JPH10137700A - ワーク洗浄装置 - Google Patents

ワーク洗浄装置

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JPH10137700A
JPH10137700A JP31544496A JP31544496A JPH10137700A JP H10137700 A JPH10137700 A JP H10137700A JP 31544496 A JP31544496 A JP 31544496A JP 31544496 A JP31544496 A JP 31544496A JP H10137700 A JPH10137700 A JP H10137700A
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JP
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work
solvent
zone
cleaning
section
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JP31544496A
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
Eiji Kitatani
栄治 北谷
Kouriyuu Ro
興龍 呂
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Pascal KK
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Pascal KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のワーク洗浄装置において、浸漬洗浄部
のオーバーフローした溶剤を溶剤通路を介して蒸気発生
部に還流するものでは、浸漬洗浄後における浸漬洗浄部
の溶剤レベルが、浸漬洗浄前に比べて低下するので、次
に浸漬洗浄するワーク全てが溶剤に完全に浸漬しない場
合がある。 【解決手段】 浸漬洗浄部4のオーバーフローした溶剤
を蒸気発生部7に還流させる為の溶剤通路130に、電
磁制御式開閉弁S1を設け、溶剤中にワークを浸漬して
洗浄する際、電磁制御式開閉弁S1により溶剤通路13
0を閉じることで、オーバーフローした溶剤を蒸気発生
部7に還流させないようにして、浸漬洗浄後における浸
漬洗浄部4の溶剤レベルが浸漬洗浄前に比べて低下しな
いようにし、次に浸漬洗浄するワーク全てを溶剤中に完
全に浸漬できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク洗浄装置に
関し、特に、溶剤中にワークを浸漬して洗浄する浸漬洗
浄部と、浸漬洗浄部の上側にあり溶剤の蒸気でワークを
洗浄する蒸気洗浄部と、蒸気洗浄部の上側にありワーク
を冷却乾燥させる冷却乾燥部とを上下方向に直列状に配
設したワーク洗浄ゾーンを有するワーク洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械加工された機械部品等のワ
ークを洗浄する場合、先ず、ワークを浸漬槽等に貯留さ
れた溶剤に浸漬して洗浄した後、溶剤蒸気により蒸気洗
浄して冷却乾燥して行うが、従来より、浸漬洗浄、蒸気
洗浄、冷却乾燥を一貫して行える種々のワーク洗浄装置
が実用に供されている。
【0003】例えば、従来のワーク洗浄装置としては、
溶剤が貯留されワークを浸漬洗浄する浸漬洗浄部と、ワ
ークを蒸気洗浄する蒸気洗浄部と、ワークを冷却乾燥す
る冷却乾燥部と、蒸気洗浄部に供給する溶剤蒸気を発生
させる蒸気発生部と、ワークを収容可能なワーク収容体
を有しこのワーク収容体を前記浸漬洗浄部と蒸気洗浄部
と冷却乾燥部とに亙って搬送するワーク搬送機構等とを
有し、前記浸漬洗浄部と蒸気洗浄部と冷却乾燥とを下側
から上下方向に直列状に配設したものが一般的である。
【0004】ワークを洗浄する場合、ワーク搬送機構に
より、ワーク収容体を冷却乾燥部の上側に設けられたワ
ーク搬出入ゾーンまで上昇させ、このワーク搬出入ゾー
ンにおいてワーク収容体にワークをセットし、ワーク収
容体を一旦冷却乾燥部、蒸気洗浄部を経て浸漬洗浄部ま
で下降させた後、浸漬洗浄部から、蒸気洗浄部、冷却乾
燥部へと上昇させて実行する。ここで、浸漬洗浄部と蒸
気洗浄部と冷却乾燥部を上下方向に直列状に配設するの
は、溶剤を循環させるのに有利な配置にするためであ
り、それ故、冷却乾燥部の上側に、ワーク収容体にワー
クをセットするワーク搬出入ゾーンが設けられている。
【0005】また、この種のワーク洗浄装置において
は、浸漬洗浄部と蒸気発生部間に溶剤通路を設け、浸漬
洗浄部の溶剤が所定レベル以上になりオーバーフローす
ると、その溶剤が溶剤通路を介して蒸気発生部に還流す
る一方、蒸気発生部と蒸気洗浄部間に蒸気通路を設け、
蒸気発生部において発生させた溶剤蒸気が、蒸気通路を
介して蒸気洗浄部に供給されるように構成してある。
【0006】そして、蒸気洗浄部へ供給された溶剤蒸気
は、ワークを蒸気洗浄して上昇し冷却乾燥部で冷却され
て液化する。冷却乾燥部で液化した溶剤は、樋等により
回収された後、水分離機を介して浸漬洗浄部に戻され
る。このように、ワーク洗浄装置に使用される溶剤は、
ワーク洗浄する通常作動時において、浸漬洗浄部→蒸気
発生部→冷却乾燥部→浸漬洗浄部と循環するように構成
してある。
【0007】ここで、正常な洗浄作用を得るために、浸
漬洗浄部において、貯留されている溶剤にワークを完全
に浸漬させること、即ち、浸漬洗浄する直前における溶
剤レベル(量)を適正なレベルに維持しておくこと、蒸
気洗浄部において、蒸気発生部から所定量の溶剤蒸気が
確実に供給されること、等が要求される。蒸気発生部か
ら所定量の溶剤蒸気が供給されないと、蒸気洗浄作用が
低下するのは勿論、蒸気洗浄時において溶剤蒸気により
ワークの表面温度を、適正温度に高めることができなく
なり、冷却乾燥時に空気中の水分がワーク表面に結露す
るからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のワーク洗浄
装置においては次のような課題がある。 1)冷却乾燥部の上側の非常に高い位置にワーク搬出入
ゾーンが設けられているため、このワーク搬出入ゾーン
に、数10Kg〜200Kg もあるワークを、作業者が手で持っ
て搬送する場合その作業負荷が非常に大きい。別途クレ
ーンや昇降装置等を使用してワーク搬出入ゾーンへワー
クを搬送することも可能であるが、非常に大がかりな設
備が必要であるし、機械操作を要するため作業負荷もあ
まり低減できない。
【0009】2)ワーク洗浄においては密閉状態で実行
されるが、冷却乾燥部のすぐ上側にワーク搬出入ゾーン
