JPH10136862A - 燻蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処理方法 - Google Patents

燻蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処理方法

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JPH10136862A
JPH10136862A JP8293992A JP29399296A JPH10136862A JP H10136862 A JPH10136862 A JP H10136862A JP 8293992 A JP8293992 A JP 8293992A JP 29399296 A JP29399296 A JP 29399296A JP H10136862 A JPH10136862 A JP H10136862A
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fumigation
air supply
processing chamber
fumigation gas
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Kazuhiko Shimizu
和彦 清水
Takayuki Goma
貴之 郷間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構成で、製造コストをかけずに、燻蒸
処理後の排気作業における省力化及び安全確保を図るこ
とができる燻蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及
び燻蒸処理方法を提供する。 【解決手段】 処理室1に、空調用給排気口1a,b、
ホルマリン排気口1c、処理室側接続口13,14を設
ける。給排気口1a,1bを、給排気用ダンパー3,4
を備えたダクトを介して空調機に接続する。ホルマリン
排気口1cを、電動バタフライ弁6及びホルマリン排気
ダンパー7を備えたダクトを介してホルマリン排気ファ
ン5に接続する。台車16上に液晶操作パネル17、ユ
ニット側接続口18,19を設ける。台車16内に燻蒸
ガス供給部20、空気供給部21を設ける。燻蒸ガス供
給部20、空気供給部21をユニット側接続口18,1
9に接続し、接続ダクト23を介して処理室側接続口1
3,14に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、製薬工
場、動物舎、研究施設、美術館、博物館、倉庫等におい
て、系全体の室圧コントロールを乱すことなく、一室あ
るいは多室のホルマリン燻蒸ガスによる滅菌を行うため
の燻蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品の製造工場、動物舎、研究施設等
においては、多数の製剤作業室、動物室、実験室等を備
え、自動制御装置によって制御される空調機、ダンパ及
び弁等によって、各室内の空気の清浄度、温度、湿度、
気圧等が管理されている。例えば、抗生物質を製剤する
無菌作業室においては、外部からの汚染空気の侵入を防
止するとともに、抗生物質の流出による外部への汚染拡
散を防止する必要がある。このため、かかる作業室を有
する施設では、エアロックを設けて室内を正圧にして外
部からの汚染を防止し、またエアロック自体を負圧にし
て抗生物質の外部への拡散を防止している。
【0003】ところで、上記のような施設の室内におい
ては、雑菌が繁殖しやすく、しかもその繁殖を防ぐ必要
性が高いため、定期的に各室内の滅菌処理が施されてい
る。かかる滅菌処理として、従来からホルマリンによる
燻蒸処理が一般的に行われているが、この燻蒸処理を行
うためのシステムを以下に説明する。すなわち、各燻蒸
処理の対象となる処理室には、空調用の給気口及び排気
口と、ホルマリン燻蒸ガス用のホルマリン排気口が設け
られている。空調用の給気口及び排気口には、給気ダク
ト及び排気ダクトを介して空調機が接続され、これら給
排気ダクトにはそれぞれ空気流量調整用のダンパーが設
けられている。この空気流量調整用ダンパーとしてはロ
ーリークダンパーが用いられる。
【0004】また、各燻蒸処理対象室のホルマリン排気
口には、ホルマリン排気ダクトを介してホルマリン排気
ファンが接続され、このホルマリン排気ダクトにはホル
マリン排気ダンパーが設けられている。このホルマリン
排気ダンパーとしては、風量調整用ダンパーが用いられ
ている。
【0005】以上のような燻蒸処理システムにおける燻
蒸処理の手順は以下の通りである。まず、燻蒸処理の準
備のために、給気口、排気口及びホルマリン排気口をオ
ーニングする。このオーニングとは、空気流量調整用ダ
ンパーとして用いられるローリークダンパーやホルマリ
ン排気ダンパーとして用いられる風量調整用ダンパー
は、閉状態であってもホルマリン燻蒸ガスがリークする
ので、これを完全に防止するために給排気口をビニール
シートやガムテープでシールし、室を完全に密封するこ
とをいい、作業者が室内に入って手作業で行うものであ
る。
【0006】以上のように燻蒸処理対象室を完全に密封
した上で、室内においてホルマリンを燻蒸させ、ホルマ
リン燻蒸ガスによって滅菌処理を行う。その後、マスク
等の保護具を着用した作業者が室内に入り空調系の給排
気口及びホルマリン排気口のオーニングを外した後、室
圧を監視しながら、手動装置によって給気口の空気流量
調整用ダンパー及びホルマリン排気ダンパーを開方向に
作動させ、ホルマリン排気ファンによってホルマリン燻
蒸ガスをすみやかに室外に排気する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような燻蒸処理には、次のような問題点があった。すな
わち、燻蒸処理後にホルマリン燻蒸ガスを排気する際、
給排気口及びホルマリン排気口のオーニングを外す必要
があるため、作業者はホルマリン燻蒸ガスが充満した室
内に入らなければならず、作業に手間がかかるととも
に、作業者が毒性のあるガスに晒されるという危険があ
る。
【0008】これに対処するため、空気流量調整用ダン
パーとしてノンリークダンパーを用い、自動制御装置に
よるダンパー操作のみによって完全な密封状態を実現で
きるようにし、手作業によるオーニングを省略すること
も考えられる。しかし、ノンリークダンパーは、完全な
密封を実現するために特別の構造を必要とするので、通
常のダンパーやローリークダンパーに比べて非常に高価
となる。また、ノンリークダンパーは、完全な開状態か
完全な閉状態の二つのモードしか選択できないON・O
FFダンパーであるため、空気流量を調節するために
は、同一管内にさらに通常の比例動作ダンパーを設ける
必要がある。従って、各燻蒸対象室すべてにノンリーク
ダンパーを使用すると、部材数の増加により構造が複雑
化するとともに、ダクト経路の密封化(溶接など)を要
するため、製造コストがかかることになる。
【0009】また、空気の供給によるホルマリン排気を
行う上記従来技術と異なり、室内のホルマリン燻蒸後、
