JPH1014732A - 枕充填材 - Google Patents

枕充填材

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Publication number
JPH1014732A
JPH1014732A JP17208596A JP17208596A JPH1014732A JP H1014732 A JPH1014732 A JP H1014732A JP 17208596 A JP17208596 A JP 17208596A JP 17208596 A JP17208596 A JP 17208596A JP H1014732 A JPH1014732 A JP H1014732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
pillow
bacteria
yeast
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP17208596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sato
毅 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hagiwara Industries Inc
Atom Corp
Atom Medical Corp
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
Atom Corp
Atom Medical Corp
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Publication date
Application filed by Hagiwara Industries Inc, Atom Corp, Atom Medical Corp filed Critical Hagiwara Industries Inc
Priority to JP17208596A priority Critical patent/JPH1014732A/ja
Publication of JPH1014732A publication Critical patent/JPH1014732A/ja
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  • Bedding Items (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間使用しても悪臭の発生を抑制し、継続
して使用可能な枕充填材を提供する。 【解決手段】 光合成細菌、放線菌、乳酸菌、糸状菌及
び酵母からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物
で処理した熱可塑性樹脂成形体を枕充填材として使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枕充填材に関し、
さらに詳しくは、微生物で処理した熱可塑性樹脂成形体
であって、悪臭抑制効果を有する枕充填材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より枕充填材としては、蕎麦殻、小
豆等の天然物が風合いや吸湿性等の機能が好まれて用い
られてきた。しかしながら、これらの天然物は虫害によ
り喰い破られたり、長期間の使用により破損粉末化した
りするので、病院、ホテル、旅館など大量に枕を使用す
るところでは衛生上あるいは維持管理上問題があった。
このような問題に対しては、合成樹脂製の充填材も用い
られているが、ほとんどが吸湿性や脱臭性といった機能
はなく、長期間使用していると、髪や頭部の脂質が蓄積
し、就寝中の汗などが加わって悪臭を発生し、衛生的に
も好ましくないなどの欠点があった。こうした欠点を改
良するために、活性炭を充填した枕なども提案されてい
るが(実公昭60−15493号公報など)、活性炭の作
用には寿命があるために、活性炭の作用がなくなったと
きには枕を分解するなどして交換をしなければならない
などの問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間使用
しても悪臭の発生を抑制し、継続して使用可能な枕充填
材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、第1の態様として、熱可塑性樹脂を光合成細
菌、放線菌、乳酸菌、糸状菌及び酵母からなる群から選
ばれる少なくとも1種の微生物で処理した後、加熱成形
してなる枕充填材を要旨とする。また第2の態様とし
て、熱可塑性樹脂を成形した後に、光合成細菌、放線
菌、乳酸菌、糸状菌及び酵母からなる群から選ばれる少
なくとも1種の微生物を含む培養液で処理してなる枕充
填材を要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用する微生物とは、光
合成細菌、放線菌、乳酸菌、糸状菌及び酵母からなる群
から選ばれる少なくとも1種であって、有機物に作用し
て悪臭の原因となる物質を分解したり、有機物を分解し
て生成した有機酸やアルコールによって悪臭物質を中和
するものである。光合成細菌は、アンモニア、硫化水
素、炭化水素等の水素を切り離し、炭酸ガスを還元して
糖類を合成する作用をなす。乳酸菌は乳酸を生成し、糸
状菌や酵母は有機酸やアルコールを生成する。これらの
微生物は1種類でも効果を有するが、2種以上を用いる
と相乗効果があり、より好ましい。
【0006】光合成細菌の具体例としては、Rhodopseud
omonas sp.(R.sphaeroides)、Rhodospirillum sp.(R.fu
lum):放線菌の具体例としては、Strepto-myces sp.(AT
CC 3004)、Streptoverticillium sp.(ATCC 23654):乳
酸菌の具体例としては、Lactobacillus sp.(IFO 307
0)、Propionibacterium sp.(P.freudenreichii):糸状
菌の具体例としては、Aspergillus sp.(RIFY 5770)、Mu
cor sp.(IFO 8567):酵母の具体例としては、Saccharom
yces sp.(NRRL 1346)、Candida sp.(C.utilis):等が挙