が設けられているため、ワーク搬出入ゾーンにワークを
搬出入する際、このワーク搬出入ゾーンから蒸気やガス
状の溶剤が外部へ漏れ易い。それ故、例えば、油脂類に
対する溶解力の優れた溶剤(例えば、塩化メチレン)、
即ち、作業者に触れると非常に危険な溶剤を使用できな
い。
【0010】3)浸漬洗浄部において溶剤にワークを浸
漬すると、オーバーフローした溶剤が溶剤通路を介して
蒸気発生部に還流するため、浸漬洗浄後における浸漬洗
浄部の溶剤レベルは、浸漬洗浄前に比べて低下する。そ
して、次に浸漬洗浄するワーク体積が前回浸漬洗浄した
ワーク体積より小さい場合、次に浸漬洗浄するワーク全
てが溶剤に完全に浸漬しない虞がある。
【0011】4)特に、体積の大きなワークを浸漬洗浄
部に浸漬した場合、オーバーフローした大量の溶剤が蒸
気発生部へ還流するため、蒸気発生部の溶剤温度が低下
し、蒸気発生部から蒸気洗浄部に所定量の溶剤蒸気を確
実に供給することができなくなる。従って、蒸気洗浄作
用が低下するのは勿論、溶剤蒸気によりワークの表面温
度を適正温度に高めることができなくなり、冷却乾燥時
にワーク表面に空気中の水分が結露するという問題があ
る。
【0012】本発明の目的は、ワーク洗浄装置におい
て、ワーク搬出入ゾーンへワークを搬送する作業負荷を
低減すること、溶剤が外部へ漏れないようにすること、
正常な浸漬洗浄作用を得るようにすること、等である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のワーク洗浄装
置は、溶剤中にワークを浸漬して洗浄する浸漬洗浄部
と、この浸漬洗浄部の上側にあり溶剤の蒸気でワークを
洗浄する蒸気洗浄部と、この蒸気洗浄部の上側にありワ
ークを冷却乾燥させる冷却乾燥部とを上下方向に直列状
に配設したワーク洗浄ゾーンと、蒸気洗浄部に供給する
溶剤蒸気を発生させる蒸気発生部とを備えたワーク洗浄
装置において、縦長の直方体状のケーシング内の後半部
に前記ワーク洗浄ゾーンを配置するとともにケーシング
内の前半部の下側部位に蒸気発生部を配置し、ケーシン
グの前面の下部にワークを出し入れする搬出入口を設
け、ケーシング内に、その前半部の下部のうちの搬出入
口に臨む搬出入ゾーンと、この搬出入ゾーンから鉛直に
立ち上がりケーシング内の上端付近部を後方へ水平に延
びてワーク洗浄ゾーンの上側部位に至る側面視逆L形の
搬送ゾーンを設け、搬出入ゾーンとワーク洗浄ゾーンと
に亙って搬送ゾーンを経由してワークを搬送するワーク
搬送手段を設けたものである。
【0014】ケーシングの前面の下部に設けられた搬出
入口から、搬出入ゾーンにワークを搬入し、ワーク搬送
手段を作動させると、ワークは搬出入ゾーンから搬送ゾ
ーンを経由してワーク洗浄ゾーンに搬送される。ワーク
洗浄ゾーンにおいては、先ず、ワークを浸漬洗浄部まで
下降させ、浸漬洗浄部から、蒸気洗浄部、冷却乾燥部へ
と上昇させる。その際、浸漬洗浄部においてワークを溶
剤に浸漬して浸漬洗浄し、蒸気洗浄部においてワークを
溶剤蒸気で蒸気洗浄し、冷却乾燥部においてワークを冷
却乾燥する。その後、ワークは、ワーク洗浄ゾーンから
搬送ゾーンを経由し搬出入ゾーンへ搬送され、搬出入ゾ
ーンにおいてワークを搬出入口から搬出してワーク洗浄
が終了する。
【0015】このワーク洗浄装置においては、ケーシン
グの前面の下部にワークを出し入れする搬出入口を設
け、この搬出入口に臨む搬出入ゾーンとワーク洗浄ゾー
ンとに亙って搬送ゾーンを経由してワークを搬送するワ
ーク搬送手段を設けたので、搬出入ゾーンにワークを搬
出入する作業負荷を著しく低減することができ、しか
も、搬出入口は、ワーク洗浄ゾーンに対して側面視逆L
形の搬送ゾーンを介し、ケーシングの下部に設けられて
いるため、ワーク洗浄ゾーンから出る蒸気やガス状の溶
剤が、搬出入口から外部へ漏れるのを極力防止できる。
従って、溶解力の優れた(作業者に触れると非常に危険
な)溶剤を安全に使用できるようになる。
【0016】請求項2のワーク洗浄装置は、請求項1の
発明において、ワーク搬送手段は、搬送ゾーンの水平部
を前後方向に移動可能に支持されたキャリッジと、この
キャリッジを前後方向に移動駆動するアクチュエータ
と、ケーシングの後端の上端付近に付設された第1スプ
ロケット及びキャリッジに付設された駆動側の第2スプ
ロケットと、第1,第2スプロケットに係合し一端部が
ワークを収容するワーク収容体に連結されたチェーン部
材と、第2スプロケットを回転駆動する駆動モータと、
チェーン部材の他端部に連結されたカウンタウェイトと
を有するものである。
【0017】アクチュエータによりキャリッジを搬送ゾ
ーンの水平部の前半部まで移動駆動し、駆動モータによ
り第2スプロケットを回転駆動すると、チェーン部材を
介してワーク収容体が、搬出入ゾーンと搬送ゾーンの鉛
直部を昇降駆動され、ワーク収容体を搬出入ゾーンまで
下降させると、搬出入口からワーク収容体へワークを収
容することができる。その後、ワーク収容体を搬送ゾー
ンの水平部まで上昇させた後、アクチュエータによりキ
ャリッジを搬送ゾーンの水平部の後半部まで移動駆動
し、駆動モータにより第2スプロケットを回転駆動する
と、チェーン部材を介してワーク収容体が、ワーク洗浄
ゾーンを昇降駆動される。
【0018】チェーン部材の他端部にカウンタウェイト
を連結することで、アクチュエータの僅かな駆動力でキ
ャリッジを移動駆動し、また、駆動モータの僅かな駆動
力でワーク収容体を昇降駆動することができるため、ア
クチュエータ及び駆動モータに安価なものを適用でき、
ワーク搬送手段の製作コストを著しく低減するこがで
き、また、キャリッジ又はワーク収容体が移動する際に
チェーン部材が弛むのを防止することができる。その他
請求項1と同様の作用を奏する。
【0019】請求項3のワーク洗浄装置は、請求項1の
発明において、ワーク洗浄ゾーンと搬送ゾーンの境界部
と、搬送ゾーンの鉛直部と水平部の境界部を択一的に閉
じるシャッター機構を設けたものである。ワークを搬出
入ゾーンと搬送ゾーンの鉛直部を昇降させる際において
は、シャッター機構により、ワーク洗浄ゾーンと搬送ゾ
ーンの境界部を閉じて、ワーク洗浄ゾーンの蒸気或いは
ガス状の溶剤が、搬出入口から外部へ漏れるのを確実に
防止でき、また、ワークをワーク洗浄ゾーンを昇降させ
る際においては、シャッター機構により、搬送ゾーンの
鉛直部と水平部の境界部を閉じて、ワーク洗浄ゾーンの
蒸気或いはガス状の溶剤が搬出入口から外部へ漏れるの
を確実に防止できる。その他請求項1と同様の作用を奏
する。
【0020】請求項4のワーク洗浄装置は、溶剤中にワ
ークを浸漬して洗浄する浸漬洗浄部と、その上側で溶剤
の蒸気でワークを洗浄する蒸気洗浄部と、その上側でワ
ークを冷却乾燥させる冷却乾燥部とを上下方向に直列状