燻蒸ガスのホルムアルデヒドをアンモニアガスと循環混
合させて中和するという技術も存在する。しかし、かか
る方法では、ホルマリンに加えて、アンモニアという毒
性のある物質を扱わなければならず、構成が複雑化する
とともに危険性が高い。また、安全性の点から、中和に
必要な使用量を厳密に制御監視しなければならないた
め、空気供給による排気監視を行う場合に比べて装置に
要求される精密さが高く、コスト高となる。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その目的は、単
純な構成で、製造コストをかけずに、燻蒸処理後の排気
作業における省力化及び安全確保を図ることができる燻
蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処理方
法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明である燻蒸給気ユニットは、
燻蒸処理の給気対象となる室の外部に移動可能に設けら
れた燻蒸給気ユニット本体と、このユニット本体に設置
されて前記室内に外部の空気を送り込む空気供給装置と
を備え、この空気供給装置は、前記室外の空気を吸引し
て送り出す送風ファンと、この送風ファンの吐出側に設
けられた給気経路と、この給気経路の先端に設けられ、
前記室側の開口部に接続する接続部とを備えていること
を特徴とする。
【0012】以上のような請求項1記載の発明では、燻
蒸給気ユニットの給気経路の接続部を、室側の開口部に
接続し、この給気経路を介して送風ファンによって室外
部の空気を室内に送り込む。このように、一般の空調経
路とは別の経路で、燻蒸ガス排気用の空気の供給を行う
ことができるので、燻蒸処理後に空調経路の密封を外す
ことなく、燻蒸ガスの排気が可能となる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の燻
蒸給気ユニットにおいて、前記ユニット本体には、薬品
の燻蒸ガス発生装置と、前記燻蒸ガス発生装置からの燻
蒸ガスを前記室内に供給する燻蒸ガス供給装置とが設置
されていることを特徴とする。
【0014】以上のような請求項2記載の発明では、燻
蒸ガスの供給を、室外の燻蒸給気ユニットから個々の室
ごとに行うことができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の燻
蒸給気ユニットにおいて、前記燻蒸ガス供給装置は、前
記燻蒸ガス発生装置に接続された燻蒸ガス循環ファン
と、前記燻蒸ガス循環ファンの吐出側に接続された燻蒸
ガス送出経路と、前記燻蒸ガス循環ファンの吸気側に接
続された燻蒸ガス吸気経路と、前記燻蒸ガス送出経路及
び前記燻蒸ガス吸気経路の先端に設けられ、前記室側の
開口部に接続する接続部とを備えていることを特徴とす
る。
【0016】以上のような請求項3記載の発明では、燻
蒸ガス送出経路及び燻蒸ガス吸気経路の接続部を室側の
開口部に接続し、この燻蒸ガス送出経路と燻蒸ガス吸気
経路とを介して、燻蒸ガス循環ファンによって室内に燻
蒸ガスを強制循環させるので、室内に燻蒸ガスを行き渡
らせることができる請求項4記載の発明は、請求項3記
載の燻蒸給気ユニットにおいて、前記燻蒸ガス送出経路
及び前記燻蒸ガス吸気経路の少なくとも一方が、前記空
気供給経路と共通の経路で前記室に接続され、前記室に
対する前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガス吸気経路
の連通と、前記室に対する前記空気供給経路の連通とを
切換える切換装置を備えていることを特徴とする。
【0017】以上のような請求項4記載の発明では、燻
蒸ガス送出経路及び燻蒸ガス給気経路と空気供給経路と
を共用させているので、構造が簡素化されるとともに、
処理室との接続部が少なくなる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の燻
蒸給気ユニットにおいて、前記燻蒸ガス発生装置、前記
燻蒸ガス循環ファン、前記送風ファン及び前記切換装置
の作動を操作する操作盤を備えていることを特徴とす
る。
【0019】以上のような請求項5記載の発明では、燻
蒸給気ユニット側の操作盤によって、燻蒸作業及び燻蒸
ガス排気作業を制御することができるので、室に応じた
燻蒸時間、滅菌時間、排気時間等の調節が容易となる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の燻蒸給気ユニットにおいて、前記ユ
ニット本体は、台車上に構成されていることを特徴とす
る。
【0021】以上のような請求項6記載の発明では、ユ
ニット本体が台車上に設けられているので、各室への移
動を容易かつ迅速に行うことが可能となる。
【0022】請求項7記載の発明は、空調用の給気口及
び排気口と、前記空調用の給気口及び排気口にそれぞれ
接続された空調経路と、前記空調経路に設けられたダン
パーと、燻蒸処理後の燻蒸ガスを排気する燻蒸ガス排気
口と、前記燻蒸ガス排気口に接続された燻蒸ガス排気経
路と、前記燻蒸ガス排気経路に設けられた弁とを備えた
処理室において、前記空調経路及び前記燻蒸ガス排気経
路とは別個に、燻蒸ガスと燻蒸ガス排気用の空気とを供
給可能な開口部を備えていることを特徴とする。
【0023】以上のような請求項7記載の発明では、空
調経路とは別の経路で、燻蒸ガス及びこれの排気用空気
を供給することができるので、燻蒸処理後に空調経路の
密封を外すことなく連続して燻蒸ガスの排気が可能とな
る。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項7記載の処
理室において、前記開口部は、処理室外部との間で燻蒸
ガスが循環可能となるように、少なくとも2つ形成され
ていることを特徴とする。
【0025】以上のような請求項8記載の発明では、開
口部が2つ形成されているので、処理室と処理室外部と
の間で、燻蒸ガスを強制循環させることができる。従っ
て、開口部を低い位置に設けても、処理室内に燻蒸ガス
を行き渡らせることができる。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項7又は請
求項8記載の処理室において、前記開口部は、前記処理
室の外壁に埋め込まれた箱状体内に設けられ、前記箱状
体の表側には、扉が設けられていることを特徴とする。
【0027】以上のような請求項9記載の発明では、開
口部が箱状体に収容され、通常時には扉によって覆われ
ているので、処理室の外観が良好となる。
【0028】請求項10記載の発明では、請求項7〜9
のいずれか1項に記載の処理室において、前記処理室内
の圧力を表示する圧力計が、そのメータ部分のみが表に
露出するように、前記箱状体の外装に埋め込まれている
ことを特徴とする。
【0029】以上のような請求項10記載の発明では、
圧力計がメータ部分を除いて箱状体内部に埋め込まれて
いるので、凹凸が目立たなくなり、外観が良好となる。
【0030】請求項11記載の発明である燻蒸処理装置
は、燻蒸処理及び給気対象となる処理室に、空調用の給
