JPH10128159A - 液体サイクロンおよび液体サイクロンを用いた分離方法 - Google Patents

液体サイクロンおよび液体サイクロンを用いた分離方法

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JPH10128159A
JPH10128159A JP28689696A JP28689696A JPH10128159A JP H10128159 A JPH10128159 A JP H10128159A JP 28689696 A JP28689696 A JP 28689696A JP 28689696 A JP28689696 A JP 28689696A JP H10128159 A JPH10128159 A JP H10128159A
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Koichi Iitani
鋼一 井伊谷
Kunihiro Fukui
国博 福井
Yuji Isshiki
勇治 一色
Katsunori Suzuki
勝典 鈴木
Makoto Aikawa
誠 相川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分級性能を向上させ,原料粉体から微粉と粗
粉を分離効率良く,確実容易に分離する。 【解決手段】 上部側面に原料スラリー投入口と上部に
微粉スラリー排出口を備えた上段サイクロンの下端粗粉
スラリー排出口の下に,上部側面にブローアップ用の流
体投入口を備え下端に粗粉スラリー排出口を備えた下段
サイクロンの天井中央部に設けた口を直接連結して2段
サイクロンを形成したサイクロンを用い,ブローダウン
とブローアップを併用する。下段サイクロンの天井中央
部に設けた口の下に上側に頂点を有する円錐状の障害物
を取付けかつ高さを調整して用いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は旋回力と上昇流体の
作用によって原料スラリーを微粉スラリーと粗粉スラリ
ーに分離する液体サイクロン,および,液体サイクロン
を用いた分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,粉体を微粉と粗粉に分離する
場合はサイクロンが多く用いられている。このサイクロ
ンは,通常,上面に天井を有する円筒部とこの円筒部の
下に続く逆円錐筒部からなっており,円筒部の上部側面
に原料スラリー投入口,上部に微粉スラリー排出口を備
え,下端部に粗粉スラリー排出口を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液体サイクロンを用い
て粒度分布のある粉体を微粉と粗粉に分離する場合は,
所定の粒度以下の微粉のみを粗粉から効率良く分離した
いが,従来は1段の通常のサイクロンを用いて行ってい
たので,必ずしも効率の良い分離が行われていなかっ
た。すなわち,所定の粒度以下の微粉もかなり,粗粉と
共に粗粉排出口から排出されると共に,所定の粒度以上
の粗粉も少し,微粉と共に微粉排出口から排出されてい
た。本発明は微粉と粗粉をより確実に分離し得ることを
課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,このような課
題を解決するために,液体サイクロンを,上部側面に原
料スラリー投入口と上部に微粉スラリー排出口を備えた
上段サイクロンの下端粗粉スラリー排出口と,上部側面
にブローアップ用の流体投入口を備え下端に粗粉スラリ
ーの排出口を備えた下段サイクロンの天井中央部に設け
た口を直接連結して2段サイクロンとした。また,この
2段サイクロンの構造に加えて,下段サイクロンの天井
中央部に設けた口の下に上側に頂点を有する円錐状の障
害物を取付けるようにもした。この場合,円錐状の障害
物は,下段サイクロンの天井部に対して固定しておくこ
ともできるし,上下方向に位置調整可能に取付けること
もできる。そして,このような構造の2段サイクロンを
用いて,分級性能を向上させ,粉体を微粉と粗粉に効率
良く分離するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】図1,図2は本発明の1実施例を
示す縦断面図および平面図である。図1,図2におい
て,1は上面に天井1aを有する円筒部1bとこの円筒
部1bの下に続く逆円錐筒部1cからなる上段のサイク
ロンで,上段のサイクロン1は円筒部1b内の上部に水
