JPH10131480A - パイプ連結装置 - Google Patents

パイプ連結装置

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Publication number
JPH10131480A
JPH10131480A JP28493896A JP28493896A JPH10131480A JP H10131480 A JPH10131480 A JP H10131480A JP 28493896 A JP28493896 A JP 28493896A JP 28493896 A JP28493896 A JP 28493896A JP H10131480 A JPH10131480 A JP H10131480A
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JP
Japan
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pipe
joint
pin
slider
shaped notch
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Application number
JP28493896A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Yoshimaru
勝善 吉丸
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Daisan Co Ltd
Original Assignee
Daisan Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10131480A publication Critical patent/JPH10131480A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ分解作業時にジョイントが脱落するよ
うな不具合を防止できて、パイプ分解作業をスムーズに
行えるパイプ連結装置を提供する。 【解決手段】 両側のほぞ2の先端周囲壁にL字状切欠
部21が設けられたジョイント本体10を具備し、一方
側及び他方側パイプ5、6を、両側のほぞ2に外嵌して
軸心回りに回転操作することにより、パイプ5、6のロ
ックピン51、61をL字状切欠部21のピン導入用開
口部21aを介してピン係止用開口部21bに導いて、
両パイプ5、6を連結するようにしたパイプ連結装置で
あって、ジョイント本体10に、L字状切欠部21の所
定領域に対し進退し得る態様に回り止め片43が設けら
れるとともに、その回り止め片43を進退操作できるよ
うに構成されてなるパイプ連結装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば仮設足場
において単管等のパイプを多数連結して垂直材や水平材
を組み立てる際に好適に使用されるパイプ連結装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外面に沿って組み立てられる仮
設足場は、支柱等の垂直材を、単管等のパイプを多数連
結することにより組み立てる場合があるが、これらのパ
イプを連結するには一般に単管ジョイントが使用され
る。
【0003】従来、単管ジョイントとしては、連結すべ
き丸パイプを外嵌し得る大きさの円筒状ほぞの中央外周
に円筒状カラーが外嵌状態に固定され、更に、両側のほ
ぞの先端周囲壁に、パイプ抜止め用として切欠部が設け
られたもの、具体的には軸心方向に延びるピン導入用開
口部に周方向に延びるピン係止用開口部が連通されてな
るL字状切欠部が設けられたものが周知である。
【0004】また、連結されるパイプの内部には、その
端部近傍に上記L字状切欠部に挿通可能なロックピンが
径方向に沿って取り付けられている。そして、垂直に配
置されたパイプの上端に上記単管ジョイントを用いて他
のパイプを垂直に連結する場合には、下側パイプの上端
部に、単管ジョイントの下側のほぞを挿入して、パイプ
側のロックピンを、ほぞ側におけるL字状切欠部のピン
導入用開口部に挿通する。続いて単管ジョイントをパイ
プに対し相対的に軸心回りに回転操作して、ロックピン
をL字状切欠部のピン係止用開口部に導いて、単管ジョ
イントをパイプに抜止め状態に挿着する。
【0005】次に単管ジョイントの上側のほぞに、上側
のパイプをそのロックピンをL字状切欠部のピン導入用
