JPH10144513A - 配向性フェライト焼結体の製造方法 - Google Patents

配向性フェライト焼結体の製造方法

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JPH10144513A
JPH10144513A JP8300131A JP30013196A JPH10144513A JP H10144513 A JPH10144513 A JP H10144513A JP 8300131 A JP8300131 A JP 8300131A JP 30013196 A JP30013196 A JP 30013196A JP H10144513 A JPH10144513 A JP H10144513A
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sintered body
ferrite sintered
producing
alkoxide
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JP8300131A
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Kazumi Okabe
参省 岡部
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のセラミック製造方法を用いて製造する
ことができ、かつ比較的低い温度で焼成することがで
き、しかも均一な焼結体である配向性フェライト焼結体
の製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維状のα−FeOOH粉体を用いて、
所定の条件で一般式MeFeO4で示される磁性酸化物
粉体を作製することにより、長手方向と所定の結晶軸と
が一致したアスペクト比の大きい繊維状の磁性酸化物粉
体を作製し、当該磁性酸化物粉体を所定の方向に配列し
て成形することにより、当該成形体を焼成して配向性フ
ェライト焼結体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピネル構造を有
する配向性フェライト焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の結晶軸方向に結晶配向性を有する
配向性フェライト粉体は、その磁気異方性を利用して、
高密度磁気記録テープ粉体等に用いられている。しかし
ながら、配向性フェライト粉体は、一般的に広く用いら
れている、磁性酸化物粉体を所定の形状に成型して、そ
の成形体を焼成することによりフェライト焼結体を製造
するセラミック製造方法を用いて製造することができな
い。従って、配向性フェライト粉体は、例えば、(ガラ
ス成分+フェライト成分)の系で熱処理することにより
六角板状バリウムフェライトを結晶化させ、ガラス中に
分散しているバリウムフェライト(六角板状)を、ガラ
ス相を酸処理で溶解し、分離させることで得ている。
【0003】また、セラミック製造方法を用いてフェラ
イト焼結体を製造する方法には、用いる磁性酸化物粉体
を製造する方法の違いによって、以下のような種類があ
り、配向性フェライト焼結体を製造することができない
ということの他、それぞれ種々の問題点を有する。フェ
ライト焼結体を製造する方法のうちで、最も古くから用
いられている方法は、フェライトを構成する元素の酸化
物あるいは炭酸塩の粉体を混合粉砕した後、この混合粉
体を比較的高温で仮焼してスピネル構造を有するNi−
Znフェライト仮焼粉体(磁性酸化物粉体)を作製し、
当該粉体を成型して焼成する方法(第1の従来例)であ
る。この第1の従来例は、安価にフェライト焼結体を製
造する方法として広く用いられているが、酸化物あるい
は炭酸塩の粉体を混合粉砕する方法を用いているので、
フェライトを構成する元素を元素レベルで均一に混合す
ることができず、フェライト焼結体の特性にバラツキを
生じるという問題点があった。
【0004】そこで、最近では、粉体を混合粉砕する方
法に代えて、Ni, Zn, Feの水溶性化合物混合
溶液に蓚酸塩を添加してそれらの蓚酸塩化合物を沈澱さ
せた後、当該蓚酸塩化合物を仮焼してNi−Znフェラ
イト仮焼粉体を作製し、当該粉体を成形して焼成する方
法(第2の従来例)も用いられるようになった。
【0005】また、均一なフェライト焼結体を得るため
