JPH10131072A - 抄紙機におけるシートへの凹凸形成方法 - Google Patents

抄紙機におけるシートへの凹凸形成方法

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JPH10131072A
JPH10131072A JP29771896A JP29771896A JPH10131072A JP H10131072 A JPH10131072 A JP H10131072A JP 29771896 A JP29771896 A JP 29771896A JP 29771896 A JP29771896 A JP 29771896A JP H10131072 A JPH10131072 A JP H10131072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエット段階で凹凸を形成することにより、
繊維間の結合がよく、通気性・強靭性等にすぐれ、多様
な凹凸パターンの形成が可能なシートを効率よく得る方
法。 【解決手段】 ドライパートに至る前のシート移送過程
で凹凸を形成する方法であり、移送体1に臨ませてシー
ト6に対面する5〜100kg/cm2 の水圧を有する
ウオータージェット7を設け、ウオータージェットの水
を移送体1上を走行するシート6に噴射させ、水圧によ
って凹凸を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエット段階でシ
ートに凹凸を形成する抄紙機におけるシートへの凹凸形
成方法に関する。
【0002】紙、不織布などのシートに弾性や耐久性、
通気性等をもたせるために波形凹凸やエンボスを形成す
るが、これらエンボス等を形成する手段として、熱融着
による方法、接着剤を用いる方法、ウオータージェット
の水絡結合による方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち熱融着による方法は、電気的手段によるので多大な電
気代がかゝって不経済であり、装置も複雑化するという
欠点がある。また接着剤を用いる方法においても接着剤
に費用がかゝるのは勿論、シートの材質・形態に適合し
た接着剤を選定する必要があるのと、実施できるシート
もおのずから限定されるという不利がある。更に水絡結
合による方法は、乾燥したシートに水噴射するものであ
り、繊維組織が固定した状態のもとで圧力をかけるので
繊維の結合が悪くなり、シートが形崩れしたり切破しや
すくなるといった問題点がある。
【0004】しかして従来技術によると、例えばエンボ
スの場合、圧着された部分は繊維が押しつぶされるので
密度が高くなって通気性が阻害される不都合がある。ま
た従来技術は、完成されたシート若しくは完成直前のシ
ートに凹凸を形成するものであるから、凹凸のパターン
も画一的であり、多様なパターン形状とするためにはそ
の分工程を増やしたり別体の装置を付加するなどの手数
を要していた。
【0005】本発明は上記した従来の技術を考慮してな
されたもので、シートを形成するウエット段階で凹凸を
形成することにより繊維間の結合を良くして通気性・強
靭性にすぐれるシートを得るようにするとともに、多様
な凹凸パターンの形成を可能として広範な利用価値のあ
るシートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ドライパートに至る前のシート移送過程に
おいて、ワイヤー等の移送体に臨ませて、移送されるシ
ートに対面する5〜100kg/cm2 の水圧を有する
ウオータージェットを設け、該ウオータージェットの水
を移送中のシートに噴射させ、水圧によってシートに凹
凸を形成することを技術手段とするもので、上記ウオー
タージェットは、移送体の複数個所に設けるようにして
もよい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の方法を実施する装
置の概略を示したもので、1はプラスチックワイヤーか
らなる移送体であって、ガイドロール2・・・及びピッ
クアップロール3に沿いエンドレスに可動し、傾斜部1
aの上面に流し出された原料4は、傾斜部1a下面の脱
水装置5で脱水される。
【0008】6は、原料4が脱水装置5を通過して形成
されたシートであり、未だ水濡れ状態にある。7は移送
体1に臨ませて設けたウオータージェットで、ピックア
ップロール3寄りに配置し、シート6に対面する。この
ウオータージェット7の水圧は5〜100kg/cm2
で、シート6の表面に水を噴射する。
【0009】8はフェルト製の移送体であり、前記ワイ
ヤー製の移送体1から送られたシート6を走行させ且つ
これを更に脱水して次のパートへと送り出すもので、ピ
ックアップロール3と接するクーチロール9、及びガイ
ドロール10・・・に沿って可動する。
【0010】図2は、図1の装置におけるフェルト製の
移送体8の部位にもウオータージェット7aを設けた装
置を示すもので、移送体1から移送体8へと送られたシ
ート6がウオータージェット7aで再び噴射水を浴び
る。このとき移送体8上のシート6は移送体1の段階よ
りも水分をしぼり取られ締まりも良くなっているが、未
だウエット状態であることに変わりはない。なお移送体
1から移送体8へと移行するシート6は、クーチロール
9の個所で反転するのでウオータージェット7aの噴射
