JPH1014122A - バツテリパツク及びその制御方法 - Google Patents

バツテリパツク及びその制御方法

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JPH1014122A
JPH1014122A JP8181386A JP18138696A JPH1014122A JP H1014122 A JPH1014122 A JP H1014122A JP 8181386 A JP8181386 A JP 8181386A JP 18138696 A JP18138696 A JP 18138696A JP H1014122 A JPH1014122 A JP H1014122A
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battery
voltage
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terminal voltage
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JP8181386A
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Yasuhito Eguchi
安仁 江口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バツテリセルの誤制御を未然にかつ精度良く防
止し得るバツテリパツク及びその制御方法を実現し難か
つた。 【解決手段】バツテリ部の端子電圧値又はその所定比率
による分圧電圧値を検出する第2の電圧検出回路を設
け、第1の電圧検出回路により検出された各バツテリセ
ルの端子電圧値を順次加算することにより得られる計算
上のバツテリ部の端子電圧値又はその所定比率による分
圧電圧値でなる第1の電圧値と、第2の電圧検出回路に
より検出された測定上のバツテリ部の端子電圧値又はそ
の所定比率による分圧電圧値でなる第2の電圧値とに基
づいてバツテリセルの過充放電を防止する所定の処理を
行うようにしたことにより、バツテリセルの誤制御を未
然にかつ精度良く防止し得るバツテリパツク及びその制
御方法を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図2) 発明の実施の形態 (1)実施例によるバツテリパツクの構成(図1及び図
2) (2)実施例の動作及び効果(図1及び図2) (3)他の実施例(図1及び図2) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はバツテリパツク及び
その制御方法に関し、例えばリチウムイオン電池等の2
次電池を収容したバツテリパツク及びその制御方法に適
用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のバツテリパツクにおいて
は、複数の2次電池(以下、これらをバツテリセルと呼
ぶ)からなるバツテリ部と、電圧検出回路、電流検出回
路、温度センサ、スイツチ回路及び充放電制御回路等の
保護回路が設けられた保護基板とがそれぞれ収納ケース
内部の所定位置に収納されている。
【0004】この場合保護基板の充放電制御回路は、電
圧検出回路等によつて検出される収納ケースの内部状態
(各バツテリセルの端子電圧値や、充放電電流値及び温
度等)に基づいて必要に応じて外部機器との間の充放電
を停止させるようになされており、これにより過充放電
に起因するバツテリセルの性能劣化や損傷等を未然に防
止し得るようになされている。
【0005】またこの種のバツテリパツクでは、収納ケ
ースの表面に、バツテリ部の各端子と接続された充放電
用のプラス端子及びマイナス端子に加えて、所定位置に
通信用の端子(以下、これを通信用端子と呼ぶ)が設け
られており、かくして当該通信用端子を介して充放電制
御回路が当該バツテリパツクに接続された外部機器の制
御回路との間において必要な情報(例えばバツテリ部の
残存容量等)の通信を行い得るようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
バツテリパツクにおいて、充放電制御回路は、上述のよ
うに電圧検出回路から供給される各バツテリセルの端子
電圧値等に基づいてバツテリ部の状態を認識し、当該認
識結果に基づいて充放電を停止させるなどの所定の制御
を行うようになされている。
【0007】ところがこのように構成された従来のバツ
テリパツクでは、例えば電圧検出回路が故障するなどし
た場合に、充放電制御回路が各バツテリセルの正確な端
子電圧値を得られず、この結果充放電制御回路が充電又
は放電を停止させるべき状態においても充放電を停止さ
せないなど、誤つた制御をするおそれがある。例えばリ
