JPH10131843A - バルブプレート - Google Patents

バルブプレート

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JPH10131843A
JPH10131843A JP8285279A JP28527996A JPH10131843A JP H10131843 A JPH10131843 A JP H10131843A JP 8285279 A JP8285279 A JP 8285279A JP 28527996 A JP28527996 A JP 28527996A JP H10131843 A JPH10131843 A JP H10131843A
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suction
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淳 井上
Takashi Ito
伊藤  隆
Takashi Teraoka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アキシャル型ピストンポンプまたはモータに
おいて、シリンダブロックとバルブプレートとの間の押
し付け比を略一定とし、ポンプまたはモータの作動中に
シリンダブロックとバルブプレートの接合状態を適切に
保持し得るバルブプレートを提供する。 【解決手段】 シリンダブロック2の吸込側キドニーポ
ート13および吐出側キドニーポート14の両端部から
延び出すV型溝16の両側に、このV型溝16と平行に
延びる独立の溝部17を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アキシャル型ピストンポンプま
たはモータにおいて、シリンダブロックとバルブプレー
トの押し付け比を一定にするバルブプレートの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】アキシャル型ピストンポンプ(またはモ
ータ)は、ポンプシャフトを中心に回転自在のシリンダ
ブロックを備えている。
【0003】図16に示すように、シリンダブロック2
のポンプシャフト1と略垂直な底面(摺接面3)には、
図示されない複数のピストンが挿入されるシリンダのポ
ートとして、ポンプシャフト1の同心円上に等間隔に、
ピストンと同数の複数の円弧状のシリンダポート4が設
けられる。
【0004】このシリンダブロック2の摺接面3は、図
17に示す円盤状のバルブプレート11の摺接面12と
重ね合わされる。このバルブプレート11の摺接面12
には、シリンダブロック2側のシリンダポート4が配設
される円周と対峙する位置に、円弧状の吐出側キドニー
ポート13と吸込側キドニーポート14とが開口してい
る。
【0005】さらに、これらのキドニーポート13、1
4の両端からは、摺動面12に浅い深さで縦長に切りか
かれたV型溝(導油溝)16が延び出し、これらのV型
溝16には、各キドニーポート13、14と同圧が導か
れるようになっている。
【0006】このような構成により、シリンダブロック
2がポンプシャフト1を中心に回転すると、シリンダブ
ロック2側の各シリンダポート4は、バルブプレート1
1側の吸込側または吐出側のキドニーポート13、14
に選択的に順次連通し、吸込または吐出を繰り返すよう
になっている。
【0007】この場合、シリンダブロック2には、各シ
リンダの内圧がシリンダブロック2をバルブプレート1
1側へ押し下げようとする押し下げ力Fcと、シリンダ
ブロック2の摺接面3とバルブプレート11の摺接面1
2間の油膜圧力がシリンダブロック2をバルブプレート
11から引き離そうとする押し上げ力Fwとが作用す
る。したがって、ポンプ(またはモータ)の作動中に、
シリンダブロック2がバルブプレート11側と分離せ
ず、バルブプレート11側へと適切に押し付けられ続け
るためには、押し下げ力Fcが押し上げ力Fwよりも大
きくあり続けること(Fc>Fw)、すなわち押し付け
比Fc/Fwが1以上の値を採り続けることが必要であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バルブプレ
ート摺接面12のキドニーポート13と14の間の領域
