JPH10109086A - 浄水殺菌装置 - Google Patents
浄水殺菌装置Info
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- JPH10109086A JPH10109086A JP26336196A JP26336196A JPH10109086A JP H10109086 A JPH10109086 A JP H10109086A JP 26336196 A JP26336196 A JP 26336196A JP 26336196 A JP26336196 A JP 26336196A JP H10109086 A JPH10109086 A JP H10109086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】原水の温度が変化するときでも、効率良くかつ
確実に制菌できる。 【解決手段】水道水等の原水が通過する導電性吸着部に
電極を通じて直流電圧を印加して導電性吸着部に細菌等
を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖を抑制する制菌モ
ードを有する浄水殺菌装置において、原水の温度を検知
する温度センサ26と、温度センサ26の検知信号に基
づき直流電圧値を調整する電圧調整回路34とを有する
構造となっている。これにより、温度センサ26により
原水の温度が検知され、この水温に対応する直流電圧値
で制菌できるため、細菌類の繁殖度が変化した場合でも
効率よく繁殖を抑制できる。
確実に制菌できる。 【解決手段】水道水等の原水が通過する導電性吸着部に
電極を通じて直流電圧を印加して導電性吸着部に細菌等
を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖を抑制する制菌モ
ードを有する浄水殺菌装置において、原水の温度を検知
する温度センサ26と、温度センサ26の検知信号に基
づき直流電圧値を調整する電圧調整回路34とを有する
構造となっている。これにより、温度センサ26により
原水の温度が検知され、この水温に対応する直流電圧値
で制菌できるため、細菌類の繁殖度が変化した場合でも
効率よく繁殖を抑制できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水や地下水等
の原水を浄化殺菌して一般家庭用或いは業務用の飲料水
として供給する浄水殺菌装置に関するものである。
の原水を浄化殺菌して一般家庭用或いは業務用の飲料水
として供給する浄水殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の浄水殺菌装置において原水の殺
菌に関する最近の技術動向としては、中空糸膜モジュー
ル(市販製品)を用いて細菌等の微生物を除菌し繁殖を
抑制する装置、原水を電気分解して殺菌する装置、そし
て適量に発生させた塩素で殺菌を行う装置などが知られ
ている。
菌に関する最近の技術動向としては、中空糸膜モジュー
ル(市販製品)を用いて細菌等の微生物を除菌し繁殖を
抑制する装置、原水を電気分解して殺菌する装置、そし
て適量に発生させた塩素で殺菌を行う装置などが知られ
ている。
【0003】一般に、水処理装置としての浄水装置の場
合、水道水や地下水等の原水に含まれる次亜塩素酸(H
ClO)などの残留塩素成分、かび臭、トリハロメタ
ン、有機塩素系化合物或いは色素は、活性炭の吸着部に
通過させて吸着除去される。このような浄水モードにお
いて停水中に吸着部の細菌等の繁殖を抑制するため、微
弱な直流電圧を印加する制菌モードを有する一方、経時
使用によって、吸着部に付着した、かび臭、トリハロメ
タン、有機塩素系化合物等或いは細菌類を除去するた
め、浄水モードの後に、吸着部に交流電圧を印加して細
菌類等を殺菌する再生モードに移行するようにしてい
る。
合、水道水や地下水等の原水に含まれる次亜塩素酸(H
ClO)などの残留塩素成分、かび臭、トリハロメタ
ン、有機塩素系化合物或いは色素は、活性炭の吸着部に
通過させて吸着除去される。このような浄水モードにお
いて停水中に吸着部の細菌等の繁殖を抑制するため、微
弱な直流電圧を印加する制菌モードを有する一方、経時
使用によって、吸着部に付着した、かび臭、トリハロメ
タン、有機塩素系化合物等或いは細菌類を除去するた
め、浄水モードの後に、吸着部に交流電圧を印加して細
菌類等を殺菌する再生モードに移行するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の浄水
殺菌装置では、制菌モードにより細菌類等の捕捉及びこ
の細菌類等の繁殖の抑制を行っているが、この細菌類等
の繁殖は原水の温度により大きな影響を受ける。即ち、
夏期の如く水温が高くなる時期では水温の低い冬期より
