JPH10144213A - 感光性ガラスペースト組成物 - Google Patents

感光性ガラスペースト組成物

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JPH10144213A
JPH10144213A JP8315497A JP31549796A JPH10144213A JP H10144213 A JPH10144213 A JP H10144213A JP 8315497 A JP8315497 A JP 8315497A JP 31549796 A JP31549796 A JP 31549796A JP H10144213 A JPH10144213 A JP H10144213A
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JP
Japan
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glass
photosensitive
alkali
glass powder
paste composition
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Application number
JP8315497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hibino
浩 日比野
Hirokane Taguchi
裕務 田口
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細でかつ高アスペクト比の隔壁を少な
い工程にて製造できる感光性ガラスペースト組成物を提
供すること。 【解決手段】 アルカリ可溶型感光性樹脂組成物、ガラ
ス粉末および溶剤からなる感光性ガラスペースト組成物
において、アルカリ可溶型感光性樹脂組成物が、アルカ
リ可溶性樹脂、光重合性化合物および光重合開始剤から
なり、かつガラス粉末との屈折率差が0.20以下であ
ることを特徴とする感光性ガラスペースト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ・ディスプ
レイ・パネル(以下「PDP」と称する。)の隔壁を作
成する際に用いられて好適な感光性ガラスペースト組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPの隔壁を形成する方法としては、
印刷法、アディティブ法、サンドブラスト法および感光
性ペースト法が挙げられる。
【0003】印刷法は、ガラス基板にガラスペーストを
スクリーン印刷法にて印刷して隔壁を形成する方法であ
るが、一回のスクリーン印刷では高さの限界があり、通
常は、位置合わせ、印刷、乾燥の工程を10〜20回繰
り返して所定の高さにした後、焼成して形成している。
このため位置合わせが難しく隔壁の形状が不均一になり
高さの精度が得られないという問題点がある。
【0004】アディティブ法は、特開平4−10953
6号で提案されている様に、感光性フィルムをラミネー
トする等の方法で、レジストをガラス基板に塗布し、露
光現像によってレジスト膜に隔壁部位に相当する穴を空
け、そこにガラスペーストを埋め込み乾燥し、レジスト
剥離後焼成して形成する。この方法は高粘度なガラスペ
ーストをレジスト穴に埋め込む時に気泡をかみ易く、ま
た隅まで十分にペーストが埋まらずに隔壁が逆台形とな
ってしまうという問題点がある。
【0005】サンドブラスト法は、特開平3−5713
8号で提案されている様に、まずガラスペーストをガラ
ス基板全面に塗布し、その上に感光性フィルムをラミネ
ートして露光現像によって隔壁形成部位のレジスト膜を
残した後、レジストの無い部分を細かい硬質粒子でブラ
スト処理して削り取り、その後レジスト除去後焼成して
隔壁を形成する方法である。しかしこの方法では、ブラ
スト処理のためにガラス基板上に形成した電極まで削ら
れてしまうという問題点がある。
【0006】これらの問題を解決する方法として、感光
性ガラスペースト組成物を使ってフォトリソグラフィー
によって隔壁を形成する方法が、特開平1−29653
4号、特開平2−165538号および特開平5−34
2992号で提案されている。
【0007】しかしながら、感光性ガラスペースト組成
物中にガラス粉末が高濃度に分散してありかつ膜厚が非
常に厚いと、パターン露光した時、下部までUV(紫外
線)光が到達せず硬化不良となって、精細なパターンや
必要な高さのPDPの隔壁が得られないという問題があ
った。このため、スクリーン印刷を併用したり、UV光
が到達できる数十μmの膜厚の塗布、パターン露光を数
多く繰り返して必要な高さにする必要があった。また、
パターン露光の回数を少なくするためには、ガラス粉末
の濃度を低下させる必要があり、この場合には焼成後に
緻密な隔壁とならないという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】PDPの隔壁は、画面
サイズや画素数によって異なるが、高さが150〜20
0μmと非常に厚く、線幅が20〜70μmと細い高ア
スペクトなものである。本発明の目的は、高精細でかつ