に配設したワーク洗浄ゾーンと、蒸気洗浄部に供給する
溶剤蒸気を発生させる蒸気発生部とを備えたワーク洗浄
装置において、浸漬洗浄部でオーバーフローした溶剤を
蒸気発生部に還流させる溶剤通路と、その溶剤通路を開
閉するバルブ手段とを備えたものである。
【0021】即ち、浸漬洗浄部において、溶剤中にワー
クを浸漬して洗浄する際、バルブ手段により溶剤通路を
閉じることで、オーバーフローした溶剤を蒸気発生部に
還流させないようにすることができるため、浸漬洗浄後
における浸漬洗浄部の溶剤レベルが浸漬洗浄前に比べて
低下しなくなり、次に浸漬洗浄するワーク体積が前回浸
漬洗浄したワーク体積より小さい場合でも、次に浸漬洗
浄するワーク全てを溶剤中に完全に浸漬することがで
き、ワーク体積の大小に係わらず常時正常な浸漬洗浄を
実行することが可能になる。
【0022】また、浸漬洗浄部において、溶剤中にワー
クを浸漬して洗浄する際、オーバーフローした溶剤の蒸
気発生部への還流を阻止することで、蒸気発生部の溶剤
温度が低下しなくなり、蒸気発生部から蒸気洗浄部に所
定量の溶剤蒸気を確実に供給することが可能になる。従
って、正常な蒸気洗浄作用が得られるのは勿論、溶剤蒸
気によりワークの表面温度を適正温度に高めることがで
き、冷却乾燥時にワーク表面に空気中の水分が結露する
こともなくなる。
【0023】請求項5のワーク洗浄装置は、請求項4の
発明において、浸漬洗浄部に供給する溶剤を貯留するリ
ザーバタンクと、冷却乾燥部から回収される溶剤と水と
を分離する分離器とを備え、ダイヤフラムポンプと複数
のバルブ類とフィルターとを含む配管系であって、少な
くとも、ワークの洗浄の際リザーバタンクの溶剤を浸漬
洗浄部に補給する第1モードと、蒸気発生部の汚れた溶
剤を濾過して溶剤を蒸気発生部に戻す第2モードと、浸
漬洗浄部に溜まったスラッジを濾過して溶剤を浸漬洗浄
部に戻す第3モードとに切換え可能な配管系を設けたも
のである。
【0024】即ち、第1モードに設定すると、少なくと
も、ワークの洗浄の際リザーバタンクの溶剤を浸漬洗浄
部に補給することができ、第2モードに設定すると、蒸
気発生部の汚れた溶剤を濾過して溶剤を蒸気発生部に戻
すことができ、第3モードに設定すると、浸漬洗浄部に
溜まったスラッジを濾過して溶剤を浸漬洗浄部に戻すこ
とができる。また、冷却乾燥部から回収される溶剤は、
分離器を通って水を分離させた状態で浸漬洗浄部に戻す
ことができるため、溶剤の洗浄作用が劣化するのを防止
できる。その他請求項4と同様の作用を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、機械加工さ
れた機械部品等のワークを、溶剤中に浸漬して洗浄する
浸漬洗浄と、溶剤の蒸気で洗浄する蒸気洗浄と、冷却乾
燥させる冷却乾燥の工程を経て洗浄するワーク洗浄装置
に、本発明を適用した場合の例である。
【0026】図1〜図7に示すように、本実施形態のワ
ーク洗浄装置1は、縦長の直方体状のケーシング2を有
し、このケーシング2内に、浸漬洗浄部4と蒸気洗浄部
5と冷却乾燥部6からなるワーク洗浄ゾーン3と、蒸気
洗浄部5に供給する溶剤蒸気を発生させる蒸気発生部7
と、ワークをケーシング2内に搬出入する搬出入ゾーン
8と、搬出入ゾーン8とワーク洗浄ゾーン3間における
ワーク搬送経路である搬送ゾーン9が設けられている。
【0027】前記ワーク洗浄ゾーン3は、ケーシング2
内の後半部に配置され、蒸気発生部7はケーシング2内
の前半部の下側部位、即ち、浸漬洗浄部4の略前側に配
置され、搬出入ゾーン8はケーシング2内の前半部の下
部において蒸気発生部7の上側に設けられている。搬送
ゾーン9は、搬出入ゾーン8から鉛直に立ち上がり冷却
乾燥部6の前側に位置する鉛直部10と、ケーシング2
内の上端付近部を鉛直部10の上側部位から後方へ水平
に延びてワーク洗浄ゾーン3の上側部位に至る水平部1
1からなる側面視逆L形に構成されている。
【0028】また、このワーク洗浄装置1には、ワーク
収容体42、キャリッジ43、キャリッジ43を移動駆
動する移動駆動機構44、ワーク収容体42を昇降駆動
する昇降駆動機構45を有し、搬出入ゾーン8とワーク
洗浄ゾーン3とに亙って搬送ゾーン9を経由してワーク
を搬送するワーク搬送機構15と、ケーシング2内にお
いて、ワーク洗浄ゾーン3と搬送ゾーン9の境界部と、
搬送ゾーン9の鉛直部10と水平部11の境界部を択一
的に閉じるシャッター機構16等が設けられている。
【0029】ケーシング2の前面の下部には、シャッタ
ー20で開閉されワークを出し入れする搬出入口20が
形成され、この搬出入口20に前記搬出入ゾーン8が臨
んでいる。シャッター21は把手部22を有し、ワイヤ
23の一端部に連結されて昇降自在にガイドされて吊り
下げられている。このワイヤ23は搬出入口20の上側
に取付けられたプリー24に係合し、その他端部にはカ
ウンタウェイト25が連結されており、シャッター21
を僅かな力で開閉することができる。
【0030】浸漬洗浄部4について説明する。浸漬洗浄
部4には、溶剤(例えば、塩化メチレン)が貯留され、
浸漬洗浄部4の下面側には、複数の超音波発生器30が
取付けられ、この超音波発生器30で発生させた超音波
により、溶剤に浸漬されたワークは効果的に浸漬洗浄さ
れる。浸漬洗浄部4の側壁の上端部には、溶剤通路13
0に接続された還流口31が形成され、浸漬洗浄部4に
おいてオーバーフローした溶剤、即ち、図7の鎖線の所
定レベル以上になった溶剤は、還流口31から溶剤通路
130を通って蒸気発生部7へ還流可能に構成されてい
る。
【0031】但し、溶剤通路130には、電磁制御式開
閉弁S1(バルブ手段)が設けられ、蒸気発生部7にお
ける溶剤が所定レベル以下であると、電磁制御式開閉弁
S1が開いて、浸漬洗浄部4のオーバーフローした溶剤
が、還流口31から溶剤通路130を通って蒸気発生部
7へ還流するが、蒸気発生部7の溶剤が所定レベル以上
になると、電磁制御式開閉弁S1が閉じて、浸漬洗浄部
4の溶剤がオーバーフローしても、その溶剤が蒸気発生
部7へ還流しないようにしてある。
【0032】蒸気洗浄部5について説明する。蒸気洗浄
部5は、浸漬洗浄部4で浸漬洗浄されたワークを、続い
て蒸気洗浄する部位であり、前記溶剤通路130の電磁
制御式開閉弁S1が閉じられ、浸漬洗浄部4の溶剤がオ
ーバーフローしそのレベルが上昇しても、この蒸気洗浄
部5に亙って溶剤を貯留でき、浸漬洗浄している以外に
おいては、浸漬洗浄部4の溶剤は所定レベル以下に維持
されるため、蒸気発生部7から供給される溶剤蒸気によ
り蒸気洗浄できるように構成されている。
【0033】蒸気洗浄部5の側壁には、蒸気通路131
に接続された蒸気噴射口33が形成され、蒸気発生部7
で発生させた溶剤蒸気が、蒸気通路131を通って蒸気
噴射口33から蒸気洗浄部5内に噴射される。蒸気通路
