JPH10127756A - 吸引／洗浄用手術装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が簡単で、費用もかからず、一回の使用
で処分することができるような、手術部位や体腔におけ
る吸引や洗浄を実行するための手術装置を提供するもの
である。 【解決手段】 本発明による吸引／洗浄用手術装置は、
長楕円形本体（１）が、カーブ（２）しており、かつ、
長楕円形本体（１）の両端の内のいずれか一端に取り付
けることができる相互に互換性のある第１の接続片（３
０）と、第２の接続片（４０）と、を備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、手術部位や体腔で
吸引と洗浄を実行する手術装置に関する。

【０００２】本発明による手術装置は、それだけに限定
されるものではないが、腹腔鏡検査に好適であるので、
以後は、主にその用途との関連において説明する。

【０００３】

【従来の技術】腹腔鏡検査においては、開放手術の場合
のように、例えば、滅菌性圧迫ガーゼを使って手術部位
を清浄することができないことが知られている。従っ
て、一方では、適宜加熱した生理的漿液を、手術部位に
送り出すことができ、もう一方では、この手術部位か
ら、血液、分泌物、および、使用済みの生理的漿液を除
去することのできる手術装置を設計することが必要であ
る。

【０００４】そのような既知の装置は、次のものを含
む。すなわち、外科医のグリップを提供するための長楕
円形本体と、前記長楕円形本体の一端に配され、一般に
細長なカニューレを通じて手術部位と連通するための第
１の管状コネクタと、前記長楕円形本体の他端に配さ
れ、一般に可撓性の導管を通じて、洗浄液源と吸引手段
に夫々接続される第２及び第３の管状コネクタであっ
て、前記洗浄液を加圧貯蔵器から移動させる、または、
そうでなければ、重力のみによって手術部位に搬送させ
るような管状コネクタと、前記長楕円形本体の内部にあ
って、前記第１の管状コネクタを、前記第２及び第３の
管状コネクタに夫々接続する二つの接続ラインであっ
て、圧潰可能な可撓性の管であることが可能である接続
ラインと、そして、前記長楕円形本体に装着され、前記
接続ラインの中の流体の循環を制御することのできる選
択的制御手段であって、外科医が操作できるように前記
長楕円形本体の表面にある手動式操作部材によって駆動
されるような選択的制御手段と、を備えている。個々の
接続ラインにとって、前記選択的制御手段は、対応する
可撓性の管を圧潰させるギロチン式圧潰装置を含んでい
てもよいし、また、前記操作部材は、プッシュ・ボタン
を含んでいてもよい。一般に、外科医がこのプッシュ・
ボタンを押していない場合には、個々のギロチン式圧潰
装置は、対応する可撓性の管を、少なくとも１個のバネ
の作用によって圧潰しており、これによって、対応する
接続ラインにおける液体の連通は遮断されている。一
方、この液体連通を確立するためには、外科医は、前記
バネの作用を抗するために、前記プッシュ・ボタンを押
さなければならない。

【０００５】手術時には、外科医は、一方の手の小指、
薬指、中指、そして人差し指によって形成される窪み
に、前記長楕円形本体を把持し、前記手の親指で二つの
前記プッシュ・ボタンを操作する。

【０００６】外科医が、第１の管状コネクタを前記第２
の管状コネクタに接続する接続ラインと共働するプッシ
ュ・ボタンに、他方のプッシュ・ボタンに触れることな
く、親指を当てて押すと、前記洗浄液源と手術部位との
間の接続を確立することとなるが、手術部位と吸引手段
との連絡は断たれる。逆に、外科医が、第１の管状コネ
クタを前記第３の管状コネクタに接続する接続ラインと
共働するプッシュ・ボタンに、他方のプッシュ・ボタン
に触れることなく、親指を当てて押すと、手術部位と前
記吸引手段との間の接続を確立することとなるが、前記
洗浄液源と前記手術部位との連絡は断たれる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、操作的な見地
からすれば、この従来装置は、完全に満足すべきもので
あるけれども、必ずしも非常に使い易いとは限らないと
いう問題点があった。