チウムイオン電池においては、その性能を維持するため
に端子電圧を2.5 〜4.2 〔V〕程度の範囲に留める必要
があり、誤制御を防ぐ何らかの手段が必要である。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、保護回路の故障に起因するバツテリセルの誤制御を
未然にかつ精度良く防止し得るバツテリパツク及びその
制御方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、バツテリパツクにおいて、バ
ツテリ部の各バツテリセルの端子電圧値をそれぞれ検出
する第1の電圧検出回路と、バツテリ部の端子電圧値又
は当該端子電圧値の所定比率による分圧電圧値を検出す
る第2の電圧検出回路と、第1の電圧検出回路により検
出される各バツテリセルの端子電圧値を順次加算するこ
とにより得られるバツテリ部の端子電圧値又は当該端子
電圧値の所定比率による分圧電圧値でなる計算上の第1
の電圧値と、第2の電圧検出回路により検出されたバツ
テリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定比率によ
る分圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値とを比較し、
第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越えた場合に
バツテリセルの過充放電を防止する所定の処理を行う制
御手段とを設けるようにした。
【0010】また第2の発明においては、バツテリパツ
クの制御方法において、バツテリ部の各バツテリセルの
端子電圧値をそれぞれ検出すると共に、バツテリ部の端
子電圧値又は当該端子電圧値の所定比率による分圧電圧
値を検出する第1のステツプと、検出された各バツテリ
セルの端子電圧値を順次加算することにより得られるバ
ツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定比率に
よる分圧電圧値でなる計算上の第1の電圧値と、検出さ
れたバツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定
比率による分圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値とを
比較し、第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越え
た場合にバツテリセルの過充放電を防止する所定の処理
を行う第2のステツプとを設けるようにした。
【0011】この結果第1の発明では、第1の電圧検出
回路が故障するなどして制御手段に各バツテリセルの正
確な端子電圧値が供給されない場合においても、制御手
段の誤制御を確実に回避することができ、かくして第1
の電圧検出回路の故障に起因するバツテリセルの過充放
電を防止することができる。
【0012】また第2の発明では、各バツテリセルの端
子電圧値を確実に検出し得ない場合においても、バツテ
リセルの過充放電を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0014】(1)実施例によるバツテリパツクの構成 図1において、1は全体として実施例によるバツテリパ
ツクを示し、直列接続された複数のリチウムイオンバツ
テリセル(以下、これを単にバツテリセルと呼ぶ)2A
〜2Dからなるバツテリ部3と、第1及び第2のスイツ
チ回路4、5、電流検出回路6、温度センサ7、第1の
電圧検出回路8並びに充放電制御回路9等の保護回路が
形成された保護基板10とがそれぞれ収納ケース11内
の所定位置に収納されている。
【0015】この場合バツテリ部3のマイナス端子は、
保護基板10の配線パターンを介して収納ケース11の
マイナス端子11Bと接続されると共に、バツテリ部3
のプラス端子は、保護基板10の電流検出回路6並びに
第2及び第1のスイツチ回路5、4とを順次介して収納
ケース11のプラス端子11Aと接続されている。これ
によりバツテリパツク1においては、バツテリ部3がこ
れら収納ケース11のプラス端子11A及びマイナス端
子11Bを介して外部機器12との間で充放電を行い得
るようになされている。
【0016】一方保護基板10において、第1及び第2
のスイツチ回路4、5は、それぞれダイオード20A、
20B及びFET(電界効果トランジスタ)21A、2
1Bを並列接続することにより形成されている。この場
合第1のスイツチ回路4のダイオード21Aは充電時に
流れる電流が順方向となるようにFET20Aに並列接
続されると共に、第2のスイツチ回路5のダイオード2
1Bは放電時に流れる電流が順方向となるようにFET
20Bに並列接続されており、かくして第1のスイツチ
