JPH10138989A - 船底清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 船舶の船底に付着したフジツボ等の貝類及び
海藻類を除去し、確実に駆除物を回収することができる
装置を提供すること。 【構成】 回転ブラシ１に円筒状の駆除物収納ダクト３
を設け、回収装置４に駆除物を回収するようにし、併せ
て船底清掃装置と移動アーム１２の間にシリンダー９及
びリンク機構１０にて構成された角度可変機構を具備さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、船舶の船底及び側部に
付着したフジツボ等の貝類、及び海藻類を除去する装置
に係り、特に船舶から剥離した貝類及び海藻類を回収す
る機構に、確実に収納させる機構、及び船底清掃装置を
船舶の所定の位置に移動させる機構、船舶に接触させる
ための角度可変機構、及び清掃装置を分解することを容
易にする機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】船舶の底部及び側部に付着した貝類等を
駆除、ないし清掃する装置はすでに発明されているが、
発明された内容では実用化が困難であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この船底清
掃装置においては清掃装置を移動させるために、移動装
置として使用するアームの先端は、１８０度以上の角度
変更ができるものに限定され、船体から剥離させた貝類
等は、清掃体である回転ブラシにガード等の機構が備わ
っていないために、回収装置に確実に収納することが困
難である。

【０００４】また、清掃装置は一体化されているため各
部を分離することができず、特に清掃体である回転ブラ
シを交換することに労力を必要とし、作業船は一般の台
船を使用するため作業中の操作性や安定性に劣り、なお
かつ装置全体を運搬する場合に人手と時間がかかるな
ど、不便な点が多かった。

【０００５】本発明は、かかる現状に鑑みなされたもの
で、船体から剥離させたフジツボ等の貝類及び昆布等の
海藻類を確実に回収装置に収納できる船底清掃装置を提
供することを目的とする。

【０００６】本発明の他の目的は、船底清掃装置を移動
させる装置に、先端部の角度変更が１８０度以下のアー
ムにて構成された装置を使用した場合においても、船舶
の所定の位置に回転ブラシを移動できるようにした船底
清掃装置を提供するにある。

【０００７】本発明の他の目的は、船底清掃装置の各部
分を容易に分離できるようにし、なおかつ、船底清掃装
置及び移動装置を具備させる作業船は、両舷を分割でき
る双胴船とし、双胴船内部に水が入排出できる船底清掃
装置を提供するにある。

【０００８】本発明の他の目的は、船底清掃装置を移動
させる装置として、最適なアームを具備した船底清掃装
置を提供するにある。

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、船底清掃装置において、船舶の底部及び側部
に付着した貝類、もしくは海藻類を確実に収納すべく、
清掃装置における回転ブラシの側部に円筒状のダクトを
備えたことを特徴とする。

【０００９】本発明においてはまた、船底清掃装置を目
的の位置に移動させるアームと、船底清掃装置を接続す
る部分に、シリンダー及び回転リンクにて構成された角
度可変機構を具備したことを特徴とする。

【００１０】本発明においてはまた、各部分を分離でき
るように構成され、船底清掃装置及び移動装置を具備す
る作業船は双胴船とし、双胴船は両舷を分割できるよう
に構成され、双胴船内部に水が入排出できるようにした
ことを特徴とする。

【００１１】本発明においてはまた、船底清掃装置を目
的の位置に移動するアームは、複数の長方形ないし円筒
状に形成された筐体に、回転ブラケットを介して連結
し、アームの角度は、当該回転ブラケットに連結された
シリンダー、もしくはその他の角度可変機構により、各
回転部分は１８０度以上の回転角度を有するように構成
されたアームを具備したことを特徴とする。

【００１２】

【作用】本発明においては、船底清掃装置における清掃
体である、回転ブラシの側部に円筒状のダクトを備えて
いる。そのため、水中作業となる船底清掃作業を行うと
きに、船体から剥離させたフジツボ等の貝類を水中に飛
散させることなく、清掃装置下部に設けられた回収装置
に確実に収納することが可能となる。