気口及び排気口と、前記空調用の給気口及び排気口にそ
れぞれ接続された空調経路と、燻蒸処理後の燻蒸ガスを
排気する燻蒸ガス排気口と、前記燻蒸ガス排気口に接続
された燻蒸ガス排気経路と、前記燻蒸ガス排気経路に設
けられた弁と、燻蒸ガスと燻蒸ガス排気用の空気とを供
給可能な開口部とが設けられ、前記処理室外部に設けら
れた燻蒸給気ユニットに、処理室外部の空気を処理室内
に送り込む空気供給装置と、薬品の燻蒸ガス発生装置
と、燻蒸ガス発生装置からの燻蒸ガスを処理室内に供給
する燻蒸ガス供給装置とが設けられ、前記弁の開閉制御
手段と、前記空気供給装置の作動を制御する空気供給制
御手段と、前記燻蒸ガス発生装置の作動を制御する燻蒸
ガス発生制御手段と、前記燻蒸ガス供給装置の作動を制
御する燻蒸ガス供給制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0031】以上のような請求項11記載の発明では、
給気口及び排気口をオーニングすることによって処理室
の空調経路を密封する。燻蒸ガス発生制御手段によって
燻蒸ガス発生装置を起動し、燻蒸ガスを発生させる。燻
蒸ガス供給制御手段によって燻蒸ガス供給装置を起動
し、発生した燻蒸ガスを処理室内に送り込む。燻蒸処理
後、燻蒸ガス発生制御手段及び燻蒸ガス供給制御手段に
よって、燻蒸ガス発生装置及び燻蒸ガス供給装置を停止
する。弁の開閉制御手段によって弁を開き、燻蒸ガス排
気経路を開く。空気供給制御手段によって空気供給装置
を起動し、燻蒸ガス排気用の空気を処理室内に供給する
と、燻蒸ガスが燻蒸ガス排気経路を介して排気される。
燻蒸ガス排気後、空気供給制御手段によって空気供給装
置を停止し、弁の開閉手段によって弁を閉じ、燻蒸ガス
排気経路を閉鎖する。給気口及び排気口のオーニングを
外すことによって処理室の空調経路を開封し、空調を再
開する。
【0032】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の燻蒸処理装置において、前記空気供給装置は、処理室
外部の空気を吸引して送り出す送風ファンと、前記送風
ファンの吐出側に接続された給気経路とを備え、前記燻
蒸ガス供給装置は、前記燻蒸ガス発生装置に接続された
燻蒸ガス循環ファンと、前記燻蒸ガス循環ファンの吐出
側に接続された燻蒸ガス送出経路と、前記燻蒸ガス循環
ファンの吸気側に接続された燻蒸ガス吸気経路とを備
え、前記空気供給制御手段は、前記送風ファンの作動を
制御する送風ファン制御手段を備え、前記燻蒸ガス供給
制御手段は、前記燻蒸ガス循環ファンの作動を制御する
循環ファン制御手段を備えたことを特徴とする。
【0033】以上のような請求項12記載の発明では、
燻蒸処理時は、燻蒸ガス発生制御手段によって燻蒸ガス
発生装置を起動して、燻蒸ガスを発生させ、循環ファン
制御手段によって燻蒸ガス循環ファンを起動させる。す
ると、燻蒸ガスが燻蒸ガス送出経路を介して処理室内に
送り込まれる。この燻蒸ガスは、燻蒸ガス吸気経路を介
して燻蒸ガス循環ファンによって吸引され、再び燻蒸ガ
ス送出経路を介して処理室内に送り込まれることにより
循環する。燻蒸処理後は、燻蒸ガス発生制御手段及び循
環ファン制御手段によって、燻蒸ガス発生装置及び燻蒸
ガス循環ファンを停止する。空気供給時は、送風ファン
制御手段によって送風ファンを起動し、燻蒸ガス排気用
の空気を処理室内に供給すると、燻蒸ガスが燻蒸ガス排
気経路を介して排気される。燻蒸ガス排気後、送風ファ
ン制御手段によって送風ファンを停止する。
【0034】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の燻蒸処理装置において、前記燻蒸ガス送出経路及び前
記燻蒸ガス吸気経路の少なくとも一方が、前記空気供給
経路と共通の経路で前記処理室に接続され、前記処理室
に対する前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガス吸気経
路の連通と、前記処理室に対する前記空気供給経路の連
通とを切換える切換装置を備え、前記切換装置の作動を
制御する切換制御手段を備えていることを特徴とする。
【0035】以上のような請求項13記載の発明では、
燻蒸処理時には、切換制御手段によって切換装置を駆動
し、処理室と前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガス吸
気経路とを連通させる。燻蒸処理後、空気供給への移行
時には、切換制御手段によって切換装置を駆動し、処理
室と空気供給経路とを連通させる。
【0036】請求項14記載の発明は、請求項11〜1
3のいずれか1項に記載の燻蒸処理装置において、前記
処理室内の圧力を検出する圧力検出手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0037】以上のような請求項14記載の発明では、
圧力検出手段によって検出される処理室内の圧力を監視
しながら、弁の開閉制御手段、空気供給制御手段による
制御を行うことが可能となる。
【0038】請求項15記載の発明である燻蒸処理装置
は、燻蒸給気対象となる処理室内に処理室外部の空気を
送り込む燻蒸給気ユニットに、前記処理室との接続用の
ユニット側接続口を備え、前記ユニット側接続口と前記
処理室との間を接続可能な接続ダクトを備え、前記ユニ
ット側接続口と前記接続ダクトとの連結部分には、互い
に当接するフランジが形成され、互いに当接した前記フ
ランジを周囲から覆う環状の締結具が、その一部に設け
られた軸を支点として開閉可能に、且つその開閉端をネ
ジで締付固定されることによって、前記フランジ同士を
密閉圧着可能に設けられていることを特徴とする。
【0039】以上のような請求項15記載の発明では、
ユニット側接続口と接続ダクトとの連結部分に、ネジを
用いて締結具を固定することによって、処理室と燻蒸給
気ユニットとの接続を容易且つ確実に行うことができる
ので、燻蒸処理のための準備作業を迅速に行うことが可
能となる。
【0040】請求項16記載の発明である燻蒸処理装置
は、燻蒸給気対象となる処理室に、前記処理室内に処理
室外部の空気を送り込む燻蒸給気ユニットとの接続用の
処理室側接続口を備え、前記処理室側接続口と前記燻蒸
給気ユニットとの間を接続可能な接続ダクトを備え、前
記処理室側接続口と前記接続ダクトとの連結部分には、
互いに当接するフランジが形成され、互いに当接した前
記フランジを周囲から覆う環状の締結具が、その一部に
設けられた軸を支点として開閉可能に、且つその開閉端
をネジで締付固定されることによって、前記フランジ同
士を密閉圧着可能に設けられていることを特徴とする。
【0041】以上のような請求項16記載の発明では、
処理室側接続口と接続ダクトとの連結部分に、ネジを用
いて締結具を固定することによって、処理室と燻蒸給気
ユニットとの接続を容易且つ確実に行うことができるの
で、燻蒸処理のための準備作業を迅速に行うことが可能
となる。
【0042】請求項17記載の発明である燻蒸処理方法
は、処理室の空調経路を密封し、前記処理室に燻蒸ガス
を導入して前記処理室内を滅菌処理し、前記燻蒸ガス排