開口部に挿通するように外嵌してから、上側パイプを単
管ジョイントに対し相対的に軸心回りに回転操作して、
上側パイプのロックピンをL字状切欠部のピン係止用開
口部に導いて、上側パイプを単管ジョイントに抜止め状
態に挿着する。これにより上下のパイプを、単管ジョイ
ントを介し軸心を揃えて抜止め状態に連結する。
【0006】一方、こうして連結されたパイプを分解す
る場合、例えば上側パイプを単管ジョイントに対し回転
操作することにより、そのパイプのロックピンをL字状
切欠部のピン係止用開口部からピン導入用開口部に導
き、そして、ロックピンをピン導入用開口部から脱外さ
せるように上側パイプを単管ジョイントから上方へ引き
抜く。
【0007】続いて、単管ジョイントを下側パイプに対
し回転操作して、下側パイプのロックピンをL字状切欠
部のピン係止用開口部からピン導入用開口部に導いた
後、そのピンをピン導入用開口部から脱外させるように
単管ジョイントを下側パイプから上方へ引き抜く。こう
えして連結されたパイプを分解することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
パイプ連結構造では、単管ジョイントとその上下両側の
パイプとの間で回り止めが図られていないので、上側パ
イプを取り外す際に、そのパイプを回転させて引き抜こ
うとすると、上側パイプと共に単管ジョイントが回転す
ることがある。このように単管ジョイントが回転してし
まうと、単管ジョイントの下側パイプに対する抜止めが
解除されて、単管ジョイントが他方側パイプと共に引き
抜かれることがある。こうして引き抜かれた単管ジョイ
ントは上側パイプの下端に不安定な状態に引っ掛かって
いるだけであり、場合によっては、単管ジョイントが脱
落して周辺作業に悪影響を及ぼす恐れがあり、更に単管
ジョイントが脱落する等の不測の事態が生じると、パイ
プ分解作業をスムーズに行えないという問題が発生す
る。
【0009】以上は、パイプを垂直に連結する場合につ
いて説明したが、上記従来の連結構造では、一方側パイ
プに単管ジョイントを介して他方側パイプを水平に連結
した場合であっても、単管ジョイントと一方側及び他方
側パイプとの間で回り止めが図られていないので、例え
ば他方側パイプを取り外した際に、そのパイプに不安定
な状態に単管ジョイントが引っ掛かって一方側パイプか
ら抜き取られることがあり、上記と同様な問題が生じる
ことになる。
【0010】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、パイプ分解作業時にジョイントが脱落するような不
具合を防止できて、周辺作業に悪影響を及ぼすのを防止
できるとともに、パイプ分解作業をスムーズに行えるパ
イプ連結装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、連結すべきパイプを外嵌可能な筒状の
ほぞが両側に設けられ、かつ、各ほぞの先端周囲壁に軸
方向に延びるピン導入用開口部と径方向に延びるピン係
止用開口部とが連通してなるL字状切欠部が設けられた
ジョイント本体を具備し、前記L字状切欠部に挿通可能
なロックピンが径方向に沿って設けられた一方側及び他
方側パイプを、前記両側のほぞに外嵌して軸心回りに回
転操作することにより、前記ロックピンを前記L字状切
欠部のピン導入用開口部を通過させてピン係止用開口部
に導き、両パイプを前記ジョイント本体を介して連結す
るようにしたパイプ連結装置であって、前記ジョイント
本体に、前記L字状切欠部におけるピン係止用開口部の
ピン導入用開口部側端部に対し進退し得る態様に設けら
れ、かつ進出状態では前記ピン係止用開口部に配置され
るロックピンと係止することにより、そのロックピンの
前記ジョイント本体に対する周方向の移動を防止して、
前記パイプの前記ジョイント本体に対する軸心回りの回
転を防止する回り止め片と、前記ジョイント本体に設け
られ、前記回り止め片の前記L字状切欠部に対する進退
操作を行うための回り止め片操作手段とを備えるものを
要旨とする。
【0012】本発明のパイプ連結装置においては、パイ
プ連結状態において、ジョイント本体一方側のL字状切
欠部に回り止め片を進出させておくことにより、他方側
パイプのジョイント本体に対する回転を許容しつつ、一
方側パイプのジョイント本体に対する回り止めを図るこ
とができる。このためパイプ分解作業において、他方側
パイプを回転させた際に、他方側パイプの回転に追従し
てジョイント本体が回転するのを防止でき、他方側パイ
プのみを回転させることができてそのパイプのみを確実
