JPH10134652A - 酸化物超電導体用冷却容器 - Google Patents
酸化物超電導体用冷却容器Info
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- JPH10134652A JPH10134652A JP8291680A JP29168096A JPH10134652A JP H10134652 A JPH10134652 A JP H10134652A JP 8291680 A JP8291680 A JP 8291680A JP 29168096 A JP29168096 A JP 29168096A JP H10134652 A JPH10134652 A JP H10134652A
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷媒を導入したときに酸化物超電導体が急激
に冷却されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差
が拡大するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配
を小さくする酸化物超電導体用冷却容器を提供する。 【解決手段】 冷媒槽1、冷媒槽1を囲繞する真空槽
2、2′を有し、該冷媒槽1及び真空層2′の上部には
冷媒導入口3及び冷媒ガス排出口4が設けられ、冷媒槽
1の内部には冷媒導入口3から冷媒を導入する冷媒流通
路5が設けられ、かつ該冷媒流通路5及び冷媒槽1の底
部8に接触しない位置に酸化物超電導体7を載置するよ
うにしてなる酸化物超電導体用冷却容器。
に冷却されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差
が拡大するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配
を小さくする酸化物超電導体用冷却容器を提供する。 【解決手段】 冷媒槽1、冷媒槽1を囲繞する真空槽
2、2′を有し、該冷媒槽1及び真空層2′の上部には
冷媒導入口3及び冷媒ガス排出口4が設けられ、冷媒槽
1の内部には冷媒導入口3から冷媒を導入する冷媒流通
路5が設けられ、かつ該冷媒流通路5及び冷媒槽1の底
部8に接触しない位置に酸化物超電導体7を載置するよ
うにしてなる酸化物超電導体用冷却容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化物超電導体用
冷却容器、特に大型で冷却中の熱応力発生防止に有効な
酸化物超電導体用冷却容器に関する。
冷却容器、特に大型で冷却中の熱応力発生防止に有効な
酸化物超電導体用冷却容器に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導体の冷却容器としては、真空断熱
層の内側に備えた超電導体を液体ヘリウム又は液体窒素
中に浸漬した構造のものが一般に使用されている。超電
導体において酸化物超電導体は冷却に液体窒素が使用で
きるため冷却構造も液体ヘリウムを用いる金属系超電導
体よりも単純ではあるが、脆いため熱応力の発生は極力
避ける必要がある。特に酸化物超電導体が大型化した場
合、熱応力により亀裂が発生するという問題があり、冷
却速度及び酸化物超電導体中の温度差を制御する必要が
あった。
層の内側に備えた超電導体を液体ヘリウム又は液体窒素
中に浸漬した構造のものが一般に使用されている。超電
導体において酸化物超電導体は冷却に液体窒素が使用で
きるため冷却構造も液体ヘリウムを用いる金属系超電導
体よりも単純ではあるが、脆いため熱応力の発生は極力
避ける必要がある。特に酸化物超電導体が大型化した場
合、熱応力により亀裂が発生するという問題があり、冷
却速度及び酸化物超電導体中の温度差を制御する必要が
あった。
【0003】この対策として例えば特開平3−1330
08号公報には酸化物超電導体を液体窒素に直接接触さ
せずにセラミックス粒子層を介在させた冷却装置が示さ
れている。しかしながら該公報に示される方法では酸化
物超電導体の固定及び冷却容器への出し入れが難しいこ
と、また酸化物超電導体が大型化した場合、冷媒を単純
に冷却容器内部に導入すると酸化物超電導体内部の温度
勾配が大きく成りすぎて酸化物超電導体に亀裂が発生す
るという問題点があった。
08号公報には酸化物超電導体を液体窒素に直接接触さ
せずにセラミックス粒子層を介在させた冷却装置が示さ
れている。しかしながら該公報に示される方法では酸化
物超電導体の固定及び冷却容器への出し入れが難しいこ
と、また酸化物超電導体が大型化した場合、冷媒を単純
に冷却容器内部に導入すると酸化物超電導体内部の温度