【０００８】その理由は次の通りである。すなわち、従
来から、前記第１の管状コネクタは、一般に、その長さ
が数十センチメートルになることもある細長のカニュー
レに通じており、該カニューレの自由端は、手術部位
で、あるいは、関連の体腔内で開放しなければならな
い。今、外科医の手が、手術台の上に横たわる患者の上
にあり、かつ、相当な長さを持つ前記細長のカニューレ
が、前記長楕円形本体と連絡していると仮定すると、外
科医は、手を、手首に対して後方に傾けなければならな
ず、そうすることによって、前記細長のカニューレが傾
斜位置を取り、それによって、その自由端が所望の位置
で開放するようになる。これは、外科医の手にとって、
不便な、疲れる位置となる。

【０００９】さらに、上記通常の把持態勢は、手術装置
を洗浄液源や吸引手段に接続する導管の配置や可撓性と
適合させながらも、別様の把持態勢を取ることを好む外
科医には適さないという問題点もあった。

【００１０】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、体内部位や体腔で吸引と洗浄
を実行することを可能にする手術装置の使い勝手を向上
させることを主目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
においては、下記のタイプの装置が与えられるが、これ
は、次の点で従来のものとは区別される、すなわち、前
記長楕円形本体は、 ・その長楕円形本体の両端の内のいずれかにおいてカー
ブしており、前記操作部材が、前記長楕円形本体の、前
記カーブの凹状側と反対側に配置され、 ・その長楕円形本体の両端の夫々において、内部の前記
接続ラインに夫々接続される二つの貫通通路を備え、そ
れによって、前記接続ラインの夫々が、前記長楕円形本
体の一端における一つの貫通通路を、前記長楕円形本体
の他端における一つの貫通通路に接続し、さらに、前記
手術装置は、 ・前記第１の管状コネクタを備え、前記長楕円形本体の
一端に取り付けることができる少なくとも一つの第１の
接続片であって、それによって、前記第１の管状コネク
タを、前記第１の接続片を取り付けた側の一端の二つの
貫通通路に、共通にかつ封止的に接続されるような第１
の接続片と、 ・前記第２及び第３の管状コネクタを備え、前記長楕円
形本体の他端に取り付けることができる少なくとも一つ
の第２の接続片であって、それによって、前記第２及び
第３の管状コネクタを、前記第２の接続片を取り付けた
側の一端の二つの貫通通路に、夫々、封止的に接続され
るような第２の接続片と、を備えている。

【００１２】このようにして、前記長楕円形本体のカー
ブ形状と、長楕円形本体の両端における、前記第１及び
第２の接続片の相互互換性とにより、本発明による手術
装置の構造は、既知の装置の欠点を除くように変更する
ことができる。例えば、前記第１の接続片を、前記長楕
円形本体のカーブした側の一端に取り付けた場合、前記
第１の管状コネクタに取り付けた細長のカニューレは、
外科医が後方に手首を傾けることなしに、自然に適当な
傾きを持つ位置を取ることが直ちに理解できるであろ
う。さらに、本発明においては、外科医が前記装置を手
の中に把持するにあたって、可能な持ち方の数が増え、
このため、各外科医は、自分が適当と思う持ち方を得る
ことができる。例えば、前記第２の接続片を、前記長楕
円形本体の前記カーブした側の一端に取り付け、一方、
前記第１の接続片を、前記長楕円形本体の他端に取り付
けると、外科医は、前記第２の接続片を上に向けるよう
に前記長楕円形本体を把持することができ、これによっ
て、親指以外の指は前記プッシュ・ボタン側に配置さ
れ、これらのプッシュ・ボタンを操作できるようにな
る。

