JPH10148706A - ベンディングミラー - Google Patents

ベンディングミラー

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JPH10148706A
JPH10148706A JP8324854A JP32485496A JPH10148706A JP H10148706 A JPH10148706 A JP H10148706A JP 8324854 A JP8324854 A JP 8324854A JP 32485496 A JP32485496 A JP 32485496A JP H10148706 A JPH10148706 A JP H10148706A
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JP
Japan
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mirror
bending
points
plane mirror
point
Prior art date
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JP8324854A
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English (en)
Inventor
Shinji Miura
紳治 三浦
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の形状精度及び面精度を有するベンデ
ィングミラーを提供することである。 【解決手段】 このベンディングミラーは、2つの支点
(3,4)で支持され、各支点(3,4)の外側に位置
する2つの作用点(5,9)から力を加えることにより
湾曲された状態とされている光学面(1a)を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射光分光器等の
光学系に使用でき、複数の作用点により湾曲されている
ベンディングミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】放射光設備において、真空紫外線領域か
ら軟X線領域にかけて分解能が10,000以上である
分光器が要求されている。かかる分光器においては、分
解能の向上と輝度の確保のために曲率の大きい2次シリ
ンドリカルミラー(曲率10m以上)の使用が不可欠と
されている。このような曲率の大きいミラーは複数のミ
ラーコンポーネントから構成され、従来、かかるミラー
コンポーネントを得る方法として、研磨による方法、基
準となる2次シリンドリカル面を金属等で作成しその基
準面に平面鏡を押し当てて得る方法、及び平面鏡を1つ
の作用点で曲げて(以下、この状態を「3点曲げ」と称
する。)得る方法があった。
【0003】研磨による方法では、光学ガラス等を所定
の曲率に研磨してからこの表面に物理的または化学的処
理により反射面を形成することによりミラーコンポーネ
ントを得ていた。
【0004】また、基準面に平面鏡を押し当てる方法で
は、所定の曲率とされた基準面を有する型を金属等で予
め作成し、この基準面に平面鏡を押し当てて永久変形さ
せて目的の曲率を有するミラーコンポーネントを得てい
た。
【0005】また、平面鏡を3点曲げて得る方法では、
平面鏡を両端で支持しその中間の1つの作用点から力を
加えることにより平面鏡を弾性変形させてこの状態を保
持することによりミラーコンポーネントを得ていた。図
8は、従来の方法である3点曲げによりミラーコンポー
ネントを得る方法を示す概略図である。図8に示すよう
に、平面鏡70は両端の支点71、支点72(支点間距
離L)で支持され、X= L/2において作用点73か
ら荷重Pが加えられている。このときの撓み曲線は、次
のようになる。
【0006】 Y = PL3(3X/L - 4X3/L3)/(48EI) (X≦L/2) (1) ここで、E:平面鏡70の材料の縦弾性係数、I:断面
2次モーメント、である。ミラーコンポーネントに要求
される光学面の形状に式(1)により近似させて補間す