もその繁殖が盛んになるし、また、浄水殺菌装置が気温
の低い地方に設置されるか、或いは、気温の高い地方に
設置されるかにより、その繁殖度が著しく異なる。
殺菌装置では、制菌モードにより細菌類等の捕捉及びこ
の細菌類等の繁殖の抑制を行っているが、この細菌類等
の繁殖は原水の温度により大きな影響を受ける。即ち、
夏期の如く水温が高くなる時期では水温の低い冬期より
もその繁殖が盛んになるし、また、浄水殺菌装置が気温
の低い地方に設置されるか、或いは、気温の高い地方に
設置されるかにより、その繁殖度が著しく異なる。
【0005】しかしながら、前記従来の浄水殺菌装置で
は、印加される直流電圧の電圧値が一定となっているた
め、低い繁殖度に合わせて低電圧で設定するときは、夏
期の如く高い繁殖時期では確実に制菌できないし、一
方、これとは逆に高い繁殖度に合わせて高電圧に設定す
るときは、冬期等で無駄な電力を消費するという問題点
を有していた。
は、印加される直流電圧の電圧値が一定となっているた
め、低い繁殖度に合わせて低電圧で設定するときは、夏
期の如く高い繁殖時期では確実に制菌できないし、一
方、これとは逆に高い繁殖度に合わせて高電圧に設定す
るときは、冬期等で無駄な電力を消費するという問題点
を有していた。
【0006】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、原
水の温度が変化するときでも、効率良くかつ確実に制菌
できる浄水殺菌装置を提供することにある。
水の温度が変化するときでも、効率良くかつ確実に制菌
できる浄水殺菌装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、水道水等の原水が通過す
る導電性吸着部に電極を通じて直流電圧を印加して導電
性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖
を抑制する制菌モードを有する浄水殺菌装置において、
原水の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の
検知信号に基づき直流電圧値を調整する電圧調整手段と
を有する構造となっている。
するため、請求項1の発明は、水道水等の原水が通過す
る導電性吸着部に電極を通じて直流電圧を印加して導電
性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖
を抑制する制菌モードを有する浄水殺菌装置において、
原水の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の
検知信号に基づき直流電圧値を調整する電圧調整手段と
を有する構造となっている。
【0008】請求項1の発明によれば、温度検知手段に
より原水の温度が検知され、この水温に対応する直流電
圧値で制菌できるため、細菌類の繁殖度が変化した場合
でも効率よく繁殖を抑制できる。
より原水の温度が検知され、この水温に対応する直流電
圧値で制菌できるため、細菌類の繁殖度が変化した場合
でも効率よく繁殖を抑制できる。
【0009】請求項2の発明は、水道水等の原水が通過
する導電性吸着部に電極を通じて直流電圧を印加して導
電性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁
殖を抑制する制菌モードを有する浄水殺菌装置におい
て、原水の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手
段の検知信号に基づき直流電圧値を調整する電圧調整手
段と、電極の極性を切り換える極性切り換え手段と、温
度検知手段の検知信号に基づき極性切り換え手段の切り
換え時間を制御するタイマ手段とを有する構造となって
いる。
する導電性吸着部に電極を通じて直流電圧を印加して導
電性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁
殖を抑制する制菌モードを有する浄水殺菌装置におい
て、原水の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手
段の検知信号に基づき直流電圧値を調整する電圧調整手
段と、電極の極性を切り換える極性切り換え手段と、温
度検知手段の検知信号に基づき極性切り換え手段の切り
換え時間を制御するタイマ手段とを有する構造となって
いる。
【0010】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様に細菌類の繁殖に対応した直流電圧を導電性吸着
部に印加できることはもとより、印加される直流電圧の
極性を切り換えることにより、陰極側の電極に付着した
スケール(カルシウム、ナトリウム等の酸化物)や陽極