【００１３】前記長楕円形本体の二つの部分は、長さが
異なり、かつ、前記カーブにより隔てられるものである
が、これらは、少なくともほぼ直線的であってもよい。

【００１４】長楕円形本体の前記二つの部分の両軸線の
間の角度は、少なくとも９０°以上であることが好まし
い。この角度は、外科医の使い勝手に合わせればよい。
このために、例えば、大きいカーブや、小さいカーブの
長楕円形本体を製造し、次に、各外科医が、そのカーブ
が自分に最もよく合うような長楕円形本体を選ぶように
することも可能である。しかしながら、一般に、上記角
度は、ほぼ１２０°に等しい。

【００１５】ある好ましい実施態様においては、前記長
楕円形本体は、その両端の夫々において、二つの対応す
る貫通通路を囲む鞘を備え、かつこれらの鞘は、同一で
あると共に外方に突出し、また、前記第１の接続片は前
記第１のコネクタを取り囲む鞘を、第２の接続片は前記
第２及び第３の管状コネクタを取り囲む鞘を夫々備え、
かつ、前記長楕円形本体の前記鞘の一つと嵌合すること
のできるようになっている。

【００１６】前記接続片を前記長楕円形本体に適合させ
るために、長楕円形本体の鞘と、前記第１及び第２の接
続片の鞘とが、協調的に作動するロック手段、例えば、
閉じないわけにはいようなスナップ式のロック手段を備
えていると好都合である。

【００１７】さらに、前記第２の接続片は、対応する鞘
に対して突出する、前記第２及び第３の管状コネクタの
夫々の延長部分を備え、該延長部分は、前記長楕円形本
体の一端の二つの貫通通路の中に、夫々挿入される。

【００１８】前記長楕円形本体の内部の二つの接続ライ
ンは、圧潰可能な可撓性の導管から形成されており、前
記選択的制御手段は、前記可撓性の導管と夫々共働する
と共に、弾性手段によって押圧される二つのギロチン式
圧潰装置を備え、また、前記操作手段は、前記ギロチン
式圧潰装置と一体となるプッシュ・ボタンとなってい
る。

【００１９】特に好ましい実施態様においては、前記長
楕円形本体は、カーブした結合平面に沿って接続される
二つの外カバーと、前記貫通通路を備えかつ前記外カバ
ーの間に保持される二つの同一な末端部分と、を備え
る。前記外カバーは、スナップ式ロック、接着結合、あ
るいは、その他の適当な手段によって互いに嵌合するこ
とができる。

【００２０】さらに、前記外カバー、前記末端部分、そ
して、前記第１及び第２の接続片は、合成材料で形成さ
れていてもよい。

【００２１】

【作用】このようにして、製造が簡単で、費用もかから
ず、一回の使用で処分することのできる手術装置が得ら
れる。

【００２２】従って、繰り返し使用を意図して設計され
た手術装置使用後の滅菌問題は、総て解決する。

【００２３】各長楕円形本体について、異なる直径およ
び／または長さの細長のカニューレを備えた、少なくと
も２つの相互に交換可能な第１の接続片を持つことが可
能である。このようにすれば、外科医は、この２つの第
１の接続片の内から、実行する手術のために最適な一本
を選択することができる。

【００２４】

【発明の実施の形態】添付の図面のから、本発明を具現
するにはどうしたらよいかがすぐに了解されるであろ
う。これらの図においては、同一の参照符号は、同様の
構成要素を示す。

【００２５】図１から図１０に示した手術装置は、例え
ば、手術部位、体腔等の体内部位の吸引または洗浄を行
うためのもので、その両端の一方端付近にカーブ２を有
する長楕円形本体１によって形成されるグリップを備え
る。これらの図に描かれる長楕円形本体１は、夫々軸線
Ａ−Ａ及びＢ−Ｂを有する二個の直線部分１Ａ及び１Ｂ
を備えており、これらの直線部分は、前記カーブ２を介
して接続する。軸線Ａ−Ａ及びＢ−Ｂの間の角度ａは、
少なくとも９０°以上、一般的には、図に示したよう
に、１２０°台である。