高アスペクト比の隔壁を少ない工程にて製造できる感光
性ガラスペースト組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、感光性ガ
ラスペースト組成物を用いてフォトリソグラフィー法で
PDPの隔壁を形成する場合、下部までUV光が到達し
ないという現象について鋭意検討をした結果、ガラス粉
末とベースとなる樹脂との屈折率の差が大きいため、ガ
ラス粉末表面で光が散乱することが原因であることを見
出した。
【0010】本発明者等は、目的達成の手段として、P
DP用感光性ガラスペースト組成物について鋭意検討を
重ねた結果、ガラス粉末、アルカリ可溶型感光性樹脂組
成物および溶剤からなる感光性ガラスペースト組成物に
おいて、ガラス粉末とアルカリ可溶型感光性樹脂組成物
との屈折率の差を小さく、具体的には0.20以下とす
ることにより、膜厚の厚いガラスペースト膜を下部まで
露光硬化できることを見出し、本発明を完成するに至っ
たのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するガラス粉末は、一般に低融点ガラスの
微粉末が用いられる。SiO2、PbO2、Al2O3 、B2O3、Bi2O
3 、ZnO およびLi2O等から適宜選択された成分からな
り、ガラス転移温度や軟化温度が低く、ガラス基板との
線膨張係数の差が小さく、かつベースとなる樹脂が有す
る屈折率に近くなるものが好ましい。ガラス粉末の粒子
径は、目的とする隔壁の幅や高さによって選択するが、
平均粒子径0.3〜7μmが好ましい。0.3μm未満
に粉砕するのは難しく、7μmを超えると高精細な隔壁
が形成し難くなる。ガラス粉末のガラス転移温度は、3
00〜500℃が好ましい。500℃を超えるとガラス
基板の焼成温度が高くなり、ガラス基板の寸法安定性に
悪影響を与え易くなり、300℃未満の場合は得られた
PDPの隔壁をガラス板と貼り合わせるときに該隔壁の
形状が変化し易くなる。また軟化点は650℃以下、ガ
ラス基板との線膨張係数の差は30%以下が好ましい。
【0012】感光性ガラスペースト組成物の主成分とな
るアルカリ可溶性樹脂は、ガラス粉末を分散安定化さ
せ、かつフォトリソグラフィーにおける露光現像を可能
にするために用いるもので、感度および解像度が高く、
また焼成した時に残渣が残りにくい低温焼成性に優れて
いることが要求される。アルカリ可溶性樹脂としては、
ポリビニルアルコール、ポリメチルセルロースまたはカ
ゼイン等の水溶性樹脂、ビニルフェノール系重合体、フ
ェノール類とアルデヒドとの重縮合体であるノボラック
樹脂、カルボキシル基含有アクリル樹脂、並びにスチレ
ンとアクリル酸との共重合体等の溶剤系樹脂等が挙げら
れる。アルカリ可溶性樹脂のうち、水溶性樹脂はガラス
粉末と混合した場合、ガラス粉末がゲル化したりして、
均一に分散することが困難となり易いため、溶剤系樹脂
の方が好ましい。
【0013】溶剤系樹脂の中では、カルボキシル基含有
アクリル樹脂またはアルカリ可溶性ノボラック樹脂が、
感光性ガラスペースト組成物としたときの感度および解
像度が良いので更に好ましい。特に好ましくは、カルボ
キシル基含有アクリル樹脂に、エチレン性不飽和基を導
入して感光性も持たせたアルカリ可溶性アクリル樹脂で
ある。
【0014】具体的な例としては、アクリル酸および/
またはメタクリル酸(以下「(メタ)アクリル酸と称す
る。)並びにこれとイタコン酸等の他の不飽和カルボン
酸と、(メタ)アクリル酸エステルおよび/またはこれ
とスチレン、アクリロニトリル等他のビニル単量体とか
らなる共重合体を、一部のカルボキシル基を残してグリ
シジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリ
レート(以下「アクリレートおよび/またはメタクリレ
ート」を「(メタ)アクリレート」と称する。)で変性
して、アクリロイルおよび/またはメタクリロイル(以
下「(メタ)アクリロイル」と称する。)基等の不飽和
基を側鎖に導入した、アクリル系および/またはメタク
リル系(以下「(メタ)アクリル系」と称する。)樹脂
が挙げられる。
【0015】該樹脂の好ましい重量平均分子量は、10
00〜100000、より好ましくは、3000〜50
000である。分子量が低過ぎると、アルカリ現像時に
表面荒れを起こし易く、高過ぎると解像度が低下して共
に好ましくない。また該樹脂の好ましい酸価は0.5〜
5meq/g の範囲である。0.5meq/g 未満では、アルカ
リ現像時に現像残りが多くなり、5meq/g を超えると露
光硬化部分の耐アルカリ性が悪くなりパターンの欠けが
起こり易くなる。
【0016】光重合性化合物としては、単官能(メタ)
アクリル系単量体、多官能(メタ)アクリル系単量体ま
たはその縮合体、リン酸(メタ)アクリレート、ポリエ
ステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート或いはN−ビニル−2−ピロリドン等のエチレン
性不飽和基を有する化合物が挙げられる。
【0017】単官能(メタ)アクリル系単量体、多官能
の(メタ)アクリル系単量体またはリン酸(メタ)アク
リレートの具体的としては、各種のアルキル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、これらのエチレング
