JPH10132325A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10132325A
JPH10132325A JP8290472A JP29047296A JPH10132325A JP H10132325 A JPH10132325 A JP H10132325A JP 8290472 A JP8290472 A JP 8290472A JP 29047296 A JP29047296 A JP 29047296A JP H10132325 A JPH10132325 A JP H10132325A
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JP
Japan
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refrigerant
pipe
refrigeration cycle
air conditioner
heat exchanger
Prior art date
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Application number
JP8290472A
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English (en)
Inventor
Shigenori Hori
繁典 堀
Hiroyuki Tanaka
宏之 田中
Hiroyuki Arakawa
裕幸 荒川
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高圧冷媒を使用することを前提とし
て、熱交換器を構成するフィンの側端部から突出するU
ターン部に対する打痕を確実に防止して、信頼性の向上
を図った空気調和機を提供する。 【解決手段】50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
の冷媒を用いた冷凍サイクルを備え、室内熱交換器2は
多数枚のフィンFを狭小の間隙を存して並設し、かつこ
れらフィンに熱交換パイプPを貫通するとともに、フィ
ンの端部から突出する部分をU字状に屈曲して蛇行状に
連通させてなり、このフィン端部から突出するUターン
部Puaを、外部からの衝突物に対して保護する遮蔽板7
を取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルに用
いられる冷媒として、HFC冷媒を複数混合してできる
高圧冷媒を用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の冷凍サイクルに用いられる
冷媒は、従来、CFC(クロロフルオロカーボン)12
(R12とも呼ばれる)や、HCFC(ハイドロクロロ
フルオロカーボン)22(R22とも呼ばれる)が用い
られてきたが、大気圏で科学的に安定したオゾン層を破
壊する虞れがあって、将来生産が全廃、もしくは原則廃
止に至っている。
【0003】このような事情から、これらの特定フロン
または指定フロンに代わる新たな冷媒が求められてい
て、オゾン層破壊がないことを中心として新代替え物質
の開発を促進した結果、塩素原子を含まないHFC(ハ
イドロフルオロカーボン)冷媒の採用が考えられてい
る。
【0004】HFC冷媒のうちで、空気調和機の冷凍サ
イクルに最適な冷媒として、R32冷媒(ジフルオロメ
タン)とR125冷媒(ペンタフルオロメタン)を、そ
れぞれ50%づつの割合で混合した冷媒である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
HFC混合冷媒は、従来より用いられていた冷媒と比較
して冷媒配管内が約1.5倍に高圧化するのが特徴であ
る。そのため、冷媒配管自体に傷や打痕があると、冷媒
の高圧が集中して破裂の要因となる。
【0006】空気調和機は、冷媒配管に傷や打痕がない
よう細心の注意を払って製造されていて、工場出荷時ま
での品質管理は充分に信頼性のおけるものとなってい
る。ただし、据付け現場に搬入して製品の梱包を開放
し、所定位置に据付けるまでの間、およびメンテナンス
作業のため本体内部を開放する間は、作業上の注意が必
要であった。
【0007】特に、冷凍サイクルを構成する室内熱交換
器や室外熱交換器は、いわゆるフィンドチューブタイプ
となっている。これは、多数枚のフィンを狭小の間隙を
存して並設し、かつこれらフィンに熱交換パイプを貫通
するとともにフィンの端部から突出する部分をU字状に
屈曲して蛇行状に連通させてなる。
【0008】すなわち、U字状に屈曲される部分である