には、ポートの存在しない摺接部15が存在し、各シリ
ンダポート4は、吸込から吐出への切り換え時には摺接
部15に位置する。
【0009】このように摺接部15上にシリンダポート
4が配置されたシリンダが吸込から吐出へと切り換わる
と、このシリンダポート4の両端のポートの存在しない
摺接部5と摺接部15の重なり部分で、油膜圧力分布の
急激な変動が生じる。
【0010】具体的には、ず18に示すように、シリン
ダブロック2の摺接部5とバルブプレート11の摺接部
15の重なり部分では、キドニーポート13(または1
4)からのびるV型溝16から作動油が供給されるだけ
では、その周囲に十分な油膜が形成されず、油膜圧力の
等圧線20はシリンダポート4およびキドニーポート1
3の近傍にまで落ち込んで、油膜圧力の低下が生じる。
この場合、十分な作動油の供給のためにはV型溝16を
大きくすることが考えられるが、これでは、ポンプ効率
の低下や、振動、騒音特性の悪化を招いてしまう。
【0011】このように、シリンダブロック2の回転角
度によっては、油膜圧力による押し上げ力Fwは一定と
はならず、押し下げ力Fcが一定に作用するとすれば、
押し付け比Fc/Fwも一定とはならない。
【0012】この場合にも、上述のように押し付け比F
c/Fwは1以上に保持する必要があるが、シリンダブ
ロック2の1回転中で油膜圧力による押し上げ力Fwが
最も大きくなったときに押し付け比Fc/Fwを1以上
にする押し上げ力Fwを選択すると、逆に油膜圧力が低
下したときには押し付け比Fc/Fwが大きくなり過ぎ
てしまう。
【0013】このため、シリンダブロック2はバルブプ
レート11へと過大な力で押し付けられてしまい、ポン
プ(またはモータ)の機械効率の低下や焼き付きなどの
問題が生じてしまっていた。
【0014】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、アキシャル型ピストンポンプまたはモー
タにおいて、シリンダブロックとバルブプレートとの間
の押し付け比を略一定とし、ポンプまたはモータの作動
中にシリンダブロックとバルブプレートの接合状態を適
切に保持し得るバルブプレートを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のシ
リンダポートが開口するシリンダブロック底面に摺接す
る摺接面と、この摺接面の所定の円周状に開口する円弧
状の吸込側ポートおよび吐出側ポートと、これらの吸込
ポートおよび吐出ポートの両端部から前記摺接面の円周
方向に延び出すとともに吸込ポートまたは吐出ポートと
同圧の作動油が導かれる導油溝とを備えたアキシャル型
ピストンポンプまたはモータのバルブプレートにおい
て、前記摺動面に、前記吸込ポートおよび吐出ポートの
端部から延び出す溝と略平行して延びる少なくともひと
つの独立の溝部を備えた。
【0016】第2の発明は、前記導油溝と前記溝部とを
前記吸込ポートまたは吐出ポートの端部の略全幅にわた
るように配置した。
【0017】
【作用】第1の発明では、吸込ポートおよび吐出ポート
の両端部から延び出す導油溝に加えて、この導油溝の側
方に平行して延びる溝部には、シリンダポートからの作
動油が十分に導かれ、その周囲に油膜が形成されやすく
なるので、吸込ポートと吐出ポート間の領域とシリンダ
ブロック底面の各シリンダポート間の領域との重なり合
い部分での、各シリンダポートの吸込から吐出への切り
換え時における油膜圧力の低下が抑制される。これによ
り、シリンダブロックをバルブプレートから引き離す方
向に働く圧力は、バルブプレートの吸込ポートおよび吐
出ポートが配置される円の全周にわたって略一定とな
り、シリンダブロックが回転したとしても、この圧力の
総和であるシリンダブロックに働く押し上げ力は略一定
となる。したがって、この押し上げ力と、シリンダ内圧
がシリンダブロックをバルブプレート側に押し付ける方
向に働く押し下げ力との比である押し付け比は、略一定
の適切な値に制御することができ、押し上げ力が過大と
なることによるシリンダブロックとバルブプレートの分
離や、押し下げ力が過大となることによるポンプまたは
モータの機械効率の低下や焼き付けの発生を防止するこ
とができる。
【0018】第2の発明では、導油溝と溝部とを吸込ポ
ートまたは吐出ポートの端部の略全幅にわたるように配