勾配が大きく成りすぎて酸化物超電導体に亀裂が発生す
るという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、冷媒を導入したときに酸化物超電導体が急激に冷却
されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差が拡大
するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配を小さ
くする酸化物超電導体用冷却容器を提供するものであ
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果
に加えて、冷却媒体とその回りの空間との熱交換効果を
改善し、酸化物超電導体上下の温度差が拡大するのを防
止し、酸化物超電導体内部の温度勾配をさらに小さくす
る酸化物超電導体用冷却容器を提供するものである。
は、冷媒を導入したときに酸化物超電導体が急激に冷却
されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差が拡大
するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配を小さ
くする酸化物超電導体用冷却容器を提供するものであ
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果
に加えて、冷却媒体とその回りの空間との熱交換効果を
改善し、酸化物超電導体上下の温度差が拡大するのを防
止し、酸化物超電導体内部の温度勾配をさらに小さくす
る酸化物超電導体用冷却容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒槽、冷媒
槽を囲繞する真空槽を有し、該冷媒槽及び真空槽の上部
には冷媒導入口及び冷媒ガス排出口が設けられ、冷媒槽
の内部には冷媒導入口から冷媒を導入する冷媒流通路が
設けられ、かつ該冷媒流通路及び冷媒槽の底部に接触し
ない位置に酸化物超電導体を載置するようにしてなる酸
化物超電導体用冷却容器に関する。また、本発明は、こ
の酸化物超電導体用冷却容器において、冷媒流通路がA
l、Al合金、Cu、Cu合金、Ag、Ag合金、Ti
又はTi合金の良熱伝導性材料である酸化物超電導体用
冷却容器に関する。
槽を囲繞する真空槽を有し、該冷媒槽及び真空槽の上部
には冷媒導入口及び冷媒ガス排出口が設けられ、冷媒槽
の内部には冷媒導入口から冷媒を導入する冷媒流通路が
設けられ、かつ該冷媒流通路及び冷媒槽の底部に接触し
ない位置に酸化物超電導体を載置するようにしてなる酸
化物超電導体用冷却容器に関する。また、本発明は、こ
の酸化物超電導体用冷却容器において、冷媒流通路がA
l、Al合金、Cu、Cu合金、Ag、Ag合金、Ti
又はTi合金の良熱伝導性材料である酸化物超電導体用
冷却容器に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の酸化物超電導体用
冷却容器を、図面を用いて詳述する。図1は本発明の一
実施例になる酸化物超電導体用冷却容器の概略を示す断
面図、図2は本発明の他の一実施例になる酸化物超電導
体用冷却容器の概略を示す断面図及び図3は図1の酸化
物超電導体用冷却容器を用いて酸化物超電導体を冷却し
たときのP点における温度及びQ点とP点との温度差を
示すグラフである。
冷却容器を、図面を用いて詳述する。図1は本発明の一
実施例になる酸化物超電導体用冷却容器の概略を示す断
面図、図2は本発明の他の一実施例になる酸化物超電導
体用冷却容器の概略を示す断面図及び図3は図1の酸化
物超電導体用冷却容器を用いて酸化物超電導体を冷却し
たときのP点における温度及びQ点とP点との温度差を
示すグラフである。
【0007】本発明になる酸化物超電導体用冷却容器
は、冷媒槽1、冷媒槽1を囲繞する真空槽2、2′(図
2の場合は2′、2″)を有し、該冷媒槽1及び真空槽
2′の上部には冷媒導入口3及び冷媒ガス排出口4が設
けられ、冷媒槽1の内部には冷媒導入口3から冷媒を導
入する冷媒流通路5が内部の空間部分において熱交換で
きるような構造に設けられている。さらに、冷媒槽1内
に台6を設置し、この台6の上に酸化物超電導体7が冷
媒流通路5及び冷媒槽1の底部8に接触しないように載
置されている。
は、冷媒槽1、冷媒槽1を囲繞する真空槽2、2′(図
2の場合は2′、2″)を有し、該冷媒槽1及び真空槽
2′の上部には冷媒導入口3及び冷媒ガス排出口4が設
けられ、冷媒槽1の内部には冷媒導入口3から冷媒を導
入する冷媒流通路5が内部の空間部分において熱交換で
きるような構造に設けられている。さらに、冷媒槽1内
に台6を設置し、この台6の上に酸化物超電導体7が冷