Uターン部は、直状の管を360°折り返し屈曲すると
いう強制的な変形を施しているため、ストレスがたまっ
ているとともに、フィンの側端部から突出している。
【0009】したがって、据付け時やメンテナンス時な
どに熱交換器のUターン部に作業用工具や他の構成部品
を衝突させたり、取付け固定具を落すなどして、Uター
ン部に打痕を付ける虞れがあり、それが要因となってガ
スリーク事故に通じることも考えられるので、何らかの
対策を講じる必要がある。
【0010】一方、空気調和機の据付け作業が終了した
後は、冷凍サイクルに冷媒を注入し、かつ密封する作業
を行なう。この作業は、冷凍サイクル回路を構成する冷
媒配管の所定部位に分岐して設けられる冷媒封入管の開
口端から密封栓を取外して行なわれる。
【0011】冷媒封入管の開口端にカプラと呼ばれる注
入具を取付けて、冷媒充填容器からの冷媒注入をなす。
所定量の冷媒を注入した後は、その状態を保持して、冷
媒封入管の一部をピンチ工具で圧潰する。そして、この
圧潰部分から先の不要部分をバーナで加熱して溶断す
る。
【0012】このような冷媒封入管を具備するが、高圧
冷媒を用いるところから、圧潰部分が大きなストレスを
受けることとなり、ガスリークを招き易い。したがっ
て、ここでも何らかの対策を講じる必要がある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その第1の目的とするところは、高圧冷媒を使用
することを前提として、熱交換器を構成するフィンの側
端部から突出するUターン部に対する打痕を確実に防止
して、信頼性の向上を図った空気調和機を提供しようと
するものである。
【0014】第2の目的とするところは、高圧冷媒の使
用に耐える冷媒封入管の構造を改良し、ガスリークを防
止して信頼性の向上を図った空気調和機を提供しようと
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を満足す
るための第1の発明の空気調和機は、請求項1として、
50°Cの飽和圧力が2500KPa以上の冷媒を用い
た冷凍サイクルを備え、熱交換器は多数枚のフィンを狭
小の間隙を存して並設し、かつこれらフィンに熱交換パ
イプを貫通させるとともにフィンの端部から突出する部
分をU字状に屈曲して蛇行状に連通してなり、上記熱交
換器のフィン端部から突出する熱交換パイプのUターン
部を、外部からの衝突物に対して保護する遮蔽体を具備
したことを特徴とする。
【0016】請求項2として、請求項1記載の上記遮蔽
体は、断面L字状に折曲形成され、上記Uターン部の少
なくとも一側面を保護する遮蔽板であることを特徴とす
る。請求項3として、請求項1記載の上記遮蔽体は、断
面U字状に折曲形成され、上記Uターン部の少なくとも
二側面を保護する遮蔽板であることを特徴とする。
【0017】請求項4として、請求項1ないし請求項3
記載の上記熱交換器を構成するフィンの側端部に、フィ
ンと平行な面部と、この平行面部の一側端に沿って平行
面部とは直交する方向に折曲され、Uターン部と平行に
突出する折曲面部とからなる断面L字状の端板を備え、
上記遮蔽体は、上記端板の折曲面部に取付けられること
を特徴とする。
【0018】上記第2の目的を満足するための第2の発
明の空気調和機は、請求項5として、50°Cの飽和圧
力が2500KPa以上の冷媒を用いた冷凍サイクルを
備えるとともに、上記冷媒を冷凍サイクル回路に封入す
るための冷媒封入管を冷凍サイクル回路に分岐して設
け、冷凍サイクル回路に冷媒を注入した後は、冷媒封入
管を圧潰して密閉する空気調和機において、上記冷媒封
入管は、冷媒封入後の圧潰する圧潰部分の配管の幅寸法
dと、冷媒封入管パイプ径φDとの関係を、 圧潰部分
の配管の幅寸法d≦パイプ径φDに設定したことを特徴
とする。
【0019】請求項6として、請求項5記載の上記冷媒
封入管は、圧潰部から先端を、圧潰部の幅寸法dと同一
のパイプ径φdに絞ったことを特徴とする。上記第2の
目的を満足するための第3の発明の空気調和機は、請求
項7として、50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
の冷媒を用いた冷凍サイクルを備えるとともに、上記冷
媒を冷凍サイクル回路に封入するための冷媒封入管を冷
凍サイクル回路に分岐して設け、冷凍サイクル回路に冷
媒を注入した後は、冷媒封入管を圧潰して密閉する空気
調和機において、上記冷媒封入管は、そのパイプ径φd
を、冷凍サイクル回路を構成する冷媒配管のパイプ径φ
Dよりも小に設定した(φd<φD)ことを特徴とす
る。
【0020】上記第2の目的を満足するための第4の発
明の空気調和機は、請求項8として、50°Cの飽和圧
