JPH10138404A - 複合板 - Google Patents

複合板

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JPH10138404A
JPH10138404A JP9265139A JP26513997A JPH10138404A JP H10138404 A JPH10138404 A JP H10138404A JP 9265139 A JP9265139 A JP 9265139A JP 26513997 A JP26513997 A JP 26513997A JP H10138404 A JPH10138404 A JP H10138404A
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JP
Japan
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board
decorative
paper
composite board
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP9265139A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Tajima
敏光 田島
Junji Tanaka
淳二 田中
Eigo Sugiyama
栄吾 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP9265139A priority Critical patent/JPH10138404A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装構成材、壁材に関し、特にトイレブース
の間仕切り板や壁材等の用途に適したもので、手間がか
からず施工が容易で安価にでき、しかも軽量で耐水性を
有する複合板を得ることを課題とする。 【解決手段】中質繊維板6を構成材料に取入れ成形した
ことにより、安定した形態を有する中質繊維メラミン化
粧板2と、ハニカム構造材3などの芯材とを、捨て用合
板を用いずに加工工場で貼り合わせ成形して得た複合板
1を、直接施工現場で用いることにより解決の手段とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内装構成材、壁材に
関し、特にトイレブースの間仕切り用材、壁用材等に適
した複合板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来内装構成材、壁材として、例えばト
イレブースの間仕切り用材や壁用材等に使用する複合板
は、現場で骨木を組み合わせて格子を形成し、格子の表
面に捨て用合板を貼り付けてフラッシュ構造体と成し、
該捨て用合板の表面に化粧板を貼り合わせたものが使わ
れてきた。このため、現場での格子形成に始まるフラッ
シュ構造等の製作加工に手間がかかる上、捨て用合板を
使用するため、水洗い掃除を行うトイレブース等に施工
後、捨て用合板の木口より浸水し、腐食や表面膨れ、接
着剥離が生じやすく、耐水性に於いても問題点を有して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記状況を
鑑み、現場で骨木を組み合わせて格子を形成し、格子の
表面に合板を貼り付ける手順を用いていた従来のものと
は異なる構造、及び施工手段を用いることにより、手間
がかからず安価に施工でき、しかも軽量で耐水性に優れ
た性能の良い複合板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、
本発明は複合板の表面板としての中質繊維板を用いた化
粧板と、芯材とを構成材とし、該化粧板の裏面と芯材と
を加工工場で接着させて成形し、直接現場施工が可能な
複合板を得ることを課題の解決手段とする。
【0005】本発明の複合板の表面板を構成する中質繊
維板を用いた化粧板は、クラフト紙にフェノール樹脂を
含浸して得られたコア含浸紙数枚にて、中質繊維板の上
下より挟み、その上に化粧紙にメラミン樹脂を含浸させ
た化粧含浸紙を重ねて積層し、加圧加熱成形して得られ
たもので、構成内容より名称を中質繊維メラミン化粧板
とする。又、ここで用いる中質繊維板の繊維板とは、木
材繊維を熱圧成形したもので、微細な木材繊維が固めら
れているため緻密で均質な特徴を有しており、表面及び
木口ともに加工性に優れている。繊維板は、硬質繊維
板、中質繊維板、軟質繊維板とに分けられるが、硬質繊
維板は密度が高いためプレス成形時に樹脂の浸透が悪い
ため適さない。軟質繊維板の場合は、樹脂の浸透は良い
が、プレス成形時の圧力に耐えられず、破損する場合が
あり適さない。中質繊維板の場合は、樹脂の浸透性も良
好で、破損も生じないため、最適構成材であることが確
認できている。
【0006】前記複合板の表面板構成材として、クラフ