側に付着した死滅した細菌類を除去できる。
と同様に細菌類の繁殖に対応した直流電圧を導電性吸着
部に印加できることはもとより、印加される直流電圧の
極性を切り換えることにより、陰極側の電極に付着した
スケール(カルシウム、ナトリウム等の酸化物)や陽極
側に付着した死滅した細菌類を除去できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明に係る浄水
殺菌装置の一実施形態を示すもので、図1は浄水殺菌装
置の断面図、図2は浄水殺菌装置の制御回路を示すブロ
ック図、図3は浄水殺菌装置の制御フローチャート、図
4は水温と細菌数との関係を示すグラフ、図5は水温に
対応する印加電圧を示すグラフ、図6は水温に対応する
極性切り換え時間を示すグラフ、図7は極性切り換えの
有無による細菌数の変化を示すグラフである。
殺菌装置の一実施形態を示すもので、図1は浄水殺菌装
置の断面図、図2は浄水殺菌装置の制御回路を示すブロ
ック図、図3は浄水殺菌装置の制御フローチャート、図
4は水温と細菌数との関係を示すグラフ、図5は水温に
対応する印加電圧を示すグラフ、図6は水温に対応する
極性切り換え時間を示すグラフ、図7は極性切り換えの
有無による細菌数の変化を示すグラフである。
【0012】この浄水殺菌装置は原水を貯留する筒状の
水槽10を有している。この水槽10はその上下をキャ
ップ11,12で閉塞する一方、この上キャップ11に
は図示しない蛇口等に連通する導出口11aを設け、下
キャップ12には原水を水槽10内に導く導入口12a
を設けている。この導入口12aには給水弁13a、プ
レフィルタ13b及び逆止弁13cを設置した給水管1
3が連結しており、この給水弁13aにより原水の通水
及び非通水を行い、また、逆止弁13cにより水槽10
からの逆流を規制している。なお、導出口11aにはエ
アー導入弁14aが連通し、また、導入口12aには排
水弁14bが連通しており、このエアー導入弁14a及
び排水弁14bを閉、給水弁13aを開とすることによ
り、水槽10内に給水でき、これとは逆に弁開閉を行う
ことにより、水槽10内の原水を排水できるようになっ
ている。
水槽10を有している。この水槽10はその上下をキャ
ップ11,12で閉塞する一方、この上キャップ11に
は図示しない蛇口等に連通する導出口11aを設け、下
キャップ12には原水を水槽10内に導く導入口12a
を設けている。この導入口12aには給水弁13a、プ
レフィルタ13b及び逆止弁13cを設置した給水管1
3が連結しており、この給水弁13aにより原水の通水
及び非通水を行い、また、逆止弁13cにより水槽10
からの逆流を規制している。なお、導出口11aにはエ
アー導入弁14aが連通し、また、導入口12aには排
水弁14bが連通しており、このエアー導入弁14a及
び排水弁14bを閉、給水弁13aを開とすることによ
り、水槽10内に給水でき、これとは逆に弁開閉を行う
ことにより、水槽10内の原水を排水できるようになっ
ている。
【0013】また、この水槽10内には、円筒状の吸着
部20が配置されている。この吸着部20は導電性を有
する繊維状の活性炭を用いて形成され、その上端は板状
の第1電極21を介して上キャップ11に保持され、下
端は板状の第2電極22を介してホルダー23により保
持されている。また、この吸着部20の外面と水槽10
の内面との間には導入口12aと連通する環状の通路2
4が形成され、導入口12aから流入した原水をこの通
路24を介して吸着部20内に流入するようにしてい
る。更に、この吸着部20はその下端と下キャップ12
との間に導電性のコイルバネ25を介在し、このコイル
バネ25により上キャップ11に向かって吸着部20を
付勢し、この吸着部20を水槽10内に固定している。
更にまた、この吸着部20には温度センサ26が装着さ
れ、この温度センサ26により水槽10内の原水の温度
を検知するようになっている。更にまた、吸着部20の
内側には上下に延在された注出管27が配置され、この
注出管27の多数の通水孔27aを通じて、吸着部20
を通過した水を導出口11aに導くようになっている。
ここで、この注出管27は導電性材料で形成され、第3
電極を構成している。
部20が配置されている。この吸着部20は導電性を有
する繊維状の活性炭を用いて形成され、その上端は板状
の第1電極21を介して上キャップ11に保持され、下
端は板状の第2電極22を介してホルダー23により保
持されている。また、この吸着部20の外面と水槽10
の内面との間には導入口12aと連通する環状の通路2
4が形成され、導入口12aから流入した原水をこの通
路24を介して吸着部20内に流入するようにしてい
る。更に、この吸着部20はその下端と下キャップ12
との間に導電性のコイルバネ25を介在し、このコイル
バネ25により上キャップ11に向かって吸着部20を
