JPH10128057A - 排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法 - Google Patents
排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法Info
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- JPH10128057A JPH10128057A JP8303803A JP30380396A JPH10128057A JP H10128057 A JPH10128057 A JP H10128057A JP 8303803 A JP8303803 A JP 8303803A JP 30380396 A JP30380396 A JP 30380396A JP H10128057 A JPH10128057 A JP H10128057A
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Abstract
ーと排水スラリーから石膏を分離させる際に、ろ過面積
を増加させることなく、高いろ過性能を達成することが
できる排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法を得
る。 【解決手段】 石膏分離機として、ドラム51間に張設
した通気性を有するベルト52上に、無端状のろ布55
が走行自在に支持され、ろ布55上に供給される石膏ス
ラリーと排水スラリーとをベルトの下方に設けられて負
圧に保持された脱水室53から吸引してろ液と石膏とに
分離するベルト式真空脱水機50を用い、かつろ布55
の上方に、その走行方向に向けて、順次石膏スラリーと
排水スラリーとの混合スラリーをろ布55上に供給する
混合スラリー供給槽60と、排水スラリーのみを供給す
る排水スラリー供給槽61とを配設した。
Description
ガスを石膏として除去するための排煙脱硫装置および当
該排煙脱硫装置において生成された石膏スラリーおよび
系内で生成した排水スラリーから上記石膏を分離するた
めの石膏スラリーの処理方法に関するものである。
は焼却炉等の排ガス中から亜硫酸ガス等の有害成分を除
去するための排煙脱硫装置の一種として、上記排ガス中
に含まれる亜硫酸ガス(SO2)を主体とする硫黄酸化
物を、石灰石(CaCO3)を溶解または懸濁した水溶
液からなる吸収液と接触させて中和するとともに、これ
を酸化させることにより、石膏として除去する湿式の排
煙脱硫装置が広く用いられている。図2は、ジェットバ
ブリング式反応槽を有する従来のこの種の湿式排煙脱硫
装置の要部を示すものである。図2において、図中符号
1は、この排煙脱硫装置における反応槽を示すもので、
この反応槽1内は、隔壁となる円板状または方形板状の
下部デッキ2および上部デッキ3により、石灰石(Ca
CO3)を溶解または懸濁した水溶液からなる吸収液4
を一定の液面高さに貯留する貯留部と、上下部デッキ
2、3間にあって排ガスの入口ダクト5が接続された入
口プレナム6と、上部デッキ3上方にあって排ガスの出
口ダクト7と連通する出口プレナム8とに画成されてい
る。上記下部デッキ2には、多数の開口部が穿設されて
おり、各開口部には、スパージャーパイプ9…が垂設さ
れ、かつ各スパージャーパイプ9の上記吸収液4中にあ
る下部外周壁には、排ガスの噴出孔が穿設されている。
他方、上記下部デッキ2と上部デッキ3との間には、上
記貯留部の吸収液面上の空間を出口プレナム8側に連通
させるガスライザー10…が配設され、さらに上記出口
ダクト7内には、ミストエリミネータ11が配設されて
いる。なお、図中符号12は、上記反応槽1の吸収液4
内に酸化用空気を導入する、酸化用空気供給管であり、
符号13は、上記吸収液4を撹拌する撹拌機である。
中に生成された石膏スラリーを抜出す石膏スラリーの排
出管14が設けられ、この排出管14で抜出された石膏
スラリーは、ポンプ16で移送管17を介して混合槽1
8に送られるようになっている。他方、この排煙脱硫装
置および当該排煙脱硫装置が設けられている発電設備等
における総合排水処理設備から抜出された排水は、中和
槽で消石灰等により中和され、濃縮装置において濃縮さ
れた後に、排水スラリー管23を介して上記混合槽18
に送られるようになっている。そして、上記混合槽18
の後段には、供給管24を経て石膏スラリーと排水スラ
リーとの混合スラリーを固液分離する石膏分離機25が
設けられている。
例えばボイラーの排ガス中に含まれる亜硫酸ガス等を除
去するには、排ガスを入口ダクト5から入口プレナム6
に送気し、各スパージャーパイプ9の下端噴出孔から水
平方向に噴出させる。すると、上記排ガスは、吸収液4
と激しく混合して液相連続のジェットバブリング層を形
成し、このジェットバブリング層において高効率な気液
