JPH1013833A - 圧縮画像フィルタ装置 - Google Patents

圧縮画像フィルタ装置

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JPH1013833A
JPH1013833A JP9038951A JP3895197A JPH1013833A JP H1013833 A JPH1013833 A JP H1013833A JP 9038951 A JP9038951 A JP 9038951A JP 3895197 A JP3895197 A JP 3895197A JP H1013833 A JPH1013833 A JP H1013833A
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JP
Japan
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output
matrix
dct
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sparse
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Application number
JP9038951A
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English (en)
Inventor
Neri Merhav
ネリ・マーハブ
Vasudev Bhaskaran
バスデブ・バスカラン
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】DCT領域にある圧縮画像を直接フィルタリン
グする装置および方法を提供する。 【解決手段】フィルタ手段は、3つの疎な垂直フィルタ
・サブマトリックスおよび3つの疎な水平転置フィルタ
・サブマトリックスを備え、入力DCTデータ・ブロッ
クを蝶型に配置することによって、入力データ・ブロッ
クとフィルタされた出力データ・ブロックの関係が上記
疎なサブマトリックスの関数として導出されることを可
能にする。この結果、従来技術に比較して、フィルタリ
ングに要する計算量が顕著に節減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に画像処理に
関するもので、特に離散コサイン変換(すなわちDCT)
領域における圧縮ディジタル・ビデオ/画像のフィルタ
リングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像フィルタリングに対する従来技術の
アプローチは、いわゆる空間領域の範囲内で行われる。
このアプローチの流れが図1に示されている。最初に画
像がディスク12上に記憶される。画像は、画像の記憶
に必要なメモリ空間量を減少させるため、JPEG、M
PEG−1、MPEG−2、H.261またはH.263
のような業界圧縮規格のいずれかの方式を使用した圧縮
形式で記憶される。これらの圧縮方式の多くは、オリジ
ナルの画像データを空間領域から圧縮領域へ変換するた
めいわゆる離散コサイン変換(Discrete Cosine Transfo
rmの頭文字をとってDCTと呼ばれる)を使用する。8
×8の2次元DCT変換は、空間領域におけるブロック
{x(n,m)}を以下の数1の方程式に従って対応する周波数
成分マトリックス{X(k,l)}へ変換する。(注:次式にお
いて、c(0)=1/21/2およびk>0の場合c(k)=1である)。
【0003】
【数1】
【0004】伝統的アプローチは、圧縮されたデータに
対する操作を行わない。その代わりに、画像データは圧
縮領域から空間領域へ変換される(ステップ14)。圧縮
方式がDCTを使用する場合、伸張方式は、以下の数2
の方程式によって与えられる逆DCT変換を使用する。
【0005】
【数2】
【0006】データが空間領域に戻されると、周知のフ
ィルタリング技術を使用して所望の画像が生成される
(ステップ16)。次に、フィルタリングされたデータは
同じ圧縮方式を使用して再び圧縮され(ステップ18)、
ディスク20上の記憶へ戻される。図1にはディスク1
2および20が別々に示されているが、実際には同じ1
つのものとすることができる。
【0007】この従来技術のアプローチにおける問題
は、それが計算集約的である点である。圧縮画像データ
は、上述のように、伸張され、フィルターされ、次にデ
ータがフィルタされる都度再圧縮されなければならな。
フィルタリングを圧縮またはDCT領域において行うこ
とができればそれは望ましいことである。その場合、伸
張および圧縮ステップ(すなわち14および18)は不要
となる。しかしながら、DCT領域におけるフィルタリ
ングが、従来技術のアプローチによって必要とされる総
演算数より少ない演算数で実行できる場合にのみこのア
プローチは望ましいものとなる。
【0008】DCT領域フィルタリングに関する過去の
研究は、主に、DCTの畳込み乗算属性(すなわちCM
P)、換言すれば、離散フーリエ変換(すなわちDFT)
という周知のCMPに集中してきた。W.H.Chen, S.C.Fr
alick両氏は、その著"Image Enhancement Using Cosine
Transform Filtering"(Image Sci. Math. Symp., Mont
erey, CA, November 1976)において、DCT領域におけ
る係数毎の乗算が、その1つが不要な固定的シーケンス
である複数空間領域シーケンスの巡回畳込みに対応して
いて、その畳み込みはDCT領域フィルター係数の適切
な修正によって削除することができることを初めて示し
た。K. N. Ngan, R. J. Clark両氏は、その著"Lowpass
Filtering in the Cosine Transform Domain"(11 Int.
Conf. onCommun., Seattle, WA, pp.37.7.1-37.7.5, Ju
ne 1980)において、上記属性を画像の低域通過フィルタ
リングに適用した。その他、例えば、B. Chitpraset,
K.R. Rao両氏著の"Discrete Cosine Transform Filteri
ng"(Signal Processing, vol.19, pp. 233-245, 1990)
に記載されているように、上記Chen, Fralick両氏のC
MPを大幅に簡素化したものがある。
【0009】しかし、これらの方法は巡回畳込みだけに
適用できるもので一層必要とされる線形畳込みには適用
できない。よく知られていることではあるが、巡回畳込
みによってブロック稜線に人為的加工が加えられる。最
近、S. A. Martucci氏は、その著"Symmetric Convoluti
on and Discrete Sine and Cosine Transforms"(IEEETr
ans. on Signal Processing, vol. SP-42, no.5, pp.10
38-1051, May 1994)において、DCT系列に関して対称
畳込みルーチンの完全なセットを導出した。その方法
は、畳込み領域において適切なゼロを埋込むことによっ
て線形畳込みアプローチを得るように修正することがで
きるというものである。あいにく、DCT領域データは
先行ゼロ埋込みなしの形態で空間領域において既に与え
られているため、このアプローチは多くのアプリケーシ