付勢し、この吸着部20を水槽10内に固定している。
更にまた、この吸着部20には温度センサ26が装着さ
れ、この温度センサ26により水槽10内の原水の温度
を検知するようになっている。更にまた、吸着部20の
内側には上下に延在された注出管27が配置され、この
注出管27の多数の通水孔27aを通じて、吸着部20
を通過した水を導出口11aに導くようになっている。
ここで、この注出管27は導電性材料で形成され、第3
電極を構成している。
【0014】以上のように本実施形態に係る浄水殺菌装
置は第1電極21、第2電極22及び第3電極27を有
しており、後述する浄水モード時の制菌モードでは吸着
部(原水が含浸された状態の吸着部)20に第2電極2
2と第3電極27を通じて直流電圧を印加して細菌等の
繁殖を抑制し、他方、再生モード時は、第1電極21及
び第2電極22を通じて吸着部20に交流電圧を印加し
てトリハロメタンや有機物の脱離、細菌類の殺菌等を行
うようになっており、この浄水モードと再生モードを所
定のインターバルで行う。
置は第1電極21、第2電極22及び第3電極27を有
しており、後述する浄水モード時の制菌モードでは吸着
部(原水が含浸された状態の吸着部)20に第2電極2
2と第3電極27を通じて直流電圧を印加して細菌等の
繁殖を抑制し、他方、再生モード時は、第1電極21及
び第2電極22を通じて吸着部20に交流電圧を印加し
てトリハロメタンや有機物の脱離、細菌類の殺菌等を行
うようになっており、この浄水モードと再生モードを所
定のインターバルで行う。
【0015】次に、本実施形態に係る浄水殺菌装置の駆
動制御回路を図2のブロック図を参照して説明するが、
この駆動制御回路では本発明の特徴的構成である制菌モ
ードを説明する。
動制御回路を図2のブロック図を参照して説明するが、
この駆動制御回路では本発明の特徴的構成である制菌モ
ードを説明する。
【0016】本実施形態に係る浄水殺菌装置はマイクロ
コンピュータ等による制御装置30にて自動化されてい
る。この制御装置30は中央演算装置(CPU)31、
制御プログラムを記憶しているメモリ32を有してい
る。また、この制御装置30は、温度センサ26及びタ
イマ33の信号を入出力、或いは、給水弁13a、電圧
調整回路34及び極性切換回路35との間の信号を入出
力するI/Oポート36,37を有している。
コンピュータ等による制御装置30にて自動化されてい
る。この制御装置30は中央演算装置(CPU)31、
制御プログラムを記憶しているメモリ32を有してい
る。また、この制御装置30は、温度センサ26及びタ
イマ33の信号を入出力、或いは、給水弁13a、電圧
調整回路34及び極性切換回路35との間の信号を入出
力するI/Oポート36,37を有している。
【0017】ここで、電圧調整回路34は温度センサ2
6の検知信号に基づき第2電極22及び第3電極27に
印加する直流電源38の電圧値を調整している。また、
極性切換回路35はタイマ33の信号に基づき各電極2
2,27の極性切り換えの時間を設定するようになって
いる。
6の検知信号に基づき第2電極22及び第3電極27に
印加する直流電源38の電圧値を調整している。また、
極性切換回路35はタイマ33の信号に基づき各電極2
2,27の極性切り換えの時間を設定するようになって
いる。
【0018】続いて、この駆動制御回路に基づく制菌モ
ードの制御を図3のフローチャートを参照して説明す
る。即ち、浄水殺菌装置が制菌モードとなったときは、
給水弁13aが閉となっているか否かを判断する(S
1)。ここで、給水弁13aが閉となっているときは、
温度センサ26からの検知信号に基づき水槽10内の水
温を判断し、この水温から印加すべき電圧値を設定する
(S2,S3)。
ードの制御を図3のフローチャートを参照して説明す
る。即ち、浄水殺菌装置が制菌モードとなったときは、
給水弁13aが閉となっているか否かを判断する(S
1)。ここで、給水弁13aが閉となっているときは、
温度センサ26からの検知信号に基づき水槽10内の水
温を判断し、この水温から印加すべき電圧値を設定する
(S2,S3)。
【0019】この電圧値は、水温に対する細菌の繁殖状
況を把握するため、水温に対する細菌数の個数を予め実
験等により求め(図4)、更に、この細菌の繁殖を抑制
するために必要な電圧を実験等で求め設定している(図
5)。
況を把握するため、水温に対する細菌数の個数を予め実
験等により求め(図4)、更に、この細菌の繁殖を抑制
するために必要な電圧を実験等で求め設定している(図
5)。
【0020】次いで、極性切り換え時間を設定する(S
4)。ここで、この極性切り換え時間は、図6に示すよ
うに、水槽10内の水温が低いときは極性切り換え時間
に達するまでの時間を長く、一方、水温が高いときは極