ることにより得られた荷重Pを平面鏡70に加えること
により、湾曲したミラーコンポーネントを得ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術には次のような問題点があった。この種のミラーコン
ポーネントは比較的細長いアパーチャが必要で極めて大
きい曲率(サグ量が小さい)である場合が多い。しか
し、研磨による方法では、大きな曲率の面を高精度に研
磨するのは難しく、高精度の形状精度及び面精度を有す
るミラーコンポーネントを得るのが困難であった。この
ため、ミラーコンポーネントを複数組み合わせてミラー
を構成しても、所望の形状のミラーを得ることが困難で
あった。
【0008】また、基準面に平面鏡を押し当てる方法で
は、基準面自体の形状及び面精度を得にくい問題点があ
った。また、ミラーが基準面に沿って変形する保証がな
いため、やはり高精度のミラーコンポーネントを得るこ
とができなかった。従って、この場合も、ミラーコンポ
ーネントを複数組み合わせてミラーを構成しても、所望
の形状のミラーを得ることが困難であった。
【0009】さらに、3点曲げによる方法によれば、式
(1)からわかるように、ミラーコンポーネントについ
て要求される光学面の形状に近似させるには、1つの作
用点に加える荷重Pの大きさを変えるしかなかったた
め、その近似できる範囲は限られていた。そのため、ミ
ラーコンポーネントを複数有する光学系において特定の
2〜3の光学面しか補間できず、かかるミラーを備える
光学系の設計に制限があった。また、3点曲げによるベ
ンディングミラーでは、所望の光学面を有するミラーコ
ンポーネントを数多く補間することができなかった。そ
のため、ミラー全体を構成する多数のミラーのうち所望
の光学面を有するミラーコンポーネントは少数しか得る
ことができないためミラー全体として所望の光学面を得
ることが困難であった。
【0010】本発明は、上述のような従来技術の問題点
を解決すべくなされたものであり、平面鏡を複数の作用
点で曲げることにより高精度の形状精度及び面精度を有
するベンディングミラー及び精度よく補間された複数の
ベンディングミラーを備える光学系を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明のベンディングミラーは、2つの支点で支持
し、各支点の外側又は内側に位置する2つの作用点から
力を加えることにより湾曲された状態とされている光学
面を具備することを特徴とする。以下、この状態を「4
点曲げ」と称する。上記2つの支点及び2つの作用点に
より4点曲げを構成し、ベンディングミラーの光学面が
4点曲げ状態にされている。
【0012】本発明では、2つの作用点に加える力の大
きさ及びその比を変化させることが可能なため、要求す
る光学面に近似できる範囲は大きく拡がる。そのため上
記光学面を所望の形状とすることができ、要求される光
学面の形状に精度よく近似させることができる。よっ
て、高精度の形状精度及び面精度を有するベンディング
ミラーを得ることができる。
【0013】また、本発明によるベンディングミラー
は、平面鏡を2点で支持し、力の作用点である他の2点
から力を加えるためのベンディング機構を具備してい
る。このベンディング機構を用い作用点に力を作用させ
ることにより平面鏡を湾曲させている。ベンディング機
構により平面鏡を4点曲げ状態にし2つの作用点に加え
る力を変化させることにより、平面鏡を所望の光学面を
有するミラーとすることができるから、高精度の形状精
度及び面精度を有するベンディングミラーを得ることが
できる。
【0014】なお、上述のベンディングミラーを湾曲さ
せる際の作用点は2つであったが、本発明では、これに
限定されることなく作用点が3つ以上であってもよい。
【0015】図5は、本発明に係わるベンディング機構
にミラーを装着したときの概略を示す側面図(A)、平
面図(B)、及び正面図(C)である。ベンディング機
構は平面鏡を所定の2点において所定量だけ撓ませるた
めの撓み制御部材(7,8)を有する。後述の式(2)
から分かるように、2つの作用点(5,9)における力
が決まれば任意の点における撓み量も一義的に決まり、
逆に、任意の2点における撓み量を決めれば、2つの作