接触が行われてSO2が吸収され、このようにして脱硫
された排ガスは、ガスライザー10を介して出口プレナ
ム8に集められ、出口ダクト7からミストエリミネータ
11を介して外部に排出される。
和することによって、吸収液4中には石膏が生成し、こ
れが結晶成長して粗大粒子化することにより石膏スラリ
ーとなる。そして、これが所定の濃度になると反応槽1
の底部から上記排出管14から抜出されて、ポンプ16
により移送管17から上記混合槽18に送られる。他
方、系内から抜出された排水は、上記中和槽で中和され
て濃縮装置で濃縮され、排水スラリー管23から上記混
合槽18に送られる。そして、上記混合槽18に送られ
た石膏スラリーと排水スラリーとは、ここで混合されて
供給管24から石膏分離機25に送られ、母液と石膏2
6とに分離された後に、石膏分については石膏ボード用
等の原料やセメント混合剤として供される。
排煙脱硫装置においては、上記石膏分離機25として、
石膏スラリーおよび排水スラリーの混合スラリーを高速
回転による遠心力によって固液分離する遠心分離機を主
体としたものが使用されていた。しかしながら、石膏分
離機25として上記遠心分離機を用いた排煙脱硫装置に
あっては、当該遠心分離機が高価であるという問題点が
あった。加えて、上記排煙脱硫装置においては、これが
設けられた発電設備を含む当該排煙脱硫装置に係る系内
で発生する排水量を削減しようとすると、反応槽内にお
ける塩素濃度が上昇し、この結果副生成物としての石膏
中の塩素濃度も上昇することから、石膏分離機において
石膏を洗浄して石膏中の塩素濃度を下げる必要がある
が、このような遠心分離機を用いた石膏分離機25にあ
っては、上述した石膏の洗浄を行なうことができないと
いう問題点もあった。
して、遠心分離機に代えて、図3に示すようなベルト式
真空脱水機を使用することが提案されている。このベル
ト式真空脱水機30は、回転駆動されるドラム31、3
1間に多数の孔部が穿設された通気性を有するベルト3
2が張設され、上側に位置するベルトの下部に、−30
0〜−600mmHgの真空に吸引された脱水室33が
配設されるとともに、上記ベルト32上に、多数のロー
ラ34…間に走行自在に巻回された無端状のろ布35が
支持されて概略構成されたものであり、ベルト32上に
あるろ布35の上方には、図中矢印で示す当該ろ布35
の走行方向に沿って、順次ろ布35上に石膏スラリーと
排水スラリーとの混合スラリーを流下させる供給槽37
と、ろ布35上に供給されてろ過されつつ移動する混合
スラリーを洗浄するための洗浄スプレー38とが配設さ
れている。そして、上記脱水室33の底部には、吸引除
去したろ液を図示されないろ液槽に排水するろ液排水管
39が接続されている。なお、図中符号41は、上記ろ
布35の両側方に配設されて当該ろ布35を洗浄するた
めのスプレーである。
においては、ドラム31を回転駆動してベルト32を介
してろ布35を図中矢印方向に移動させつつ、上記供給
槽37からろ布35上に石膏スラリーと排水スラリーと
の混合スラリーを供給するとともに、洗浄スプレー38
から洗浄水を噴出させてろ布35上を移送されるケーキ
を洗浄する。これにより、ろ布35上のケーキ中の水分
は、脱水室33側に吸引されて除去され、分離された石
膏40がろ布35の右方端部から図示されないベルトコ
ンベアー等に回収されるとともに、脱水室33内に分離
・除去されたろ液は、ろ液排水管39から上記ろ液槽へ
と排水されてゆく。このような、図2における石膏分離
機25として、図3に示すベルト式真空脱水機30を用
いた排煙脱硫装置によれば、遠心分離機を用いた場合と
比較して、設備費用を低減することができるうえに、塩
素濃度が高い石膏スラリーを供給した場合においても、
これを洗浄することができるという利点がある。
あっては、石膏スラリーのみから脱水して石膏を分離す
る際には、通常上記石膏スラリーにおける石膏純度が9
5%以上と高いために、ろ過速度が大きく、よって効率
良く固液分離を行なうことができるものの、石膏スラリ
ーと排水スラリーとを混合した混合スラリーの固液分離
処理を行なうと、上記排水スラリー中の微細粒子(スラ
ッジ)が石膏スラリー中の石膏間に入り込み、この結果
当該混合スラリーの組織が密になってろ過速度が急激に
低下するために、一般に要求される含水率15〜20wt
%以下の石膏を得ることが難しくなってしまうという問
題点があった。このため、上記ろ過性能を向上させるべ
く、単にろ過面積を増大させようとすると、必要とされ
るろ布の幅寸法が過度に大きくなって、装置の極端な大
型化を招いてしまい、現実的には設置面積等の制約から
到底実用には供し得ないという問題点があった。
に対する排水スラリーの混合比率を順次変化させて、ろ
過速度の変化を調査したところ、図4に示すように、排
水スラリーの混合比率が増加して、混合スラリーにおけ
る石膏の純度が93%以下になると、急激にろ過速度が
