JPH10128312A - 浄水殺菌装置 - Google Patents

浄水殺菌装置

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JPH10128312A
JPH10128312A JP29290596A JP29290596A JPH10128312A JP H10128312 A JPH10128312 A JP H10128312A JP 29290596 A JP29290596 A JP 29290596A JP 29290596 A JP29290596 A JP 29290596A JP H10128312 A JPH10128312 A JP H10128312A
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JP
Japan
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bacteria
water
voltage
temp
adsorbing part
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Pending
Application number
JP29290596A
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English (en)
Inventor
Motoharu Sato
元春 佐藤
Kazushige Watanabe
一重 渡邊
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細菌類の増殖度に合わせて制菌モードの電圧を
制御できる浄水殺菌装置を提供する。 【解決手段】原水が通る導電性活性炭の吸着部に電圧を
印加して原水中の細菌類等の捕捉及び繁殖抑制をする制
菌モードを有し、吸着部を通過した水を蛇口等の端末に
給送する浄水殺菌装置において、吸着部の温度を検知す
る温度センサ26と、温度センサ26からの検知信号に
基づき直流電源31の電圧を制御する制御手段40を有
する構造となっている。これにより、盛夏期の如く吸着
部の温度が高くなり、吸着部に付着した細菌類の増殖度
が高いときは、印加電圧を高く制御し、他方、厳冬期の
如く吸着部の温度が低くなり、細菌類の増殖度が低いと
きは、印加電圧を低く制御する。これにより、細菌類の
捕捉及び繁殖抑制を効率良く行うことができ、不必要な
電力消費を避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水や地下水等
の原水を浄化殺菌して一般家庭用及び業務用の飲料水と
して供給する浄水殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の浄水殺菌装置において原水の殺
菌に関する最近の技術動向としては、中空糸膜モジュー
ル(市販製品)を用いて細菌等の微生物を除菌し繁殖を
抑制する装置、原水を電気分解して殺菌する装置、そし
て適量に発生させた塩素で殺菌を行う装置などが知られ
ている。
【0003】一般に、水処理装置としての浄水装置の場
合、水道水や地下水等の原水に含まれる次亜塩素酸(H
ClO)などの残留塩素成分、かび臭、トリハロメタ
ン、有機塩素系化合物或いは色素は、活性炭の吸着部に
通過させて吸着除去される。このような浄水モードにお
いて停水中に吸着部の細菌類の繁殖を抑制するため、微
弱な直流電圧を印加する制菌モードを有する一方、経時
使用によって、吸着部に付着した、かび臭、トリハロメ
タン、有機塩素系化合物等或いは細菌類を除去するた
め、浄水モードの後に、吸着部に交流電流を印加して細
菌類等を殺菌・再生する再生モードに移行するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の浄水
殺菌装置では、制菌モードにより吸着部への細菌類等の
捕捉及びこの細菌類等の繁殖の抑制を行っているが、こ
の細菌類の繁殖はその吸着部の温度に大きな影響を受け
る。即ち、盛夏期の如く外気温度が高く、これに伴い吸
着部の温度が高くなっているときは、この吸着部に付着
した細菌類等の増殖が顕著であるのに対して、厳冬期の
如く外気温度が低く、吸着部の温度が低くなっていると
きは、吸着部に付着した細菌類等の増殖度が低い。
【0005】従って、細菌類の繁殖が著しい盛夏期に合
わせて電圧を高く設定するときは、冬期において電力が
無駄になるという問題点を有していた。
【0006】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、細
菌類の増殖度に合わせて制菌モードの電圧を制御できる
浄水殺菌装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、原水が通る導電性活性炭の吸着部に電圧を印
加して原水中の細菌類等の捕捉及び繁殖抑制をする制菌
モードを有し、吸着部を通過した水を蛇口等の端末に給