気経路を開き、前記処理室に、前記空調経路とは別の経
路で処理室外の空気を供給して前記燻蒸ガス排気経路か
ら燻蒸ガスを排気し、前記燻蒸ガス排気経路を閉じ、前
記空調用経路の密封を解くことを特徴とする。
【0043】以上のような請求項17記載の発明では、
燻蒸処理後に室内に入って空調経路の密封を外すことな
く、燻蒸ガス排気用の空気供給を行うことができる。
【0044】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の燻蒸処理方法において、前記燻蒸ガスの導入による前
記処理室内の滅菌処理は、燻蒸ガスを前記処理室外部と
の間で強制循環させながら行うことを特徴とする。
【0045】以上のような請求項18記載の発明では、
燻蒸ガスを循環させるので、燻蒸ガスを処理室内に行き
渡らせることができ、確実に滅菌を行うことができる。
【0046】請求項19記載の発明は、請求項17又は
請求項18記載の燻蒸処理方法において、前記空調経路
の密封及び開封、前記燻蒸ガス排気経路の開閉を処理室
内の圧力を制御しながら行うことを特徴とする。
【0047】以上のような請求項19記載の発明では、
処理室内の圧力を制御しながら空調経路、燻蒸ガス排気
経路の開閉を行うので、室圧を管理圧力に維持できる。
【0048】
【発明の実施の形態】請求項1〜19記載の発明である
燻蒸給気ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処理
方法に対応する実施の形態を、図1〜図16にしたがっ
て以下に説明する。なお、請求項に記載の操作盤は液晶
操作パネル、切換装置は燻蒸給気ユニット側の電動バタ
フライ弁とする。
【0049】(1)実施の形態の構成 本実施の形態の構成を以下に説明する。本実施の形態の
燻蒸処理装置は、図1及び図2に示すように、処理室1
及び燻蒸給気ユニット2と、これらに設けられた各部材
を制御する自動制御装置100,300によって構成さ
れている。なお、図2は、本実施の形態における中央監
視室200、自動制御装置100,300及び各構成部
材との接続関係を示す機能ブロック図であるが、自動制
御装置100,300と各構成部材との接続部分に介在
するI/O制御回路は、図示を省略する。また、処理室
1と燻蒸給気ユニット2とは、締結具31によって、接
続口に対して接続ダクトを締め付け固定することにより
互いに接続される。以下に、処理室、燻蒸給気ユニット
及び締結具のそれぞれの構成を説明する。
【0050】(a)処理室 まず、処理室1の構成を説明する。すなわち、図1、図
2に示すように、処理室1には、空調用の排気口1a及
び給気口1bが設けられ、ダクトを介して空調機1dに
接続されている。これらの空調系のダクトには、ローリ
ークダンパーである排気用ダンパー3及び給気用ダンパ
ー4が設けられ、給気系にはさらに風量センサー4aが
設けられている。空調機1d、排気用ダンパー3、給気
用ダンパー4及び風量センサー4aは、自動制御装置1
00の空調制御手段101、ダンパー開度調節手段10
2に接続され、中央監視室200に設置されるディスプ
レイ兼用の液晶操作パネル201において、監視制御可
能に構成されている。
【0051】また、処理室1にはホルマリン排気口1c
が設けられ、ダクトを介してホルマリン排気ファン5に
接続されている。このホルマリン排気系のダクトには、
電動バタフライ弁6及びホルマリン排気ダンパー7が設
けられている。この電動バタフライ弁6及びホルマリン
排気ダンパー7は、通常運転時においては常時閉になっ
ていて、ホルマリン排気経路を閉鎖している。これらの
電動バタフライ弁6、ホルマリン排気ダンパー7及びホ
ルマリン排気ファン5は、自動制御装置100の弁開閉
制御手段103、ダンパー開度調節手段104及び排気
ファン制御手段105に接続され、中央監視室200に
おいて監視制御可能に構成されている。
【0052】そして、図3〜5に示すように、処理室1
の外壁には、床から1050mmの高さに箱状体8が埋
め込まれている。箱状体8の表面上部には、空調停止操
作を行うためのスイッチ9が設けられ、自動制御装置1
00の空調制御手段101に接続されている。箱状体8
の表側の空調停止スイッチ9の下部には、蝶番によって
開閉可能に支持され、開閉操作用のレバー10aが取り
付けられた扉10が設けられている。この扉10には、
処理室1内において区分された各部屋の圧力を表示する
圧力計11が、部屋数に応じた数だけ取り付けられてい
る。この圧力計11は、そのメータ部分11aのみが外
部に露出し、本体は箱状体8の内部に突出している。ま
た、処理室1には、これらの圧力計11とは別に、室内
圧力の自動制御用の圧力検出のために、差圧検出器10
6aが設けられ、自動制御装置100の圧力検出手段1
06に接続されている。
【0053】扉を開くと露出する箱状体8内部の奥側の
面には、図4に示すように、通信用コネクタ12及び二
つの処理室側接続口13,14が設けられている。通信
用コネクタ12は、燻蒸給気ユニット2との接続用のコ
ネクタであり、自動制御装置300に接続されている。
処理室側接続口13,14は、燻蒸給気ユニット2から
のホルマリン燻蒸ガスの循環及びホルマリン燻蒸ガス排
気用空気の供給のために設けられた筒状体であり、一方
が第1の処理室側接続口13、他方が第2の処理室側接
続口14となっている。これらの処理室側接続口13,
14の表側端部には、図5に示すように、フランジ13
a,14aが形成されているが、通常時は、取り外し可
能な蓋15によって密封されている。
【0054】(b)燻蒸給気ユニット 以上のような構成を有する個々の処理室1に対して接続
される燻蒸給気ユニット2の構成を以下に説明する。す
なわち、この燻蒸給気ユニット2は、図6、図7に示す
ように、底面にキャスター16aを有する筐体である台
車16上に構成されている。この台車16の上部には、
液晶操作パネル17が設けられるとともに、第1のユニ
ット側接続口18及び第2のユニット側接続口19が形
成されている。ユニット側接続口18,19には、接続
ダクトが接続されるが、その接続部分は上記処理室側接
続口13,14と同様にフランジ18a,19aが形成
されている。
【0055】台車16内は、図8〜10に示すように、
燻蒸ガス供給部20と、空気供給部21とに分けて構成
されている。まず、燻蒸ガス供給部20においては、燻
蒸ガス発生装置22にホルマリン循環ファン23が接続
されている。ホルマリン循環ファン23の吐出側にはホ
ルマリン送出配管24が接続され、吸気側にはホルマリ
ン吸気配管25が接続されている。そして、ホルマリン
送出配管24には、第1のユニット側接続口18が接続
され、ホルマリン吸気配管25には、第2のユニット側
接続口19が接続されている。ホルマリン送出配管25
には、流量調整バルブ27が設けられ、内部を流れるホ
ルマリン燻蒸ガスの流量を調節可能となっている。これ
らのホルマリン送出配管24及びホルマリン吸気配管2
5には、ホルマリン蒸気の結露防止のために、テープヒ
ータ24aが巻かれている。
【0056】燻蒸ガス発生装置22は、一定量のホルマ
リン溶液を収容可能なホルマリンタンクと、このホルマ
