JPH10131973A - ベアリング用シール板 - Google Patents
ベアリング用シール板Info
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- JPH10131973A JPH10131973A JP8289640A JP28964096A JPH10131973A JP H10131973 A JPH10131973 A JP H10131973A JP 8289640 A JP8289640 A JP 8289640A JP 28964096 A JP28964096 A JP 28964096A JP H10131973 A JPH10131973 A JP H10131973A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
- F16C33/7846—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
-
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- F16C33/7816—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
- F16C33/783—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the mounting region
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外輪の内周面に形成した環状の係止溝内に、
シール板をベアリングの軸芯と同心状になるように挿着
できるようにする。 【解決手段】 外輪２の内周面に形成した内側面２ａ、
底面２ｂ及び外側面２ｃから成る断面形状が略Ｕ字形の
環状の係止溝２′内に、その外周縁部を挿着して係止溝
２′の内側面２ａ及び外側面２ｃへ弾性的に当接させる
ようにしたプラスチック製の環状のベアリング用シール
板１に於いて、前記シール板１の外周縁部の内側面に、
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で当接する断面形
状が略台形の突部１ａを環状に形成し、又、シール板１
の外周縁部の外側面に、係止溝２′の外側面２ｃに屈曲
状態で当接する薄肉の突条１ｃを環状に形成し、更に、
シール板１の外周面に、シール板１の直径方向への移動
を規制してシール板１をベアリングの軸芯φと同心状態
で係止溝２′内へ挿着する位置決め突起１ｅを形成す
る。
シール板をベアリングの軸芯と同心状になるように挿着
できるようにする。 【解決手段】 外輪２の内周面に形成した内側面２ａ、
底面２ｂ及び外側面２ｃから成る断面形状が略Ｕ字形の
環状の係止溝２′内に、その外周縁部を挿着して係止溝
２′の内側面２ａ及び外側面２ｃへ弾性的に当接させる
ようにしたプラスチック製の環状のベアリング用シール
板１に於いて、前記シール板１の外周縁部の内側面に、
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で当接する断面形
状が略台形の突部１ａを環状に形成し、又、シール板１
の外周縁部の外側面に、係止溝２′の外側面２ｃに屈曲
状態で当接する薄肉の突条１ｃを環状に形成し、更に、
シール板１の外周面に、シール板１の直径方向への移動
を規制してシール板１をベアリングの軸芯φと同心状態
で係止溝２′内へ挿着する位置決め突起１ｅを形成す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール型ベアリン
グに使用するプラスチック製のシール板の改良に係り、
特に外輪の内周面に環状の係止溝を形成したベアリング
に使用され、シール板を外輪の係止溝へ挿着する際にシ
ール板がベアリングの軸芯と同心状になるように外輪へ
挿着されるベアリング用シール板に関する。
グに使用するプラスチック製のシール板の改良に係り、
特に外輪の内周面に環状の係止溝を形成したベアリング
に使用され、シール板を外輪の係止溝へ挿着する際にシ
ール板がベアリングの軸芯と同心状になるように外輪へ
挿着されるベアリング用シール板に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、事務用機器や家電製品等の分野
に於いては、内部にグリース（潤滑剤）を封入したシー
ル型ベアリングが数多く使用されている。又、このシー
ル型ベアリングには、挿着作業が容易で良好なシール性
能が得られることから、プラスチック製のシール板が広
く使用されている。
に於いては、内部にグリース（潤滑剤）を封入したシー
ル型ベアリングが数多く使用されている。又、このシー
ル型ベアリングには、挿着作業が容易で良好なシール性
能が得られることから、プラスチック製のシール板が広
く使用されている。
【０００３】従来、この種のプラスチック製のシール板
としては、例えば実公平７−３２９８５号公報に開示さ