【００１３】本発明においてはまた、船底清掃装置と移
動装置であるアームとの間に、シリンダー及び回転リン
クにて構成された角度可変機構を具備させている。従っ
て、従来の船底清掃装置においては、アーム先端の可変
角度を１８０度以上持たせたアームを使用せねばならな
い欠点があるが、この欠点を解消しアーム先端の角度変
化が１８０度以下のアームを用いることが可能となっ
た。

【００１４】本発明においてはまた、船底清掃装置の各
部を分離できるように構成され、船底清掃装置及び移動
装置を具備する作業船は双胴船とし、両舷を分割できる
ようにしている。このため、清掃体である回転ブラシ、
前記ダクト及びケーシング本体、前記角度可変機構を個
別に分割することが可能となり、メンテナンスや他の現
場に移動させる際に大変便利であり、また、作業船を双
胴船とすることにより作業中の安定性を高めることがで
き、他の地域に移動する場合に、両舷を分割することに
よってトラックなど陸上を走行する運搬機械に搭載する
ことが可能となるため、移動の時間を少なくすることが
できる。

【００１５】本発明においてはまた、船底清掃装置を移
動させるアームは、船舶の船底から側部にかけて清掃体
である回転ブラシを確実にトレースできるように、各回
転部分が１８０度以上の回転角を有するものとしたた
め、船舶の形状に合わせて回転ブラシを押圧でき、船底
の深い箇所に対しても回転ブラシを確実に押圧できる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。

【００１７】図１は本発明の実施例に係る船底清掃装置
を示すもので、船底清掃装置は回転ブラシ１、ブラシ保
持ケーシング２、駆除物収納ダクト３、回収装置４、筐
体接続孔５、シリンダー接続孔６にて構成されている。

【００１８】また、角度可変機構７はくの字状に形成さ
れた筺体８、及びシリンダー９にて構成されていて、筐
体８とシリンダー９はリンク機構１０にて接続され、接
続部両端は回転するようになっている。

【００１９】この角度可変機構における筐体８は筐体接
続孔５に、孔内で回転されるように接続され、また、シ
リンダー９はシリンダーリンク１１を介してシリンダー
接続孔６に、筐体８と同様に孔内にて回転するように接
続されている。

【００２０】また、角度可変機構７の筐体８には清掃装
置を移動させるための移動アーム１２が接続されてい
る。この移動アーム１２は市販されている油圧ショベル
やクレーンを使用すればよい。

【００２１】図２は回転ブラシ１の側部に設けた円筒状
の駆除物収納ダクト３と、回収装置４を示したものであ
る。この駆除物収納グクト３は回転ブラシ１の一部が露
出するように形成されていて、回転ブラシ１の露出面の
反対側に回収装置４に駆除物が排出されるように開口部
１３が設けられている。また、回収装置４には駆除物収
納ダクト３の開口部１３に係合するように、開口部１３
と同様な形状の回収装置開口部１４を設ける。

【００２２】図３は回転ブラシ１を保持するケーシング
２の分解図を示したものである。このケーシングは回転
ブラシ１を保持するブラシケーシング１５と、筐体接続
ケーシング１６の２つに分割されるようになっている。

【００２３】また、図４に示すように筐体接続ケーシン
グ１６には、角度可変機構７の筐体８が接続される筐体
接続孔５が設けられ、ブラシケーシング１５にはシリン
ダー接続孔６が設けられている。

【００２４】また、ブラシケーシング１５には、回転ブ
ラシ１のシャフトをケーシング２の外側、すなわち、船
体に接触させる側から挿入できるように、シャフト孔１
７をケーシング２の両側に形成させる。

【００２５】このシャフト孔１７に回転ブラシ１のシャ
フトを固定するには、図５に示した形状の固定板１８を
ケーシング２の側部から挿入し、ボルト等の取り外し可
能な固定手段を講じて固定することによって行うことが
できる。

【００２６】同様に、ブラシケーシング１５と筐体接続
ケーシング１６の接続、駆除物収納ダクト３、回収装置
４はそれぞれボルト等の取り外し可能な固定手段にて固
定することにより、各構成体を当該ボルトを取り外すこ
とによって別個に取り外すことが可能である。

