JPH10128687A - ロボット制御方法及び装置 - Google Patents

ロボット制御方法及び装置

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JPH10128687A
JPH10128687A JP28949096A JP28949096A JPH10128687A JP H10128687 A JPH10128687 A JP H10128687A JP 28949096 A JP28949096 A JP 28949096A JP 28949096 A JP28949096 A JP 28949096A JP H10128687 A JPH10128687 A JP H10128687A
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JP
Japan
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robot
teaching
tree
work
trajectory
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JP28949096A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ogata
博之 小方
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボットが作業を教示される時と実行する時を
比較して、ロボットのスタート位置、ゴール位置又は中
間位置のいずれかの1点以外が不定の作業(エラーリカ
バリ作業、整頓作業等)を行う場合に、ティーチングプ
レイバック方式のような再教示を不要にし、しかもパス
プランニング方式に比べて高速で現実的な方式のロボッ
ト制御方法及び装置の提供。 【解決手段】ロボット4が作業を行う環境が一定の場合
に、軌道が経由点とその間の移動方法で記述されるロボ
ット4の作業軌道S5を生成するロボット制御装置αに
おいて、いくつかの作業の軌道を人間が教示する教示装
置1と、教示軌道S2をまとめて教示木S3を生成する
教示木生成装置2と、教示木S3を保存する教示木記憶
装置3と、作業の実行を指令S4された場合に、教示木
記憶装置5に保存された教示木S3からその作業に適し
た作業軌道S5を生成する軌道生成装置と作業軌道5に
従ってロボット6を動作するロボットドライバ5とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの教示と
実行の制御に供され、特に、マニピュレータのような自
由度の大きいロボットや、車両型移動ロボット又はマニ
ピュレータのようにステアリングや関節の動きに拘束の
あるロボットを対象に、物体の位置や形状の変化のない
環境で、ロボットのスタート位置、ゴール位置、又は中
間位置のいずれか1点以外が不定の作業(エラーリカバ
リ作業、整頓作業等)を行う場合に、教示の簡単化、動
作の高速生成を実現するためのロボット制御方法及びそ
の実施に直接使用する装置に関するものである。
【0002】ここに物体の位置や形状の変化のない環境
には、物体をつかんでマニピュレーションを行う場合、
その物体はマニピュレータの一部とみなし物体の位置は
変化してもよい場合を含むものとする。
【0003】
【従来の技術】ロボット軌道生成の方法としては、ティ
ーチングプレイバック方式、パスプランニング方式があ
る。ティーチングプレイバック方式は、ロボットに点列
や曲線列などの手段で作業に関する軌道を教示し、ロボ
ットがその作業を実行する時に教示された軌道をそのま
ま再生する方式のものである。パスプランニング方式
は、ロボットの初期状態と終了状態が与えられた場合
に、自動的にその間の軌道を生成する方式のものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ティーチングプレイバ
ック方式は、ロボットが作業を教示される時と実行する
時に、環境に存在する物体の位置や形状が同じでロボッ
トの初期位置・終了位置が変化しないことが必要であ
り、それらの条件が変われば再教示の必要があるという
欠点がある。
【0005】一方、パスプランニング方式は、ロボット
の自由度が大きくなった場合、軌道生成に必要な計算量
や時間が膨大となり一般的に非現実的なものになるばか
りか、手法によっては解が求まらなかったりする場合が
あるという欠点がある。また、動きに拘束のあるロボッ
トの軌道生成には確率された手法が存在しないという問
題点がある。したがって、これらの方式は物体の位置や
形状の変化のない環境で、ロボットのスタート位置、ゴ
ール位置、又は中間位置のいずれか1点以外が不定の作
業(エラーリカバリ作業、整頓作業等)には適しない。
【0006】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、ロボ
ットが作業を教示される時と実行する時を比較して、ロ
ボットのスタート位置、ゴール位置又は中間位置のいず
れかの1点以外が不定の作業(エラーリカバリー作業、
整頓作業等)を行う場合に、ティーチングプレイバック