ト紙にフェノール樹脂を含浸して得られたコア含浸紙及
び、化粧紙にメラミン樹脂を含浸させた化粧含浸紙を用
い、フェノール樹脂が充分浸透する中質繊維板を構成材
とし、これらを積層して加圧加熱成形で得られた中質繊
維メラミン化粧板は、安定した板状形態を有し、耐水性
及び、耐汚染性、表面硬さなどの性能に優れた機能を有
する。
【0007】前記複合板の化粧板構造が、コア含浸紙を
二枚重ねた上に中質繊維板を重ね、該中質繊維板上にコ
ア含浸紙を一枚重ね、さらに化粧含浸紙を一枚重ねた積
層構造であることが汎用品として用いる上で、コスト
面、所要の強度、及び安定した形態で薄い仕上りとなる
点からも最も好ましい。
【0008】前記複合板の芯材の素材は、ハニカム構造
材が好ましく、用いる材質としては、合成樹脂製のもの
及び硬質紙でもよいが、好ましくは紙に樹脂を含浸させ
たもの、あるいは紙に樹脂コートしたものがよい。使用
する樹脂としてはフェノール系の樹脂がよい。使用する
紙の種類としてはクラフト紙の他に、不燃紙、難燃紙等
を用いてもよい。又、芯材としてフェノールフォーム、
硬質ウレタンフォーム、発泡スチロール等の合成樹脂発
泡体を用いる場合もある。
【0009】前記複合板の芯材としてのハニカム構造材
のセル形状は、多角形あるいは円形でもよいが、加工性
及び強度の点で、六角形のセルを多数配列したものが好
ましい。又、六角形のセルは、一辺の長さが3〜100
mm、厚さが5〜200mmの範囲内で寸法条件を選択
し、組み合わせて使用するのが用途上及び経済性、所要
の強度、形態安定維持の点から好ましい。
【0010】前記複合板の表面板としての中質繊維板を
用いた中質繊維メラミン化粧板と、芯材とを構成材と
し、該中質繊維メラミン化粧板の裏面と芯材とを加工工
場で直接接着させて成形し、容易に複合板を得ることが
できる。このため、従来の施工方法のように現場で骨木
を組合わせ、捨て用合板を貼り、その上からメラミン化
粧板を貼り合わせるといった面倒なフラッシュ構造の施
工手段を必要とせず、加工工場で成形された複合板を、
間仕切り板用途、壁材用途として直接現場でそのまま施
工できる機能性をもち、加工の手間、費用の大幅な削減
が可能となる特徴を有する。又、捨て用合板を用いず、
加えて骨木に代わりハニカム構造材等の芯材を用いるた
め、軽量でしかも耐水性に優れた特徴を有する。
【0011】前記複合板は通常、間仕切り板用途とし
て、二枚の中質繊維メラミン化粧板の間にハニカム構造
材を芯材として挟み接着するサンドイッチ構造が用いら
れるが、該ハニカム構造材の片面に中質繊維メラミン化
粧板を接着剤にて貼り合わせて複合板とし、そのまま壁
材用途等に用いる場合もある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す複合板1は、発明の実
施の形態の一つを示すもので、二枚の中質繊維メラミン
化粧板2の間にハニカム構造材3を芯材として用い、ゴ
ム系接着剤にて積層状に貼り合わせ、固着成形したもの
である。中質繊維メラミン化粧板2の積層構造は図2に
実施の一形態として示しているが、化粧紙にメラミン樹
脂液を含浸させて得られた化粧含浸紙4と、未晒のクラ
フト紙にフェノール樹脂液を含浸させて得られたコア含
浸紙5と、中質繊維板6とより成る。又、図1に示す複
合板1は、主に間仕切り板用途の実施の形態を示すもの
であり、壁材等の用途では、ハニカム構造材3の片面に
中質繊維メラミン化粧板2を接着剤にて貼り合わせた複
合板を実施の形態として用いる。
【0013】図2に示す複合板1は、中質繊維メラミン
化粧板2の積層構造の構成形態を特定したものであり、
化粧紙にメラミン樹脂液を含浸させて得られた化粧含浸
紙4と、未晒クラフト紙にフェノール樹脂液を含浸させ
て得られたコア含浸紙5と、中質繊維板6の素材構成よ
り成り、コア含浸紙5を二枚重ねた上に中質繊維板6を
重ね、その上にコア含浸紙5を一枚重ね、さらに化粧含
浸紙4を重ねて積層し、化粧含浸紙4の上表面よりステ
ンレス鏡面板を当てて、プレス加圧加熱成形して得られ
たものである。
【0014】ハニカム構造材3は、クラフト紙、難燃
紙、不燃紙等を樹脂含浸あるいは樹脂コートしたものを
素材とし、ハニカム構造の形態は、六角の一辺が3〜1
00mm、厚さ5〜200mmのものを施工条件に応じ
て選択設定して用いる。
【0015】
【実施例】図1及び図2に示す実施例としての複合板1
を得るために、中質繊維メラミン化粧板2の成形をおこ
なう。メラミンのモル比1に対し、ホルムアルデヒドの
モル比1.8の割合で混合し、pHが9.0、93℃
で、60分の条件で加熱反応させて得られた濃度60%
のメラミン樹脂液を、化粧紙(140g/m2 )に含浸
させて乾燥後、樹脂付着量が50重量%となる化粧含浸
紙4を得た。次いで未晒のクラフト紙(190g/
2 )に、濃度55%のフェノール樹脂液を含浸させて
乾燥後、樹脂付着量が40重量%となるコア含浸紙5を
得た。