ョンにおいて使用することができない。J.B.Lee, B.G.L
ee両氏は、その著"Transform Domain Filtering Based
on Pipelining Structure"(IEEE Trans. on Signal Pro
cessing, vol.SP-40, no.8, pp.2061-2064, August 199
2)において、CMPアプローチに対する代替的方法とし
て、変換領域線形畳込みフィルタを引き出す単純な代数
アプローチを使用するパイプライン・ハードウェア・ア
ーキテクチャを提案した。両氏のアプローチは、逆DC
T(すなわちIDCT)、畳込みおよびDCTに対応する
演算子マトリックスの積を事前計算して、その演算子マ
トリックスをDCT領域において直接使用するものであ
る。その場合、隣接DCTデータ・ブロックの効果が、
オーバーラップ加算法の場合と同様に、組み入れられ
る。S. F. Chang, D. G. Messerschmitt両氏は、その
著"Manipulation and Compositing of MC-DCT Compress
ed Video"(IEEE J. Selected Areas in Communication
s, vol.13, no.1, pp.1-11, January1995)において、マ
トリックス乗算に関してDCTの分散特性を使用するこ
とによる同様のアプローチを提案した。Neri氏その他
は、その著"Inter-Block Filtering and Down Sampling
in DCT Domain"(Signal Processing: Image Communica
tion, vol.6, pp-303-317, 1994)において、Chang, Mes
serschmitt両氏の上記アプローチの一層完全な研究を発
表した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらのアプローチの
それぞれが持つ問題は、それらがなおまだ計算集約的で
ある点であり、その結果、DCT領域におけるフィルタ
リング操作は遅い。従って、迅速なDCT領域フィルタ
リング方法および装置に関する必要性はなお存在する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、DCT
領域において圧縮画像をフィルターするために必要とさ
れる演算の数を減らすことである。本発明は、DCT領
域において圧縮画像を迅速にフィルタリングする方法お
よび装置を提供する。本発明に従うフィルタ装置および
方法は、空間領域における従来技術のフィルタリング・
アプローチと比較して計算必要量を大幅に減少させる。
実際、本発明に従うフィルタリングは、従来技術の空間
領域における単純なアプローチに比較して60−80%
計算を節約する。
【0012】本発明のフィルタ装置および方法はいくつ
かの段階で上記目的を達成する。第1に、本発明は、前
のDCTデータ・ブロックをフィルタする際に実行され
た計算のいくつかを現在時DCTデータ・ブロックにお
いても使用するように反復を使用する。第2に、本発明
のフィルタ操作は、8×8DCTデータ・ブロックとい
う標準形式を処理するように適合される。第3に、入力
データに関してある種の蝶型構成を作成することによっ
て、組み合わされる線形演算子(すなわちIDCT−畳
込み−DCT)を比較的疎なマトリックスによって表現
することができる。最後に、DCT入力データが疎であ
ることによって、算術演算の数が大幅に減少する。
【0013】発明の課題を解決するため、本発明は、D
CTすなわち離散コサイン変換形式で表現され、 XNW XN XNE Xw X XE XSW XS XSE のように構成される複数の入力DCTデータ・ブロック
を含む圧縮画像に対するフィルタリングを行う画像フィ
ルタ装置を含む。該装置は、(1)XSEを受け取る第1入
力、XNEを受け取る第2入力およびXEを受け取る第3入
力を有し、第1の疎の垂直サブマトリックV-、第2の疎
の垂直サブマトリックV++および第3の疎の垂直サブマ
トリックV-+をそれぞれ記憶する第1、第2および第3
の垂直マトリックス・メモリを含み、上記入力DCTブ
ロックXSE、XNE、XEおよび上記疎な垂直サブマトリック
スV-、V++、V-+の所定の演算組み合わせである出力Z3
提供する1つの出力を持つ第1計算モジュール、(2)上
記出力Z3を受け取るため上記第1計算モジュールの出力
に接続する入力、および上記出力Z3を所定の1周期だけ
遅延させた遅延出力Z2を提供する出力を有する第1遅延
メモリ、(3)上記遅延出力Z2を受け取るため上記第1遅
延メモリの出力に接続する入力、および上記遅延出力Z2
を所定の1周期だけ遅延させた遅延出力Z1を提供する出
力を有する第2遅延メモリ、および(4)上記出力Z3を受
け取るため上記第1計算モジュールの出力に接続する第
1入力、上記遅延出力Z1を受け取るため上記第2遅延メ
モリの出力に接続する第2入力、および上記遅延出力Z2
を受け取るため上記第2遅延メモリの出力に接続する第
3入力を有し、第1の疎の水平サブマトリックHt -、第
2の疎の水平サブマトリックHt ++および第3の疎の水平
サブマトリックHt -+をそれぞれ記憶する第1、第2およ
び第3の水平マトリックス・メモリを含み、上記出力
Z3、Z1、Z2および上記疎な水平サブマトリックスHt -、H
t ++、Ht -+の所定の演算組み合わせである出力Yを提供す
る1つの出力を持つ第2計算モジュール、を備え、この
ような構成によって、上記出力Yが、上記複数の入力D
CTデータ・ブロックによって表現される画像の所望の
フィルタリング結果となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に従ったフィルタ手段の詳
細に進む前に、本発明のフィルタ手段を備えたシステム
の概要を図2に従って説明する。該システムは、事前処
理された画像26が記憶されるディスク24を含む。画
像26は、例えばJPEG、MPEG、H.261また
はH.263のようなDCT型圧縮方式の1つに従う圧
縮エンジン22によって圧縮される。画像26は、例え
ば写真処理ショップで作成される。次に、圧縮された画
像がファイル24に記憶され、写真の所有者が画像/ビ
デオ・エディタ30を使用してその写真を編集すること
が可能となる。画像/ビデオ・エディタ30は、本発明
に従ったフィルタ手段を含み、ファイル24に記憶され
た圧縮画像データに対してフィルタリングを行い、フィ
ルタリングされた画像データをDCT領域に作成し、そ
れをディスク26上へ記憶する。画像/ビデオ・エディ
タ30は、本発明に従った複数のあらかじめ定められた
フィルタを含み、その中からユーザが所望のフィルタを
指定することができる。ディスク26がディスク24と
は別のものとして示されているが、これらのディスクは
論理的に別のものであればよい。実際両ディスクを同一
の物理ディスクとすることができる。圧縮画像がフィル
タリングされたならば、写真処理ショップはフィルタさ
れた画像を伸張エンジン132で伸張してフィルタされ
た画像34を作成し、それを所有者に渡すことができ
る。
【0015】図3には、画像/ビデオ・エディタ30が
示されている。該エディタは、周知のハフマン復号技術
を使用してディスク24上に記憶されているデータを復
号するハフマン復号器36を含む。ハフマン復号器36
は、ラスタ・データの直列ストリームを生成し、それを
図5に示されるようなDCTブロックのマトリックスを
作成するためバッファ38にたくわえる。図5のブロッ
