JPH1014821A - 暖房便座ユニット - Google Patents

暖房便座ユニット

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Publication number
JPH1014821A
JPH1014821A JP17472296A JP17472296A JPH1014821A JP H1014821 A JPH1014821 A JP H1014821A JP 17472296 A JP17472296 A JP 17472296A JP 17472296 A JP17472296 A JP 17472296A JP H1014821 A JPH1014821 A JP H1014821A
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JP
Japan
Prior art keywords
toilet seat
surface plate
concave groove
seat surface
back plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP17472296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawaguchi
廣 河口
Munehiko Tokumoto
棟彦 徳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH1014821A publication Critical patent/JPH1014821A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン系の樹脂を使用しても、確実
に溶着でき、剛性、水密性のすぐれた洗剤でも割れない
暖房便座ユニットを得るようにする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂よりなる便座表面
板1と便座裏板2の周囲に設けた嵌合部3に磁性体また
は導電体5を装着し、外部から電磁誘導加熱により、嵌
合部3を溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレで使用する
暖房便座ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の暖房便座ユニットは図6に示すよ
うに、ABS樹脂よりなる便座表面板1と便座裏板2と
ヒータユニット6よりなり、例えば便座表面板の内表面
にヒータユニットを貼付するとともに、便座表面板1の
内周部および外周部に設けた凹状溝3を、便座裏板2の
内周部および外周部に設けた凸状リブ4に嵌合組み立て
し、その後、超音波振動溶着あるいは熱板加熱溶着によ
り一体に結合する構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
暖房便座ユニットでは、便座表面板と便座裏板の溶着結
合に、たとえば超音波溶着を用いた場合は、嵌合部全周
にわたる嵌合寸法精度のばらつきのため部分的に溶着不
良が発生し、強度ばらつきを生じたり、あるいは水密不
良のため外部からの水侵入により内部のヒータユニット
の絶縁低下を生じたり、あるいは超音波溶着する際に超
音波振動ホーンとの接触部に傷がつくなど品質的課題が
大きかった。
【0004】また、ABS樹脂の場合、洗剤の使用によ
り応力割れを発生するという課題があり、これを防止す
るため耐洗剤性にすぐれたポリオレフィン系の樹脂の利
用が考えられるが、ポリオレフィン系の樹脂では寸法精
度の悪さ、超音波振動の伝達効率の悪さにより、溶着の
ばらつきがABS樹脂の場合以上に大きく、超音波振動
溶着は無理であった。
【0005】また、熱板加熱溶着の場合は加熱溶融によ
る熱放散、臭気放散等作業環境の悪さに加えて、溶着加
工時間を多く要する等、生産性の悪さという課題があり
実用化が困難で、品質的にも課題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、ポリオレフィン系の樹脂よりなる便座表面板
と便座裏板の内周および外周の嵌合部に磁性体または導
電体を装着して箱体を構成するとともに、前記箱体空間
内にヒータユニットを収納して暖房便座ユニットを構成
するものである。
【0007】上記発明によれば、便座表面板と便座裏板
を嵌合状態で加圧し、外部より嵌合部に装着された磁性
体または導電体を誘導加熱することにより、嵌合部を溶
融接着して、ポリオレフィン系の樹脂においても簡単、
確実、かつ経済的に高品質の水密性箱体よりなる暖房便
座ユニットを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリオレフィン系の樹
脂よりなり、便座表面板と便座裏板との一対より形成し
てなる便座ユニットにおいて、便座表面板の内周、およ
び外周に凹状溝を設け、便座裏板の内周、および外周
に、前記便座表面板の凹状溝と相対して嵌合部を形成す
る凸状リブを設け、この嵌合部に磁性体または導電体を