に、粉体を混合粉砕する方法に代えて、Feのアルコキ
シドとNi,Znのアセチルアセトネート化合物を有機
溶剤に溶解して混合溶液を作製し、この混合溶液に水を
加えて加水分解を行いゲルを生成し、そのゲルを仮焼し
てNi−Znフェライト仮焼粉体を作製し、当該粉体を
成形して焼成する方法(第3の従来例)も用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1〜
第3の従来例は、上述したように、いずれの方法を用い
ても配向性フェライト焼結体を作製することができない
という問題点があり、さらに、それぞれ以下に示すよう
な問題点がある。すなわち、第1の従来例においては、
出発原料が酸化物あるいは炭酸塩の粉体であるため、上
述したように各々の粉体を原子レベルで均一に分散させ
ることは不可能である。従って、第1の従来例を用いて
得られるフェライト仮焼粉体(磁性酸化物粉体)は部分
的に、最終目標組成と異なる組成の部分が生じる場合が
あり、均一なフェライト焼結体を製造することができな
いという問題点があった。また、用いる出発原料粉体の
表面活性が低いのでスピネル構造を有するフェライト仮
焼粉体を得るためには高温で仮焼する必要があり、その
結果、当該フェライト仮焼粉体は表面活性が低くなり、
フェライト焼結体を焼成する温度が高くなるという問題
点があった。
【0007】なお、第1の従来例において、出発原料と
して湿式反応を用いて合成した微細な沈澱を熱処理する
ことにより作製された酸化物あるいは炭酸塩の粉体を用
いることもできる。しかしながら、当該粉体は、合成段
階での沈澱物は微細であっても乾燥・熱処理後において
は、やはり凝集して粒径が大きくなっていて、表面活性
が低下した状態になっている。従って、この場合におい
ても各々の原料粉体を原子レベルで均一に混合分散させ
ることは困難であり、均一なスピネル化合物を得るため
には高温で仮焼する必要がある。従って、このようにし
て得られる粉体を用いても、均一なフェライト焼結体を
製造することができないという問題点、及びフェライト
焼結体を焼成する温度が高くなるという問題点とを解決
することができない。
【0008】更に、以上のように高温で仮焼して得られ
るフェライト仮焼粉体は強固な凝集体となってさらに表
面活性が低下するので、焼成温度を一段と高くする必要
がある。この問題点を解決するための方法として焼結助
剤を添加することによって焼結温度を下げる方法が提唱
されている。しかしながら、一般的には焼結助剤を添加
することで焼結温度を下げる目的は達成できるが、一方
では焼結体の磁気特性を劣化させるという新たな問題を
生じ、根本的な解決策となっていない。また、仮焼後の
凝集した粉体を粉砕をすると、粉砕装置の内壁あるいは
メディアの摩耗により不純物が混入して焼結体の磁気特
性を劣化させるという問題点があった。
【0009】第2の従来例では、磁性酸化物粉体を作製
するときに、フェライトを構成する元素間で蓚酸塩を生
成する最適pHは互いに異なる場合があり、このような
時には目的とする分子化合物を生成せず、組成の異なる
分子化合物と未反応の金属イオン各々の蓚酸塩の混合物
が得られることになる。従って、この場合においても第
1の従来例の方法と比べると構成元素の均一分散性は改
良されてはいるが、完全には均一分散が行われた状態に
なっていない。従って、構成元素の均一分散という点で
は問題が残っていて、やはり均一な焼結体を製造するこ
とができないという問題点があった。また、これらの混
合沈澱の溶解度が異なるため、洗浄時の溶出量に差が出
て溶解度の大きな蓚酸塩が多く溶解していくので、仕込
み時の組成と得られる沈澱粉体の組成との間にズレが生
じることがあり、所望の磁気特性を得ることができない
という問題点があった。また、得られる蓚酸塩化合物を
仮焼してスピネル化を行うのであるが、この時の反応メ
カニズムは先ず脱炭酸ガスや脱一酸化炭素により炭酸塩
を経て酸化物に分解した後、生成した酸化物同志の固相
反応によってスピネル化が進行して行く。従って、この
方法においても第1の従来例の方法と同じく高温で仮焼
する必要がある。このため、仮焼後の凝集したフェライ
ト粉体の粉砕が必要であり、粉砕時の不純物の混入に関
しては何ら解決されていないのが実情である。更に、蓚
酸塩化合物を合成した後の廃液を処理し、未反応の蓚酸
イオンによるBOD(生物化学的酸素要求量)を下げる
