JPH101415A - ケラチン基体に適用される化粧品組成物およびその使用 - Google Patents

ケラチン基体に適用される化粧品組成物およびその使用

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JPH101415A
JPH101415A JP9058147A JP5814797A JPH101415A JP H101415 A JPH101415 A JP H101415A JP 9058147 A JP9058147 A JP 9058147A JP 5814797 A JP5814797 A JP 5814797A JP H101415 A JPH101415 A JP H101415A
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ローラン・ラミン
Myriam Mellul
ミリアム・メルール
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LOreal SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 爪の変形および衝撃に対する耐性に優れ、損
傷が少く、さらに適度な光沢を有する皮膜を形成させる
ための組成物を提供する。 【解決手段】 ケラチン基体に適用される組成物に、該
組成物が適用される基体の表面張力と同様の表面張力γ
1を有する第１の皮膜形成ポリマーと、γ1未満の表面張
力γ2を有する第２の皮膜形成ポリマーとを含有させ、
該２つのポリマーを、互いに融和しないものから選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも２つの
皮膜形成ポリマーを含有する、ケラチン基体に適用され
る組成物、特に化粧品組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、ネイルラッカー（エナメル）
は、良好な化粧品特性を示すためには、爪の表面に対
し、良好な付着性を有するものでなければならず；ラッ
カー皮膜は均質で光沢がなければならず、ひび割れや剥
離を防止するために、耐性を有しつつ、適度な柔軟性が
あるものでなければならない。このような特性を得るた
めには、ラッカー皮膜は、爪の母体の変形および衝撃に
耐えるよう、十分に柔らかいものである必要がある。し
かしながら、また、皮膜は、ひっかき傷やひび割れが防
止できるほど、十分に堅いものでなければならず、さら
に、適度な光沢を有するものでなければならない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】単一の皮膜形成ポリマ
ーを含有する従来のラッカーでは、一般的に、この２つ
の要求は満たされていない。一つの解決策として、ネイ
ルラッカー用組成物に、数種の皮膜形成ポリマーを、混
合物として使用することが挙げられる。例えば、欧州特
許公開第３９１３２２号には、ポリウレタンとアクリル
樹脂の分散液を含有するネイルラッカーが記載されてい
る。しかしながら、ラッカーを爪に適用し、皮膜が形成
された後、得られた皮膜中に、２つのポリマーは均質な
混合物（アロイ）を形成する。この皮膜は、混合物のポ
リマーの中間の化粧品特性を示す。よって、このような
ラッカーでは、要求される最良の特性を得ること、また
は各々のポリマーに特有の特性を享受することは不可能
であった。
【０００４】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の目的は、十分な柔らかさと十分な堅さとを同時
に有し、良好な化粧品特性を示す皮膜を提供でき、ケラ
チン基体に適用可能な組成物、特に化粧品組成物を提供
することにある。
【０００５】よって、本発明の主題は、組成物が適用さ
れる基体の表面張力と同様の表面張力γ1を有する第１
の皮膜形成ポリマーと、γ1未満の表面張力γ2を有する
第２の皮膜形成ポリマーとを含有し、これら２つのポリ
マーが、互いに、融和しないものであることを特徴とす
る、ケラチン基体に適用される組成物にある。
【０００６】本発明の他の主題は、特に、基体に薄層さ
れる皮膜を得るために、前記組成物が適用される基体の
表面張力と同様の表面張力γ1を有する第１の皮膜形成
ポリマーと、γ1未満の表面張力γ2を有する第２の皮膜
形成ポリマーで、互いに、融和性のない２つのポリマー
を、ケラチン基体に適用される組成物に使用することに
関する。
【０００７】本出願人は、組成物をケラチン基体に適用
し、乾燥した後に、第１のポリマーが、ケラチン基体に
