JPH10135190A - 半導体処理装置 - Google Patents

半導体処理装置

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JPH10135190A
JPH10135190A JP8288553A JP28855396A JPH10135190A JP H10135190 A JPH10135190 A JP H10135190A JP 8288553 A JP8288553 A JP 8288553A JP 28855396 A JP28855396 A JP 28855396A JP H10135190 A JPH10135190 A JP H10135190A
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JP
Japan
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magnetic field
local magnetic
discharge plasma
semiconductor processing
processing apparatus
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Withdrawn
Application number
JP8288553A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kusumi
嘉宏 楠見
Akiyoshi Teratani
昭美 寺谷
Kazuyuki Omi
和幸 大見
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異方性形状に優れたパターン形成を行なうと
ともに、発塵や金属汚染を低減することができるように
改良された半導体処理装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 真空容器1内に放電プラズマ16を発生
させ、該放電プラズマで被処理体8の表面をエッチング
処理する半導体処理装置に係る。真空容器1の内壁のデ
ポ膜19を形成しやすい特定の部分に、放電プラズマ1
6に影響を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成
手段22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に、半導体
処理装置に関するものであり、より特定的には、真空容
器内に放電プラズマを発生させ、該放電プラズマを利用
して被処理体表面にエッチング処理を施す半導体処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体処理装置の一例として、図
10に、ECR放電プラズマを用いた従来のエッチング
装置の構成図を示す。
【0003】図10を参照して、当該装置は、反応処理
室1の上部に石英製マイクロ波導入窓2を持つプラズマ
生成室3を備える。プラズマ生成室3には、真空処理室
内にエッチング用処理ガスを供給するガス供給源(図示
せず)につながる、ガス供給口4が設けられている。ま
た、反応処理室1には、真空処理室内部を所定の圧力に
減圧・排気する真空排気装置(図示せず)につながる、
真空排気口5が設けられている。真空排気口5の近傍
に、コンダクタンスバルブ6とゲートバルブ7が設けら
れている。反応処理室1の内部には、被処理体8を固定
するための静電チャック9を備えた試料台10が設けら
れている。試料台10には、rfバイアスが印加される
ようになっており(図示せず)、被処理体8に入射する
イオンのエネルギを制御できるようになっている。プラ
ズマ生成室3の上には導波管11が設けられており、導
波管11の端部にはマイクロ波を発生するマグネトロン
12が設けられている。反応処理室1には、エッチング
の時間を決定するエンドポイントモニタ13と、真空処
理室内部の圧力を測定する真空計14が取付けられてい
る。プラズマ生成室3の外側には、プラズマ生成室3内
に所定の磁界を発生させるコイル15が設けられてい
る。
【0004】次に動作について説明する。被処理体8
は、搬送系(図示せず)により、反応処理室1内に搬送
され、試料台10の所定の位置に静電チャック9により
固定される。次に、ガス供給口4より、真空処理室内に
エッチング用処理ガスを導入する。一方、真空排気口5
より排気を行ない、コンダクタンスバルブ6を動作させ
て、真空処理室内を所定のガス圧力に保つ。
