JPH10136334A - デスクランブル装置 - Google Patents

デスクランブル装置

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Publication number
JPH10136334A
JPH10136334A JP8292002A JP29200296A JPH10136334A JP H10136334 A JPH10136334 A JP H10136334A JP 8292002 A JP8292002 A JP 8292002A JP 29200296 A JP29200296 A JP 29200296A JP H10136334 A JPH10136334 A JP H10136334A
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JP
Japan
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line
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Application number
JP8292002A
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English (en)
Inventor
Hirotsuku Katou
尋嗣 加藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分デスクランブル処理可能なラインローテ
ーション方式のデスクランブル装置を提供すること。 【解決手段】 制御手段31によりラインメモリ27,
28のリード/ライト動作が一水平同期期間毎で交互に
切り替えられる。一方、入力切り替え手段SWWより入
力されたスクランブル映像信号は、順次カウンタ23の
出力である順次カウンタ出力x2に基づいてラインメモ
リ27にライトれると共に、ローテーションカウンタ2
4の出力であるローテーションカウンタ出力y2に基づ
いてラインメモリ28よりリードされ、出力切り替え手
段SWRに供給され、部分デスクランブル処理された映
像信号が出力端子33より出力される。そして、次の一
水平同期期間では、ラインメモリ28にライトされ、ラ
インメモリ27より読み出され、以降、一水平同期期間
毎に交互にリード/ライト動作が繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクランブル処理が
施され、衛星波,地上波,或いはケーブル等のメディア
を介して配信された映像信号の受信システムに係り、特
に前記スクランブル処理方式としてラインローテーショ
ン方式を採用したCATV等の限定受信システムにおけ
るデスクランブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CATVにおける特定のTV
番組,ペイTV(映画番組等),衛星放送番組,或いは
高品位TV等の放送においては、有料による番組の放送
サービスが行われている。このため、映像信号にスクラ
ンブル処理を施すことにより、契約者(加入者ともい
う)以外による番組の視聴を制限する(秘匿放送)こと
が行われている。
【0003】映像スクランブル方式には各種の方法があ
るが、その中の1つとして秘匿性,安全性に優れたライ
ンローテーション方式と呼ばれる方式がある。このディ
ジタルスクランブル方式は、コアテック方式等に採用さ
れている。このコアテック方式は、現在、JSB(W0
W W0W)や通信衛星(CSバーン)等の放送サービ
スで、すでに運用されていて、日本における衛星放送の
標準スクランブルシステムとなっている。以下に、この
ラインローテーション(走査線内信号切り替え)方式に
よる映像スクランブル方式について説明を行う。
【0004】図9はラインローテーション(走査線内信
号切り替え)方式による映像スクランブル方式の概念に
ついて示した図である。図9(a)に示す原画面9aに
おいて、映像を構成する走査線毎にカットポイント(切
り替え点)Cがそれぞれ異なった任意の位置に設定さ
れ、その前後、即ち、図9(a)におけるカットポイン
トの右側と左側の映像部分を入れ替える(置き換える)
ことにより、図9(b)に示す如くのスクランブル画面
9bが得られる。
【0005】次に、前記ラインローテーションスクラン
ブルを映像信号レベルで見た場合について説明する。図
10はラインローテーション方式による映像スクランブ
ル処理を映像走査信号を用いて示した図である。
【0006】図10(a),(b)は、共に水平同期信
号11とカラーバースト信号12を含む1水平期間(1
H)を示した映像信号である。前記図10(a)におけ
る任意の1走査線は、図10(a)に示すように、カッ
トポイントCの左側を示す映像部分X(セグメントA)
とカットポイントCの右側を示す映像部分Y(セグメン
トB)として表現される。また、セグメントAとセグメ
ントBを合わせた走査期間が有効映像期間14となって
いる。
【0007】そして、この任意の1走査線の前記有効映
像期間14のセグメントAの期間とセグメントBの期
間、即ち、映像部分Xと映像部分Yの左右を入れ替える
ことにより、ラインローテーションスクランブルが行わ
れる。これにより、ラインローテーションスクランブル
が行われた後の1H映像信号は、図10(a)の前記映
像部分Xと映像部分Yとが入れ替わった図10(b)の
如くに表現される。このように、スクランブル映像は映
像部分Yと映像部分Xとが接合ポイントC’で接合した
ものとなっており、実運用では前記カットポイントCを
PN発生器からの乱数データを素に生成し、常時、変化
させることで、盗視聴などの海賊行為に対して安全性を
高めている。
【0008】一方、図11はスクランブル画面制御装置
の構成の一例を示したブロック図である。図11におい
て、送信系を構成する入力端子7には映像信号(前記原
画面9a)sが入力されていて、この映像信号sは、ス
クランブル処理手段1に供給されている。一方、スクラ
ンブル処理手段1には、PN(疑似乱数)発生手段2よ
りPN信号が入力されていて、スクランブル処理手段1
は、このPN(疑似乱数)信号に対応するカットポイン
トを基準(境)として前記ラインローテーション処理を
行い、スクランブル処理信号(前記スクランブル画面9
b)を生成し、伝送系を構成する通信路6を介して受信
系を構成するデスクランブル処理手段3に送出される。
【0009】また、前記PN(疑似乱数)発生手段2に
は、入力端子8からPN発生手段2の初期値を決定する
ためのスクランブル鍵Ksが供給されていて、前記PN
(疑似乱数)発生手段2には、前記伝送系を構成する通
信路6を介し、送受信系のPN発生手段(2及び4)の
同期のため、適当な周期で同じく前記スクランブル鍵K
sが供給されている。
【0010】そして、デスクランブル処理手段3は、前
記PN(疑似乱数)発生手段4からのPN信号に基づい
て前記スクランブル処理信号をデスクランブルし、映像
信号sとして出力端子テレビジョン受像機5に送出さ
れ、テレビジョン受像機5により表示される。この時、
非契約者宅においては、デスクランブル装置3は動作せ
ず(前記PN発生手段4に前記スクランブル鍵Ksが供
給されないため)、スクランブルされたままの映像信号
がテレビ受像機5に表示され、番組内容を把握(番組を
視聴)することができないようになっている。
【0011】次に、デスクランブル装置について説明を
行う。図12はラインローテーションスクランブルに対
応するデスクランブル装置の構成を示したブロック図で
ある。また、図13はデスクランブル装置の各構成要素
毎の動作を1水平同期期間毎の時間的変化として示した
ものである。
【0012】図12におけるデスクランブル装置は、図
示しないスクランブル映像信号の発生元より供給される
制御データm1に基づいて、アドレスカウンタ出力発生
手段(順次カウンタ)23に対して順次カウンタ初期値
