JPH10147877A - ガスクリーニング方法 - Google Patents

ガスクリーニング方法

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JPH10147877A
JPH10147877A JP30800796A JP30800796A JPH10147877A JP H10147877 A JPH10147877 A JP H10147877A JP 30800796 A JP30800796 A JP 30800796A JP 30800796 A JP30800796 A JP 30800796A JP H10147877 A JPH10147877 A JP H10147877A
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JP
Japan
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gas
cleaning
gas cleaning
plasma
electrode
Prior art date
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Application number
JP30800796A
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English (en)
Inventor
Atsuhiko Suda
敦彦 須田
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスクリーニングにより生じたフッ化物を分
解除去して、正規の電極表面の再生を行い、ガスクリー
ニング後の成膜速度の低下や膜厚分布の劣化を防止し
て、生産歩留まりを向上する。 【解決手段】 CVD装置による積算膜厚が所定値にな
るたびに、NF3 、SF6 などのフッ化物系ガスをCV
D装置内に導入し、クリーニングに必要なF原子をプラ
ズマにより発生させて、CVD装置内に堆積したポリシ
リコンやアモルファスシリコン等の膜を除去するガスク
リーニングを行う。この際、電極表面などのCVD装置
内にフッ化物が生成される。そこで、ガスクリーニング
途中で、アルゴンガスなどの不活性ガスを導入してプラ
ズマを発生させて、フッ化物のクリーニングを行う。こ
のクリーニングによりフッ化物は破砕され、電極表面の
再生が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスクリーニング方法に
係り、特に、プラズマCVD装置をガスクリーニングす
るときに発生する生成物を除去するようにしたクリー二
ング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程の1つに基板上に所定の
成膜を行うCVD(Chemica1Vapor De
position)成膜エ程がある。これは気密な処理
室に基板を装填し、該処理室内に設けられた一対の電極
間に反応ガスを供給しながら高周波電力を印加してプラ
ズマを発生させ、気相のガス分子をプラズマにより分解
して基板表面に薄膜を形成するものである。
【0003】ところが、このCVD成膜処理は、基板上
のみならず、電極や処理室内壁にも成膜されるため、成
膜工程の繰り返しに伴い、電極や処理室内壁に付着・堆
積した膜はやがて剥離し、処理中の基板上に付着して基
板を汚染してしまう。この汚染は、膜機能を著しく低下
させ、生産性の低下を招くため、是非とも排除されなけ
ればならない。したがって、従来より処理室を分解し処
理室内を定期的に清掃して、この汚染を排除していた。
【0004】しかし、処理室の清掃は、処理室の構成部
品を交換する等して時間短縮が図られているが、相当の
時間を要している。さらに、処理室の温度降下や、処理
室の大気開放等の事前工程、あるいは清掃後の真空排気
や温度上昇および圧力、温度の安定化等の事後工程が付
随し、装置の稼働率を低下させていた。
【0005】近年、処理室清掃の他の方法として、成膜
と同様にプラズマによる処理室内を清掃するガスクリー
ニング方法が注目を集めている。これは、成膜と同様
に、NF3 やSF6 等のクリーニングガスを処理室内に
供給しながら、電極に高周波電力を印加してプラズマを
発生させ、気相のクリーニングガス分子をプラズマによ
り分解してF原子を発生させ、電極表面や処理室内壁に
付着・堆積した膜をエッチング除去するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したプラズマによ
るクリーニング方法は、処理室を分解して清掃を行う従
来からの清掃作業に比較して、温度降下や大気開放ある
いは真空排気や温度上昇といった付随工程を省略するこ
とができるため、稼働率向上に非常に有効である。しか