媒流通路5及び冷媒槽1の底部8に接触しないように載
置されている。
【0008】本発明になる酸化物超電導体用冷却容器は
上記に示す構成からなり、冷媒、例えば液体窒素は冷媒
導入口3から導入され、さらに冷媒流通路5へと移送さ
れ、冷媒流通路5の部分で冷媒槽1内のガスと熱交換を
行い、下部の冷媒出口9から排出されて冷媒槽1内に溜
められ、ここで蒸発した冷媒ガスは、冷媒槽1及び真空
槽2′の上部に設けられた冷媒ガス排出口4から外に排
出される。
上記に示す構成からなり、冷媒、例えば液体窒素は冷媒
導入口3から導入され、さらに冷媒流通路5へと移送さ
れ、冷媒流通路5の部分で冷媒槽1内のガスと熱交換を
行い、下部の冷媒出口9から排出されて冷媒槽1内に溜
められ、ここで蒸発した冷媒ガスは、冷媒槽1及び真空
槽2′の上部に設けられた冷媒ガス排出口4から外に排
出される。
【0009】本発明において、酸化物超電導体7は、冷
媒流通路5と間隙を設け、また冷媒槽1の底部8とも間
隙を設けて載置する必要があり、間隙を設けないで載置
すると急冷により酸化物超電導体7に亀裂が発生するお
それがある。酸化物超電導体7を冷媒流通路5及び冷媒
槽1の底部8と間隙を設けて載置するには、前記におい
ても説明したが、例えば冷媒槽1内の底面に台6を設置
し、この台6の上部に冷媒流通路5に接触しないように
注意しながら載置すればよい。台6の高さについては特
に制限はないが50〜300mmの範囲であることが好ま
しい。
媒流通路5と間隙を設け、また冷媒槽1の底部8とも間
隙を設けて載置する必要があり、間隙を設けないで載置
すると急冷により酸化物超電導体7に亀裂が発生するお
それがある。酸化物超電導体7を冷媒流通路5及び冷媒
槽1の底部8と間隙を設けて載置するには、前記におい
ても説明したが、例えば冷媒槽1内の底面に台6を設置
し、この台6の上部に冷媒流通路5に接触しないように
注意しながら載置すればよい。台6の高さについては特
に制限はないが50〜300mmの範囲であることが好ま
しい。
【0010】本発明においては、冷媒の蒸発により冷媒
出口9から大量の冷媒ガスが排出され、これにより酸化
物超電導体7が下部から直接冷却される効果が大きいた
め、冷媒流通路5には良熱伝導性材料を用いて上部で熱
交換を促進させることが酸化物超電導体内部の温度勾配
を低減できるので好ましい。冷媒槽1内の冷媒流通路5
は螺旋状、左右又は上下に往復しながら冷媒が流れるよ
うな形状のものが好ましい。良熱伝導性材料としては、
Al、Cu、Ag、Ti等が好ましく、これらの合金も
薄肉化して用いることができる。また冷媒流通路5に熱
交換用のフィンを設ければ、さらに熱交換を促進させる
ことができるので好ましい。
出口9から大量の冷媒ガスが排出され、これにより酸化
物超電導体7が下部から直接冷却される効果が大きいた
め、冷媒流通路5には良熱伝導性材料を用いて上部で熱
交換を促進させることが酸化物超電導体内部の温度勾配
を低減できるので好ましい。冷媒槽1内の冷媒流通路5
は螺旋状、左右又は上下に往復しながら冷媒が流れるよ
うな形状のものが好ましい。良熱伝導性材料としては、
Al、Cu、Ag、Ti等が好ましく、これらの合金も
薄肉化して用いることができる。また冷媒流通路5に熱
交換用のフィンを設ければ、さらに熱交換を促進させる
ことができるので好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1に示
す酸化物超電導体用冷却容器において冷媒槽1は真空槽
2、2′により囲繞されており、この冷媒槽1内に冷媒
として液体窒素が溜められ、熱シールド板(図示せず)
によって冷媒槽1及び真空槽2との断熱性を向上させて
いる。また上部の真空槽2′の内側にも上記と同様の熱
シールド板(図示せず)が配設され、上部からの熱の侵
入を防止している。
す酸化物超電導体用冷却容器において冷媒槽1は真空槽
2、2′により囲繞されており、この冷媒槽1内に冷媒
として液体窒素が溜められ、熱シールド板(図示せず)
によって冷媒槽1及び真空槽2との断熱性を向上させて
いる。また上部の真空槽2′の内側にも上記と同様の熱
シールド板(図示せず)が配設され、上部からの熱の侵
入を防止している。
【0012】酸化物超電導体7は、直径が200mmで高
さが600mmのインコネル円筒上に中間層として厚さが
0.2mmの銀の層を形成し、さらにその上に厚さが30
μmのBi2Sr2CaCu2O8超電導体層を形成したも
のを用いた。該酸化物超電導体7は、直径が400mmで
高さが100mmの台6の上に固定され、台6の上部には
多数の孔を設け、冷媒及び冷媒が蒸発した冷媒ガスが貫
通できる構造となっている。
さが600mmのインコネル円筒上に中間層として厚さが