x1を出力する順次カウンタ21と、同じく前記スクラ
ンブル映像信号の発生元より供給される制御データm2
に基づいて、アドレスカウンタ出力発生手段(ローテー
ションカウンタ)24に対して1水平同期期間毎に変化
する前記接合ポイントC’に対応したローテーションカ
ウンタ初期値y1を出力する順次カウンタ22と、アド
レスカウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23から出
力される順次カウンタ出力x2又はアドレスカウンタ出
力発生手段(ローテーションカウンタ)24から出力さ
れるローテーションカウンタ出力y2の何れか一方を選
択してラインメモリ27にアドレスデータz1として出
力するアドレスデータ切り替え手段SWAと、同じくア
ドレスカウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23から
出力される順次カウンタ出力x2またはアドレスカウン
タ出力発生手段(ローテーションカウンタ)24から出
力されるローテーションカウンタ出力y2の何れか一方
を選択してラインメモリ28にアドレスデータZ2とし
て出力するアドレスデータ切り替え手段SWBと、入力
端子32より入力されたスクランブル映像信号を前記ラ
インメモリ27(モード1)又は前記ラインメモリ28
(モード2)に選択出力する入力切り替え手段SWW
と、前記ラインメモリ27より読み出された信号(モー
ド2)または前記ラインメモリ28より読み出された信
号(モード1)の何れか一方を選択し出力端子33にデ
スクランブル映像信号として出力する出力切り替え手段
SWRと、前記図示しないスクランブル映像信号の発生
元より供給される制御データm3に基づいて前記アドレ
スデータ切り替え手段SWA,アドレスデータ切り替え
手段SWB,入力切り替え手段SWW,並びに出力切り
替え手段SWRを制御する制御手段31と、により構成
される。尚、ラインメモリ27およびラインメモリ28
は1水平同期期間毎に書き込み状態と読み出し状態の切
り替えを交互に行い、一方のラインメモリが書き込み状
態の時は、他方のラインメモリは読み出し状態となるよ
うに構成されている。
【0013】次に、動作について説明する。いま、前記
制御手段31の制御により、ラインメモリ27が書き込
み状態、ラインメモリ18が読み出し状態であるとする
と、入力切り替え手段SWWの入力端aは入力切り替え
手段SWWの出力端b(モード1)と接続され、デスク
ランブル装置に入力されるスクランブル映像信号(前記
図10(b))はラインメモリ27に入力される。さら
に、出力切り替え手段SWRの出力端aは、出力切り替
え手段SWRの入力端cに接続され、出力端子33にラ
インメモリ28の内部データであるデスクランブル映像
信号が出力される。
【0014】また、ラインメモリ27のアドレスデータ
z1はアドレスデータ切り替え手段SWAのアドレス切
り替え入力端aに接続され、ラインメモリ27はアドレ
スカウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23の出力で
ある順次カウンタ出力x2により制御されて、入力デー
タの書き込み動作を行い、ラインメモリ28のアドレス
データz2はアドレスカウンタ出力発生手段(ローテー
ションカウンタ)24の入力端bに供給され、ラインメ
モリ28は前記アドレスカウンタ出力発生手段(ローテ
ーションカウンタ)24のローテーションカウンタ出力
y2により制御されて、出力データの読み出し動作を行
う。
【0015】ここで、例えば1ライン映像信号の有効映
像のサンプリング総数を910とすると、アドレスカウ
ンタ出力発生手段(順次カウンタ)23の出力である順
次カウンタ出力x2は、0を初期値として909まで1
ずつカウントアップし、次で0にリセットされる。即
ち、0〜909のカウントアップ(インクリメント)を
繰り返す。これにより、入力されるデスクランブル信号
の1ライン有効画面は910個のサンプリングデータと
してラインメモリ27内の0〜909の各アドレスに順
次に格納されることになる。
【0016】同時に、ラインメモリ28からは、1周期
前の1水平同期期間に格納された有効画面サンプリング
データが、アドレスデータz2に基づいて読み出され
る。なお、アドレスカウンタ出力発生手段(ローテーシ
ョンカウンタ)24の出力であるローテーションカウン
タ出力y2は、接合ポイントC’(図10(b)参照)
を初期値として909まで1ずつカウントアップ(イン
クリメント)し、次で0にリセットされ、さらに1ずつ
カウントアップし、接合ポイントC’の一つ前である
(C’−1)迄カウントアップ(インクリメント)を繰
り返す。即ち、C’,…,909,0,…,(C’−
1)のカウントアップを繰り返すようになっている。こ
れにより、1周期前の1水平同期期間に格納された有効
画面サンプリングデータは、アドレスカウンタ出力発生
手段(ローテーションカウンタ)24の出力であるロー
テーションカウンタ出力y2をアドレスデータ切り替え
手段SWBの出力であるアドレスデータz2として(入
力端bと出力端cとが接続されているため)、ラインメ
モリ28内の0〜909の前記所定のアドレスから順番
に読み出されることになる。
【0017】そして、1ライン分の有効映像サンプリン
グデータについて、前記ラインメモリ27への書き込み
と、前記ラインメモリ28からの読み出しが完了する
と、次の1水平同期期間では、ラインメモリ27が読み
出し状態、ラインメモリ28が書き込み状態となる。即
ち、入力切り替え手段SWWの入力端aは入力切り替え
手段SWWの出力端c(モード2)と接続され、デスク
ランブル装置に入力されるスクランブル映像信号(図2
(b))はラインメモリ28に入力され、さらにて、出
力切り替え手段SWRの出力端aは、出力切り替え手段
SWRの入力端b(モード2)と接続され、ラインメモ
リ27の内部データが出力端子33に出力されることに
なる。
【0018】同時に、ラインメモリ28のアドレスデー
タz2は、アドレスデータ切り替え手段SWBの入力端
aと接続され、ラインメモリ28はアドレスカウンタ出
力発生手段(順次カウンタ)23の出力である順次カウ
ンタ出力x2により制御されて入力データの書き込み動
作を行い、ラインメモリ27のアドレスデータz1はア
ドレスデータ切り替え手段SWA入力端b(モード2)
と接続され、ラインメモリ27はアドレスカウンタ出力
発生手段(ローテーションカウンタ)24の出力である
ローテーションカウンタ出力y2により制御されて出力
データの読み出し動作が行われることになる。尚、図1
3から明らかなように、従来のデスクランブル装置で
は、アドレスデータ切り替え手段SWAおよびSWB各
々のモード1側選択とモード2側選択の割合が1:1
(デューティーが1:1)であり、且つラインメモリ2
7および28各々のデータの読み出しと書き込みの割合
が1:1(デューティーが1:1)であることを特徴と
する(これにより、後述する部分デスクランブルができ
ない)。
【0019】このように、ラインメモリ27,28の書
き込み(ライト)/読み出し(リード)動作を毎水平同
期期間で交互に切り替え、同時にアドレス制御をライン
メモリがライト動作の時はアドレスカウンタ出力発生手
段(順次カウンタ)23の出力である順次カウンタ出力
x2により行われ、ラインメモリがリード動作の時はア
ドレスカウンタ出力発生手段(ローテーションカウン
タ)24の出力であるローテーションカウンタ出力y2
により行われる。そして、これらは制御手段31により
映像水平同期期間に同期して制御される。
【0020】次に、ラインメモリのリード動作について
図14を参照しながら、さらに詳細な説明を行う。図1
4は水平映像ラインについての従来におけるデスクラン
ブル処理を説明するための図である。
【0021】図14において、図14(a)に示す如く
の原映像信号は、水平同期期間(1H)における有効映