【0005】次に、導波管11と石英製マイクロ波導入
窓2を通じて、マグネトロン12からのマイクロ波をプ
ラズマ生成室3に導入する。これとともに、コイル15
によって磁界を形成し、マイクロ波の電界とコイル15
による磁界の作用によって、プラズマ生成室3内のエッ
チング用処理ガスをプラズマ16にする。このプラズマ
16中の各種イオン、ラジカル等により、被処理体8の
表面のエッチングが行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の半導体処理装置では、下記に示す問題点
が生じる。図11は、上記従来装置を用いて被処理体8
のエッチングを行なうときの、真空処理室の様子を示し
ている。図12は、エッチング中の被処理体8の表面の
拡大図を示す。
【0007】これらの図を参照して、エッチングにより
生じる反応生成物17は、被処理体8の表面から脱離し
て、大部分は真空排気口5から排気される。しかし、そ
のうちのごく一部は、再び被処理体8の表面に再付着し
て、側壁保護膜18となる。また、その一部は、デポジ
ション膜(以下デポ膜という)19として、反応処理室
1の内壁やエンドポイントモニタ13の石英窓20、あ
るいは、コンダクタンスバルブ6やゲートバルブ7、真
空計14に堆積する。そして、処理枚数が多くなり、反
応処理室1の内壁やコンダクタンスバルブ6やゲートバ
ルブ7へのデポ膜19が成長しすぎると、剥離などを起
こし、真空処理室内の発塵となる。また、エンドポイン
トモニタ13の石英窓20への堆積が進行すれば、エン
ドポイントモニタ13に入射する光量が減少し、エンド
ポイントの信頼性を落とし、また真空計14への堆積が
進行すれば、真空計14の信頼性を落とすといった問題
点が生じる。
【0008】このような問題点を解決するために、たと
えば、真空処理室を加熱する、あるいは磁場によりプラ
ズマを閉込めるという従来方法がある(特開昭63−2
53617号公報、特開平7−245296号公報)。
【0009】しかし、これらの方法を用いた場合、プラ
ズマの状態が大きく変わり、従来のプロセスデータが使
えないため、全く新しく、プロセスの条件出しをしなけ
ればならない、あるいは、最適のプロセス条件が得られ
なくなる可能性もある。一方、被処理体8の表面への反
応生成物17の再付着が少ないと、側壁保護膜18が不
十分で、サイドエッチなどの形状不良を生じるし、また
多すぎると、テーパ形状がひどくなり、寸法制御が困難
になる。上記真空処理室を加熱する、あるいは、磁場に
よりプラズマを閉込める等の方法では、被処理体8の表
面へ再付着する反応生成物16の量を制御することがで
きない。
【0010】図13は、静電チャックを備えた従来の試
料台の拡大図である。電極カバー21は、通常、石英や
セラミックスでできており、試料台10や静電チャック
9を保護するためのものである。しかし、被処理体8と
の間には、加工精度上、隙間が生じ、その隙間からのイ
オンの入射を防止できない。この隙間から入射したイオ
ンにより、静電チャック9がアタックされ、Fe、C
r、Ni等の重金属汚染が生じる等の問題点がある。
【0011】また、従来の装置においては、真空容器の
ウエットクリーニングの周期は、発塵量をモニタして増
加傾向にあるかどうか判断して決めるか、あるいは処理
枚数や放電時間で決定している。しかし、これらの方法
では、既に発塵量が増加してしまったり、まだ発塵を開
始するまでには十分時間がある状態でウエットクリーニ
ングを行なう可能性があり、歩留りを落としたり、装置
の稼動率を下げてしまうなどの問題点がある。
【0012】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたものであり、従来開発されてきたプロセスを
大きく変更することなく、異方性形状に優れたパターン
形成を行なうことができるように改良された半導体処理
装置を提供することを目的とする。
【0013】この発明の他の目的は、発塵や金属汚染を
低減することのできるように改良された半導体処理装置
を提供することにある。
【0014】この発明のさらに他の目的は、真空計の交
換周期やチャンバのウエット洗浄周期を長くすることに
より装置の稼動率向上を図ることができるように改良さ
れた半導体処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
従う半導体処理装置は、真空容器内に放電プラズマを発
生させ、該放電プラズマで被処理体表面をエッチング処
理する半導体処理装置に係るものである。上記真空容器
の内壁のデポ膜を形成しやすい特定の部分に、上記放電
