JPH10144241A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH10144241A
JPH10144241A JP30433096A JP30433096A JPH10144241A JP H10144241 A JPH10144241 A JP H10144241A JP 30433096 A JP30433096 A JP 30433096A JP 30433096 A JP30433096 A JP 30433096A JP H10144241 A JPH10144241 A JP H10144241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
cathode ray
carbon
getter
funnel glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP30433096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuri Okuda
友里 奥田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH10144241A publication Critical patent/JPH10144241A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーンカーボンの削れを防止し、さらにゲッ
ターの的確な加熱を可能とする。 【解決手段】 この陰極線管2が従来の陰極線管と異な
るのは、コーンカーボンの形成の仕方の点においてであ
る。すなわち、コーンカーボン4は、ファンネルガラス
18のシールエッジ22から一定距離の範囲を除いてフ
ァンネルガラス18の内側全体に塗布形成されている
が、ただし、カーボンは、スプリング34の先端部38
と陰極線管2の内面との接触箇所、すなわちスプリング
34の先端部38と陰極線管内面との接触点を含む長方
形領域6を除いて塗布されている。したがって、この長
方形領域6ではファンネルガラス18の内面が露出して
おり、スプリング先端部38の裏面はファンネルガラス
18の内面に直接接触し、コーンカーボン4には接触し
ていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管に関し、特
にゲッターおよびコーンカーボンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の陰極線管の一例を示す断面
図である。この図に示すように、従来の陰極線管12で
は、アパチャーグリル14と電子銃16との間に位置す
るファンネルガラス18の内側にコーンカーボン20が
所定の厚みで層状に形成されている。図5は陰極線管1
2のファンネルガラス18の内側を示す斜視図である
が、この図に示すように、コーンカーボン20は、ファ
ンネルガラス18のシールエッジ22から一定距離の範
囲を除いてファンネルガラス18の内側全体に塗布形成
されている。アノードボタン24に印加される高電圧
は、コーンカーボン20、およびコーンカーボン20に
接触するHVコネクタ26を介してアパチャーグリル1
4に供給され、一方、コーンカーボン20およびネック
カーボン27を介して電子銃16に供給される。
【0003】陰極線管12内にはまた、蒸着によって陰
極線管12内の真空度を高める、BaAl4 +Niから
成るゲッターが配設される。図6はゲッター28および
ゲッター28を支持するスプリングなどを示す側面図、
図7は同平面図である。なお、図4、図5ではこれらの
ゲッター28やスプリングは省略されている。図6、図
7に示すように、アノードボタン24の軸部30にサポ
ートプレート32が圧入固定され、板状に形成されたス
プリング34の基部36がこのサポートプレート32に
固定されて、サポートプレート32を介しアノードボタ
ン24に取り付けられている。この状態で、スプリング
34はファンネルガラス18側に撓み、先端部38の裏
面が陰極線管12の内面、すなわちファンネルガラス1
8の内面を押圧し、その結果、スプリング34がファン
ネルガラス18の内側に確実に固定される。そして、ゲ
ッター28は、スプリング34先端部の表面側に取り付
けられ、したがってスプリング34を介してファンネル
ガラス18の内面上に適切な間隔をおいて配設されてい
る。
【0004】蒸着を行う場合には、陰極線管12の外側
からゲッター28に対して高周波を供給し、ゲッター2
8を加熱することでゲッター28を蒸発させ、陰極線管
内面のできるだけ広い範囲に蒸着させる。なお、ゲッタ
ーとして従来はアンテナゲッター(ガン組み立てタイ
プ)が主に用いられていたが、固定が不十分なため、現
在ではアノードボタン24に上述のように取り付けるも
のが主流となっている。このタイプのゲッターはアノー
ドマウントゲッターとも呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の陰極線管12では、スプリング34の先端部38
がファンネルガラス18の内面、したがってコーンカー
ボン20を押圧しているため、陰極線管12に振動や衝
撃が加わったとき、あるいは上述のようにゲッター28
を加熱したとき、それらのことが原因でコーンカーボン
20が削られ、カーボン粒子がしばしば飛散する場合が
ある。このカーボン粒子が飛散しネック内へ落下すると
放電発生の原因となって、陰極線管12の品質低下を招
いてしまう。また、ゲッター28を加熱する際、ファン
ネルガラス18の内面にはコーンカーボン20が形成さ
れているため、陰極線管12の外側からはゲッター28
を目視することはできない。したがって、スプリング3
4が軸部30を中心とする回転方向で予め決められた位
置から大きくずれて配置されている場合には、高周波を
ゲッター28に正しく供給できず、加熱工程を実施して