曝気処理や酸性廃液の中和処理が必要である等、公害処
理に掛かる経費がかさむという問題点をも抱えている。
【0010】第3の従来例の製造方法においては、仮焼
温度が低く、表面活性が高く及び純度が高く焼成温度を
低くできるフェライト仮焼粉体が得られるという特徴が
ある。しかしながら、使用する出発原料であるフェライ
トを構成する金属のアルコキシドあるいはアセチルアセ
トネート化合物が一般的でない為非常に高価であって実
験室規模では最適な方法であるが、量産に適さない方法
である。
【0011】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、通常のセラミック製造方法を用いて製造することが
でき、かつ比較的低い温度で焼成することができ、しか
も均一な焼結体である配向性フェライト焼結体の製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、通常のセラミ
ック製造方法を用いて配向性フェライト焼結体を作製す
る方法を鋭意検討した結果、繊維状のα−FeOOH粉
体を用いて、所定の条件で一般式MeFeO4で示され
る磁性酸化物粉体を作製することにより、長手方向と所
定の結晶軸とが一致したアスペクト比の大きい繊維状の
磁性酸化物粉体を作製することができることを見いだし
て完成させたものである。すなわち、本発明に係る本発
明の配向性フェライト焼結体の製造方法は、一般式Me
FeO4(但し、MeはMn,Ni,Zn,Cu及びC
oからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の金属
元素)で示される配向性フェライト焼結体の製造方法で
あって、繊維状のα−FeOOH粉体の表面に、上記M
eのアルコキシドを付着させることにより、α−FeO
OH粉体の表面に上記Meのアルコキシドが担持固定さ
れた前駆体粉体を作製する前駆体作製工程と、上記作製
された前駆体粉体を熱処理することにより磁性酸化物粉
体を作製する仮焼成工程と、上記磁性酸化物粉体を所定
の形状に成形して、当該成形体を焼成して配向性フェラ
イト焼結体を作製する成形焼成工程とを含むことを特徴
とする。ここで、本発明において繊維状とは、アスペク
ト比(粉体の長軸と短軸との比)が実質的に10以上の
ものをいう。
【0013】また、本発明者は、容易に繊維状のα−F
eOOH粉体の表面に上記Meのアルコキシドを担持固
定する方法を見いだした。すなわち、本発明において
は、上記前駆体作製工程において、上記アルコキシドを
溶解させた溶剤中に、繊維状のα−FeOOH粉体を分
散懸濁させた後、上記溶剤を除去して乾燥することによ
り、α−FeOOH粉体の表面に、上記Me金属元素の
アルコキシドを担持固定することにより前駆体粉体を容
易に作製できる。
【0014】また、本発明は、上記前駆体作製工程の前
に、Me(但し、MeはMn,Ni,Zn,Cu及びC
oからなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の金属
元素)の酢酸塩と、R1OR2OH(式中、R1は炭素数
2以上の脂肪族炭化水素基、R2は炭素数1以上の脂肪
族炭化水素基を示す)系有機溶剤、グリコール系有機溶
剤及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1
つの溶剤とを混合して、当該混合溶液を過熱して結晶水
を除去することにより、上記アルコキシドを合成する工
程を含むことが好ましい。これによって、上記アルコキ
シドを安価に製造できる。
【0015】またさらに、本発明においては、上記配向
性フェライト焼結体の製造方法がさらに、上記磁性体酸
化物粉体を、所定の方向に磁場を印加して加圧する磁場
成形工程を含むことが好ましい。これによって、容易
に、当該磁性酸化物の所定の結晶軸が一定方向に配列さ
れた成形体を作製できる。
【0016】また、本発明は、上記成形体において、所
定の結晶軸が所定の方向に配列された結晶配向性が低下
しないように焼成するために、上記成形体を950℃以
下の温度で焼成することが好ましい。
【0017】また、本発明において、上記配向性フェラ
イト焼結体が、上記MeがNi及びZnの2種類の金属
元素からなるNi−Znフェライト焼結体である場合に
は、上記仮焼成工程において、上記前駆体粉体を450
〜700℃の間の所定の温度で熱処理することが好まし