131の蒸気洗浄部5側端部には流量制御弁127が設
けられ、この流量制御弁127により、溶剤蒸気が加圧
され、沸点温度を上昇させて蒸気洗浄部5内に供給され
る。ここで、溶剤に適用される塩化メチレンの沸点温度
は、約40°Cであるが、流量制御弁127により、そ
の沸点温度を約45°C〜70°Cの範囲内で、上昇さ
せ設定ることができる。このように、蒸気洗浄部5に供
給する溶剤蒸気の温度を上昇させることで、蒸気洗浄作
用を高め、ワーク表面温度も高温に温めることができ
る。
【0034】冷却乾燥部6について説明する。冷却乾燥
部6は、蒸気洗浄されたワークを冷却乾燥させる部位で
あり、冷却乾燥部6にはコイル状の熱交換器35が配設
されている。図8、図9に示すように、熱交換器35
は、複数(例えば18本)のパイプ27を枠状に屈曲さ
せて上下方向に等間隔にて配設し、その両端部を上下に
長い角柱部材26に固着させ、これらパイプ27内に冷
却水を冷却水供給手段(図示略)により供給して、冷却
乾燥部6内を冷却乾燥するように構成してある。
【0035】角柱部材26の下端部分には、供給ポート
26aが形成されるとともに、角柱部材26の内部には
供給ポート26aに連通し上方へ延びる供給通路28a
が形成され、一方、角柱部材26の上端部分には、排出
ポート26bが形成されるとともに、角柱部材26の内
部には排出ポート26bに連通し下方へ延びる排出通路
28bが形成され、角柱部材26に固着されている各パ
イプ27の両端部が、これら供給通路28aと排出通路
28bに夫々連通している。冷却水供給手段(図示略)
により、供給ポート26aに冷却水が供給されると、供
給通路28aから複数のパイプ27に冷却水が送られ
て、排出通路28bを介して排出ポート26bから外部
へ排出される。
【0036】従来、一本のパイプをコイル状に屈曲させ
た構造の熱交換器も実用に供されているが、冷却水の流
動区間が長くなり、供給される冷却水の流速及び流量も
小さくなるため、熱交換効率が低いという問題がある。
一方、この熱交換器35においては、複数のパイプ27
に冷却水を並行して供給し冷却水の流動区間も短いた
め、供給される冷却水の流速及び流量が大きくなり、熱
交換効率を著しく高めることができる。そして、この熱
交換器35により、蒸気洗浄部5から上昇した溶剤蒸気
が冷却されて液化し、液化した溶剤は下方へ落ちて、熱
交換器35の下側に設けられた樋36で回収されて水分
離器121へ送られ、その後水分を除去して浸漬洗浄部
4へ戻される。
【0037】蒸気発生部7について説明する。蒸気発生
部7は複数のヒータ38を有し、これらヒータ38によ
り溶剤を沸騰させて蒸気を発生させ、この溶剤蒸気を蒸
気通路131を介して蒸気洗浄部5に供給するように構
成してある。蒸気発生部7内には、後述する種々のセン
サ類が設けられている。尚、溶剤に適用されている塩化
メチレンにおいては、そのカウリブタノール値が136
で有機溶剤の中で最も高く、非常に洗浄性に優れ、また
その反面、有毒性も非常に強く作業に触れると危険な溶
剤である。
【0038】次に、ワーク搬送機構15について説明す
る。図4、図7に示すように、ワーク搬送機構15は、
搬出入ゾーン8とワーク洗浄ゾーン3とに亙って搬送ゾ
ーン9を経由してワークを搬送する為のものであり、ワ
ークを収納した籠体40を収容したワーク搬送台車41
(図10参照)を着脱可能に装着し、搬出入ゾーン8と
搬送ゾーン9とワーク洗浄ゾーン3を昇降可能に支持さ
れたワーク収容体42と、搬送ゾーン9の水平部11を
前後方向に移動可能に支持されたキャリッジ43と、キ
ャリッジ43を前後方向に移動駆動する移動駆動機構4
4と、ワーク収容体42を昇降駆動する昇降駆動機構4
5等で構成されている。
【0039】ワーク搬送台車41について説明する。図
10、図11に示すように、ワーク搬送台車41は、複
数のワークを収納する籠体40を収容可能な収容部51
を有するフレーム体50に、左右3対の車輪52を装着
してなる台車であり、図1、図4、図6に示すように、
ワーク洗浄装置1の前側において、搬送台48の上部を
左右方向へ移動可能な可動台49とワーク収容体42と
に亙って移載可能である。そして、ワークを収納した籠
体40はこのワーク搬送台車41とともに、ワーク搬送
機構15により、搬出入ゾーン8とワーク洗浄ゾーン3
とに亙って搬送ゾーン9を経由して搬送される。
【0040】ワーク搬送台車41の各側壁には、ワーク
を浸漬洗浄及び蒸気洗浄する際、溶剤や溶剤蒸気がワー
クの全てに行届くように、複数の孔53が形成されてい
る。また、ワーク搬送台車41の後端側には、ワーク収
容体42に収容された際、ワーク収容体42と連結解除
に連結する連結機構55が設けられている。連結機構5
5は、上下に長いストッパ56と、前側壁に設けられ所
定の操作によりストッパ56を昇降させるストッパ作動
部材57を有している。
【0041】ワーク収容体42について説明する。図1
2〜図14に示すように、ワーク収容体42は、左右方
向へ延びる3本のベース板60、これらベース板60の
両端部に下端部が固着された左右1対の側板61、1対
の側板61の上端部を連結する1対の連結バー63、1
対の連結バー63に架着された左右1対の連結プレート
64、各側板61の外面部に回転自在に支持された水平
軸心回りの3つの車輪65、1対の側板61の下端部に
固定されワーク搬送台車41の車輪52が転動可能な前
後方向向きの1対のレール66を有する。各連結プレー
ト64の中央部には連結ブロック67が固定され、この
連結ブロック67に、昇降駆動機構45のチェーン部材
92が連結されている。前側のベース板60には、前記
ワーク搬送台車41のストッパ56の下端部が嵌合する
嵌合孔68が形成されている。
【0042】ここで、図7に示すように、搬出入ゾーン
8と搬送ゾーン9の鉛直部10、及びワーク洗浄ゾーン
3の側壁には、ワーク収容体42の車輪65を上下方向
に案内する左右1対の案内部材37が夫々取付けられて
いる。各案内部材37は、ワーク収容体42の車輪65
が転動可能な平行な1対の側板部38を有し、案内部材
37の上端部は、1対の側板部38を上端開放状に傾斜
させた係合案内部39に形成されている。即ち、ワーク
収容体42が搬送ゾーン9の水平部11から下降する
際、この係合案内部39により、ワーク収容体42の車
輪65を案内部材37にスムースに係合させることがで
きる。
【0043】キャリッジ43について説明する。図15
〜図18に示すように、キャリッジ43は、左右1対の
側板70、1対の側板70をその上端部分において連結
する4本の連結ロッド71、1対の側板70に回転自在
に支持された回転軸72、回転軸72の前側において1
対の側板70に固定された軸部材73、1対の側板70
