JPH10144551A - 変圧器の組立方法 - Google Patents

変圧器の組立方法

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JPH10144551A
JPH10144551A JP29634396A JP29634396A JPH10144551A JP H10144551 A JPH10144551 A JP H10144551A JP 29634396 A JP29634396 A JP 29634396A JP 29634396 A JP29634396 A JP 29634396A JP H10144551 A JPH10144551 A JP H10144551A
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pipe
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JP29634396A
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Kenichi Aizawa
健一 藍澤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器本体を簡単かつ正確に指定位置に設置
することにより、工期の短縮化および工事費の低減化を
図る。 【解決手段】 本発明の変圧器の組立方法では、まず変
圧器本体1aを指定された位置に位置決めして設置する
(位置決め設置工程)。次に、設置した変圧器本体1a
のジャッキボス2の穴2aに、位置決め用治工具3のピ
ン4を取付ける(治工具取付工程)。続いて、スライド
ジャッキ6により、位置決め用治工具3に取付可能な位
置である治工具指定位置まで変圧器本体1bを移動さ
せ、ここに変圧器本体1bを設置する(治工具による設
置工程)。最後に、位置決め用治工具3のピン4を変圧
器本体1bのジャッキボス2の穴2aに合わせて固定す
る(変圧器本体固定工程)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各相ごとに分割さ
れた複数の変圧器本体を指定された位置に並べて設置
し、隣接する前記変圧器本体の配管同士を接続して一体
的に組立てる変圧器の組立方法に係り、特に、変圧器本
体の設置工程に関して改良を施したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部近郊では変電所の建設用地
を取得することは非常に困難であることから、変圧器な
どの機器を地下に設置して建設する地下変電所が注目を
集めている。このような地下変電所によれば周囲の環境
に影響を与えることなく、都市部近郊に変電所を建設で
きるが、その建設にあたっては地下を掘削し、内部の防
水を確実に行わなければならない。したがって、地上に
変電所を建設する場合に比べて工事の手間がかかり、費
用が高くなるという問題点がある。そこで、地下変電所
では工期の短縮化および工事費の低減化が望まれてい
る。
【0003】ところで、地下に変圧器を設置する場合、
地下空間への輸送や搬入は制限が厳しいので、変圧器を
各相ごとに複数に分割して複数の変圧器本体から構成
し、これら変圧器本体を1つずつ地下空間に輸送、搬入
するのが一般的となっている。そして、地下空間に搬入
された複数の変圧器本体は、順次指定された位置に設置
され、隣接する変圧器本体の配管同士が接続されて一体
的に組立られるようになっている。
【0004】ここで、従来の変圧器の組立方法を図12
を参照して具体的に説明する。図中の1a,1bは、各
相ごとに分割されて別個の容器に収容された変圧器本体
であり、これら変圧器本体1a,1bは上部および下部
に上部配管12a,12bおよび下部配管13a,13
bを備えている。
【0005】このような変圧器本体1a,1bを地下変
電所内の床面16上に組立てる場合、まず、変圧器本体
1aをスライドジャッキ6により床面16上を移動さ
せ、変圧器本体1aの直角方向の中心線と床面16の中
心線4点を合わせることによって変圧器本体1aの位置
決めを行い、変圧器本体1aを床面16の指定位置に設
置する。次に、変圧器本体1bをスライドジャッキ6に
より床面16上を移動させて、変圧器本体1bの直角方
向の中心線と床面16の中心線4点を合わせて変圧器本