【００２７】図６は、本実施例における船底清掃装置の
専用の移動装置となるアームを示したものである。この
専用アームは第１アーム筐体１９、第２アーム筐体２
０、第３アーム筐体２１にて構成されていて、第１アー
ム筐体１９と第２アーム筐体２０は第２アーム回転ブラ
ケット２２で接続され、第２アーム筐体２０と第３アー
ム筐体２１は第３アーム回転ブラケット２３で接続され
ている。

【００２８】また、各アーム筐体にはそれぞれ、シリン
ダー２４、２５が接続されていて、これらのシリンダー
を伸縮させることにより各アームの角度を可変させるよ
うになっている。

【００２９】また、これらのシリンダーは各アーム回転
ブラケットが１８０度以上の、所定の角度を得ることが
できる程度のストロークを有していて、自在に各アーム
の角度を得られるように配慮している。

【００３０】また、シリンダー２５はシリンダーの端部
が回転するようになっていて、アームの角度が可変した
場合において、シリンダー本体に無理がかからないよう
にしており、さらに、シリンダー先端は第２アーム筐体
２０に設けられた、複数のシリンダー接続孔群２６のど
れかに先端を接続を変えることにより、第２アームの仰
角を変更することができる。

【００３１】図７は船底清掃装置及び移動装置であるア
ームを具備する作業船を後部から見たものである。作業
船は船体中央から二つに分離される双胴船となってお
り、左舷側胴船２７、右舷側胴船２８にて構成されてい
る。

【００３１】これら左舷側胴船２７と右舷側胴船２８の
連結は、船体連結部材２９によってなされており、さら
に図８に示すように接続甲板３０によって補強される。
なお、この接続甲板３０は甲板下を貫通するように船体
接続シャフト３１により締め込まれる。また、図８に示
すように甲板部を跨ぐように形成された、甲板部船体接
続部材３２を具備する。

【００３２】また、両胴船内部はエンジン等の推進機関
及び発電機、油圧装置が搭載される船室を除き、空洞化
している。この空胴部に外水が注入されるように外水注
入口３３を両胴船側部に設ける。また、注入された水を
排出させる外水排出口３４を甲板下に設ける。さらに、
両胴船にそれぞれブリッジ３５を設ける。

【００３３】次に、本実施例の作用について説明する。

【００３４】船底清掃装置においては、回転ブラシを船
体に押圧することによって船体に付着したフジツボ等の
貝類及び海藻類を除去し、駆除された貝類等は装置に具
備される回収装置に回収することが目的である。そのた
め、作業中は本装置は水中に沈没されているため、水流
の影響を考慮する必要がある。

【００３５】本実施例においては、清掃体である回転ブ
ラシにダクトを設け、ブラシの回転によりダクト内部に
駆除物を取り込むようにし、回収装置に落下させる構造
とした。このことによって、水流による駆除物の飛散を
防ぐことができた。

【００３６】また、清掃装置は作業船、その他移動機器
に装備されたアームもしくはクレーン等の先端に取り付
けられる。船体の側部に限れば、市販のクレーンもしく
は油圧ショベルのアームのような構造のアームを、その
まま使用することができるが船底を清掃する場合に使用
するアームもしくはクレーンの機種は、先端が上向きと
なるものに限定される。

【００３７】本実施例においては、清掃装置とアームの
間に角度可変機構を具備させることによって、使用する
アームもしくはクレーンの先端が上向きとならないもの
を使用した場合においても、所定の目的を達成すること
ができる。

【００３８】この角度可変機構は、筐体が清掃装置の筺
体接続孔に、シリンダーはシリンダーリンクを介して清
掃装置のシリンダー接続孔に、それぞれ孔内で回転する
ように接続され、筐体はリンク機構にてシリンダーと接
続されている。

【００３９】しかして、シリンダーの伸縮によって清掃
装置のアームに対する角度が変わることとなり、アーム
の先端が上向きとならない場合においても、この角度可
変機構を具備することによって、その欠点を解消するこ
とができる。