も実際にはゲッター28が加熱されず、無蒸着となっ
て、十分な真空度が得られない結果となる。そこで本発
明の目的は、コーンカーボンの削れを防止し、さらにゲ
ッターの的確な加熱が可能な陰極線管を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、陰極線管の、コーンカーボンが形成された内
面に、少なくとも一部が前記内面に接触して取り付けら
れた弾性部材と、前記弾性部材と前記内面との接触箇所
近傍に、前記弾性部材を介し前記内面との間に間隔をお
いて配設されたゲッターとを備えた陰極線管において、
前記コーンカーボンは、前記弾性部材と前記内面との前
記接触箇所を除いて形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明の陰極線管では、コーンカーボン
は、弾性部材と陰極線管内面との接触箇所を除いて形成
されているので、陰極線管に振動や衝撃が加わったと
き、あるいはゲッターを加熱したときでも、コーンカー
ボンが弾性部材により削られることがない。したがっ
て、カーボン粒子は飛散せず、放電による陰極線管の品
質低下は生じない。また、ゲッターを加熱する際、弾性
部材と陰極線管内面との接触箇所にはコーンカーボンが
形成されていないので、この箇所を通じて陰極線管の外
側から陰極線管の内側を目視でき、したがって、ゲッタ
ーの位置を確認することができる。そのため、高周波を
ゲッターに正しく供給でき、的確な加熱により蒸着の不
具合を解消して十分な真空度を確保し、陰極線管の品質
低下を防止することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図1は本発明による陰極線管の一
例の要部を示す側面図、図2は図1の陰極線管のファン
ネルガラス18の内側を示す斜視図である。図中、図
4、図5、図6に示した従来の陰極線管と同一の構成要
素には同一の符号を付し、それれらに関する詳しい説明
はここでは省略する。図1、図2に示すように、この陰
極線管2でも従来の陰極線管と同様に、アノードボタン
24の軸部30にサポートプレート32が圧入固定さ
れ、板状に形成されたスプリング34(本発明に係わる
弾性部材)の基部36がこのサポートプレート32に固
定されて、サポートプレート32を介しアノードボタン
24に取り付けられている。この状態で、スプリング3
4はファンネルガラス18側に撓み、先端部38の裏面
が陰極線管2の内面、すなわちファンネルガラス18の
内面を押圧し、その結果、スプリング34がファンネル
ガラス18の内側に確実に固定されている。そして、ゲ
ッター28は、スプリング先端部の表面側に取り付けら
れ、したがってスプリング34を介してファンネルガラ
ス18の内面上に適切な間隔をおいて配設されている。
【0009】この陰極線管2が従来の陰極線管と異なる
のは、コーンカーボンの形成の仕方の点においてであ
る。すなわち、図2に示すように、コーンカーボン4
は、ファンネルガラス18のシールエッジ22から一定
距離の範囲を除いてファンネルガラス18の内側全体に
塗布形成されているが、ただし、図1、図2に示すよう
に、カーボンは、スプリング34の先端部38と陰極線
管2の内面との接触箇所、すなわちスプリング34の先
端部38と陰極線管内面との接触点を含む長方形領域6
を除いて塗布されている。したがって、この長方形領域
6ではファンネルガラス18の内面が露出しており、ス
プリング先端部38の裏面はファンネルガラス18の内
面に直接接触し、コーンカーボン4には接触していな
い。
【0010】そのため、この陰極線管2では、陰極線管
2に振動や衝撃が加わったとき、あるいはゲッター28
を加熱したときでも、コーンカーボン4がスプリング3
4により削られることがない。したがって、カーボン粒
子は飛散せず、放電による陰極線管2の品質低下は生じ
ない。また、ゲッター28を加熱する際、長方形領域6
を通じて陰極線管2の外側から陰極線管2の内側を目視
でき、ゲッター28の位置を確認することができる。そ
のため、高周波をゲッター28に正しく供給でき、蒸着
の不具合を解消して十分な真空度を確保し、陰極線管2
の品質低下を防止することが可能である。
【0011】なお、この実施例では1つのゲッター28
が陰極線管2内に配設される場合を例に説明したが、複
数のゲッター28が用いられる場合にも本発明は有効で
ある。図3は、図2に相当する図であり、2つのゲッタ
ーを配設する場合の実施例を示す斜視図である。この場
合には、図に示すように、間隔をおいて配置された2つ
の長方形領域6を除いてコーンカーボン4が形成されて
いる。そして、上述したような2本のスプリングが角度
を成し、共にそれらの基部においてアノードボタン24
に取り付けられ、各先端部の裏面がそれぞれ、コーンカ
ーボン4に接触することなく各長方形領域6内でファン
ネルガラス18の内面に直接接触することになる。
【0012】ところで、コーンカーボンがファンネルガ
ラス18の内面全体に均一に形成されていない場合に
は、チャージ性ミスラン、画歪み、導通不良などの問題
が発生する場合がある。そこで、本実施例のように長方
形領域6にカーボンを塗布しなかった場合の影響を実験
により調べ、長方形領域6の許容寸法を求めた。それに
よれば、小型の陰極線管の場合には、2つのゲッター2
8を用いるとき、長方形領域6の寸法が20(縦)×2
0(横)mm以下なら上述のような問題は発生せず、ま
た、大型の陰極線管の場合には、4つのゲッター28を
用いるとき、長方形領域6の寸法が40×40mm以下
なら上述のような問題は発生しないことが判明した。し
たがって、図1、図2に示した実施例の場合、長方形領
域6の寸法は例えば15×30mm程度とすれば、上述
したような本発明の効果が得られ、そして、コーンカー
ボン4が全体に形成されていないことに伴う問題も発生
しない。
【0013】なお、このようなカーボンを塗布しない長
方形領域6が存在しても、その寸法が許容寸法以下なら