性切り換え時間に達するまでの時間を短く設定してい
る。これは水温が低いときは陽極側に付着した死滅細菌
数が少なく、一方、高いときはこの死滅細菌数が多いた
め、水温が低いときより高いときの方が、その切り換え
時間に達するまで時間を早くしている。
4)。ここで、この極性切り換え時間は、図6に示すよ
うに、水槽10内の水温が低いときは極性切り換え時間
に達するまでの時間を長く、一方、水温が高いときは極
性切り換え時間に達するまでの時間を短く設定してい
る。これは水温が低いときは陽極側に付着した死滅細菌
数が少なく、一方、高いときはこの死滅細菌数が多いた
め、水温が低いときより高いときの方が、その切り換え
時間に達するまで時間を早くしている。
【0021】このように、水槽10の水温に基づいて印
加電圧値及び極性切り換え時間が設定されたときは、通
常の極性、即ち、第2電極22を陽極とし、第3電極2
7を陰極として設定電圧を印加する(S5)。これによ
り、第2電極22を通じて吸着部20には弱陰イオンの
細菌類が捕捉されかつ繁殖が抑制される一方、第3電極
には陽イオンのスケール(カルシウム、ナトリウム等の
酸化物)が付着する。
加電圧値及び極性切り換え時間が設定されたときは、通
常の極性、即ち、第2電極22を陽極とし、第3電極2
7を陰極として設定電圧を印加する(S5)。これによ
り、第2電極22を通じて吸着部20には弱陰イオンの
細菌類が捕捉されかつ繁殖が抑制される一方、第3電極
には陽イオンのスケール(カルシウム、ナトリウム等の
酸化物)が付着する。
【0022】この通常の極性による運転を継続し、その
後極性切り換え時間に達したときは、逆極性の電圧、即
ち、第2電極22を陰極とし、第3電極27を陽極とし
て運転する(S6,S7)。これにより、第2電極22
に付着したスケール及び第3電極27に付着した細菌類
が剥離し、除去される。
後極性切り換え時間に達したときは、逆極性の電圧、即
ち、第2電極22を陰極とし、第3電極27を陽極とし
て運転する(S6,S7)。これにより、第2電極22
に付着したスケール及び第3電極27に付着した細菌類
が剥離し、除去される。
【0023】この逆極性の運転を継続した後、制菌モー
ドの設定電圧印加時間が終了したときは、各電極22,
27への電圧印加を停止し、極性を元に戻す(S9,S
10)。このような制菌モードを繰り返すことにより浄
水モードが継続される。
ドの設定電圧印加時間が終了したときは、各電極22,
27への電圧印加を停止し、極性を元に戻す(S9,S
10)。このような制菌モードを繰り返すことにより浄
水モードが継続される。
【0024】このように構成された本実施形態に係る浄
水殺菌装置の作用を図7を参照して説明する。この図7
では水温32℃の水を「極性切り換えなし」で浄水運転
を行った場合の細菌数変化を示す曲線、水温32℃の水
を「極性切り換えあり」で浄水運転を行った場合の細菌
数変化を示す曲線、水温5℃の水を「極性切り換えあ
り」で浄水運転を行った場合の細菌数変化を示す曲線を
表している。
水殺菌装置の作用を図7を参照して説明する。この図7
では水温32℃の水を「極性切り換えなし」で浄水運転
を行った場合の細菌数変化を示す曲線、水温32℃の水
を「極性切り換えあり」で浄水運転を行った場合の細菌
数変化を示す曲線、水温5℃の水を「極性切り換えあ
り」で浄水運転を行った場合の細菌数変化を示す曲線を
表している。
【0025】この図7から分かるように、「極性切り換
えなし」の浄水モードでは浄水モードの当初は細菌数の
減少が見られるが、運転時間の経過とともに吸着部20
に死滅した細菌類が付着して制菌効果が低下し、これに
より、細菌類の付着量が漸次増大することが分かる。一
方、「極性切り換えあり」で浄水運転を行ったときは、
水温5℃では細菌類の繁殖を確実に抑制でき、また、水
温32℃のときでも細菌類の繁殖の増大が抑制されてい
ることが理解できる。
えなし」の浄水モードでは浄水モードの当初は細菌数の
減少が見られるが、運転時間の経過とともに吸着部20
に死滅した細菌類が付着して制菌効果が低下し、これに
より、細菌類の付着量が漸次増大することが分かる。一
方、「極性切り換えあり」で浄水運転を行ったときは、
水温5℃では細菌類の繁殖を確実に抑制でき、また、水
温32℃のときでも細菌類の繁殖の増大が抑制されてい
ることが理解できる。
【0026】なお、前記実施形態では制菌モードで極性
切り換えを行っているが、この極性切り換えを行わない
場合にあっても、水温に対応する制菌電圧が印加される
ため、吸着部20における細菌類の繁殖が効率よく抑制
される。また、この浄水モードで吸着部20に付着した
細菌類等は、浄水モードに続く再生モード(吸着部20
に交流電圧を印加してジュール熱により滅菌剥離)で、
吸着部20が再生される。
切り換えを行っているが、この極性切り換えを行わない