く、上記配向性フェライト焼結体が、上記MeがMn及
びZnの2種類の金属元素からなるMn−Znフェライ
ト焼結体である場合には、上記仮焼成工程において、上
記前駆体粉体を700〜900℃の間の所定の温度で熱
処理することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態の配
向性フェライト焼結体の製造方法について、図1を参照
して説明する。本実施形態の製造方法は、一般式MeF
eO4(但し、MeはMn,Ni,Zn,Cu及びCo
からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の金属元
素)で示される配向性フェライト焼結体の製造方法であ
って、金属元素Meの酢酸塩と所定の有機溶剤とを混合
して、当該混合溶液を加熱して結晶水を除去することに
より、金属元素Meのアルコキシドを合成する工程(ス
テップS1)と、繊維状のα−FeOOH粉体の表面
に、上記金属元素Meのアルコキシドが担持固定された
前駆体粉体を作製する前駆体作製工程(ステップS2)
と、前駆体粉体を300℃〜900℃の範囲の所定の温
度で熱処理することにより磁性体粉体を作製する仮焼成
工程(ステップS3)と、磁性体粉体を一定方向に配列
させて成形する成形工程(ステップS4)と、成形体を
所定の温度で焼成する焼成工程(ステップS5)とから
なる。
【0019】以下、製造方法における各ステップを詳細
に説明すると、ステップS1で、金属元素Me(但し、
MeはMn,Ni,Zn,Cu及びCoからなる群から
選ばれる少なくとも1種類以上の金属元素)の酢酸塩
と、R1OR2OH(式中、R1は炭素数2以上の脂肪族
炭化水素基、R2は炭素数1以上の脂肪族炭化水素基を
示す)系有機溶剤、グリコール系有機溶剤及びグリセリ
ンからなる群から選ばれる少なくとも1つの溶剤とを混
合して、当該混合溶液を過熱して結晶水を除去すること
により、金属元素Meの(複合)アルコキシドを合成す
る。ここで、複合アルコキシドとは、金属元素Meが2
種類以上の金属元素からなるアルコキシドのことを言
い、本明細書において、単にアルコキシドと言うとき
は、複合アルコキシドも含むものとする。
【0020】ここで、ROROHで表わされる有機
溶剤としてはエチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル等のエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル類あるいはジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル等のジエチレン
グリコールモノアルキルエーテル類、1,2−プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル等の1,2−プロピレ
ングリコールモノアルキルエーテル類、1,3−プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、1,3−プロピレ
ングリコールモノプロピルエーテル等の1,3−プロピ
レングリコールモノアルキルエーテル類が挙げられる
が、本発明は、これらに限定されるものでない。また、
これらは単独でまた2種類以上併用してもよい。
【0021】また、グリコール系の有機溶剤としてはエ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ブチレングリコール等が
挙げられるが、本発明は、これらに限定されるものでな
い。また、これらは単独でまた2種類以上併用してもよ
い。さらに、ROROH系有機溶剤、グリコール系
有機溶剤、グリセリンの単独でまたは2種類以上の有機
溶剤の混合併用してもよい。
【0022】これらの有機溶剤を用いて合成される金属
元素Meのアルコキシドは、大気中の水分に対して安定
性を高くでき、簡単に加水分解を起こすことがなく、不
溶性化合物を形成しにくい。従って、後述するステップ
S2において、アルコキシドの取り扱いを容易にでき、
且つ希釈溶剤除去後、α−FeOOH粉体表面に粘凋な
液膜で均一に被覆することができる。また、このように
して作製されたアルコキシドは金属元素Meの酢酸塩と
工業的において最も一般的に使用されている有機溶剤と
の反応で容易に合成されるので、安価に製造できる。
【0023】次に、ステツプS2では、α−FeOOH