の外側において回転軸72の両端部及び軸部材73の両
端部に回転自在に装着された車輪75,76を有し、車
輪75,76をケーシング2の上端部の前後に延びる1
対のレール77に転動させて、搬送ゾーン9の水平部1
1を前後方向に移動可能に支持されている。
【0044】回転軸72の左端部は、車輪75を挿通し
て左方へ延び、昇降駆動機構45の減速機付きの駆動モ
ータ93に連結されている。この駆動モータ93は、車
輪76を挿通して左方へ延びる軸部材73の左端部に連
結プレート93aを介して連結されている。また、1対
の側板70間において回転軸72の左右両端部分には、
昇降駆動機構45の1対の第2スプロケット91が外嵌
にて固着され、これら第2スプロケット91に係合して
下方へ延びる1対のチェーン部材92の端部に、前記ワ
ーク収容体42が連結されている。
【0045】また、各側板70の内面部には、ワーク収
容体42の車輪65を上下方向に案内する案内部材78
が取付けられ、案内部材78の下端部分は、下方開放状
の係合案内部79に形成され、ワーク収容体42が搬送
ゾーン9の水平部11へ上昇する際、この係合案内部7
9により、ワーク収容体42の車輪65を案内部材78
にスムースに係合させることができる。
【0046】図7に示すように,キャリッジ43を前後
に移動駆動する移動駆動機構44は、ロッドレスエアシ
リンダ80、ケーシング2の上面部に取付けられロッド
レスエアシリンダ80の出力孔に挿通して前後方向へ延
びる軸部材81、ロッドレスエアシリンダ80とキャリ
ッジ43を連結する連結プレート82、ロッドレスエア
シリンダ80に加圧エアを供給する加圧エア供給手段
(図示略)等で構成されている。プレート部材82は、
キャリッジ43の後部上端の連結ロッド71と軸部材7
3に固着され、その上端部分に孔82aが形成され(図
15〜図18参照)、この孔82aにロッドレスエアシ
リンダ80の連結軸部80aが内嵌して連結されてい
る。
【0047】ワーク収容体42を昇降駆動する昇降駆動
機構45について説明する。図7、図15〜図18に示
すように、昇降駆動機構45は、ケーシング2の後端の
上端付近に付設された第1スプロケット90、キャリッ
ジ43に付設された駆動側の前記第2スプロケット9
1、第1,第2スプロケット90,91に係合し一端部
がワーク収容体42に連結されたチェーン部材92、第
2スプロケット91を回転駆動する駆動モータ93、チ
ェーン部材92の他端部に連結されたカウンタウェイト
94を有する。
【0048】駆動モータ93を駆動し、回転軸72を介
して第2スプロケット91が図7において反時計回りに
回転駆動されると、チェーン部材92を介してワーク収
容体42が上昇し、また、第2スプロケット91が時計
回りに回転駆動される、チェーン部材92を介してワー
ク収容体42が下降する。チェーン部材92の他端部に
連結されたカウンタウェイト94により、第2スプロケ
ット91を回転駆動した際、チェーン部材92が弛むこ
ともなく、また、僅かな駆動力でワーク収容体42を昇
降することができる。
【0049】ワーク収容体42又はキャリッジ43が移
動すると、チェーン部材92を介してカウンタウェイト
94が昇降するが、カウンタウェイト94には被検知部
が取付けられ、ケーシング2のカウンタウェイト94の
昇降する部位には、被検知部を検知可能な複数の近接ス
イッチが取付けられ、ワーク収容体42が、搬出入ゾー
ン8、搬送ゾーン9の水平部11の前半部、水平部11
の後半部、浸漬洗浄部4、蒸気洗浄部5、冷却乾燥部6
に位置しているときを検知し、その検知信号に基づい
て、ロッドレスエアシリンダ80と駆動モータ93等が
駆動制御される。
【0050】次に、シャッター機構16について説明す
る。シャッター機構16は、ワーク洗浄ゾーン3と搬送
ゾーン9の境界部と、搬送ゾーン9の鉛直部10と水平
部11の境界部を択一的に閉じるものであり、ワーク収
容体42が搬出入ゾーン8及び鉛直部10を昇降する際
には、ワーク洗浄ゾーン3と搬送ゾーン9の境界部を閉
じ、ワーク収容体42がワーク洗浄ゾーン3を昇降する
際には、鉛直部10と水平部11の境界部を閉じ、ワー
ク収容体42が水平部11に位置しているとき、基本的
に、ワーク洗浄ゾーン3と搬送ゾーン9の境界部を閉じ
るように構成してある。
【0051】図18、図19に示すように、このシャッ
ター機構16は、前後方向に移動自在に支持された平面
視矩形状のシャッター部材100と、シャッター部材1
00を前後方向へ移動駆動する駆動機構101を有す
る。シャッター部材100の両端部には、水平軸心回り
に支持された左右3対の車輪102、及び、鉛直軸心回
りに支持された左右3対の車輪103が取付けられてお
り、車輪102をケーシング2のフレーム板104に転
動させ、車輪103をフレーム板104の左右両端部か
ら立上げられたガイド部105に転動させて、シャッタ
ー部材100を前後方向へ案内して、その案内方向へ移
動自在に支持するように構成してある。
【0052】駆動機構101は、ケーシング2に固定さ
れた減速機付きの駆動モータ110、ガイド部105に
ベアリング111aを介して回転自在に支持され駆動モ
ータ110により回動される駆動軸111、駆動軸11
1に固着された左右1対のスプロケット112、シャッ
ター部材100の上面に固定され1対のスプロケット1
12に夫々係合し前後に延びる左右1対のローララック
113等で構成されている。各ローララック113は、
相対向する帯板部114に複数の軸部材(図示略)を固
着し、これら複数の軸部材に複数のローラ115を回転
可能に外嵌させた構造で、このローラ115がスプロケ
ット112に係合し、スプロケット112が回動する
と、スプロケット112に対してローラ115が順送り
されて、シャッター部材100が前後に移動する。
【0053】上記のように、このワーク洗浄装置1にお
いては、ケーシング2の搬出入口20から、搬出入ゾー
ン8に籠体40を収容したワーク搬送台車41を搬入し
て、ワーク収容体42に収容した後、ワーク搬送機構1
5により、ワーク収容体42を搬出入ゾーン8から搬送
ゾーン9を経由し、ワーク洗浄ゾーン3へ搬送し、浸漬
洗浄部4において浸漬洗浄し、蒸気洗浄部5において蒸
気洗浄し、冷却乾燥部6においてワークを冷却乾燥した
後、ワーク洗浄ゾーン3から搬送ゾーン9を経由し搬出
入ゾーン8へ搬送し、ワーク収容体42からワーク搬送
台車41を搬出してワーク洗浄が終了する。
【0054】その他、ワーク洗浄装置1においては、ロ
ッドレスエアシリンダ80,駆動モータ93,110等
を駆動制御する制御ユニット150(図20参照)、ケ
ーシング2の前面部に設けられた操作盤28(図1参
照)、搬送ゾーン9の水平部11の後半部に設けられた
排気用ファン29(図3、図4参照)を有している。