力が2500KPa以上の冷媒を用いた冷凍サイクルを
備えるとともに、上記冷媒を冷凍サイクル回路に封入す
るための冷媒封入管を冷凍サイクル回路に分岐して設
け、冷凍サイクル回路に冷媒を注入した後は、冷媒封入
管を圧潰して密閉する空気調和機において、上記冷媒封
入管は、冷凍サイクル回路を構成する冷媒配管と同一の
外径φDであり、かつその肉厚ta を冷媒配管の肉厚t
b よりも大に設定した(ta >tb)ことを特徴とす
る。
【0021】以上のごとき課題を解決するための手段を
採用することにより、請求項1ないし請求項4の発明で
は、どのような作業状況にあれ、熱交換器のUターン部
に対する保護を確実になす。請求項5ないし請求項8の
発明では、高圧冷媒を用いるという前提で、冷媒封入後
の冷媒封入管にかかるストレスを確実に規制する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。第1の発明を、図1ないし図4
に示す。はじめに、図1から説明すると、同図(A)は
空気調和機を構成する室内ユニットを示し、ユニット本
体1の前面部である前面パネルを開放除去して、内部を
露出した状態である。
【0023】ユニット本体1内のスペースは、右側部を
除いて、そのほとんど大部分は室内熱交換器2が占め
る。この室内熱交換器2は、ユニット本体1の幅方向に
沿って多数枚のフィンFを狭小の間隙を存して並設し、
かつこれらフィンに熱交換パイプPを貫通するととも
に、フィンFの側端部から突出する部分をU字状に屈曲
して蛇行状の流通路を形成したフィンドチューブタイプ
である。
【0024】なお、このような室内熱交換器を成形する
のにあたって、上記熱交換パイプPは予めU字状に屈曲
されていて、その開口端が、多数枚並設されたフィンF
の左側端部から嵌入され、右側部に向かって嵌挿され
る。
【0025】そして、開口端がフィンFの右側端から突
出する位置まで嵌挿される。この状態で、フィンFの左
側端から熱交換パイプPのU字状に屈曲された部分であ
るUターン部Puaが突出する。
【0026】つぎに、隣接する熱交換パイプPの開口端
相互にU字状接続具であるUベンドを架設して、接続部
をロー付け加工をなす。このことから、蛇行する冷媒流
通路が形成される。
【0027】上記Uベンドもまた、フィンFから突出す
る熱交換パイプを構成するところからUターン部Pubと
呼ぶ。結局、熱交換パイプPのU字状に屈曲された部分
であるUターン部Puaと合せて、フィンFの両側端から
Uターン部Pua,Pubが突出することになる。
【0028】上記ユニット本体1内で、室内熱交換器2
の一側部には収納スペース3が確保されるとともに、電
気部品箱4が配置される。この電気部品箱4には、温度
センサ5を保持し、かつ室内熱交換器2の前面に突出す
るセンサ腕6が一体に設けられる。
【0029】このような室内ユニットに対して、2組の
遮蔽体7,7が用意される。この遮蔽体7は、帯状の金
属板を長手方向に沿ってL字状に折曲した遮蔽板からな
る。長手方向寸法は、室内熱交換器2を構成するフィン
Fの長手方向寸法と同一である。また、折曲された少な
くとも一方の片部7aの幅寸法は、フィンFから突出す
るUターン部Pua,Pubの突出寸法よりも大に設定され
る。
【0030】そして、Uターン部Pua,Pubの突出寸法
よりも大なる片部7aを、Uターン部の前面側に位置
し、残りの片部7bをフィンFの側端に当接して、ネ
ジ、溶接などの適宜な手段で取付け固定する。
【0031】すなわち、同図(B)に示すように、室内
熱交換器2のフィンF両側端から遮蔽板7の一方の片部
7aが露出される。換言すれば、Uターン部は、遮蔽板
7によって、少なくともその前面側を遮蔽されることに
なる。
【0032】この状態で工場出荷される。据付け現場に
搬入しての据付け、あるいは据付け後の調整、あるい別
途メンテナンス作業時には、図のように前面パネルを開
放し、取り外す。
【0033】そして必要な作業を前面側から行なうが、
Uターン部は遮蔽板7によってその前面側を遮蔽されて
いるので、作業工具や前面パネルあるいは取付けネジ類
による衝突打痕から確実に保護される。したがって、冷
凍サイクルにHFC混合冷媒でR32冷媒(ジフルオロ
メタン)とR125冷媒(ペンタフルオロメタン)をそ
れぞれ50wt%づつ混合したもので、50℃の飽和圧
力が2500KPa以上になるような高圧冷媒を用いて
も、信頼性を損なう要因は一切発生しないことになる。
【0034】図2(A)は、室内ユニットの一部を示
す。ここで室内熱交換器2Aは、フィンドチューブタイ
プである前側熱交換器20と、後側熱交換器30とから
構成されていて、しかも逆V字状に組合わされてなる。