【００２６】ここに示した実施態様では、長楕円形本体
１は、二つのカーブした長軸方向に伸びる外カバー３及
び４を備え、これらの外カバーは、カーブした細長結合
面５に沿って接合される。前記外カバー３及び４は、個
々の該外カバーに備えられた、互いに協調的に作用する
スナップ式ロック手段６及び７によって相互に嵌合され
る。

【００２７】長楕円形本体１の両端の夫々には、末端部
品８（両端共に同一）が、前記外カバー３及び４の間に
保持されている。図２に特に明確に示したように、個々
の末端部品８は、二つの貫通通路１０及び１１が貫通す
る本体９を備える。長楕円形本体１の内部に向かって、
前記末端部品８は、前記貫通通路１０及び１１と連続す
る二つの管状要素１２及び１３を備える。長楕円形本体
の外部に向かって、末端部品８は、前記貫通通路１０及
び１１を囲う鞘１４を備える。

【００２８】長楕円形本体１の内部には、二つの長軸方
向に走る接続ラインとしての導管１５及び１６があり、
これらの導管は、可撓性を備えかつ圧潰可能であり、そ
して、前記導管１５及び１６の夫々が、その両端の一方
端において、一方の前記末端部品８の一つの管状要素１
２と、他端において、他方の前記末端部品８の管状要素
１３と嵌合する。従って、前記導管１５及び１６の夫々
は、前記長楕円形本体１の一端の貫通通路１０及び１１
を、前記長楕円形本体の他端の貫通通路１１及び１０に
接続する。

【００２９】また、長楕円形本体１の直線部分１Ａに
は、可撓性の前記導管１５及び１６の液体循環を制御す
る選択的制御手段と、前記制御手段を操作する部材とが
ある。この制御手段は、夫々、導管１５及び１６と関連
し、かつ、操作部材としてのプッシュ・ボタン１９及び
２０と一体となるギロチン式圧潰装置１７及び１８から
成る。プッシュ・ボタン１９及び２０は、長楕円形本体
１の外側の、カーブ２の凹面と反対の側にあり、長楕円
形本体の直線部分１Ａの軸線Ａ−Ａに対して直角に移動
するように設けられている。プッシュ・ボタンには、夫
々、弾性手段たるバネ２１及び２２が仕込まれている。

【００３０】休止時には（図７及び８参照）、前記バネ
２１及び２２が前記プッシュ・ボタン１９及び２０を押
しのけているので、これらプッシュ・ボタンは、長楕円
形本体１から外方に突出しており、かつ、前記ギロチン
式圧潰装置１７及び１８は、可撓性の前記導管１５及び
１６を圧潰し、それによって、二つの末端部品８の貫通
通路１０及び１１の間の液体の連通を遮断する。前記液
体連通の一つを実現したい場合には（図９及び１０参
照）、対応するプッシュ・ボタン１９または２０を、関
連するバネ２１または２２の作用に抗して駆動させる。
これによって、対応するギロチン式圧潰装置１７または
１８は、関連する可撓性の導管１５または１６から離
れ、導管は、その形状を回復し、前記液体の連通を可能
にする。

【００３１】長楕円形本体１に加えて、本発明による手
術装置には、さらに、少なくとも一つの第１の接続片３
０（図３）及び一つの第２の接続片４０（図４）が含ま
れる。

【００３２】接続片３０は、第１の管状コネクタ３１を
含むが、この管状コネクタの一端側には、例えば、細長
のカニューレ３２を嵌合させることができる。前記管状
コネクタ３１は、他端側において、鞘３３に囲まれてお
り、この鞘は、二つの末端部品８のいずれか一方の鞘１
４と嵌合させることができる。鞘３３を、鞘１４に嵌合
させると、前記管状コネクタ３１は、対応する末端部品
８の二つの貫通通路１０及び１１に、共通かつ封止的に
接続される。接続片３０と末端部品８とは、互いに協調
的に働くスナップ式ロック手段３４及び３５とを備え
る。