【0055】次に、水分離器121、リザーバタンク1
22、ダイヤフラムポンプ123、フィルター124、
ストレーナ125、複数のバルブ類等を含むワーク洗浄
装置1の配管系120ついて、図20を参照して説明す
る。浸漬洗浄部4は電磁制御式開閉弁S1を有する溶剤
通路130により蒸気発生部7に接続され、蒸気発生部
7は流量制御弁127を有する蒸気通路131により、
蒸気洗浄部5に接続されている。冷却乾燥部6の下側の
樋36は、溶剤通路132により水分離器121に接続
され、水分離器121は溶剤通路133により浸漬洗浄
部4に接続されている。また、水分離器121には開閉
弁V6を有し分離された水分を外部へ排出する為の排出
通路134が接続されている。尚、流量制御弁127
は、蒸気通路131の蒸気洗浄部5側端部に設けられて
いる。
【0056】ダイヤフラムポンプ123の流入側には、
ストレーナ125を有する溶剤通路135が接続され、
この溶剤通路135のストレーナ125に対してダイヤ
フラムポンプ123と反対側には、蒸気発生部7から延
び開閉弁V1を有する溶剤通路136と、浸漬洗浄部4
から延び開閉弁V2を有する溶剤通路137と、水分離
器121から延び開閉弁V3を有する溶剤通路138
と、外部の溶剤供給手段から延び開閉弁V4を有する溶
剤通路139が接続されている。
【0057】一方、ダイヤフラムポンプ123の流出側
には、3方弁P1に接続された溶剤通路140が接続さ
れ、3方弁P1のA側はフィルター124を有する溶剤
通路141により3方弁P2に接続され、3方弁P1の
B側は溶剤通路142によりリザーバタンク122に接
続され、溶剤通路142には、電磁制御式開閉弁S2を
有し水分離器121に通ずる溶剤通路143が接続され
ている。また、溶剤通路140には、開閉弁V5を有す
る溶剤排出用の排出通路144が接続されている。3方
弁P2のA側は溶剤通路145により浸漬洗浄部4に接
続され、3方弁P2のB側は溶剤通路146により蒸気
発生部7に接続されている。
【0058】配管系120に付設されているセンサ類に
ついて説明すると、浸漬洗浄部4内に温度センサT1が
設けられ、蒸気発生部7内に、温度センサT2と、3つ
のレベルセンサL1,L2,L3が設けられ、冷却乾燥
部7内には温度センサT3が設けられ、リザーバタンク
122内にレベルセンサL4が設けられている。尚、蒸
気発生部7内にはレベルゲージ147も設けられてい
る。そして、これら温度センサT1〜T3、レベルセン
サL1〜L4、及び超音波発生機30、ヒータ38等
は、制御ユニット150に電気的に接続されている。
【0059】次に、種々のモードにおけるワーク洗浄装
置1の作動について説明する。ワーク洗浄装置1を作動
させるモードとしては、ワークを洗浄するとともにその
際にリザーバタンク122の溶剤を浸漬洗浄部4に補給
する第1モードと、蒸気発生部7の汚れた溶剤を濾過し
て溶剤を蒸気発生部7に戻す第2モードと、浸漬洗浄部
4に溜まったスラッジを濾過して溶剤を浸漬洗浄部4に
戻す第3モードと、外部からリザーバタンク122に溶
剤を補給する第4モード等があり、これら第1〜第4モ
ードにおいては、前記開閉バルブV1〜V6、及び3方
弁P1,P2を、図表21に示すように切換えて設定可
能である。
【0060】第1モードに設定すると、浸漬洗浄部4に
おいてオーバーフローした溶剤は、溶剤通路130によ
り蒸気発生部7に還流し、蒸気発生部7においては、ヒ
ータ38により溶剤蒸気が発生して蒸気通路131によ
り蒸気洗浄部5に供給される。溶剤蒸気は蒸気洗浄部5
から上昇し、冷却乾燥部6において冷却されて液化し樋
36に回収されて、溶剤通路132により水分離器12
1に送られ、その後水を分離して溶剤通路133により
浸漬洗浄部4へ戻される。
【0061】このように、通常、溶剤は、浸漬洗浄部4
→蒸気発生部7→蒸気洗浄部5→冷却乾燥部6→水分離
器121→浸漬洗浄部4へと循環するようになってい
る。ここで、蒸気発生部7の溶剤レベルがレベルセンサ
L1に達すると、電磁制御式制御弁S1により溶剤通路
130が閉じられ、浸漬洗浄部4から蒸気発生部7へ溶
剤が還流しなくなる。溶剤レベルがレベルセンサL2に
達しなくなると、電磁制御式制御弁S2により溶剤通路
143が開いて、リザーバタンク122に貯留されてい
る溶剤が水分離器121を介して浸漬洗浄部4に補給さ
れる。また、溶剤レベルがレベルセンサL3に達しなく
なると、ヒータ38による空炊きを防止する為に、例え
ば、ヒータ38の電源が自動的に切られるようになって
いる。
【0062】第2モードに設定し、ダイヤフラムポンプ
123を作動させると、蒸気発生部7の溶剤が、溶剤通
路136,135,140,141,146を循環して
蒸気発生部7に戻される。このように溶剤を循環させる
ことで、蒸気発生部7の汚れた溶剤が、ストレーナ12
5及びフィルター124により濾過されて浄化する。第
3モードに設定し、ダイヤフラムポンプ123を作動さ
せると、浸漬洗浄部4の溶剤が、溶剤通路137,13
5,140,141,145を循環して浸漬洗浄部4に
戻される。このうよに、溶剤を循環させることで、浸漬
洗浄部4のスラッジを含む汚れた溶剤が、ストレーナ1
25及びフィルター124により濾過されて浄化する。
【0063】第4モードに設定し、ダイヤフラムポンプ
123を作動させると、外部の溶剤供給手段から、溶剤
通路139,135,140,142を介して、リザー
バタンク122に溶剤がレベルセンサL4に達するまで
補給される。尚、浸漬洗浄部4及び蒸気発生部7内の溶
剤が空の状態で、外部の溶剤供給手段から溶剤を補給す
る場合、第4モードにした状態から3方弁P1をA側に
操作してからダイヤフラムポンプ123を作動させて補
給を開始する。すると、溶剤は先ず浸漬洗浄部4に補給
された後、溶剤通路130により蒸気発生部7に補給さ
れる。そして、蒸気発生部7の溶剤レベルがレベルゲー
ジ147のS位置147aに達したら、3方弁P1をB
側へ切換えて、リザーバタンク122に供給する。
【0064】その他、電磁制御式開閉弁S1,S2を閉
じた状態に保持して、第1モードに設定すると、蒸気発
生部7で発生した溶剤蒸気は、蒸気通路131により蒸
気洗浄部5に供給され、冷却乾燥部6において冷却され
て液化し樋36に回収されて、水分離器121に送られ
た後に浸漬洗浄部4へ戻される。電磁制御式開閉弁S
1,S2が閉じられているため、リザーバタンク122
から溶剤が供給されず、溶剤は浸漬洗浄部4と蒸気洗浄
部5に亙って貯留される。蒸気発生部7の溶剤レベルが
レベルセンサL3に達しなくなると、前述のようにヒー
タ38の電源が切られて溶剤蒸気の発生が停止する。蒸
気発生部7内の蒸気しなかった溶剤は汚れているため、
次に、開閉バルブV1,V5を開いた後、ダイヤフラム