特に前側熱交換器20は、フィンFaが円弧状に形成さ
れているところから、前側熱交換器20自体、円弧状に
形成される。
【0035】このような前側熱交換器20にのみ、同図
(B)に示すように、フィンFaの側端から突出する熱
交換パイプPのUターン部Puを、遮蔽体である遮蔽板
7Aによって遮蔽する。遮蔽板7Aは、断面L字状であ
るけれども、前側熱交換器20の形状に合わせて、全体
的に円弧状に形成されている。
【0036】図示しない前側熱交換器20の右側端のU
ターン部も、同様な遮蔽板で遮蔽する。したがって、前
側熱交換器20を構成する熱交換パイプPのUターン部
Puは遮蔽板7Aによって確実に保護される。
【0037】ここでは、後側熱交換器30の熱交換パイ
プPのUターン部Puに対して遮蔽板7Aによる保護を
省略している。すなわち、後側熱交換器30は文字通
り、前側熱交換器20の後方に位置するため、前側熱交
換器20のUターン部Puに対する保護をなせば足り
る。
【0038】図3は、上記室内ユニットとともに空気調
和機を構成する室外ユニットの一部を省略し、かつ主要
の構成部品を分解して示す。ユニット本体10を構成す
る底面板10a上には、ファン11とファンモータ12
とからなる室外送風機13を支持する支持台14が配置
されるとともに、室外熱交換器15が配置される。
【0039】この室外熱交換器15は、平面視で平板状
の第1の熱交換器部15Aと、平面視でL字状に曲成さ
れる第2の熱交換器部15Bとから構成される。第1の
熱交換器部15Aは、第2の熱交換器部15Bの直状部
に密に接していて、二重構造をなす。
【0040】これら第1,第2の熱交換器部15A,1
5Bともフィンドチューブタイプであり、それぞれの両
側端から熱交換パイプPのUターン部Pua,Pubが突出
する。そして、各Uターン部Pua,Pubを遮蔽保護する
遮蔽体であるL字状に形成された遮蔽板17が取付けら
れる。
【0041】すなわち、第1,第2の熱交換器部15
A,15Bの一側端には、それぞれ遮蔽板17の一片部
が適宜な手段で取付けられ、他の片部がそれぞれのUタ
ーン部Pubの一側面を遮蔽するように突出する。
【0042】第1の熱交換器部15Aの他側端には、遮
蔽板17の一片部が適宜な手段で取付けられ、他の片部
がUターン部Puaの一側面を遮蔽するように突出する。
第2の熱交換器部15Bの他側端は、図の手前側に折曲
形成されていて、Uターン部Puaは手前側に突出してい
る。ここでは、それぞれL字状に折曲形成される一対の
遮蔽板17,17を用意する。
【0043】一方の遮蔽板17の一片部をフィンFbに
適宜な手段で取付ける。他の片部はUターン部Puaの一
側面に沿って突出する。残りの遮蔽板17の一片部を、
先にフィンFbに取付けた遮蔽板17の突出片部に適宜
な手段で取付ける。
【0044】したがって、この遮蔽板17の残りの片部
はUターン部Puaの突出方向とは直交する方向に沿う。
各遮蔽板17で、U字状の遮蔽体が形成されることにな
り、Uターン部Puaの二側面を遮蔽保護する。
【0045】なお、上記各実施の形態では、フィンF,
Fa,Fbと熱交換パイプPで室内熱交換器2および室
外熱交換器15を構成するようにしたが、実際には、フ
ィンの側端部に、フィンよりも厚肉の金属板である端板
を配置して、フィン側端を保護するのが普通である。そ
こで、この端板を利用して、上記遮蔽体の取付けをなす
構成を以下に述べる。
【0046】図4(A)に示すように、断面L字状に折
曲される端板TをフィンFの側端部に配置する。この端
板Tの一片部はフィンFと平行な平行面部mとなり、他
片部は平行面部mの一側端に沿って平行面部とは直交す
る方向に折曲される折曲面部nとしてUターン部Puと
平行に突出する。
【0047】この端板Tの折曲面部nに、平板状の遮蔽
板27Aを取付ける。したがって、遮蔽板27AはUタ
ーン部Puの一側部を遮蔽保護する。同図(B)に示す
ように、断面L字状に折曲される端板TをフィンFの側
端部に配置する。この端板Tの一片部はフィンFと平行
な平行面部mとなり、他片部は平行面部mの一側端に沿
って平行面部とは直交する方向に折曲される折曲面部n
としてUターン部Puと平行に突出する。
【0048】この端板Tの折曲面部nに、L字状に折曲
形成される遮蔽板27Bの一片部aを取付ける。遮蔽板
27Bの他片部bはUターン部Puの突出先をUターン
部とは直交する方向に折曲されているので、遮蔽板27
Bは両片部a,bでUターン部Puの二側部を遮蔽保護
する。
【0049】同図(C)に示すように、断面L字状に折
曲される端板TをフィンFの側端部に配置する。この端
板Tの一片部はフィンFと平行な平行面部mとなり、他
片部は平行面部mの一側端に沿って平行面部とは直交す