方式のような再教示を不要にし、しかもパスプランニン
グ方式に比べて高速で現実的な方式のロボット制御方法
及び装置を提供せんとするものである。
【0007】本発明の第2の目的は、ロボットの自由度
が大きくなった場合、軌道生成に必要な計算量や時間が
パスプランニング方式に比べて少ない現実的なロボット
制御方法及び装置を提供せんとするものである。
【0008】本発明の第3の目的は、動きに拘束のある
一般的なロボットの軌道生成を現実的な少ない計算量や
時間で行うロボット制御方法及び装置を提供せんとする
ものである。
【0009】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、当該課題の解
決に当たり、教示段階では軌道の経由点をノードとしそ
の間の移動方法をリンクの付加情報として、教示手段で
示されたいくつかの軌道をまとめてツリー形式に変換す
るか又はツリーに軌道を追加することで教示木を生成
し、作業の実行を指令された段階では、あらかじめ用意
した移動方法によって現在のロボットの位置から到達可
能な前記教示木のノードのうち、あらかじめ設定した評
価関数が最大となるようなノードとそのノードの移動方
法を選択して、その作業に適した軌道を生成すること
で、ティーチングプレイバック方式のように作業が変わ
るたびに教示を行う必要がなく、またパスプランニング
方式よりも高速にロボットの動作を生成できる。
【0011】さらに具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法
及び装置を採用することにより、前記目的を達成するよ
うになされる。
【0012】本発明方法の第1の特徴は、一定の作業環
境条件の下で、ロボット作業の作業軌道を生成するに当
り、当該作業軌道が経由点とその間の移動方法で記述さ
れるロボットの作業軌道の生成実行を制御してなるロボ
ット制御方法の構成採用にある。
【0013】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明の
第1の特徴における一定の作業環境条件が、物体の位置
や形状の変化のない環境であるロボット制御方法の構成
採用にある。
【0014】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明の
第1又は2の特徴におけるロボット作業が、ロボットの
スタート位置、ゴール位置又は中間位置のいずれか1点
以外が不定の作業であるロボット制御方法の構成採用に
ある。
【0015】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明の
第1、2又は3の特徴におけるロボット作業が、エラー
リカバリ作業、整頓作業を含んでなるロボット制御方法
の構成採用にある。
【0016】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明の
第1、2、3又は4の特徴におけるロボットが、マニュ
プレータのような自由度の大きいロボットや、車輌移動
ロボット又はマニュプレータのようにステアリングや関
節の動きに拘束のあるロボットであるロボット制御方法
の構成採用にある。
【0017】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明の
第1、2、3、4又は5の特徴におけるロボットの作業
軌道の生成実行が、まず、人手により教示したいつかの
作業軌道を予め作成するステップIと、次いで、当該作
業軌道群をまとめて教示木を生成するステップIIと、引
続き、当該教示木を記憶保持するステップIII と、その
後、作業実行指令を契機に当該記憶保持してある教示木
群から選択され、移動方法にとって作業に最適な教示木
から軌道を生成するステップIVと、さらに、当該選択生
成された軌道に従って、前記ロボットを運転動作するス
テップVと、を順次踏んで遂行してなるロボット制御方
法の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明の
第6の特徴におけるステップIが、経由点と当該経由点
間の動作をロボットの手動操作で教示するMOVE操作
方式を利用し、任意の初期姿勢から特定の目標姿勢まで
移動してなるロボット制御方法の構成採用にある。
【0019】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明の
第6又は第7の特徴におけるステップIIが、教示データ
を、MOVE操作の端点をノード、MOVE操作のパタ
ーンをリンクとしたグラフとみなし、それ等をもとめて
教示木を生成してなるロボット制御方法の構成採用にあ
る。
【0020】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明の
第6、第7又は第8の特徴におけるステップIVが、与え
られたロボット姿勢から教示木上のノードのMOVE操
作で到達できるものを選択してなるロボット制御方法の
構成採用にある。
【0021】本発明方法の第10の特徴は、前記本発明
の第8又は第9の特徴におけるステップIVが、与えられ
たロボット姿勢から対象となるノードに至るまでロボッ