リンタンク内のホルマリンを燻蒸する電気ヒータを備え
たホルマリンガス発生釜を有している。この電気ヒータ
の温度はヒータ本体内蔵のサーモスタットによって調整
可能に設けられている。
【0057】一方、空気供給部21はインバータ付送風
ファン28を有し、このインバータ付送風ファン28の
吸気側にHEPAフィルタ(high efficie
ncy particulate air filte
r)26が配設されている。インバータ付送風ファン2
8の吐出側は空気供給経路であり、この経路にはチャン
バ29、電動バタフライ弁30が設けられている。この
空気供給経路は、チャンバ29において分岐され、それ
ぞれ電動バタフライ弁30を介してユニット側接続口1
8,19に接続されている。
【0058】さらに、ホルマリン循環ファン23、流量
調整バルブ27、インバータ付送風ファン28及び電動
バタフライ弁30を作動させる駆動源として、それぞれ
別個のモータが設けられ、液晶操作パネル17及び自動
制御装置300において制御可能に設けられている。こ
のような燻蒸給気ユニット2からは、ユニット側の液晶
操作パネル17及び処理室1側の通信用コネクタ12を
介して、それぞれのモータや電気ヒータ等を、自動制御
装置300における燻蒸ガス発生制御手段301、循環
ファン制御手段302、調整バルブ制御手段303、送
風ファン制御手段304、切換制御手段305に接続す
るための接続ケーブル(図示せず)が引き出されてい
る。
【0059】(c)締結具 なお、処理室側接続口13,14及びユニット側接続口
18,19に対する接続ダクト33の接続は、以下のよ
うな締結具31を用いる。すなわち、この締結具31
は、図11、図12に示すように、接続口側のフランジ
13a,14a,18a,19aと接続ダクト33側の
フランジとを覆うリング状に形成されている。そして、
この締結具31は、その一部に設けられた軸31aを中
心として、半円部分に分かれて開閉可能に設けられ、そ
の開閉端31bがネジ32によって締付可能に設けられ
ている。
【0060】(2)実施の形態の作用 以上のような構成を有する本実施の形態の作用を、
(a)準備作業、(b)燻蒸作業、(c)ホルマリン排
気作業、(d)通常運転への復帰作業とに分けて説明す
る。なお、これら一連の作業は図14の説明図に示す所
定の順序にて行われるが、この図の最下段に示すよう
に、すべてを自動化することが可能である。また、図1
5に示すように、中央監視室内200の液晶操作パネル
201、燻蒸供給ユニット2の液晶操作パネル17に
は、各工程の設定、選択用の画面が表示される。
【0061】(a)準備作業 まず、ホルマリン燻蒸のための準備作業を説明する。す
なわち、燻蒸作業を行う前には、中央監視室内200の
液晶操作パネル201において「燻蒸モード」を選択又
は処理室側の箱状体8の空調停止スイッチ9を押し、空
調制御手段101、ダンパー開度調節手段102による
制御を行い、処理室1の室圧を一定に保ちつつ、排気用
ダンパー3及び給気用ダンパー4を閉めることによっ
て、当該室内の空調を停止させる。そして、空調用の排
気口1a及び給気口1bに対して、従来と同様にオーニ
ングを行うとともに、作業員の出入り用のドアを目張り
して室を密封する。なお、処理室1内が複数に区分され
ている場合には、室間のドアは開いた状態として、個々
の区分室内のすべてにホルマリン燻蒸ガスが行き渡るよ
うにする。
【0062】次に、燻蒸給気ユニット2における燻蒸ガ
ス発生装置22のホルマリンタンクに、所定量のホルマ
リン溶液を注入する。そして、この燻蒸給気ユニット2
を処理室1の箱状体8の前まで移動し、ユニット側接続
口18,19に対して、それぞれ接続ダクト33の一端
を接続する。そして、箱状体8の扉10を開いて、処理
室側接続口13,14の蓋15を取り外し、それぞれに
前記接続ダクト33の他端を接続する。
【0063】かかる接続ダクト33の接続は、締結具3
1を用いて以下のように行う。すなわち、図12、図1
3に示すように、締結具31を軸31aを支点として開
き、接続口及びダクトの両フランジを合わせた円周部分
に被せることによって、接合面の隙間を覆う。そして、
締結具31の開閉端31bをネジ32によって締め付け
ることによって、両フランジを互いに密閉固定する。
【0064】さらに、燻蒸給気ユニット2から引き出さ
れた接続ケーブルのソケットを、処理室1の箱状体8に
設けられた通信用コネクタ12に差し込む。すると、図
15に示すように、処理室1に対応した燻蒸操作画面が
液晶操作パネル17に表示される。
【0065】(b)燻蒸作業 以上のような準備作業の後に、燻蒸作業を行う。すなわ
ち、液晶操作パネル17の画面から「燻蒸開始」を選択
すると、燻蒸ガス発生制御手段301及び循環ファン制
御手段302によって、燻蒸ガス発生装置22の電気ヒ
ータ、ホルマリン循環ファン23のモータが通電する。
すると、燻蒸ガス発生装置22においてホルマリン燻蒸
ガスが発生し、このガスがホルマリン循環ファン23に
よって送り出され、ホルマリン送出配管24、第1のユ
ニット側接続口18、接続ダクト33及び第1の処理室
側接続口13を介して処理室に流入するので、室内の滅
菌処理が開始される。
【0066】室内流入後のホルマリン燻蒸ガスは、第2
の処理室側接続口14から吸気され、接続ダクト33、
第2のユニット側接続口19及びホルマリン吸気配管2
5を介してホルマリン循環ファン23の吸気側に戻り、
吐出側から送り出されることによって再び処理室1に流
入する。ホルマリン燻蒸ガスの送出量の調節は、調整バ
ルブ制御手段303によって、ホルマリン送出配管24
に設けられた流量調整バルブ27を制御することにより
行われる。
【0067】この後、燻蒸ガスを室内に充満させた状態
で、一定時間放置して滅菌を行う。供給されるホルマリ
ン燻蒸ガスの濃度は、あらかじめホルマリンタンク22
に投入されるホルマリン溶液量によって決定されるの
で、所定濃度に達していない時には、追い焚きを行う。
【0068】(c)ホルマリン排気作業 以上のように燻蒸処理による滅菌を行った後、作業者が
室内に入ることなく、ホルマリン燻蒸ガスの排気作業を
行う。すなわち、燻蒸給気ユニット2における液晶操作
パネル17からホルマリン排気工程の開始を選択する
と、弁開閉制御手段103及びダンパー開度調節手段1
04によってホルマリン排気系の電動バタフライ弁6及
びホルマリン排気ダンパー7のモータが通電し弁開状態
となるとともに、排気ファン制御手段105によってホ
ルマリン排気ファン5のモータが通電する。
【0069】また、切換制御手段305によって、燻蒸
給気ユニット2側の電動バタフライ弁30が通電し弁開
状態となるとともに、送風ファン制御手段304によっ
てインバータ付送風ファン28のモータが通電し、HE
PAフィルタ26を介して外気が取り入れられ、ユニッ
ト側接続口18,19、接続ダクト33及び処理室側接
続口13,14を介して処理室1内に空気が流入する。
すると、流入する空気及びホルマリン排気ファン5の吸
引によって、ホルマリン燻蒸ガスはホルマリン排気口1
cから排気される。
【0070】かかる排気作業中は、送風ファン制御手段