装着するとともに、前記便座表面板と、前記便座裏板に
より構成される空間内部にヒータユニットを装着し、前
記凸状リブと前記凹状溝を嵌合組み立てして暖房便座ユ
ニットを構成するものである。
【0009】そして、加圧状態で、外部より誘導加熱に
より磁性体または導電体を発熱させ、凸状リブと凹状溝
の嵌合部を溶融接着して水密性で、剛性の高い箱体を構
成することができる。
【0010】また、磁性体を磁性粉とし、粘着剤あるい
は溶剤液に混入したものである。そして、複雑な形状の
溝部にも容易に磁性材塗布が行え生産性向上が図れる。
【0011】また、磁性体を磁性粉入り熱可塑性樹脂と
したものである。さらに、磁性粉入り熱可塑性樹脂成形
品は、便座表面板及び便座裏板樹脂と同等以下の溶融温
度を有し、かつ熱接着性を有する低融点の樹脂(ホット
メルト)としたものである。
【0012】そして、磁性体を磁性粉入り熱可塑性樹脂
とすることにより、溶着部周辺での材料の熱膨脹率差に
よる歪みの発生が防止でき、溶着強度信頼性向上が図れ
る。
【0013】また、便座表面板と便座裏板の内周および
外周の凹状溝、凸状リブよりなる嵌合部を、磁性粉入り
熱可塑性樹脂で各々便座表面板および便座裏板と一体に
成形したものである。
【0014】そして、嵌合部への磁性体の装着手間も省
き、強度、生産性の向上を図るものである。
【0015】また、凸状リブを凹状溝に、また凹状溝を
凸状リブにしたものである。以下、本発明の実施例につ
いて図面を参照して説明する。
【0016】なお、従来例と同一部品には同一符号を付
して、説明は省略する。 (実施例1)図1は本発明の暖房便座ユニットの縦断面
図である。
【0017】図1、図2、図3において、ポリオレフィ
ン系樹脂よりなる便座表面板1は、その内周および外周
に各々ほぼ全周にわたる凹状溝31、32を設け、この
凹状溝31、32に磁性体または導電体5を装着してい
る。また、ポリオレフィン系樹脂よりなる便座裏板2
は、その内周および外周に各々ほぼ全周にわたり、便座
表面板1の凹状溝31、32に相対して嵌合する凸状リ
ブ41、42が設けられ、便座表面板1と嵌合組み立て
して嵌合部3を有する箱体を構成している。またヒータ
ユニット6は便座表面板1と便座裏板2により形成され
る箱体内に収納されて、暖房便座ユニットを形成してい
る。
【0018】ここで、磁性体または導電体5は図2に示
すように、便座表面板1の凹状溝31、32の形状に沿
うようにあらかじめ整形され、かつ端末を結合して電気
的に閉回路を構成した鉄線51としている。あるいは、
粘着剤あるいは溶剤液に混入した鉄粉とし、便座表面板
1の凹状溝31、32に連続して注入塗布して使用され
るものも考えられる。
【0019】次に作用を説明する。図3は、暖房便座ユ
ニットの溶着工程を示すもので、便座表面板1と、便座
裏板2は磁性体または導電体5を装着して嵌合組み立て
した後、電極板10と加圧板11で加圧した状態で電極
板10より電磁誘導を行い、磁性体または導電体5を発
熱させ、便座表面板1と便座裏板2の嵌合部3を溶融接
着し、水密性の箱体が構成される。
【0020】(実施例2)図4は本発明の実施例2の磁
性体の外観斜視図である。
【0021】図4において、磁性体5は射出成形により
便座表面板1の凹状溝31、32に沿った形状に成形さ
れた磁性粉入り熱可塑性樹脂成形品52としたものであ
る。
【0022】また、磁性粉入り熱可塑性樹脂成形品は、
低融点の熱接着性を有する樹脂(ホットメルト)とし、
これを加熱溶融状態で溝部31、32に連続塗布し、冷
却固化後溝部に磁性体入り樹脂層を形成する加工法も考
えられる。
【0023】(実施例3)図5は本発明の実施例3の便
座表面板1および便座裏板2の嵌合部3の縦断面図であ
る。
【0024】図5において、便座裏板2の周囲に構成さ
れた凸状リブ41、42および、便座表面板1の周囲に
構成された凹状溝31、32はその一部を磁性粉入り熱
可塑性樹脂53で便座裏板2あるいは便座表面板1に一
体に成形されて嵌合部3を形成している。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
暖房便座ユニットによると、次の効果が得られる。
【0026】便座表面板の内周部および外周部に凹状溝
を設け、便座裏板の内周部および外周部に凸状リブを設
け、かつ便座表面板の凹状溝に磁性体または導電体を装
着し、前記凸状リブと凹状溝を嵌合組み立てすることに
より、ポリオレフィン系の樹脂であっても加圧状態で外
部からの誘導加熱により、磁性体または導電体を加熱し
て、凸状リブと凹状溝の嵌合部を容易に、確実に、精度
よく、高強度に溶融接着することが可能となる。
【0027】また、便座表面板と便座裏板の嵌合により
構成される水密性箱体空間内にヒータユニットを収納す
ることにより、内部の電気部品を外部からの尿、清掃
水、洗剤などの液体侵入から保護でき、安全に快適に使
用できる暖房便座を得ることが可能となる。
【0028】また、便座表面板の周囲を凹状溝にするこ
とにより、便座裏板の端部の露出が防止でき、外観見栄