【００３３】接続片４０は、二つの第２及び第３の管状
コネクタ４１及び４２を備えており、これらの管状コネ
クタは、導管４３及び４４を介して、洗浄液源と吸引手
段に接続されることになっている。導管４３及び４４と
向き合う側には、前記管状コネクタ４１及び４２が鞘４
５に囲まれて、かつ、延長部分としての管状要素４１Ａ
及び４２Ａを介して伸延する。接続片４０の鞘４５は、
二つの末端部品８のいずれの一方の鞘１４とも嵌合する
ことができる。鞘４５が鞘１４と嵌合すると、管状要素
４１Ａ及び４２Ａは、対応する貫通通路１０及び１１に
貫入し、これによって、管状コネクタ４１及び４２は、
夫々、対応する末端部品８の貫通通路１０及び１１に封
止的に接続されるようになる。この接続片４０は、末端
部品８のスナップ式ロック手段３４と協調できる、スナ
ップ式ロック手段４６を備える。

【００３４】従って、接続片３０及び４０は、互換性が
あり、図１１及び１２に示したように、夫々、長楕円形
本体１の両端の内のいずれの一端に取り付け可能であ
る。図５、６及び１１において、接続片３０は、長楕円
形本体１の直線部分１Ｂの自由端に取り付けられ、ま
た、接続片４０は、前記長楕円形本体１の直線部分１Ａ
の自由端に取り付けられたところが示してある。逆に、
図１２では、接続片３０の方が、直線部分１Ａの自由端
に取り付けられており、一方、接続片４０の方が、長楕
円形本体１の直線部分１Ｂの自由端に取り付けられてい
る。

【００３５】図１１及び１２は、接続片３０及び４０の
互換性と、長楕円形本体１のカーブ部２とにより、本発
明による手術装置が、周辺領域の構成や、外科医の都合
によって、様々のやり方で把持できることを示してい
る。

【００３６】図１３及び１４は、本発明による手術装置
の操作法を模式的に示しており、この場合、可撓性の導
管１５は、導管４３を介して洗浄液源Ｌに接続され、一
方、可撓性の導管１６は、導管４４を介して吸引手段Ａ
ｓに接続されているとする。

【００３７】従って、洗浄のために、手術部位Ｓと一直
線に置かれた細長のカニューレ３２の自由端において、
術者がプッシュ・ボタン１９を押すと、洗浄液は、洗浄
液源Ｌから、可撓性の導管１５を通じて手術部位Ｓへと
通過する。一方、可撓性の導管１６は、プッシュ・ボタ
ン２０と接続するギロチン式圧潰装置１８の弾性作用に
よって押し潰されたままであり、それによって、吸引手
段Ａｓを切り離し状態にしている（図１３参照）。ここ
で術者が、プッシュ・ボタン１９を押すのを止めて、プ
ッシュ・ボタン２０を押すと、汚れた洗浄液が、吸引手
段Ａｓにより、可撓性の導管１６を通じて手術部位Ｓか
ら吸引され、一方、可撓性の導管１５は、プッシュ・ボ
タン１９に接続されるギロチン式圧潰装置１７の作用に
よって押し潰され、それによって、洗浄液源Ｌが切り離
される（図１４参照）。

【００３８】上記から、本発明による手術装置は、例え
ば、合成材料により安価に製造できることが直ちに了解
されるであろう。これは、数個の、分離部品一式、例え
ば、完成した長楕円形本体１と、数種類の接続片３０
と、および、一個の接続片４０とから成るセットの形で
販売してもよい。外科医は、これから実行する手術に好
適な（細長のカニューレ３２の長さ、直径など）接続片
３０を選び、これを，把持するのに最も好適な湾曲した
長楕円形本体１の両端の内の一方に嵌め込み、接続片４
０を他方に嵌め込むことができる。

【００３９】スナップ式ロック手段３４、３５及び４６
は、初回の使用後、本発明による手術装置を再び取り外
すことができないようにしてあってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による吸引／洗浄用手術装置の長楕円
形本体の分解斜視図である。