平な仕切板1dと仕切板1dの軸心部にある垂直状の筒
部1eを有している。2は円筒部1bの上部側面で仕切
板1dのすぐ下に接線状に設けた原料スラリー投入口,
3は円筒部1bの上部に設けた微粉スラリー排出口であ
る。微粉スラリー排出口3は,図示したように,天井の
すぐ下の円筒部1bの側面に接線状に設けても良く,天
井の中心部に垂直状に設けても良い。
【0006】上段のサイクロン1の逆円錐筒部1cの下
端部である粗粉スラリー排出口4の下には,下段のサイ
クロン5の天井5aの中心部の口5dに直接または短い
管を介して連結し,2段サイクロンを形成した。下段の
サイクロン5の上部円筒部5bの上部側面には,ブロー
アップ用の流体投入口6を接線状に設け,円筒部5bの
下に続いている逆円錐筒部5cの下端軸心部には粗粉ス
ラリー排出口7を垂直状態に設けた。ブローアップ用の
流体投入口6からは,水等の流体を投入する。
【0007】下段サイクロン5の天井5a中央部に設け
た口5dの下には,上側に頂点を有する円錐状の障害物
8を配置した。口5dの直径は例えば円筒部5bの直径
の例えば1/5〜1/3とした。障害物8は,下段サイ
クロン5の天井5a部に対して,固定して取付けること
もできるし,上下方向に位置調整可能に取付けることも
できる。障害物8を天井5aに取付ける場合は,例えば
障害物8の円周面下部から円周に等間隔で配して斜め上
方に伸ばして設けた3本の比較的に細い支持部材によっ
て天井5aに取付ける。
【0008】障害物8を天井5aに対して上下方向に位
置調整可能に取付ける場合は,口5dの外周の天井5a
に垂直に取付けたボルトとナットからなる3個の位置調
整用の部材の下端部を障害物8の底面より幾分外に伸ば
した部材にそれぞれ固定して取付ける。障害物8は円筒
部5bの周壁部から操作して上下方向に位置を調整する
ようにすることもできる。
【0009】1実施例として示した本発明装置を用いる
場合は,原料スラリー投入口2より原料スラリーを投入
すると共に,流体投入口6より水を投入する。投入する
水の量は原料スラリーの投入量の例えば10〜30%と
した。原料スラリー投入口2から投入された原料スラリ
ーは旋回作用により微粉は粗粉より分離し,筒部1e内
を上昇し,微粉スラリー排出口3より排出される。粗粉
スラリーは逆円錐筒部1cの内周壁面に沿って下降し,
粗粉スラリー排出口4や口5dを通り,ブローダウンス
ラリーとして下段サイクロン5に入る。
【0010】下段サイクロン5では,粗粉は障害物8の
外周斜面に沿って下降し,流体投入口6より投入された
水と共に,粗粉スラリー排出口7より排出される。この
場合,流体投入口6より投入された水の一部は口5dを
通って上段サイクロン1の中に入り,微粉をブローアッ
プする。このことにより,ブローダウンするスラリーの
中の微粉を分離し,上方より排出させる。
【0011】従来の1段のみの液体サイクロンでは,粗
粉側スラリーの中にブローダウン流量比とほぼ等しい割
合の微粉が混入するという欠点があったが,このように
2段サイクロンにし流体投入口6より水等の流体を投入
してブローダウンとブローアップを同時に行い,障害物
8の高さを適当に調整すると,粗粉側スラリー中での微
粉の混入を低減できた。さらに,下段サイクロン5内に
前記した障害物8等を設置し,障害物8の高さを高くし
てブローアップと併用したら,効果はさらに上がった。
【0012】
【実験例】実験装置として,図3に示したような回路の
装置を用いた。図3において,10は本発明による上段
サイクロン1と下段サイクロン5からなる2段サイクロ
ンであり,11は粉体供給用のスクリュフィーダ,12
はスラリー槽,13は原料スラリー搬送用のポンプ,1
4は原料スラリー用の流量計,15は圧力計,16は水
搬送用のポンプ,17は水用の流量計,18,19はそ
れぞれ粗粉スラリー用のサンプル採取槽と微粉スラリー
用のサンプル採取槽,20はオーバーフロー管である。
試料粉体としては,平均粒子径20μm,真密度2.2
g/cm3 のシリカを用い,溶媒には水を用いた。
【0013】スラリー槽12で5wt%に調整した原料
スラリーをポンプ13によって原料スラリー投入口2よ
り上段サイクロン1に供給し,ブローアップを行う場合
は,下段サイクロン5の流体投入口6に水を圧力するよ
うにした。2段サイクロン10で粉体は分級され,粗粉
スラリーは排出口7よりブローダウンスラリーとして流
出し,微粉スラリーは上部の微粉スラリー排出口より流
出して,それぞれサンプル採取槽19,18に入る。例
えば,運転開始後,約20分経過して定常状態に達した