304、ダンパー開度調節手段102,104、排気フ
ァン制御手段105により、インバータ付送風ファン2
8、ホルマリン排気ファン5及びホルマリン排気ダンパ
ー7が制御され、給気量、排気量のコントロールが行わ
れるとともに、室圧が一定に保たれる。
【0071】(d)通常運転への復帰作業 以上のように、処理室1内からホルマリン燻蒸ガスが完
全に排気された後、弁開閉制御手段103及びダンパー
開度制御手段104によって、電動バタフライ弁6及び
ホルマリン排気ダンパー7が閉状態とされ、排気ファン
制御手段105によってホルマリン排気ファン5が停止
する。このように、ホルマリン燻蒸ガスが室内からなく
なった状態で、作業員が室内に入って空調用の排気口1
a及び給気口1bのオーニングを外す。さらに、空調制
御手段101及びダンパー開度制御手段102によっ
て、空調機1d、排気用ダンパー3及び給気用ダンパー
4が制御されることにより、室圧が一定に保たれなが
ら、通常運転への復帰が行われる。
【0072】なお、図15に示すように、処理室におけ
る室圧、燻蒸開始と終了、滅菌時間、排気時間、排気開
始と終了、通常運転への復帰等は、常に、燻蒸給気ユニ
ット2側の液晶操作パネル17又は中央監視室200の
液晶操作パネル201に表示され監視される。また、燻
蒸時間の設定、排気時間の設定等は、あらかじめ各室ご
とに設定されたプログラムに基づいて行うこともできる
し、図16に示すように、液晶操作パネル17の画面か
ら入力する数値に基づく運転や、設定変更、一時停止等
を行うこともできる。さらに、安全性を考慮して、異常
発生時には自動停止させることも可能である。
【0073】(3)実施の形態の効果 以上のような本実施の形態の効果は以下の通りである。
【0074】処理室1内の燻蒸作業と、その後のホル
マリン燻蒸ガスの排気作業を、燻蒸給気ユニット2を用
いて、空調系の給排気口1a,1bとは別の経路で連続
して自動的に行うことができるので、オーニングを外す
ために、作業者がホルマリン燻蒸ガスの充満した室内に
入るという危険がなくなる。
【0075】個々の処理室1の外部から、燻蒸給気ユ
ニット2によって、燻蒸作業及びホルマリン燻蒸ガス排
気作業を行うので、多数の処理室1に対して統一的に行
う場合に比べて、燻蒸時間、燻蒸ガス排気用空気の流
量、排気時間等の調節が容易となる。特に、本実施の形
態は、自動制御装置100、300により制御可能に設
けられるとともに、液晶操作パネル17を用いた操作が
可能なので、作業者の労力は大幅に軽減される。
【0076】また、個々の処理室の前に燻蒸給気ユニッ
ト2をセットして作業を行うので、多数の処理室1に対
して統一的に行う場合に比べて、誤って目的の処理室以
外の室に対して処理を行ってしまう可能性がなくなる。
【0077】燻蒸給気ユニット2と自動制御装置10
0,300とは、通信用コネクタ12によって接続さ
れ、燻蒸給気ユニット2の制御と空調系の制御とを関連
づけて行うことができるので、運転の確実性、安全性が
確保される。そして、系全体の室圧コントロールを乱す
ことがないので、燻蒸処理を行っていない他の処理室や
処理室外部への影響を防ぐことができる。
【0078】ユニット側接続口18,19、処理室側
接続口13,14は、ホルマリン燻蒸ガスの循環用に
も、燻蒸ガス排気用空気の供給用にも用いているので、
多数の接続口を設ける必要がなく、構造が単純化できる
とともに、接続ダクト33による接続箇所が少なく、準
備作業に手間がかからない。
【0079】ホルマリン燻蒸ガスは空気よりも重い
が、本実施の形態は、燻蒸給気ユニット2のホルマリン
循環ファン23を用いてホルマリン燻蒸ガスを強制的に
循環させるので、処理室側接続口13,14を比較的低
い位置に設けても、ホルマリン燻蒸ガスを室内に行き渡
らせることができる。従って、上述のように、箱状体8
を床から1050mmの高さに設け、処理室側接続口1
3,14を低位置に配置することで、接続ダクト33の
接続がしやすくなる。
【0080】処理室側接続口13,14は、通常運転
時は、箱状体8に収容されているので外壁からの凹凸が
なくなり、低い位置に設けられていても作業者の通行の
邪魔にならず、外観が良好となる。また、圧力計11
も、そのメータ部分11aを除いて箱状体8の内部に埋
め込まれているので、凹凸が目立たなくなり外観が良好
となる。
【0081】ユニット側接続口18,19、処理室側
接続口13,14と接続ダクト33との接続は、締結具
31をネジ止めするだけでよく、特別な工具を用いる必
要がないので、接続作業が容易となる。さらに、燻蒸前
の密封作業時には従来と同様のオーニング作業を行うの
で、空調系の給気口1a側及び排気口1b側に設けるダ
ンパーは、ノンリークダンパーにする必要がなく、ロー
リークダンパーで十分であり、構成の単純化、製造コス
トの節約につながる。
【0082】単一の燻蒸給気ユニット2内に燻蒸ガス
供給部20及び空気供給部21とが、コンパクトに一体
的に構成されているので、移動に便利であるとともに、
保管や保守点検が容易となる。特に、燻蒸給気ユニット
2は台車16上に構成されているので、個々の処理室1
への移動を、容易かつ迅速に行うことができる。しか
も、燻蒸処理及び空気供給に必要な部材が全て一体的に
構成され、燻蒸ガス供給経路と空気供給経路を共用させ
て構造の単純化を図っているので、処理室側には接続口
13,14を設ける以外に特別な構成は必要としない。
従って、従来の処理室のみならず、様々な種類の室内空
間に対して、燻蒸処理及び排気用空気供給作業を容易か
つ迅速に行うことができる。
【0083】(4)その他の実施の形態 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の形状、大きさ、数、材質、種類、配置等は
適宜変更可能である。たとえば、燻蒸給気ユニット2に
おける燻蒸ガス供給部20及び空気供給部21を大出
力、大容量とし、ユニット側接続口18,19を多数組
設けることによって、同時に多数の処理室1に対する燻
蒸作業及び空気供給作業を行うことも可能である。燻蒸
給気ユニット2における空気供給用の接続口と、ホルマ
リン燻蒸ガス循環用の接続口とを、共用させずに別個に
設けることも可能である。
【0084】また、燻蒸給気ユニット2に、空気供給部
21のみを搭載したもの、又は燻蒸ガス供給部20のみ
を搭載したものも構成可能である。そして、燻蒸給気ユ
ニット2の台車16は、廊下に設けられたレール上を走
行させる構成とすることも可能である。さらに、燻蒸給
気ユニット2は台車16と分離可能に設けることもでき
る。
【0085】箱状体8における空調停止スイッチ9、処
理室側接続口13,14、圧力計11及び通信用コネク
タ12等の配置は、上記の実施の形態に限定されない。
例えば、図17及び図18に示すように、圧力計11を
扉10ではなくその上方に取り付け、処理室側接続口1
3,14を横方向に並べて配置することも可能である。
また、自動制御装置との接続用のI/O制御回路を、箱
状体8内に設けることも可能である。さらに、これらの
部材は、箱状体8に設けることには限定されず、箱状体