回路4のFET20Aをオフ動作させることにより外部
機器12からバツテリ部3に対する充電を停止させ得る
一方、第2のスイツチ回路5のFET20Bをオフ動作
させることによりバツテリ部3から外部機器12への放
電を停止させ得るようになされている。
【0017】また電流検出回路6は、第2のスイツチ回
路5及び第1の電圧検出回路8間を流れる電流の電流値
(バツテリ部3の充放電電流の電流値)を検出し、検出
結果を電流検出信号S1として充放電制御回路9に送出
すると共に、温度センサ7は、収納ケース11内の温度
を検出し、検出結果を温度検出信号S2として充放電制
御回路9に送出するようになされている。さらに第1の
電圧検出回路8は、バツテリ部3の各バツテリセル2A
〜2Dの端子電圧値をそれぞれ順次時分割的に検出し、
検出結果を第1の電圧検出信号S3として充放電制御回
路9の第1の電圧入力端9Aに送出する。
【0018】充放電制御回路9においては、供給される
電流検出信号S1及び第1の電圧検出信号S3に基づい
てバツテリ部3の残存容量等を算出し、これを収納ケー
ス11に設けられた通信用端子11Cを介して外部機器
12に送出する一方、電流検出信号S1、第1の電圧検
出信号S3及び温度検出信号S2に基づき必要に応じて
第1又は第2のスイツチ回路4、5のFET20A、2
0Bのゲートに所定電圧の制御信号S4A、S4Bを送
出することにより第1又は第2のスイツチ回路4、5の
FET20A、20Bをオフ動作させて外部機器12と
の間の充放電を停止させるようになされている。
【0019】これによりこのバツテリパツク1において
は、過充放電に伴うバツテリ部3の各バツテリパツク2
A〜2Dの性能劣化を防止し得るようになされている。
【0020】かかる構成に加えこの実施例のバツテリパ
ツク1の場合、バツテリ部3のプラス端子及びマイナス
端子間には、直列接続された第1及び第2の抵抗R1
2からなる第2の電圧検出回路30がバツテリ部3と
並列に接続されている。この場合第1及び第2の抵抗R
1 、R2 の接続中点P1 は充放電制御回路9の第2の電
圧入力端9Bと接続されている。これにより第2の電圧
検出回路30においては、バツテリ部3の端子電圧E
(図2)を第1及び第2の抵抗R1 、R2により当該第
1及び第2の抵抗の抵抗比に応じて分圧した電圧値を充
放電制御回路9の第2の電圧入力端9Bに供給し得るよ
うになされている。
【0021】一方充放電制御回路9は、第1の電圧検出
信号S3に基づき得られる各バツテリセル2A〜2Dの
端子電圧値B1 〜B4 (図2)を順次加算することによ
り次式
【数1】 で与えられるバツテリ部3の端子電圧値Eの推定値BT
を算出すると共に、当該推定値BTに、第2の電圧検出
回路30の第1及び第2の抵抗R1 、R2 の抵抗値をそ
れぞれRA 、RB として次式
【数2】 で与えられる第1及び第2の抵抗R1 、R2 による分圧
比率Kを乗算することにより、次式
【数3】 で与えられる第2の電圧入力端9Bに印加されるべき計
算上の電圧値(以下、これを第1の電圧値と呼ぶ)V1
を算出する。
【0022】また充放電制御回路9は、かくして得られ
た第1の電圧値V1 と、第2の電圧検出回路30から第
2の電圧入力端9Bに供給される実際の電圧値(以下、
これを第2の電圧値と呼ぶ)V2 とを比較し、比較結果
に基づいて第1及び第2の電圧値V1 、V2 の誤差が所
定範囲(例えば第2の電圧値V2 の数パーセント程度)
を超過した場合には、第1の電圧検出回路8(及び又は
充放電制御回路9)が故障であると判断して、第1又は
第2のスイツチ回路4、5のFET20A、20Bのゲ
ートに制御信号S4A、S4Bを送出して当該FET2
0A、20Bをオフ動作させることにより、外部機器1
2との間の充放電を停止させるようになされている。
【0023】これによりこのバツテリパツク1において
は、第1の電圧検出回路8の故障等に起因する、例えば
充放電制御回路9が充放電を停止させるべき状態あるに
もかかわらず充放電を停止させないなどの充放電制御回
路9の誤制御を回避し得、かくしてバツテリ部3の過充
放電を未然に防止し得るようになされている。
【0024】この実施例の場合、第1及び第2の電圧検
出回路8、30は異なる半導体チツプ(ICチツプ)内
に形成されている。これによりこのバツテリパツク1に
おいては、第1及び第2の電圧検出回路8、30が同時
に故障するおそれを低減させ得、かくしてこれら第1及
び第2の電圧検出回路8、30が同じ半導体チツプに形
成されている場合に比べてより確実に第1の電圧検出回
路8の故障等に起因するバツテリ部3の過充放電を防止
し得るようになされている。
【0025】またこの実施例の場合、第1の電圧検出回
路8は、図2に示すように、ラインセレクタ40及びオ
ペアンプ41等から形成されている。この場合ラインセ