粉体の表面に、ステップS1で作製した金属元素Meの
アルコキシドを担持固定させる。具体的には、金属元素
Meのアルコキシドを溶解させた溶剤中に、α−FeO
OH粉体を分散懸濁させた後、上記溶剤を除去して乾燥
することにより、α−FeOOH粉体の表面に、粘凋液
膜で被覆する方法で金属元素Meのアルコキシドを担持
固定させることにより、前駆体粉体を作製する。これに
よって、α−FeOOH微粒子表面にFe以外の磁性酸
化物を構成する金属元素が均一に担持固定された前駆体
粉体を作製することが可能である。
【0024】そして、ステップS3で、α−FeOOH
の表面に金属元素Meのアルコキシドを担持固定した前
駆体粉体を、300℃から950℃の間の所定の温度
で、仮焼成することにより、一般式MeFeO4で表さ
れる、スピネル構造を有しかつアスペクト比の大きい磁
性酸化物体粉体を作製する。ここで、仮焼成温度の下限
を300℃に設定したのは、α−FeOOHと表面に担
持固定されたアルコキシドとが熱分解し互いに反応し始
める温度が300℃であるからであり、仮焼成温度の上
限を950℃に設定したのは以下の理由による。すなわ
ち、出発物であるα−FeOOHは大きなアスペクト比
を有する繊維状微粒子であって、この微粒子は950℃
以上の温度で熱処理を行うと、熱処理前に有していたア
スペクト比を維持できなくなり、繊維状形態が破壊され
る性質を有しているからである。
【0025】さらに、本発明者は、ステップS3におけ
る効果的な仮焼成温度を見いだすために、α−FeOO
H微粉体が熱分解を起こしα−Fe23になる温度30
0℃から1000℃の間において150℃ステップで熱
処理して得られる各α−Fe23粉体をSEM観察を行
いα−Fe23粉体のアスペクト比を求めた。その結果
を表1に示した。ここで、α−FeOOH粉体には、ア
スペクト比が30の粉体を用いた。
【0026】
【表1】 熱処理温度とアスペクト比の関係処理温度(℃) 300 450 600 750 900 950 1000 アスペクト比 30 30 30 30 25 15 7
【0027】表1から明らかなように、熱処理温度が9
00℃までは、ほとんどアスペクト比は熱処理前と変わ
らず、950℃になると急にアスペクト比が小さくな
り、1000℃になると1/4以下になることがわか
る。従って、本実施形態においては、α−FeOOHと
実質的に同一のアスペクト比の磁性酸化物粉体を作製す
るために、仮焼成温度を900℃以下に設定することが
好ましい。また、繊維状のα−FeOOH微粉体が熱分
解をすることにより生成された繊維状のα−Fe2
3は、c軸面に配向した粉体である。
【0028】すなわち、本実施形態では、フェライトを
構成するFeの出発原料として、微細で表面活性が高
く、繊維状のα−FeOOH粉体を用いている。これに
よって、α−FeOOH粉体と当該粉体の表面に担持固
定したMe金属元素のアルコキシドとは300℃付近で
熱分解し互いに反応して、比較的低温の熱処理でスピネ
ル化反応を起こすことが可能となり、MeFeO4で表
される磁性酸化物粉体を製造できる。この場合において
も、900℃以下の温度では、上述の、繊維状のα−F
eOOH粉体が熱分解をすることにより繊維状のα−F
23に変化する場合と同様に、繊維状のα−FeOO
H粉体の形状は、MeFeO4に変化した後も実質的に
同様に保たれ、しかもC軸がその長手方向と一致した磁
性酸化物体粉体を製造できる。また、この磁性酸化物粉
体は、当該粉体の長手方向に磁化されている。さらに、
このようにして作製された磁性体粉体は繊維状で凝集の
ない表面活性の高い低温焼結に適した微粒粉体であるの
で、950℃以下の低い温度で焼結させることができ
る。
【0029】次に、ステップS4で、ステップS3で作
製された磁性体酸化物粉体を、例えば磁場プレスを用い
て、一定方向に配列させて加圧して成形をする。これに
よって、各磁性体酸化物粉体のC軸と磁場の方向が一致
するように、磁性酸化物粉体が一定方向に配列された成
形体を作製できる。すなわち、当該成形体において、各
磁性体粉体の各C軸は、実質的に同一方向に配列してい
る。
【0030】そして、ステップS5において、ステップ
S4で成形された成形体を、できるだけ粒成長が進まな
いように所定の温度で焼成することにより、C軸が一定
方向に配列した配向性フェライト焼結体を作製する。こ