げられる。
【0007】本発明に使用する熱可塑性樹脂としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン
等が挙げられ、溶融し成形可能なものであれば特に限定
されるものではない。これら熱可塑性樹脂から枕充填材
を成形する方法としては、特に制限されるものではな
く、通常用いられる射出成形、押出成形などにより加熱
成形するものである。また、枕充填材の形状は特に限定
されるものではなく、直径5〜10mm程度の球状体、直
径5〜10mm、長さ10〜25mm程度の筒状体、最大径
10〜20mm程度の鞍型等の成形体や発泡体、あるい
は、繊維を形成し、これを塊状にしたウエブ、織編成し
た織編布、ニードルパンチを施した不織布、圧縮成形し
たフェルトなども包含される。
【0008】本発明において、有用微生物で処理する方
法としては、前記微生物の培養液に成形前の熱可塑性樹
脂を浸漬させ乾燥した後に成形機を通して成形品を得る
方法や、また、未処理の熱可塑性樹脂から成形した後
に、前記微生物の培養液を塗布し乾燥して微生物を付着
させる方法などが採用される。
【0009】上記樹脂成分には、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲において、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、顔
料、無機充填剤、難燃剤、発泡剤等の添加剤を配合して
用いることができる。
【0010】
【実施例】
実施例1 高密度ポリエチレン(MFR=1.0g/10min.)の
ペレットを微生物培養液(商品名:MSK、サン興産業
株式会社製)に浸漬して取り出し、充分に乾燥したもの
を、次いで射出成形法により溶融温度220℃で成形
し、直径8mmの球状体の枕充填材を得た。
【0011】実施例2 未処理の高密度ポリエチレン(MFR=1.0g/10m
in.)を射出成形法により溶融温度220℃で成形し、
直径7mmで長さ15mmの中空の筒状体をなし、これに微
生物培養液(商品名:MSK、サン興産業株式会社製)を
直接噴霧した後に、熱風オ−ブン内で乾燥して枕充填材
を得た。
【0012】実施例1および実施例2の枕充填材500
gを通気性を有する袋体に充填して枕を形成し約1年間
使用したところ、共に異臭は殆どなく、枕の使用状態は
快適であった。
【0013】比較例 微生物培養液に浸漬しなかった他は実施例1と同様に成
形した枕充填材を充填した枕を比較対象として使用した
ところ、数カ月の経過後には異臭が認められるようにな
って、不快感を感じさせるものであった。
【0014】試験 本願発明の枕充填材の悪臭抑制効果を検証するために以
下の試験を行った。実施例および比較例で成形した枕充
填材、各500gを生ゴミ2kgに混合し、30℃で7
日間密封容器に入れて放置した後、悪臭の原因であるア
ンモニア等について分析したところ表1の結果を得た。
本発明の枕充填材は悪臭の抑制に著しい効果が認められ
た。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明の枕充填材は、特定の微生物培養
液で処理した熱可塑性樹脂成形体であって、これを枕充
填材として用いることにより、枕に付着する脂質や汗に
起因する悪臭を抑制して長期間にわたってその効果を持
続することがことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を光合成細菌、放線菌、乳
    酸菌、糸状菌及び酵母からなる群から選ばれる少なくと
    も1種の微生物で処理した後、加熱成形してなる枕充填
    材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂を成形した後に、光合成細
    菌、放線菌、乳酸菌、糸状菌及び酵母からなる群から選
    ばれる少なくとも1種の微生物を含む培養液で処理して
    なる枕充填材。
JP17208596A 1996-07-02 1996-07-02 枕充填材 Pending JPH1014732A (ja)

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JP17208596A JPH1014732A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 枕充填材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG89358A1 (en) * 1999-07-14 2002-06-18 Shinei Fermentec Corp Method for eliminating staphylococcus aureus, novel microorganism of genus brachybacterium, and care garment, care sheet or care bedclothes, each being immobilized with microorganism of genus brachybacterium
JP2003093211A (ja) * 2001-09-25 2003-04-02 Hagiwara Kk 連続発泡孔や貫通発泡孔等微細凹凸孔を設けた炭粉含有のパイプ枕。

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG89358A1 (en) * 1999-07-14 2002-06-18 Shinei Fermentec Corp Method for eliminating staphylococcus aureus, novel microorganism of genus brachybacterium, and care garment, care sheet or care bedclothes, each being immobilized with microorganism of genus brachybacterium
JP2003093211A (ja) * 2001-09-25 2003-04-02 Hagiwara Kk 連続発泡孔や貫通発泡孔等微細凹凸孔を設けた炭粉含有のパイプ枕。

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