後,サンプル採取槽18,19で各スラリーをサンプリ
ングし,捕集重量および粒度分布を測定した。捕集重量
は得られたサンプルを濾過,乾燥して測定し,粒度分布
は遠心沈降式・粒度分布測定装置を用いて測定した。
【0014】以上の操作をブローアップ流量および円錐
状の障害物8の位置を変化させて行った。原料スラリー
を一定の5wt%に保つために,ブローアップによって
希釈されたスラリーの濃度の調整は,スクリュフィーダ
11を用いて行った。ポンプ13の流量の変化を防ぐた
めに,スラリー槽は一定水位を保つ構造,すなわち,オ
ーバーフロー構造にした。本分級装置の性能は,式
(1)によって算出される部分分離効率によって評価し
た。
【0015】
【数1】
【0016】ここで,Δηは部分分離効率,mA は粗粉
の重量[g],mB は微粉の重量[g],fA (DP
はある粒径DP における粗粉の頻度[1/μm],fB
(DP )はある粒径DP における微粉の頻度[1/μ
m]を示す。
【0017】図3に示す本発明の2段サイクロン10の
代りに上段サイクロン1と同じ形と寸法の従来公知のサ
イクロンを用い,ブローダウンのみを行った場合の部分
分離効率曲線を図4に示す。以後,図中に示すブローダ
ウン(B.D.)およびブローアップ(B.U.)の比
率は,それぞれ全流入量に対する比率とする。前記した
ように,微粉領域での効率がブローダウン流量比に漸近
している。また,本実験結果は同寸法比・同内径の標準
型液体サイクロンにおける効率とほぼ等しい値を示して
いる。
【0018】本発明の2段サイクロン10を用いた図3
に示す装置において,ブローアップ10%とブローアッ
プ20%でブローアップを行った場合の部分分離効率曲
線を図5と図6に示す。ブローダウン10%(図5)と
20%(図6)のいずれの条件でも,ブローアップ流量
が増加するにつれて,部分分離効率曲線の分離径が粗粉
側へ移動した。また,微粉領域の部分分離効率が低下し
た。これらの原因は,サイクロン中心部での上昇流流速
が増加すること,および,下段サイクロン5に流入する
原液量が減少したために生じたものである。ただし,過
剰なブローアップは,スラリーのブローダウン側への移
動を妨害するため,ブローダウン流量に応じたブローア
ップ比率の上限値がある。
【0019】次に,ブローアップおよびブローダウン流
量を固定して円錐形状の障害物8の高さを移動させた。
この場合の部分分離効率曲線を図7と図8に示す。図7
はブローアップ18.5%,図8はブローアップ27.
0%の場合を示す。図7,図8中の間隔hは,円錐状の
障害物8の下端と下段サイクロン5の天井5aとの間の
寸法を示している。なお,口5dは直径10mmとし,
障害物8は直径8mm,高さ12mmとした。間隔hを
狭めるにつれて分離径が若干粗粉側へ移動し,さらに,
ブローダウンスラリー中の微粉の含有率が0%に近づい
た。特に,図7の逆円錐間隔3mmの場合は,かなりシ
ャープな曲線が得られている。これは,円錐状の障害物
8を上げることによって口5dの面積が狭まり,上段サ
イクロン1からのスラリーの流入量が低減したためであ
る。
【0020】図8に示すように,ブローダウン率(20
%)以上のブローアップ(27.0%)を行った場合
は,間隔hを狭めるにつれて分離径は粗粉側へ大きく移
動したが,粗粉領域での分離性能は悪化した。これは,
障害物8と天井5a部の隙間においてブローアップによ
る吹上げ流速が強められ,そこで捕集されるべき粗粉ま
でも吹上げられてしまったためだと考えられる。
【0021】以上のことからして,次のようなことがわ
かる。 (1)2段サイクロンにして,上段サイクロン下部より
ブローアップを行うと,分離径の移動および粗粉側へ混
入する微粉の低減が可能となる。さらに,その効果はブ
ローアップ流量が増加するにつれて大きくなる。 (2)ブローアップによる分離径の移動および粗粉側へ
の微粉の低減はサイクロン中心軸近傍の上昇流速が増加
し,下段サイクロンに流入する原液量が減少したことに
よるものである。 (3)円錐状の障害物8を設置し,ブローアップと併用
して障害物8とサイクロンの天井との間隔hを狭めるこ
とで,さらに粗粉側への微粉の混入を防ぐことができ
る。 (4)円錐状の障害物8を設置していない2段サイクロ
ン10を用いる場合は,ブローアップはブローダウンよ
り若干少なくするのが良いと判断される。
【0022】
【発明の効果】本発明においては,特許請求の範囲に記
載したような構造にした液体サイクロンにし,また,こ
の液体サイクロンを用いて粉体を分離するようにしたの
で,分級性能を向上させ,微粉と粗粉を効率良く,確実