に取り外すことができる。従って他方側パイプを取り外
したときに、そのパイプにジョイント本体が不安定に引
っ掛かった状態で一方側パイプから引き抜かれるという
ような不具合を防止できる。
【0013】本発明においては、前記回り止め片が、前
記ジョイント本体両側のL字状切欠部のうちいずれか一
方のみに選択的に進出するよう構成するのが良い。
【0014】また本発明において、前記ジョイント本体
が垂直に配置された状態においては、下側に配置された
一方側のL字状切欠部に、前記回り止め片が自重により
進出するよう構成するのが好ましい。
【0015】すなわちこの場合、パイプをジョイントを
介して垂直に連結する際に、下側パイプにジョイント下
部を挿入するだけで、自動的に、下側パイプに対するジ
ョイントの回り止めを図ることができる。
【0016】更に本発明においては、前記ジョイント本
体の内部に、軸心回りの回転を阻止した状態で軸心方向
に沿ってスライド自在に筒状のスライダーが収容される
とともに、そのスライダーの両端に前記回り止め片が設
けられ、一方側のL字状切欠部に前記ロックピンが挿入
されることにより、そのロックピンに前記スライダーの
一端部が押されて他方側にスライドしてスライダー他端
側の回り止め片が他方側のL字状切欠部に進出するよう
構成するのが臨ましい。
【0017】すなわちこの場合、パイプをジョイントを
介して水平に連結する際に、一方側パイプにジョイント
を連結した後、そのジョイントに他方側パイプを外嵌す
れば、自動的に、ジョイントの一方側パイプに対する回
り止めを図ることができる。
【0018】更に本発明においては、前記ジョイント本
体の中間位置には、軸心方向に長い長孔が設けられ、そ
の長孔にスライド自在に取り付けられるリベットに前記
スライダーが固定されることにより、前記スライダーが
前記ジョイント本体に対しスライド自在に支持されてな
る構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0019】すなわちこの場合には、リベットの長孔に
対する位置を外部から目視により確認するだけで、ジョ
イントが両側のいずれのパイプに回り止めされているか
を正確に判断することができる。
【0020】なお本発明において、回り止め片操作手段
は、必ずしも特別な構成を有する必要はなく、回り止め
片を進退操作できさえすれば、どのような構成のもので
あっても、回り止め片操作手段として本発明に含まれる
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
パイプ連結装置を示す分解斜視図、図2はその装置に適
用されたジョイント(1)を示す分解斜視図、図3はジ
ョイント(1)を示す正面図である。これらの図に示す
ように、本実施形態は、特有の構成を有するジョイント
(1)を用いて、複数の金属製丸パイプ(5)(6)を
連結するというものである。
【0022】ジョイント(1)は、ジョイント本体(1
0)と、その本体(10)内に収容された円筒状のスラ
イダー(4)とを具備している。
【0023】ジョイント本体(10)は、連結すべきパ
イプ(5)(6)を外嵌可能な円筒状のほぞ(2)を有
し、そのほぞ(2)の中間位置外周に、パイプ(5)
(6)と管径がほぼ等しい円筒状のカラー(3)が外嵌
状態に固定されることにより構成されている。
【0024】ほぞ(2)の両端周囲壁には、各端部にそ
れぞれ2個ずつL字状切欠部(21)(21)が設けら
れている。このL字状切欠部(21)は、ほぞ(2)の
端縁から中心部に向けて軸心方向に延びるようよう開口
するピン導入用開口部(21a)と、そのピン導入用開
口部(21a)の端部に連通し、その端部から周方向に
延びるように開口するピン係止用開口部(21b)とか
らなっている。
【0025】またジョイント本体(10)の周囲壁にお
けるカラー(3)の固定位置には、軸心方向に長い一対
の長孔(22)(22)が互いに対向するように穿設さ
れている。
【0026】スライダー(4)の両端周囲壁には、各端
部にそれぞれ2個ずつU字状のピン嵌合切欠部(41)
(41)が形成されて、そのピン嵌合切欠部(41)
(41)の一側縁部によって回り止め片(43)が形成
されている。更にスライダーの周囲壁中間位置には、互
いに対向するように一対の取付孔(42)(42)が穿
設されている。そしてこのスライダー(4)が、上記ジ
ョイント本体(10)の内部に軸心方向に沿ってスライ
ド自在に収容され、その状態でリベット(15)がジョ
イント本体(10)の長孔(22)(22)及びスライ
ダー(4)の取付孔(42)(42)に挿通されて、そ