プラズマに影響を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁
場形成手段を設けることを特徴とする。
【0016】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記局所磁場の形成手段を磁石によって構成し、それによ
って、上記被処理体表面のエッチング処理中において、
任意のときに、上記局所磁場を形成することができるよ
うにする。
【0017】この発明の第2の局面に従う半導体処理装
置は、真空容器内に放電プラズマを発生させ、該放電プ
ラズマで被処理体の表面をエッチング処理する半導体処
理装置に係る。上記真空容器の内壁の特定の部分にデポ
膜を形成するための、上記放電プラズマに影響を及ぼさ
ない局所磁場を形成するための電磁石と、上記デポ膜の
形成される部分にバイアス電圧を印加する手段を備えた
ことを特徴とする。
【0018】この発明の第3の局面に従う半導体処理装
置は、静電チャックを備えた試料台を備え、真空容器内
に放電プラズマを発生させ、上記静電チャックにより上
記試料台に固定された被処理体の表面を、上記放電プラ
ズマでエッチング処理する半導体処理装置に係る。上記
静電チャックが上記放電プラズマにさらされる部分にデ
ポ膜が形成されるように、上記放電プラズマに影響を及
ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成手段を配置し
たことを特徴とする。
【0019】この発明の第4の局面に従う半導体処理装
置は、静電チャックを備えた試料台を備え、真空容器内
に放電プラズマを発生させ、上記静電チャックにより上
記試料台に固定された被処理体の表面を、上記放電プラ
ズマでエッチング処理する半導体処理装置に係る。上記
静電チャックが上記放電プラズマにさらされる部分にイ
オンが入射しないように、上記放電プラズマに影響を及
ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成手段を備えた
ことを特徴とする。
【0020】この発明の第5の局面に従う半導体処理装
置は、反応処理室とエンドポイントモニタとを備える。
上記エンドポイントモニタと上記反応処理室とを、エン
ドポイントモニタポートが結ぶ。当該装置は、上記エン
ドポイントモニタポート内に飛来するイオンの軌道を曲
げる局所磁場を形成する局所磁場形成手段を備える。
【0021】この発明の第6の局面に従う半導体処理装
置は、反応処理室と真空計とを備える。上記反応処理室
と上記真空計とをポートが接続する。当該装置は、さら
に、上記ポート内に設けられ、上記真空計へのデポ膜の
堆積を防ぐように局所磁場を形成する局所磁場形成手段
を備える。
【0022】この発明の第7の局面に従う半導体処理装
置は、反応処理室を備える。上記反応処理室に真空排気
口が設けられている。上記真空排気口の近傍に、コンダ
クタンスバルブとゲートバルブが設けられている。当該
装置は、さらに、上記コンダクタンスバルブおよび上記
ゲートバルブへのデポ膜の堆積を防ぐように局所磁場を
形成する局所磁場形成手段を備える。
【0023】この発明の第8の局面に従う半導体処理装
置は、反応処理室を備える。当該装置は、さらに、上記
反応処理室の内壁の特定の部分にデポ膜を多く堆積する
ように、局所磁場を形成する局所磁場形成手段を備え
る。当該装置は、さらに、上記特定部分に形成されたデ
ポ膜の膜厚をモニタする手段を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。
【0025】実施の形態1 図1は、実施の形態1に係る半導体処理装置の構成図で
ある。図1において、図10および図11の中で示され
た部材と同一または相当する部分には同一番号を付し、
その説明を繰返さない。
【0026】真空容器内において、デポ膜19が多く堆
積するのは、反応処理室1において、プラズマ17の影
になる部分であり、この部分に、局所磁場を発生する磁
石22を配置する。磁石22は、図示したように、S極
とN極が交互になるように配置し、かつ、磁石間の磁力
が20ガウス以上になり、かつ磁石から5cm離れたと
ころでは、2ガウス以下になるように配置する。
【0027】次に動作について説明する。被処理体8
は、搬送系(図示せず)により反応処理室1内に搬送さ
れ、試料台10の所定の位置に、静電チャック9により
固定される。なお、本実施の形態1において用いられる
被処理物8は、一例として、所定の構造を有する基板の
上にバリアメタルであるチタンを15nmと窒化チタン
膜を100nm積層し、その上に、Cuの含有率が0.