用点(5,9)において加える力も一義的に決まる。よ
って、平面鏡を湾曲させる際の2つの作用点に加える力
を所定の2点における撓み量により制御することができ
る。作用点に力を加える時にその荷重を一定に調整する
ことは一般に困難を伴うが、撓み量を一定に調整するこ
とは容易である。従って、本発明では計算により、ミラ
ーの湾曲に必要な荷重値が求まるので、荷重を調整する
必要がなく、作用点における2つの力の制御を容易に行
うことができる。このため、計算で算出された荷重をか
けることにより所定の2つの点における撓み量を調整さ
せることにより平面鏡を所望の光学面とすることがで
き、要求される光学面の形状に高精度に近似させること
ができる。
【0016】上述のように、本発明によるベンディング
ミラーは高精度の形状精度及び面精度を有するため、か
かるベンディングミラーを複数組み合わせてミラーを構
成する場合、ミラー全体としても所望の高精度な形状の
光学面を有することができる。このため、曲率の大きい
ミラーを構成する場合、多数のベンディングミラーを備
える必要があるが、曲率が大きい場合でも各ベンディン
グミラーを高精度に構成できる。
【0017】また、本発明によれば曲率の大きいミラー
であっても精度よく容易に構成できるので、かかる曲率
の大きいミラーを備える光学系が容易に構成できる。こ
のような光学系は、放射光分光器、紫外線カメラ用集光
器等において使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面を参照して
説明する。まず、本発明の原理の説明のため、4点曲げ
により平面鏡を湾曲させた場合の撓み曲線について図1
を参照して説明する。
【0019】図1は梁50を4点で曲げた場合の例を示
す概略の側面図である。支点間距離がLである支点5
1、52に梁50を支える。支点51、52は梁50に
おける同一面上に設置する。これらの支点51、52と
対向する裏面における梁50の端側に近接する支点から
距離aだけ離れて梁50の作用点53、54を設ける。
この状態で作用点53,54のそれぞれにP1、P2の
力を加えた場合、支点51、52間の梁の撓み曲線は次
のように表すことができる。
【0020】 Y = {-(P1-P2)aX3 + 3P1aLX2 - (2P1+P2)aL2X}/(6EIL) (2) ここで、E:梁50の材料の縦弾性係数、I:断面2次
モーメント、である。
【0021】上記式により表すことのできる支点51、
52間の梁の撓み曲線が、要求される2次シリンドリカ
ル面に近似するようにP1とP2とを変数として補間す
ることにより所望の光学面を有するベンディングミラー
を得ることができる。なお、P1とP2とが決まれば、
式(2)から任意の点における撓み量(δ1、δ2)が
求められる。
【0022】図2は、本実施例におけるベンディングミ
ラーについて要求される光学面の形状を示すための図で
あり、図3は、本実施例において用いた平面鏡を示す正
面図及び側面図である。図3に示す平面鏡50’を4点
で曲げることにより図2に示す放物シリンドリカル面5
5に近似させる場合を考える。本実施例では、図3に示
す平面鏡50’を石英の板状体で構成する。石英の縦弾
性係数Eは、7457kgf/mm2であり、図3から
断面2次モーメントI= bh3/12 =(30×1
03)/12 = 2500mm4 (b=30mm,
h=10mm)であり、支点間距離L=429.36
mm、距離a=25mmとする。図2に示すミラーの要
求面である放物シリンドリカル面55は、次の式で表さ
れる放物曲線である。
【0023】 x = y/(2r) (r=9.05394) (3) この曲線の図2に示す範囲L(焦点(r/2,0)から
距離3716.8mm、θ=4°の点を中心とし、長さ
Lの範囲)において式(2)により、平面鏡50’につ
いて補間を行う。この場合、図2の座標系(x,y)は
式(2)を表す(X,Y)座標系と異なるため、図2の
(x,y)座標系において式(2)の撓み曲線の式が直
接適用できないので、座標系を図2の(x,y)座標系
から式(2)の(X,Y)座標系に変換してから補間す
る。補間した結果、P1=−3.8kg、P2=−3.