のリベット(15)の先端に抜止めピン(16)が取り
付けられる。これにより、スライダー(4)が、ジョイ
ント本体(10)に対し、軸心回り方向の回転が阻止さ
れた状態で、長孔(22)の範囲内において軸心方向に
沿ってスライド自在に構成される。更に図3(a)に示
すように、スライダー(4)が一方側(左側)にスライ
ドした状態においては、スライダー(4)の一方側のピ
ン嵌合切欠部(41)が、ジョイント本体(10)の一
方側のL字状切欠部(21)に対応して配置されて、ピ
ン嵌合切欠部(41)の一側縁部、すなわち回り止め片
(43)が、L字状切欠部(21)におけるピン係止用
開口部(21b)のピン導入用開口部(21a)側端部
に進出してその領域を閉塞するとともに、図3(b)に
示すようにスライダー(4)が他方側(右側)にスライ
ドした状態においては、スライダー(4)の他方側のピ
ン嵌合切欠部(41)が、ジョイント本体(10)の他
方側のL字状切欠部(21)に対応して配置されて、回
り止め片(43)が、L字状切欠部(21)におけるピ
ン係止用開口部(21b)のピン導入用開口部(21
a)側端部に進出してその領域を閉塞するよう構成され
ている。
【0027】一方、連結すべきパイプ(5)(6)は、
その内部に、ジョイント(1)のL字状切欠部(21)
に挿通可能なロックピン(51)(61)が径方向に沿
って取り付けられている。
【0028】次に、上記構成のジョイント(1)を用い
て、パイプ(5)(6)を、足場支柱等の垂直材とし
て、垂直方向に沿って連結する場合について説明する。
なお以下の説明においては、一方側(下側)のパイプ
(5)は、あらかじめ所定の部材に組み付けられて、垂
直に配置されているものとする。
【0029】この状態から図4(a)に示すように、ジ
ョイント(1)のL字状切欠部(21)を、下側パイプ
(5)のロックピン(51)に対向させながら、図4
(b)に示すようにジョイント(1)の下側のほぞ
(2)をパイプ(5)の上端部に差し込む。なおジョイ
ント(1)をパイプ(5)に差し込む直前においては、
図4(a)に示すように、スライダー(4)が自重によ
りスライドして下端位置に配置され、下側の回り止め片
(43)がL字状切欠部(21)に進出するように配置
されているが、図4(b)に示すように、ジョイント
(1)をパイプ(5)に差し込むことにより、パイプ
(5)のロックピン(51)が、スライダー(4)の下
端縁に当接してスライダー(4)を上方へ押し上げるの
で、回り止め片(43)がL字状切欠部(21)の所定
領域から退去してその領域が開放されることになる。
【0030】こうしてジョイント(1)をパイプ(5)
に差し込んだ後、ジョイント(1)をパイプ(5)に対
し軸心回りに回転させる。これにより図5(a)に示す
ように、パイプ(5)のロックピン(51)が、L字状
切欠部(21)のピン導入用開口部(21a)からピン
係止用開口部(21b)に移動して、ジョイント(1)
のパイプ(5)に対する抜止めが図られる。更にロック
ピン(51)はピン係止用開口部(21b)に移動する
のと同時に、スライダー(4)のピン嵌合切欠部(4
1)に対応して配置されるので、スライダー(4)が自
重により下方にスライドする。これによりスライダー
(4)の下側の回り止め片(43)が、L字状切欠部
(21)におけるピン係止用開口部(21b)のピン導
入用開口部(21a)側端部に進出してその領域が閉塞
される。この状態においては、ロックピン(51)が、
回り止め片(43)に係止することにより、ジョイント
(1)のパイプ(5)に対する回り止めが図られて、ジ
ョイント(1)のパイプ(5)からの不用意な脱外が防
止される。
【0031】次に、上側パイプ(6)の下端部を、その
ロックピン(61)をL字状切欠部(21)に対応させ
ながら、ジョイント(1)の上側のほぞ(2)に外嵌
し、更にパイプ(6)をジョイント(1)に対して軸心
回りに回転させる。これにより図5(b)に示すよう
に、パイプ(6)のロックピン(61)が、ジョイント
(1)におけるL字状切欠部(21)のピン導入用開口
部(21a)を介してピン係止用開口部(21b)に導
かれて、パイプ(6)のジョイント(1)からの抜止め
が図られる。
【0032】こうしてパイプ(6)がジョイント(1)
を介してパイプ(5)に軸心を揃えた状態に連結され
る。
【0033】一方、連結されたパイプ(5)(6)を分
解する場合には、上記と逆の手順により行われる。
【0034】すなわち図5(b)に示すように、上側パ
イプ(6)を回転させて、ロックピン(61)をジョイ