トが環境中の物体と干渉するか、不可能な姿勢をとるか
を到達判定基準としてなるロボット制御方法の構成採用
にある。
【0022】本発明方法の第11の特徴は、前記本発明
の第6、第7、第8、第9又は第10の特徴におけるス
テップIVが、到達可能なノード群中から目標姿勢までの
移動最短距離のもの、移動エネルギーが最小となるも
の、移動最短時間のもの、最大加速が最小となるものの
内1つ又はこれ等の組合せを選択判断基準としてなるロ
ボット制御方法の構成採用にある。
【0023】本発明装置の第1の特徴は、ロボット作業
の環境が一定の場合に、軌道が経由点とその間の移動方
法で記述されるロボットの作業軌道を生成実行するロボ
ット制御装置において、いくつかの作業の軌道を人間が
教示する教示装置と、当該軌道をまとめて教示木を生成
する教示木生成装置と、当該教示木を保存する教示木記
憶装置と、作業の実行を指令された場合に当該教示木記
憶装置に保存された教示木からその作業に適した軌道を
生成する軌道生成装置と、当該生成された起動に従って
前記ロボットを動作するロボットドライバと、を備えて
なるロボット制御装置の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における教示木生成装置が、軌道の経由
点をノードとしその間の移動方法をリンクの付加情報と
して、前記教示手段で示されたいくつかの軌道をまとめ
てツリー形式に変換するか又はツリーに軌道を追加する
ことで教示木を生成自在に構成してなるロボット制御装
置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における軌道生成装置が、作業
の実行を指令された場合に、あらかじめ用意した移動方
法によって現在のロボットの位置又は姿勢から到達可能
な教示木のノードのうち、あらかじめ設定した評価関数
が最大となるようなノードとそのノードの移動方法を選
択することでその作業に適した軌道を生成自在に構成し
てなるロボット制御装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第3の特徴における評価関数が、ロボットの目標姿
勢までの移動距離、移動エネルギー、移動時間又は最大
加速を変数としてなるロボット制御装置の構成採用にあ
る。
【0027】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴におけるロボット作業の
環境が、物体の位置や形状の変化のない環境であるに記
載のロボット制御装置の構成採用にある。
【0028】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴におけるロ
ボット作業が、ロボットのスタート位置、ゴール位置又
は中間位置のいずれか1点以外が不定の作業であるロボ
ット制御装置の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6におけるロ
ボット作業が、エラーリカバリー作業、整頓作業を含ん
でなるロボット制御装置の構成採用にある。
【0030】本発明装置の第8の特徴は、前記本発明の
第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7における
ロボットが、マニュプレータのような自由度の大きいロ
ボットや車輪移動ロボット又はマニュプレータのように
ステアリングや関節の動きに拘束のあるロボットである
ロボット制御装置の構成採用にある。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のそれぞれ装
置例及び方法例を図面につき説明する。 (装置例1)本実施形態の第1装置例を以下説明する。
図1は本装置例のシステム構成図である。
【0032】図中、αは本装置例のロボット制御装置
で、教示装置1と教示木生成装置2と教示木記憶装置3
と軌道生成装置4とロボットドライバ5とからなり、マ
ニュプレータのような自由度が大きいが関節の動きに拘
束のあるロボット6を、予め教示生成して置いた教示木
軌道群中から作業実行指令の度にその作業に最適な軌道
を選択して実行するようシステム構成される。
【0033】前記教示装置1は、人手操作により動作命
令S1を発し、実際にロボット6を動作して想定される
いくつかの教示軌道S2を取得する機能を備えた構成を
とる。前記教示木生成装置2は、取得した教示軌道S2
群をまとめて教示木S3を生成する機能を備えた構成を
とる。
【0034】前記教示木記憶装置3は、生成された教示
木S3群を読み出し可能に記憶して置く機能を備えた構
成をとる。前記軌道生成装置4は、ある作業を目的とす
る作業実行指令S4を受けると教示木記憶装置3に記憶
された教示木S3群中から図示しないノード列選択装置
を介して目的作業条件に最適な教示木S3を選択して入
力し、当該教示木S3から目的作業に対応した作業軌道
S5を生成する機能を備えた構成をとる。
【0035】ロボットドライバ5は、教示装置1から動
作命令S1又は軌道生成装置4から作業軌道S5を受入
れるとロボット6に対し教示動作又は作業軌道S5に従
って作業を実行させる機能を備えた構成をとる。