クの各々(例えばXNE)は、8×8マトリックスとして構
成される64個のDCT係数を含む。以下の記述は8×
8DCTブロックを仮定してはいるが、本発明はそれに
限定されるべきものではない。
【0016】DCTブロックのうちの3つ(すなわち
XNE、XEおよびXSE)が、本発明に従った迅速DCT領域
フィルタ手段40へ提供される。フィルタ手段40は、
それら3つのDCTブロックを受け取る3つの入力部を
含む。フィルタ手段40は、ユーザによって提供される
セレクト(SELECT)入力信号を受け取る第4の入力部を含
む。セレクト入力を通して、ユーザは、複数のフィルタ
機能の中から所望の機能を選択することができる。以下
に記述する本発明の好ましい実施形態においては、セレ
クト入力が必要でない単一のフィルタ機能だけがフィル
タ手段40に含められている。しかしながら、その他の
実施形態においてセレクト入力を使用して複数のフィル
タ機能を選択することは可能である。
【0017】フィルタ手段40は、フィルタされたDC
Tデータの8×8ブロックである出力データ・ブロック
Yを生成する。この出力データ・ブロックYはバッファ
42に送られ、記憶される。代替的には、フィルタ手段
40はバッファ38の内容に上書きし、それによって第
2のバッファ42を取り除くこともできる。しかし、図
3では、例示の容易さのため両方のバッファを示してい
る。出力DCTデータ・ブロックYを生成するためフィ
ルタ手段40について実施される迅速DCTデータ・ブ
ロック・フィルタ方法の詳細は後述する。
【0018】バッファ42は、周知のハフマン符号化技
術を使用してフィルタされた出力データ(Y)を再符号化
するハフマン符号化器44に接続する。次に、ハフマン
符号化器44の出力はディスク26に記憶される。ディ
スク24および26は必ずしも別々のものである必要は
ない。
【0019】フィルタ手段30は専用ハードウエアの実
施形態でも、あるいは、本発明の好ましい実施形態にお
けるようにマイクロプロセッサによって実行されるコン
ピュータ・プログラムの形態でも可能である。好ましい
実施形態においては、コンピュータは、取り出し、復
号、フィルタリング、符号化および記憶を含む上述のす
べてのステップを実行するフィルタ・プログラムを含
む。相応の知識を有する当業者が本明細書の記述に基づ
いて(例えばCまたはC++のような)高水準プログラム
言語でこれらの機能を実行するために必要とされるソフ
トウェア・プログラムを書くことはできるであろう。従
って、プログラム・リストは本明細書に含まれていな
い。
【0020】迅速DCT領域フィルタ方法を以下記述す
る。前出の式(1)および(2)において、
【0021】
【数3】 とし、8点DCTマトリックスを、
【0022】
【数4】 と定義する。 但し、S(k,n)=(C(k)/2)cos(((2n+1)/16)kπ) (3) である。次に、 X=SxSt (4) である。上式において肩文字tはマトリックス転置(mat
rix transposition)を示す。同様に、肩文字-tが逆マト
リックス転置を示すとすれば、 x=S-1XS-t=StXS (5) である。(iおよびjを画像のサイズに対応する範囲の値
を示す整数として)インパルス応答{f(i,j)}を持つフィ
ルタによる入力画像{I(i,i)}のフィルタリングまたは畳
み込みは、次式(6)によって与えられる出力画像{J(i,
j)}を生成する。
【0023】
【数5】
【0024】上式においてi'およびj'にわたる加算範
囲は当然インパルス応答{f(i,j)}のサポートに従う。こ
のケースでは、フィルタ{f(i,j)}は分割可能であると仮
定される。すなわち、f(i,j)は、いくつかの1次元シー
ケンス{vi}および{hj}について f(i,j)=vihj (7) として分解可能であり、インパルス応答のサポートは長
方形である。しかしながら、本発明の方法は分割可能な
フィルタに限定されない。このケースでは、式(6)は、
次式(8)のように書き換えることができる。
【0025】
【数6】
【0026】すなわち、第1の部分が水平フィルタ・コ
ンポーネント(HFC)である{hj}を用いて1次元畳込みを
実行し、その後第2の部分がその結果の列の各々につい
て垂直フィルタ・コンポーネント(VFC)である{Vi}を用
いて1次元畳込みを実行する。当然順序は交互とするこ
とができ、垂直畳込みは最終結果に影響を及ぼすことな
く最初に完了することができる。重要な特別なケース
は、すべてのiについてvi=hi、すなわちVFCとHFCが同じ
場合である。この場合、行および列が同じ畳込みを経験
するという意味においてフィルタは「全方向性」であ
る。しかし、このような属性が必ずなければならないと
は仮定しない。次に、各フィルタ・コンポーネントが基
点に対して対称である、すなわちvi=v-iおよびhi=h-i
あると仮定する。{vi}および{hj}のサポートは、それぞ
れ|i|≦Mおよび|j|≦Nであり、これは、基点に中心を持
つ(2M+1)×(2N+1)長方形の外側でf(i,j)=0であることを
意味する。
【0027】入力画像{I(i,j)}は圧縮領域において与え
られる。すなわち、入力画像{I(i,j)}をともに形成する
空間領域8×8ブロックx1,x2,...に対応するDCT係
数の一連の8×8マトリックスX1,X2,...が与えられ
る。フィルタ手段は、フィルタされた画像{J(i,j)}に関
連する空間領域ブロックy1,y2,...のDCT係数の一連
の8×8マトリックスY1,Y2,...を、空間領域を経由す
ることなくまた空間領域畳込みを実行することなく、
X1,X2,..から直接計算する。
【0028】更に、MおよびNは8を越えないと仮定す
る。すなわち、フィルタ・サイズは常に17×17未満
であり、従って、フィルタされた画像{J(i,j)}の(空間
領域ブロックyに関連する)DCTブロックYのすべて
は、入力画像{I(i,j)}の(空間領域ブロックxに関連す
る)対応するDCTブロックXおよびXに隣接する8個の
ブロックに依存する。これらの隣接ブロックを、現在時
ブロックXに対する相対的位置に従って、「北」、「北
東」というようなラベルをつける。従って、入力DCT
ブロックは、添え字例えば北を意味するN、北東を意味
するNEなどを使用して、XN、XNE、XEのように表すこと
ができる。入力DCTブロックは次の蝶型の9つのブロ
ックに表現することができる。 XNW XN XNE XW X XE XSW XS XSE 空間領域ブロックについても同様の表記法を用いて、
xN、xNE、xEなどと表す。
【0029】要約すれば、本発明に従うフィルタリング
・アプローチは、X、XN、XNE、XE、XSE、XS、XSW、XW
よびXNWからYを計算する効率的なフィルタリング方法を
提供する。
【0030】算術演算導出 空間領域において、9つの入力ブロックおよびフィルタ
の観点から、次式(9)のブロック・マトリックス形式でy
を表すことは便利である。
【0031】
【数7】 但し、Vは次式(10)として定義される8×24マトリッ
クスであり、上位係数はM<8の場合ゼロである。
【0032】
【数8】 同様に、マトリックスHは次式(11)として表すことがで
きる。
【0033】
【数9】
【0034】式(9)のDCTデータは8×8ブロックに
細分化されるので、マトリックスHおよびVと同様のこと
を行うことは、すなわちV=[V1 V2 V3]およびH=[H1 H2 H
3]を定義することは便利である。この場合V1、V2、V3