像期間14内のカットポイントCを基準として、スクラ
ンブル処理(ラインローテーション)が行われる。即
ち、図14(a)における映像部分Xと映像部分Yが左
右反対に置き換えられることにより、図14(b)に示
す如くのスクランブル映像信号が得られる。また、この
図14(b)に示すスクランブル映像信号における、水
平同期期間(1H)の有効映像期間14’内の左右置き
換えられた、前記映像部分Xと映像部分Yは、接合点
C’で接合されている。
【0022】そして、この図14(b)に示すスクラン
ブル映像信号の有効映像期間14’における映像信号
(サンプリングデータ)が、現在書き込み状態にある書
き込み側ラインメモリ(ラインメモリ27または28)
に書き込まれる(ライト)際のラインメモリのアドレス
は、前記アドレスカウンタ出力発生手段(順次カウン
タ)23の順次カウンタ出力x2により制御(指定)さ
れ、これにしたがい、図14(c)に示す如くに前記書
き込み側ラインメモリに書き込まれる。即ち、スクラン
ブル映像信号の有効映像期間14’の左端を0として、
接合点C’を経て、最大909までのアドレスに対応し
て前記書き込み側ラインメモリに書き込まれる。
【0023】一方、前記ラインメモリに格納された前記
スクランブル映像信号の有効映像期間14’における映
像信号(サンプリングデータ)が、1水平同期期間(1
H)後に、書き込み側ラインメモリから読み出される側
ラインメモリとなった前記ラインメモリより読み出され
る(リードされる)際のラインメモリのアドレスは、前
記アドレスカウンタ出力発生手段(ローテーションカウ
ンタ)24の出力であるローテーションカウンタ出力y
2により制御(指定)され、読み出される。即ち、ライ
ンメモリからの前記映像信号(サンプリングデータ)の
読み出しは、前記接合点C’に相当するアドレスから開
始され、909まで増加(インクリメント)し、次に0
にリセットされて(C’−1)まで増加(インクリメン
ト)し、これに対応したサンプリングデータが前記読み
出される側ラインメモリから読み出される。つまり、図
14(d)に示す如くの順番で前記ラインメモリより読
み出される。即ち、これは、図14(d)に示す如くに
配列された前記映像信号(サンプリングデータ)を仮想
ラインメモリとして、該仮想ラインメモリの左端から、
前記映像信号(サンプリングデータ)を読み出した場合
と同等となる。以上により、図14(e)に示す如くの
デスクランブルされた有効映像期間14における映像信
号が得られる。
【0024】ところで、接合点C’はスクランブル処理
における、原映像信号の有効映像期間14の内側に設定
されたカットポイントCに対応して決まり、先に述べた
ようにカットポイントCは時間的に変化するので、前記
アドレスカウンタ出力発生手段(ローテーションカウン
タ)24のカウント開始点を決める前記ローテーション
カウンタ初期値y1を、常にスクランブル処理映像にお
ける接合点C’に一致するように動作させることで、ス
クランブル映像信号を原映像信号に復元することができ
る。尚、以上の説明(本実施の形態)においては、前記
入力端子32より入力されるスクランブル映像信号は、
NTSC方式におけるカラーサブキャリア(3.58MHz)
の4倍の標本化パルス(14.3MHz)により、前記有効映
像期間14を910の不連続な瞬時値に分解された値、
即ち、ディジタルデータであるとして説明している。
【0025】以上、従来におけるラインローションスク
ランブルデータのデスクランブル装置について説明した
が、次にこの従来におけるデスクランブル装置の運用時
における問題点について述べる。
【0026】周知の通り、CATV局は有料番組につい
てスクランブル処理を行い、契約者宅のデスクランブル
装置を動作させることで映像の復元を行い、契約者以外
には番組内容の把握ができないようにしているが、同時
に、スクランブル処理の強度をさまざまに変えて設定し
ている。これは効果制御と言われているもので、スクラ
ンブル処理の強度を弱くすることで、スクランブル映像
からの映像内容の把握がしやすくなり、スクランブル処
理の強度を高めることで映像内容の把握が困難になる。
これにより、例えば、スクランブルの強度を弱めること
で、番組内容を多少、視聴者に把握させ、番組に対する
興味を増加させ、加入促進をはかることができる。同様
に、年少者に対する教育上の配慮から、スクランブル処
理を強度に施すことにより、番組内容の把握を困難にす
ることができる。
【0027】以上の効果制御は全画面に一様に行うもの
であり、契約者におけるデスクランブル装置の動作によ
り全画面についてデスクランブル処理が行われるのが普
通(一般的)である。
【0028】ところで、最近、映像の一部分だけをデス
クランブル処理するような運用がCATV局から求めら
れている。これは、画面内の一部分についての映像を復
元するもの(部分デスクランブル処理)であり、デスク
ランブル部分の設定を様々に変えることができれば、視
聴者に対する映像サービスの多様化を図ることができ
る、というものである。しかしながら、現行のデスクラ
ンブル装置では、部分的にデスクランブルを行うことは
不可能である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、現行のデ
スクランブル装置ではスクランブル映像の一部分だけを
デスクランブル処理(部分デスクランブル)するような
運用が不可能である。しかしながら、CATVサービス
の多様化を図るため、部分デスクランブルに対応したC
ATVシステムへの要望が生じ、現在、その対応が早急
に求められるところとなっている。
【0030】そこで、本発明はこのような問題に鑑み、
CATVサービスのより多様化を実現するための部分デ
スクランブル処理に対応したラインローテーション方式
のデスクランブル装置を提供することを目的とするもの
である。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よるデスクランブル装置は、ラインローテーションスク
ランブルの施された映像信号をデスクランブルするデス
クランブル装置において、ラインローテーションスクラ
ンブルの施されたサンプリング映像信号の書き込みまた
は読み出しの動作が、一水平走査期間毎に、交互に行わ
れる第1および第2のラインメモリと、一水平走査期間
毎に動作変化する前記第1および第2のラインメモリの
内、一方が書き込み動作を行っているときには、他方が
読み出し動作を行うように制御する第1の制御手段と、
一水平走査期間毎に、最小値から順次増加するカウント
データをサイクリックに出力する第1のアドレスカウン
タと、一水平走査期間毎に、前記ラインローテーション
スクランブルのカットポイント情報より決定される所定
の値から順次増加し、最大値で初期化され、継続して前
記所定の値の1つ手前まで順次増加するカウントデータ
をサイクリックに出力する第2のアドレスカウンタと、
前記第1または第2のアドレスカウンタ出力の何れか一
方を選択し、前記第1のラインメモリのアドレス制御デ
ータとして出力する第1のアドレス切り替え手段と、前
記第1のアドレス切り替え手段の選択動作を制御する第
2の制御手段と、前記第1または第2のアドレスカウン
タ出力の何れか一方を選択し、前記第2のラインメモリ
のアドレス制御データとして出力する第2のアドレス切
り替え手段と、前記第2のアドレス切り替え手段の選択
動作を制御する第3の制御手段とを具備し、前記第1,
第2,並びに第3の制御手段は、独立して各制御を行う
ことを特徴とする。
【0032】請求項2に記載の発明によるデスクランブ
ル装置は、請求項1に記載のデスクランブル装置におい
て、前記第2の制御手段は、前記第1のラインメモリに
対して書き込みの動作が行われている期間中には、前記
ラインメモリのアドレス制御データとして前記第1のア
ドレスカウンタ出力を選択するよう、前記第1のアドレ
ス切り替え手段を制御し、前記第3の制御手段は、前記
第2のラインメモリに対して書き込みの動作が行われて