5%のAlCu合金を形成し、その上に、反射防止膜で
ある窒化チタン膜を24nm形成したものに、フォトリ
ソグラフィ工程により、所定形状のフォトレジスト膜を
形成したものである。次に、ガス供給口4より、真空処
理室内に、エッチング用処理ガスを導入する。ここでエ
ッチング処理用ガスは、一例として塩素50sccmと
三塩化ホウ素50sccmの混合ガスを用いた。一方、
真空排気口5より排気を行ない、コンダクタンスバルブ
6を動作させて、真空処理室内を所定のガス圧力、たと
えば2Paに保つ。次に、導波管11と石英製マイクロ
波導入窓2を通して、マグネトロン12からのマイクロ
波1000Wattをプラズマ生成室3に導入するとと
もに、コイル15によって875Gaussの磁界を形
成し、マイクロ波の電界とコイル15による磁界の作用
によって、プラズマ生成室3内のエッチング用処理ガス
をプラズマ16に変える。試料台10には、13.56
MHzのrfバイアスが200Watt印加されるよう
になっており(図示せず)、被処理体8に入射するイオ
ンのエネルギを制御する。このプラズマ16中の各種イ
オン、ラジカル等により、被処理体8の表面のエッチン
グが行なわれる。このとき、従来の半導体処理装置で、
反応処理室1内壁に堆積していたデポ膜19の一部は、
磁石22の働きにより、磁石22に堆積し、反応処理室
1内壁に堆積しないため、反応処理室1内の発塵が防止
される。一方、結果として、被処理体8の表面に再付着
する反応生成物17の量が多くなり、側壁保護膜18が
厚くなる。しかし、磁石22の個数を最適化することに
より、再付着する反応生成物17の量を制御して、サイ
ドエッチなどの形状不良を生じないで、かつ、テーパ形
状がひどくならないようにすることができる。また、磁
石22を設置しても、プラズマ16の状態はあまり影響
を受けないため、従来から積上げてきたプロセスのデー
タを利用することができる。
【0028】実施の形態2 図2は、実施の形態2に係る半導体処理装置の、動作の
一例を示す図である。図2(a)(b)において、磁石
22は電磁石で構成されている。また、図2中、図1の
中で示した部材と同一または相当する部分には、同一の
参照番号を付し、その説明を繰返さない。通常、エッチ
ングにおいて、メインエッチング中は、エッチャントは
被処理体8の表面のエッチングに多く消費され、かつ反
応生成物17が多く生成するため、側壁形状の崩れは少
ないが、オーバーエッチング中はエッチャントが過剰に
なり、また、反応生成物17の新たな供給がなくなるた
め、側壁形状が崩れる。
【0029】本実施の形態において、エッチング処理用
ガスは、メインエッチング中は、塩素80sccmと三
塩化ホウ素20sccmの混合ガスを、そしてオーバー
エッチング中は塩素50sccmと三塩化ホウ素50s
ccmの混合ガスを用いた。その他のエッチング条件や
磁石22の配置は、実施の形態1と同様である。メイン
エッチング中は、磁石22を動作させない。そのため、
デポ膜19が反応処理室1の内壁と磁石22に堆積す
る。そして、オーバーエッチングに入ったところで、磁
石22に通電し、磁石間に30Gauss以上の磁場を
形成する。そのため、メインエッチング中には、反応処
理室1の内壁に堆積していた反応生成物17が、被処理
体8の表面に再付着して、側壁保護膜18となる。その
結果、オーバーエッチング中に側壁形状が崩れることが
なくなる。本実施の形態では、オーバーエッチング中に
も側壁保護膜18の形成を可能にできるため、メインエ
ッチング中に形成する側壁保護膜18の量を減らすこと
ができる。したがって、メインエッチング中における塩
素ガス流量を増やすことができ、結果として、エッチン
グ速度が速くなるため、装置のスループットが向上す
る。
【0030】実施の形態3 図3は、実施の形態3に係る製造装置の、動作の一例を
示す図である。
【0031】図3において、磁石22は電磁石で構成さ
れており、また磁石22の近傍の反応処理室の内壁23
は、他の反応処理室1の内壁と絶縁され、かつバイアス
電源23につながっており、たとえば400KHzのバ
イアス電力が印加される。なお、図3において、図1お
よび図2に示される部材と同一または相当する部分に
は、同一の参照番号を付し、その説明を繰返さない。
【0032】本実施の形態では、磁石22に通電し、た
とえば2Gaussの磁界が発生したときに、バイアス
電力が印加できる反応処理室内壁23にデポ膜19が多
く堆積するように磁石が配置されている。磁石22への
通電をOFFし、磁界を発生していないとき、反応処理
室の内壁23にバイアス電力を印加すると、反応処理室
の内壁23に堆積していたデポ膜19がイオンによって
スパッタされ、プラズマ中にデポ性の反応生成物17が
供給される。本実施の形態では、磁石22に通電する電