0.2mmの銀の層を形成し、さらにその上に厚さが30
μmのBi2Sr2CaCu2O8超電導体層を形成したも
のを用いた。該酸化物超電導体7は、直径が400mmで
高さが100mmの台6の上に固定され、台6の上部には
多数の孔を設け、冷媒及び冷媒が蒸発した冷媒ガスが貫
通できる構造となっている。
【0013】冷媒導入口3から冷媒槽1の内部には冷媒
を導入する冷媒流通路5が設けられている。該冷媒流通
路5は、冷媒槽1内の途中で直径が6mmで厚さが1mmの
銅管を螺旋状に巻いた形状で支柱11によって上部の真
空槽2′につり下げ、固定されている。さらに上部の真
空槽2′の中央には計測用リードを導入するための端子
導入部10が設けられ、その上部には冷媒ガス排出口4
が取り付けられている。なお本発明において、冷媒流通
路5以外の冷却容器用材料は、全てステンレス(SUS
304)を使用した。上部の真空槽2′は真空槽2とボ
ルト締めによって固定され、着脱可能な構造であり、酸
化物超電導体7の出し入れは上部の真空槽2′を取り外
して行う。
を導入する冷媒流通路5が設けられている。該冷媒流通
路5は、冷媒槽1内の途中で直径が6mmで厚さが1mmの
銅管を螺旋状に巻いた形状で支柱11によって上部の真
空槽2′につり下げ、固定されている。さらに上部の真
空槽2′の中央には計測用リードを導入するための端子
導入部10が設けられ、その上部には冷媒ガス排出口4
が取り付けられている。なお本発明において、冷媒流通
路5以外の冷却容器用材料は、全てステンレス(SUS
304)を使用した。上部の真空槽2′は真空槽2とボ
ルト締めによって固定され、着脱可能な構造であり、酸
化物超電導体7の出し入れは上部の真空槽2′を取り外
して行う。
【0014】上記の構成の酸化物超電導体用冷却容器を
用いて冷媒導入口3から徐々に液体窒素を冷却容器内部
に導入して酸化物超電導体7を冷却した。液体窒素は大
気圧よりも9.8KPa(0.1kg/cm2)程度加圧し、途
中に設けたバルブの開閉量と圧力によって冷却速度を制
御した。冷却過程での酸化物超電導体7の下部のP点に
おける温度及びその上部のQ点とP点との温度差を図3
に示す。図3に示されるように冷却速度は50K/時間
以内に制御でき、上下の温度差も最大10K以内にとど
まり、酸化物超電導体内部の温度勾配及び熱応力を最小
限にとどめることができた。
用いて冷媒導入口3から徐々に液体窒素を冷却容器内部
に導入して酸化物超電導体7を冷却した。液体窒素は大
気圧よりも9.8KPa(0.1kg/cm2)程度加圧し、途
中に設けたバルブの開閉量と圧力によって冷却速度を制
御した。冷却過程での酸化物超電導体7の下部のP点に
おける温度及びその上部のQ点とP点との温度差を図3
に示す。図3に示されるように冷却速度は50K/時間
以内に制御でき、上下の温度差も最大10K以内にとど
まり、酸化物超電導体内部の温度勾配及び熱応力を最小
限にとどめることができた。
【0015】図2に示す酸化物超電導体用冷却容器に用
いられる酸化物超電導体7は円筒であるが横置きとなっ
ている。このため、冷媒流通路5は螺旋状ではなく、冷
媒が左右に往復しながら上から下へと流れる形状になっ
ている。2″は第二の真空槽で、真空槽2と着脱可能な
構造となっており、端子導入部10は第二の真空槽2″
に横向に設けられている。なお冷媒流通路5は支柱11
によって台6に固定されている。
いられる酸化物超電導体7は円筒であるが横置きとなっ
ている。このため、冷媒流通路5は螺旋状ではなく、冷
媒が左右に往復しながら上から下へと流れる形状になっ
ている。2″は第二の真空槽で、真空槽2と着脱可能な
構造となっており、端子導入部10は第二の真空槽2″
に横向に設けられている。なお冷媒流通路5は支柱11
によって台6に固定されている。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の酸化物超電導体用冷却容
器は、冷媒を導入したときに酸化物超電導体が急激に冷
却されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差が拡
大するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配を小
さくすることができる。請求項2記載の酸化物超電導体
用冷却容器は、請求項1記載の発明の効果に加えて、冷
却媒体とその回りの空間との熱交換効果を改善し、酸化
物超電導体上下の温度差が拡大するのを防止し、酸化物
超電導体内部の温度勾配を小さくすることができる。
器は、冷媒を導入したときに酸化物超電導体が急激に冷
却されるのを防止し、酸化物超電導体上下の温度差が拡
大するのを防止し、酸化物超電導体内部の温度勾配を小