接触する層を構成し、第２のポリマーが、空気と接触す
る層を構成する、２つの薄層ポリマーからなる皮膜が得
られることを見いだした。しかしながら、２つのポリマ
ー層は、多かれ少なかれ、明確に分離している。よっ
て、ケラチン基体と接触する層を構成する第１のポリマ
ーとは、第２のポリマーに対して第１のポリマーの大部
分が、前記基体と接触する層に存在することを意味する
ものである。同様に、第２のポリマーは、大部分が、空
気と接触する第２層に存在する。この２つの層における
２つのポリマーの分布は、例えば、第１のポリマーの大
部分が存在する基体との接触層中に第２のポリマーが含
有される場合を除外するものではなく、またその逆もあ
りうる。よって、本発明の組成物は、自己層状化組成物
を構成する。
【０００８】層状皮膜において、ケラチン基体と接触す
る層は、前記基体の表面との良好な付着性および良好な
柔軟性を示し；空気と接触する上部層は、良好な光沢、
良好な硬度、良好な耐磨耗性、および良好な耐性を示す
ことが見いだされている。
【０００９】よって、本発明の組成物は、互いに融和せ
ず、各々特定の表面張力を有する、少なくとも２つの皮
膜形成ポリマーを含有する。
【００１０】ポリマーの表面張力とは、前記ポリマー単
独からなる乾燥皮膜の表面張力を意味するものと解され
る。表面張力は、特に、接触角法により測定することが
できる。この方法は、ポリマー皮膜上に、ジヨードメタ
ン滴と水滴を付着させ、皮膜と各々の小滴によって形成
される角度を測定し、ついで、前記皮膜の表面張力を算
出する方法で、「二重結合」Chim. Peint., 82, 第29
巻,頁263-268に記載されているものである。
【００１１】「基体の表面張力と同様の表面張力γ1」
とは、表面張力γ1が： ０．９×γ基体≦γ1≦１．１×γ基体 の式の範囲内にあることを意味するものである。
【００１２】表面張力γ1を有する第１のポリマーは、
表面張力γ2を有する第２のポリマー同様、単一のポリ
マーであっても、または、２つまたはそれ以上のポリマ
ーの均質な混合物（すなわち、該混合物で得られる乾燥
皮膜が単一の層からのみ形成される）であってそれぞれ
γ1またはγ2の表面張力を有する混合物であってもよ
い。
【００１３】「互いに融和しないポリマー」とは、本発
明の組成物を適用した後に得られる乾燥皮膜に、少なく
とも２つの異なる相が形成されるポリマーを意味するも
のと解される。ポリマーは、完全な非融和性であって
も、部分的に非融和性であってもよい。すなわち、第１
のポリマー鎖の一部のみが、第２のポリマー鎖の一部と
融和しないものであってよい。ポリマーが完全に融和し
ない場合、乾燥皮膜中の２つの相は明確に分離してい
る。ポリマーが部分的に融和しない場合、乾燥皮膜中の
２つの相の分離は不明瞭である。
【００１４】ケラチン基体は、爪、まつげ、眉毛、また
は髪であってよい。
【００１５】ケラチン基体が爪である場合、好ましく
は、γ1は、３０〜３５mJ/m2の範囲内から選択され、γ
1未満であるγ2は、２２〜３２mJ/m2の範囲内から選択
されることができる。
【００１６】ケラチン基体が髪、まつげ、または眉毛で
ある場合、好ましくは、γ1は、２８〜３３mJ/m2の範囲
内から選択され、γ1未満であるγ2は、２２〜３２mJ/m
2の範囲内にある。
【００１７】本発明の組成物中に存在する少なくとも２
つのポリマーは、互いに融和しないもの、すなわち、基
体に組成物を適用して後に得られる乾燥皮膜中に、２つ
の異なる相が形成されるものでなければならない。
【００１８】本発明の組成物は、特に、γ2未満の表面
張力γ3を有する第３のポリマー（実は他の数種のポリ
マー）を含有してもよく、これらの付加的なポリマー
は、本発明の第１および第２のポリマーによって形成さ
れる層の上に積層される他のポリマー層を形成すること
ができる。
【００１９】本発明の皮膜形成ポリマーは、ラジカルポ
リマー、重縮合物、天然物由来のポリマー、およびそれ
らの混合物から選択することができる。
【００２０】ラジカルポリマーは、アクリルポリマーお
よび／またはビニルポリマーから選択することができ
る。ラジカル重合に使用できるアニオン基を担持するモ
ノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、無水リンゴ酸、または２−アクリルアミド−２−メ
チルプロパンスルホン酸を挙げることができる。
【００２１】アクリルポリマーは、メタクリル酸または
アクリル酸のアミド類および／またはエステル類から選
択されるモノマーの共重合の結果得ることができる。エ