る方向に折曲される折曲面部nとしてUターン部Puと
平行に突出する。
【0050】この端板Tの折曲面部nに、U字状に折曲
形成される遮蔽板27Cの一片部aを取付ける。遮蔽板
27Cの他片部bはUターン部Puの突出先をUターン
部とは直交する方向に折曲されるとともに、遮蔽板27
Cの取付け片部aと平行に折曲される片部cが形成され
るので、遮蔽板27Cは三片部a,b,cでUターン部
Puの三側部を遮蔽保護する。
【0051】同4(D)に示すように、断面U字状に折
曲される端板TaをフィンFの側端部に配置する。この
端板Taの対向する二片部d,eはUターン部Puと平
行に突出する。したがって、端板TaはUターン部Pu
の二側部を遮蔽保護する遮蔽板の機能を備えている。
【0052】図5は、ヒートポンプ式の冷凍サイクル回
路を示す。図中41は圧縮機、42は四方弁、43は室
内熱交換器、44は減圧膨張弁、45は室外熱交換器で
あって、これらは冷媒配管Ppを介して連通される。
【0053】上記室外熱交換器45と四方弁42との間
の冷媒配管Pp部位に、冷媒封入管50が分岐して接続
される。この冷媒封入管50の先端開口部には、カプラ
が接続され、冷媒充填容器から冷媒封入管を介して冷凍
サイクル回路内に冷媒が注入される。この冷媒は、R3
2(ジフルオロメタン)と125(ペンタフルオロメタ
ン)をそれぞれ50wt%づつ混合したもので、50°
Cの飽和圧力が2500KPa以上の高圧冷媒である。
【0054】必要量の冷媒を冷凍サイクル回路内へ注入
し終えたら、図6に示すように、ピンチ工具47を用い
て冷媒封入管50の中途部を圧潰する。そして、この圧
潰部分をバーナで溶断して密閉する。
【0055】ただし、高圧冷媒を用いるところから、冷
媒封入管50は以下に述べる形態のものを採用しなけれ
ばならない。すなわち、図7(A)に示すように、冷媒
封入管50aの先端を細管50bに形成し、この細管5
0b部分に圧潰部51を得る。したがって、圧潰部51
が設けられる細管50bの直径φdと冷媒封入管50a
基端部直径φDとの関係を、細管50bの直径φd ≦
冷媒封入管50のパイプ径φDに設定する。
【0056】このことから、高圧冷媒を用いた冷凍サイ
クル運転にともない圧潰部51にかかる応力ストレスを
減少させる効果が得られる。同図(B)に示すように、
冷媒封入管50c全体を、冷媒配管Ppのパイプ径φD
と比較して充分に細い直径φdに設定(φd<φD)
し、この冷媒封入管50cの中途部を圧潰して圧潰部5
1を形成する。
【0057】したがって、高圧冷媒を用いた冷凍サイク
ル運転にともない圧潰部51にかかる応力ストレスを減
少させる効果が得られる。同図(C)に示すように、冷
媒封入管50dの外径寸法φDを、先に説明した冷媒配
管Ppの外径寸法φDと同一とする。ただし、冷媒封入
管50dの肉厚ta を冷媒配管Ppの肉厚tb と比較し
て厚くする。(ta >tb ) この冷媒封入管50dの中途部に圧潰部51を形成すれ
ば、高圧冷媒を用いた冷凍サイクル運転にともない圧潰
部51にかかる応力ストレスを減少させる効果が得られ
る。
【0058】なお、上述した実施の形態では、冷凍サイ
クルの冷媒としてR32とR125のHFC混合冷媒を
用いたが、R32を45wt%以上含むもの、R32と
R125が80wt%以上のもの、R143aとR12
5が80wt%以上のものなどがある。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4の発明によれば、熱交換器を構成するフィンの側
端部から突出するUターン部に対する打痕を確実に防止
して、信頼性の向上を図れる効果を奏する。
【0060】また、請求項5ないし請求項8の発明によ
れば、高圧冷媒の使用に耐える冷媒封入管の構造を改良
し、ガスリークを防止して信頼性の向上を図れる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、第1の発明の実施の形態を示し、室
内ユニットの一部を省略し、かつ分解した斜視図。
(B)は、室内ユニットの一部を省略した斜視図。
【図2】(A)は、他の実施の形態の、室内ユニットの
一部を省略した斜視図。(B)は、同図(A)とは異な
る状態の室内ユニットの縦断側面図。
【図3】同実施の形態の、他の実施の形態の室外ユニッ
トの一部構成部品を分解した斜視図。
【図4】(A)ないし(D)は、互いに異なる実施の形
態の、熱交換器に対する遮蔽体の取付け構造図。
【図5】第2の発明ないし第4の発明の実施の形態の、
冷凍サイクル構成図。
【図6】同実施の形態の、冷媒封入管に対する処置を説
明する図。
【図7】(A)は、第2の発明の一実施の形態の、冷媒
封入管の一部縦断面図。(B)は、第3の発明の一実施