次式(12)、(13)、(14)の通りであり、H1、H2、H3も同様
に定義される。
【0035】
【数10】
【0036】
【数11】
【0037】
【数12】 ここで、上式(9)を次の(15)のように書き換えることが
できる。
【0038】
【数13】
【0039】 StS=I(Iは8×8識別マトリックス)であ
るので、式(15)のすべての2つの乗数の間にStSを挿入
し、式の両辺にSを乗じ、その後Stを乗ずる。この結
果、式(15)は次式(16)のようにDCT領域を取り出すも
のとなる。
【0040】
【数14】
【0041】上式において、i=1,2,3としてViおよびHi
はそれぞれViおよびHiのDCTである。マトリックスVi
およびHiをサブマトリックスと呼ぶ。マトリックスVi
よびHiは一般的に疎ではないが、次式(17)および(18)は
20以上の非ゼロ成分を含んでなく、
【0042】
【数15】
【0043】
【数16】 次式(19)は(チェス盤構造をした)正確に32個の非ゼロ
成分を持つことが認められる。
【0044】
【数17】
【0045】 Ht ++、Ht -+およびHt -という同様の定義
を持つ転置マトリックスのサブマトリックスHt 1、Ht 2
よびHt 3に関しても上記の点が真である。従って、マト
リックスV++、V-+およびV-は疎な垂直サブマトリック
ス、同様にマトリックスHt ++、Ht -+およびHt -は疎な水
平転置サブマトリックスと呼ばれる。
【0046】次に入力データは、式(16)が上述のように
疎なマトリックスという点からのみ表現されるような形
態でいわゆる「蝶」を作成するように再配置される。具
体的には、以下の式(20)ないし(28)が定義される。 X++ E=(XNE+XSE)/2+XE (20) X+- E=(XNE+XSE)/2-XE (21) X- E=XNE-XSE (22) X++=(XN+XS)/2+X (23) X+-=(XN+XS)/2-X (24) X-=XN-XS (25) X++ W=(XNW+XSW)/2+XW (26) X+- W=(XNW+XSW)/2-XW (27) X- W=XNW-XSW (28) 今や、上式(16)は次式(29)のように縮小された形式に書
き換えることができる。
【0047】
【数18】 ここで
【0048】
【数19】 とする。
【0049】ブロック単位フィルタリング・プロシージ
ャがラスタ走査の順序で(すなわち、左から右へ、上か
ら下へ)実行されると仮定すれば、Z2は前に処理された
DCTブロックZ3と同一であり、同様にZ1は2ステップ
前のZ3に等しい。このように、あらゆるステップでZ3
計算し、後続の2つのステップのためそれを保存するこ
とのみが必要とされる。最後に、式(29)を更に簡略して
次式(33)のように書き換えることができる。
【0050】 Y=Z1Ht 1+Z2Ht 2+Z3Ht 3 =Z++Ht +++Z+-Ht -++Z-Ht - (33) 但し、 Z-=(Z1-Z3) (34) Z++=(Z1+Z3)/2+Z2 (35) Z+-=(Z1+Z3)/2-Z2 (36) である。
【0051】DCT領域フィルタリングと空間領域フィ
ルタリングの比較 本発明に従う迅速DCT領域フィルタの計算所要時間は
下記のように要約される。括弧内には、α回の乗算演算
プラスβ回の加算演算を意味するα・m+β・aという
表示形式で各ステップに関連する演算数が示されてい
る。本発明 1. z1に前の値z2を、z2に前の値z3を記憶する 2.
【0052】
【数20】 を計算する(64a)。 3. X++ E=X+ E+XEを計算する(64a)。 4. X+- E=X+ E-XEを計算する(64a)。 5. 式(22)に従ってX- Eを計算する(64a)。 6. 式(32)に従ってZ3を計算する(576m+576
a)。 7.
【0053】
【数21】 を計算する(64a)。 8. Z++=Z++Z2を計算する(64a)。 9. Z+-=Z+-Z2を計算する(64a)。 10. 式(36)に従ってZ-を計算する(64a)。 11. 式(33)に従ってYを計算する(576m+576
a)。 演算総数は、1152m+1664aである。多くのマ
イクロプロセッサにおいては、乗算は最高3回の基本演
算(すなわちm=3)を要し、加算は1回の基本演算(す
なわちa=1)を要する。従って、本発明に従うDCT
領域フィルタリングに関する1つの8×8出力ブロック
のための演算総数は5120である。
【0054】空間領域 上記の結果を空間領域でフィルタリングする場合の演算
数と比較する。DCTおよびIDCTは、Arai, Agui,
Nakajimaの3氏著の"A Fast DCT-SQ Scheme forImages"
(Trans. of the IEICE, E 71(11):1095, November 198
8)およびW. B. Pennebaker, J. L. Mitchell両氏著の"J
PEG Still Image Data Compression Standard"(Van Nos
trand Reinhold,1993)に記載の既知の最速の8点アルゴ
リズムに従って実行されると仮定する。これは5回の乗
算および29回の加算を必要とする。1. xNW、xW
xSW、xN、xおよびxSに前のステップのxN、x、xS
xNE、xEおよびxSEを記憶する。 2. IDCTxNE、xEおよびxSEを計算する(16×3×
(5m+29a)=240m+1392a)。 3. {vi}の対称性、すなわち
【0055】
【数22】 を使用して垂直畳込みを計算する(64(M+1)・m+
128M・a)。 4. 同様に水平畳込みを計算する(64(N+1)・m+1
28N・a)。 5. フィルタされたブロックのDCTを計算する(16×
(5m+29a)=80m+464a)。 このようにして、空間領域における演算総数は、 (64L+448)m+(128L+1856)a (37) である。但し、
【0056】
【数23】 である。前述のように、m=3およびa=1であれば、
空間領域アプローチは(320L+3584)回の演算を
必要とする。かくして、本発明のアプローチが1152
×3+1664=5120を必要とするのに対し、空間
領域アプローチは(320L+3584)回の演算を必要
とする。これは、あらゆるL=M+N>5に関して本発
明のアプローチが好ましいことを示している。L=16
という極端な場合で、本発明のアプローチは41%の計
算量を節約する。このように、本発明に従うDCT領域
フィルタリング方法が必要計算数を減らすことは明白で
ある。
【0057】疎なDCT領域入力データ ここまではDCT入力データの構造に関してなんの仮定
も設けなかったという意味において上記の分析は一般的
であった。しかし、実際の画像のDCT係数マトリック
スは、典型的には、特に量子化の後、非常に疎であるこ
とがよく知られている。これは、DCTの大部分のエネ
ルギーが比較的小数の係数、通常は、低空間周波数に対
応する係数に集中する特性を有することによって起き
る。(両方向において低周波に対応する)4×4左上象限
だけが非ゼロ成分を含めば、DCT係数マトリックスは
疎と定義される。DCTブロックの大半が通常この必要
条件を満たしていて、圧縮形式において直接簡単に検査
することができる。
【0058】すべての9つのDCTデータ・ブロックが
疎であれば(これは安全な仮定であるが)、迅速DCTフ
ィルタリング方法は、以下に述べるように、かなり良好
な成果すなわちかなり少ない計算量を達成する。 1. z1に前の値z2を、z2に前の値z3を記憶する 2.