体1bの位置決めを行い、変圧器本体1bを床面16の
指定位置に設置する。以上のようにして変圧器本体1
a,1bを指定位置に設置した後、上部配管12a,1
2bおよび下部配管13a,13b同士を接続して、1
つの変圧器として一体的に組立てることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の変圧器の組立方法では、上部配管12a,
12bおよび下部配管13a,13b同士を直接接続す
るので、変圧器本体1a,1bを床面16の指定位置に
正確に設置しなくてはならない。そのため、変圧器本体
1a,1bの位置決めは、スライドジャッキ6により微
調整しながら極めて高い精度で行う必要がある。したが
って、変圧器本体1a,1bの設置作業は困難であり、
多大な時間を要していた。地下変電所における工期の短
縮化および工事費の低減化が要請される現在、変圧器本
体を指定位置に短時間で正確に設置することができる変
圧器の組立方法の開発が待たれていた。
【0007】また、工期の短縮化を図るためには変圧器
本体の設置作業だけではなく、変圧器本体の配管接続作
業も効率良く進めることが望ましい。さらに、地下空間
の条件などによっては隣接する変圧器本体間の距離を適
宜変更することが考えられるが、従来のようにスライド
ジャッキによる調整作業では、このような変更に即座に
対応することが困難であった。
【0008】また、変圧器本体を接続する配管内には電
位を持つ母線を収納することが多い。この場合、母線と
配管内面との間に所定の電界距離をとる必要上、配管の
径を大きくしなくてはならなかった。この結果、変圧器
の設置スペースが拡大し、地下変電所の地下空間を広げ
る要因となった。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決するために
提案されたものであり、その主たる目的は、変圧器本体
を簡単かつ正確に指定位置に設置することにより、工期
の短縮化および工事費の低減化を図ることが可能な変圧
器の組立方法を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、変圧器本体の
設置作業および配管接続作業を効率良く行うことができ
る変圧器の組立方法を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、隣接する変
圧器本体間の距離を容易に変更可能な変圧器の組立方法
を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、母線を収納し
た配管の小径化を図り、変圧器の設置スペースの縮小化
を貢献できる変圧器の組立方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、各相ごとに分割された複数の変
圧器本体を並べて設置し、隣接する前記変圧器本体の配
管同士を接続して一体的に組立てる変圧器の組立方法に
おいて、1つの変圧器本体を指定された位置に位置決め
して設置する位置決め設置工程と、隣接する変圧器本体
間に所定の距離をとるための位置決め用治工具を、設置
された変圧器本体に取付ける治工具取付工程と、前記位
置決め用治工具に取付けるよう未設置の変圧器本体を移
動させ、ここに変圧器本体を設置する治工具による設置
工程と、前記位置決め用治工具により変圧器本体を固定
する変圧器本体固定工程とを含むことを特徴とする。
【0014】このような請求項1の発明では、まず1つ
の変圧器本体を正確な位置に設置する。続いて、設置し
た変圧器本体に位置決め用治工具を取付け、この位置決
め用治工具に取付けるように2つめの変圧器本体を移動
させ、ここに2つめの変圧器本体を設置する。このと
き、位置決め用治工具によって隣接する2つの変圧器本
体の間に所定の距離をとることができるので、2つめの
変圧器本体を所望の位置に簡単に素早く設置することが
できる。そして最後に位置決め用治工具にて2つめの変
圧器を固定する。また、3つめ以降の変圧器本体に関し
ても、すでに設置された変圧器本体に治工具を取付ける
工程と、治工具指定位置まで未設置の変圧器本体を移動
させてそこに変圧器本体を設置する工程とを順次繰り返
して行うことにより、複数の変圧器本体を順次、簡単か
つ正確に所望の位置に設置していくことができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の変圧器