れた構造のものが知られている。即ち、前記シール板６
は、図６に示す如く、外周縁部の内側面に断面形状が略
台形の環状の突部６ａを、又、外周縁部の外側面にシー
ル板６の側方へ突出する断面形状が三角形の環状の隆起
部６ｂを夫々一体的に形成したものである。
としては、例えば実公平７−３２９８５号公報に開示さ
れた構造のものが知られている。即ち、前記シール板６
は、図６に示す如く、外周縁部の内側面に断面形状が略
台形の環状の突部６ａを、又、外周縁部の外側面にシー
ル板６の側方へ突出する断面形状が三角形の環状の隆起
部６ｂを夫々一体的に形成したものである。
【０００４】而して、前記シール板６をベアリングの外
輪７の側面内周縁部へ当てがい、その外周縁部を内方へ
均等に押圧して外輪７の内周面に形成した断面形状が略
Ｕ字形の係止溝７′へ挿着すると、図７に示す如く、突
部６ａが係止溝７′の内側面７ａに面接触状態で当接す
ると共に、隆起部６ｂが係止溝７′の外側面７ｂに屈曲
状態で当接することになる。
輪７の側面内周縁部へ当てがい、その外周縁部を内方へ
均等に押圧して外輪７の内周面に形成した断面形状が略
Ｕ字形の係止溝７′へ挿着すると、図７に示す如く、突
部６ａが係止溝７′の内側面７ａに面接触状態で当接す
ると共に、隆起部６ｂが係止溝７′の外側面７ｂに屈曲
状態で当接することになる。
【０００５】その結果、シール板６は、隆起部６ｂの弾
性力によって係止溝７′へ緊密且つ強固に挿着され、外
輪７と内輪８との間を確実にシールすることになる。即
ち、シール板６は、その外周縁部が係止溝７′の内側面
７ａ及び外側面７ｂへ弾性的に当接し、且つシール板６
の内周縁部と内輪８との間に僅かな間隙を形成すること
によって、内外輪７，８間に封入したグリースの外部へ
の漏洩及び内外輪７，８間への粉塵等の侵入を防止して
いる。尚、図７に於いて、９は内外輪７，８間に転動自
在に配設された複数のボール、１０はボール９を等間隔
に保持するリテーナである。
性力によって係止溝７′へ緊密且つ強固に挿着され、外
輪７と内輪８との間を確実にシールすることになる。即
ち、シール板６は、その外周縁部が係止溝７′の内側面
７ａ及び外側面７ｂへ弾性的に当接し、且つシール板６
の内周縁部と内輪８との間に僅かな間隙を形成すること
によって、内外輪７，８間に封入したグリースの外部へ
の漏洩及び内外輪７，８間への粉塵等の侵入を防止して
いる。尚、図７に於いて、９は内外輪７，８間に転動自
在に配設された複数のボール、１０はボール９を等間隔
に保持するリテーナである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラスチッ
ク製のシール板６を用いるベアリングに於いては、図８
に示す如く、外輪７に形成した係止溝７′の外側面７ｂ
の傾斜角度αが外輪７の側面に対して約４５°若しくは
それ以上の角度に形成されている。従って、シール板６
の外周縁部を外輪７の係止溝７′へ挿着すると、隆起部
６ｂがシール板６の内方側へ彎曲し、その時の弾性反力
Ｎが図８の矢印方向へ向く。この反力Ｎは、シール板６
の全周からシール板６の中心方向へ働くことになる。然
も、係止溝７′の外側面７ｂの傾斜角度αが大きい為、
シール板６の外周縁部から内周縁部方向へ作用する分力
も大きくなる。その結果、シール板６は、自動的にベア
リングの軸芯と同心状に挿着されることになり、シール
板６の内周縁部と内輪８との間隙が全周に亘って略一定
となる。
ク製のシール板６を用いるベアリングに於いては、図８
に示す如く、外輪７に形成した係止溝７′の外側面７ｂ
の傾斜角度αが外輪７の側面に対して約４５°若しくは
それ以上の角度に形成されている。従って、シール板６
の外周縁部を外輪７の係止溝７′へ挿着すると、隆起部
６ｂがシール板６の内方側へ彎曲し、その時の弾性反力
Ｎが図８の矢印方向へ向く。この反力Ｎは、シール板６
の全周からシール板６の中心方向へ働くことになる。然
も、係止溝７′の外側面７ｂの傾斜角度αが大きい為、
シール板６の外周縁部から内周縁部方向へ作用する分力
も大きくなる。その結果、シール板６は、自動的にベア
リングの軸芯と同心状に挿着されることになり、シール
板６の内周縁部と内輪８との間隙が全周に亘って略一定
となる。
【０００７】ところが、図９に示す如く、係止溝７′の
外側面７ｂの傾斜角度αが小さいベアリングに前記プラ
スチック製のシール板６を挿着すると、外側面７ｂの傾
斜角度αが小さい為に弾性反力Ｎの方向がベアリングの
軸芯に沿う格好になる。その為、シール板６の外周縁部
から内周縁部方向へ作用する分力が小さくなる。従っ
て、前記シール板６を係止溝７′の外側面７ｂの傾斜角
度αが小さいベアリングに挿着した場合、シール板６が
自動的にベアリングの軸芯と同心状に挿着されると云う
ことがなく、シール板６の挿着具合によっては、シール
板６が偏った状態で挿着されることになり、シール板６
の内周縁部と内輪８との間隙にバラツキを生じることに
なる。その結果、シール性能が低下したり、シール板６
が係止溝７′から脱落し易くなったり、或いは外輪７の
真円度が低下したりすると云う問題が発生する。特に、