いる期間中には、前記ラインメモリのアドレス制御デー
タとして前記第2のアドレスカウンタ出力を選択するよ
う、前記第2のアドレス切り替え手段を制御することを
特徴とする。
【0033】請求項3に記載の発明によるデスクランブ
ル装置は、請求項1に記載のデスクランブル装置におい
て、前記第2の制御手段は、前記第1のラインメモリに
対して読み出しの動作が行われている期間中には、前記
ラインメモリのアドレス制御データとして前記第1のア
ドレスカウンタ出力を選択するよう、前記第1のアドレ
ス切り替え手段を制御し、前記第3の制御手段は、前記
第2のラインメモリに対して読み出しの動作が行われて
いる期間中には、前記ラインメモリのアドレス制御デー
タとして前記第2のアドレスカウンタ出力を選択するよ
う、前記第2のアドレス切り替え手段を制御することを
特徴とする。
【0034】ここで、上記請求項1から3に記載の発明
によれば、前記第2および第3の制御手段によって、1
水平走査期間におけるスクランブル映像信号に対して、
所定の期間についてのみ、デスクランブル処理を行うよ
うにしたので、テレビジョン受像機の、画面上に表示さ
れる水平方向における部分デスクランブル(横方向デス
クランブル)映像の、数および期間(部分スクランブル
画面および部分デスクランブル画面により構成される縦
縞の数および間隔)を自由に設定することができる。
【0035】請求項4に記載の発明によるデスクランブ
ル装置は、請求項1から3の何れか1に記載のデスクラ
ンブル装置において、前記ラインローテーションスクラ
ンブルの施された映像信号をデスクランブルするための
デスクランブル処理を、有効映像期間における所定の映
像ライン単位で停止させる手段を備えたことを特徴とす
る。
【0036】ここで、上記請求項4に記載の発明によれ
ば、前記第2および第3の制御手段によって、1水平走
査期間におけるスクランブル映像信号に対して、所定の
期間についてのみデスクランブル処理を行うようにする
と共に、ラインローテーションデスクランブル処理停止
の制御を機能させる期間、即ち、デスクランブル処理停
止の期間を、前記有効映像期間における所定の映像ライ
ン単位について設定(適用)するようにしたので、前記
横方向デスクランブル映像に縦方向デスクランブル制御
の施された縦横方向デスクランブル映像や、縦方向のみ
のデスクランブル映像等、様々な大きさや個数の部分デ
スクランブル映像(領域)を、テレビジョン受像機の、
画面上の任意の位置に表示することができる。
【0037】請求項5に記載の発明によるデスクランブ
ル装置は、請求項1から4の何れか1に記載のデスクラ
ンブル装置において、前記第1のアドレス切り替え手段
を制御する前記第2の制御手段,並びに前記第2のアド
レス切り替え手段を制御する前記第3の制御手段は、加
入者個々の契約に応じた加入者個別データにより生成さ
れるデスクランブル制御データに基づいて、前記第1,
並びに第2のアドレス切り替え手段をそれぞれ制御する
ことを特徴とする。
【0038】ここで、上記請求項5に記載の発明によれ
ば、加入者個々の契約に応じた加入者個別データにより
生成されるデスクランブル制御データに基づいて、部分
デスクランブル処理を行うようにしたので、加入者毎に
異なる形態の部分デスクランブル処理(横方向デスクラ
ンブル制御,縦方向デスクランブル制御,並びに縦横方
向デスクランブル制御)を行うことができる。
【0039】請求項6に記載の発明によるデスクランブ
ル装置は、請求項5に記載のデスクランブル装置におい
て、前記第2または第3の制御手段は、部分デスクラン
ブル処理を行う側の前記第1または第2のアドレス切り
替え手段の選択動作を制御する際、時間経過に伴って、
前記第1または第2のアドレス切り替え手段の選択動作
に変化を加え、表示画面上のデスクランブル映像領域を
変化させるように制御を行うことを特徴とする。
【0040】ここで、上記請求項6に記載の発明によれ
ば、前記デスクランブル制御データに視聴時間等の時間
的要素を含ませて部分デスクランブル処理を行うように
したので、例えば、時間経過に伴って部分デスクランブ
ル領域(映像)の位置を変化させたり、前記部分デスク
ランブル領域を無くしたりすることができ、これによ
り、前記部分デスクランブル処理(横方向デスクランブ
ル制御,縦方向デスクランブル制御,並びに縦横方向デ
スクランブル制御)をより多様化したサービスとして用
いることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1はラインローテーショ
ンスクランブルに対応した本発明におけるデスクランブ
ル装置の実施の形態を示したブロック図である。また、
図2は本発明である部分デスクランブル装置の各構成要
素毎の動作を1水平同期期間毎の時間的変化として示し
たものである。
【0042】図1におけるデスクランブル装置は、図示
しないスクランブル映像信号の発生元より供給される制
御データm1に基づいて、アドレスカウンタ出力発生手
段(順次カウンタ)23に対して順次カウンタ初期値x
1(0)を出力する順次カウンタ21と、同じく前記ス
クランブル映像信号の発生元より供給される制御データ
m2に基づいて、アドレスカウンタ出力発生手段(ロー
テーションカウンタ)24に対して1水平同期期間毎に
変化する前記接合ポイントC’に対応したローテーショ
ンカウンタ初期値y1を出力する順次カウンタ22と、
アドレスカウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23か
ら出力される順次カウンタ出力x2またはアドレスカウ
ンタ出力発生手段(ローテーションカウンタ)24から
出力されるローテーションカウンタ出力y2の内の何れ
か一方を選択してラインメモリ27にアドレスデータz
1として出力するアドレスデータ切り替え手段SWA
と、同じくアドレスカウンタ出力発生手段(順次カウン
タ)23から出力される順次カウンタ出力x2またはア
ドレスカウンタ出力発生手段(ローテーションカウン
タ)24から出力されるローテーションカウンタ出力y
2の内の何れか一方を選択してラインメモリ28にアド
レスデータz2として出力するアドレスデータ切り替え
手段SWBと、入力端子32より入力されたスクランブ
ル映像信号を前記ラインメモリ27(モード1)側また
は前記ラインメモリ28(モード2)側に選択出力する
入力切り替え手段SWWと、前記ラインメモリ27より
読み出された信号(モード2)側または前記ラインメモ
リ28より読み出された信号(モード1)側の内の何れ
か一方を選択し、出力端子33にデスクランブル映像信
号として出力する出力切り替え手段SWRと、前記図示
しないスクランブル映像信号の発生元より供給される制
御データm3に基づいて、前記入力切り替え手段SW
W,並びに出力切り替え手段SWRのスイッチング動作
を制御する制御手段31と、同じく前記スクランブル映
像信号の発生元より供給される制御データn1に基づい
て前記アドレスデータ切り替え手段SWAのスイッチン
グ動作を制御するアドレスデータ切り替え制御手段34
と、さらに同じく前記スクランブル映像信号の発生元よ
り供給される制御データn2に基づいて前記アドレスデ
ータ切り替え手段SWBのスイッチング動作を制御する
アドレスデータ切り替え制御手段35と、により構成さ
れる。尚、ラインメモリ27およびラインメモリ28は
1水平同期期間毎に書き込み状態と読み出し状態の切り
替えを交互に行い、一方のラインメモリが書き込み状態
の時は、他方のラインメモリは読み出し状態となるよう
に構成されている。
【0043】次に、動作について説明する。◎一般的な
動作としては、従来例で説明したデスクランブル装置
(図12,図13)とほぼ同一であるが、入力切り替え
手段SWWと、出力切り替え手段SWRと、アドレスデ
ータ切り替え手段SWAおよびSWBの動作が、ライン
メモリのリード/ライト切り替えに同期して一括して制
御される従来例と異なり、本発明の実施の形態では、入