の組立方法において、隣接して設置された変圧器本体の
配管の間に伸縮自在な伸縮配管を挿入し、この伸縮配管
により変圧器本体の配管同士を接続することを特徴とす
る。
【0016】このような請求項2の発明では、複数の変
圧器本体を設置した後からでも、隣接する変圧器本体の
配管接続作業が可能である。すなわち、伸縮配管を収縮
させて一方の変圧器本体の配管に取付け、続いて伸縮配
管を伸ばして他方の変圧器本体の配管に取付ける。この
ようにして隣接する変圧器本体の配管同士を接続するこ
とができる。そのため、まず変圧器本体の設置作業をま
とめて行い、その後、配管接続作業を一括して行うこと
が可能である。したがって、両方の作業における効率を
高めることができる。
【0017】請求項3の発明は、各相ごとに分割された
複数の変圧器本体を並べて設置し、隣接する前記変圧器
本体の配管同士を接続して一体的に組立てる変圧器の組
立方法において、1つの変圧器本体を指定された位置に
位置決めして設置する位置決め設置工程と、設置された
変圧器本体の配管に伸縮自在な伸縮配管をタイロッドに
より収縮させた状態で取付ける伸縮配管取付工程と、前
記タイロッドにて指定される位置をタイロッド指定位置
とし、このタイロッド指定位置まで未設置の変圧器本体
を移動させ、ここに変圧器本体を設置するタイロッド指
定位置設置工程と、前記タイロッドにより前記伸縮配管
を伸ばしてこの伸縮配管を変圧器本体の配管に接続する
伸縮配管接続工程とを含むことを特徴とする。
【0018】このような請求項3の発明では、1つの変
圧器本体を正確な位置に設置した後、この変圧器本体の
配管に伸縮自在な伸縮配管をタイロッドにより収縮させ
た状態で取付ける。続いて、タイロッドに合わせた位置
であるタイロッド指定位置まで2つめの変圧器本体を移
動させ、ここに2つめの変圧器本体を設置する。このと
き、タイロッドによって隣接する2つの変圧器本体の間
に所定の距離をとることができるので、2つめの変圧器
本体を所望の位置に設置することができる。
【0019】そして2つめの変圧器本体の設置後、タイ
ロッドにより伸縮配管を伸ばしてこの伸縮配管を2つめ
の変圧器本体の配管に接続する。また、3つめ以降の変
圧器本体に関しても、タイロッド指定位置まで未設置の
変圧器本体を移動させて設置する工程を取入れることに
より、複数の変圧器本体を簡単かつ正確に所望の位置に
設置することができる。さらに請求項3の発明において
は、変圧器本体の設置作業を行うと同時に、変圧器本体
の配管接続作業を実施することができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項3記載の変圧器
の組立方法において、前記タイロッドを伸縮自在な伸縮
タイロッドとし、この伸縮タイロッドにより前記伸縮配
管を伸縮させることを特徴とする。
【0021】このような請求項4の発明では、前記伸縮
配管を伸縮させるタイロッドが伸縮自在であるため、タ
イロッドを伸縮させてタイロッド指定位置を簡単に調節
することができる。したがって、地下空間の条件などに
よって隣接する変圧器本体間の距離を変えることになっ
ても、タイロッドを伸縮させてタイロッド指定位置を調
節することにより、変圧器本体間の距離の変更に対応す
ることができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項2、3または4
記載の変圧器の組立方法において、前記伸縮配管の内面
に電界緩和部材を取付けることを特徴とする。
【0023】このような請求項5の発明では、伸縮配管
の内面に電界緩和部材を取付けたので、伸縮配管内に母
線を収納した場合、電界緩和部材が母線と配管内面との
電界を緩和するため、母線と配管内面と間の距離を短く
することができ、配管径を小さくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による変圧器の組立
方法の実施の形態について、図面を参照して具体的に説
明する。なお、図12の従来例と同一の部材に関して
は、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0025】(1)第1の実施の形態 請求項1の発明に対応する第1の実施の形態について、
図1〜図3を参照して具体的に説明する。図1は第1の
実施形態によって組立てられる変圧器の平面図、図2は