金属製のシール板やゴム製のシール板を使用するベアリ
ングの外輪７の係止溝７′は、係止溝７′の外側面７ｂ
の傾斜角度αが約１７°以下に形成された係止溝７′と
なっている。その為、このベアリングに金属製のシール
板やゴム製のシール板に代えてコスト及び耐久性の面か
ら優れているプラスチック製のシール板を使用する場合
には、上記問題が顕著に現れることになり、プラスチッ
ク製のシール板を使用できないことになる。
外側面７ｂの傾斜角度αが小さいベアリングに前記プラ
スチック製のシール板６を挿着すると、外側面７ｂの傾
斜角度αが小さい為に弾性反力Ｎの方向がベアリングの
軸芯に沿う格好になる。その為、シール板６の外周縁部
から内周縁部方向へ作用する分力が小さくなる。従っ
て、前記シール板６を係止溝７′の外側面７ｂの傾斜角
度αが小さいベアリングに挿着した場合、シール板６が
自動的にベアリングの軸芯と同心状に挿着されると云う
ことがなく、シール板６の挿着具合によっては、シール
板６が偏った状態で挿着されることになり、シール板６
の内周縁部と内輪８との間隙にバラツキを生じることに
なる。その結果、シール性能が低下したり、シール板６
が係止溝７′から脱落し易くなったり、或いは外輪７の
真円度が低下したりすると云う問題が発生する。特に、
金属製のシール板やゴム製のシール板を使用するベアリ
ングの外輪７の係止溝７′は、係止溝７′の外側面７ｂ
の傾斜角度αが約１７°以下に形成された係止溝７′と
なっている。その為、このベアリングに金属製のシール
板やゴム製のシール板に代えてコスト及び耐久性の面か
ら優れているプラスチック製のシール板を使用する場合
には、上記問題が顕著に現れることになり、プラスチッ
ク製のシール板を使用できないことになる。
【０００８】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、外輪に形成した係止溝の外側面の
傾斜角度に拘わらず、シール板をベアリングの軸芯と同
心状になるように外輪の係止溝へ挿着できるようにした
ベアリング用シール板を提供するにある。
作されたものであり、外輪に形成した係止溝の外側面の
傾斜角度に拘わらず、シール板をベアリングの軸芯と同
心状になるように外輪の係止溝へ挿着できるようにした
ベアリング用シール板を提供するにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項１に記載のベアリング用シール板
は、外輪の内周面両端部に形成され、ベアリングの軸芯
に対して垂直状の内側面、底面及び外開き状に傾斜した
外側面から成る断面形状が略Ｕ字形の環状の係止溝内
に、その外周縁部を挿着して係止溝の内側面及び外側面
へ弾性的に当接させると共に、その内周縁部と内輪との
間に僅かな間隙を設けるようにした非接触型のプラスチ
ック製の環状のベアリング用シール板に於いて、前記シ
ール板の外周縁部の内側面に、係止溝の内側面に面接触
状態で当接する断面形状が略台形の突部を環状に形成
し、又、シール板の外周縁部の外側面に、係止溝の外側
面に屈曲状態で当接する薄肉の突条を環状に形成し、更
に、シール板の外周面に、シール板の直径方向への移動
を規制してシール板をベアリングの軸芯と同心状態で係
止溝内へ挿着する位置決め突起を形成したことに特徴が
ある。
に、本発明の請求項１に記載のベアリング用シール板
は、外輪の内周面両端部に形成され、ベアリングの軸芯
に対して垂直状の内側面、底面及び外開き状に傾斜した
外側面から成る断面形状が略Ｕ字形の環状の係止溝内
に、その外周縁部を挿着して係止溝の内側面及び外側面
へ弾性的に当接させると共に、その内周縁部と内輪との
間に僅かな間隙を設けるようにした非接触型のプラスチ
ック製の環状のベアリング用シール板に於いて、前記シ
ール板の外周縁部の内側面に、係止溝の内側面に面接触
状態で当接する断面形状が略台形の突部を環状に形成
し、又、シール板の外周縁部の外側面に、係止溝の外側
面に屈曲状態で当接する薄肉の突条を環状に形成し、更
に、シール板の外周面に、シール板の直径方向への移動
を規制してシール板をベアリングの軸芯と同心状態で係
止溝内へ挿着する位置決め突起を形成したことに特徴が
ある。
【００１０】又、本発明の請求項２に記載のベアリング
用シール板は、位置決め突起を、シール板の外周面に等
角度毎で且つ円弧状に複数形成したことに特徴がある。
用シール板は、位置決め突起を、シール板の外周面に等
角度毎で且つ円弧状に複数形成したことに特徴がある。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係るシール
板１を挿着したベアリング（転がり軸受）の部分拡大断
面図であり、２は内周面の中央部に軌道面を形成した外
輪、３は外周面の中央部に軌道面を形成した内輪、４は
内輪３と外輪２の軌道面間に回転自在に配設した複数の
ボール、５はボール４を等間隔に保持するリテーナであ
る。
に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係るシール