ステル型のモノマーの例としては、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸イソブチル、２−エチルヘキシルメタクリラー
ト、またはメタクリル酸ラウリルを挙げることができ
る。アミド型のモノマーの例としては、Ｎ−ｔ−ブチル
アクリルアミド、およびＮ−ｔ−オクチルアクリルアミ
ドを挙げることができる。好ましくは非イオン性の、親
水性基を含有する不飽和エチレンを有するモノマー、例
えば、ヒドロキシエチル−アクリラート、２−ヒドロキ
シプロピル−アクリラート、ヒドロキシエチル−メタク
リラート、または２−ヒドロキシプロピル−メタクリラ
ートの共重合により得られるアクリルポリマーが好まし
く使用される。ビニルポリマーは、ビニルエステル、ス
チレン、またはブタジエンから選択されるモノマーの共
重合または単独重合の結果得ることができる。ビニルエ
ステルの例としては、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル
（vinyl neodecanoate）、ピバル酸ビニル、安息香酸ビ
ニル、およびビニル−ｔ−ブチルベンゾアートを挙げる
ことができる。また、本発明のラジカルポリマーは、ハ
ロゲン原子、特にフッ素原子で置換されてもよい。
【００２２】本発明において、重縮合物は、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド、
脂肪鎖を含有するポリエステル、エポキシエステル樹
脂、およびそれらの混合物から選択することができる。
ポリエステルは、公知の方法で、脂肪族または芳香族の
ジオールまたはポリオールと、脂肪族または芳香族の二
酸とを重縮合させることによって得ることができる。脂
肪族の二酸としては、スクシン酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、またはセバシン酸を使
用することができる。芳香族の二酸としては、テレフタ
ル酸、またはイソフタル酸、またはこれらの誘導体、例
えば無水フタル酸を使用することができる。脂肪族のジ
オールとしては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、または４，４’−
（１−メチルプロピリデン）ビスフェノールを使用する
ことができる。ポリオールとしては、グリセロール、ペ
ンタエリトリトール、ソルビトール、またはトリメチロ
ールプロパンを使用することができる。ポリエステルア
ミドは、ポリエステルの場合と似た方法で、ジアミンま
たはアミノアルコールと、二酸とを重縮合させることに
よって得ることができる。ジアミンとしては、エチレン
ジアミン、ヘキサメチレン−ジアミン、またはメタ−ま
たはパラ−フェニレンジアミンを使用することができ
る。アミノアルコールとしては、モノエタノールアミン
を使用することができる。重縮合に使用できるアニオン
基を担持するモノマーとしては、例えば、ジメチロール
プロピオン酸、トリメリト酸、またはこれらの誘導体、
例えば、トリメリト酸無水物、３−スルホペンタンジオ
ール酸のナトリウム塩、または５−スルホ−１，３−ベ
ンゼンジカルボン酸のナトリウム塩を挙げることができ
る。脂肪鎖を含有するポリエステルは、脂肪鎖を含有す
るジオールを重縮合中に使用することによって、得るこ
とができる。エポキシエステル樹脂は、脂肪酸と、α，
ω−ジエポキシ末端を有する凝縮物を重縮合させること
によって得ることができる。このようなポリマーは、特
に、ケー． クリシュナムルチ（K. Krishnamurti）の
「有機被覆の進歩」の１１（１９８３）、１６７−１９
７に記載されている。また、本発明の重縮合物は、ハロ
ゲン原子、特に、フッ素原子によって置換することがで
きる。
【００２３】天然由来のポリマーとしては、セラックま
たはサンダラックガムを挙げることができる。
【００２４】本発明において、皮膜形成ポリマーの乾燥
基準の含有量は、組成物の全重量に対して、５〜５０
％、好ましくは２５〜３５％の範囲内とすることができ
る。
【００２５】組成物に存在する皮膜形成ポリマーの混合
物は、乾燥基準にして、５〜９５％、好ましくは３０〜
８０％の第１の皮膜形成ポリマーと、５〜９５％、好ま
しくは２０〜７０％の第２の皮膜形成ポリマーとからな
る。皮膜形成ポリマーの混合物は、好ましくは５０％の
第１の皮膜形成ポリマーと、５０％の第２の皮膜形成ポ
リマーからなる。
【００２６】また、本発明の組成物は、皮膜形成ポリマ
ーに加えて、皮膜の物理的強度を弱めることなく、皮膜
の柔軟性を調節することができる可塑剤を含有してもよ
い。使用できる可塑剤は、ネイルラッカー用組成物に一