レクタ40は、バツテリ部30の各バツテリセルB1
4のプラス端子及びマイナス端子の各電位を検出し、
これらを順次第1及び第2の出力端から時分割に出力す
るようになされている。このときラインセレクタ40の
第1の出力端子は抵抗R3 を介してオペアンプ41のプ
ラス入力端と接続されると共に、抵抗R3 及びオペアン
プ41のプラス入力端の接続中点P2 は抵抗R4 を介し
てオペアンプ41の出力端と接続されている。
【0026】またラインセレクタ40の第2の出力端は
抵抗R5 を介してオペアンプ41のマイナス入力端と接
続されると共に、抵抗R4 及びオペアンプ41のマイナ
ス入力端の接続中点P3 は抵抗R6 を介してアース接地
されている。さらに各抵抗R3 〜R6 は、抵抗値がいず
れも同じ値に選定されている。これにより第1の電圧検
出回路8においては、同一グランドレベルにシフトした
各バツテリセル2A〜2Dの端子電圧値B1 〜B4 をオ
ペアンプ41の出力端から時分割的に順次出力し得るよ
うになされ、かくしてこれを充放電制御回路9の第1の
電圧入力端9Aに供給し得るようになされている。
【0027】このため充放電制御回路9においては、第
1の電圧検出回路8のオペアンプ41の性能や、各抵抗
3 〜R6 の抵抗誤差等を考慮して、予め精度良くバツ
テリ部3の各バツテリセル2A〜2Dの端子電圧値B1
〜B4 を検出し得るように校正されている。これにより
このバツテリパツク1では、充放電制御回路9の第1又
は第2の電圧入力端9A、9Bに供給される第1及び第
2の電圧値V1 、V2 の誤差が第2の電圧検出回路30
の第1及び第2の抵抗R1 、R2 の抵抗誤差だけに依存
する分、充放電制御回路9がより精度良く第1及び第2
の電圧値V1 、V2 の誤差を検出し得、その分充放電制
御回路9がより精度良く制御を行い得るようになされて
いる。
【0028】(2)実施例の動作及び効果 以上の構成において、このバツテリパツク1では、第1
の電圧検出回路8により検出されたバツテリ部3の各バ
ツテリセル2A〜2Dの端子電圧値B1 〜B4と、第2
の電圧検出回路30の第1及び第2の抵抗R1 、R2
より分圧されたバツテリ部3の端子電圧Eの分圧電圧値
(第2の電圧値V2 )とがそれぞれ保護基板10の充放
電制御回路9に供給される。
【0029】かくして充放電制御回路9は、第1の電圧
検出回路8から供給される各バツテリセル2A〜2Dの
端子電圧値B1 〜B4 に基づいて第2の電圧入力端9B
に印加されるべき計算上の第1の電圧値V1 を算出する
と共に、この第1の電圧値V1 と、第2の電圧入力端9
Bに実際に印加される測定上の第2の電圧値V2 とを比
較する。
【0030】このとき例えば充放電制御回路9に第1の
電圧検出回路8から各バツテリセル2A〜2Dの正確な
端子電圧値B1 〜B4 が供給されている場合には、
(3)式で与えられる計算上の第1の電圧値V1 と、実
際に充放電制御回路9の第2の電圧入力端9Bに印加さ
れる測定上の第2の電圧値V2 との間にほとんど誤差が
生じない。かくしてこのとき充放電制御回路9は、第1
又は第2のスイツチ回路4、5のFET20A、20B
にオン動作状態を維持させることにより、外部機器12
との間における充放電を継続させる。
【0031】これに対して第1の電圧検出回路8が故障
するなどして充放電制御回路9に第1の電圧検出回路8
から各バツテリセル2A〜2Dの正確な端子電圧値B1
〜B4 が供給されていない場合には、(3)式で与えら
れる計算上の第1の電圧値V1 と、実際に充放電制御回
路9の第2の電圧入力端9Bに印加される第2の電圧値
2 との間に誤差が生じる。かくして充放電制御回路9
は、この誤差が所定範囲を越える場合に第1又は第2の
スイツチ回路4、5のFET20A、20Bに制御信号
S4A、S4Bを送出してこれをオフ動作させることに
より、外部機器12との間における充放電を停止させ
る。
【0032】従つてこのバツテリパツク1では、第1の
電圧検出回路8が故障したときの充放電制御回路9の誤
制御に起因するバツテリセル2A〜2Dの過充放電を未
然に回避することができ、この結果バツテリセル2A〜
2Dの性能劣化等の発生のおそれを確実に防止すること
ができる。
【0033】以上の構成によれば、充放電制御回路9が
第1の電圧検出回路8から供給される各バツテリセル2
A〜2Dの端子電圧B1 〜B4 に基づいて第2の電圧入
力端9Bに印加されるべき計算上の第1の電圧値V1
算出すると共に、当該第1の電圧値V1 と、実際に第2
の電圧入力端9Bに供給される第2の電圧値V2 とを比
較し、第1及び第2の電圧値V1 、V2 の誤差が所定の
範囲を越えるときに、充放電を停止させるようにしたこ
とにより、第1の電圧検出回路8の故障等に起因するバ
ツテリセル2A〜2Dの過充放電を回避することがで