力切り替え手段SWWおよび出力切り替え手段SWRに
対する動作制御は従来通り前記制御手段31によって行
われるに対し、アドレスデータ切り替え手段SWAに対
する動作制御,並びにアドレスデータ切り替え手段SW
Bに対する動作制御が、それぞれ独立した制御系である
アドレスデータ切り替え制御手段34,並びにアドレス
データ切り替え制御手段35により制御される点で異な
る。
【0044】即ち、従来例では、ラインメモリの書き込
み時(ライト)はアドレスカウンタ出力発生手段(順次
カウンタ)23から出力される順次カウンタ出力x2に
よって、また、読み出し時(リード)はアドレスカウン
タ出力発生手段(ローテーションカウンタ)24から出
力されるローテーションカウンタ出力y2によって行わ
れていた。これに対し、本発明の実施の形態では、ライ
ンメモリ27の読み出しまたは書き込みのためのアドレ
スデータz1の選択(切り替え動作),およびラインメ
モリ28の読み出しまたは書き込みのためのアドレスデ
ータz2の選択(切り替え動作)が、ラインメモリのリ
ード/ライトのモードとは無関係に、前記ラインメモリ
の27の読み出しまたは書き込みのためのアドレスデー
タz1の選択(前記アドレスデータ切り替え手段SWA
による切り替え動作)は、アドレスデータ切り替え制御
手段34より出力される制御信号s1によって、また、
前記ラインメモリの28の読み出しまたは書き込みのた
めのアドレスデータz2の選択(前記アドレスデータ切
り替え手段SWBによる切り替え動作)は、アドレスデ
ータ切り替え制御手段35より出力される制御信号s2
によって、それぞれ前記アドレスカウンタ出力発生手段
(順次カウンタ)23から出力される順次カウンタ出力
x2,或いは前記アドレスカウンタ出力発生手段(ロー
テーションカウンタ)24から出力されるローテーショ
ンカウンタ出力y2の何れか一方を必要に応じて、それ
ぞれ任意に切り替える(選択する)事が可能となってい
る。
【0045】これにより、例えば、図2に示す如くのタ
イミングにて、アドレスデータ切り替え手段SWAに対
する動作制御,並びにアドレスデータ切り替え手段SW
Bに対する動作制御を、それぞれ前記アドレスデータ切
り替え制御手段34およびアドレスデータ切り替え制御
手段35によって独立して行うことにより、図3(c)
に示す如くの画面中央部付近のみデスクランブルの施さ
れた映像、即ち、画面中央部付近のみ視聴可能な映像を
得ることができる。尚、図3は本発明におけるデスクラ
ンブル装置において、部分デスクランブルの施された画
面(表示映像)の一例を示した図である。また、前記図
2から明らかなように、本発明のデスクランブル装置で
は、アドレスデータ切り替え手段SWAおよびSWB各
々のモード1側選択とモード2側の選択の割合が1:1
(デューティーが1:1)となっておらず、且つライン
メモリ27および28各々のデータの読み出しと書き込
みの割合も1:1(デューティーが1:1)となってい
ない(意図的に異ならせている)。即ち、デューティー
比を変化させることにより、部分デスクランブルを行っ
ている。
【0046】以降、図4を参照しながら詳細に説明を行
う。図4は本発明のデスクランブル処理装置におけるラ
インメモリのリード動作を説明するための図である。
【0047】図4において、図4(a)に示す如くの原
映像信号は、水平同期期間(1H)における有効映像期
間14内のカットポイントCを基準としてスクランブル
処理(ラインローテーション)が行われる。即ち、図4
(a)における映像部分Xと映像部分Yが左右反対に置
き換えられることにより、図4(b)に示す如くのスク
ランブル映像信号が得られる。また、この図4(b)に
示すスクランブル映像信号における、水平同期期間(1
H)の有効映像期間14’内の左右置き換えられた前記
映像部分Xと映像部分Yは、接合点C’で接合されてい
る。
【0048】そして、この図4(b)に示すスクランブ
ル映像信号の有効映像期間14’における映像信号を、
前記図3(c)に示す如くの映像を、例えばテレビジョ
ン受像機の画面上に表示させるための映像信号にデスク
ランブルする訳である。
【0049】先ず、前記図4(b)に示すスクランブル
映像信号の有効映像期間14’における映像信号(以
降、単にスクランブル映像信号という)を、現在書き込
み状態にある書き込み側ラインメモリ(ラインメモリ2
7または28)上に書き込む。このスクランブル映像信
号の離散値(サンプリングデータ)の前記書き込み側ラ
インメモリ上への書き込み(ライト)は、前記アドレス
カウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23の順次カウ
ンタ出力x2に基づいたアドレス制御データz1にした
がって、前記ラインメモリ(ラインメモリ27または2
8)上に割り振られたメモリアドレス36に対応するア
ドレス値が、前記スクランブル映像信号の離散値毎に指
定される。
【0050】そして、前記スクランブル映像信号は、そ
の離散値毎に指定されたアドレス値にしたがい、図4
(c)に示す如くにラインメモリ(ラインメモリ27ま
たは28)上に書き込まれる。即ち、前記スクランブル
映像信号の有効映像期間14’の左端をアドレス値0と
して、接合点C’を経て、最大909までの、前記ライ
ンメモリ上に割り振られたメモリアドレス36に対応し
た位置に、前記スクランブル映像信号1H分の各離散値
が書き込まれる。
【0051】ところで、従来例で説明した通り、前記書
き込み側ラインメモリ(ラインメモリ27または28)
に格納されたスクランブル映像信号をデスクランブルし
たデスクランブル映像信号は、前記アドレスカウンタ出
力発生手段(ローテーションカウンタ)24の出力であ
るローテーションカウンタ出力y2により指定されたア
ドレス値に基づいて、1水平同期期間(1H)後に、書
き込み側ラインメモリから読み出される側ラインメモリ
となった前記ラインメモリ(ラインメモリ27または2
8)より順次読み出す(リードする)ことにより得るこ
とができる。即ち、前記読み出される側ラインメモリ
(ラインメモリ27または28)に書き込まれたスクラ
ンブル映像信号の離散値(サンプリングデータ)を、図
4(d)に示す如くに、前記接合点C’に相当するアド
レス値から開始され、909まで増加(インクリメン
ト)し、前記カットポイントCに相当するアドレス値0
に戻り(リセットされ)、再びアドレス値(C’−1)
まで増加(インクリメント)するアドレス値の並び(順
番)にしたがって、前記読み出される側ラインメモリ
(ラインメモリ27または28)上から読み出すことに
より、前記デスクランブル映像信号の離散値(サンプリ
ングデータ)が得られる。
【0052】ここで、前記読み出される側のラインメモ
リ(ラインメモリ27または28)上から、デスクラン
ブル映像信号の離散値(サンプリングデータ)を読み出
す際に、図4(e)に示す如くの読み出しが行われるラ
インメモリ側のアドレスデータ切り替え制御手段(アド
レスデータ切り替え制御手段34またはアドレスデータ
切り替え制御手段35)からの制御信号(s1またはs
2)が“H”の期間においては、前記読み出される側の
ラインメモリ(ラインメモリ27または28)上から、
前記図4(d)に示す如くのアドレス値に相当する前記
デスクランブル映像信号の離散値(サンプリングデー
タ)を読み出し、前記アドレスデータ切り替え制御手段
(アドレスデータ切り替え制御手段34またはアドレス
データ切り替え制御手段35)からの制御信号(s1ま
たはs2)が“L”の期間においては、前記図4(c)
に示す如くのアドレス値に相当する前記デスクランブル
映像信号の離散値(サンプリングデータ)を読み出した
とすると、前記読み出される側のラインメモリ(ライン
メモリ27または28)から読み出される有効映像期間
(910個)における前記デスクランブル映像信号の離
散値(サンプリングデータ)の順番(アドレス値の並
び)は、図4(f)に示す如くとなる。
【0053】そして、前記図4(f)に示す如くの順番