【００４０】本実施例においてはまた、船底清掃装置の
各構成部分を分離できるように配慮されている。消耗品
である回転ブラシを交換する場合、そのシャフトを取り
外すときに容易にケーシングから離脱させる方法がある
と便利であるが、ケーシングに挿入部分を切除したシャ
フト孔を設け、シャフトをケーシングに挿入した後に固
定板にて側部から固定することにより、脱着を簡単に行
うことが可能となる。

【００４１】また、図示してはいないが、各構成部分を
分離できることによりメンテナンスや修理などを行う場
合、及び本装置を搬送する場合に便利である。

【００４２】本実施例においてはまた、船底清掃装置を
船体に押圧させるに最適なアームを具備することを考慮
している。これは、船体が巨大かつ船底の深さが深い場
合において、前記角度可変機構を具備した場合において
も、船底清掃装置を船舶に押圧させるに困難な場合が考
えられるが、そのような場合においても、清掃作業を確
実に行えるようにしたものである。

【００４３】この専用アームは各アーム筐体が回転ブラ
ケットを介して接続され、各アームの角度はそれぞれシ
リンダーを伸縮させることによって変化させる。第２ア
ーム及び第３アームはそれぞれ１８０度程度の角度可変
ができるようにシリンダーの突出量を決定する。

【００４４】また、作業を行う船舶により、第２アーム
の仰角を変更できると作業が行い易い、すなわち、船底
深く清掃装置を浸入する必要がない場合において、シリ
ンダ接続孔群の最上部の孔に接続することにより、第２
アームの仰角を上向きにすることができる。また、最下
部の接続孔にシリンダー先端を接続すると、仰角が下向
きとなるため、船底の奥深くまで清掃装置を浸入させる
ことが可能となる。

【００４５】しかして、この専用アームは船底の下部に
到達しつつ先端は船底に接触するべき角度となるため、
回転ブラシを船底の表面に確実に接触、押圧させること
ができる。なお、これらのアーム筐体は船舶の大きさに
応じて製作することにより、各種船舶に船底清掃装置を
対応させることが可能となる。

【００４６】また、この専用アームに前記角度可変機構
を具備すると作業がしやすく、第１アーム基部は回転す
るように構成すると、回収物を搬送する場合及び清掃装
置を格納する場合に便利である。

【００４７】本実施例においてはまた、作業船を双胴船
として両胴船を中央で分割するように構成したため、作
業船を運搬する場合に必ずしも海上を移動する必要がな
く、道路を利用してトラック等により運搬できるように
した。さらに、内部に外水を注入する注入口を設けたこ
とにより、作業時に船体が沈下するようにした。この作
用によって船体の安定化を図ることができ、通常時の船
体重量を軽減することができるため、前記における運搬
時にトラック等が過積載とならない。

【００４８】なお、船体は軽量となるようにＦＲＰ、も
しくはアルミ製とすることが望ましい。また、船体を浮
上させるには、注入される水の容積に応じた排出用のポ
ンプを用いて、甲板下の排出口から作業船外に水を排出
することによって行われる。

【００４９】また、ブリッジを両胴船にそれぞれ設ける
ことにより、右舷側、左舷側の両方から作業を行うこと
ができる。なお、図示してはいないが船底清掃装置及び
アームは両舷に設置できるようにすると、作業を実施す
る船舶の岸壁に接岸させている舷の反対面からだけでは
なく、船舶をこの作業船が進入できる程度の幅だけ離岸
させるだけで船舶の両側から作業することが可能とな
る。

【００５０】また、本実施例においては特に説明しなか
ったが、前記専用アームを装備した船底清掃装置の専用
作業船、すなわち双胴船を建造した場合、アームが水中
に下がる部分、すなわち作業船の船腹部分を、アーム最
大下降角度に応じて切除した形状の船体とすることによ
り、作業の行いやすい作業船とすることができる。

【００５１】また、本実施例においては特に説明しなか
ったが、ケーシング側部にセンサーを具備させ、その情
報と船舶の船体図面をプログラマブルコントローラ等の
空油圧制御が行えるコンピュータに演算させ、回転ブラ
シ及びアームを制御させる完全自動装置とすることも可
能である。