【0016】図2の実施例に示す中質繊維メラミン化粧
板2(厚さ2.1mm)は、コア含浸紙5を二枚重ねた
上に中質繊維板6を重ね、その上にコア含浸紙5を一枚
重ね、さらに化粧含浸紙4を重ねて積層し、化粧含浸紙
4の上表面よりステンレス鏡面板を当てて、プレス加圧
70kg/cm2 、加熱温度150℃、加熱時間60
分、冷却時間30分の条件で加圧加熱成形して得た。中
質繊維メラミン化粧板2の裏面側であるコア含浸紙5の
面は、#100のサンドペーパーでサンディング処理を
おこなう。
【0017】図2の実施例に示すハニカム構造材3は、
クラフト紙(150g/m2 )を樹脂含浸したもので、
六角の一辺長が5mm、厚さが28mmで芯材として用
い、二枚の中質繊維メラミン化粧板2のサンディング処
理面にゴム系接着剤を塗布した後、ハニカム構造材3の
上下より貼り合わせる形で成形固着して、ハニカム構造
の複合板1(厚さ32.2mm)を得る。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は従来の
施工方法のように現場で骨木を組合わせ、捨て用合板を
貼り、その上からメラミン化粧板を貼り合わせるといっ
た面倒なフラッシュ構造の施工手段を必要とせず、複合
板の表面板としての中質繊維メラミン化粧板と、芯材と
を加工工場で接着成形して得た複合板をそのまま現場で
施工することとが可能となり、又製品の大きさの変化に
よる骨木の大きさ、間隔などを気にすることなく、均質
で安定した板状形態を有する複合板を製作することがで
き、加工の手間及び加工費用の大幅な削減ができる効果
がある。又、従来の骨木に捨て用合板を貼り付けフラッ
シュ構造として用いていたものと比較して、耐水性の悪
い捨て用合板が不要で、骨木に代わるハニカム構造材等
の芯材を用いているため、軽量で耐水性に優れた性能効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分切欠斜視図である。
【図2】本発明の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1.複合板 2.中質繊維メラミン化粧板 3.ハニカム構造材 4.化粧含浸紙 5.コア含浸紙 6.中質繊維板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 29/06 B32B 29/06 31/20 31/20 33/00 33/00 E04C 2/36 E04C 2/36 G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧紙にメラミン樹脂液を含浸させて得ら
    れた化粧含浸紙と、クラフト紙にフェノール樹脂液を含
    浸させて得られたコア含浸紙と、中質繊維板とを積層し
    たものを加熱加圧により化粧板として成形し、芯材と固
    着してなる複合板。
  2. 【請求項2】前記複合板の化粧板が、コア含浸紙を二枚
    重ねた上に中質繊維板を重ね、該中質繊維板上にコア含
    浸紙を一枚重ね、さらに化粧含浸紙を上から一枚重ねた
    積層構造であることを特徴とする請求項1記載の複合
    板。
JP9265139A 1996-09-13 1997-09-12 複合板 Pending JPH10138404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9265139A JPH10138404A (ja) 1996-09-13 1997-09-12 複合板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-263810 1996-09-13
JP26381096 1996-09-13
JP9265139A JPH10138404A (ja) 1996-09-13 1997-09-12 複合板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10138404A true JPH10138404A (ja) 1998-05-26

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ID=26546205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9265139A Pending JPH10138404A (ja) 1996-09-13 1997-09-12 複合板

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JP (1) JPH10138404A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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