ポンプ123を作動させると、蒸気発生部7内の廃液を
外部へ排出する(再生モード)。
【0065】また、メンテナンス等の際に全ての溶剤を
排出したい場合には、バルブ類を第1モードに設定操作
した状態から、開閉バルブV1,V2,V3,V5を開
いて、ダイヤフラムポンプ123を作動させると、蒸気
発生部7、浸漬洗浄部4、水分離器121に貯留されて
いる溶剤を、溶剤通路144から外部へ排出することが
できる。
【0066】上記ワーク洗浄装置1の作用・効果につい
て説明する。ケーシング2の前面の下部にワークを出し
入れする搬出入口20を設け、この搬出入口20に臨む
搬出入ゾーン8とワーク洗浄ゾーン3とに亙って搬送ゾ
ーン9を経由してワークを搬送するワーク搬送機構15
を設けたので、搬出入ゾーン8にワークを搬出入する作
業負荷を著しく低減することができる。しかも、搬出入
口20は、ワーク洗浄ゾーン3に対して側面視逆L形の
搬送ゾーン9を介し、ケーシング2の下部に設けられて
いるため、ワーク洗浄ゾーン3から出る蒸気やガス状の
溶剤が、搬出入口20から外部へ漏れるのを極力防止で
きる。従って、溶解力の優れた(作業者に触れると非常
に危険な)溶剤を安全に使用できる。
【0067】また、ワーク搬送機構15においては、チ
ェーン部材92の他端部にカウンタウェイト94を連結
することで、ロッドレスエアシリンダ80の僅かな駆動
力でキャリッジ43を移動駆動し、また、駆動モータ9
3の僅かな駆動力でワーク収容体42を昇降駆動するこ
とができるため、ロッドレスエアシリンダ80及び駆動
モータ93に安価なものを適用でき、ワーク搬送機構1
5の製作コストを著しく低減するこができ、また、キャ
リッジ43又はワーク収容体42が移動する際にチェー
ン部材92が弛むのを防止することができる。
【0068】ワーク収容体42を搬出入ゾーン8と搬送
ゾーン9の鉛直部10を昇降させる際においては、シャ
ッター機構16により、ワーク洗浄ゾーン3と搬送ゾー
ン9の境界部を閉じて、ワーク洗浄ゾーン3の蒸気或い
はガス状の溶剤が、搬出入口20から外部へ漏れるのを
確実に防止でき、また、ワーク収容体42をワーク洗浄
ゾーン3を昇降させる際においては、シャッター機構1
6により、搬送ゾーン9の鉛直部10と水平部11の境
界部を閉じて、ワーク洗浄ゾーン3の蒸気或いはガス状
の溶剤が搬出入口20から外部へ漏れるのを確実に防止
できる。
【0069】浸漬洗浄部4において、溶剤中にワークを
浸漬して洗浄する際、電磁制御式開閉弁S1により溶剤
通路130を閉じることで、オーバーフローした溶剤を
蒸気発生部7に還流させないようにすることができるた
め、浸漬洗浄後における浸漬洗浄部4の溶剤レベルが浸
漬洗浄前に比べて低下しなくなり、次に浸漬洗浄するワ
ーク体積が前回浸漬洗浄したワーク体積より小さい場合
でも、次に浸漬洗浄するワーク全てを溶剤中に完全に浸
漬することができ、ワーク体積の大小に係わらず常時正
常な浸漬洗浄を実行することが可能になる。
【0070】更に、浸漬洗浄部4において、溶剤中にワ
ークを浸漬して洗浄する際、オーバーフローした溶剤の
蒸気発生部7への還流を阻止することで、蒸気発生部7
の溶剤温度が低下しなくなり、蒸気発生部7から蒸気洗
浄部5に所定量の溶剤蒸気を確実に供給することが可能
になる。従って、正常な蒸気洗浄作用が得られるのは勿
論、溶剤蒸気によりワークの表面温度を適正温度に高め
ることができ、冷却乾燥時にワーク表面に空気中の水分
が結露することもなくなる。
【0071】
【発明の効果】請求項1のワーク洗浄装置によれば、ケ
ーシングの前面の下部にワークを出し入れする搬出入口
を設け、この搬出入口に臨む搬出入ゾーンとワーク洗浄
ゾーンとに亙って搬送ゾーンを経由してワークを搬送す
るワーク搬送手段を設けたので、搬出入ゾーンにワーク
を搬出入する作業負荷を著しく低減することができ、し
かも、搬出入口は、ワーク洗浄ゾーンに対して側面視逆
L形の搬送ゾーンを介し、ケーシングの下部に設けられ
ているため、ワーク洗浄ゾーンから出る蒸気やガス状の
溶剤が、搬出入口から外部へ漏れるのを極力防止でき
る。従って、溶解力の優れた(作業者に触れると非常に
危険な)溶剤を安全に使用できる。
【0072】請求項2のワーク洗浄装置によれば、請求
項1と同様の効果を奏するが、チェーン部材の他端部に
カウンタウェイトを連結することで、アクチュエータの
僅かな駆動力でキャリッジを移動駆動し、また、駆動モ
ータの僅かな駆動力でワーク収容体を昇降駆動すること
ができるため、アクチュエータ及び駆動モータに安価な
ものを適用でき、ワーク搬送手段の製作コストを著しく
低減するこができ、また、キャリッジ又はワーク収容体
が移動する際にチェーン部材が弛むのを防止することが
できる。
【0073】請求項3のワーク洗浄装置によれば、請求
項1と同様の効果を奏するが、ワークを搬出入ゾーンと
搬送ゾーンの鉛直部を昇降させる際においては、シャッ
ター機構により、ワーク洗浄ゾーンと搬送ゾーンの境界
部を閉じて、ワーク洗浄ゾーンの蒸気或いはガス状の溶
剤が、搬出入口から外部へ漏れるのを確実に防止でき、
また、ワークをワーク洗浄ゾーンを昇降させる際におい
ては、シャッター機構により、搬送ゾーンの鉛直部と水
平部の境界部を閉じて、ワーク洗浄ゾーンの蒸気或いは
ガス状の溶剤が搬出入口から外部へ漏れるのを確実に防
止できる。
【0074】請求項4のワーク洗浄装置によれば、浸漬
洗浄部において、溶剤中にワークを浸漬して洗浄する
際、バルブ手段により溶剤通路を閉じることで、オーバ
ーフローした溶剤を蒸気発生部に還流させないようにす
ることができるため、浸漬洗浄後における浸漬洗浄部の
溶剤レベルが浸漬洗浄前に比べて低下しなくなり、次に
浸漬洗浄するワーク体積が前回浸漬洗浄したワーク体積
より小さい場合でも、次に浸漬洗浄するワーク全てを溶
剤中に完全に浸漬することができ、ワーク体積の大小に
係わらず常時正常な浸漬洗浄を実行することが可能にな
る。
【0075】また、浸漬洗浄部において、溶剤中にワー
クを浸漬して洗浄する際、オーバーフローした溶剤の蒸
気発生部への還流を阻止することで、蒸気発生部の溶剤
温度が低下しなくなり、蒸気発生部から蒸気洗浄部に所
定量の溶剤蒸気を確実に供給することが可能になる。従
って、正常な蒸気洗浄作用が得られるのは勿論、溶剤蒸
気によりワークの表面温度を適正温度に高めることがで
き、冷却乾燥時にワーク表面に空気中の水分が結露する
こともなくなる。
【0076】請求項5のワーク洗浄装置によれば、請求
項4と同様の効果を奏するが、第1モードに設定する
と、少なくとも、ワークの洗浄の際リザーバタンクの溶
剤を浸漬洗浄部に補給でき、第2モードに設定すると、
蒸気発生部の汚れた溶剤を濾過して溶剤を蒸気発生部に
戻すことができ、第3モードに設定すると、浸漬洗浄部
に溜まったスラッジを濾過して溶剤を浸漬洗浄部に戻す