(アドレス値の並び)にしたがって前記読み出される側
のラインメモリ(ラインメモリ27または28)上から
デスクランブル映像信号の離散値(サンプリングデー
タ)を読み出すと、図4(g)の如くとなる。即ち、1
水平走査期間(1H)における有効映像期間14”の期
間(イ)については前記図4(b)に示す映像部分Xの
期間38に相当する映像信号が、期間(ア)については
前記図4(b)に示す映像部分Yの期間37以外の部分
(映像部分t)に相当する映像信号が、期間(ウ)につ
いては前記図4(b)に示す映像部分Yの期間37に相
当する映像信号が、期間(エ)については前記図4
(b)に示す映像部分Xの期間38以外の部分(映像部
分u)に相当する映像信号が、それぞれ前記ラインメモ
リ(ラインメモリ27または28)上から読み出される
ことになる。
【0054】このように、既述した説明から解る通り、
前記図4(g)に示す映像信号における期間(ア)およ
び期間(エ)はスクランブル処理された期間であり、期
間(イ)および期間(ウ)はデスクランブル処理された
期間である。即ち、前記図4(a)における映像部分X
の一部と映像部分Yの一部とについてのみデスクランブ
ル処理がなされ、映像部分Xおよび映像部分Yの他の部
分(本実施の形態においては1水平走査期間における両
端の部分)についてはデスクランブル処理がなされてい
ない1H映像信号となる。したがって、この図4(g)
に示す如くの映像信号がテレビジョン受像機の画面に映
し出された場合、前記図3(c)に示す如くの部分デス
クランブル画面が表示されることになる。
【0055】ところで、前記接合点C’は、スクランブ
ル処理における、原映像信号の有効映像期間14の内側
に設定されたカットポイントCに対応して決まり、先に
述べたようにカットポイントCは時間的に変化するの
で、前記アドレスカウンタ出力発生手段(ローテーショ
ンカウンタ)24のカウント開始点を決める前記ローテ
ーションカウンタ初期値y1を、常にスクランブル処理
映像における接合点C’に一致するように動作させるこ
とで、スクランブル映像信号を原映像信号に復元するこ
とができる。尚、以上の説明(本実施の形態)において
は、前記入力端子32より入力されるスクランブル映像
信号は、NTSC方式におけるカラーサブキャリア(3.
58MHz)の4倍の標本化パルス(14.3MHz)により、前記
有効映像期間14を910の不連続な瞬時値に分解され
た値、即ち、ディジタルデータであることは言うまでも
ない。
【0056】以上説明したように、前記読み出される側
のラインメモリ(ラインメモリ27または28)からス
クランブル映像信号(の離散値)を読み出す際の順番
を、前記アドレスデータ切り替え制御手段(アドレスデ
ータ切り替え制御手段34またはアドレスデータ切り替
え制御手段35)からの制御信号(s1またはs2)、
即ち、前記図4(e)に示す信号の“H”および“L”
の期間を適当に設定することにより、テレビジョン受像
機の画面上に表示される水平方向における部分デスクラ
ンブル期間を自由に設定することができる。
【0057】図5は本発明のデスクランブル処理装置に
おける他の実施の形態を示したものである。即ち、本発
明のデスクランブル処理装置におけるラインメモリの他
のリード動作を示した図である。
【0058】図5において、図5(a)に示す原映像信
号は、水平同期期間(1H)における有効映像期間14
内のカットポイントCを基準としてスクランブル処理
(ラインローテーション)が行われ、図5(a)におけ
る映像部分Xと映像部分Yが左右反対に置き換えられる
ことにより、図5(b)に示す如くのスクランブル映像
信号となる。尚、この図5(b)に示すスクランブル映
像信号における、水平同期期間(1H)の有効映像期間
14’内の左右置き換えられた映像部分Xと映像部分Y
は、同図に示す接合点C’で接合されている。
【0059】そして、この図5(b)に示すスクランブ
ル映像信号(の離散値)は、既述したように、前記アド
レスカウンタ出力発生手段(順次カウンタ)23の順次
カウンタ出力x2によって割り振られたアドレス値にし
たがって、図5(c)に示された如くに、書き込まれる
側のラインメモリ(ラインメモリ27または28)上の
所定の位置に格納される(書き込まれる)。
【0060】また、前述の通り、前記書き込まれる側の
ラインメモリ(ラインメモリ27または28)に格納さ
れた前記スクランブル映像信号をデスクランブルしたデ
スクランブル映像信号は、前記アドレスカウンタ出力発
生手段(ローテーションカウンタ)24の出力であるロ
ーテーションカウンタ出力y2により指定されたアドレ
ス値に基づいて、1水平同期期間(1H)後に、書き込
み側ラインメモリから読み出される側ラインメモリとな
った前記ラインメモリ(ラインメモリ27または28)
より順次読み出すことにより得られる。即ち、前記読み
出される側のラインメモリ(ラインメモリ27または2
8)に書き込まれたスクランブル映像信号の離散値(サ
ンプリングデータ)を、図5(c)に示された接合点
C’に相当するアドレス値から読み出しを開始し、90
9まで順次読み出して、図5(a)に示されたカットポ
イントCに相当するアドレス値0に戻り、再びアドレス
値(C’−1)まで順次読み出すことにより、即ち、図
5(d)に示す如くの読み出しアドレス(アドレス値)
の並びにしたがい、同図左側から右側に向かって、順
次、前記図5(d)に示されたアドレスに相当する、前
記読み出される側のラインメモリ(ラインメモリ27ま
たは28)上のアドレス位置から、スクランブル映像信
号の離散値(サンプリングデータ)を読み出すことによ
り、前記デスクランブル映像信号の離散値(サンプリン
グデータ)が得られる。
【0061】ここで、前記読み出される側のラインメモ
リ(ラインメモリ27または28)上からデスクランブ
ル映像信号の離散値(サンプリングデータ)を読み出す
際には、図5(e)に示す読み出しが行われるラインメ
モリ側のアドレスデータ切り替え制御手段(アドレスデ
ータ切り替え制御手段34またはアドレスデータ切り替
え制御手段35)からの制御信号(s1またはs2)が
“H”の期間においては、前記読み出される側のライン
メモリ(ラインメモリ27または28)上から前記図5
(d)に示す如くのアドレス値に相当する前記デスクラ
ンブル映像信号の離散値(サンプリングデータ)を読み
出し、前記読み出されるラインメモリ側のアドレスデー
タ切り替え制御手段(アドレスデータ切り替え制御手段
34またはアドレスデータ切り替え制御手段35)から
の制御信号(s1またはs2)が“L”の期間において
は、前記図5(c)に示す如くのアドレス値に相当する
前記デスクランブル映像信号の離散値(サンプリングデ
ータ)が、前記読み出される側のラインメモリ(ライン
メモリ27または28)上から読み出される。これによ
り、前記読み出される側のラインメモリ(ラインメモリ
27または28)から読み出される有効映像期間(91
0個)における前記デスクランブル映像信号の離散値
(サンプリングデータ)の順番(アドレス値の並び)
は、図5(f)に示す如くとなる。
【0062】そして、前記図5(f)に示す如くの順番
(アドレス値の並び)にしたがって前記読み出される側
のラインメモリ(ラインメモリ27または28)上から
デスクランブル映像信号の離散値(サンプリングデー
タ)が読み出されると、図5(g)の如くの映像信号が
得られる。即ち、1水平走査期間(1H)における有効
映像期間14”の期間(キ)については前記図5(b)
に示す映像部分Xの期間40に相当する映像信号が、期
間(カ)については前記図5(b)に示す映像部分Yの
期間の映像部分tに相当する映像信号が、期間(ク)に
ついては前記図5(b)に示す映像部分Yの期間の映像
部分wに相当する映像信号が、期間(ケ)については前
記図5(b)に示す映像部分Yの期間39に相当する映
像信号が、期間(サ)については前記図5(b)に示す
映像部分Xの期間の映像部分vに相当する映像信号が、