き、かくして保護回路の故障に起因するバツテリセル2
A〜2Dの誤制御を確実に防止し得るバツテリパツク及
びその制御方法を実現できる。
【0034】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、本発明をリチウムイオン
バツテリセル2A〜2Dを内蔵するバツテリパツク1に
適用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、充放電制御が必要なこの他種々のバツテリ
セルを内蔵するバツテリパツクに適用して好適なもので
ある。
【0035】また上述の実施例においては、第2の電圧
検出回路30が、充放電制御回路9の第2の電圧入力端
9Bにバツテリ部3の端子電圧を第1及び第2の抵抗R
1 、R2 により分圧した分圧電圧を印加するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第2の
電圧検出回路がバツテリ部3の端子電圧Eを検出し、こ
れを充放電制御回路9の第2の電圧入力端9Bに供給す
るようにしても良い。
【0036】さらに上述の実施例においては、第2の電
圧検出回路30を第1及び第2の抵抗R1 、R2 で構成
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、第2の電圧検出回路30を3個以上の抵抗を用
いて形成するようにしても良く、要は、バツテリ部3の
端子電圧値又は当該端子電圧値の所定比率による分圧電
圧値を検出することができるのであれば、第2の電圧検
出回路30の構成としては、この他種々の構成を適用で
きる。
【0037】さらに上述の実施例においては、第1の電
圧検出回路8を図2のように構成するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、要は、バツテ
リ部3の各バツテリセル2A〜2Dの端子電圧値B1
4 をそれぞれ検出することができるのであれば、第1
の電圧検出回路8の構成としては、この他種々の構成を
適用できる。
【0038】さらに上述の実施例においては、第1及び
第2の電圧値V1 、V2 が所定の範囲を越えたときに充
放電制御回路9が第1及び第2のスイツチ回路4、5に
制御信号S4A、S4Bを送出してオフ動作させること
により、外部機器12との間の充放電を停止させるよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
第1及び第2の電圧値V1 、V2 が所定の範囲を越えた
ときに充放電制御回路9が例えば警告信号を外部機器1
2の制御回路に送出することにより外部機器12側にお
いて充放電動作を停止させるようにしても良く、要は、
充放電制御回路9がバツテリ部3のバツテリセル2A〜
2Dの過充放電を防止するような所定の処理を行うよう
にするのであれば、その処理内容としてはこの他種々の
処理を適用できる。
【0039】さらに上述の実施例においては、第1及び
第2の電圧値V1 、V2 が所定の範囲を越えたときに第
1及び第2のスイツチ回路4、5に制御信号S4A、S
4Bを送出してオフ動作させる制御手段として、制御及
び通信用に従来から設けられている充放電制御回路を併
用するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、第1及び第2の電圧値V1 、V2 が所定の範
囲を越えたときに第1及び第2のスイツチ回路4、5に
制御信号S4A、S4Bを送出してオフ動作させる制御
手段を、従来から制御及び通信用に設けられている充放
電制御回路とは別体に形成するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】上述のように第1の発明によれば、バツ
テリパツクにおいて、バツテリ部の端子電圧値又は当該
端子電圧値の所定比率による分圧電圧値を検出する第2
の電圧検出回路を設け、制御手段が、第1の電圧検出回
路により検出された各バツテリセルの端子電圧値を順次
加算することにより得られるバツテリ部の端子電圧値又
は当該端子電圧値の所定比率による分圧電圧値でなる計
算上の第1の電圧値と、第2の電圧検出回路により検出
されたバツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所
定比率による分圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値と
を比較し、第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越
えた場合にバツテリセルの過充放電を防止する所定の処
理を行うようにしたことにより、第1の電圧検出回路の
故障に起因するバツテリセルの過充放電を防止すること