場合にあっても、水温に対応する制菌電圧が印加される
ため、吸着部20における細菌類の繁殖が効率よく抑制
される。また、この浄水モードで吸着部20に付着した
細菌類等は、浄水モードに続く再生モード(吸着部20
に交流電圧を印加してジュール熱により滅菌剥離)で、
吸着部20が再生される。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、温度検知手段により原水の温度が検知され、こ
の水温に対応する直流電圧値で制菌できるため、細菌類
の繁殖度が変化した場合でも効率よく繁殖を抑制でき
る。
よれば、温度検知手段により原水の温度が検知され、こ
の水温に対応する直流電圧値で制菌できるため、細菌類
の繁殖度が変化した場合でも効率よく繁殖を抑制でき
る。
【0028】請求項2の発明によれば、印加される直流
電圧の極性を切り換えることにより、陰極側の電極に付
着したスケール(カルシウム、ナトリウム等の酸化物)
や陽極側に付着した死滅した細菌類を除去できる。
電圧の極性を切り換えることにより、陰極側の電極に付
着したスケール(カルシウム、ナトリウム等の酸化物)
や陽極側に付着した死滅した細菌類を除去できる。
【図1】本発明に係る浄水殺菌装置の断面図
【図2】本発明に係る浄水殺菌装置の制御回路を示すブ
ロック図
ロック図
【図3】本発明に係る浄水殺菌装置の制御フローチャー
ト
ト
【図4】水温と細菌数との関係を示すグラフ
【図5】水温に対応する印加電圧を示すグラフ
【図6】水温に対応する極性切り換え時間を示すグラフ
【図7】極性切り換えの有無による細菌数の変化を示す
グラフ
グラフ
20…吸着部、21,22,27…電極、26…温度セ
ンサ、30…制御装置、33…タイマ、34…電圧調整
回路、35…極性切換回路。
ンサ、30…制御装置、33…タイマ、34…電圧調整
回路、35…極性切換回路。
Claims (2)
- 【請求項1】 水道水等の原水が通過する導電性吸着部
に電極を通じて直流電圧を印加して該導電性吸着部に細
菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖を抑制する制
菌モードを有する浄水殺菌装置において、 前記原水の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知
手段の検知信号に基づき直流電圧を調整する電圧調整手
段とを有することを特徴とする浄水殺菌装置。 - 【請求項2】 水道水等の原水が通過する導電性吸着部
に電極を通じて直流電圧を印加して該導電性吸着部に細
菌等を捕捉させかつ付着した細菌等の繁殖を抑制する制
菌モードを有する浄水殺菌装置において、 前記原水の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知
手段の検知信号に基づき直流電圧値を調整する電圧調整
手段と、該電極の極性を切り換える極性切り換え手段
と、該温度検知手段の検知信号に基づき該極性切り換え
手段の切り換え時間を制御するタイマ手段とを有するこ
とを特徴とする浄水殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26336196A JPH10109086A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 浄水殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26336196A JPH10109086A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 浄水殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109086A true JPH10109086A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17388428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26336196A Pending JPH10109086A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 浄水殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109086A (ja) |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP26336196A patent/JPH10109086A/ja active Pending
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