こで、成形体において、一定方向に配列したC軸の方向
を、実質的に変化させないように、すなわち強い配向性
を維持するために、本発明では、950℃以下の所定の
温度で焼成することが好ましい。
【0031】以上、説明したように、本実施形態の配向
性フェライト焼結体の製造方法によれば、繊維状のα−
FeOOH粉体の表面に金属元素Meのアルコキシドを
担持固定し、表面に当該アルコキシドが担持固定された
α−FeOOH粉体を仮焼成することにより繊維状の磁
性酸化物粉体を作製し、その磁性酸化物粉体を一定方向
に配列させて焼成しているので、容易に、強い結晶配向
性を有する配向性フェライト焼結体を製造することがで
きる。
【0032】また、本実施形態の配向性フェライト焼結
体の製造方法によれば、α−FeOOH微粒子表面に金
属元素Meを均一に担持固定させることができるので、
均一な焼結体である配向性フェライト焼結体を製造でき
る。
【0033】さらに、本実施形態の配向性フェライト焼
結体の製造方法によれば、金属元素Meのアルコキシド
を市販のアルコキシドに比較して安価に作製することが
できるので、安価に配向性フェライト焼結体を製造する
ことができる。
【0034】またさらに、本実施形態の配向性フェライ
ト焼結体の製造方法によれば、得られる前駆体微粒子は
洗浄する工程を必要としないので、工程中で金属元素M
eの流出がなく、仕込み組成通りの前駆体微粒粉体を製
造できる。従って、所望の組成の配向性フェライト焼結
体を製造できる。
【0035】また、本発明者は、以上の実施形態の配向
性フェライト焼結体の製造方法を用いて、Ni−Znフ
ェライト系(金属元素MeがNi及びZnの2種類の金
属元素からなる。)及びMn−Znフェライト系(金属
元素MeがMn及びZnの2種類の金属元素からな
る。)の配向性フェライト焼結体を作製する場合、ステ
ップS3における仮焼成温度はそれぞれ、Ni−Znフ
ェライト系では450〜700℃、Mn−Znフェライ
ト系では700〜900℃で熱処理を行うことが効果的
で好ましいことを確認した。このような温度範囲で仮焼
成することにより得られた仮焼粉体(磁性酸化物粉体)
は凝集がなく、表面活性が高くかつ微粒粉体であるた
め、低温焼結に適した仮焼粉体となっている。
【0036】
【実施例】以下、本発明の配向性フェライト焼結体の製
造方法についてMn−Znフェライトを例として実施例
を説明する。本実施例で用いた磁性酸化物組成を表2に
示す。
【0037】
【表2】 Mn−Znフェライト用調合組成比率 元素 Fe Mn Zn 比率 1.000 0.300 0.100 比率は、原子モル比で示してある。
【0038】(1)Mn及びZnの複合アルコキシドの
合成 Mn及びZnの酢酸塩をZn/Mnの比率(原子モル
比)で1/3になるように、正確に秤量分取する。分取
した2種類の酢酸塩及びグリセリンを丸底フラスコに入
れ、フラスコにカバー及び冷却器を取り付け、130℃
で加温しながら結晶水を蒸留により除去し、複合アルコ
キシド溶液を合成する。 (2)仮焼粉体(磁性体酸化物粉体)の合成 表2に示す組成になるように、α−FeOOH(アスペ
クト比30の粉体)、(Mn,Zn)複合アルコキシド
を分取しエタノールを入れたセパラブルフラスコに添加
する。セパラブルフラスコをロータリーエバポレータに
取り付け、オイルバスの温度を80℃に設定し、50m
mHgの減圧度で真空乾燥で有機溶剤を除去乾燥してα
−FeOOH表面にMn及びZnを担持固定する。得ら
れた乾燥粉体を700〜900℃で熱処理を行いフェラ
イト仮焼粉体(磁性酸化物粉体)を得た。得られた仮焼
粉体のSEM観察によるアスペクト比の測定、XRD分
析及び磁性化の有無の定性確認を行った。その結果を表
3に示した。
【0039】
【表3】 実施例及び比較例で得られた仮焼粉体の評価結果 仮焼成温度 評価項目 700 800 900 950 実施例 SP SP SP XRD Yes Yes Yes 磁化 28 28 27 アスペクト比 比較例 SP,FeO,ZnO SP,FeO,ZnO SP,FeO,MnO SP,FeO,MnO XRD MnO MnO No Yes Yes Yes 磁化 ≒1 ≒1 ≒1 ≒1 アスペクト比 表中、XRDの欄におけるSPはスピネル化合物、Fe
Oは酸化鉄、ZnOは酸化亜鉛、MnOは酸化マグネシウ
ムを示し、磁化の欄における、Yesは磁化が出現したこ
とを表し、Noは磁化が出現していないことを表す。