ント(1)のL字状切欠部(21)におけるピン導入用
開口部(21a)に配置する。このとき、スライダー
(4)は自重により下方に配置され、上側の回り止め片
(43)が、L字状切欠部(21)から退去しているの
で、L字状切欠部(21)が閉塞されることはなく、パ
イプ(6)を支障なく回転させることができる。しかも
スライダー(4)の下側回り止め片(43)が下側のL
字状切欠部(21)の所定領域に進出してその領域を閉
塞しているため、ジョイント(1)の下側パイプ(5)
に対する回り止めが図られている。このため、上側パイ
プ(6)の回転に追従してジョイント(1)が下側パイ
プ(5)に対し回転するのを防止でき、上側パイプ
(6)のみを確実に回転させることができる。
【0035】続いてロックピン(61)をL字状切欠部
(21)から脱外させるように、上側パイプ(6)をジ
ョイント(1)から上方へ抜き取る。このときジョイン
ト(1)は下側パイプ(5)に対し抜止めが確実に図ら
れているため、上側パイプ(6)のみをジョイント
(1)から抜き取ることができ、例えばジョイント
(1)が、上側パイプ(6)に不安定な状態で引っ掛か
って、上側パイプ(6)と共に上方へ持ち上げられてし
まうのを確実に防止できる。
【0036】次に、ジョイント(1)の取付リベット
(15)を両側から指で摘んで上方へ持ち上げることに
より、スライダー(4)をジョイント本体(10)に対
し上方へスライドさせる。こうして図4(b)に示すよ
うに、ジョイント(1)の下側のL字状切欠部(21)
からスライダー(4)を退去させて、L字状切欠部(2
1)を開放する。そしてその状態のまま、ジョイント
(1)を下側パイプ(5)に対し回転させてパイプ
(5)のロックピン(51)をL字状切欠部(21)の
ピン導入用開口部(21a)に配置してから、ジョイン
ト(1)を上方へ抜き取って、ロックピン(51)をL
字状切欠部(21)から脱外する。
【0037】こうしてパイプ(5)(6)の分解作業が
完了する。
【0038】以上のように、本実施形態によれば、ジョ
イント(1)を用いてパイプ(5)(6)を連結した状
態においては、ジョイント(1)が下側パイプ(5)に
対して回り止めが図られているため、上側パイプ(6)
を取り外すために回転させた際に、ジョイント(1)が
上側パイプ(6)に追従して回転することがなく、上側
パイプ(6)のみを確実に回転させることができる。こ
のため上側パイプ(6)を抜き取った際に、上側パイプ
(6)のみを確実にジョイント(1)から取り外すこと
ができ、例えばジョイント(1)が上側パイプ(6)に
不安定な状態で引っ掛かって、上側パイプ(6)と共に
上方へ持ち上げられてしまうのを確実に防止できるとと
もに、ジョイント(1)が上側パイプ(6)から外れて
脱落するというような不具合も確実に防止できる。
【0039】また本実施形態のジョイント(1)は、パ
イプ(5)に挿入して回転させるだけで、換言すれば従
来の単管ジョイントと同様な操作を行うだけで、自動的
にジョイント(1)のパイプ(5)に対する回り止めを
図ることができる。従って回り止め設定操作を別途行う
ような必要がなく、その分、パイプ連結作業をスムーズ
に行うことができる。更にジョイント(1)をパイプ
(5)から取り外す場合には、ジョイント(1)両側の
取付リベット(15)を指で摘んで上方へ持ち上げると
いう簡単な操作で、ジョイント(1)のパイプ(5)に
対する回り止めを解除できるので、パイプ分解作業が繁
雑になるというようなことはない。
【0040】ところで、本実施形態のジョイント(1)
を用いて、例えば、水平に配置された一方側パイプ
(5)に、他方側パイプ(6)を水平に連結する場合に
は、図6に示すように、ジョイント(1)のL字状切欠
部(21)を、一方側パイプ(5)のロックピン(5
1)に対向させながら、図7に示すようにジョイント
(1)の一方側のほぞ(2)をパイプ(5)の端部に差
し込んで、一方側パイプ(5)のロックピン(51)を
L字状切欠部(21)のピン導入用開口部(21a)に
挿入する。なおこの差し込み操作において、ジョイント
(1)のスライダー(4)が、図6に示すように一方側
に位置している場合には、ジョイント(1)をパイプ
(5)に差し込んだ際に、パイプ(5)のロックピン
(51)がスライダー(4)の一端縁に当接してスライ
ダー(4)を他方側へ押し込んで、回り止め片(43)
をL字状切欠部(21)から退去させる。従ってそのL
字状切欠部(21)が開放されて、ジョイント(1)の
パイプ(5)への差し込み操作を支障なく行えることに