位置決め用治工具3の斜視図、図3は変圧器本体1a,
1bへの位置決め用治工具3の取付状態を示す正面図で
ある。
【0026】図1に示すように、変圧器本体1a,1b
のタンク側面部には穴2aを有するジャッキボス2が設
けられている。また、図中の符号3は、隣接する変圧器
本体1a,1b間に所定の距離をとるための位置決め用
治工具である。この位置決め用治工具3はH字状をして
おり、四隅にジャッキボス2の穴2aに挿入可能なピン
4を有している(図2、図3参照)。
【0027】[手順] 位置決め設置工程 まず、第1相めの変圧器本体1aを床面15の指定位置
に正確に設置する。この設置作業は、図12の従来例と
同じように、変圧器本体1aをスライドジャッキ6によ
り移動させ、変圧器本体1aの直角方向の中心線と床面
15の中心線4点を合わせることによって変圧器本体1
aの位置決めを行い、変圧器本体1aを床面16の指定
位置に設置する。
【0028】治工具取付工程 次に、位置決めされた変圧器本体1aのジャッキボス2
の穴2aに対して、位置決め用治工具3をH字状を横に
するようにして図中左側にくる2つのピン4を取付け
る。
【0029】治工具による設置工程 この後、スライドジャッキにより第2相めの変圧器本体
1bを移動させ、位置決め用治工具3に変圧器本体1b
が取付けられるような位置まで第2相めの変圧器本体1
bを移動させ、ここに変圧器本体1bを設置する。
【0030】変圧器本体固定工程 最後に、第2相め変圧器本体1bのジャッキボス2の穴
2aに位置決め用治工具3のピン4を合わせて固定し、
変圧器本体1bをジャッキダウンして据付する。また、
3つめ以降の変圧器本体がある場合、〜の工程を繰
り返すことによって複数の変圧器本体を設置、固定して
いく。
【0031】[作用効果]以上のような第1の実施の形
態では、位置決め用治工具3によって隣接する2つの変
圧器本体1a,1bの間に所定の距離をとることができ
るので、一方の変圧器本体1aが正しい位置に設置され
ていれば、この変圧器本体1aに取付けた位置決め用治
工具3を目安として他方の変圧器本体1bを移動させて
いき、変圧器本体1bに対して位置決め用治工具3を取
付けるだけで、変圧器本体1bを所望の位置に設置する
ことができる。したがって、変圧器本体1bの設置作業
を短時間で正確に行うことができる。また、変圧器本体
が3つ以上ある場合でも、1つの変圧器本体さえ正確に
設置されれば、残りの変圧器本体はすべて、設置済みの
変圧器本体に取付けた治工具3によって所望の指定位置
に簡単かつ正確に設置していくことが可能である。
【0032】上記のような第1の実施の形態によれば、
分割された複数の変圧器本体を短時間かつ正確に設置す
ることができるので、地下変電所における工期の短縮化
および工事費の低減化を図ることができる。
【0033】(2)第2の実施の形態 請求項2の発明に対応する第2の実施の形態について、
図4、図5を参照して具体的に説明する。図4は第2の
実施形態によって組立てられる変圧器の正面図、図5は
伸縮配管の一例であるスライド配管9の正面図である。
このスライド配管9はフランジ9a,9bが左右方向に
スライド自在に構成されており、フランジの面間距離を
自由に変えられるようになっている。なお、図4中の符
号7a,7bは変圧器本体1a,1bに設置される配管
のフランジである。
【0034】[手順]第2の実施の形態では、変圧器本
体1a,1bを所定の位置に設置した後、変圧器本体1
a,1bの配管7a,7bの間にスライド配管9を収縮
させた状態で挿入し、スライド配管9のフランジ9aを
変圧器本体1aの配管のフランジ7aに取付ける。続い
て、スライド配管9を伸ばして変圧器本体1bの配管の
フランジ7bにフランジ9bを取付ける。このようにし
て変圧器本体1a,1bの配管同士を接続する。
【0035】[作用効果]このような第2の実施の形態
においては、変圧器本体1a,1bの設置後、スライド
配管9により変圧器本体1a,1bの配管接続作業を行
うことができる。そのため、分割された変圧器本体が多
数ある場合には、先にすべての変圧器本体を設置し、そ
の後でまとめて配管を接続することができる。したがっ
て、変圧器本体の設置作業と配管接続作業とをそれぞれ
一括して行うことが可能となり、両方の作業における効
率を高めることができる。
【0036】(3)第3の実施の形態 請求項3の発明に対応する第3の実施の形態について、