板１を挿着したベアリング（転がり軸受）の部分拡大断
面図であり、２は内周面の中央部に軌道面を形成した外
輪、３は外周面の中央部に軌道面を形成した内輪、４は
内輪３と外輪２の軌道面間に回転自在に配設した複数の
ボール、５はボール４を等間隔に保持するリテーナであ
る。
【００１２】前記外輪２の内周面両端部には、断面形状
が略Ｕ字形の環状の係止溝２′が形成されている。この
係止溝２′は、ベアリングの軸芯φに対して直交する垂
直状の内側面２ａと、内側面２ａに連続して形成され、
ベアリングの軸芯φと平行な底面２ｂと、底面２ｂに連
続して形成され、外開き状に傾斜する外側面２ｃとから
成る。又、外輪２の内周面端部の内径ｄ1 （係止溝２′
よりも外側部分の内周面の内径）は、ボール４の軌道面
を形成した部分の内径ｄ2 よりも若干大径で、且つシー
ル板１の外径Ｄよりも若干小径に形成されて居り、シー
ル板１を係止溝２′へ挿着し易いようになっている。更
に、内輪３の外周面端部には、シール板１の内周縁部と
の間に迷路状の間隙を形成する為の段部３′が環状に形
成されている。
が略Ｕ字形の環状の係止溝２′が形成されている。この
係止溝２′は、ベアリングの軸芯φに対して直交する垂
直状の内側面２ａと、内側面２ａに連続して形成され、
ベアリングの軸芯φと平行な底面２ｂと、底面２ｂに連
続して形成され、外開き状に傾斜する外側面２ｃとから
成る。又、外輪２の内周面端部の内径ｄ1 （係止溝２′
よりも外側部分の内周面の内径）は、ボール４の軌道面
を形成した部分の内径ｄ2 よりも若干大径で、且つシー
ル板１の外径Ｄよりも若干小径に形成されて居り、シー
ル板１を係止溝２′へ挿着し易いようになっている。更
に、内輪３の外周面端部には、シール板１の内周縁部と
の間に迷路状の間隙を形成する為の段部３′が環状に形
成されている。
【００１３】本発明に係るシール板１は、図２乃至図５
に示す如く、耐熱性・耐磨耗性・耐薬品性等に優れ、然
も適宜の弾性力を有するエンジニアリングプラスチック
（例えばポリアミド、ポリエステル及び硬質ナイロン
等）の一体成形によって環状に形成されて居り、リテー
ナ５と対向する中間部分はリテーナ５と接触しないよう
に薄肉に形成されている。
に示す如く、耐熱性・耐磨耗性・耐薬品性等に優れ、然
も適宜の弾性力を有するエンジニアリングプラスチック
（例えばポリアミド、ポリエステル及び硬質ナイロン
等）の一体成形によって環状に形成されて居り、リテー
ナ５と対向する中間部分はリテーナ５と接触しないよう
に薄肉に形成されている。
【００１４】前記シール板１の外周縁部の内側面には、
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で当接する断面形
状が略台形の突部１ａが環状に形成されて居り、この突
部１ａの平坦な頂面が係止溝２′の内側面２ａに当接す
るようになっている。尚、突部１ａの外周側の傾斜面
は、挿入用傾斜面１ｂとなっている。
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で当接する断面形
状が略台形の突部１ａが環状に形成されて居り、この突
部１ａの平坦な頂面が係止溝２′の内側面２ａに当接す
るようになっている。尚、突部１ａの外周側の傾斜面
は、挿入用傾斜面１ｂとなっている。
【００１５】更に、シール板１の外周縁部の外側面に
は、係止溝２′の外側面２ｃに屈曲状態で当接する突条
１ｃが環状に形成されている。この突条１ｃは、シール
板１の外周縁部で且つ外側面部分に断面形状が略台形の
凹部１ｄを環状に形成することにより形成されて居り、
凹部１ｄによってシール板１の内方側へ容易に屈曲でき
るようになっている。又、この突条１ｃは、断面形状が
尖塔状で且つ極薄肉に形成されて居り、シール板１の外
側面方向へ突出してシール板１の軸芯に沿う格好になっ
ている。尚、突条１ｃの外周面は、挿入用傾斜面１ｂに
連続し、シール板１の軸芯と平行状態になっている。
は、係止溝２′の外側面２ｃに屈曲状態で当接する突条
１ｃが環状に形成されている。この突条１ｃは、シール
板１の外周縁部で且つ外側面部分に断面形状が略台形の
凹部１ｄを環状に形成することにより形成されて居り、
凹部１ｄによってシール板１の内方側へ容易に屈曲でき
るようになっている。又、この突条１ｃは、断面形状が
尖塔状で且つ極薄肉に形成されて居り、シール板１の外
側面方向へ突出してシール板１の軸芯に沿う格好になっ
ている。尚、突条１ｃの外周面は、挿入用傾斜面１ｂに
連続し、シール板１の軸芯と平行状態になっている。
【００１６】そして、シール板１の外周面には、シール
板１がベアリングの軸芯φと同心状態で外輪２の係止溝
２′内へ挿着されるようにシール板１の直径方向への移
動を規制する位置決め突起１ｅが形成されている。
板１がベアリングの軸芯φと同心状態で外輪２の係止溝
２′内へ挿着されるようにシール板１の直径方向への移
動を規制する位置決め突起１ｅが形成されている。
【００１７】前記位置決め突起１ｅは、シール板１の外
周面で且つ係止溝２′の底面２ｂに対向する部分（挿入