置し、導油溝および溝部から供給される作動油が吸込ポ
ートまたは吐出ポートの端部の略全幅に行き渡るように
したので、作動油の供給はバランス良く十分になされ、
油膜圧力の低下が確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0020】図1には、本発明のバルブプレート11を
示す。
【0021】このバルブプレート11は、図17に示す
従来のものと同様に、図16に示すシリンダブロック2
と重ね合わされるものであり、その摺接面12には、シ
リンダブロック2側のシリンダポート4が配設される円
周と対峙する位置に、円弧状の吐出側キドニーポート1
3と吸込側キドニーポート14とが開口している。ま
た、これらのキドニーポート13、14の両端の略中央
からは、切り欠き状のV型溝16が延び出し、キドニー
ポート13、14と同圧が導かれている。
【0022】さらに、この本発明のバルブプレート11
は、従来と異なる構成として、V型溝16の両側方に、
一対の独立した溝部17が設けられる。これらの溝部1
7は、V型溝16の略全長にわたって平行して延びる切
り欠き状の縦長(略ひし形状)の溝である。
【0023】これにより、溝部17が存在しないときに
は作動油が供給されにくかったV型溝16の側方にも、
溝部17を介してシリンダブロック2側のシリンダポー
ト4から作動油が導かれる。このため、V型溝16付近
にシリンダブロック2側の摺接部5が重なった場合、V
型溝16に加えて溝部17からも作動油が供給される結
果、その周囲に油膜が形成されやすくなり、油膜圧力が
低下しないようになっている。なお、この溝部17はキ
ドニーポート13、14およびV型溝16とは独立なも
のであり、シリンダポート4との連通時に作動油が導か
れるだけであるので、ポンプ効率を低下させることはな
い。
【0024】また、溝部17はV型溝16の両側に(キ
ドニーポート13、14の幅方向に)形成されているの
で、キドニーポート13、14の端部における作動油の
供給は、キドニーポート13、14の略全幅にわたって
バランス良くなされ、油膜圧力の低下が確実に防止でき
るようになっている。
【0025】つぎに作用を説明する。
【0026】アキシャル型ピストンポンプ(モータ)の
作動時には、シリンダブロック2がポンプシャフト1を
中心にして回転し、シリンダブロック2側の各シリンダ
ポート4は、バルブプレート11側の吸込側または吐出
側のキドニーポート13、14と選択的に順次連通して
吸込または吐出を繰り返す。
【0027】この場合のシリンダブロック2とバルブプ
レート11側との接合の程度は、シリンダの内圧による
押し下げ力Fcと、油膜圧力による押し上げ力Fwから
決まる押し付け比Fc/Fwによって表され、この押し
付け比Fc/Fwが1以上の適切な値を採れば、シリン
ダブロック2とバルブプレート11側との接合状態は良
好であることになる。
【0028】ところで、本発明では、以下に説明するよ
うに、押し付け比Fc/Fwを決定する油膜圧力の分布
が、シリンダブロック2の1回転中に大きく変動するこ
とがないので、この油膜圧力による押し上げ力Fwも略
一定に保たれる。したがって、シリンダブロック2の1
回転中、押し付け比Fc/Fwを所定の適切な値に維持
し続けることが可能となる。
【0029】具体的には、本発明では、バルブプレート
11の各V型溝16の両側には溝部17が形成され、V
型溝16の両側方の摺接部15にも作動油の供給を行い
得るようになっているので、図2に示すように、摺接部
5とV型溝16付近の摺接部15が重なり合う部分にお
いても、油膜圧力が低下することはない。したがって、
油膜圧力の等圧線21も、シリンダポート4、13が存
在する側から大きく落ち込むことなく、円弧を描いて連
続する。このため、油膜圧力の分布はシリンダブロック
2の1回転中において略一定のものとなる。
【0030】したがって、押し付け比Fc/Fwも、図
3に実線で示すように、シリンダブロック2の1回転中
の各回転角度において、1以上の適切な値に略一定に制
御することが可能となる。これに対して、溝部17を備
えない従来のポンプでは、図3に破線で示すように、押
し付け比が跳ね上がる点Aや落ち込む点Bが生じてしま
い、安定した制御を行うことはできない。
【0031】なお、本実施の形態では、ピストンの本数
(シリンダポート4の数)を7本としたため、高圧側ピ
