313883A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Masuda
利明 増田
Masashi Ishida
昌司 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10151203A publication Critical patent/JPH10151203A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内針を引き抜く際に生じる摩擦力による抵抗
を軽減するシールキャップを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 内針挿通部を有し該内針挿通部を塞ぐよ
うにゴム膜が装填された留置針用シールキャップであっ
て、ゴム膜はシリコーンオイルを1〜20重量%含有す
るシリコーンゴムからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として血液透析
に用いられる留置針の外套組立体基端に装着されるキャ
ップに関し、より詳しくは、留置針の内針を引き抜く際
の血液漏出を防止するためのキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】血液透析は、腎臓の機能不全によって、
老廃物や水分の除去能力が低下した場合などに、人工腎
臓(ダイアライザー)を使用して血液を浄化する治療法
である。留置針は、この血液透析時に血液流量を確保す
るルート(出入口)として使用される。外套ハブにクラ
ンプチューブを介してルアーコネクターが設けられてい
る。そして、このルアーコネクターに、内針挿通部を有
しゴム膜を装填したキャップ(以下シールキャップとい
う)が取り付けられると共に、基端部に内針ハブを有す
る内針が、シールキャップの内針挿通部を通り刃面が外
套先端から突出する位置まで嵌挿されている。特公平3
−70502号公報には、シールキャップの一例とし
て、パッキン(ゴム膜)を2個装填したシールキャップ
が紹介されている。
【0003】この留置針は、まず、血管に穿刺し、血液
のフラッシュバックを内針ハブで確認した後、内針を抜
去し、外套を血管内に留置させる。次に、血液の漏出を
遮断するためにクランプチューブを指で押圧し、シール
キャップを取り外す。最後に、外套組立体のコネクター
に血液回路を接続しテープ等で固定する。上記シールキ
ャップに装填されたゴム膜の材質としては、経時的劣化
が少ないシリコーンゴムが採用されている。このシリコ
ーンゴムからなるゴム膜の弾性によって、内針引き抜き
後にゴム膜に生じた孔が塞がれ、血液の漏出が防止され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
ールキャップを装着した留置針では、内針を引き抜く際
に、内針とゴム膜との間に発生する摩擦力による抵抗が
大きいため、外套が動いて、血管を傷つけたり、充分な
血液流量が得られない位置に移動してしまう等の問題が
あった。本発明は上記問題点を解決するためのもので、
内針を引き抜く際に生じる摩擦力による抵抗を軽減する
シールキャップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる従
来の留置針のシールキャップの欠点を改良するために鋭
意検討の結果、ゴム膜の材質であるシリコーンゴムにシ
リコーンオイルを含有させることにより、上記問題点を
解決することを見出し、本発明に到った。すなわち本発
明は、内針挿通部を有し該内針挿通部を塞ぐようにゴム
膜が装填された留置針用シールキャップであって、前記
ゴム膜がシリコーンオイルを1〜20重量%含有するシ
リコーンゴムからなる留置針用シールキャップである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明のシールキャップを示す
拡大斜視図であり、図2は図1に示すシールキャップの
縦断面図、図3は本発明のシールキャップを有する留置
針の平面図である。
【0007】シールキャップ1は、図1と図2に示すよ
うに、キャップ本体11と、キャップ本体11に装填さ
れたゴム膜12から構成されている。キャップ本体11
は有底筒形であって、底部に内針挿通部13を有してお
り、キャップ本体11内には、この内針挿通部13を塞
ぐように、キャップ本体11の内径とほぼ等しい大きさ
の外径を有するゴム膜12が装填されている。
【0008】キャップ本体11の形状は、ルアーコネク
ター24に装着可能であれば特に限定されないが、螺合
によりルアーコネクター24に装着される形状であるの
が好ましい。この形状により、シールキャップ1が図3
に示すルアーコネクター24に装着される際、ゴム膜1
2がルアーコネクター24の開口部を押圧してシールす
るので、シール性が良く、脱着時の抵抗も少ない。ゴム
膜12の材質としては、経時的劣化が少ないシリコーン
ゴムにシリコーンオイルが1〜20重量%含有されたも
の、特に3〜8%含有されたものが好ましい。シリコー
ンオイルの含有量が1%未満の場合、内針引き抜き時に
発生する摩擦抵抗を充分に軽減できない傾向があり、2
0%をこえる場合、成形品の表面がべとついたり、成形
品の強度が低下する傾向がある。また、シリコーンオイ
ルの25℃における粘度は、300〜100000cS
tが好ましい。300cSt未満の場合、シリコーンゴ
ムの粘着性が低下し、針を引き抜いた後に生じた孔の自
己シール性が充分でなくなる傾向があり、100000
cStをこえる場合、ゴム膜材料の混合、脱泡あるいは
注型等の操作が困難となる傾向がある。さらに、ゴム膜
12の厚さとしては、膜強度及び刺通抵抗を考慮して、
1.0mm〜4.0mm、好ましくは2.8mm〜3.