なる。
【0041】次に図8に示すように、ジョイント(1)
をパイプ(5)に対し回転させて、ロックピン(51)
をL字状切欠部(21)のピン係止用開口部(21b)
に移動させ、ジョイント(1)のパイプ(5)に対する
抜止めを図る。
【0042】次に図9に示すように、連結すべき他方側
のパイプ(6)の端部を、ジョイント(1)の他方側の
ほぞ(2)に外嵌する。これにより同図実線に示すよう
に、他方側パイプ(6)のロックピン(61)が、L字
状切欠部(21)のピン導入用開口部(21a)に挿入
される。更にその挿入と同時に、ロックピン(61)が
スライダー(4)の他端部に当接しスライダー(4)を
一方側へ押し込む。これによりスライダー(4)が一方
側へスライドして、スライダー(4)一方側の回り止め
片(43)が一方側のL字状切欠部(21)における所
定領域に進出し、その領域が閉塞される。こうして一方
側パイプ(5)のジョイント(1)に対する回り止めが
自動的に図られる。
【0043】その後、図9想像線に示すように、他方側
パイプ(6)を回転させれば、ロックピン(61)がL
字状切欠部(21)のピン係止用開口部(21b)に導
かれて、他方側パイプ(6)のジョイント(1)からの
抜止めが図られて、パイプ(5)(6)が連結される。
【0044】一方、水平に連結されたパイプ(5)
(6)を分解する場合には、まず他方側パイプ(6)を
回転させてそのロックピン(61)をL字状切欠部(2
1)のピン導入用開口部(21a)に移動させる。この
とき上記したようにジョイント(1)は一方側パイプ
(5)に対し回り止めが図られているため、他方側パイ
プ(6)の回転操作によって、そのパイプ(6)のみを
確実に回転させることができ、例えばジョイント(1)
が他方側パイプ(6)に追従して回転するのを確実に防
止できる。
【0045】こうして他方側パイプ(6)を回転させた
後、そのパイプ(6)を他方側へ引き抜けば、ロックピ
ン(61)がL字状切欠部(21)から脱外するので、
他方側パイプ(6)のみをジョイント(1)から確実に
取り外すことができる。
【0046】次に、ジョイント(1)両側の取付リベッ
ト(15)を両側から指で摘んで他方側へ移動させて、
スライダー(4)をジョイント本体(10)に対し、他
方側へスライドさせる。こうして図8に示すようにジョ
イント(1)の一方側のL字状切欠部(21)からスラ
イダー(4)の一方側回り止め片(43)を退去させ
て、L字状切欠部(21)の所定領域を開放する。
【0047】続いて図7に示すように、ジョイント
(1)を回転させてロックピン(51)をL字状切欠部
(21)のピン導入用開口部(21a)に配置した後、
ジョイント(1)を一方側パイプ(5)から他方側へ引
き抜けば、図8に示すようにロックピン(51)がL字
状切欠部(21)から脱外して、ジョイント(1)を一
方側パイプ(5)から取り外すことができる。
【0048】以上のように、本実施形態においては、水
平に連結されたパイプ(5)(6)を分解するにあたっ
て、他方側パイプ(6)を回転させた際に、他方側パイ
プ(6)のみを回転させることができ、そのパイプ
(6)のみを確実にジョイント(1)から取り外すこと
ができる。このため例えば、ジョイント(1)が他方側
パイプ(6)に不安定に引っ掛かった状態で他方側パイ
プ(6)と共に抜け出してしまうようなことがなく、ジ
ョイント(1)が他方側パイプ(6)から外れて脱落す
るというような不具合を確実に防止できる。
【0049】またジョイント本体(10)の長孔(2
2)にスライド自在に取り付けたリベット(15)に、
スライダー(4)を固定するようにしているため、スラ
イダー(4)が一方側にスライドしている状態、すなわ
ちジョイント(1)が一方側パイプ(5)に対し回り止
めが図られている状態では、リベット(15)が長孔
(22)の一方側端部に位置する一方、スライダー
(4)が他方側にスライドしている状態、すなわちジョ
イント(1)が他方側パイプ(6)に対し回り止めが図
られいる状態では、リベット(15)が長孔(22)の
他方側端部に位置するようになっている。このためリベ
ット(15)の位置を外部から目視により確認するだけ
で、ジョイント(1)が両側のいずれのパイプ(5)
(6)にロック(回り止め)しているかを正確に判断す
ることができ、パイプ分解作業を、一層、スムーズに行
うことができる。
【0050】なお言うまでもなく、水平に連結されたパ
イプ(5)(6)を分解する際に、上記とは逆に、一方
側パイプ(5)の方から取り外していくようにしても良