【0059】
【数24】 を計算する(16a)。 3. X++ E=X+ E+XEを計算する(16a)。 4. X+- E=X+ E-XEを計算する(16a)。 5. 式(22)に従ってX- Eを計算する(16a)。 6. 式(32)に従ってZ3を計算する(80m+96a)。 7.
【0060】
【数25】 を計算する(32a)。 8. Z++=Z++Z2を計算する(32a)。 9. Z+-=Z+-Z2を計算する(32a)。 10. 式(36)に従ってZ-を計算する(32a)。 11. 式(33)に従ってYを計算する(288m+256
a)。 従って、合計は368m+544aである。再び、ヒュ
ーレット・パッカード社のPA−RISCのような典型
的マイクロプロセッサ上での演算を仮定すれば、乗算は
3つの基本演算(すなわちm=3)、加算は1つの基本演
算(すなわちa=1)を要するので、出力8×8ブロック
当たりの基本演算総数は1648である。これを320
L+3584演算を必要とする空間領域アプローチと比
較すれば、L=2のケースでさえ計算量の約60%が節
約される。反対側の極端なケースすなわちL=16の場
合、空間領域の約80%が節約される。
【0061】DCT(離散コサイン変換)領域における圧
縮されたディジタル・ビデオおよび画像に対して直接空
間領域フィルタリングを効率的に実行するフィルタリン
グ方法が本発明によって実現されることを以上記述し
た。本発明は、所与の2次元フィルタが、多くのアプリ
ケーションにおいて通常そうであるように、両方向で対
称的で分離可能であると仮定した。上記の通り、従来技
術のように圧縮データを未圧縮領域に復元して空間領域
で畳み込みを行いその後DCT領域に変換するというア
プローチに比較して、本発明の方法の複雑性は大幅に少
ない。具体的には、典型的に疎なDCT入力データに関
して、フィルタのサイズによって60−80%計算量が
節約される。上記のアプローチは、入力画像の隣接ブロ
ックの数を増加させることによって、8を越えるMまた
はNに拡張することができる。上記と同様の導出を行う
ことによって、1方向または両方向に非対称的なフィル
タを容易に実施することができる。
【0062】図4には、本発明に従うフィルタ手段50
のブロック図が示されている。フィルタ手段50は上述
のフィルタリング方法を実施する。上述の演算導出に使
用されたものと同じパラメータが図4においても使用さ
れている。フィルタ手段50は、第1計算モジュール5
2、第2計算モジュール54、第1遅延メモリ56およ
び第2遅延メモリ58という4つの主要コンポーネント
を含む。図4からわかるように、2つのモジュール52
および54は基本的に同一であるが、入力データおよび
使用される内部データが相違する。
【0063】該フィルタは、XSE、XNEおよびXEにおける
3つのDCTデータ・ブロックをそれぞれ受け取るため
の3つの入力58、60および62を含む。これらの3
つのDCTブロックは、図5のマトリックスの右端の列
に対応する。これらのDCTブロックの各々は、8×8
マトリックスに構成された64個の成分を含む。
【0064】計算モジュール52は、2つの入力および
1つの出力を持つ第1加算回路64を含む。これらの入
力の第1のものは、DCTデータ・ブロックXSEを受け
取るため入力58に接続し、第2のものは、DCTデー
タ・ブロックXNEを受け取るため入力60に接続してい
る。加算器64は、2つのDCTデータ・ブロックを成
分毎に加算して、XNE-XSEに等しいマイナス和マトリッ
クスX- Eを生成する。
【0065】加算器64の出力は第1のマトリクッス乗
算器66に渡され、そこで、(図示されていない)第1の
垂直マトリックス・メモリに内部的に記憶されている第
1の疎な垂直マトリックスV-が乗算される。このマトリ
ックス乗算の結果である積は上述のZ3に関して与えられ
た式(32)の右端のパラメータに対応する。
【0066】計算モジュール52は、また、第1の入力
がDCTデータ・ブロックXSEを受け取るため入力58
に接続し、第2の入力がDCTデータ・ブロックXNE
受け取るため入力60に接続する2つの入力および1つ
の出力を持つ第2加算回路68を含む。加算器68は2
つのマトリックスを加算して和マトリックスXNSE(図示
されていない)を生成する。この和は除算器70に送ら
れ、そこでトリックスXNSE 各成分は2で除算されX+ E
生成される。2による除算のみが必要とされ、それはた
だ1回のシフト演算によって遂行され得るので、除算回
路70は、完全な除算器に比較して大幅に簡易化でき
る。実際、除算および後続の加算は、単一の「シフト−
加算」演算によって実行することができる。
【0067】計算モジュールに含まれる第3の加算回路
72は、X+ EおよびXEを加算して和マトリックスX++ E
生成する。加算回路72は加算回路68と同等である。
加算回路72の出力は、第2のマトリックス乗算器74
に接続する。このマトリックス乗算器74は、マトリッ
クス乗算器66と構成上同一である。しかし、マトリッ
クス乗算器74は、第2の疎な垂直サブマトリックスV
++を記憶する第2垂直マトリックス・メモリを含み、第
2の疎な垂直サブマトリックスV++を上記和マトリック
スX++ Eに乗算する。このマトリックス乗算の結果は、上
述のZ3に関して与えられた式の最初のパラメータであ
る。
【0068】計算モジュール52は、最後に、加算回路
64、68および72と同様な、次の2つの入力を持つ
第4の加算回路76を含む。2つの入力の第1のもの
は、マトリックスX+ Eを受け取るため除算回路70の出
力に接続し、一方、第2の入力はDCTデータ・ブロッ
クXEを受け取るため本フィルタ手段の入力62に直接接
続している。加算回路76はX+ E-XEを成分毎に計算し、
マイナス和マトリックスX+ - Eを生成する。加算回路76
の出力は、第3のマトリックス乗算器78に接続する。
マトリックス乗算器78は、マトリックス乗算器66お
よび74と同様に、入力マトリックスX+- Eに、第3の垂
直マトリックス・メモリに記憶されている第3の疎な垂
直サブマトリックスV-+を乗算する。このマトリックス
乗算の結果は、上述のZ3に関して与えられた式の第2の
パラメータ(V-+X+- E)である。マトリックス乗算器6
6、74および78の出力は、加算器80に接続して、
そこで加算される。その結果、上述の関係を有するマト
リックスZ3が出力される。
【0069】上述の導出において述べた通り、本フィル