えの向上と、嵌合部への尿などの溜りも防止できる。
【0029】また、便座表面板及び便座裏板はポリオレ
フィン系の樹脂とすることにより、トイレ清掃に使用さ
れる洗剤に対しても割れることのない耐久性、清潔性に
すぐれた暖房便座ユニットが得られるものである。
【0030】また、磁性体を磁性粉とすることにより、
たとえば粘着剤に混入して、複雑な形状の溝へも連続塗
布が可能となり、生産性の向上、コストダウンが図れ
る。
【0031】あるいは、磁性粉入り溶剤とすることによ
り、さらに塗布および乾燥のための時間短縮が図れる。
【0032】あるいは、磁性体を磁性粉入り樹脂成形品
とすることにより、鉄線のように溝形状に合わせた整形
工程が不要で、量産性にすぐれた寸法制度のよい磁性体
を低コストで得ることができる。また、温度変化に対し
ても便座表面板および便座裏板の樹脂との熱膨脹率の差
による溶着部周辺の歪みの発生が防止でき、強度、耐久
信頼性の高い暖房便座ユニットが得られる。
【0033】さらに、便座表面板と、便座裏板の溝嵌合
部の一部を磁性粉入り熱可塑性樹脂で一体に成形するこ
とにより、磁性体の装着手間も不要となり製造コストの
低減が可能となる。
【0034】また、磁性粉入り樹脂成形品は便座表面板
及び便座裏板樹脂と同等以下の溶融温度を有し、かつ熱
接着性を有する低融点の樹脂(ホットメルト)とするこ
とにより、直接溶融状態で便座表面板の溝部への塗布が
可能となり、射出成形の設備、金型等も不要で低コスト
で確実に樹脂磁性体の装着が可能となる。
【0035】以上のように本発明によると、洗剤でも割
れない、剛性強度が高く、かつ高い水密性を有する品質
の高い暖房便座ユニットが経済的に、かつ良好な作業環
境の元に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の暖房便座ユニットの構成縦
断面図
【図2】同実施例の暖房便座ユニットの分解斜視図
【図3】同実施例の暖房便座ユニットの溶着工程概念図
【図4】本発明の実施例2の磁性体の外観斜視図
【図5】本発明の実施例3の嵌合部の断面拡大図
【図6】従来の暖房便座ユニットの構成断面図
【符号の説明】
1 便座表面板 2 便座裏板 3 嵌合部 5 磁性体または導電体 6 ヒータユニット 31 便座表面板の内周面に設けた凹状溝部 32 便座表面板の外周面に設けた凹状溝部 41 便座裏板の内周面に設けた凸状リブ部 42 便座裏板の外周面に設けた凸状リブ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系の樹脂よりなり、便座表
    面板と便座裏板との一対より形成してなる便座ユニット
    において、便座表面板の内周、および外周に凹状溝を設
    け、便座裏板の内周、および外周に、前記便座表面板の
    凹状溝と相対して嵌合部を形成する凸状リブを設け、こ
    の嵌合部に磁性体または導電体を装着するとともに、前
    記便座表面板と、前記便座裏板により構成される空間内
    部にヒータユニットを装着し、前記凸状リブと前記凹状
    溝を嵌合組み立てしたのち、嵌合部に加圧状態で高周波
    磁界を作用させ、前記磁性体または導電体を誘導加熱し
    て、前記凸状リブと凹状溝の嵌合部を溶融接着して水密
    性箱体を構成してなる暖房便座ユニット。
  2. 【請求項2】磁性体は磁性粉入り熱可塑性樹脂成形品か
    らなる請求項1記載の暖房便座ユニット。
  3. 【請求項3】磁性粉入り熱可塑性樹脂成形品は便座表面
    板及び便座裏板樹脂と同等以下の溶融温度を有し、かつ
    熱接着性を有する樹脂からなる請求項2記載の暖房便座
    ユニット。
  4. 【請求項4】ポリオレフィン系の樹脂よりなり、便座表
    面板と便座裏板との一対より形成してなる便座ユニット
    において、前記便座表面板の内周および外周に、その一
    部を磁性粉入り熱可塑性樹脂で成形してなる凹状溝を一
    体に設け、かつ、前記便座裏板の内周および外周に、前
    記便座表面板の凹状溝に相対して、その一部を磁性粉入
    り熱可塑性樹脂で成形してなる凸状リブを一体に設ける
    とともに、前記便座表面板と、前記便座裏板により構成
    される空間内部にヒータユニットを装着し、前記凸状リ
    ブと前記凹状溝を嵌合組み立てしたのち、嵌合部に加圧
    状態で高周波磁界を作用させ、前記磁性粉入り熱可塑性
    樹脂を誘導加熱して、前記凸状リブと凹状溝の嵌合組み
    立て部を溶融接着して水密性箱体を構成してなる暖房便
    座ユニット。
  5. 【請求項5】凸状リブを凹状溝に、また凹状溝を凸状リ
    ブにした請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の
    暖房便座ユニット。
JP17472296A 1996-07-04 1996-07-04 暖房便座ユニット Pending JPH1014821A (ja)

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