期間(コ)については前記図5(b)に示す映像部分X
の期間の映像部分uに相当する映像信号が、それぞれ前
記読み出される側のラインメモリ(ラインメモリ27ま
たは28)上から読み出されることになる。
【0063】このように、既述した説明から解る通り、
前記図5(g)に示す映像信号における期間(カ),期
間(ク),期間(サ),並びに期間(コ)はスクランブ
ル処理された期間であり、期間(キ)並びに期間(ケ)
はデスクランブル処理された期間である。即ち、前記図
5(a)における映像部分Xの一部と映像部分Yの一部
とについてのみデスクランブル処理がなされ、映像部分
Xおよび映像部分Yの他の部分(1水平走査期間におけ
る両端部近辺並びに中央部近辺)についてはデスクラン
ブル処理がなされていない1H映像信号となる。したが
って、この図5(g)に示す如くの映像信号がテレビジ
ョン受像機の画面に映し出された場合には、図6(c)
に示す如くの部分デスクランブル画面が表示されること
になる。尚、図6は本発明におけるデスクランブル装置
において、部分デスクランブルの施された画面(表示映
像)の一例を示した図であり、図6(a)はデスクラン
ブル処理の施されていないスクランブル画面を、図6
(b)はデスクランブル処理が施されたデスクランブル
画面(=原画面)を、それぞれ示している。
【0064】以上説明したように、前記ラインメモリ
(ラインメモリ27または28)からスクランブル映像
信号(の離散値)を読み出す際の順番を、前記アドレス
データ切り替え制御手段(アドレスデータ切り替え制御
手段34またはアドレスデータ切り替え制御手段35)
からの制御信号(s1またはs2)、即ち、前記図4
(e)に示す信号の“H”および“L”の期間を適当数
設定することにより、テレビジョン受像機の、画面上に
表示される水平方向における部分デスクランブルの数お
よび期間(部分スクランブル画面および部分デスクラン
ブル画面により構成される縦縞の数および間隔)を自由
に設定することができる。
【0065】図7は本発明のデスクランブル処理装置に
おけるさらに他の実施の形態を示したものであり、既述
の部分デスクランブル(横方向デスクランブル)制御
に、新たなデスクランブル(縦方向デスクランブル)制
御を組み合わせものである。即ち、図7に示す如くの本
発明の実施の形態による部分デスクランブル映像表示
(縦横方向デスクランブル画面)は、先に説明した部分
デスクランブル(横方向デスクランブル)処理にデスク
ランブル停止制御(縦方向デスクランブル制御)を施し
たものである。このデスクランブル停止制御(縦方向デ
スクランブル制御)は、周知(既知)のラインローテー
ション方式によるデスクランブル制御において、映像ブ
ランキング期間に行われているラインローテーションデ
スクランブル処理停止の制御を、有効映像期間まで広げ
たものであり、前記ラインローテーションデスクランブ
ル処理停止の制御を機能させる期間、即ち、デスクラン
ブル処理停止の期間を、前記有効映像期間における所定
の映像ライン単位について設定(適用)することにより
実現可能である。尚、この処理については、前記周知
(既知)のデスクランブル処理における周知(既知)の
制御により対応可能であるため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0066】ところで、前述の縦方向デスクランブル制
御におけるデスクランブル停止期間と、既述の部分デス
クランブル(横方向デスクランブル)期間(前記アドレ
スデータ切り替え制御手段34またはアドレスデータ切
り替え制御手段35からの制御信号s1またはs2の割
合)とを様々に変えることで、例えば、図8に示す如く
の多様な部分デスクランブル映像表示(縦横方向デスク
ランブル画面)を得ることができる。尚、図8は、本発
明の実施の形態におけるデスクランブル処理装置による
部分デスクランブル映像表示(縦横方向デスクランブル
画面)の表示例を複数示すものであり、図中の斜線部分
がデスクランブル領域(縦横方向デスクランブル処理部
分)を示している。
【0067】図8において、図8(a)はデスクランブ
ル領域41を、画面上に縦横3つずつ合計9個並べたも
のである。また、図8(b)はデスクランブル領域41
を画面左上に1つ設けたものである。さらに、図8
(c)はデスクランブル領域41を画面の下側左右2ヶ
所に設けたものである。尚、前記図8における表示例で
は縦横両方向における部分デスクランブル映像表示の例
について示したが、縦方向のみの部分デスクランブル映
像表示も可能であるのは勿論である。
【0068】次に、本発明の実運用(利用)例について
説明する。例えば本発明をCATVシステムに適用した
場合を例に説明すると、このCATVシステムでは、一
般に加入者宅デスクランブル処理装置に対し、デスクラ
ンブル処理装置制御データ(加入者端末データ)を発信
している。このデスクランブル処理装置制御データは大
きく共通データと個別データ(個別情報)から成り、前
者の共通データは全加入者に共通したデータであり、後
者の個別データは加入者個々の番組契約に応じたデータ
である。
【0069】この個別データを基にして、本発明のデス
クランブル装置の制御データ(図1のn1およびn2)
を構成することで、加入者毎に異なる形態の部分デスク
ランブル処理(縦横方向デスクランブル制御)を行うこ
とができる。つまり、前記図8(a),図8(b),並
びに図8(c)に示すようなデスクランブル処理を加入
者の契約状況に応じて、選択することが可能となる。さ
らに、前記制御データ(図1のn1およびn2)に視聴
時間等の時間的要素を含ませる(例えば、時間経過に伴
って部分デスクランブル領域41の位置を変化させた
り、部分デスクランブル領域41を無くしたりする)こ
とにより、前記部分デスクランブル処理(横方向デスク
ランブル制御,縦方向デスクランブル制御,並びに縦横
方向デスクランブル制御)をより多様化したサービスと
して用いることができる。
【0070】尚、上記本発明の実施の形態によれば、ラ
インメモリ27への書き込みをアドレスカウンタ出力発
生手段(順次カウンタ)23によるアドレス制御で、ラ
インメモリ28からの読み出しをアドレスカウンタ出力
発生手段(ローテーションカウンタ)24によるアドレ
ス制御でそれぞれ行うものとして説明したが、本発明は
これのみに限定されることはなく、ラインメモリ28へ
の書き込みを前記アドレスカウンタ出力発生手段(ロー
テーションカウンタ)24によるアドレス制御で行い、
ラインメモリ27からの読み出しをアドレスカウンタ出
力発生手段(順次カウンタ)23によるアドレス制御で
それぞれ行うようにしても同様の効果が得られることは
勿論である。
【0071】また、上記部分デスクランブル処理(横方
向デスクランブル制御,縦方向デスクランブル制御,並
びに縦横方向デスクランブル制御)は、前記ラインメモ
リ27または28からの読み出しの際に行われるとして
説明したが、前述のラインメモリ27または28からの
読み出しの際に行われる部分デスクランブル制御、即
ち、アドレスデータ切り替え手段SWAおよびSWBに
おける前記アドレスカウンタ出力発生手段(順次カウン
タ)23または前記アドレスカウンタ出力発生手段(ロ
ーテーションカウンタ)24からのアドレスカウンタ出
力の選択制御を、前記ラインメモリ27または28への
書き込みの際に行うようにしてもよい。
【0072】さらに、本発明では、従来のラインローテ
ーションデスクランブル処理装置に対して、ラインメモ
リのアドレス制御についての変更が主(ソフトウェアに
依存する部分が大)であるため、ハードウェアについて
の変更は少なく、特にラインローテーションスクランブ
ル処理装置側についての変更は一切無いため、ハードウ
ェア規模の増大を最小限として実現することが可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
のラインローテーション方式デスクランブル装置に対し