タ手段は、2つ前の計算の部分的結果(すなわちZ3)が記
憶される形態での反復計算を使用する。この記憶は、第
1および第2遅延メモリ56および58によって達成さ
れる。遅延メモリ56は、1周期前に計算モジュール5
2によって生成された出力を記憶し、一方、遅延メモリ
58は、2周期前に計算モジュール52によって生成さ
れた出力を記憶する。1周期とは、第1の計算モジュー
ルによって入力DCTデータの現在セットを処理すため
に必要とされる時間である。周期は、第1の計算モジュ
ールを通る伝搬遅延および遅延メモリに正しくデータを
ラッチするために必要とされる時間によって決定され
る。このように、遅延メモリ56および58によって本
発明のフィルタ手段はパイプライン化される。1周期前
の出力は、図4に示されているものとは異なる入力DC
Tデータ・ブロック・セットに対応する点は注意する必
要がある。その場合、入力データは図5に示されるマト
リックスの中間の列(XN、X、XS)である。同様に、2周
期前の計算モジュールの出力は、図5のマトリックスの
左端の列(すなわちXNW、XW、XSW)に対応する。
【0070】フィルタ手段50は、また、第1の計算モ
ジュール52と構成上同一の第2の計算モジュール54
を含む。モジュール54は、3つの入力82、84およ
び86を含む。第1の入力82は、マトリックスZ3を受
け取るため加算器80の出力に接続する。第2の入力8
4は、2周期遅延したZ3であるマトリックスZ1を受け取
るため遅延メモリ58の出力に接続する。第3の入力8
6は、1周期遅延したZ3であるマトリックスZ2を受け取
るため遅延メモリ56の出力に接続する。
【0071】計算モジュール54の構成は52と同一で
あるのでこれ以上の記述は行わない。2つの計算モジュ
ールの間の唯一の相違は、3つのマトリックス乗算器8
8、90および92へ提供されるマトリックス・メモリ
の内容である。マトリックス乗算器88は第1の疎な水
平サブマトリックスHt -を記憶するマトリックス・メモ
リを含む。Ht -の成分は、上述の第1の疎な垂直サブマ
トリックスV-に対する場合と同様に表現される。マトリ
ックス乗算器90は同様に第2の疎な水平サブマトリッ
クスHt ++を記憶するマトリックス・メモリを含む。マト
リックス乗算器92は第3の疎な水平サブマトリックス
Ht -+を記憶するマトリックス・メモリを含む。これらの
3つのマトリックス乗算器88、90および92は、上
記の式で示された出力データ・ブロックYを形成する3
つのパラメータを生成する。それらの積は加算器94に
よって加算され、出力データ・ブロックYとしてフィル
タ出力96に渡される。これがフィルタされた出力デー
タである。この結果は、ディスクの別の記憶位置に記憶
されるかあるいは現在時DCTデータ・ブロック(X)に
上書きされる。
【0072】フィルタ手段50は、垂直および水平フィ
ルタ・コンポーネントの単一のセットを仮定する。これ
らコンポーネントは、本発明に従って種々のマトリック
ス乗算器のマトリックス・メモリにおいて組み合わされ
た後、記憶される。図3のシステムにおける場合のよう
に複数のフィルタが必要とされる場合は、各マトリック
ス乗算器は、対応する複数の疎なサブマトリックスを記
憶するため複数のマトリックス・メモリを含むことがで
きるであろう。疎なマトリックスのセットは、所望のフ
ィルタ特性に基づいてユーザによって選択されるように
することもできる。
【0073】上記本発明のフィルタ・アプローチにはい
くつかの利点がある。第1は、垂直および水平な疎のマ
トリックスが多様な既知のゼロ値を含むということであ
る。これらのゼロの位置は事前にわかっているので、マ
トリックス乗算器66、74、78、88、90および
92は、それらの成分にそれぞれの被乗数を乗算する必
要はない。これによって、フィルタを実施するために必
要とされる計算量の大幅な節約が生まれる。
【0074】第2に、本発明に従うDCTフィルタは、
DCT係数の特性を利用する。実際の画像の場合、これ
らのDCT係数マトリックスは特に量子化の後非常に疎
である。これは、画像のエネルギーの大半が比較的小数
の係数、通常は、低空間周波数に対応する係数に集中す
る特性を有することによる。十分なエネルギーを持つこ
とがわかっている係数だけに作用を及ぼすことによっ
て、計算数を更に減少させることができる。これらの節
約の大部分は、DCTデータ・ブロックに直接作用する
第1の計算モジュールにおいて行われる。第2の計算モ
ジュールの入力マトリックスZ-は、それらの対応するD
CTより多くの非ゼロ成分を持つかもしれない。この結
果、第2の計算モジュールにおいてはさほど大きな計算
節約は成し遂げられない。
【0075】本発明の別の利点は、前の計算結果(すな
わちZ3)を保存し、再使用することができるように反復
計算を使用する点である。これによって、顕著な計算節
約が生じる。Z3の結果は一度だけ計算され、後続の2回
の周期で使用されることができる。これによって、空間
領域において画像をフィルタする従来技術のアプローチ
に対し更に節約を生む。上述の通り、本発明に従うフィ
ルタは、従来技術のアプローチによって必要とされるも
のより60−80%計算量を減少する。
【0076】以上、本発明は好ましい実施形態を使用し
て記述されたが、本発明の原理を逸脱することなく構成
および細部について種々の修正を行うことができる点は
明白であろう。例えば、本発明のフィルタ手段は、図4
に示されるような専用ハードウェアで実施することがで
きるが、代替的に、汎用コンピュータで実行されるソフ
トウエェアの形態で実施することもできる。
【0077】本発明には、例として次のような実施様態
が含まれる。 (1)DCTすなわち離散コサイン変換形式で表現さ
れ、 XNW XN XNE Xw X XE XSW XS XSE のように構成される複数の入力DCTデータ・ブロック
を含む圧縮画像に対するフィルタ装置であって、XSE
受け取る第1入力、XNEを受け取る第2入力およびXE
受け取る第3入力を有し、第1の疎の垂直サブマトリッ
クV-、第2の疎の垂直サブマトリックV++および第3の
疎の垂直サブマトリックV-+をそれぞれ記憶する第1、
第2および第3の垂直マトリックス・メモリを含み、上
記入力DCTブロックXSE、XNE、XEおよび上記疎な垂直
サブマトリックスV-、V++、V-+の所定の演算組み合わせ
である出力Z3を提供する1つの出力を持つ第1計算モジ