8以外の場所に設けることも可能であり、箱状体8を使
用しない処理室1を構成することも可能である。
【0086】ユニット側接続口18,19、処理室側接
続口13,14と、接続ダクト33との接続は、上述の
締結具31を用いる方法に限定されず、ホルマリン燻蒸
ガスの漏洩の危険性がなければ、他の方法であってもよ
い。
【0087】上記の弁(バルブ)、ダンパー、ファン、
フィルター、配管、ダクト等の材質、種類等は、公知の
様々なものが適用可能である。また、自動制御装置10
0,300は専用の回路を用いて実現することも可能で
あるが、所定のプログラムにより作動するコンピュータ
ーを用いてもよい。操作盤としての液晶操作パネル1
7,201は、LCDに限らず、CRT、プラズマ、エ
レクトロルミネッセンス、LEDなど様々なものが適用
可能であり、操作盤を機械的なスイッチによって構成す
ることもできる。
【0088】さらに、燻蒸処理に用いる薬品は、ホルマ
リンに限定されるものではなく、室内の滅菌処理に適し
たものであれば他の薬品であってもよい。例えば、博物
館や美術館においては、展示品の材質への影響が少ない
薬品が望ましいので、殺菌には臭化メチル・フッ化サル
フリル、殺菌に酸化エチレンと臭化メチルの混合剤が多
く使用され、展示品の生物劣化防除にはホルムアルデヒ
ドが多く使用されている。また、穀類、飼料、果実等を
保管する倉庫や輸送用のコンテナの燻蒸には、保管・輸
送される農産物の種類に応じて、液体青酸や青酸ソー
ダ、臭化メチル、二硫化炭素等が用いられる。なお、こ
のような通常の倉庫のみならず、一般消費者や企業を対
象に家財、衣類、書類などの非商品を保管するトランク
ルームにおいても、微生物・細菌類による保管品の変質
を防止するため、本発明による燻蒸処理が有効である。
【0089】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、単純な構
成で、製造コストをかけずに、燻蒸処理後の排気作業に
おける省力化及び安全確保を図ることができる燻蒸給気
ユニット、処理室、燻蒸処理装置及び燻蒸処理方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燻蒸処理装置の一つの実施の形態にお
ける各部の接続関係を示す構成図である。
【図2】図1の実施の形態における中央監視室、自動制
御装置及び各構成部材との接続関係を示す機能ブロック
図である。
【図3】図1の実施の形態における処理室の箱状体の扉
を閉じた状態を示す正面図である。
【図4】図3の箱状体の扉を開いた状態を示す正面図で
ある。
【図5】図3の箱状体の側面側縦断面図である。
【図6】図1の実施の形態における燻蒸給気ユニットの
外観を示す側面図である。
【図7】図6の燻蒸給気ユニットの外観を示す正面図で
ある。
【図8】図6の燻蒸給気ユニットの内部構成を示す側面
透視図である。
【図9】図6の燻蒸給気ユニットの内部構成を示す平面
透視図である。
【図10】図6の燻蒸給気ユニットの内部構成を示す正
面透視図である。
【図11】図1の実施の形態に用いる締結具を示す正面
図である。
【図12】図11の締結具を用いて接続口に接続ダクト
を固定した状態を示す断面図である。
【図13】図11の締結具を用いて接続口に接続ダクト
を固定した状態を示す斜視図である。
【図14】図1の実施の形態の燻蒸作業及びホルマリン
排気作業の手順を示す説明図である。
【図15】図6の燻蒸給気ユニットの液晶操作パネルの
表示画面の一例を示す説明図である。
【図16】図6の燻蒸給気ユニットの液晶操作パネルの
表示画面の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の燻蒸処理装置の他の実施の形態にお
ける処理室の箱状体の扉を閉じた状態を示す正面図であ
る。
【図18】図17の箱状体の側面側縦断面図である。
【符号の説明】
1…処理室 1a…排気口 1b…給気口 1c…ホルマリン排気口 1d…空調機 2…燻蒸給気ユニット 3…排気用ダンパー 4…給気用ダンパー 4a…風量センサー 5…ホルマリン排気ファン 6,30…電動バタフライ弁 7…ホルマリン排気ダンパー 8…箱状体 9…空調停止スイッチ 10…扉 10a…レバー 11…圧力計 11a…メータ部分 12…通信用コネクタ 13…第1の処理室側接続口 13a,14a,18a,19a…フランジ 14…第2の処理室側接続口 15…蓋 16…台車 16a…キャスター 17,201…液晶操作パネル 18…第1のユニット側接続口 19…第2のユニット側接続口 20…燻蒸ガス供給部 21…空気供給部 22…燻蒸ガス発生装置 22a…ホルマリンタンク 22b…ホルマリン発生釜 23…ホルマリン循環ファン 24…ホルマリン送出配管 25…ホルマリン吸気配管 26…HEPAフィルタ 27…流量調整バルブ 28…インバータ付送風ファン 29…チャンバ 31…締結具 31a…軸 31b…開閉端 32…ネジ 33…接続ダクト 100,300…自動制御装置 101…空調制御手段 102,104…ダンパー開度調節手段 103…弁開閉制御手段 105…排気ファン制御手段 106…圧力検出手段 106a…差圧検出器 200…中央監視室 301…燻蒸ガス発生制御手段 302…循環ファン制御手段 303…調整バルブ制御手段 304…送風ファン制御手段 305…切換制御手段

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燻蒸処理の給気対象となる室の外部に移
    動可能に設けられた燻蒸給気ユニット本体と、このユニ
    ット本体に設置されて前記室内に外部の空気を送り込む
    空気供給装置とを備え、 この空気供給装置は、前記室外の空気を吸引して送り出
    す送風ファンと、この送風ファンの吐出側に設けられた
    給気経路と、この給気経路の先端に設けられ、前記室側
    の開口部に接続する接続部とを備えていることを特徴と
    する燻蒸給気ユニット。
  2. 【請求項2】 前記ユニット本体には、薬品の燻蒸ガス
    発生装置と、前記燻蒸ガス発生装置からの燻蒸ガスを前
    記室内に供給する燻蒸ガス供給装置とが設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の燻蒸給気ユニット。
  3. 【請求項3】 前記燻蒸ガス供給装置は、前記燻蒸ガス
    発生装置に接続された燻蒸ガス循環ファンと、前記燻蒸
    ガス循環ファンの吐出側に接続された燻蒸ガス送出経路
    と、前記燻蒸ガス循環ファンの吸気側に接続された燻蒸
    ガス吸気経路と、前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガ
    ス吸気経路の先端に設けられ、前記室側の開口部に接続
    する接続部とを備えていることを特徴とする請求項2記
    載の燻蒸給気ユニット。
  4. 【請求項4】 前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガス
    吸気経路の少なくとも一方が、前記空気供給経路と共通