ができ、かくしてバツテリセルの誤制御を未然にかつ精
度良く防止し得るバツテリパツクを実現できる。
【0041】また第2の発明によれば、バツテリパツク
の制御方法において、バツテリ部の各バツテリセルの端
子電圧値をそれぞれ検出すると共に、バツテリ部の端子
電圧値又は当該端子電圧値の所定比率による分圧電圧値
を検出する第1のステツプと、検出された各バツテリセ
ルの端子電圧値を順次加算することにより得られるバツ
テリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定比率によ
る分圧電圧値でなる計算上の第1の電圧値と、検出され
たバツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定比
率による分圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値とを比
較し、第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越えた
場合にバツテリセルの過充放電を防止する所定の処理を
行う第2のステツプとを設けるようにしたことにより、
バツテリセルの過充放電を防止することができ、かくし
てバツテリセルの誤制御を未然にかつ精度良く防止し得
るバツテリパツクの制御方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるバツテリパツクの構成を示すブロ
ツク図である。
【図2】第1の電圧検出回路の構成を示す略線図であ
る。
【符号の説明】
1……バツテリパツク、2A〜2D……バツテリセル、
3……バツテリ部、4、5……スイツチ回路、8、30
……電圧検出回路、9……充放電制御回路、9A、9B
……電圧入力端、11……収納ケース、11A〜11C
……端子、12……外部機器、R1 、R2 ……抵抗、B
1 〜B4 、E……端子電圧、V1 、V2……電圧値。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のバツテリセルからなるバツテリ部
    と、 上記バツテリ部の各上記バツテリセルの端子電圧値をそ
    れぞれ検出する第1の電圧検出回路と、 上記バツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の所定
    比率による分圧電圧値を検出する第2の電圧検出回路
    と、 上記第1の電圧検出回路により検出された各上記バツテ
    リセルの端子電圧値を順次加算することにより得られる
    上記バツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の上記
    所定比率による分圧電圧値でなる計算上の第1の電圧値
    と、上記第2の電圧検出回路により検出された上記バツ
    テリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値の上記所定比率
    による分圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値とを比較
    し、上記第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越え
    た場合に上記バツテリセルの過充放電を防止する所定の
    処理を行う制御手段とを具えることを特徴とするバツテ
    リパツク。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2の電圧検出回路は、異な
    る半導体チツプに形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載のバツテリパツク。
  3. 【請求項3】複数のバツテリセルからなるバツテリ部の
    各上記バツテリセルの端子電圧値をそれぞれ検出すると
    共に、上記バツテリ部の端子電圧値又は当該端子電圧値
    の所定比率の分圧電圧値を検出する第1のステツプと、 検出された各上記バツテリセルの端子電圧値を順次加算
    することにより得られる上記バツテリ部の端子電圧値又
    は当該端子電圧の上記所定比率による分圧電圧値でなる
    計算上の第1の電圧値と、検出された上記バツテリ部の
    端子電圧値又は当該端子電圧値の上記所定比率による分
    圧電圧値でなる測定上の第2の電圧値とを比較し、上記
    第1及び第2の電圧値の差が所定の閾値を越えた場合に
    上記バツテリセルの過充放電を防止する所定の処理を行
    う第2のステツプとを具えることを特徴とするバツテリ
    パツクの制御方法。
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