容易に分離することができる。すなわち,2段サイクロ
ンにし,上段サイクロンの下部よりブローアップを行う
ことによって,分離径の移動および粗粉側へ混入する微
粉の低減を図ることができる。
【0023】また,下段サイクロンの上部に円錐状の障
害物を設置し,ブローアップと併用して,障害物と下段
サイクロンの天井との間の間隔を狭めることで,さらに
粗粉側への微粉の混入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2段サイクロンの1実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示す2段サイクロンの平面図である。
【図3】本発明の2段サイクロンを用いた分離装置の1
例を示す回路図である。
【図4】従来のサイクロンを用いて実験した場合の粒子
径と部分分離効率の関係の1例を示す線図である。
【図5】本発明の2段サイクロンを用いて実験した場合
の粒子径と部分分離効率の関係の1例を示す線図であ
る。
【図6】図5に示すものから条件を変えて実験した場合
の粒子径と部分分離効率の関係の1例を示す線図であ
る。
【図7】下段サイクロンに障害物を設置して実験した場
合の粒子径と部分分離効率の関係の1例を示す線図であ
る。
【図8】図7に示すものから条件を変えて実験した場合
の粒子径と部分分離効率の関係の1例を示す線図であ
る。
【符号の説明】
1 上段サイクロン 1a,5a 天井 1b,5b 円筒部 1c,5c 逆円錐筒部 2 原料スラリー投入口 3 微粉スラリー排出口 4 粗粉スラリー排出口 5 下段サイクロン 5d 口 6 流体投入口 7 粗粉スラリー排出口 8,9 障害物 10 2段サイクロン 11 スクリュフィーダ 12 スラリー槽 13,16 ポンプ 14,17 流量計 15 圧力計 18,19 サンプル採取槽
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】従来の1段のみの液体サイクロンでは、粗
粉側スラリ−の中にブロ−ダウン流量比とほぼ等しい割
合の微粉が混入するという欠点があったが、このように
2段サイクロンにし流体投入口6より水等の液体を投入
してブロ−ダウンとブロ−アップを同時に行い、障害物
8の高さを適当に調整すると、粗粉側スラリ−中での微
粉の混入を低減できた。さらに、下段サイクロン5内に
前記した障害物8等を設置し、障害物8の位置の高さを
高くすることによって天井5aと障害物8の間隔を狭く
してブロ−アップと併用したら、効果はさらに上がっ
た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実験例】実験装置として、図3に示したような回路の
装置を用いた。図3において、10は本発明による上段
サイクロン1と下段サイクロン5からなる2段サイクロ
ンであり、11は粉体供給用のスクリュフィ−ダ、12
はスラリ−槽、13は原料スラリ−運搬用のポンプ、1
4は原料スラリ−用の流量計、15は圧力計、16は水
搬送用のポンプ、17は水用の流量計、18、19はそ
れぞれ粗粉スラリ−用のサンプル採取槽と微粉スラリ−
用のサンプル採取槽である。スラリ−槽12にはスラリ
−用のオ−バ−フロ−管を設けた。試料粉体としては、
平均粒子径20μm、真密度2.2g/cm3 のシリカ
を用い、溶媒には水を用いた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明の2段サイクロン10を用いた図3
に示す装置において、ブロ−ダウン10%とブロ−ダウ
20%でブロ−アップを行った場合の部分分離効率曲
線を図5と図6に示す。ブロ−ダウン10%(図5)と
20%(図6)のいずれの条件でも、ブロ−アップ流量
が増加するにつれて、部分分離効率曲線の分離径が粗粉
側へ移動した。また、微粉領域の部分分離効率が低下し
た。これらの原因は、サイクロン中心部での上昇流流速
が増加すること、および、下段サイクロン5に流入する
原液量が減少したために生じたものである。ただし、過
剰なブロ−アップは、スラリ−のブロ−ダウン側への移
動を妨害するため、ブロ−ダウン流量に応じたブロ−ア
ップ比率の上限値がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、ブロ−アップおよびブロ−ダウン流
量を固定して円錐形状の障害物8の高さを移動させた。
この場合の部分分離効率曲線を図7と図8に示す。図7
はブロ−アップ18.5%、図8はブロ−アップ27.