図6、図7を参照して具体的に説明する。図6は第3の
実施形態によって組立てられる変圧器の正面図、図7は
組立方法の手順を示す正面図である。
【0037】図中の符号5a,5bは伸縮自在な伸縮配
管、符号14は伸縮配管5a,5bを伸縮させるタイロ
ッドである。また、伸縮配管5a,5bが変圧器本体1
側に取付けられた際のタイロッド14の初期状態におけ
る先端部の位置をタイロッド指定位置とする。このタイ
ロッド指定位置に変圧器本体1bの配管のフランジ7b
が位置するとき、変圧器本体1bが指定された位置にく
るようになっている。
【0038】[手順] 位置決め設置工程 まず、変圧器本体1aを床面16の指定位置に正確に設
置する。この工程は上記第1の実施の形態のそれとまっ
たく同様である。
【0039】伸縮配管取付工程…図7(A) 次に、位置決めされた設置された変圧器本体1aの配管
のフランジ7aに、伸縮配管5a,5bをタイロッド1
4により収縮させた状態で取付ける。
【0040】タイロッド指定位置設置工程…図7
(B) 続いて、スライドジャッキ6によりタイロッド14の先
端部に合わせてタイロッド指定位置まで変圧器本体1b
を移動させ、ここに変圧器本体1bを設置する。
【0041】伸縮配管接続工程…図7(C) そして、タイロッド14を変圧器本体1b側に移動させ
ながら伸縮配管5a,5bを伸ばし、伸縮配管5a,5
bを変圧器本体1bの配管のフランジa7bに接続す
る。また、3つめ以降の変圧器本体がある場合、〜
の工程を繰り返すことによって複数の変圧器本体を設置
すると同時に、隣接する変圧器本体の配管を接続してい
く。
【0042】[作用効果]以上のような第3の実施の形
態では、タイロッド14によって隣接する2つの変圧器
本体1a,1bの間に所定の距離をとることができるの
で、一方の変圧器本体1aが正しい位置に設置されてい
れば、この変圧器本体1aに取付けたタイロッド14を
目安として他方の変圧器本体1bを移動させていき、変
圧器本体1bにタイロッド14を有する伸縮配管5a,
5bに取付けるだけで、変圧器本体1bを所望の位置に
簡単かつ正確に設置することができる。したがって、地
下変電所における工期の短縮化および工事費の低減化を
図ることができる。しかも、第3の実施の形態において
は、変圧器本体1a,1bの設置作業を行うと同時に、
伸縮配管5a,5bにより変圧器本体1a,1bの配管
の接続作業を実施することができる。
【0043】(4)第4の実施の形態 請求項4の発明に対応する第4の実施の形態について、
図8〜図10を参照して具体的に説明する。図8は第4
の実施形態によって組み立てられる変圧器の正面図、図
9は伸縮配管5a,5bと変圧器本体1a,1bとの取
付状態を示す正面図、図10は伸縮タイロッド8を示し
ており、(A)が正面図、(B)が斜視図、(C)が右
側面図である。
【0044】[手順]第4の実施の形態では、前記タイ
ロッド14を伸縮自在な伸縮タイロッド8に代えただけ
で、その手順は第3の実施の形態とまったく同様であ
る。
【0045】[作用効果]このような第4の実施の形態
では、タイロッド8が伸縮自在であるため、これを伸縮
させてタイロッド指定位置を簡単に調節することができ
る。したがって、地下空間の条件などによって隣接する
変圧器本体1a,1b間の距離を変えることが必要にな
っても、伸縮タイロッド8の調節によって変圧器本体
1,1b間の距離の変更に即座に対応することができ
る。
【0046】(5)第5の実施の形態 請求項5の発明に対応する第5の実施の形態について、
図11を参照して具体的に説明する。図11は第5の実
施形態における伸縮配管11を示しており、(A)は正
面断面図、(B)は側面図である。
【0047】第5の実施の形態では、伸縮配管11の内
面に電界緩和部材10を取付けるようになっている。こ
のような第5の実施の形態によれば、伸縮配管11内面
に電界緩和部材10を取付けたので、この伸縮配管11
内に電位を持つ母線17を収納した場合、電界緩和部材
10が母線17と配管11の内面との電界を緩和するこ
とができる。そのため、母線17と配管内面と間の距離
を短くすることができ、結果として配管11の径を小さ
くすることが可能となる。これにより、変圧器の設置ス
ペースの縮小化することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の変圧器の組立方法によれば、1