その影響が現れないのは、長方形領域6がゲッター28
などの影になることや、ゲッター28のまき込み蒸着
(すなわち、バックブロー)があることなどが原因と考
えられる。コーンカーボン4を形成しない箇所の形状は
本実施例のように長方形とする以外にも、円形など種々
の形状とすることができ、長方形とした場合と同様、上
述したような効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の陰極線管で
は、コーンカーボンは、弾性部材と陰極線管内面との接
触箇所を除いて形成されているので、陰極線管に振動や
衝撃が加わったとき、あるいはゲッターを加熱したとき
でも、コーンカーボンが弾性部材により削られることが
ない。したがって、カーボン粒子は飛散せず、放電によ
る陰極線管の品質低下は生じない。また、ゲッターを加
熱する際、弾性部材と陰極線管内面との接触箇所にはコ
ーンカーボンが形成されていないので、この箇所を通じ
て陰極線管の外側から陰極線管の内側を目視でき、した
がって、ゲッターの位置を確認することができる。その
ため、高周波をゲッターに正しく供給でき、的確な加熱
により蒸着の不具合を解消して十分な真空度を確保し、
陰極線管の品質低下を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の一例の要部を示す側面
図である。
【図2】図1の陰極線管のファンネルガラス18の内側
を示す斜視図である。
【図3】図2に相当する図であり、2つのゲッターを配
設する場合の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来の陰極線管の一例を示す断面図である。
【図5】従来の陰極線管12のファンネルガラス18の
内側を示す斜視図である。
【図6】ゲッター28およびゲッター28を支持するス
プリング34などを示す側面図である。
【図7】ゲッター28およびゲッター28を支持するス
プリング34などを示す平面図である。
【符号の説明】
2……陰極線管、4……コーンカーボン、6……長方形
領域、12……陰極線管、14……アパチャーグリル、
16……電子銃、18……ファンネルガラス、20……
コーンカーボン、22……シールエッジ、24……アノ
ードボタン、26……HVコネクタ、28……ゲッタ
ー、30……軸部、32……サポートプレート、34…
…スプリング、36……基部、38……先端部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の、コーンカーボンが形成され
    た内面に、少なくとも一部が前記内面に接触して取り付
    けられた弾性部材と、前記弾性部材と前記内面との接触
    箇所近傍に、前記弾性部材を介し前記内面との間に間隔
    をおいて配設されたゲッターとを備えた陰極線管におい
    て、 前記コーンカーボンは、前記弾性部材と前記内面との前
    記接触箇所を除いて形成されている、 ことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 複数の前記ゲッターおよび複数の前記弾
    性部材を備え、前記コーンカーボンは、前記弾性部材と
    前記内面との複数の接触箇所を除いて形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材はアノードボタンにより支
    持されていることを特徴とする請求項1に記載の陰極線
    管。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は板状に形成され、基部が
    前記アノードボタンに取り付けられ、先端部の表面に前
    記ゲッターが取り付けられ、前記先端部の裏面が陰極線
    管の前記内面に接触していることを特徴とする請求項3
    記載の陰極線管。
JP30433096A 1996-11-15 1996-11-15 陰極線管 Pending JPH10144241A (ja)

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JP30433096A JPH10144241A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 陰極線管

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JPH10144241A true JPH10144241A (ja) 1998-05-29

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JP (1) JPH10144241A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG92662A1 (en) * 1998-11-27 2002-11-19 Sony Corportion Cathod-ray tube and its getter supporter
US6681033B1 (en) 1998-11-16 2004-01-20 Sony Corporation Capacitance detecting apparatus and its inspecting method and fingerprint checking apparatus

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US6681033B1 (en) 1998-11-16 2004-01-20 Sony Corporation Capacitance detecting apparatus and its inspecting method and fingerprint checking apparatus
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