ストン本数(吐出側キドニーポート14と連通するシリ
ンダポート4の数)が3本の場合と4本の場合が生じる
ので、これを図3に示している。図3に示すように、溝
部17を備えない従来例(破線)では、高圧側ピストン
本数が切り替わるシリンダブロック回転角度において押
し付け比の変動が生じやすいが、溝部17を備えた本発
明によれば、このような変動が抑制されていることが分
かる。
【0032】このように本発明によれば、シリンダブロ
ック2の1回転にわたって、シリンダブロック2はバル
ブプレート11から分離してしまうことも、シリンダブ
ロック2がバルブプレート11へと過大な力で押し付け
られてしまうこともなく、したがって、ポンプ(モー
タ)の機械効率の低下や、シリンダブロック2またはバ
ルブプレート11の焼き付けが生じたりすることはな
い。
【0033】なお、バルブプレート11のV型溝16側
方に形成される溝部17は、図1のような一対の切り欠
き状の形状のものに限られず、例えば図4〜図8に示す
ように、種々の形態を採ることが可能である。
【0034】具体的には、図4に示すように、一対の溝
部17を先端部の丸い眉形形状のものとしてもよく、ま
た、図5に示すように、一対の溝部17を細長い長方形
形状のものとしてもよい。
【0035】また、図6に示すように、キドニーポート
13、14から延びるV型溝16を、キドニーポート1
3、14の内周端側に形成するようにして、溝部17を
キドニーポート13、14の外周端側に形成するように
してもよい。この場合でも、油圧の供給はキドニーポー
ト13、14の全幅にわたってバランス良くなされ、油
膜圧力の低下を確実に防止し得る。なお図示しないが、
溝部17をキドニーポート13、14の内周端側に配設
し、V型溝16をキドニーポート13、14の外周端側
に配設することも当然に可能である。
【0036】また、図7に示すように、図6の溝部17
を図4と同様な眉状の形状としたり、図8に示すよう
に、図6の溝部17を図5と同様な長方形形状とするこ
とも可能である。
【0037】図9〜図15には、本発明のさらに他の実
施の形態を示す。
【0038】これらは、溝部17をV型溝16の近傍
で、かつキドニーポート13、14の外側壁13a、1
4a、または内側壁13b、14bと略同一の円周上に
設けることにより、溝部17全体がキドニーポート1
3、14の略全幅にわたるようにしている。
【0039】具体的には、まず図9は、図1と同様にV
型溝16の両側に切り欠き状(縦長の略ひし形形状)の
一対の溝部17を形成したもので、これらの溝部17
を、それぞれ、キドニーポート外側壁13a、14a、
および内側壁13b、14bと略同一円周上に形成する
ことにより、溝部17とV型溝16とでキドニーポート
13、14の幅方向が略カバーされるようになってい
る。
【0040】これにより、キドニーポート13、14の
端部における作動油の供給は、キドニーポート13、1
4の略全幅にわたる広い範囲においてバランス良くなさ
れ、油膜圧力の低下が確実に防止できる。すなわち、V
型溝16と溝部17の周辺の油膜圧力分布は、図10に
示すように、図2と比較してもさらに改善され、等圧線
はキドニーポート13側から落ち込むことなく連続す
る。したがって、シリンダブロックの押し付け比Fc/
Fwを所定の適切な値に調節することがさらに容易にな
る。
【0041】また、図11は図4と同様の眉形形状の溝
部17を、図12は図5と同様な長方形形状の溝部17
を、それぞれ、キドニーポート外側壁13a、14a、
および内側壁13b、14bと略同一円周上に形成し、
キドニーポート13、14の略全幅をカバーするように
している。さらに、図13、図14、図15は、それぞ
れ図6、図7、図8に対応するものであり、それぞれ切
り欠き状の溝部17、眉形形状の溝部17、長方形形状
の溝部17を、キドニーポート13の外側壁13a、1
4aと略同一円周上に形成している。
【0042】これらの図11〜図15の実施の形態で
も、図9と同様に溝部17とV型溝16とでキドニーポ
ート13、14の端部の略全幅が覆われ、キドニーポー
ト13、14の端部における作動油の供給は、キドニー
ポート13、14の略全幅にわたる広い範囲においてバ
ランス良くなされ、油膜圧力の低下が確実に防止でき
る。
【0043】なお、以上のように、本発明による溝部1