て、ラインメモリのアドレス制御(サンプリング映像信
号の読み出し方法)に関する部分についての変更(主に
ソフトウェア部分)により、部分デスクランブル処理の
可能なラインローテーション方式のデスクランブル制御
が可能となり、CATVサービスの多様化を実現するた
めのラインローテーション方式によるデスクランブル装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインローテーションスクランブルに対応した
本発明におけるデスクランブル装置の実施の形態を示し
たブロック図である。
【図2】本発明である部分デスクランブル装置の各構成
要素毎の動作を1水平同期期間毎の時間的変化として示
したものである。
【図3】部分デスクランブルの施された画面(表示映
像)の一例を示した図である。
【図4】ラインメモリのリード動作を説明するための図
である。
【図5】本発明のデスクランブル処理装置の他の実施の
形態を示したものである。
【図6】部分デスクランブルの施された画面(表示映
像)の一例を示した図である。
【図7】本発明のデスクランブル処理装置におけるさら
に他の実施の形態を示したものである。
【図8】部分デスクランブル映像表示(縦横方向デスク
ランブル画面)の表示例を示したものである。
【図9】ラインローテーション(走査線内信号切り替
え)方式による映像スクランブル方式の概念について示
した図である。
【図10】ラインローテーション方式による映像スクラ
ンブル処理を映像走査信号を用いて示した図である。
【図11】スクランブル画面制御装置の構成の一例を示
したブロック図である。
【図12】ラインローテーションスクランブルに対応す
るデスクランブル装置の構成を示したブロック図であ
る。
【図13】デスクランブル装置の各構成要素毎の動作を
1水平同期期間毎の時間的変化として示したものであ
る。
【図14】水平映像ラインについての従来におけるデス
クランブル処理を説明するための図である。
【符号の説明】
21,22 …順次カウンタ 23 …アドレスカウンタ出力発生手段(順次カ
ウンタ) 24 …アドレスカウンタ出力発生手段(ローテ
ーションカウンタ) 27,28 …ラインメモリ 31 …制御手段 32 …入力端子 33 …出力端子 34,35 …アドレスデータ切り替え制御手段 SWA,SWB …アドレスデータ切り替え手段 SWW …入力切り替え手段 SWR …出力切り替え手段 m1,m2,m3 …制御データ n1,n2 …制御データ s1,s2 …制御信号 x1 …順次カウンタ初期値 x2 …順次カウンタ出力 y1 …ローテーションカウンタ初期値 y2 …ローテーションカウンタ出力 z1 …書き込みアドレスデータ z2 …読み出しアドレスデータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラインローテーションスクランブルの施さ
    れた映像信号をデスクランブルするデスクランブル装置
    において、 ラインローテーションスクランブルの施されたサンプリ
    ング映像信号の書き込みまたは読み出しの動作が、一水
    平走査期間毎に、交互に行われる第1および第2のライ
    ンメモリと、 一水平走査期間毎に動作変化する前記第1および第2の
    ラインメモリの内、一方が書き込み動作を行っていると
    きには、他方が読み出し動作を行うように制御する第1
    の制御手段と、 一水平走査期間毎に、最小値から順次増加するカウント
    データをサイクリックに出力する第1のアドレスカウン
    タと、 一水平走査期間毎に、前記ラインローテーションスクラ
    ンブルのカットポイント情報より決定される所定の値か
    ら順次増加し、最大値で初期化され、継続して前記所定
    の値の1つ手前まで順次増加するカウントデータをサイ
    クリックに出力する第2のアドレスカウンタと、 前記第1または第2のアドレスカウンタ出力の何れか一
    方を選択し、前記第1のラインメモリのアドレス制御デ
    ータとして出力する第1のアドレス切り替え手段と、 前記第1のアドレス切り替え手段の選択動作を制御する
    第2の制御手段と、 前記第1または第2のアドレスカウンタ出力の何れか一
    方を選択し、前記第2のラインメモリのアドレス制御デ
    ータとして出力する第2のアドレス切り替え手段と、 前記第2のアドレス切り替え手段の選択動作を制御する
    第3の制御手段とを具備し、 前記第1,第2,並びに第3の制御手段は、独立して各
    制御を行うことを特徴とするデスクランブル装置。
  2. 【請求項2】前記第2の制御手段は、前記第1のライン
    メモリに対して書き込みの動作が行われている期間中に
    は、前記ラインメモリのアドレス制御データとして前記
    第1のアドレスカウンタ出力を選択するよう、前記第1
    のアドレス切り替え手段を制御し、 前記第3の制御手段は、前記第2のラインメモリに対し
    て書き込みの動作が行われている期間中には、前記ライ
    ンメモリのアドレス制御データとして前記第2のアドレ
    スカウンタ出力を選択するよう、前記第2のアドレス切
    り替え手段を制御することを特徴とする請求項1に記載
    のデスクランブル装置。
  3. 【請求項3】前記第2の制御手段は、前記第1のライン
    メモリに対して読み出しの動作が行われている期間中に
    は、前記ラインメモリのアドレス制御データとして前記
    第1のアドレスカウンタ出力を選択するよう、前記第1
    のアドレス切り替え手段を制御し、 前記第3の制御手段は、前記第2のラインメモリに対し
    て読み出しの動作が行われている期間中には、前記ライ
    ンメモリのアドレス制御データとして前記第2のアドレ
    スカウンタ出力を選択するよう、前記第2のアドレス切
    り替え手段を制御することを特徴とする請求項1に記載
    のデスクランブル装置。
  4. 【請求項4】前記ラインローテーションスクランブルの
    施された映像信号をデスクランブルするためのデスクラ
    ンブル処理を、有効映像期間における所定の映像ライン
    単位で停止させる手段を備えたことを特徴とする請求項
    1から3の何れか1に記載のデスクランブル装置。
  5. 【請求項5】前記第1のアドレス切り替え手段を制御す
    る前記第2の制御手段,並びに前記第2のアドレス切り
    替え手段を制御する前記第3の制御手段は、加入者個々
    の契約に応じた加入者個別データにより生成されるデス
    クランブル制御データに基づいて、前記第1,並びに第
    2のアドレス切り替え手段をそれぞれ制御することを特
    徴とする請求項1から4の何れか1に記載のデスクラン
    ブル装置。
  6. 【請求項6】前記第2または第3の制御手段は、部分デ
    スクランブル処理を行う側の前記第1または第2のアド
    レス切り替え手段の選択動作を制御する際、時間経過に
    伴って、前記第1または第2のアドレス切り替え手段の
    選択動作に変化を加え、表示画面上のデスクランブル映
    像領域を変化させるように制御を行うことを特徴とする
    請求項5に記載のデスクランブル装置。
JP8292002A 1996-11-01 1996-11-01 デスクランブル装置 Pending JPH10136334A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008525926A (ja) * 2004-12-20 2008-07-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディスク保護スキーム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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