い。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明のパイプ連結装
置によれば、ジョイント本体のL字状切欠部に進出し
て、パイプのジョイント本体に対する回り止めを図るた
めの回り止め片と、その回り止め片の進退操作を行うた
めの回り止め片操作手段とを備えるものであるため、パ
イプ連結状態において、ジョイント本体一方側のL字状
切欠部に回り止め片を進出させておくことにより、他方
側パイプのジョイント本体に対する回転を許容しつつ、
一方側パイプのジョイント本体に対する回り止めを図る
ことができる。このためパイプ分解作業において、他方
側パイプを回転させた際に、他方側パイプの回転に追従
してジョイント本体が回転するのを防止でき、他方側パ
イプのみを回転させることができてそのパイプのみを確
実に取り外すことができる。従って他方側パイプを取り
外したときに、そのパイプに不安定に引っ掛かった状態
でジョイント本体が一方側パイプから引き抜かれるよう
なことがなく、ジョイント本体が脱落するというような
不具合を確実に防止でき、周辺作業に悪影響を及ぼすの
を確実に防止できる。更にジョイントが脱落する等の不
測の事態を回避できるので、パイプ分離作業をスムーズ
に行えるという効果が得られる。
【0052】本発明において、ジョイント本体が垂直に
配置された状態で、下側のL字状切欠部に、回り止め片
が自重により進出するよう構成する場合、パイプをジョ
イントを介して垂直に連結する際に、下側パイプにジョ
イント下部を挿入するだけで、自動的に、ジョイントの
下側パイプに対する回り止めを図ることができ、垂直方
向のパイプ連結作業を容易に行えるという利点がある。
【0053】本発明において、回り止め片が、ジョイン
ト本体内部にスライド自在に収容されたスライダーの端
部に設けられ、一方側のL字状切欠部にロックピンが挿
入されることにより、そのロックピンにスライダーの一
端部が押されて他方側にスライドしてスライダー他端側
の回り止め片が他方側のL字状切欠部に進出するよう構
成する場合、パイプをジョイントを介して水平に連結す
る際に、一方側パイプにジョイントを連結した後、その
ジョイントに他方側パイプを外嵌すれば、自動的に、ジ
ョイントの一方側パイプに対する回り止めを図ることが
でき、水平方向のパイプ連結作業を容易に行えるという
利点がある。
【0054】本発明において、ジョイント本体の長孔に
スライド自在に取り付けられるリベットに、スライダー
が固定されることにより、スライダーがジョイント本体
に対しスライド自在に支持されてなる構成を採用する場
合、リベットの長孔に対する位置を外部から目視により
確認するだけで、ジョイントが両側のいずれのパイプに
回り止めされているかを正確に判断することができ、パ
イプ分解作業を、より一層スムーズに行えるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるパイプ連結装置を示
す分解斜視図である。
【図2】実施形態のパイプ連結装置に適用されたジョイ
ントを示す分解斜視図である。
【図3】実施形態に適用されたジョイントを示す図であ
って、同図(a)は一方側パイプ回り止め状態を示す正
面図、同図(b)は他方側パイプ回り止め状態を示す正
面図である。
【図4】実施形態のパイプ連結装置においてパイプを垂
直に連結する際の手順を示す図であって、同図(a)は
ジョイントを下側パイプに差し込む直前の状態で示す断
面図、同図(b)はジョイントを下側パイプに差し込ん
だ直後の状態で示す断面図である。
【図5】実施形態のパイプ連結装置においてパイプを垂
直に連結する際の手順を示す図であって、同図(a)は
ジョイントを下側パイプに対し回転操作した直後の状態
で示す断面図、同図(b)は上側パイプをジョイントに
連結した状態で示す断面図である。
【図6】実施形態のパイプ連結装置においてジョイント
を一方側パイプに差し込む直前の状態で示す断面図であ
る。
【図7】実施形態のパイプ連結装置においてジョイント
を一方側パイプに差し込んだ直後の状態で示す断面図で
ある。
【図8】実施形態のパイプ連結装置においてジョイント
を一方側パイプに対し回転操作した直後の状態で示す断
面図である。
【図9】実施形態のパイプ連結装置において他方側パイ
プをジョイントに連結した状態で示す断面図である。
【符号の説明】
2…ほぞ 4…スライダー 5、6…パイプ 10…ジョイント本体 15…リベット 21…L字状切欠部 21a…ピン導入用開口部 21b…ピン係止用開口部 22…長孔 43…回り止め片 51、61…ロックピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結すべきパイプを外嵌可能な筒状のほ