用傾斜面１ｂと突条１ｃの外周面との境界部分）に等角
度毎で且つ円弧状に複数個形成されている。即ち、位置
決め突起１ｅは、断面形状が略三角状を呈して居り、シ
ール板１の外周面に外方へ突出する状態で円弧状に形成
されている。又、位置決め突起１ｅは、シール板１の外
周面に９０°間隔毎に形成されて居り、先端部がカット
された状態になっている。
周面で且つ係止溝２′の底面２ｂに対向する部分（挿入
用傾斜面１ｂと突条１ｃの外周面との境界部分）に等角
度毎で且つ円弧状に複数個形成されている。即ち、位置
決め突起１ｅは、断面形状が略三角状を呈して居り、シ
ール板１の外周面に外方へ突出する状態で円弧状に形成
されている。又、位置決め突起１ｅは、シール板１の外
周面に９０°間隔毎に形成されて居り、先端部がカット
された状態になっている。
【００１８】一方、シール板１の内周縁部は、シール板
１の中間部分よりも厚肉に形成されて居り、その内周縁
部の内側面には内輪３の段部３′との間に迷路状の間隙
を形成する為の段部１ｆが環状に形成されている。
１の中間部分よりも厚肉に形成されて居り、その内周縁
部の内側面には内輪３の段部３′との間に迷路状の間隙
を形成する為の段部１ｆが環状に形成されている。
【００１９】尚、シール板１の外径Ｄは、外輪２の内周
面端部の内径ｄ1 （係止溝２′よりも外側部分の内周面
の内径）よりも若干大きめに形成されて居り、係止溝
２′への挿着時に係止溝２′の底面２ｂとの間に若干の
間隙Ｇ1 ができるように設定されている。又、シール板
１の内径も、係止溝２′への挿着時に内輪３の外周面と
の間に若干の間隙Ｇ2 ができるように設定されている。
面端部の内径ｄ1 （係止溝２′よりも外側部分の内周面
の内径）よりも若干大きめに形成されて居り、係止溝
２′への挿着時に係止溝２′の底面２ｂとの間に若干の
間隙Ｇ1 ができるように設定されている。又、シール板
１の内径も、係止溝２′への挿着時に内輪３の外周面と
の間に若干の間隙Ｇ2 ができるように設定されている。
【００２０】この例では、シール板１の外径Ｄ（位置決
め突起１ｅを含んだ部分の外径）は１３．５８ｍｍに、
突条１ｃの基端部側の肉厚は約０．１ｍｍに、位置決め
突起１ｅの高さＨは０．１ｍｍに、位置決め突起１ｅの
先端の幅Ｗは０．０２ｍｍに夫々設定されている。又、
シール板１を外輪２の係止溝２′へ挿着したときには、
位置決め突起１ｅと係止溝２′の底面２ｂとの間に０．
０２ｍｍの間隙Ｇ1 が、シール板１の内周面と内輪３の
段部３′外周面との間に０．１ｍｍの間隙Ｇ2が夫々形
成されるようになっている。更に、係止溝２′の外側面
２ｃの傾斜角度αは、外輪２の側面に対して１７°に設
定されている。
め突起１ｅを含んだ部分の外径）は１３．５８ｍｍに、
突条１ｃの基端部側の肉厚は約０．１ｍｍに、位置決め
突起１ｅの高さＨは０．１ｍｍに、位置決め突起１ｅの
先端の幅Ｗは０．０２ｍｍに夫々設定されている。又、
シール板１を外輪２の係止溝２′へ挿着したときには、
位置決め突起１ｅと係止溝２′の底面２ｂとの間に０．
０２ｍｍの間隙Ｇ1 が、シール板１の内周面と内輪３の
段部３′外周面との間に０．１ｍｍの間隙Ｇ2が夫々形
成されるようになっている。更に、係止溝２′の外側面
２ｃの傾斜角度αは、外輪２の側面に対して１７°に設
定されている。
【００２１】而して、上述のシール板１をベアリングに
挿着する際には、先ず挿入用傾斜面１ｂを外輪２の外側
面内周縁部に当てがい、シール板１の外周縁部を内方へ
均等に押圧する。そうすると、シール板１は、その弾性
の故に無理なく彎曲した後、その外周縁部が外輪２の係
止溝２′内へ挿入される。即ち、シール板１は、係止溝
２′への挿着後には図１に示すように突部１ａが係止溝
２′の内側面２ａに面接触状態で当接すると共に、突条
１ｃが係止溝２′の外側面２ｃに屈曲状態で当接し、突
条１ｃの弾性力によって係止溝２′内へ緊密且つ強固に
挿着されることになる。
挿着する際には、先ず挿入用傾斜面１ｂを外輪２の外側
面内周縁部に当てがい、シール板１の外周縁部を内方へ
均等に押圧する。そうすると、シール板１は、その弾性
の故に無理なく彎曲した後、その外周縁部が外輪２の係
止溝２′内へ挿入される。即ち、シール板１は、係止溝
２′への挿着後には図１に示すように突部１ａが係止溝
２′の内側面２ａに面接触状態で当接すると共に、突条
１ｃが係止溝２′の外側面２ｃに屈曲状態で当接し、突
条１ｃの弾性力によって係止溝２′内へ緊密且つ強固に
挿着されることになる。
【００２２】このとき、突条１ｃの屈曲によって生じる
弾性反力は、係止溝２′の外側面２ｃの傾斜角度αが小
さい為にベアリングの軸芯φに沿う格好になる。その
為、シール板１の外周縁部から内周縁部方向へ作用する
分力も小さくなる。従って、シール板１の挿着具合によ
っては、シール板１は外輪２の係止溝２′へ偏った状態
で挿着されようとする。
弾性反力は、係止溝２′の外側面２ｃの傾斜角度αが小
さい為にベアリングの軸芯φに沿う格好になる。その
為、シール板１の外周縁部から内周縁部方向へ作用する