リコールまたはプロピレングリコール変性体、およびモ
ノ(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等が
挙げられる。
【0018】光重合性化合物の配合量は前記アルカリ可
溶性樹脂100重量部に対して10〜200重量部が好
ましい。10重量部未満では露光部分の硬化性が不足
し、一方200重量部を超えると塗膜のタックが増大し
て露光時のパターンフィルムの汚れの原因になり易く、
また現像時間が非常に短くなって最適時間の巾が狭くな
る。
【0019】光重合開始剤としては、ベンゾインエーテ
ル系、ベンゾフェノン系、ベンジルケタール系、アセト
フェノン系、キサントン系および安息香酸エステル系等
が挙げられる。必要に応じて増感剤等を併用できる。そ
の配合量は前記アルカリ可溶性樹脂と光重合性化合物の
合計量100重量部に対して0.1〜30重量部が好ま
しい。0.1重量部未満では反応が十分開始され難く、
30重量部を超えると塗膜が脆くなり易い。より好まし
くは3〜15重量部である。
【0020】溶剤としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、
プロピオン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エ
トキシプロピオン酸エチル、乳酸メチルおよび乳酸エチ
ル等のエステル類;エチレングリコールモノエチルエー
テルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテル等
のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、β−メトキシイソ酪酸メチルおよ
びβ−メトキシイソ酪酸エチル等のグリコールエーテル
アセテート類;テトラヒドロフランおよびジオキサン等
のエーテル類;メチルエチルケトンおよびシクロヘキサ
ノン等のケトン類;エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネート、ジメチルカーボネートおよびジエチルカ
ーボネート等のカーボネート類;N、N−ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドンおよびジメチルスルホ
キサイド等の非プロトン性極性溶媒;トルエンおよびキ
シレン等の芳香族炭化水素類が挙げられ、このうちの1
種または2種以上を塗布装置の特性に合わせて選択して
使用される。
【0021】塗布装置としてロールコータを使用する場
合は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートが、スクリーン印刷の場合は、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテートが、溶解性、沸点、蒸
発速度等を勘案すると好ましい種類である。また溶剤の
配合量は、塗布装置の特性と膜厚に合わせて適宜調節す
る。
【0022】感光性ガラスペースト組成物は、ガラス粉
末を上記アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、光重合
開始剤および溶剤に分散して使用する。ガラス基板に
は、スクリーン印刷、ロールコーター、バーコーター
等、種々の塗布装置にて塗布できる。また予めフィルム
に塗布乾燥しておき、ガラス基板にラミネートすること
もできる。
【0023】本発明で用いるPDP作製に適したアルカ
リ可溶性樹脂では、アルカリ可溶性アクリル系樹脂また
はアルカリ可溶性ノボラック樹脂等の樹脂そのものの種
類が異なる場合は、一般的にその屈折率に違いがある。
しかし同じ種類の樹脂の中では、組成を多少変更しても
その屈折率が大幅に変化することは少ない。このため、
樹脂の種類が決められている場合には、屈折率差の調整
は主としてガラス粉末にて行う方が好ましい。
【0024】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら制限され
るものではない。なお、「部」とあるのは「重量部」で
ある。なお屈折率は本来、露光する紫外線の波長での値
を用いるべきであるが、波長への依存性が小さいため、
ここでは、20℃、D線(589nm)での値nD 20
用いることとする。
【0025】実施例1 メタクリル酸メチルを82部、メタクリル酸を13部、
スチレンを3部および1−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートを2部を重合してなる共重合体に、グリシジルメタ
クリレートを5部反応させて変性し、酸価が1meq/
g、分子量7000でアルカリ可溶性で感光性を有しか
つ多官能性のアクリル系樹脂を得た。アルカリ可溶性樹
脂として上記アクリル系樹脂を80部、光重合性化合物
として用いる多官能性単量体としてトリメチロールプロ
パントリアクリレートを80部、光重合開始剤としてイ
ルガキュアー907(チバガイギー社製品、α−アミノ
アセトフェノン系)を5部、増感剤としてカヤキュアー
DETX−S(日本化薬(株)製、ジエチルチオキサン
トン)を1.8部、染料としてマラカイトグリーンを