    ぞが両側に設けられ、かつ、各ほぞの先端周囲壁に軸方
    向に延びるピン導入用開口部と径方向に延びるピン係止
    用開口部とが連通してなるL字状切欠部が設けられたジ
    ョイント本体を具備し、前記L字状切欠部に挿通可能な
    ロックピンが径方向に沿って設けられた一方側及び他方
    側パイプを、前記両側のほぞに外嵌して軸心回りに回転
    操作することにより、前記ロックピンを前記L字状切欠
    部のピン導入用開口部を通過させてピン係止用開口部に
    導き、両パイプを前記ジョイント本体を介して連結する
    ようにしたパイプ連結装置であって、 前記ジョイント本体に、前記L字状切欠部におけるピン
    係止用開口部のピン導入用開口部側端部に対し進退し得
    る態様に設けられ、かつ進出状態では前記ピン係止用開
    口部に配置されるロックピンと係止することにより、そ
    のロックピンの前記ジョイント本体に対する周方向の移
    動を防止して、前記パイプの前記ジョイント本体に対す
    る軸心回りの回転を防止する回り止め片と、 前記ジョイント本体に設けられ、前記回り止め片の前記
    L字状切欠部に対する進退操作を行うための回り止め片
    操作手段とを備えることを特徴とするパイプ連結装置。
  2. 【請求項2】 前記回り止め片が、前記ジョイント本体
    両側のL字状切欠部のうちいずれか一方のみに選択的に
    進出するよう構成されてなる請求項1記載のパイプ連結
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ジョイント本体が垂直に配置された
    状態においては、下側に配置された一方側のL字状切欠
    部に、前記回り止め片が自重により進出するよう構成さ
    れてなる請求項1又は2記載のパイプ連結装置。
  4. 【請求項4】 前記ジョイント本体の内部に、軸心回り
    の回転を阻止した状態で軸心方向に沿ってスライド自在
    に筒状のスライダーが収容されるとともに、そのスライ
    ダーの両端に前記回り止め片が設けられ、一方側のL字
    状切欠部に前記ロックピンが挿入されることにより、そ
    のロックピンに前記スライダーの一端部が押されて他方
    側にスライドしてスライダー他端側の回り止め片が他方
    側のL字状切欠部に進出するよう構成されてなる請求項
    1ないし3のいずれかに記載のパイプ連結装置。
  5. 【請求項5】 前記ジョイント本体の中間位置には、軸
    心方向に長い長孔が設けられ、その長孔にスライド自在
    に取り付けられるリベットに前記スライダーが固定され
    ることにより、前記スライダーが前記ジョイント本体に
    対しスライド自在に支持されてなる請求項4記載のパイ
    プ連結装置。
JP28493896A 1996-10-28 1996-10-28 パイプ連結装置 Pending JPH10131480A (ja)

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JP28493896A JPH10131480A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 パイプ連結装置

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ID=17685017

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JP (1) JPH10131480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017048602A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 信和株式会社 足場における横架材の支持構造及び足場

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017048602A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 信和株式会社 足場における横架材の支持構造及び足場

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