2kgを得た。
【0024】上述の例において、4点曲げにより得られ
る光学面の設計値が要求される光学面の設計値に対して
どれだけの差があるかを調べるため、補間した曲線(式
(2))と要求される光学面の曲線(式(3)を(X、
Y)座標系に変換した式)との差(Y−y)をとり、こ
の差を誤差として示したのが図4である。この図4から
分かるように、誤差は最大で0.04μm程度であり、
要求される光学面によく近似している。従って、平面鏡
の平面さえ精度よく研磨しておけば、平面鏡を4点で曲
げることにより、精度のよい放物シリンドリカル面が形
成できることが分かる。
【0025】平面鏡50’に一定荷重P1、P2を加え
る場合、実際には荷重を一定に制御することが難しい。
そこで、荷重P1、P2を加えることによる、例えば作
用点53、54における撓み量δ1、δ2を式(2)に
より算出しておき、平面鏡50’を曲げる際にこの算出
された撓み量と一致するように作用点の撓み量を制御す
る。調整の難しい荷重を制御する代わりに調整の容易な
撓み量を制御することにより、平面鏡50’を4点で曲
げて容易に所定の光学面とすることができる。
【0026】なお、実際の設計では撓み曲線を表す式
(2)において平面鏡の自重が考慮される。また、撓み
量(δ1、δ2)を制御する位置は、作用点53、54
に限られず、任意の位置でよい。
【0027】また、4点曲げの形式は、図1に示したも
のに限られず、例えば、図1の支点と作用点との間の距
離aは左右いずれも任意にそれぞれ変えることができ
る。また、支点が梁の両端近くにあり、作用点がそれら
の間に位置する形式であってもよく、例えば、図7に示
すように、梁の端から距離aの位置の作用点からそれぞ
れP1’、P2’の力を加えて作用点間距離Lの間で要
求される光学面に近似するように補間することができ
る。この図7の場合、梁の形式は、単純梁であるが、固
定梁であってもよく、また、一端が固定端で、他端が自
由端であってもよい。
【0028】また、本実施例では、平面鏡の材料に石英
を用いたが、これに限定されず、金属、ガラス、シリコ
ン(Si)等の鏡面を形成できる材料であればよい。
【0029】次に、図5及び図6を参照して、平面鏡1
を図1のように4点曲げ状態に保持して所望の光学面を
得るためのベンディング機構について説明する。図5
(A)、(B)、(C)は、それぞれ本機構を示す側面
図、平面図、正面図であり、図6は本機構の要部を示す
ため一部を切断して示す斜視図である。図に示すベンデ
ィング機構は、ベース部材2,支点となる丸棒3,4,
作用点となる丸棒5,9,丸棒5,9をベース部材2に
取り付ける部材6,10,及びスペーサ部材7,8をそ
れぞれ備える。
【0030】ベース部材2は直方体状に構成され、その
中央部及び両端近傍部はその忠実部の大部分をえぐり取
られたような形状とされ、中央部は壁2a、2b、2
c、2dにより構成され、図5(B)に示すように、こ
れらの壁2a、2b、2c、2dに囲まれた部分2e及
び両端近傍部分は空洞に構成されている。ベンディング
ミラーとして使用されるときに、光がこの空洞2eを通
して図5(A)の図面の上方(図の矢印方向)から光学
面1aに入射する。ベース部材2は、平面鏡1に加えら
れる曲げ荷重に対して十分に剛性を有するように構成さ
れている。
【0031】図5(A)及び図6に示すように、壁2a
及び2bの下部には平面鏡1を4点で曲げるための支点
となる丸棒3、4がそれぞれ取り付けられている。壁2
aと2bとの間隔は支点(3,4)間距離が正確にLと
なるように機械加工されている。
【0032】各支点3、4から距離aの位置にそれぞれ
丸棒5、9が配置され、丸棒5、9が平面鏡1を4点で
曲げるための力を加える作用点となる。丸棒9は、図5
(C)及び図6に示すように、荷重を加える部材10に
設けられた穴10aに嵌合するように部材10に取り付
けられ、この部材10はベース部材2にスペーサ部材8
を介して固定されている。同様に、丸棒5は、荷重を加
える部材6に設けられた穴に嵌合するように部材6に取
り付けられ、この部材6はベース部材2にスペーサ部材
7を介して固定されている。部材6、10は、平面鏡1
をそれぞれ平面鏡の端部近傍でガイドしている。
【0033】スペーサ部材7の厚さは、ベンディング機
構が上述のように組み立てられたときに、丸棒5が平面
鏡1に接する作用点において正確な撓み量を与えるよう
に調整されている。同様に、スペーサ部材8の厚さは、
丸棒9が平面鏡1に接する作用点において正確な撓み量
を与えるように調整されている。また、スペーサ部材
7,8は錆の発生を抑制し常に正確な厚さが得られるよ
うにオーステナイト系のステンレス鋼からつくられてい
る。
【0034】このようにベンディング機構を構成するこ
とにより、平面鏡1は、支点としての丸棒3、4で支持
される一方、作用点としての丸棒5、9から所定の荷重
が加わり、所望の形状に弾性変形された状態となり、図
5(A)に示すようにその表面は所定の光学面1aを構
成する。
【0035】一例として、平面鏡1を、図3に示すよう
に長さ500mm、幅30mm、厚さ10mmの寸法を
有する石英からなる板状体に構成し、その面精度を0.