【0036】(方法例1)当該本装置例に適用する本実
施形態の方法例の実行手順を図面について以下説明す
る。図2乃至図5は本方法例において、ある環境で教示
木作成のため教示者が教示した動作の説明例、図6は同
・教示木の概念図、図7は同・与えられた姿勢から到達
可能なノードを選択する説明図である。
【0037】本方法例では、経由点と、経由点間の動作
をマニピュレータの操作方法で教示する方式(以下、こ
の操作方法をMOVE操作という。)で教示する多自由
度マニピュレータを任意の初期姿勢から特定の目標姿勢
まで移動させる例である。
【0038】まず、教示装置1では、特定の目標姿勢を
最終姿勢とするいくつかの典型的な動作を教示者が教示
装置1を介して教示する(ステップI:STI)。図2
乃至図5はこの典型的な動作の一例を示すもので、図2
と図5に示す目標姿勢が同一であることからも理解しう
るように、目標姿勢が同一になる動作例を示している。
【0039】次に、教示木生成装置2では、教示データ
を、経由点をノードa、その間の動きのパターンをリン
クbとしたグラフとみなし、それらをまとめて教示木S
3を生成する(ステップII:STII)。図6に示す教示
木の概念図では2次元で表現されているが、実際には教
示木S3のノードは関節角空間などの状態空間上の点と
なる。
【0040】例えば、6自由度のマニピュレータでは6
次元の空間になる。なお、同図において、cは目標姿
勢、dは干渉や機構的制約で不可能な姿勢をとる範囲を
示す。また、縦軸及び横軸ともに関節角を示す。ここで
生成された教示木S3は教示木記憶装置3に記録される
(ステップIII:STIII )。
【0041】ロボット6が与えられた姿勢から目標姿勢
cに移動するときは、軌道生成装置5が図示しないノー
ド列選択装置を通し教示木記憶装置3から教示木S3を
選択する。すなわち、図7に示すように、与えられた姿
勢Xから、教示木S3上のノードaのうちMOVE操作
で到達できるものを選択する。
【0042】到達できるかどうかは、与えられた姿勢X
から対象となる次なるノードaに至るまでロボット6が
環境中の物体M1、M2と干渉するか、また不可能な姿
勢をとるかを調べることで判定できる。図7において、
A、B、CはMOVE操作で生成される作業軌道S5を
示す。作業軌道A、Cでは次なる対象ノードaに到達で
きるが、作業軌道Bでは到達できない。
【0043】ノード選択に際しては、到達可能なノード
aの中から、例えば目標姿勢cまでの移動距離が最も短
くなるものを選ぶ。これは教示の時点で、各ノードaか
ら目標姿勢cに至るのに要する移動距離をあらかじめ各
ノードaに付加しておくことで効率的に計算できる。選
択の判断基準としては、他に移動エネルギーが最小とな
るもの、移動時間が最小になるもの、最大加速が最小に
なるものなどがある。
【0044】このように子ノードaを1つ選ぶことがで
きれば、その親ノードaを順次辿っていくことで目標姿
勢cに到達でき、中間点とその間を結ぶMOVE操作で
表された作業軌道S5を生成できる(ステップIV:ST
IV)。この作業軌道S5を受けたロボットドライバ5
は、ロボット6に対して作業軌道S5に沿って動作させ
作業を実行する(ステップV:STV)。
【0045】(装置例2)本実施形態の第2装置例βを
示すもので、ステアリングに制限のある車両型移動ロボ
ット15を特定の目標姿勢まで移動させる例である。図
8は本装置例のシステム構成図である。なお、図中、教
示装置10、教示木生成装置11、教示木記憶装置1
2、軌道生成装置13、ロボットドライバ14は、前記
第1装置例を示す図1中の教示装置1、教示木生成装置
11、教示木記憶装置3、軌道生成装置4、ロボットド
ライバ5と同一であるのでそれぞれ同一機能を有するの
で説明を省略する。
【0046】(方法例2)当該第2装置例に適用する本
実施形態の第2方法例の実行手順を図面について説明す
る。図9は本方法例におけるMOVE操作の説明図であ
る。
【0047】まず、特定の目標姿勢を最終姿勢とするい
くつかの典型的な動作を教示者か教示装置10を介して
教示する(STI)。図9に示すような動きを動作の1
ステップとする。同図において、Pはロボット15のM
OVEの操作開始点、QはMOVE操作による軌道、R
はロボット15のMOVE操作終了点、Sはステアリン
グ最大時の曲線を示す。以下、この1ステップの操作を
MOVE操作という。
【0048】教示木生成装置11は、教示データを、M
OVE操作の端点をノード、MOVE操作のパターンを
リンクとしたグラフとみなし、それらをまとめて教示木
S3を生成する(STII)。この概念図は図6と同じで
ある。ここで生成された教示木S3は教示木記憶装置1
2に記録される(STIII )。
【0049】軌道生成に際しては、前記第1方法例と同
様に軌道生成装置13が図示しないノード列選択装置を
通し教示木記憶装置12から教示木S3を選択する。す
なわち与えられた姿勢から、教示木S3上のノードのう
ちMOVE操作で到達できるものを選択する。到達でき
るかどうかは、与えられた姿勢から対象となる次なるノ
ードに至るまで移動ロボット15が環境中の物体と干渉
するかどうかを調べることで判定できる。