流と、反応処理室の内壁23に印加するバイアス電力を
調整することで、プラズマ中のデポ性の反応生成物17
の量を任意に制御できる。その結果、被処理体8の表面
にパターンを精度よく形成できる。
【0033】実施の形態4 図4は、実施の形態4に係る半導体処理装置の概念図で
ある。
【0034】図4を参照して、磁石22は、電極カバー
21と被処理体8との隙間にデポ膜19が多く形成され
るように、電極カバー21と被処理体8との隙間で、2
Gauss程度になるように配置されている。この結
果、イオンにアタックされる静電チャック9表面がデポ
膜で覆われるため、静電チャック9の表面からのFe、
Cr、Ni等の重金属汚染が防止できる。
【0035】実施の形態5 図5は、実施の形態5に係る半導体処理装置の概念図で
ある。
【0036】図5を参照して、磁石22は、電極カバー
21と被処理体8との隙間にイオンが入射しないよう
に、電極カバー21と被処理体8との隙間において、2
0Gauss以上になり、かつ、7mm離れた所で、1
Gauss以下になるように磁場が形成されるように、
磁石が配置されている。この結果、静電チャック9の表
面がイオンにアタックされることがないため、静電チャ
ック9の表面からのFe、Cr、Ni等の重金属汚染を
防止できる。しかも、上記実施の形態4のように、静電
チャック9の表面にデポ膜19が形成されないので、静
電チャック9の表面のクリーニングが不要となる。
【0037】実施の形態6 図6は実施の形態6に係る半導体処理装置を示す図であ
る。
【0038】図6を参照して、エンドポイントモニタポ
ート25に局所磁場を形成するための磁石22を配置す
る。たとえば、エンドポイントポート25の直径が1c
mの場合、磁石間の磁力が2〜3Gauss程度で、磁
石22から石英窓20までの距離が5cm以上であれば
よい。局所磁場により、飛来したイオンの軌道を曲げる
ことにより、エンドポイントモニタポート25の内壁に
デポ膜19を堆積させ、エンドポイントモニタ13の石
英窓20へのデポ膜19の付着を防ぎ、発光強度の低下
を防ぐ。磁石は、永久磁石、電磁石のどちらでも問題は
ないが、永久磁石の場合には、N、S極の両極を用いた
方が発生した磁場のプラズマへの影響を防ぐことができ
る。
【0039】実施の形態7 図7は、実施の形態7にかかる半導体処理装置を示す図
である。
【0040】図7を参照して、真空計14のポートに局
所磁場を形成するための磁石22を配置する。磁石22
には電磁石を用いる。真空計14は、真空処理室内の雰
囲気を測定するために、プラズマによるエッチングを行
なっていないときに動作する。デポ膜19が形成される
プラズマエッチング中は磁石22を動作させることによ
り、真空計14へのデポ膜の付着を防ぐ。たとえば、磁
石22の間隔が1cmの場合、磁石間の磁力が20Ga
uss以上であればよい。真空計14が動作するとき
は、磁石22を動作させないことで、真空計14の精度
を保つことが可能となる。
【0041】実施の形態8 図8は、実施の形態8に係る半導体処理装置を示す図で
ある。
【0042】図8を参照して、磁石22aは、磁石22
aの近傍にデポ膜19が集中して堆積するように配置さ
れ、磁石22bはコンダクタンスバルブ6とゲートバル
ブ7にデポ膜が入らないように、配置されている。磁石
22aは50Gauss以上、磁石22bは磁石間で3
0Gauss以上の磁力を発生するものを用いる。ま
た、磁石22aと磁石22bが干渉しないように磁気シ
ールド26を設置する。この結果、コンダクタンスバル
ブ6とゲートバルブ7にデポ膜が形成されないため、コ
ンダクタンスバルブ6やゲートバルブ7が稼動しても、
発塵することがなくなる。さらに、磁石22aの近傍に
デポ膜19が集中して堆積しているので、ウエットクリ
ーニング時は、この部分を取換えるだけでよく、従来の
拭取り作業の時間を短縮できるため、装置のダウンタイ
ムを短くできる。
【0043】実施の形態9 図9は、実施の形態9に係る半導体処理装置を示す図で
ある。本実施の形態では、容量結合放電プラズマを用い
たエッチング装置を例示している。図9において、図1
0および図11の中で示される部材と同一または相当す
る部分には同一参照番号を付し、その説明を繰返さな
い。
【0044】試料台10には、制御回路27とrf電源
28が接続されている。反応処理室1において局所磁場
を発生する磁石22を配置する。この磁石は、反応処理
室1側にS極が隣接するように設置する。これにより、
従来装置で、反応処理室1の内壁に堆積していたデポ膜
19に加え、磁石22の作用(S極側にイオンをドリフ
トさせる)により、磁石22の近傍の特定箇所29にデ
ポ膜19を多く堆積させる。膜厚干渉計30を特定箇所
29の近くに設置し、特定箇所29のデポ膜19の膜厚
をモニタする。そこで、発塵量と特定箇所29のデポ膜