送する浄水殺菌装置において、吸着部の温度を検知する
温度検知手段と、温度検知手段からの検知信号に基づき
前記電圧を制御する制御手段を有する構造となってい
る。
【0008】本発明によれば、盛夏期の如く吸着部の温
度が高くなり、吸着部に付着した細菌類の増殖度が高い
ときは、印加電圧を高く制御し、他方、厳冬期の如く吸
着部の温度が低くなり、細菌類の増殖度が低いときは、
印加電圧を低く制御する。これにより、細菌類等の捕捉
及び繁殖抑制を効率良く行うことができ、不必要な電力
消費を避けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係る浄水
殺菌装置の一実施形態を示すもので、図1は浄水殺菌装
置の断面図、図2は浄水殺菌装置の制御回路を示すブロ
ック図、図3は浄水殺菌装置の制御フローチャート、図
4は制菌モードにおける電圧制御を示す制御フローチャ
ートである。
【0010】この浄水殺菌装置は原水を貯留する筒状の
水槽10を有している。この水槽10はその上下をキャ
ップ11,12で閉塞する一方、この上キャップ11に
は図示しない蛇口等に連通する導出口11aを設け、下
キャップ12には原水を水槽10内に導く導入口12a
を設けている。この導入口12aには給水弁13及び逆
止弁14を設置した給水管路15が連結しており、この
給水弁13により原水の通水及び非通水を行い、また、
逆止弁14により水槽10からの逆流を規制している。
これにより、この水槽10を通じて水を蛇口等に導くよ
うになっている。
【0011】また、この水槽10内には、円筒状の吸着
部20が配置されている。この吸着部20は導電性を有
する繊維状の活性炭を用いて形成され、その上端は板状
の第1電極21を介して上キャップ11に保持され、下
端は板状の第2電極22を介してホルダー23により保
持されている。また、この吸着部20の外面と水槽10
の内面との間には導入口12aと連通する環状の通路2
4が形成され、導入口12aから流入した原水をこの通
路24を介して吸着部20内に流入するようになってい
る。更に、この吸着部20はその下端と下キャップ12
との間に導電性のコイルバネ25を介在し、このコイル
バネ25により上キャップ11に向かって吸着部20を
付勢し、この吸着部20を水槽10内に固定している。
更にまた、この吸着部20には温度センサ26が装着さ
れ、この温度センサ26により吸着部20の温度を検知
するようになっている。
【0012】このように構成された吸着部20の内側に
は上下に延在された注出管27が配置され、この注出管
27の多数の通水孔27aを通じて吸着部20を通過し
た水を導出口11aに導くようになっている。ここで、
この注出管27は導電性材料で形成され、第3電極を構
成している。
【0013】以上のように本実施形態に係る浄水殺菌装
置は第1電極21、第2電極22及び第3電極27を有
しており、以下この各電極21,22,27への給電系
を説明する。
【0014】この給電系は交流電源30、直流電源31
及び切り換えスイッチ32を有し、この第1電極21は
上キャップ11を貫通して外に突出した端子21aを介
して交流電源30に接続し、更にこの交流電源30を通
じて切り換えスイッチ32の一方の切り換え接点32a
に接続している。次に、第2電極22はホルダー23を
貫通する連結端子22a、ホルダー23の裏面に固着さ
れた上導電板22b、コイルバネ25、下キャップ12
の上面に固着された下導電板22c及び下キャップ12
を貫通して外に突出した端子22dに順次電気的に接続
し、この端子22dを介して切り換えスイッチ32の共
通接点32bに接続している。続いて、第3電極27は
上キャップ11を貫通する導電板27c及び上キャップ
11の上面から突出した端子27dに順次電気的に接続
し、更に直流電源31を通じて切り換えスイッチ32の
他方の切り換え接点32cに接続している。
【0015】これにより、切り換えスイッチ32が一方
の切り換え接点32aと共通接点32bを接続するとき
は、第1電極21及び第2電極22を通じて吸着部20
に交流電圧が印加される。他方の切り換え接点32cと
共通接点32bを接続するときは、第2電極22と第3
電極27を通じて吸着部20に直流電圧が印加されるこ
ととなる。
【0016】次に、本実施形態に係る浄水殺菌装置の駆
動制御回路を図2のブロック図を参照して説明する。
【0017】本実施形態に係る浄水殺菌装置はマイクロ
コンピュータ等による制御装置40を備えて自動化され
ている。制御装置40は中央演算装置(CPU)41、
制御プログラムを記憶しているメモリ42を有してい
る。また、この制御装置40はI/Oポート43を有
し、このI/Oポート43を通じて温度センサ26及び
タイマ回路33の信号の入出力し、また、この制御装置
40はI/Oポート44を有し、このI/Oポート44
を通じて給水弁13、切り換えスイッチ32及び各電源
30,31と間の信号を入出力するようになっている。
これにより、温度センサ26及びタイマ回路33からの