【0050】ノードの選択に際しては、到達可能なノー
ドの中から例えば最も目標姿勢までの移動距離が短くな
るものを選ぶ。このように子ノードを1つ選ぶことがで
きれば、その親ノードを順次辿っていくことで目標姿勢
に到達でき、中間点とその間を結ぶMOVE操作で表さ
れた作業軌道S5を生成できる(STIV)。この作業軌
道S5を受けたロボットドライバ14は車輌型移動ロボ
ット15に対して作業軌道S5に沿って動作させ移動運
行作業を実行する(STV)。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マニピ
ュレータのような自由度の大きいロボットや、車両型移
動ロボット及びマニピュレータのように、動きに拘束の
あるロボットを対象に、物体の位置や形状の変化のない
環境で、ロボットのスタート位置、ゴール位置、又は中
間位置のいずれかの1点以外が不定の作業(エラーリカ
バリ作業、整頓作業等)を行う場合に、ロボットのスタ
ート位置、ゴール位置、又は中間位置以外が変化する度
にロボットの動作をいちいち教示し直す従来のティーチ
ングプレイバック方式の代わりに、あらかじめ与えた小
回数の教示内容を活用して軌道を生成し、教示者の教示
の手間を減らすことが可能になるという効果がある。
【0052】また、ロボットのスタート位置、ゴール位
置、又は中間位置以外が変化する度に、膨大な計算時間
を必要とするパスプランニング方式の代わりに、あらか
じめ与えた小回数の教示内容を活用して、短時間で軌道
を生成することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す第1装置例のシステム
構成図である。
【図2】同上、第1方法例において、ある環境で教示木
作成のために教示者が教示した動作例の説明図である。
【図3】同上、第1方法例において、教示者が教示した
動作例の説明図である。
【図4】同上、教示者が教示した動作例の説明図であ
る。
【図5】同上、教示者が教示した動作例の説明図であ
る。
【図6】同上、教示木の概念図である。
【図7】同上、与えられた姿勢から到達可能なノードを
選択する説明図である。
【図8】本発明の実施形態を示す第2装置例のシステム
構成図である。
【図9】同上、第2方法例におけるMOVE操作の説明
図である。
【符号の説明】
1、10…教示装置 2、11…教示木生成装置 3、12…教示木記憶装置 4、14…ロボット 5、13…軌道生成装置 a…ノード b…リンク S1…動作命令 S2…教示軌道 S3…教示木 S4…作業実行指令 S5…作業軌道

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の作業環境条件の下で、ロボット作業
    の作業軌道を生成するに当り、 当該作業軌道が経由点とその間の移動方法で記述される
    ロボットの作業軌道の生成実行を制御する、 ことを特徴とするロボット制御方法。
  2. 【請求項2】一定の作業環境条件は、 物体の位置や形状の変化のない環境である、 ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御方法。
  3. 【請求項3】ロボット作業は、 ロボットのスタート位置、ゴール位置又は中間位置のい
    ずれか1点以外が不定の作業である、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット制御
    方法。
  4. 【請求項4】ロボット作業は、 エラーリカバリ作業、整頓作業を含む、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のロボット
    制御方法。
  5. 【請求項5】ロボットは、 マニュプレータのような自由度の大きいロボットや、車
    輌移動ロボット又はマニュプレータのようにステアリン
    グや関節の動きに拘束のあるロボットである、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のロボ
    ット制御方法。
  6. 【請求項6】ロボットの作業軌道の生成実行は、 まず、人手により教示したいつかの作業軌道を予め作成
    するステップIと、 次いで、当該作業軌道群をまとめて教示木を生成するス
    テップIIと、 引続き、当該教示木を記憶保持するステップIII と、 その後、作業実行指令を契機に、当該記憶保持してある
    教示木群から選択され、移動方法にとって作業に最適な
    教示木から軌道を生成するステップIVと、 さらに、当該選択生成された軌道に従って、前記ロボッ
    トを運転動作するステップVと、 を順次踏んで遂行する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    ロボット制御方法。
  7. 【請求項7】ステップIは、 経由点と当該経由点間の動作をロボットの手動操作で教
    示するMOVE操作方式を利用し、任意の初期姿勢から
    特定の目標姿勢まで移動する、 ことを特徴とする請求項6に記載のロボット制御方法。
  8. 【請求項8】ステップIIは、 教示データを、MOVE操作の端点をノード、MOVE