    の経路で前記室に接続され、 前記室に対する前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガス
    吸気経路の連通と、前記室に対する前記空気供給経路の
    連通とを切換える切換装置を備えていることを特徴とす
    る請求項3記載の燻蒸給気ユニット。
  5. 【請求項5】 前記燻蒸ガス発生装置、前記燻蒸ガス循
    環ファン、前記送風ファン及び前記切換装置の作動を操
    作する操作盤を備えていることを特徴とする請求項4記
    載の燻蒸給気ユニット。
  6. 【請求項6】 前記ユニット本体は、台車上に構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の燻蒸給気ユニット。
  7. 【請求項7】 空調用の給気口及び排気口と、前記空調
    用の給気口及び排気口にそれぞれ接続された空調経路
    と、燻蒸処理後の燻蒸ガスを排気する燻蒸ガス排気口
    と、前記燻蒸ガス排気口に接続された燻蒸ガス排気経路
    と、前記燻蒸ガス排気経路に設けられた弁とを備えた処
    理室において、 前記空調経路及び前記燻蒸ガス排気経路とは別個に、燻
    蒸ガスと燻蒸ガス排気用の空気とを供給可能な開口部を
    備えていることを特徴とする処理室。
  8. 【請求項8】 前記開口部は、処理室外部との間で燻蒸
    ガスが循環可能となるように、少なくとも2つ形成され
    ていることを特徴とする請求項7記載の処理室。
  9. 【請求項9】 前記開口部は、前記処理室の外壁に埋め
    込まれた箱状体内に設けられ、 前記箱状体の表側には、扉が設けられていることを特徴
    とする請求項7又は請求項8記載の処理室。
  10. 【請求項10】 前記処理室内の圧力を表示する圧力計
    が、そのメータ部分のみが表に露出するように、前記箱
    状体の外装に埋め込まれていることを特徴とする請求項
    7〜9のいずれか1項に記載の処理室。
  11. 【請求項11】 燻蒸処理及び給気対象となる処理室
    に、空調用の給気口及び排気口と、前記空調用の給気口
    及び排気口にそれぞれ接続された空調経路と、燻蒸処理
    後の燻蒸ガスを排気する燻蒸ガス排気口と、前記燻蒸ガ
    ス排気口に接続された燻蒸ガス排気経路と、前記燻蒸ガ
    ス排気経路に設けられた弁と、燻蒸ガスと燻蒸ガス排気
    用の空気とを供給可能な開口部とが設けられ、 前記処理室外部に設けられた燻蒸給気ユニットに、処理
    室外部の空気を処理室内に送り込む空気供給装置と、薬
    品の燻蒸ガス発生装置と、燻蒸ガス発生装置からの燻蒸
    ガスを処理室内に供給する燻蒸ガス供給装置とが設けら
    れ、 前記弁の開閉制御手段と、前記空気供給装置の作動を制
    御する空気供給制御手段と、前記燻蒸ガス発生装置の作
    動を制御する燻蒸ガス発生制御手段と、前記燻蒸ガス供
    給装置の作動を制御する燻蒸ガス供給制御手段とを備え
    たことを特徴とする燻蒸処理装置。
  12. 【請求項12】 前記空気供給装置は、処理室外部の空
    気を吸引して送り出す送風ファンと、前記送風ファンの
    吐出側に接続された給気経路とを備え、 前記燻蒸ガス供給装置は、前記燻蒸ガス発生装置に接続
    された燻蒸ガス循環ファンと、前記燻蒸ガス循環ファン
    の吐出側に接続された燻蒸ガス送出経路と、前記燻蒸ガ
    ス循環ファンの吸気側に接続された燻蒸ガス吸気経路と
    を備え、 前記空気供給制御手段は、前記送風ファンの作動を制御
    する送風ファン制御手段を備え、 前記燻蒸ガス供給制御手段は、前記燻蒸ガス循環ファン
    の作動を制御する循環ファン制御手段を備えていること
    を特徴とする請求項11記載の燻蒸処理装置。
  13. 【請求項13】 前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸ガ
    ス吸気経路の少なくとも一方が、前記空気供給経路と共
    通の経路で前記処理室に接続され、 前記処理室に対する前記燻蒸ガス送出経路及び前記燻蒸
    ガス吸気経路の連通と、前記処理室に対する前記空気供
    給経路の連通とを切換える切換装置を備え、 前記切換装置の作動を制御する切換制御手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項12記載の燻蒸処理装置。
  14. 【請求項14】 前記処理室内の圧力を検出する圧力検
    出手段を備えていることを特徴とする請求項11〜13
    のいずれか1項に記載の燻蒸処理装置。
  15. 【請求項15】 燻蒸給気対象となる処理室内に処理室
    外部の空気を送り込む燻蒸給気ユニットに、前記処理室
    との接続用のユニット側接続口を備え、 前記ユニット側接続口と前記処理室との間を接続可能な
    接続ダクトを備え、 前記ユニット側接続口と前記接続ダクトとの連結部分に
    は、互いに当接するフランジが形成され、 互いに当接した前記フランジを周囲から覆う環状の締結
    具が、その一部に設けられた軸を支点として開閉可能
    に、且つその開閉端をネジで締付固定されることによっ
    て、前記フランジ同士を密閉圧着可能に設けられている
    ことを特徴とする燻蒸処理装置。
  16. 【請求項16】 燻蒸給気対象となる処理室に、前記処
    理室内に処理室外部の空気を送り込む燻蒸給気ユニット
    との接続用の処理室側接続口を備え、 前記処理室側接続口と前記燻蒸給気ユニットとの間を接
    続可能な接続ダクトを備え、 前記処理室側接続口と前記接続ダクトとの連結部分に
    は、互いに当接するフランジが形成され、 互いに当接した前記フランジを周囲から覆う環状の締結
    具が、その一部に設けられた軸を支点として開閉可能
    に、且つその開閉端をネジで締付固定されることによっ
    て、前記フランジ同士を密閉圧着可能に設けられている
    ことを特徴とする燻蒸処理装置。
  17. 【請求項17】 処理室の空調経路を密封し、 前記処理室に燻蒸ガスを導入して前記処理室内を滅菌処
    理し、 前記燻蒸ガス排気経路を開き、 前記処理室に、前記空調経路とは別の経路で処理室外の
    空気を供給して前記燻蒸ガス排気経路から燻蒸ガスを排
    気し、 前記燻蒸ガス排気経路を閉じ、 前記空調用経路の密封を解くことを特徴とする燻蒸処理
    方法。
  18. 【請求項18】 前記燻蒸ガスの導入による前記処理室
    内の滅菌処理は、燻蒸ガスを前記処理室外部との間で強
    制循環させながら行うことを特徴とする請求項17記載
    の燻蒸処理方法。
  19. 【請求項19】 前記空調経路の密封及び開封、前記燻
    蒸ガス排気経路の開閉を処理室内の圧力を制御しながら
    行うことを特徴とする請求項17又は請求項18記載の
    燻蒸処理方法。
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