低下するという現象を発見した。そこでさらに、ろ布上
に混合スラリーを供給する際に、一先ず排水スラリーの
混合量を調整して高石膏純度の混合スラリー、望ましく
は石膏純度が93%以上の高純度な混合スラリーを供給
してその脱水を行ない、ここで高いろ過速度で脱水され
て搬送されてくる混合スラリーに、さらに残った排水ス
ラリーのみを供給してその脱水を行なったところ、全体
として効率良く固液分離を行なうことができ、この結
果、容易に含水率15〜20wt%以下の石膏を回収する
ことができるという知見を得るに至った。本発明は、こ
のような知見に基づいてなされたもので、排ガスの脱硫
によって生成された石膏スラリーと排水スラリーから石
膏を分離させる際に、ろ過面積を増加させることなく、
高いろ過性能を達成することができる排煙脱硫装置およ
び石膏スラリーの処理方法を提供することを目的とする
ものである。
に係る排煙脱硫装置は、排ガスと循環供給されるCa成
分を含む吸収液とを接触させるとともに、上記吸収液に
空気を導入して排ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリー
として除去し、生成した石膏スラリーを抜き出し、この
石膏スラリーと排水処理設備からの排水スラリーとの混
合スラリーを石膏分離機において固液分離して石膏とし
て回収する排煙脱硫装置において、上記石膏分離機が、
ドラム間に張設した通気性を有するベルト上に、無端状
のろ布が走行自在に支持され、上記ろ布上に供給される
石膏スラリーと排水スラリーとを上記ベルトの下方に設
けられて負圧に保持された脱水室から吸引してろ液と石
膏とに分離するベルト式真空脱水機であり、かつ上記ろ
布の上方に、当該ろ布の走行方向に向けて、順次上記石
膏スラリーと排水スラリーとの混合スラリーを上記ろ布
上に供給する混合スラリー供給槽と、排水スラリーのみ
を供給する排水スラリー供給槽とを配設したことを特徴
とするものである。
膏スラリーの処理方法は、排ガスと循環供給されるCa
成分を含む吸収液とを接触させるとともに、上記吸収液
に空気を導入して排ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリ
ーとして除去し、生成した石膏スラリーを抜き出し、こ
の石膏スラリーと排水処理設備からの排水スラリーとの
混合スラリーを石膏分離機において固液分離して石膏と
して回収する石膏スラリーの処理方法において、請求項
1に記載のベルト式真空脱水機によって、先ず上記混合
スラリー供給槽からろ布上に高石膏純度の混合スラリー
供給し、次いでこの混合スラリー供給槽の下流側に配設
された上記排水スラリー供給槽から、搬送されてくる石
膏スラリーと排水スラリーとからなる混合ケーキ上に排
水スラリーを供給することにより、所望の含水率以下の
石膏を得ることを特徴とするものである。この際に、請
求項3に記載の発明は、混合スラリー供給槽からは、石
膏純度が93%以上の高純度の混合スラリーを供給する
ことを特徴とするものである。
を用いた請求項2または3に記載の石膏スラリーの処理
方法においては、ドラムを回転駆動してベルト上に支持
したろ布を移動させつつ、先ず上記ろ布上に混合スラリ
ー供給槽から石膏スラリーと排水スラリーとの高石膏純
度の混合スラリー、望ましくは石膏純度が93%以上の
高純度の混合スラリーを供給する。すると、ベルト下部
の脱水室からの吸引により、当該混合スラリー中の水分
が高いろ過速度で脱水される。そこで次に、ドラムに回
転により上記ろ布上を搬送されてくる脱水された混合ケ
ーキに、さらに残った排水スラリーのみを供給してその
脱水を行う。この結果、従来のように当初からろ過速度
が大幅に低下する低石膏純度の混合スラリーを供給した
場合と比較して、全体として効率良く固液分離が行なわ
れ、含水率が所望の15〜20wt%以下とされた石膏が
回収される。
スラリーの処理方法によれば、連続運転による石膏スラ
リーおよび排水スラリーからなる混合スラリーの連続処
理を行なうことができるとともに、ろ過面積を増大させ
ることなく全体として高いろ過性能を達成することがで
き、よって含水率が所望の値まで低減化させた石膏を容
易に得ることができる。この際に、上記ろ過速度は、特
に石膏純度が93%以下となった時に急激に低下するた
めに、請求項3に記載の発明のように、混合スラリー供
給槽から石膏純度が93%以上の高純度の混合スラリー
を供給すれば、一層顕著な上記作用効果を得ることがで
きて好適である。
置の一実施形態の要部を示すもので、他の部分について
は、図2に示したものと同様であるために、説明中に同
一符号を付してその説明を省略する。図1は、本排煙脱
硫装置における石膏分離機の構成を示すものであり、こ
の石膏分離機は、水平ベルト式真空脱水機50を用いた
ものである。この水平ベルト式真空脱水機50は、回転