ュールと、上記出力Z3を受け取るため上記第1計算モジ
ュールの出力に接続する入力、および上記出力Z3を所定
の1周期だけ遅延させた遅延出力Z2を提供する出力を有
する第1遅延メモリと、上記遅延出力Z2を受け取るため
上記第1遅延メモリの出力に接続する入力、および上記
遅延出力Z2を所定の1周期だけ遅延させた遅延出力Z1
提供する出力を有する第2遅延メモリと、上記出力Z3
受け取るため上記第1計算モジュールの出力に接続する
第1入力、上記遅延出力Z1を受け取るため上記第2遅延
メモリの出力に接続する第2入力、および上記遅延出力
Z2を受け取るため上記第2遅延メモリの出力に接続する
第3入力を有し、第1の疎の水平サブマトリックHt -
第2の疎の水平サブマトリックHt ++および第3の疎の水
平サブマトリックHt -+をそれぞれ記憶する第1、第2お
よび第3の水平マトリックス・メモリを含み、上記出力
Z3、Z1、Z2および上記疎な水平サブマトリックスHt -、H
t ++、Ht -+の所定の演算組み合わせである出力Yを提供す
る1つの出力を持つ第2計算モジュールと、を備え、上
記出力Yが、上記複数の入力DCTデータ・ブロックに
よって表現される画像の所望のフィルタリング結果であ
る、圧縮画像フィルタ装置。
【0078】(2)上記第1計算モジュールが、XSE
受け取る第1入力、XNEを受け取る第2入力およびXE
受け取る第3入力を持ち、X- Eを提供する第1出力、X++
Eを提供する第2出力およびX+- Eを提供する第3出力を
持つ第1演算回路と、上記第1の疎な垂直サブマトリッ
クスV-を受け取るため上記第1垂直マトリックス・メモ
リに接続する第1入力、上記X- Eを受け取るため上記第
1演算回路の第1出力に接続する第2入力、およびX- E
とV-の積を生成する出力を有する第1マトリックス乗算
器と、上記第2の疎な垂直サブマトリックスV++を受け
取るため上記第2垂直マトリックス・メモリに接続する
第1入力、上記X++ Eを受け取るため上記第1演算回路の
第2出力に接続する第2入力、およびX++ EとV++の積を
生成する出力を有する第2マトリックス乗算器と、上記
第3の疎な垂直サブマトリックスV++を受け取るため上
記第3垂直マトリックス・メモリに接続する第1入力、
上記X+- Eを受け取るため上記第1演算回路の第3出力に
接続する第2入力、およびX+- EとV-+の積を生成する出
力を有する第3マトリックス乗算器と、上記第1マトリ
ックス乗算器の出力に接続する第1入力、上記第2マト
リックス乗算器の出力に接続する第2入力、上記第3マ
トリックス乗算器の出力に接続する第3入力、および上
記3つのマトリックス乗算器の出力の和であるZ3を提供
する出力を有する加算器と、を含む、上記(1)に記載
の圧縮画像フィルタ装置。 (3)上記第1演算回路が、XSEを受け取る第1入力お
よびXNEを受け取る第2入力を有し、上記第1マトリッ
クス乗算器の第2入力にXNE-XSEに等しい加算値X- Eを出
力する第1加算回路と、XSEを受け取る第1入力およびX
NEを受け取る第2入力を有し、XNE+XSEに等しい加算値X
NSEを出力する第2加算回路と、上記XNSEを受け取るた
め上記第2加算回路の出力に接続する入力を有し、XNSE
/2に等しい結果X+ Eを出力する除算回路と、上記X+ Eを受
け取るため上記除算回路の出力に接続する第1入力、XE
を受け取る第2入力、およびX+ E+XEに等しい加算値X++ E
を生成して出力するため上記第2マトリックス乗算器の
第2入力に接続する出力を有する第3加算回路と、上記
X+ Eを受け取る第1入力、XEを受け取る第2入力、およ
びX+ E-XEに等しい加算値X+- Eを生成して出力するため上
記第3マトリックス乗算器の第2入力に接続する出力を
有する第4加算回路と、を含む、上記(2)に記載の圧
縮画像フィルタ装置。 (4)上記除算回路および上記第2加算回路が「シフト
・加算」回路を含む、上記(3)に記載の圧縮画像フィ
ルタ装置。
【0079】(5)DCTすなわち離散コサイン変換形
式で表現され、複数のDCTデータ・ブロックを含む圧
縮画像をフィルタリングする方法であって、垂直コンポ
ーネント・マトリックスVならびに水平成分マトリック
スHの転置マトリックであるHtという2つのフィルタ・
マトリックスによって表されるフィルタ手段を作成する
ステップと、入力データとして上記DCTデータ・ブロ
ックを受け取るステップと、上記垂直マトリックスVを
垂直サブマトリックスに細分化するステップと、上記垂
直サブマトリックスを組み合わせて疎な垂直サブマトリ
ックスを形成するステップと、水平転置マトリックスHt
を水平転置サブマトリックスに細分化するステップと、
水平転置サブマトリックスを組み合わせて疎な水平転置
サブマトリックスを形成するステップと、複数DCTデ
ータ・ブロックが蝶型に配置されるように所定の手順で
DCTデータ・ブロックを組み合わせて、該蝶型DCT
データ・ブロック、上記疎な垂直サブマトリックスおよ
び上記疎な水平転置サブマトリックからのみ出力ブロッ
クYが表現されることを可能にするステップと、上記蝶
型DCTデータ・ブロック、上記疎な垂直サブマトリッ
クスおよび上記疎な水平転置サブマトリックを組み合わ
せて、出力ブロックYを生成するステップと、を含み、
上記出力ブロックYを生成するステップを実行するため
に必要な演算数が空間領域における画像をフィルタリン
グする場合の演算数に比較して減少する、圧縮画像フィ
ルタリング方法。 (6)垂直マトリックスVを垂直サブマトリックスに細
分化する上記ステップが、V=[V1,V2,V3]となるように、
垂直マトリックスVを3つの垂直サブマトリックスV1、V
2、V3に細分化することを含む、上記(5)に記載の画
像フィルタリング方法。 (7)垂直サブマトリックスを組み合わせて疎な垂直サ
ブマトリックスを形成する上記ステップが、垂直サブマ
トリックスV1、V2およびV3を組み合わせて、V++=(V1+V2
+V3)/2、V-+=(V1-V2+V3)/3およびV-=(V1-V2)/2と定義さ
れる3つの疎な垂直サブマトリックスV++、V-+およびV-
を形成することを含む、上記(6)に記載の圧縮画像フ
ィルタリング方法。
【0080】(8)複数DCTデータ・ブロックが蝶型
に配置されるように所定の手順でDCTデータ・ブロッ
クを組み合わせる上記ステップの結果、上記複数DCT
データ・ブロックが XNW XN XNE Xw X XE XSW XS XSE のように配置され、該ステップが、X- E=XNE-XSEに従っ