    操作のパターンをリンクとしたグラフとみなし、それ等
    をまとめて教示木を生成する、 ことを特徴とする請求項6又は7に記載のロボット制御
    方法。
  9. 【請求項9】ステップIVは、 与えられたロボット姿勢から教示木上のノードのMOV
    E操作で到達できるものを選択する、 ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のロボット
    制御方法。
  10. 【請求項10】ステップIVは、 与えられたロボット姿勢から対象となるノードに至るま
    でロボットが環境中の物体と干渉するか、不可能な姿勢
    をとるかを到達判定基準とする、 ことを特徴とする請求項8又は9に記載のロボット制御
    方法。
  11. 【請求項11】ステップIVは、 到達可能なノード群中から目標姿勢までの移動最短距離
    のもの、移動エネルギーが最小となるもの、移動最短時
    間のもの、最大加速が最小となるものの内1つ又はこれ
    等の組合せを選択判断基準とする、 ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載のロボッ
    ト制御方法。
  12. 【請求項12】ロボット作業の環境が一定の場合に、軌
    道が経由点とその間の移動方法で記述されるロボットの
    作業軌道を生成実行するロボット制御装置において、 いくつかの作業の軌道を人間が教示する教示装置と、 当該軌道をまとめて教示木を生成する教示木生成装置
    と、 当該教示木を保存する教示木記憶装置と、 作業の実行を指令された場合に当該教示木記憶装置に保
    存された教示木からその作業に適した軌道を生成する軌
    道生成装置と、 当該生成された軌道に従って前記ロボットを動作するロ
    ボットドライバと、を備える、 ことを特徴とするロボット制御装置。
  13. 【請求項13】教示木生成装置は、 軌道の経由点をノードとしその間の移動方法をリンクの
    付加情報として、前記教示手段で示されたいくつかの軌
    道をまとめてツリー形式に変換するか又はツリーに軌道
    を追加することで教示木を生成自在に構成する、 ことを特徴とする請求項12に記載のロボット制御装
    置。
  14. 【請求項14】軌道生成装置は、 作業の実行を指令された場合に、あらかじめ用意した移
    動方法によって現在のロボットの位置又は姿勢から到達
    可能な教示木のノードのうち、あらかじめ設定した評価
    関数が最大となるようなノードとそのノードの移動方法
    を選択することでその作業に適した軌道を生成自在に構
    成する、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載のロボット
    制御装置。
  15. 【請求項15】評価関数は、 ロボットの目標姿勢までの移動距離、移動エネルギー、
    移動時間又は最大加速を変数とする、 ことを特徴とする請求項14に記載のロボット制御装
    置。
  16. 【請求項16】ロボット作業の環境は、物体の位置や形
    状の変化のない環境である、ことを特徴とする請求項1
    2、13又は14に記載のロボット制御装置。
  17. 【請求項17】ロボット作業は、 ロボットのスタート位置、ゴール位置又は中間位置のい
    ずれか1点以外が不定の作業である、ことを特徴とする
    請求項12、13、14、15又は16に記載のロボッ
    ト制御装置。
  18. 【請求項18】ロボット作業は、 エラーリカバリー作業、整頓作業を含む、 ことを特徴とする請求項12、13、14、15、16
    又は17に記載のロボット制御装置。
  19. 【請求項19】ロボットは、 マニュプレータのような自由度の大きいロボットや車輪
    移動ロボット又はマニュプレータのようにステアリング
    や関節の動きに拘束のあるロボットである、 ことを特徴とする請求項12、13、14、15、1
    6、17又は18に記載のロボット制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184333A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Yaskawa Electric Corp 基板搬送用ロボット及びそれを備えた基板搬送装置、半導体製造装置
JP2010253655A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Toyota Motor Corp 脚式ロボットとその制御方法
EP2835229A2 (en) 2013-08-09 2015-02-11 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot control apparatus and method for controlling robot

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