し、特にNF3 やSF6 等のフッ化物系のクリーニング
ガスによりガスクリーニングを施した場合、処理室内の
電極表面にフッ化物が生成され、これによりクリーニン
グ後の処理室内における成膜時の成膜速度の低下や膜厚
分布の劣化あるいはデバイス特性の劣化を招いていた。
【0007】本発明の目的は、ガスクリーニングにより
生じた生成物を分解除去することによって、上述した従
来技術の問題点を解消し、成膜時の成膜速度の低下や膜
厚分布の劣化あるいはデバイス特性の劣化を抑制するよ
うにしたガスクリーニング方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、クリーニングガスを導入しプラズマを発
生させてプラズマCVD装置内に堆積した膜を除去する
ガスクリーニング方法において、ガスクリーニング中に
生成される生成物を不活性ガスを導入しプラズマを発生
させて除去するようにしたものである。不活性ガスを導
入しプラズマを発生させると、ガスクリーニング中に生
成された生成物が破砕される。これによりCVD装置の
再生が行われるので、ガスクリーニング後の成膜におけ
る成膜速度の低下や膜厚分布の劣化およびデバイス特性
の劣化が抑制され、生産歩留まりが向上する。
【0009】ここに、不活性ガスを導入する時期は、ガ
スクリーニング終了後とすることもできるが、ガスクリ
ー二ング途中とすることが好ましい。ガスクリーニング
途中とは、一連のガスクリーニング工程の中で行うこと
を意味し、ガスクリーニング処理とは別の処理として位
置づける場合も、あるいはプログラムによってガスクリ
ーニング中のガス組成を順次変更する場合も含まれる。
不活性ガスとは、CVDにおいて成膜には関与しないガ
スをいい、特にアルゴンガスが有効であり、必要に応じ
て窒素ガスを混合してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0011】図2において本発明の実施されるプラズマ
CVD装置について説明する。
【0012】処理室1の天井面に電極ホルダ2が設けら
れ、該電極ホルダ2の内部に絶縁体4を介して上電極
(カソード)5が設けられる。該上電極5にはカソード
ヒータ6が埋設され、また上電極5の下面にはシャワー
プレート8が設けられ、前記上電極5とシャワープレー
ト8間には間隙7が形成される。該間隙7には前記処理
室1とは絶縁された反応ガス導入管3が連通されてい
る。前記シャワープレート8には多数のガス分散孔9が
穿設され、前記反応ガス導入管3より導入された反応ガ
スを前記ガス分散孔9より後述するプラズマ処理空間1
2に供給するようになっている。
【0013】前記電極ホルダ2の下端に内室外壁10が
連設され、該内室外壁10の内側に内室内壁11が設け
られ、前記内室外壁10、内室内壁11の下端に下電極
(アノード)13が設けられ、該下電極13にはアノー
ドヒータ14が埋設されている。前記下電極13には基
板載置台15を介して基板16が装填され、前記プラズ
マ処理空間12には排気管17が連通されている。尚、
図中、18、19は基板搬入搬出用の開口部を示す。
【0014】前記シャワープレート8、内室内壁11、
下電極13により囲繞される空間でプラズマ処理空間1
2が形成され、前記反応ガス導入管3よりシャワープレ
ート8を介して前記プラズマ処理空間12に反応ガスを
供給しつつ前記上電極5、下電極13間に高周波電源2
0により高周波電力を印加することでシャワープレート
8下方にプラズマを発生させ、前記基板16を処理す
る。
【0015】基板16に所要の薄膜を生成する場合は、
前記反応ガス導入管3より反応ガスとしてSiH4 、S
2 6 、SiH2 Cl2 、NH3 、PH3 等を導入し
て行う。
【0016】また、所定時間経過した場合ガスクリーニ
ングを実施する。ガスクリーニングする場合は反応ガス
としてNF3 、CF4 、SF6 等のフッ化物系ガスを反
応ガス導入管3よりプラズマ処理空間12内に導入して
ガスクリーニングする。フッ化物系ガスを導入し、クリ
ーニングに必要なF原子をプラズマにより発生させてガ
スクリーニングを行うと、処理室1内の電極5、13や
プラズマ処理空間12内に堆積したポリシリコンやアモ
ルファスシリコン等の膜が除去されるが、代りに電極
5、13の表面にフッ化物が生成される。しかし、ガス
クリーニング途中に反応ガス導入管3より不活性ガスを
プラズマ処理空間12内に導入してプラズマを発生させ
ると、このフッ化物は破砕され電極5、13の表面から
除去できる。したがって、正規の電極表面の再生が行な
われ、ガスクリーニング後の成膜における成膜速度の低
下や、膜厚分布の劣化が抑制される。
【0017】
【実施例】次に本発明のガスクリーニングの実施例と従
来方法でガスクリーニングした比較例とについて説明す
る。
【0018】(実施例)処理室内にガラス基板を装填し