02cycle/mmでλ/100rms(λ=0.6
33μm)以内、うねり1.2μrad(スロープエラ
ー)以内、面粗さ5Årms以内で作成し、作用点5に
おいて撓み量δ1=27.1μm、作用点9において撓
み量δ2=25.4μmとなるように上述のベンディン
グ機構を構成した。このようにして、作用点5において
P1=3.8kg、作用点9においてP2=3.2kg
の荷重が正確に平面鏡1に加わり、平面鏡1は要求され
る2次シリンドリカル面によく近似した光学面1aを有
する弾性変形した状態に保持される。
【0036】以上のようにベンディング機構を、平面鏡
1が支点3,4及び作用点5,9において4点曲げによ
る弾性変形した状態に保持されるように構成することに
より、かかるベンディング機構と平面鏡1とから構成さ
れる高精度なベンディングミラーが得られる。
【0037】上述のようにして要求される光学面によく
近似した光学面を有するベンディングミラーをそれぞれ
複数作成し、これらの複数のベンディングミラーによ
り、全体として要求される光学面に精度よく近似した光
学面を有する大規模なミラーを得ることができる。即
ち、図2の波線で示す別の複数の平面鏡56、57、5
8、・・・を上述の式(3)に近似するように、同様に
補間して式(2)におけるP1,P2をそれぞれ求め、
上述のようにそれぞれ4点曲げ状態にすることにより、
これらの複数のベンディングミラーにより全体として式
(3)により表すことのできる2次シリンドリカル面に
精度よく近似した大規模なミラーを構成することができ
る。そして、この大規模なミラーを備えた光学系を容易
に構成することが可能となる。
【0038】
【発明の効果】本発明のベンディングミラーによれば、
要求される光学面の形状によく近似した高精度の形状精
度及び面精度を有する所望の光学面を備えたベンディン
グミラーを得ることができる。
【0039】また、本発明の光学系によれば、大きな曲
率を有するミラーを備える光学系を容易に構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4点曲げの一形式を示すための図である。
【図2】本実施例におけるベンディングミラーについて
要求される光学面の形状を示すための図である。
【図3】本実施例において用いた平面鏡を示す図であ
る。
【図4】本実施例において4点曲げにより得られる光学
面の設計値と要求される光学面の設計値との誤差を示す
図である。
【図5】本実施例のベンディング機構を示す側面図
(A)、平面図(B)、及び正面図(C)である。
【図6】図5に示すベンディング機構の一部を切断して
示す斜視図である。
【図7】本実施例の変形例を示す図である。
【図8】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1、50’ 平面鏡 2 ベース部材 3、4 丸棒(支点) 5、9 丸棒(作用点) 7、8 スペーサ部材(撓み制御部材) 6、10 荷重を加えるための部材 56、57、58 平面鏡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面鏡の一方の面を間隔Lを有する2つ
    の支点で支持し、前記平面鏡の他方の面における前記間
    隔Lの範囲内に2つの作用点を設け、該作用点で前記平
    面鏡に向かって力が加えられることで湾曲している前記
    平面鏡により構成されていることを特徴とするベンディ
    ングミラー。
  2. 【請求項2】 前記2つの作用点が前記間隔Lの範囲外
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載のベン
    ディングミラー。
JP8324854A 1996-11-21 1996-11-21 ベンディングミラー Withdrawn JPH10148706A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007164205A (ja) * 2007-01-09 2007-06-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置及びそれを搭載した画像形成装置
ES2751223A1 (es) * 2019-07-24 2020-03-30 Consorci Per A La Construccio Equipament I Explotacio Del Laboratori De Llum De Sincrotro Dispositivo de correccion de curvatura de espejos

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