0%の場合を示す。図7、図8中の間隔hは、円錐状の
障害物8の下端と下段サイクロン5の天井5aとの間の
寸法を示している。なお、口5dは直径10mmとし、
障害物8は直径8mm、高さ12mmとした。間隔hを
狭めるにつれて分離径が若干粗粉側へ移動し、さらに、
ブロ−ダウンスラリ−中の微粉の含有率が0%に近づい
た。特に、図7の間隔hが3mmの場合は、かなりシャ
−プな曲線が得られている。これは、円錐状の障害物8
を上げることによって口5dの面積が狭まり、上段サイ
クロン1からのスラリ−の流入量が低減したためであ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】以上のことからして、次のようなことがわ
かる。 (1)2段サイクロンにして、上段サイクロン下部より
ブロ−アップを行うと、分離径の移動および粗粉側へ混
入する微粉の低減が可能となる。さらに、その効果はブ
ロ−アップ流量が増加するにつれて大きくなる。 (2)円錐状の障害物8を設置し、ブロ−アップと併用
して障害物8とサイクロンの天井との間隔hを狭めるこ
とで、さらに粗粉側への微粉の混入を防ぐことができ
る。 (3)円錐状の障害物8を設置していない2段サイクロ
ン10を用いる場合は、ブロ−アップはブロ−ダウンよ
り若干少なくするのが良いと判断される。
フロントページの続き (72)発明者 井伊谷 鋼一 京都府京都市北区上賀茂本山105番地 (72)発明者 福井 国博 広島県東広島市西条中央3丁目26−54 緑 館2−102 (72)発明者 一色 勇治 広島県東広島市西条町田口2511−5 クレ インヴイラ105 (72)発明者 鈴木 勝典 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場内 (72)発明者 相川 誠 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部側面に原料スラリー投入口と上部に
    微粉スラリー排出口を備えた上段サイクロンの下端粗粉
    スラリー排出口の下に,上部側面にブローアップ用の流
    体投入口を備え下端に粗粉スラリー排出口を備えた下段
    サイクロンの天井中央部に設けた口を直接連結して2段
    サイクロンを形成した液体サイクロン。
  2. 【請求項2】 下段サイクロンの天井中央部に設けた口
    の下に上側に頂点を有する円錐状の障害物を取付けた特
    許請求の範囲請求項1記載の液体サイクロン。
  3. 【請求項3】 円錐状の障害物を下段サイクロンの天井
    部に固定して取付けた特許請求の範囲請求項1または請
    求項2記載の液体サイクロン。
  4. 【請求項4】 円錐状の障害物を下段サイクロンの天井
    部に対して上下方向に位置調整可能に取付けた特許請求
    の範囲請求項1または請求項2記載の液体サイクロン。
  5. 【請求項5】 上部側面に原料スラリー投入口と上部に
    微粉スラリー排出口を備えた上段サイクロンの下端粗粉
    スラリー排出口の下に,上部側面にブローアップ用の流
    体投入口を備え下端に粗粉スラリーの排出口を備えた下
    段サイクロンの天井中央部に設けた口を直接連結した2
    段サイクロンを用いて,原料スラリー投入口から原料ス
    ラリーを投入し,流体投入口より流体を投入して,上段
    サイクロンから下段サイクロンへのブローダウンに加え
    て下段サイクロンから上段サイクロンへのブローアップ
    を行わせて分離作用を行うようにした液体サイクロンを
    用いた分離方法。
  6. 【請求項6】 下段サイクロンの天井中央部に設けた口
    の下に上側に頂点を有する円錐状の障害物を取付けた2
    段サイクロンを用いて分離作用を行うようにした特許請
    求の範囲請求項5記載の液体サイクロンを用いた分離方
    法。
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