て、SiN膜20枚(積算膜厚:40000オングスト
ローム)を連続して成膜した。次いで、処理室内に供給
するガスをNF3 に変更し、RF電力を500Wとして
2分間ガスクリーニングを行った。その後、アルゴンガ
スを300SCCM、圧力0.4Torr、RF電力を
500Wとして2分間不活性ガスによるプラズマ処理を
行った。この操作を3回行い、ガスクリーニング時間と
しては計6分間とした。これらの操作を1サイクルとし
て、これを繰り返した場合の成膜における膜厚均一性お
よび成膜速度の変化を調ベた。
【0019】膜厚均一性は大日本スクリーン製造社製の
光学式膜厚計LambdaA(LVM8000−S)を
用いて基板端10mmを除く内側を均等25分割して測
定した。なお、膜厚均ー性の算出は(1)式によった。
【0020】 膜厚均一性=(最大膜厚- 最小膜厚) ×100/( 最大膜厚+ 最小膜厚) (1) 成膜速度は、成膜した膜をエッチング液により剥離し、
膜厚段差をテンコール社製の形状測定器(FP−2)で
得られた膜厚を成膜時間で除して求めた。
【0021】(比較例)実施例において、ガスクリーニ
ング時の不活性プラズマ処理を省略した以外は、実施例
と同様にして連続成膜およびガスクリー二ングを行っ
た。
【0022】(結果)図1に実施例と比較例のガスクリ
ーニング後の成膜に及ぼす効果の比較結果を示す。図1
(a)は積算膜厚(オングストローム)に対する成膜速
度(オングストローム/min)との関係を示し、図1
(b)は積算膜厚(オングストローム)と膜厚均一性
(±%)との関係を示す。図において、白丸は実施例
を、黒丸は比較例を示す。
【0023】図から分かるように、不活性プラズマ処理
を施した実施例では、正規の電極表面の再生が行われる
ので、ガスクリーニングが終了する毎に成膜速度も膜厚
均一性もともに初期状態に復帰するが、不活性プラズマ
処理を施さない比較例では、積算膜厚の増大に伴って成
膜速度はサイクル毎に低下していき、膜厚均一性もサイ
クル毎に悪くなっていく。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、不活性ガスを導入しプ
ラズマを発生させることにより、ガスクリーニング中に
生成された生成物を除去するようにしたので、ガスクリ
ーニング後の成膜速度の低下や膜厚分布の劣化、あるい
はデバイス特性の劣化を防止でき、生産歩留まりを向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスクリーニング方法の実施例と、従
来のガスクリーニング方法の比較例との効果の比較結果
を示す説明図である。
【図2】本発明が実施されるCVD装置の一例を示す断
面図である。 1 処理室 5 上電極 11 下電極 12 プラズマ処理空間 16 基板 20 高周波電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリーニングガスを導入しプラズマを発生
    させてプラズマCVD装置内に堆積した膜を除去するガ
    スクリーニング方法において、 ガスクリーニング中に生成される生成物を不活性ガスを
    導入しプラズマを発生させて除去するようにしたことを
    特徴とするガスクリーニング方法。
  2. 【請求項2】上記不活性ガスがアルゴンガスを含む請求
    項1に記載のガスクリーニング方法。
JP30800796A 1996-11-19 1996-11-19 ガスクリーニング方法 Pending JPH10147877A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009130229A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
US7807585B2 (en) 2007-05-15 2010-10-05 Canon Anelva Corporation Method of fabricating a semiconductor device
US7816272B2 (en) 2003-01-16 2010-10-19 Oki Electric Industry Co., Ltd. Process of cleaning a semiconductor manufacturing system and method of manufacturing a semiconductor device
US10083830B2 (en) 2007-11-02 2018-09-25 Canon Anelva Corporation Substrate cleaning method for removing oxide film

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