【0040】表3において、比較例には、第1の従来例
の方法を用いて作製した磁性酸化物粉体の評価結果を示
している。すなわち、比較例は、表2に示した組成にな
るように、酸化鉄(Fe23)、酸化マンガン、酸化亜鉛
粉体を正確に秤量して混合粉砕した後、700〜950
℃で熱処理を行いフェライト仮焼粉体(磁性酸化物粉
体)を得た。以下実施例と同様な分析、測定を実施し
た。
【0041】表3の結果を見て判るように、磁石による
磁性発現の有無のチェックの結果では、本発明の方法で
得られるMn−Znフェライトは700℃から見られるの
に対して、比較例の方法で得られたMn−Znフェライト
は800℃にならないと磁性の発現が見られない。この
結果から明らかなように、本発明の方法で得られる磁性
酸化物粉体は反応活性面で従来の方法で得られる磁性酸
化物の製造方法よりも優れていることは明白である。ま
た、アスペクト比の測定結果でも、本発明の方法で得ら
れる磁性酸化物は繊維状の粉体であるのに対して、従来
の方法で得られる磁性酸化物粉は長径/短径の比が約1
と細長い形状を呈しておらず、配向性フェライト原料粉
体を製造するのに適切な方法でないが、本発明の方法は
配向性フェライト粉体を製造するのに適した方法である
ことが明確である。
【0042】さらに、本実施例では、900℃で仮焼し
た本発明による磁性酸化物粉体及び比較例で得られた磁
性酸化物粉体を粉体濃度として80%のスラリーを成形
圧力200kg/cm2で、12kOeの磁界を印加しながら
形状磁気異方性を利用して湿式磁場プレス法により成形
した。得られた成形体を930℃で4時間焼成し、窒素
雰囲気中で冷却することで配向性Mn−Znフェライト焼
成体を得た。これら2種類の焼成成形体のXRD分析を
行い、その結果を表4に示した。
【0043】
【表4】 焼成体のXRD分析結果 実施例の結果 比較例の結果 XRD分析結果 (311)面に配向したパターン 多結晶体のパターン
【0044】表4に示した得られた焼結体のXRD分析
結果を見て分かるように、従来の方法では配向性フェラ
イト焼結体を得ることは不可能であるが、本発明の方法
ではC軸に強い結晶配向性を有する多結晶配向性フェラ
イトを得ることが可能であることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
α−FeOOH粉体を用いて当該表面に、上記Meのア
ルコキシドが担持固定された前駆体粉体を作製し、当該
前駆体粉体を熱処理をすることにより磁性酸化物粉体を
作製しているので、当該粉体の長手方向に所定の結晶軸
が一致した繊維状の磁性酸化物粉体を作製できる。従っ
て、当該磁性酸化物粉体を用いて、所定の形状に成形し
て焼成することにより配向性フェライト焼結体を製造す
ることができる。
【0046】また、本発明においては、上記前駆体作製
工程において、上記アルコキシドを溶解させた溶剤中
に、α−FeOOH粉体を分散懸濁させた後、溶剤を除
去して乾燥することにより、α−FeOOH粉体の表面
に、Me金属元素のアルコキシドを担持固定しているの
で、α−FeOOH粉体の表面にMe金属元素を均一に
担持固定でき、均一な配向性フェライト焼結体を製造で
きる。また、これによって、簡単に分解することがなく
安定した前駆体粉体を作製できるので、前駆体粉体の取
り扱いを容易にでき、製造工程における工程管理を容易
にできる。
【0047】また、本発明において、Meアルコキシド
を、Meの酢酸塩と、R1OR2OH系有機溶剤、グリコ
ール系有機溶剤及びグリセリンからなる群から選ばれる
少なくとも1つの溶剤とを混合して、当該混合溶液を過
熱して結晶水を除去することにより作製することによ
り、上記アルコキシドを安価に製造できる。これによっ
て、安価に配向性フェライト焼結体を製造することがで
きる。
【0048】またさらに、本発明において、上記磁性体
酸化物粉体を、所定の方向に磁場を印加して加圧するこ
とにより結晶軸が一定方向に配列された成形体を作製で
きるので、強い結晶配向性を有する配向性フェライト焼
結体を製造できる。
【0049】また、本発明において、上記成形体を95
0℃以下の温度で焼成することにより、強い結晶配向性
を有する配向性フェライト焼結体を製造できる。
【0050】また、本発明において、MeとしてNi及
びZnの2種類の金属元素を用い、上記前駆体粉体を4
50〜700℃の間の所定の温度で熱処理することによ