2mmである。
【0009】本発明においては、シリコーンゴムに、さ
らに例えばシリカ、炭酸カルシウム、石英粉末、酸化チ
タン、酸化亜鉛等の充填剤を添加してもよいが、ポリジ
オルガノシロキサンに対する添加量が10%をこえる場
合、粘度が上昇して、流動性が著しく低下し、成形が困
難となるので、通常0〜10%の範囲内で添加するのが
好ましい。
【0010】本発明のゴム膜を製造する方法は、ゴム膜
材料が軟質であり、弾性体であるため、モールド法(鋳
型法)により成形する方法が適している。使用しうるモ
ールド型としては黄銅等の金属や使用時の条件に耐えう
るプラスチック材料からなりその両面に所望のゴム膜形
状を有するものが用いられる。前記モールド法によりゴ
ム膜を製造する場合、凹型内へゴム膜材料を注入した
後、凹型状に凸型をのせて、室温(約20〜100℃)
で1〜24時間重合させる。重合完了後、冷却し、凹型
と凸型とを取り外し、所望のゴム膜の形状に成形された
成形品が得られる。尚、シールキャップ1の製造方法と
しては、キャップ本体11を成形した後に、ゴム膜12
をキャップ本体11に嵌め込む方法が好ましく、この方
法により製造工程が簡略となる。
【0011】本発明のシールキャップ1を有する留置針
の構成としては、図3に示すように、外套組立体2と、
この外套組立体2の基端に脱着自在に装着可能なシール
キャップ1と、このシールキャップ1を挿通し外套組立
体2に嵌挿可能な内針組立体3からなる構成である。外
套組立体2は、外套21と、この外套21基端に設けら
れた外套ハブ22と、外套ハブ22に接続されたクラン
プチューブ23と、クランプチューブ23に接続された
ルアーコネクター24から構成される。内針組立体3
は、外套11に嵌挿される内針31と、血液のフラッシ
ュバックを確認できる内針ハブ32と、内針ハブ32か
ら血液が漏出するのを防ぐ疎水性エアーフィルター33
から構成される。しかしながら、本発明のシールキャッ
プ1は、上記構成の留置針に限定して採用されるもので
はなく、外套組立体2がクランプチューブ23を有しな
い留置針、例えば輸液に用いられる留置針にも採用でき
る。
【0012】以下、本発明のシールキャップを有する留
置針と、従来のシールキャップを有する留置針につい
て、内針引き抜き時における摩擦抵抗値を比較する。 〔実施例〕内針の太さが18G、外套の太さが16Gで
あって、シリコーンオイルを4.8重量%含有したシリ
コーンゴムからなる厚さ3mmのゴム膜が1個装填され
たシールキャップを有する留置針を5本用意した。この
留置針の内針引き抜き時における摩擦抵抗値を引張試験
機(島津製作所製、オートグラフS−500D)により
測定し、得られたデータを表1に示す。
【0013】〔比較例〕内針の太さが18G、外套の太
さが16Gであって、シリコーンオイルを含有していな
いシリコーンゴムからなる厚さ1.5mmのゴム膜が2
個装填されたシールキャップを有する留置針を5本用意
した。この留置針の内針引き抜き時における摩擦抵抗値
を引張試験機(島津製作所製、オートグラフS−500
D)により測定し、得られたデータを表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、本発明のシール
キャップを有する留置針のほうが、内針引き抜き時にお
ける摩擦抵抗値が低いことが分かる。
【0016】
【発明の効果】本発明のシールキャップにより、内針引
き抜き時に発生する摩擦抵抗が軽減されるので、血管を
傷つけたり、充分な血液流量が得られない位置に移動し
てしまう等の誤操作を防止できる。さらに、内針を引き
抜いた際、ゴム膜に生じる孔はシリコーンゴムの弾性に
よって塞がれるのみならず、撥水性を有するシリコーン
オイルがゴム膜の孔へ滲出することにより、自己シール
性および内針外壁に付着した血液の拭き取り性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールキャップを示す拡大斜視図であ
る。
【図2】図1に示すシールキャップの縦断面図である。
【図3】本発明のシールキャップを有する留置針の平面
図である。
【符号の説明】
1 シールキャップ 11 キャップ本体 12 ゴム膜 13 内針挿通部 2 外套組立体 21 外套 22 外套ハブ 23 クランプチューブ 24 ルアーコネクター 3 内針組立体 31 内針 32 内針ハブ 33 疎水性エアーフィルター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内針挿通部を有し該内針挿通部を塞ぐよ
    うにゴム膜が装填された留置針用シールキャップであっ
    て、前記ゴム膜がシリコーンオイルを1〜20重量%含
    有するシリコーンゴムからなる留置針用シールキャッ
    プ。
JP8313883A 1996-11-25 1996-11-25 留置針用シールキャップ Pending JPH10151203A (ja)

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JP8313883A JPH10151203A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 留置針用シールキャップ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115505A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Institute Of Whole Body Metabolism 中空針及びその中空針を利用した留置針
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