19の膜厚の相関を調べた上で、特定箇所29のデポ膜
19の膜厚をモニタして、ウエットクリーニングの周期
を決定する。これにより、装置に最適なウエットクリー
ニング周期が決定できるため、装置のダウンタイムの削
減ひいてはスループットの向上が図られる。
【0045】
【発明の効果】この発明の第1の局面に従う半導体処理
装置によれば、真空容器の内壁のデポ膜を形成しやすい
特定の部分に、放電プラズマに影響を及ぼさない局所磁
場を形成するので、真空容器の内壁にデポ膜が堆積しな
い。そのため、真空容器内の発塵が防止される。また、
局所磁場形成手段を設置しても、プラズマの状態はあま
り影響を受けないため、従来から積み上げてきたプロセ
スのデータを利用することができる。
【0046】この発明の好ましい実施態様によれば、局
所磁場形成手段が電磁石で構成されているので、メイン
エッチング中に電磁石を動作させず、オーバーエッチン
グに入ったところで、電磁石を動作させることができる
という効果を奏する。
【0047】この発明の第2の局面に従う半導体処理装
置によれば、真空容器の内壁の特定部分にデポ膜を形成
するための、放電プラズマに影響を及ぼさない局所磁場
を形成するための電磁石と、デポ膜の形成される部分に
バイアス電圧を印加する手段を備えるので、電磁石に通
電する電流と、反応処理室の内壁に印加するバイアス電
圧を調整することで、プラズマ中のデポ性の反応生成物
の量を任意に制御できる。その結果、被処理体の表面に
パターンを精度よく形成できるという効果を奏する。
【0048】この発明の第3の局面に従う半導体処理装
置によれば、静電チャックが放電プラズマにさらされる
部分にデポ膜が形成されるように、放電プラズマに影響
を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成手段を配
置したので、イオンにアタックされる静電チャックの表
面がデポ膜で覆われるため、静電チャックの表面からの
Fe、Cr、Ni等の重金属汚染が防止できるという効
果を奏する。
【0049】この発明の第4の局面に従う半導体処理装
置によれば、静電チャックが放電プラズマにさらされる
部分にイオンが入射しないように、放電プラズマに影響
を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成手段を備
えているので、静電チャックの表面がイオンにアタック
されることがない。その結果、静電チャックの表面から
のFe、Cr、Ni等の重金属汚染を防止できる。しか
も、静電チャックの表面にデポ膜が形成されないので、
静電チャックの表面のクリーニングが不要となる。
【0050】この発明の第5の局面に従う半導体処理装
置によれば、エンドポイントモニタポート内に飛来する
イオンの軌道を曲げる局所磁場を形成する局所磁場形成
手段を備えているので、エンドポイントモニタの石英窓
へのデポ膜の付着を防ぎ、発光強度の低下を防ぐことが
できる。
【0051】この発明の第6の局面に従う半導体処理装
置によれば、ポート内に、真空計へのデポ膜の堆積を防
ぐように局所磁場を形成する局所磁場形成手段を設けて
いるので、真空計の精度を保つことが可能となる。
【0052】この発明の第7の局面に従う半導体処理装
置によれば、コンダクタンスバルブおよびゲートバルブ
へのデポ膜の堆積を防ぐように局所磁場を形成する局所
磁場形成手段を備えるので、コンダクタンスバルブとゲ
ートバルブにデポ膜が形成されない。その結果、コンダ
クタンスバルブやゲートバルブが稼動しても、発塵する
ことがない。
【0053】この発明の第8の局面に従う半導体処理装
置によれば、特定部分に形成されたデポ膜の膜厚をモニ
タする手段を備えるので、装置に最適なウエットクリー
ニング周期が決定でき、ひいては、装置のダウンタイム
の削減ひいてはスループットの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図2】 実施の形態2に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図3】 実施の形態3に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図4】 実施の形態4に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図5】 実施の形態5に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図6】 実施の形態6に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図7】 実施の形態7に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図8】 実施の形態8に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図9】 実施の形態9に係る半導体処理装置の概念図