水はシート6の裏面に衝当する。
【0011】図1では移送体1の個所にウオータージェ
ット7を設けた場合を例示したが、移送体1上に設けな
いで移送体8にウオータージェット7aを設けるように
してもよい。また図2では移送体1と移送体8にウオー
タージェット7・7aを設ける場合を示したが、このよ
うに複数個所に設ける場合も移送体1・8の双方に限る
必要はなく、移送体1・8のいずれか一方に複数のウオ
ータージェット7・7aを設けたり、一方に一か所、他
方に複数個所設置するといったことも可能である。
【0012】ウオータージェット7・7aは、図3の
(イ)及び(ロ)に示したように、ボックスBと、ボッ
クスB内に収納されるノズル板N及び吸引ボックスKで
構成し、ノズル板Nには0.1mmの径を持つ通孔H
が、0.8mmの間隔Lで長手方向中央に列穿してあ
る。そしてボックスB内の水は、通孔Hを通ってボック
スB下面より出てシート6に噴射し、下方の吸引ボック
スKで吸引される。本例ではノズル板Nの長さを127
0mmとするが、抄紙幅などに応じてこの長さも異なっ
てくる。
【0013】図4は、水噴射前と水噴射後のシート6の
繊維組織を拡大したもので、水噴射前(ハ)の状態では
互いの繊維が密に絡み合っているが、水を噴射すると
(ニ)のように水の通過部分が広がって該部に間隙Mが
生じ、この間隙Mが通気個所となる。
【0014】図5は本方法によって凹凸T・T’が形成
されたシート6を示すもので、凹Tは水の通過個所であ
るから水圧によって陥没しているが、この部分は前記し
たように通気がよく、また凸T’は嵩高になるので強度
が出る。ウオータージェット7・7aは5〜100kg
/cm2 の圧力を持つので、シート6の材質、厚み、用
途等に応じて任意に設定することができ、またウオータ
ージェット7・7aの個数及び設置個所も任意に選択し
得るので、凹凸T・T’に変化を持たせることができ
る。
【0015】シート6は、ドライパートに至る前の移送
過程ではウエット状態にあるので、前記したウオーター
ジェット7・7aをいずれの個所に設けても本発明の目
的を達成できる。またシート6の原料4は、パルプ、天
然及び化学繊維、合成樹脂など特に限定はない。
【0016】
【発明の効果】以上のような本発明は以下のような特有
の効果を奏する。 (1)シート抄造過程のウエット段階でウオータージェ
ットの噴射水を当てると水圧を受けた繊維が無理なく広
がってその部分の通気が良くなるとともに自然な結合状
態を維持でき、ドライ時と異なり組織の部分的な凝結や
破壊が回避されるのでシートの耐久性が発揮される。 (2)形成された凹凸によってシートが強靭となり、特
に凹凸の長手方向に対する引っ張り強さが働いてシート
が容易には切破せず、製品の正形状態が長期にわたって
保たれる。 (3)ウオータージェットの水圧を5〜100kg/c
2 に設定したことにより、シート材質や用途に応じた
高低の凹凸を無難に形成できる。 (4)ドライパートに至る前であればいずれの個所にウ
オータージェットを設けてもよく、抄紙機の型式に拘束
されないので広範なシートに凹凸を形成することができ
る。 (5)ウオータージェットを複数個所に設けると、シー
トの表裏に凹凸が形成されるのみならず多様な凹凸パタ
ーンをシートに刻設でき、外観に特異性をもたせること
ができるので興趣に富んだ製品を得ることができる。 (6)電気的手段や接着手段を用いるのと異なり余分な
費用がかゝらず、装置も複雑とならず工程を増やすこと
もないので、シートを安価に提供できる。 (7)本方法により得られたシートは通気性や吸水性に
すぐれるので、例えば衛生用品やペットシーツに利用す
ると、水分が滞留して感触が悪くなったり、異臭が発生
するといった事態が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の概略側面図である。
【図2】本発明を実施する装置の他の態様を示す概略側
面図である。
【図3】ウオータージェットを示す要部の略図であっ
て、(イ)は側断面図、(ロ)は正断面図である。
【図4】シート繊維の拡大図であり、(ハ)は水噴射
前、(ロ)は水噴射後を示す。
【図5】 凹凸を形成したシートの一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 移送体 6 シート 7・7a ウオータージェット T・T’ 凹凸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライパートに至る前のシート移送過程
    において、ワイヤー等の移送体に臨ませて、移送される
    シートに対面する5〜100kg/cm2 の水圧を有す
    るウオータージェットを設け、該ウオータージェットの
    水を移送中のシートに噴射させ、水圧によってシートに
    凹凸を形成することを特徴とする抄紙機におけるシート
    への凹凸形成方法。
  2. 【請求項2】 ウオータージェットを移送体の複数個所
    に設けた請求項1記載の抄紙機におけるシートへの凹凸
    形成方法。
JP29771896A 1996-10-21 1996-10-21 抄紙機におけるシートへの凹凸形成方法 Expired - Lifetime JP3569838B2 (ja)

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