7の形状や本数は特に限定されるものではなく、設計に
より任意に設定できるものである。
【0044】
【発明の効果】第1の発明によれば、吸込ポートおよび
吐出ポートの両端部から延び出す導油溝に加えて、この
導油溝の側方に平行して延びる溝部には、シリンダポー
トからの作動油が十分に導かれ、その周囲に油膜が形成
されやすくなるので、吸込ポートと吐出ポート間の領域
とシリンダブロック底面の各シリンダポート間の領域と
の重なり合い部分での、各シリンダポートの吸込から吐
出への切り換え時における油膜圧力の低下が抑制され
る。これにより、シリンダブロックをバルブプレートか
ら引き離す方向に働く圧力は、バルブプレートの吸込ポ
ートおよび吐出ポートが配置される円の全周にわたって
略一定となり、シリンダブロックが回転したとしても、
この圧力の総和であるシリンダブロックに働く押し上げ
力は略一定となる。したがって、この押し上げ力と、シ
リンダ内圧がシリンダブロックをバルブプレート側に押
し付ける方向に働く押し下げ力との比である押し付け比
は、略一定の適切な値に制御することができ、押し上げ
力が過大となることによるシリンダブロックとバルブプ
レートの分離や、押し下げ力が過大となることによるポ
ンプまたはモータの機械効率の低下や焼き付けの発生を
防止することができる。
【0045】第2の発明によれば、導油溝と溝部とを吸
込ポートまたは吐出ポートの端部の略全幅にわたるよう
に配置し、導油溝および溝部から供給される作動油が吸
込ポートまたは吐出ポートの端部の略全幅に行き渡るよ
うにしたので、作動油の供給はバランス良く十分になさ
れ、油膜圧力の低下が確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】同じく油膜圧力の分布を示す平面図である。
【図3】同じくシリンダブロック回転角度と押し付け比
の関係を示す特性図である。
【図4】同じく本発明の他の実施の形態を示す平面図で
ある。
【図5】同じく平面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】同じく平面図である。
【図10】同じく油膜圧力の分布を示す平面図である。
【図11】同じく平面図である。
【図12】同じく平面図である。
【図13】同じく平面図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】同じく平面図である。
【図16】従来例を示す平面図である。
【図17】同じく平面図である。
【図18】同じく油膜圧力の分布を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ポンプシャフト 2 シリンダブロック 3 摺接面 4 キドニーポート 5 摺接部 11 バルブプレート 12 摺接面 13 吸込側キドニーポート 14 吐出側キドニーポート 15 摺接部 16 V型溝 17 溝部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシリンダポートが開口するシリンダ
    ブロック底面に摺接する摺接面と、 この摺接面の所定の円周状に開口する円弧状の吸込側ポ
    ートおよび吐出側ポートと、 これらの吸込ポートおよび吐出ポートの両端部から前記
    摺接面の円周方向に延び出すとともに吸込ポートまたは
    吐出ポートと同圧の作動油が導かれる導油溝と、 を備えたアキシャル型ピストンポンプまたはモータのバ
    ルブプレートにおいて、 前記摺動面に、前記吸込ポートおよび吐出ポートの端部
    から延び出す溝と略平行して延びる少なくともひとつの
    独立の溝部を備えたことを特徴とするアキシャル型ピス
    トンポンプまたはモータのバルブプレート。
  2. 【請求項2】前記導油溝と前記溝部とを前記吸込ポート
    または吐出ポートの端部の略全幅にわたるように配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載のアキシャル型ピス
    トンポンプまたはモータのバルブプレート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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