ことができ、また、冷却乾燥部から回収される溶剤は、
分離器を通って水を分離させた状態で浸漬洗浄部に戻す
ことができるため、溶剤の洗浄作用が劣化するのを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワーク洗浄装置の正面
図である。
【図2】ワーク洗浄装置の背面図である。
【図3】ワーク洗浄装置の平面図である。
【図4】ワーク洗浄装置の左側面図である。
【図5】ワーク洗浄装置の右側面図である。
【図6】ワーク洗浄装置の横断面図である。
【図7】ワーク洗浄装置の縦断面図である。
【図8】冷却用集合配管の平面図である。
【図9】図9のIX−IX線断面図である。
【図10】ワーク搬送台車の左側面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】ワーク収容体の側面図である。
【図13】ワーク収容体の正面図である。
【図14】ワーク収容体の平面図である。
【図15】キャリッジの平面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 線断面図である。
【図17】図15のXVII−XVII線断面図である。
【図18】シャッター機構の平面図である。
【図19】シャッター機構の要部拡大図である。
【図20】ワーク洗浄装置の配管系の図である。
【図21】バルブ類のモード別開閉位置を示す図表であ
る。
【符号の説明】
1 ワーク洗浄装置 2 ケーシング 3 ワーク洗浄ゾーン 4 浸漬洗浄部 5 蒸気洗浄部 6 冷却乾燥部 7 蒸気発生部 8 搬出入ゾーン 9 搬送ゾーン 10 鉛直部 11 水平部 15 ワーク搬送機構 16 シャッター機構 20 搬出入口 42 ワーク収容体 43 キャリッジ 80 ロッドレスエアシリンダ 90,91 第1,第2スプロケット 92 チェーン部材 93 駆動モータ 94 カウンタウェイト 121 水分離器 122 リザーバタンク 123 ダイヤフラムポンプ 124 フィルター 130 溶剤通路 S1 電磁制御式開閉弁(バルブ手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤中にワークを浸漬して洗浄する浸漬
    洗浄部と、この浸漬洗浄部の上側にあり溶剤の蒸気でワ
    ークを洗浄する蒸気洗浄部と、この蒸気洗浄部の上側に
    ありワークを冷却乾燥させる冷却乾燥部とを上下方向に
    直列状に配設したワーク洗浄ゾーンと、蒸気洗浄部に供
    給する溶剤蒸気を発生させる蒸気発生部とを備えたワー
    ク洗浄装置において、 縦長の直方体状のケーシング内の後半部に前記ワーク洗
    浄ゾーンを配置するとともにケーシング内の前半部の下
    側部位に蒸気発生部を配置し、 前記ケーシングの前面の下部にワークを出し入れする搬
    出入口を設け、 前記ケーシング内に、その前半部の下部のうちの搬出入
    口に臨む搬出入ゾーンと、この搬出入ゾーンから鉛直に
    立ち上がりケーシング内の上端付近部を後方へ水平に延
    びてワーク洗浄ゾーンの上側部位に至る側面視逆L形の
    搬送ゾーンを設け、 前記搬出入ゾーンとワーク洗浄ゾーンとに亙って搬送ゾ
    ーンを経由してワークを搬送するワーク搬送手段を設け
    たことを特徴とするワーク洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク搬送手段は、搬送ゾーンの水
    平部を前後方向に移動可能に支持されたキャリッジと、
    このキャリッジを前後方向に移動駆動するアクチュエー
    タと、ケーシングの後端の上端付近に付設された第1ス
    プロケット及びキャリッジに付設された駆動側の第2ス
    プロケットと、第1,第2スプロケットに係合し一端部
    がワークを収容するワーク収容体に連結されたチェーン
    部材と、第2スプロケットを回転駆動する駆動モータ
    と、チェーン部材の他端部に連結されたカウンタウェイ
    トとを有することを特徴とする請求項1に記載のワーク
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク洗浄ゾーンと搬送ゾーンの境
    界部と、搬送ゾーンの鉛直部と水平部の境界部を択一的
    に閉じるシャッター機構を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載のワーク洗浄装置。
  4. 【請求項4】 溶剤中にワークを浸漬して洗浄する浸漬
    洗浄部と、その上側で溶剤の蒸気でワークを洗浄する蒸
    気洗浄部と、その上側でワークを冷却乾燥させる冷却乾
    燥部とを上下方向に直列状に配設したワーク洗浄ゾーン
    と、蒸気洗浄部に供給する溶剤蒸気を発生させる蒸気発
    生部とを備えたワーク洗浄装置において、 前記浸漬洗浄部でオーバーフローした溶剤を蒸気発生部
    に還流させる溶剤通路と、その溶剤通路を開閉するバル
    ブ手段とを備えたことを特徴とするワーク洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記浸漬洗浄部に供給する溶剤を貯留す
    るリザーバタンクと、冷却乾燥部から回収される溶剤と
    水とを分離する分離器とを備え、 ダイヤフラムポンプと複数のバルブ類とフィルターとを
    含む配管系であって、少なくとも、ワークの洗浄の際リ
    ザーバタンクの溶剤を浸漬洗浄部に補給する第1モード
    と、蒸気発生部の汚れた溶剤を濾過して溶剤を蒸気発生
    部に戻す第2モードと、浸漬洗浄部に溜まったスラッジ
    を濾過して溶剤を浸漬洗浄部に戻す第3モードとに切換
    え可能な配管系を設けたことを特徴とする請求項4に記
    載のワーク洗浄装置。
JP31544496A 1996-11-11 1996-11-11 ワーク洗浄装置 Pending JPH10137700A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152231A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Nidec Sankyo Corp 洗浄装置

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JP2007152231A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Nidec Sankyo Corp 洗浄装置

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