分力も小さくなる。従って、シール板１の挿着具合によ
っては、シール板１は外輪２の係止溝２′へ偏った状態
で挿着されようとする。
【００２３】しかし、前記シール板１は、その外周面に
シール板１の直径方向への移動を規制する位置決め突起
１ｅを形成している為、外輪２の係止溝２′へ挿着する
際にシール板１が偏った状態で係止溝２′へ挿着されよ
うとしても、位置決め突起１ｅがシール板１をベアリン
グの軸芯φと同心状になるようにシール板１を位置決め
することになる。その結果、シール板１は、係止溝２′
の外側面２ｃの傾斜角度αが小さい場合でも、係止溝
２′内へ偏った状態で挿着されると云うことがなく、シ
ール板１の内周縁部と内輪３との間隙にバラツキを生じ
ることもない。延いては、シール性能の低下や係止溝
２′からのシール板１の脱落、或いは外輪２の真円度の
低下等を防止することができる。
シール板１の直径方向への移動を規制する位置決め突起
１ｅを形成している為、外輪２の係止溝２′へ挿着する
際にシール板１が偏った状態で係止溝２′へ挿着されよ
うとしても、位置決め突起１ｅがシール板１をベアリン
グの軸芯φと同心状になるようにシール板１を位置決め
することになる。その結果、シール板１は、係止溝２′
の外側面２ｃの傾斜角度αが小さい場合でも、係止溝
２′内へ偏った状態で挿着されると云うことがなく、シ
ール板１の内周縁部と内輪３との間隙にバラツキを生じ
ることもない。延いては、シール性能の低下や係止溝
２′からのシール板１の脱落、或いは外輪２の真円度の
低下等を防止することができる。
【００２４】尚、上述のシール板１に於いては、突条１
ｃが極薄肉の尖塔状に形成され、且つ位置決め突起１ｅ
もシール板１の外周面に部分的に形成されている為、係
止溝２′への挿着の際にはその外周縁部が容易に縮径
し、挿入の際の抵抗が小さくなって小さな力で係止溝
２′へ簡単且つ容易に挿着することができる。又、この
シール板１に於いては、係止溝２′への挿入時に略台形
状の突部１ａによってその押し込み量が規制される為、
仮えシール板１に掛かる押圧力が過大になっても、シー
ル板１が部分的に押し潰されたりすると云うことがな
く、シール板１の損傷や歪みは皆無となる。更に、この
シール板１に於いては、突条１ｃが係止溝２′の外側面
２ｃに屈曲状態で弾性的に当接すると共に、突部１ａが
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で弾性的に当接
し、且つシール板１の内周面と内輪３のとの間に迷路状
の間隙が形成されるようにしている為、シール性が大幅
に向上することになる。そのうえ、このシール板１に於
いては、その外周縁部を係止溝２′の内側面２ａ及び外
側面２ｃのみに当接させている為、外輪２にはその半径
方向に大きな力が作用することがない。その結果、シー
ル板１は、これを係止溝２′へ挿着しても、外輪２の真
円度を低下させることがない。加えて、このシール板１
に於いては、突条１ｃがシール板１の外側面方向へ突出
し、且つ係止溝２′の外側面２ｃへ当接する為、シール
板１を係止溝２′へ挿着しても、シール板１を外方へ押
し出そうとする力は殆ど生じることがない。その結果、
ベアリングを高温多湿の悪条件下で使用し、シール板１
が温度変化等によって膨張しても、シール板１は外方へ
大きく彎曲することがなく、係止溝２′内へ良好な姿勢
で挿着保持される。
ｃが極薄肉の尖塔状に形成され、且つ位置決め突起１ｅ
もシール板１の外周面に部分的に形成されている為、係
止溝２′への挿着の際にはその外周縁部が容易に縮径
し、挿入の際の抵抗が小さくなって小さな力で係止溝
２′へ簡単且つ容易に挿着することができる。又、この
シール板１に於いては、係止溝２′への挿入時に略台形
状の突部１ａによってその押し込み量が規制される為、
仮えシール板１に掛かる押圧力が過大になっても、シー
ル板１が部分的に押し潰されたりすると云うことがな
く、シール板１の損傷や歪みは皆無となる。更に、この
シール板１に於いては、突条１ｃが係止溝２′の外側面
２ｃに屈曲状態で弾性的に当接すると共に、突部１ａが
係止溝２′の内側面２ａに面接触状態で弾性的に当接
し、且つシール板１の内周面と内輪３のとの間に迷路状
の間隙が形成されるようにしている為、シール性が大幅
に向上することになる。そのうえ、このシール板１に於
いては、その外周縁部を係止溝２′の内側面２ａ及び外
側面２ｃのみに当接させている為、外輪２にはその半径
方向に大きな力が作用することがない。その結果、シー
ル板１は、これを係止溝２′へ挿着しても、外輪２の真
円度を低下させることがない。加えて、このシール板１
に於いては、突条１ｃがシール板１の外側面方向へ突出
し、且つ係止溝２′の外側面２ｃへ当接する為、シール
板１を係止溝２′へ挿着しても、シール板１を外方へ押
し出そうとする力は殆ど生じることがない。その結果、
ベアリングを高温多湿の悪条件下で使用し、シール板１
が温度変化等によって膨張しても、シール板１は外方へ
大きく彎曲することがなく、係止溝２′内へ良好な姿勢
で挿着保持される。
【００２５】上記例に於いては、突条１ｃを、断面形状