である。
【図10】 従来の半導体処理装置の概念図である。
【図11】 従来の半導体処理装置の、処理中の真空処
理室内における様子を示す図である。
【図12】 従来の半導体処理装置の、処理中の被処理
体表面の断面図である。
【図13】 従来の半導体処理装置における、静電チャ
ックを備えた試料台の拡大図である。
【符号の説明】
1 反応処理室、8 被処理体、16 放電プラズマ、
19 デポ膜、22磁石。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に放電プラズマを発生させ、
    該放電プラズマで被処理体表面をエッチング処理する半
    導体処理装置において、 前記真空容器の内壁のデポジション膜を形成しやすい特
    定の部分に、前記放電プラズマに影響を及ぼさない局所
    磁場を形成する局所磁場形成手段を備えたことを特徴と
    する半導体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記局所磁場形成手段は電磁石を含み、
    前記被処理体表面のエッチング処理中において、任意の
    ときに、前記局所磁場を形成することができるようにし
    たことを特徴とする、請求項1に記載の半導体処理装
    置。
  3. 【請求項3】 真空容器内に放電プラズマを発生させ、
    該放電プラズマで被処理体表面をエッチング処理する半
    導体処理装置において、 前記真空容器の内壁の特定の部分にデポジション膜を形
    成するための、前記放電プラズマに影響を及ぼさない局
    所磁場を形成するための電磁石と、 前記デポジション膜の形成される部分にバイアス電圧を
    印加する手段と、を備えたことを特徴とする半導体処理
    装置。
  4. 【請求項4】 静電チャックを備えた試料台を備え、真
    空容器内に放電プラズマを発生させ、前記静電チャック
    により前記試料台に固定された被処理体の表面を、前記
    放電プラズマでエッチング処理する半導体処理装置にお
    いて、 前記静電チャックが前記放電プラズマにさらされる部分
    にデポジション膜が形成されるように、前記放電プラズ
    マに影響を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成
    手段を配置したことを特徴とする半導体処理装置。
  5. 【請求項5】 静電チャックを備えた試料台を備え、真
    空容器内に放電プラズマを発生させ、前記静電チャック
    により前記試料台に固定された被処理体の表面を、前記
    放電プラズマでエッチング処理する半導体処理装置にお
    いて、 前記静電チャックが前記放電プラズマにさらされる部分
    にイオンが入射しないように、前記放電プラズマに影響
    を及ぼさない局所磁場を形成する局所磁場形成手段を備
    えたことを特徴とする、半導体処理装置。
  6. 【請求項6】 反応処理室と、 エンドポイントモニタと、 前記エンドポイントモニタと前記反応処理室とを結ぶエ
    ンドポイントモニタポートと、 前記エンドポイントモニタポート内に飛来するイオンの
    軌道を曲げる局所磁場を形成する局所磁場形成手段と、
    を備えた半導体処理装置。
  7. 【請求項7】 反応処理室と、 真空計と、 前記反応処理室と前記真空計とを接続するためのポート
    と、 前記ポート内に設けられ、前記真空計へのデポジション
    膜の堆積を防ぐように局所磁場を形成する局所磁場形成
    手段と、を備えた半導体処理装置。
  8. 【請求項8】 反応処理室と、 前記反応処理室に設けられた真空排気口と、 前記真空排気口の近傍に設けられたコンダクタンスバル
    ブとゲートバルブと、 前記コンダクタンスバルブおよび前記ゲートバルブへの
    デポジション膜の堆積を防ぐように局所磁場を形成する
    局所磁場形成手段と、を備えた半導体処理装置。
  9. 【請求項9】 反応処理室と、 前記反応処理室の内壁の特定の部分にデポジション膜を
    多く堆積するように局所磁場を形成する局所磁場形成手
    段と、 前記特定部分に形成された前記デポジション膜の膜厚を
    モニタする手段と、を備えた半導体処理装置。
JP8288553A 1996-10-30 1996-10-30 半導体処理装置 Withdrawn JPH10135190A (ja)

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