0.1部およびクリスタルバイオレットを0.1部、並
びに有機溶媒としてジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテートを100部を混合して、アルカリ可溶
型感光性樹脂組成物(以下「組成物A」と称する。)の
溶液を調製した。この組成物の溶液にガラス粉末A(ガ
ラス転移点450℃)を815部加え、三本ロールにて
混合分散させて感光性ガラスペースト組成物を調製し
た。
【0026】UV透過量を測定するため、HMDS(ヘ
キサメチルジシラザン)にて表面処理したガラス基板上
に該ガラスペースト組成物をスクリーン印刷法にて塗布
し、80℃で10分プリベークした。ガラス基板の下に
積算光量計を置いて露光を行ない、ガラスペースト膜を
透過する光量を測定した。露光はミカサ(株)製マスク
アライナーMA−10を用いた。ガラス基板のみの透過
光量は2503mJ/cm2であるのに対して、ガラスペース
ト膜を形成したガラス基板の透過光量は477mJ/cm2
あった。ガラスペースト膜の膜厚を測定したところ1
5.0μmであった。これから(式1)にて求めた値を
吸光係数(以下「散乱係数」と称する。)とする。この
散乱係数を用いて、例えば、膜厚が50μm、ガラス基
板のみの透過光量が1000mJ/cm2となる様に照射した
場合の透過光量(以下「換算光量」称する。)を(式
2)にて計算したところ、14.0mJ/cm2となった。結
果を表1に記載した。
【0027】 (散乱係数)=(A)/(B) ・・・(式1) A=−log{(透過光量)/(ガラス基板のみの透過光量)} B=(膜厚) (換算光量)=1000×10-C ・・・(式2) C=(散乱係数)×50
【0028】なお、ガラス粉末の屈折率は、該粉末を焼
成して板とし、Abbe屈折率計で測定して求めた。ま
た、アルカリ可溶型感光性樹脂組成物の屈折率は、該組
成物と溶剤との溶液から溶剤をとばして膜状にしたもの
を、上記と同様にAbbe屈折率計で測定して求めた。
【0029】実施例2 ガラス粉末として、ガラス粉末B(PbO2/B2O3/SiO
2系、ガラス転移点445℃)を用いた以外は実施例1
と同様に感光性ガラスペースト組成物を調製し、散乱係
数および換算光量を測定した。表1に結果をまとめた。
【0030】実施例3、4 アルカリ可溶性樹脂として、クレゾールノボラック樹脂
(メタ/パラ=6/4)80部を用いた以外は実施例
1、2と同様にしてアルカリ可溶型感光性樹脂組成物
(以下「組成物C」と称する。)の溶液を調製し、感光
性ガラスペースト組成物を調製し、散乱係数および換算
光量を測定した。表1に結果をまとめた。
【0031】
【表1】
【0032】1) 有機成分:アルカリ可溶性樹脂、光重
合性化合物および光重合開始剤の混合物 2) 組成物A:アルカリ可溶性樹脂がアクリル系樹脂。 組成物C:アルカリ可溶性樹脂がクレゾールノボラック
系樹脂。 3) 屈折率の単位:nD 20 4) 膜厚50μm、露光量1000mJ/cm2
【0033】実施例5〜8 隔壁形成のため、HMDSにて表面処理したガラス基板
上に実施例1〜4の感光性ガラスペースト組成物をそれ
ぞれスクリーン印刷法にて塗布し、80℃で10分プリ
ベークした。L(ライン)/S(スペース)=70/1
50のストライプパターンのネガ型マスクを用いて、マ
スクアライナーMA−10にて2000mJ/cm2の露光を
行い、0.6%水酸化ナトリウム水溶液にてシャワー現
像を行いストライプの隔壁を形成した。いずれも下部ま
で硬化しており、所定の寸法の隔壁が形成できた。
【0034】上記で得られた隔壁基板をマッフル炉中で
空気雰囲気下にて450℃2時間焼成して樹脂成分を分
解した。更に520℃1時間焼成を行いガラス粒子を融
着させて隔壁を製作した。
【0035】比較例1〜2 ガラス粉末をガラス粉末C(ガラス転移点385℃)お
よびガラス粉末D(ガラス転移点345℃)に変えた以
外は実施例1と同様にして、感光性ガラスペースト組成
物を調製し、UV透過光量の測定およびパターニング性
を評価した。結果を表2にまとめた。UV透過性が不足
したためペースト膜下部の硬化性が十分でなくストライ
プパターンは形成できなかった。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の感光性ガラスペースト組成物
は、特にフォトリソグラフィでのUV光の透過性に優
れ、短い工程で高精度のPDP用隔壁を形成することが
可能であり、実用上極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶型感光性樹脂組成物、ガラ
    ス粉末および溶剤からなる感光性ガラスペースト組成物
    において、アルカリ可溶型感光性樹脂組成物が、アルカ
    リ可溶性樹脂、光重合性化合物および光重合開始剤から
    なり、かつガラス粉末との屈折率差が0.20以下であ
    ることを特徴とする感光性ガラスペースト組成物。
JP8315497A 1996-11-12 1996-11-12 感光性ガラスペースト組成物 Pending JPH10144213A (ja)

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