り、強い結晶配向性を有するNi−Zn配向性フェライ
ト焼結体を製造できる。また、MeとしてMn及びZn
の2種類の金属元素を用い、上記前駆体粉体を700〜
900℃の間の所定の温度で熱処理することにより、強
い結晶配向性を有するMn−Zn配向性フェライト焼結
体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態の配向性フェライト焼
結体の製造方法を示す工程流れ図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式MeFeO4(但し、MeはM
    n,Ni,Zn,Cu及びCoからなる群から選ばれる
    少なくとも1種類以上の金属元素)で示される配向性フ
    ェライト焼結体の製造方法であって、 繊維状のα−FeOOH粉体の表面に、上記Meのアル
    コキシドを付着させることにより、α−FeOOH粉体
    の表面に上記Meのアルコキシドが担持固定された前駆
    体粉体を作製する前駆体作製工程と、 上記作製された前駆体粉体を300℃〜900℃の範囲
    の所定の温度で熱処理することにより磁性酸化物粉体を
    作製する仮焼成工程とを含み、 上記磁性酸化物粉体を所定の形状に成形して当該成形体
    を焼成することにより、配向性フェライト焼結体を製造
    することを特徴とする配向性フェライト焼結体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記前駆体作製工程において、 上記Meのアルコキシドを溶解させた溶剤中に、繊維状
    のα−FeOOH粉体を分散懸濁させた後、上記溶剤を
    除去して乾燥することにより、繊維状のα−FeOOH
    粉体の表面に、上記Meのアルコキシドを担持固定する
    ことにより前駆体粉体を作製する請求項1記載の配向性
    フェライト焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記配向性フェライト焼結体の製造方法
    がさらに、 上記前駆体作製工程の前に、Me(但し、MeはMn,
    Ni,Zn,Cu及びCoからなる群から選ばれる少な
    くとも1種類以上の金属元素)の酢酸塩と、R1OR2
    H(式中、R1は炭素数2以上の脂肪族炭化水素基、R2
    は炭素数1以上の脂肪族炭化水素基を示す)系有機溶
    剤、グリコール系有機溶剤及びグリセリンからなる群か
    ら選ばれる少なくとも1つの溶剤とを混合して、当該混
    合溶液を過熱して結晶水を除去することにより、上記M
    eのアルコキシドを合成する工程を含む請求項1又は2
    記載の配向性フェライト焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記配向性フェライト焼結体の製造方法
    がさらに、 上記磁性体酸化物粉体を、所定の方向に磁場を印加して
    加圧する磁場成形工程を含む請求項1〜3のうちの1つ
    に記載の配向性フェライト焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記配向性フェライト焼結体の製造方法
    において、上記成形体を950℃以下の温度で焼成する
    請求項1〜4の内の1つに記載の配向性フェライト焼結
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記配向性フェライト焼結体は、上記M
    eがNi及びZnの2種類の金属元素からなるNi−Z
    nフェライト焼結体であって、 上記仮焼成工程において、上記前駆体粉体を450〜7
    00℃の間の所定の温度で熱処理する請求項5記載の配
    向性フェライト焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記配向性フェライト焼結体は、上記M
    eがMn及びZnの2種類の金属元素からなるMn−Z
    nフェライト焼結体であって、 上記仮焼成工程において、上記前駆体粉体を700〜9
    00℃の間の所定の温度で熱処理する請求項5記載の配
    向性フェライト焼結体の製造方法。
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