【図２】 長楕円形本体の両端の夫々に置かれる末端部
品の斜視図である。

【図３】 本発明による手術装置の末端における、第１
の接続片の斜視図である。

【図４】 本発明による手術装置の末端における、第２
の接続片の斜視図である。

【図５】 本発明による手術装置の図６の線分Ｖ−Ｖに
沿って切った長軸断面図である。

【図６】 本発明による手術装置の一部切り欠き平面図
である。

【図７】 本発明による手術装置の二つの末端間の液体
の連通の遮断を示す、一部切り欠き部分的側面図である
（図５に対応）。

【図８】 図７の線分ＶＩＩＩ−ＶＩＩＩに沿って切っ
た断面図である。

【図９】 本発明による手術装置の二つの末端間の液体
の連通の確立を示す、図７と同様の、一部切り欠き部分
的側面図である。

【図１０】 図９の線分Ｘ−Ｘに沿って切った断面図で
ある。

【図１１】 本発明による手術装置を構成し、把持する
二つの可能な方法の内の一つを示した概念図である。

【図１２】 本発明による手術装置を構成し、把持する
二つの可能な方法の内の他の一つを示した概念図であ
る。

【図１３】 本発明による手術装置の機能を模式的に示
した図である。

【図１４】 本発明による手術装置の機能を模式的に示
した図である。

【符号の説明】

１…長楕円形本体、１Ａ，１Ｂ…直線部分、２…カー
ブ、３，４…外カバー、５…細長結合面、６，７…スナ
ップ式ロック手段、８…末端部品、９…本体、１０，１
１…貫通通路、１２，１３…管状要素、１４，３３，４
５…鞘、１５，１６…導管（接続ライン）、１７，１８
…ギロチン式圧潰装置（選択的制御手段）、１９，２０
…プッシュ・ボタン（操作手段）、２１，２２…バネ
（弾性手段）、３０…接続片（第１の接続片）、３１…
管状コネクタ（第１の管状コネクタ）、３２…カニュー
レ、３４，３５，４６…スナップ式ロック手段、４０…
接続片（第２の接続片）、４１…管状コネクタ（第２の
管状コネクタ）、４２…管状コネクタ（第３の管状コネ
クタ）、４１Ａ，４２Ａ…管状要素（延長部分）、４
３，４４…導管、Ｌ…洗浄液源、Ａｓ…吸引手段、Ｓ…
手術部位、ａ…角度、Ａ−Ａ，Ｂ−Ｂ…軸線