が尖塔状で且つ極薄肉に形成したが、突条１ｃの断面形
状は、上記例のものに限定されるものではなく、適宜の
弾性を有して居れば、如何なる形状であっても良い。
が尖塔状で且つ極薄肉に形成したが、突条１ｃの断面形
状は、上記例のものに限定されるものではなく、適宜の
弾性を有して居れば、如何なる形状であっても良い。
【００２６】上記例に於いては、突条１ｃをシール板１
の軸線と略平行になるように形成したが、突条１ｃの向
きは上記例のものに限定されるものではない。例えば突
条１ｃをシール板１の軸線に対して内方側へ傾斜させて
も良く、或いは突条１ｃをシール板１の軸線に対して外
方側へ傾斜させても良い。
の軸線と略平行になるように形成したが、突条１ｃの向
きは上記例のものに限定されるものではない。例えば突
条１ｃをシール板１の軸線に対して内方側へ傾斜させて
も良く、或いは突条１ｃをシール板１の軸線に対して外
方側へ傾斜させても良い。
【００２７】上記例に於いては、シール板１の外周面に
円弧状の位置決め突起１ｅを四個所形成するようにした
が、位置決め突起１ｅの数は、上記例のものに限定され
るものではなく、シール板１の直径方向への移動を規制
してシール板１がベアリングの軸芯φと同心状態で係止
溝２′内へ挿着されるようにできれば良い。例えばシー
ル板１の外周面に、位置決め突起１ｅを等角度毎に三個
所若しくは五個所以上形成するようにしても良い。又、
位置決め突起１ｅをシール板１の外周面に環状に形成す
るようにしても良い。
円弧状の位置決め突起１ｅを四個所形成するようにした
が、位置決め突起１ｅの数は、上記例のものに限定され
るものではなく、シール板１の直径方向への移動を規制
してシール板１がベアリングの軸芯φと同心状態で係止
溝２′内へ挿着されるようにできれば良い。例えばシー
ル板１の外周面に、位置決め突起１ｅを等角度毎に三個
所若しくは五個所以上形成するようにしても良い。又、
位置決め突起１ｅをシール板１の外周面に環状に形成す
るようにしても良い。
【００２８】上記例に於いては、シール板１の内周縁部
を厚肉に形成し、その内周縁部の内側面に段部１ｆを形
成するようにしたが、他の例に於いては、シール板１の
内周縁部を厚肉に形成して段部１ｆを省略するようにし
ても良く、或いはシール板１の内周縁部を中間部分の肉
厚と同一に形成するようにしても良い。
を厚肉に形成し、その内周縁部の内側面に段部１ｆを形
成するようにしたが、他の例に於いては、シール板１の
内周縁部を厚肉に形成して段部１ｆを省略するようにし
ても良く、或いはシール板１の内周縁部を中間部分の肉
厚と同一に形成するようにしても良い。
【００２９】
【発明の効果】上述の通り、本発明のベアリング用シー
ル板は、その外周面にシール板の直径方向への移動を規
制する位置決め突起を形成している為、外輪の係止溝へ
挿着する際にシール板が偏った状態で係止溝へ挿着され
ようとしても、位置決め突起がシール板をベアリングの
軸芯と同心状になるようにシール板を位置決めすること
になる。その結果、シール板は、係止溝の外側面の傾斜
角度が小さい場合でも、係止溝内へ偏った状態で挿着さ
れると云うことがなく、シール板の内周縁部と内輪との
間隙にバラツキを生じることもない。又、シール板は、
その位置決め突起をシール板の外周面に等角度毎で且つ
円弧状に複数形成した場合には、係止溝への挿着の際に
その外周縁部が容易に縮径することになる。その結果、
シール板は、挿入の際の抵抗が小さくなって小さな力で
係止溝へ簡単且つ容易に挿着されることになる。
ル板は、その外周面にシール板の直径方向への移動を規
制する位置決め突起を形成している為、外輪の係止溝へ
挿着する際にシール板が偏った状態で係止溝へ挿着され
ようとしても、位置決め突起がシール板をベアリングの
軸芯と同心状になるようにシール板を位置決めすること
になる。その結果、シール板は、係止溝の外側面の傾斜
角度が小さい場合でも、係止溝内へ偏った状態で挿着さ
れると云うことがなく、シール板の内周縁部と内輪との
間隙にバラツキを生じることもない。又、シール板は、
その位置決め突起をシール板の外周面に等角度毎で且つ
円弧状に複数形成した場合には、係止溝への挿着の際に
その外周縁部が容易に縮径することになる。その結果、
シール板は、挿入の際の抵抗が小さくなって小さな力で
係止溝へ簡単且つ容易に挿着されることになる。
【図１】本発明に係るシール板を挿着したベアリングの
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図２】シール板の拡大正面図である。
【図３】シール板の拡大側面図である。
【図４】シール板の拡大断面図である。
【図５】シール板の要部の拡大断面図である。
【図６】従来のベアリング用シール板の一部破断拡大側
面図である。
面図である。
【図７】従来のシール板を挿着したベアリングの部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図８】従来のシール板を係止溝の外側面の傾斜角度が
大きい外輪へ挿着した要部の拡大断面図である。