の形態の、冷媒封入管の一部縦断面図。(C)は、第4
の発明の一実施の形態の、冷媒封入管の一部縦断面図。
【符号の説明】
2,2A…室内熱交換器、 15…室外熱交換器、 F,Fa…フィン、 P…熱交換パイプ、 Pu…Uターン部、 7,7A,17…遮蔽体(遮蔽板)、 T…端板、 m…平行面部、 n…折曲面部、 50…冷媒封入管、 51…圧潰部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 裕幸 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
    の冷媒を用いた冷凍サイクルを備え、熱交換器は多数枚
    のフィンを狭小の間隙を存して並設し、かつこれらフィ
    ンに熱交換パイプを貫通させるとともにフィンの端部か
    ら突出する部分をU字状に屈曲して蛇行状に連通してな
    り、 上記熱交換器のフィン側端から突出する熱交換パイプの
    Uターン部を、外部からの衝突物に対して保護する遮蔽
    体を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の上記遮蔽体は、断面L字状
    に折曲形成され、上記Uターン部の少なくとも一側面を
    保護する遮蔽板であることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の上記遮蔽体は、断面U字状
    に折曲形成され、上記Uターン部の少なくとも二側面を
    保護する遮蔽板であることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3記載の上記熱交換
    器を構成するフィンの側端部に、フィンと平行な面部
    と、この平行面部の一側端に沿って平行面部とは直交す
    る方向に折曲され、上記Uターン部と平行に突出する折
    曲面部とからなる断面L字状の端板を備え、 上記遮蔽体は、上記端板の折曲面部に取付けられること
    を特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
    の冷媒を用いた冷凍サイクルを備えるとともに、上記冷
    媒を冷凍サイクル回路に封入するための冷媒封入管を冷
    凍サイクル回路に分岐して設け、冷凍サイクル回路に冷
    媒を注入した後は、上記冷媒封入管を圧潰して密閉する
    空気調和機において、 上記冷媒封入管は、冷媒封入後の圧潰する圧潰部分の配
    管の幅寸法dと、冷媒封入管パイプ径φDとの関係を、
    圧潰部分の配管の幅寸法d≦パイプ径φDに設定した
    ことを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の上記冷媒封入管は、圧潰部
    から先端を、圧潰部の幅寸法dと同一のパイプ径φdに
    絞ったことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
    の冷媒を用いた冷凍サイクルを備えるとともに、上記冷
    媒を冷凍サイクル回路に封入するための冷媒封入管を冷
    凍サイクル回路に分岐して設け、冷凍サイクル回路に冷
    媒を注入した後は、冷媒封入管を圧潰して密閉する空気
    調和機において、 上記冷媒封入管は、そのパイプ径φdを、冷凍サイクル
    回路を構成する冷媒配管のパイプ径φDよりも小に設定
    した(φd<φD)ことを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】50°Cの飽和圧力が2500KPa以上
    の冷媒を用いた冷凍サイクルを備えるとともに、上記冷
    媒を冷凍サイクル回路に封入するための冷媒封入管を冷
    凍サイクル回路に分岐して設け、冷凍サイクル回路に冷
    媒を注入した後は、冷媒封入管を圧潰して密閉する空気
    調和機において、 上記冷媒封入管は、冷凍サイクル回路を構成する冷媒配
    管と同一の外径φDであり、かつその肉厚ta を冷媒配
    管の肉厚tb よりも大に設定した(ta >tb)ことを
    特徴とする空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015021676A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 三菱電機株式会社 室内熱交換器、室内機、室外熱交換器、室外機、及び空気調和機

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