駆動されるドラム51、51間に、多数の孔部が穿設さ
れた通気性を有するゴム製のベルト52が上記ドラム5
1とともに回転自在に張設されており、上側に位置する
ベルト52の下部に、内部が−300〜−600mmH
gの真空に保持された脱水室53が配設されている。そ
して、上記ベルト52上に、多数のローラ54…間に走
行自在に巻回されたポリプロピレンやポリエステル等か
らなる無端状のろ布55が、上記ベルト52とともに、
図中矢印で示す方向に走行自在に支持されている。ま
た、上記脱水室53の底部には、吸引除去したろ液を図
示されないろ液槽に排水するろ液排水管56が接続され
ている。
記ろ布55の上方には、上記混合槽18から供給管24
によって送られてくる石膏スラリーと排水スラリーとの
石膏純度が93%以上である高石膏純度の混合スラリー
を上記ろ布55上に供給するための混合スラリー供給槽
60が配設されており、さらにこの混合スラリー供給槽
60のろ布55の走行方向下流側に、所定の間隔をおい
て排水スラリー供給槽61が配設されている。そして、
この排水スラリー供給槽61には、排水スラリー管23
から流量調整弁62を介して枝配管された排水スラリー
の供給管63が導かれている。また、この排水スラリー
供給槽61の下流側には、ろ布55上を搬送されてくる
上記混合スラリーを洗浄するための洗浄スプレー64が
配設されている。なお、図中符号65は、ろ布55上か
ら強制的に上記石膏を分離するための分離板である。
煙脱硫装置において、反応槽1の吸収液4内で生成され
た石膏スラリーと、系内から抜出されて濃縮することに
より得られた排水スラリーとの混合スラリーを処理する
には、まず移送管17および排水スラリー管23からそ
れぞれ石膏スラリーおよび排水スラリーの一部を混合槽
18に供給し、ここで混合して石膏純度が93%以上の
高石膏純度の混合スラリーとした後に、これを供給管2
4を介して混合スラリー供給槽60に送る。また、流量
調整弁62によって他の排水スラリーを上記供給管63
を介して排水スラリー供給槽61に送る。そして、これ
と並行して、水平ドラム式真空脱水機50のドラム51
を回転駆動して、ベルト52とともにろ布55を図中矢
印方向に移動させつつ、先ず上記ろ布55上に、混合ス
ラリー供給槽60からの高石膏純度の混合スラリーを供
給する。これにより、ろ布55上に供給された高石膏純
度の混合スラリーは、ベルト52下部の脱水室からの吸
引により、高いろ過速度で脱水されて行く。
ろ布55上を脱水されつつ搬送されてくる混合スラリー
に、上記排水スラリー供給槽61からさらに残った排水
スラリーのみを供給して、脱水室53からの吸引により
その脱水を行う。この結果、新たに加えられた水分が脱
水されて除去されることにより、全体として効率良く固
液分離が行なわれて、含水率が所望の15〜20wt%以
下とされた石膏70がベルトコンベア71に回収されて
行く。
スラリーの処理方法によれば、連続運転による石膏スラ
リーと排水スラリーと混合スラリーの連続処理を行なう
ことができるとともに、さらに、先ずろ布55上にろ過
速度が速い石膏純度が93%以上の高純度の混合スラリ
ーを供給し、その脱水が進行した後に、さらに排水スラ
リーのみを供給してその脱水を行なっているので、ろ過
面積を増大させることなく全体として高いろ過性能を達
成することができ、よって含水率が所望の値まで低減化
させた石膏を容易に得ることができる。
係る石膏分離機が改良された排煙脱硫装置を、ジェット
バブリング式反応槽を有する湿式排煙脱硫装置に適用し
た場合についてのみ説明したが、これに限るものではな
く、排ガスと循環供給されるCa成分を含む吸収液とを
接触させるとともに、上記吸収液に空気を導入して上記
排ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリーとして除去し、
生成した上記石膏スラリーをスラリーポンプで抜き出
し、石膏分離機において固液分離して石膏として回収す
る、いわゆる湿式の石灰石膏法排煙脱硫装置であれば、
様々な形態のものにも同様に適用することが可能であ
る。
排煙脱硫装置およびこれを用いた請求項2または3に記
載の石膏スラリーの処理方法によれば、連続運転による
石膏スラリーおよび排水スラリーからなる混合スラリー
の連続処理を行なうことができるとともに、ろ過面積を
増大させることなく全体として高いろ過性能を達成する
ことができ、よって含水率が所望の値まで低減化させた
石膏を容易に得ることができる。この際に、上記ろ過速
度は、特に石膏純度が93%以下となった時に急激に低
下するために、特に請求項3に記載の発明のように、混
合スラリー供給槽から石膏純度が93%以上の高純度の
混合スラリーを供給すれば、一層顕著な効果を得ること
ができる。
膏分離機を示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