【００５２】また、自動制御装置に加えて水中カメラを
具備させることによって、船底清掃装置の動作状況を確
認するようにすると、より完全である。

【００５３】また、本実施例においては特に説明しなか
ったが、作業船の推進装置にはプロペラによるほか、ウ
オータージェットを使用することによって船体下部に突
起物がなくなり、前後進及び左右移動が自由になるため
機動性が高まり、作業時間を短縮する効果が得られる。

【００５４】また、本実施例においては特に説明しなか
ったが、駆除物収納ダクトの入口周囲にゴム等の素材を
用いたスカートを設けることにより、船体にブラシを接
触させたときに、船体及びダクトを傷つけることがな
く、また、駆除物を確実に収納させることがより効果的
になる。

【００５５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、船
舶の船底に付着したフジツボ等の貝類及び昆布等の海藻
類を短時間に、かつ効率的に駆除することができ、船舶
の寿命延長、及び安定性を確保することができるほか、
これら貝類及び海藻類の除去に船舶を上架、もしくはド
ック入りさせることなく行うことができるため、船舶の
運用時間を延長させることができ、また経済的でもあ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る船底清掃装置及び角度可
変機構を示した全体図

【図２】本発明の駆除物収納ダクト及び回収装置の形状
を示した斜視図

【図３】本発明の船底清掃装置のケーシングを分割した
場合の斜視図

【図４】本発明のケーシングの横面図

【図５】本発明の実施例に係るシャフト固定板を示した
図

【図６】本発明の実施例に係る船底清掃装置を移動させ
るアームの全体図

【図７】本発明の実施例に係る双胴船を後方より示した
図

【図８】双胴船の上面図

【符号の説明】

１ 回転ブラシ ２ ブラシ保持ケーシング ３ 駆除物収納ダクト ４ 回収装置 ５ 筐体接続孔 ６ シリンダー接続孔 ７ 角度可変機構 ８ 角度可変機構筐体 ９ 角度可変機構シリンダー １０ リンク機構 １１ シリンダーリンク １２ 移動アーム １３ 駆除物収納ダクト開口部 １４ 回収装置開口部 １５ ブラシケーシング １６ 筺体接続ケーシング １７ シャフト孔 １８ シャフト固定板 １９ 第１アーム筐体 ２０ 第２アーム筐体 ２１ 第３アーム筐体 ２２ 第２アーム回転ブラケット ２３ 第３アーム回転ブラケット ２４ 第２アーム角度変更シリンダー ２５ 第３アーム角度変更シリンダー ２６ シリンダー接続孔群 ２７ 左舷側胴船 ２８ 右舷側胴船 ２９ 船体接続部材 ３０ 接続甲板 ３１ 船体接続シャフト ３２ 甲板部船体接続部材 ３３ 外水注入口 ３４ 外水排出口 ３５ ブリッジ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】船底清掃装置において、船舶の底部及び側
   部に付着した貝類、もしくは海藻類を確実に回収すべ
   く、 清掃装置における回転ブラシの側部に円筒状のダクトを
   備えたことを特徴とする船底清掃装置。
2. 【請求項２】船底清掃装置を目的の位置に移動させるア
   ームと、船底清掃装置を接続する部分に、シリンダー及
   び回転リンクにて構成された角度可変機構を具備したこ
   とを特徴とする、請求項１に記載の船底清掃装置。
3. 【請求項３】船底清掃装置は、各部分を分離するように
   構成され、船底清掃装置及び移動装置を具備する作業船
   は双胴船とし、 双胴船は両舷を分割できるように構成され、双胴船内部
   に水が大排出できるようにしたことを特徴とする、請求
   項１ないし請求項２に記載の船底清掃装置。
4. 【請求項４】船底清掃装置を目的の位置に移動させるア
   ームは、複数の長方形ないし円筒状に形成された筐体
   に、回転ブラケットを介して連結し、 アームの角度は、当該回転ブラケットに連結されたシリ
   ンダー、もしくはその他の角度可変機構により、各回転
   部分は１８０度以上の回転角度を有するように構成され
   たアームを具備する、請求項１、２、ないし請求項３に
   記載の船底清掃装置。