般的に使用されているものである。可塑剤としては、ジ
ブチル、ジオクチル、ジイソブチルおよびジメトキシエ
チル−フタラート類、ベンジルおよびグリセリル−ベン
ゾアート類；トリエチルおよびトリブチル−シタラート
類、またはトリブチル−アセチルシタラート；トリブチ
ルおよびトリフェニル−ホスファート類；グリコール類
またはショウノウ、並びにそれらの誘導体類、およびそ
れらの混合物を挙げることができる。可塑剤は一般的
に、組成物の全重量に対して１〜３０％の範囲内の含有
量で存在する。
【００２７】本発明において、皮膜形成ポリマーは、組
成物の媒体に分散または溶解可能である。前記化粧品的
に許容可能な媒体は、ネイルラッカー用組成物に一般的
に使用される溶媒、または溶媒の混合物からなる。有機
溶媒としては、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエ
チルケトン、またはメチルイソブチルケトン；グリコー
ルエーテル類；アルコール類、例えば、エタノール、ｎ
−ブタノール、ｎ−プロパノール、またはイソプロパノ
ール；酢酸塩類、例えば、ブチル、エチル、またはイソ
プロピル−アセタート、または２−メトキシエチル−ア
セタート；直鎖状または分枝状の炭化水素類、例えば、
ヘキサンまたはオクタン；もしくは、芳香族炭化水素
類、例えば、キシレンおよびトルエンを挙げることがで
きる。また、水を単独で、または一または数種の溶媒と
の混合物として、使用することできる。ブチルおよびエ
チルアセタートが、好ましく使用される。
【００２８】本発明の組成物は、化粧品に一般的に使用
されるアジュバントを含有してもよい。アジュバントの
例としては、染料、顔料、真珠光沢剤、レーキ類、ＵＶ
線に抗する薬剤、増粘剤、香料、抗泡剤、界面活性剤、
または殺菌剤を挙げることができる。もちろん、当業者
であれば、考慮される添加により、本発明の組成物の有
利な特性が、全く、または実質的に悪影響を受けないよ
う留意して、アジュバント、および／またはそれらの量
を選択するであろう。
【００２９】組成物が、爪に適用されるものである場
合、ネイルラッカーまたはネイルケア用組成物の形態で
提供することができる。
【００３０】組成物が、まつげに適用されるものである
場合、マスカラの形態で提供することができる。
【００３１】また、本発明の組成物は、シャンプー、コ
ンディショナー、ヘアセット用組成物、髪固定用スプレ
ーまたはスタイリングローションのような、髪用組成物
として使用することもできる。
【００３２】本発明の組成物は、それ自体をボトルに収
容して包装することもできる。また、２つの分離した容
器に、各々の容器に第１および第２のポリマーの一つを
それぞれ含有させた形態で包装することもできる。
【００３３】
【実施例】次に、本発明の実施例を例証するが、これは
本発明を限定するものではない。
【００３４】実施例１：次の組成を有するネイルラッカ
ーを調製した： − ＩＣＩ社から「ルミフロン（Lumiflon ) LF 200」の名称で販売されている、 ６０重量％のフッ化樹脂のキシレン溶 液（第１のポリマー；γ1＝３５．７ mJ/m2） ３３．３ｇ − ＢＡＳＦ社から「デスモラック（Desm olac）4125」の名称で販売されている、 ２５重量％のポリウレタンのトルエン ／イソプロパノール／ケトン混合物の 溶液（第２のポリマー；γ2＝３１mJ/m2） ３３．３ｇ − 添加剤 ０．５ｇ − 溶媒 全体を１００ｇとする量
【００３５】組成物を爪に適用した後に、光沢、柔軟
性、および耐性のある皮膜が得られ、２つのポリマー層
が形成された。
【００３６】実施例２：次の組成を有するネイルラッカ
ーを調製した： − ＩＣＩ社から「ルミフロン LF 200」 の名称で販売されている、６０重量％ のフッ化樹脂のキシレン溶液（第１の ポリマー；γ1＝３５．７mJ/m2） ２５ｇ − ＩＣＩ社から「ネオクリル（neocryl） B 700」の名称で販売されている、４ ０％のアクリルポリマーのキシレン溶 液（第２のポリマー；γ2＝３０．８m J/m2） ３７．５ｇ − 顔料 １ｇ − レオロジー添加剤（Rheological addi tive） １ｇ − 添加剤 ０．５ｇ − 溶媒 全体を１００ｇとする量
【００３７】組成物を爪に適用した後に、光沢、柔軟
性、および耐性のある皮膜が得られ、２つのポリマー層
が形成された。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケラチン基体に適用される組成物におい
    て、 該組成物が適用される基体の表面張力と同様の表面張力