てX- Eを計算し、X++ E=(XN E+XSE)/2+XEに従ってX++ Eを計
算し、X+- E=(XNE+XSE)/2-XEに従ってX+- Eを計算するこ
とを含む、上記(7)に記載の圧縮画像フィルタリング
方法。 (9)転置マトリックスHtを水平転置サブマトリックス
に細分化する上記ステップが、Ht=[Ht 1,Ht 2,Ht 3]となる
ように、転置マトリックスHtを水平転置サブマトリック
スHt 1、Ht 2、Ht 3に細分化することを含む、上記(8)
に記載の圧縮画像フィルタリング方法。 (10)水平転置サブマトリックスを組み合わせて疎な
水平転置サブマトリックスを形成する上記ステップが、
Ht ++=(Ht 1+Ht 2+Ht 3)/2、Ht -+=(Ht 1-Ht 2+Ht 3)/3、Ht -=(H
t 1-Ht 3)/2となるように、水平転置サブマトリックス
Ht 1、Ht 2およびHt 3を組み合わせて3つの疎な水平転置
サブマトリックスHt ++、Ht -+およびHt -を形成すること
を含む、上記(9)に記載の圧縮画像フィルタリング方
法。 (11)蝶型DCTデータ・ブロック、疎な垂直サブマ
トリックスおよび疎な水平転置サブマトリックスを組み
合わせて出力ブロックYを生成する上記ステップが、式
Z3=V++X++ E+V-+X+- E+V-X- Eに従ってZ3を計算することを
含む、上記(10)に記載の圧縮画像フィルタリング方
法。 (12)蝶型DCTデータ・ブロック、疎な垂直サブマ
トリックスおよび疎な水平転置サブマトリックスを組み
合わせて出力ブロックYを生成する上記ステップが、Z2
を生成するため1周期間Z3を保存し、Z1を生成するため
1周期間Z2を保存することを含む、上記(11)に記載
の圧縮画像フィルタリング方法。 (13)DCTデータ・ブロックを組み合わせて蝶型D
CTデータ・ブロックを形成する上記ステップが、Z-=
(Z1-Z3)に従ってZ-を、Z++=(Z1+Z3)/2+Z2に従ってZ
++を、Z+-=(Z1+Z3)/2-Z2に従ってZ+-をそれぞれ計算す
ることを含む、上記(12)に記載の圧縮画像フィルタ
リング方法。 (14)蝶型DCTデータ・ブロック、疎な垂直サブマ
トリックスおよび疎な水平転置サブマトリックスを組み
合わせて出力ブロックYを生成する上記ステップが、Y=
Z++Ht +++Z+-Ht -++Z-Ht -となるように、蝶型DCTデー
タ・ブロック、疎な垂直サブマトリックスおよび疎な水
平転置サブマトリックスを組み合わせることを含む、上
記(13)に記載の圧縮画像フィルタリング方法。
【0081】
【発明の効果】DCT領域において圧縮画像をフィルタ
する本発明のフィルタ装置および方法は、従来技術の空
間領域フィルタリング・アプローチと比較して計算必要
量を大幅に減少させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】空間領域において画像データをフィルタリング
する従来技術の方法の流れ図である。
【図2】本発明に従う画像/ビデオ・エディタを備える
システムのブロック図である。
【図3】本発明に従う画像/ビデオ・エディタのブロッ
ク図である。
【図4】本発明に従うフィルタのブロッ図である。
【図5】DCT領域における画像データのマトリックス
表現形式を示す図式である。
【符号の説明】
24、26 ディスク 26 事前処理未圧縮画像 28 圧縮エンジン 30 画像/ビデオ・エディタ 32 伸張エンジン 34 フィルタされた画像 36 ハフマン復号器 38、42 DCTブロック記憶バッファ 40、50 迅速DCT領域フィルタ装置 44 ハフマン符号化器 52、54 計算モジュール 56、58 遅延メモリ 58、60、62 入力DCTデータ・ブロック 64、68、72、76、80、94 加算器 66、70、74、78、88、90、92 乗算器 70 除算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DCTすなわち離散コサイン変換形式で表
    現され、 XNW XN XNE Xw X XE XSW XS XSE のように構成される複数の入力DCTデータ・ブロック
    を含む圧縮画像に対するフィルタ装置であって、 XSEを受け取る第1入力、XNEを受け取る第2入力および
    XEを受け取る第3入力を有し、第1の疎の垂直サブマト
    リックV-、第2の疎の垂直サブマトリックV++および第
    3の疎の垂直サブマトリックV-+をそれぞれ記憶する第
    1、第2および第3の垂直マトリックス・メモリを含
    み、上記入力DCTブロックXSE、XNE、XEおよび上記疎
    な垂直サブマトリックスV-、V++、V-+の所定の演算組み
    合わせである出力Z3を提供する1つの出力を持つ第1計
    算モジュールと、 上記出力Z3を受け取るため上記第1計算モジュールの出
    力に接続する入力、および上記出力Z3を所定の1周期だ
    け遅延させた遅延出力Z2を提供する出力を有する第1遅
    延メモリと、 上記遅延出力Z2を受け取るため上記第1遅延メモリの出
    力に接続する入力、および上記遅延出力Z2を所定の1周
    期だけ遅延させた遅延出力Z1を提供する出力を有する第
    2遅延メモリと、 上記出力Z3を受け取るため上記第1計算モジュールの出
    力に接続する第1入力、上記遅延出力Z1を受け取るため
    上記第2遅延メモリの出力に接続する第2入力、および
    上記遅延出力Z2を受け取るため上記第2遅延メモリの出
    力に接続する第3入力を有し、第1の疎の水平サブマト
    リックHt -、第2の疎の水平サブマトリックHt ++および
    第3の疎の水平サブマトリックHt -+をそれぞれ記憶する
    第1、第2および第3の水平マトリックス・メモリを含
    み、上記出力Z3、Z1、Z2および上記疎な水平サブマトリ
    ックスHt -、Ht ++、Ht -+の所定の演算組み合わせである
    出力Yを提供する1つの出力を持つ第2計算モジュール
    と、 を備え、 上記出力Yが、上記複数の入力DCTデータ・ブロック
    によって表現される画像の所望のフィルタリング結果で
    ある、 圧縮画像フィルタ装置。
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