さくすることができる。請求項2記載の酸化物超電導体
用冷却容器は、請求項1記載の発明の効果に加えて、冷
却媒体とその回りの空間との熱交換効果を改善し、酸化
物超電導体上下の温度差が拡大するのを防止し、酸化物
超電導体内部の温度勾配を小さくすることができる。
【図1】本発明の一実施例になる酸化物超電導体用冷却
容器の概略を示す断面図である。
容器の概略を示す断面図である。
【図2】本発明の他の一実施例になる酸化物超電導体用
冷却容器の概略を示す断面図である。
冷却容器の概略を示す断面図である。
【図3】図1の酸化物超電導体用冷却容器を用いて酸化
物超電導体を冷却したときのP点における温度及びQ点
とP点との温度差を示すグラフである。
物超電導体を冷却したときのP点における温度及びQ点
とP点との温度差を示すグラフである。
1 冷媒槽 2、2′、2″ 真空槽 3 冷媒導入口 4 冷媒ガス排出口 5 冷媒流通路 6 台 7 酸化物超電導体 8 底部 9 冷媒出口 10 端子導入部 11 支柱
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒槽、冷媒槽を囲繞する真空槽を有
し、該冷媒槽及び真空槽の上部には冷媒導入口及び冷媒
ガス排出口が設けられ、冷媒槽の内部には冷媒導入口か
ら冷媒を導入する冷媒流通路が設けられ、かつ該冷媒流
通路及び冷媒槽の底部に接触しない位置に酸化物超電導
体を載置するようにしてなる酸化物超電導体用冷却容
器。 - 【請求項2】 冷媒流通路がAl、Al合金、Cu、C
u合金、Ag、Ag合金、Ti又はTi合金の良熱伝導
性材料である請求項1記載の酸化物超電導体用冷却容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291680A JPH10134652A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体用冷却容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291680A JPH10134652A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体用冷却容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10134652A true JPH10134652A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17772036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8291680A Pending JPH10134652A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 酸化物超電導体用冷却容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10134652A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002222709A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Imura Zairyo Kaihatsu Kenkyusho:Kk | 磁場発生コイル装置 |
EP3370239A4 (en) * | 2015-10-29 | 2019-06-19 | Korea Electro Technology Research Institute | CLAMPING DEVICE FOR SUPERCONDUCTING CABLE |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP8291680A patent/JPH10134652A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002222709A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Imura Zairyo Kaihatsu Kenkyusho:Kk | 磁場発生コイル装置 |
EP3370239A4 (en) * | 2015-10-29 | 2019-06-19 | Korea Electro Technology Research Institute | CLAMPING DEVICE FOR SUPERCONDUCTING CABLE |
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