    γ1を有する第１の皮膜形成ポリマーと、γ1未満の表面
    張力γ2を有する第２の皮膜形成ポリマーとを含有し、
    該２つのポリマーが、互いに、融和しないものであるこ
    とを特徴とする組成物。
  2. 【請求項２】 γ1が爪の表面張力と同様であることを
    特徴とする請求項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 γ1が３０〜３５mJ/m2の範囲内にあり、
    および／またはγ2が２２〜３２mJ/m2の範囲内にあり、
    γ2はγ1未満であることを特徴とする請求項２に記載の
    組成物。
  4. 【請求項４】 γ1が、髪、まつげ、または眉毛の表面
    張力と同様であることを特徴とする請求項１に記載の組
    成物。
  5. 【請求項５】 γ1が２８〜３３mJ/m2の範囲内にあり、
    および／またはγ2が２２〜３２mJ/m2の範囲内にあり、
    γ2はγ1未満であることを特徴とする請求項４に記載の
    組成物。
  6. 【請求項６】 皮膜形成ポリマーの乾燥基準の含有量
    が、組成物の全重量に対して、５〜５０重量％であるこ
    とを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載
    の組成物。
  7. 【請求項７】 皮膜形成ポリマーの混合物を含有し、該
    混合物が、該混合物の全重量に対して、乾燥基準にし
    て、５〜９５％の第１の皮膜形成と、９５〜５％の第２
    の皮膜形成ポリマーとからなることを特徴とする請求項
    １ないし６のいずれか１項に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 皮膜形成ポリマーが、ラジカルポリマ
    ー、重縮合物、天然物由来のポリマー、およびそれらの
    混合物から選択されることを特徴とする請求項１ないし
    ７のいずれか１項に記載の組成物。
  9. 【請求項９】 ラジカルポリマーが、アクリルポリマー
    および／またはビニルポリマーから選択されることを特
    徴とする請求項８に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 重縮合物が、ポリウレタン、ポリエス
    テル、ポリエステルアミド、ポリアミド、脂肪鎖を含有
    するポリエステル、エポキシエステル樹脂、およびそれ
    らの混合物から選択されることを特徴とする請求項８に
    記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 天然由来のポリマーが、セラックおよ
    び／またはサンダラックガムから選択されることを特徴
    とする請求項８に記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 有機溶媒、水、およびそれらの混合物
    から選択される少なくとも１つの溶媒を含有することを
    特徴とする請求項１ないし１１のいずれか１項に記載の
    組成物。
  13. 【請求項１３】 ネイルラッカーまたはネイルケア用組
    成物の形態で提供されることを特徴とする請求項１ない
    し１２のいずれか１項に記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 マスカラの形態で提供されることを特
    徴とする請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の組
    成物。
  15. 【請求項１５】 髪用組成物の形態で提供されることを
    特徴とする請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の
    組成物。
  16. 【請求項１６】 組成物が適用される基体の表面張力と
    同様の表面張力γ1を有する第１の皮膜形成ポリマー
    と、γ1未満の表面張力γ2を有する第２の皮膜形成ポリ
    マーであって、互いに融和しない２つのポリマーの、ケ
    ラチン基体に適用される組成物における使用。
  17. 【請求項１７】 基体上へ層状皮膜を形成するための請
    求項１６に記載の使用。
  18. 【請求項１８】 ネイルラッカー用組成物、ネイルケア
    用組成物、マスカラ用組成物または髪用組成物における
    請求項１６に記載の使用。
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