つの変圧器本体を正確に指定位置に設置すれば残りの変
圧器本体は簡単かつ正確に指定位置に設置することがで
き、工期の短縮化および工事費の低減化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によって組立てられる
変圧器の平面図。
【図2】第1の実施形態における位置決め用治工具の斜
視図。
【図3】第1の実施形態における変圧器本体への位置決
め用治工具の取付状態を示す正面図。
【図4】本発明の第2の実施形態によって組立てられる
変圧器の正面図。
【図5】第2の実施形態における伸縮配管の一例である
スライド配管9の正面図。
【図6】本発明の第3の実施形態によって組立てられる
変圧器の正面図。
【図7】第3の実施形態における組立の手順を示す正面
図。
【図8】本発明の第4の実施形態によって組立てられる
変圧器の正面図。
【図9】第4の実施形態における伸縮配管と変圧器本体
との取付状態を示す正面図。
【図10】第4の実施形態における伸縮タイロッドを示
しており、(A)が正面図、(B)が斜視図、(C)が
右側面図。
【図11】本発明の第5の実施形態における伸縮配管を
示しており、(A)は正面断面図、(B)は側面図。
【図12】従来の変圧器の組立方法によって組立てられ
る変圧器の正面図。
【符号の説明】
1a,1b…変圧器本体 2…ジャッキボス 3…位置決め用治工具 4…ピン 5,11…伸縮配管 6…スライドジャッキ 7a,7b…フランジ 8…伸縮タイロッド 9…スライド配管 10…電界緩和材 12a,12b…変圧器本体側の上部配管 13a,13b…変圧器本体側の下部配管 14…タイロッド 16…床面 17…母線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相ごとに分割された複数の変圧器本体
    を並べて設置し、隣接する前記変圧器本体の配管同士を
    接続して一体的に組立てる変圧器の組立方法において、 1つの変圧器本体を指定された位置に位置決めして設置
    する位置決め設置工程と、 隣接する変圧器本体間に所定の距離をとるための位置決
    め用治工具を、設置された変圧器本体に取付ける治工具
    取付工程と、 前記位置決め用治工具に取付けるように未設置の変圧器
    本体を移動させ、ここに変圧器本体を設置する治工具に
    よる設置工程と、 前記位置決め用治工具により変圧器本体を固定する変圧
    器本体固定工程とを含むことを特徴とする変圧器の組立
    方法。
  2. 【請求項2】 隣接して設置された変圧器本体の配管の
    間に伸縮自在な伸縮配管を挿入し、この伸縮配管により
    変圧器本体の配管同士を接続することを特徴とする請求
    項1記載の変圧器の組立方法。
  3. 【請求項3】 各相ごとに分割された複数の変圧器本体
    を並べて設置し、隣接する前記変圧器本体の配管同士を
    接続して一体的に組立てる変圧器の組立方法において、 1つの変圧器本体を指定された位置に位置決めして設置
    する位置決め設置工程と、 設置された変圧器本体の配管に伸縮自在な伸縮配管をタ
    イロッドにより収縮させた状態で取付ける伸縮配管取付
    工程と、 前記タイロッドにて指定される位置をタイロッド指定位
    置とし、このタイロッド指定位置まで未設置の変圧器本
    体を移動させ、ここに変圧器本体を設置するタイロッド
    指定位置設置工程と、 前記タイロッドにより前記伸縮配管を伸ばしてこの伸縮
    配管を変圧器本体の配管に接続する伸縮配管接続工程と
    を含むことを特徴とする変圧器の組立方法。
  4. 【請求項4】 前記タイロッドを伸縮自在な伸縮タイロ
    ッドとし、この伸縮タイロッドにより前記伸縮配管を伸
    縮させることを特徴とする請求項3記載の変圧器の組立
    方法。
  5. 【請求項5】 前記伸縮配管の内面に電界緩和部材を取
    付けることを特徴とする請求項2、3または4記載の変
    圧器の組立方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102079566B1 (ko) * 2019-01-15 2020-02-20 한국전력공사 수직 적층형 변압기 설치구조

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