膏純度に対するろ過速度の変化を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 排ガスと循環供給されるCa成分を含む
吸収液とを接触させるとともに、上記吸収液に空気を導
入して上記排ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリーとし
て除去し、生成した上記石膏スラリーを抜き出し、この
石膏スラリーと上記排水処理設備からの排水スラリーと
の混合スラリーを石膏分離機において固液分離して石膏
として回収する排煙脱硫装置において、 上記石膏分離機は、ドラム間に張設した通気性を有する
ベルト上に、無端状のろ布が走行自在に支持され、上記
ろ布上に供給される上記石膏スラリーと排水スラリーと
を上記ベルトの下方に設けられて負圧に保持された脱水
室から吸引してろ液と上記石膏とに分離するベルト式真
空脱水機であり、かつ上記ろ布の上方には、当該ろ布の
走行方向に向けて、順次上記石膏スラリーと排水スラリ
ーとの混合スラリーを上記ろ布上に供給する混合スラリ
ー供給槽と、排水スラリーのみを供給する排水スラリー
供給槽とが配設されていることを特徴とする排煙脱硫装
置。 - 【請求項2】 排ガスと循環供給されるCa成分を含む
吸収液とを接触させるとともに、上記吸収液に空気を導
入して上記排ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリーとし
て除去し、生成した上記石膏スラリーを抜き出し、この
石膏スラリーと排水処理設備からの排水スラリーとの混
合スラリーを石膏分離機において固液分離して石膏とし
て回収する石膏スラリーの処理方法において、 請求項1に記載のベルト式真空脱水機に、先ず上記混合
スラリー供給槽からろ布上に高石膏純度の混合スラリー
供給し、次いでこの混合スラリー供給槽の下流側に配設
された排水スラリー供給槽から、排水スラリーを供給す
ることにより、所望の含水率以下の石膏を得ることを特
徴とする石膏スラリーの処理方法。 - 【請求項3】 上記混合スラリー供給槽からは、石膏純
度が93%以上の高純度の混合スラリーを供給すること
を特徴とする請求項2に記載の石膏スラリーの処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380396A JP3774960B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380396A JP3774960B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10128057A true JPH10128057A (ja) | 1998-05-19 |
JP3774960B2 JP3774960B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=17925496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30380396A Expired - Lifetime JP3774960B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 排煙脱硫装置および石膏スラリーの処理方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3774960B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002233730A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排水処理方法および排水処理装置 |
CN109647174A (zh) * | 2019-01-29 | 2019-04-19 | 大唐环境产业集团股份有限公司 | 一种湿法脱硫石膏浆液降温装置 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP30380396A patent/JP3774960B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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CN109647174A (zh) * | 2019-01-29 | 2019-04-19 | 大唐环境产业集团股份有限公司 | 一种湿法脱硫石膏浆液降温装置 |
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JP3774960B2 (ja) | 2006-05-17 |
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