信号に基づき、各種機器13,30,31,32を制御
するようになっている。
【0018】この制御を図3を参照して説明する。本装
置の動作は、通常時と再生時を一定のインターバルで繰
り返して制御される。即ち、通常時は飲料水としての供
給を停止しているとき原水中の細菌等を吸着部20に捕
捉させかつ繁殖を抑える過程であり、以下これを「制菌
モード」という。これに対して、再生時は制菌モードが
終了した後、吸着部20に吸着した細菌類を殺菌する過
程であり、以下これを「再生モード」という。
【0019】図3のフローチャートにおいて、通常時は
末端の蛇口等を開くとき、この蛇口の開信号に基づいて
CPU41が給水弁13に開信号を出力し、原水を給水
管路15に流す。これにより、この原水は逆止弁14を
通過して導入口12aに流れ、この原水が通路24を通
って吸着部20に入いる。この吸着部20に入った水は
注出管27を通って導出口11aから端末に送水され
る。
【0020】このような通常運転時においては、制菌モ
ードとなっており、切り換えスイッチ32の共通接点3
2bと切り換え接点32cが接続し、直流電圧が第2電
極22と第3電極27に印加される(S1)。ここで、
この直流電圧の印加タイミングは給水弁13が閉となっ
ている停水状態のときであり、給水弁13が開となって
いるときは、直流電圧の印加をOFFしている(S2,
S3)。また、このような制菌モードは、その実測時間
tが設定時間ts(一の再生モードと次回の再生モード
との時間間隔)の間で行われる。これにより、陰イオン
を帯びている細菌類の微生物が吸着部20で捕捉される
とともに、この捕捉された細菌類の繁殖を抑制する。
【0021】この制菌モードにおいて、印加される直流
電圧は図4に示すように制御される。即ち、吸着部20
の温度tが、t>30℃、30℃≦t≦15℃、t<1
5℃の何れであるかを判定する(S1〜S3)。ここ
で、温度が高くt>30℃の条件を満たしているとき、
即ち、細菌等が非常に繁殖し易い状況となっているとき
は、印加電圧をED1(3V程度)に設定し、通常の温度
である30℃≦t≦15℃の条件を満たしているとき
は、印加電圧をED2(1.5V程度)に設定し、更に温度が
低くt<15℃の条件を満たしているとき、即ち、細菌
等が繁殖し難い状況となっているときは、印加電圧をED
3(0.5V程度)に設定する(S4〜S6)。
【0022】これにより、吸着部20の温度変化、即
ち、吸着部20に流通する水温の変化に伴う細菌類の繁
殖変化に対応した印加電圧で、細菌類の繁殖の抑制等を
行うことができる。
【0023】このような制菌モードの継続中で、給水弁
13が閉で、かつ、前述の実測時間tが設定時間tsを
越えたときは、図3に示すように、再生モードに移行す
る(S4,S5)。この再生モードでは切り換えスイッ
チ32の共通接点32bと切り換え接点32aが接続
し、第1電極21及び第2電極22に交流電圧が印加さ
れる(S6)。これにより、吸着部20が発熱し吸着部
20に付着した細菌等が殺菌され、再生される。そし
て、この再生モードが終了したときは(S7)、再度制
菌モードに移行する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸着部に付着した細菌類の増殖度が高いときは印加電圧
を高く制御し、細菌類の増殖度が低いときは、印加電圧
を低く制御することにより、細菌類の捕捉及び繁殖抑制
を効率良く行うことができ、不必要な電力消費を避ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る浄水殺菌装置の断面図
【図2】本実施形態に係る浄水殺菌装置の制御回路を示
すブロック図
【図3】本実施形態に係る浄水殺菌装置の制御フローチ
ャート
【図4】制菌モードにおける印加電圧の制御フローチャ
ート
【符号の説明】
20…吸着部、26…温度センサ、31…直流電源、4
0…制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水が通る導電性活性炭の吸着部に電圧
    を印加して原水中の細菌類等の捕捉及び繁殖抑制をする
    制菌モードを有し、該吸着部を通過した水を蛇口等の端
    末に給送する浄水殺菌装置において、 前記吸着部の温度を検知する温度検知手段と、該温度検
    知手段からの検知信号に基づき前記電圧を制御する制御
    手段を有することを特徴とする浄水殺菌装置。
JP29290596A 1996-11-05 1996-11-05 浄水殺菌装置 Pending JPH10128312A (ja)

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JP29290596A JPH10128312A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 浄水殺菌装置

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