大きい外輪へ挿着した要部の拡大断面図である。
【図９】従来のシール板を係止溝の外側面の傾斜角度が
小さい外輪へ挿着した要部の拡大断面図である。
小さい外輪へ挿着した要部の拡大断面図である。
１はシール板、１ａは突部、１ｃは突条、１ｅは位置決
め突起、２は外輪、２′は係止溝、２ａは係止溝の内側
面、２ｂは係止溝の底面、２ｃは係止溝の外側面、３は
内輪。
め突起、２は外輪、２′は係止溝、２ａは係止溝の内側
面、２ｂは係止溝の底面、２ｃは係止溝の外側面、３は
内輪。
Claims (2)
- 【請求項１】 外輪（２）の内周面両端部に形成され、
ベアリングの軸芯（φ）に対して垂直状の内側面（２
ａ）、底面（２ｂ）及び外開き状に傾斜した外側面（２
ｃ）から成る断面形状が略Ｕ字形の環状の係止溝
（２′）内に、その外周縁部を挿着して係止溝（２′）
の内側面（２ａ）及び外側面（２ｃ）へ弾性的に当接さ
せると共に、その内周縁部と内輪（３）との間に僅かな
間隙（Ｇ2 ）を設けるようにした非接触型のプラスチッ
ク製の環状のベアリング用シール板（１）に於いて、前
記シール板（１）の外周縁部の内側面に、係止溝
（２′）の内側面（２ａ）に面接触状態で当接する断面
形状が略台形の突部（１ａ）を環状に形成し、又、シー
ル板（１）の外周縁部の外側面に、係止溝（２′）の外
側面（２ｃ）に屈曲状態で当接する薄肉の突条（１ｃ）
を環状に形成し、更に、シール板（１）の外周面に、シ
ール板（１）の直径方向への移動を規制してシール板
（１）をベアリングの軸芯（φ）と同心状態で係止溝
（２′）内へ挿着する位置決め突起（１ｅ）を形成した
ことを特徴とするベアリング用シール板。 - 【請求項２】 位置決め突起（１ｅ）を、シール板
（１）の外周面に等角度毎で且つ円弧状に複数形成した
ことを特徴とする請求項１に記載のベアリング用シール
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289640A JPH10131973A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ベアリング用シール板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289640A JPH10131973A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ベアリング用シール板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131973A true JPH10131973A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17745862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8289640A Pending JPH10131973A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ベアリング用シール板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131973A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20230113626A1 (en) * | 2020-07-01 | 2023-04-13 | Hanon Systems | Scroll compressor for compressing a refrigerant and method for oil enrichment and distribution |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP8289640A patent/JPH10131973A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20230113626A1 (en) * | 2020-07-01 | 2023-04-13 | Hanon Systems | Scroll compressor for compressing a refrigerant and method for oil enrichment and distribution |
| US11953002B2 (en) * | 2020-07-01 | 2024-04-09 | Hanon Systems | Scroll compressor for compressing a refrigerant and method for oil enrichment and distribution |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060807 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061204 |