フロントページの続き (71)出願人 594113230 22， ＡＶＥＮＵＥ ＧＡＬＩＬＥＥ， 92350 ＬＥ ＰＲＥＳＳＩＳ ＲＯＢＩ ＮＳＯＮ， ＦＲＡＮＣＥ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手術部位や体腔のような体内部位（Ｓ）
   の吸引と洗浄を実行する手術装置において、 術者用のグリップを提供するための長楕円形本体（１）
   と、 前記長楕円形本体（１）の一端に配され、前記体内部位
   （Ｓ）と連通するための第１の管状コネクタ（３１）
   と、 前記長楕円形本体（１）の他端に配され、洗浄液源
   （Ｌ）と吸引手段（Ａｓ）に夫々接続される、第２及び
   第３の管状コネクタ（４１、４２）と、 前記長楕円形本体（１）の内部にあって、前記第１管状
   コネクタ（３１）を、前記第２及び第３の管状コネクタ
   （４１、４２）に夫々接続する二つの接続ライン（１
   ５、１６）と、 前記長楕円形本体（１）に装着され、前記接続ライン
   （１５、１６）の中の液の循環を制御することのできる
   選択的制御手段（１７、１８）と、そして、 術者が操作できるように前記長楕円形本体（１）の表面
   に出て、前記選択的制御手段（１７、１８）を操作する
   操作部材（１９、２０）と、を備え、 前記長楕円形本体（１）は、 ・その長楕円形本体の両端の内のいずれか一方側におい
   てカーブしており、前記操作部材（１９、２０）が、前
   記長楕円形本体（１）の、前記カーブ（２）の凹状側と
   反対側に配置され、そして、 ・その長楕円形本体の両端の夫々において、内部の前記
   接続ライン（１５、１６）に夫々接続される二つの貫通
   通路（１０、１１）を備え、それによって、前記接続ラ
   イン（１５、１６）の夫々が、前記長楕円形本体の一端
   における一つの貫通通路（１０、１１）を、前記長楕円
   形本体の他端における一つの貫通通路（１０、１１）に
   接続し、さらに、 前記手術装置は、 ・前記第１の管状コネクタ（３１）を備え、前記長楕円
   形本体（１）の一端に取り付けることができる少なくと
   も一つの第１の接続片（３０）であって、それによっ
   て、前記第１の管状コネクタ（３１）を、前記第１の接
   続片（３０）を取り付けた側の一端の二つの前記貫通通
   路（１０、１１）に、共通にかつ封止的に接続されるよ
   うな第１の接続片と、および、 ・前記第２及び第３の管状コネクタ（４１、４２）を備
   え、前記長楕円形本体（１）の他端に取り付けることが
   できる少なくとも一つの第２の接続片（４０）であっ
   て、それによって、前記第２及び第３の管状コネクタ
   （４１、４２）を、前記第２の接続片（４０）を取り付
   けた側の一端の二つの貫通通路（１０、１１）に、夫
   々、封止的に接続されるような第２の接続片と、を備え
   る吸引／洗浄用手術装置。
2. 【請求項２】 前記カーブ（２）により隔てられた前記
   長楕円形本体（１）の二つの部分（１Ａ、１Ｂ）は、ほ
   ぼ直線的である請求項１に記載された吸引／洗浄用手術
   装置。
3. 【請求項３】 前記カーブ（２）により隔てられた前記
   長楕円形本体（１）の前記二つの部分（１Ａ、１Ｂ）の
   軸線（Ａ−Ａ、Ｂ−Ｂ）の間の角度（ａ）は、少なくと
   も９０°以上である請求項２に記載された吸引／洗浄用
   手術装置。
4. 【請求項４】 前記角度（ａ）は、ほぼ１２０°に等し
   い請求項３に記載された吸引／洗浄用手術装置。
5. 【請求項５】 前記長楕円形本体（１）は、その両端の
   夫々において、二つの対応する前記貫通通路（１０、１
   １）を取り囲む鞘（１４）を備え、かつ、これらの鞘
   は、同一であると共に外方に突出し、また、前記第１の
   接続片（３０）は前記第１の管状コネクタ（３１）を取
   り囲む鞘（３３）を、前記第２の接続片（４０）は前記
   第２及び第３の管状コネクタ（４１、４２）を取り囲む
   鞘（４５）を夫々備え、かつ、前記鞘（３３、４５）
   は、前記長楕円形本体（１）の前記鞘（１４）の一つと
   嵌合することができる、請求項１に記載された吸引／洗
   浄用手術装置。
6. 【請求項６】 前記長楕円形本体（１）の前記鞘（１
   ４）と、前記第１及び第２の接続片（３０、４０）の前
   記鞘（３３、４５）とが、協調的に作動するロック手段
   （３４、３５、４６）を備える請求項５に記載された吸
   引／洗浄用手術装置。
7. 【請求項７】 前記第２の接続片（４０）は、対応する
   鞘（４５）に対して突出する、前記第２及び第３の管状
   コネクタ（４１、４２）の夫々の延長部分（４１Ａ、４
   ２Ａ）を備え、かつ、該延長部分（４１Ａ、４２Ａ）
   は、前記長楕円形本体（１）の一端の二つの貫通通路
   （１０、１１）の中に、夫々挿入することができる請求
   項５に記載された吸引／洗浄用手術装置。
8. 【請求項８】 前記長楕円形本体（１）の内部の二つの
   前記接続ライン（１５、１６）は、圧潰可能な可撓性の
   導管から形成されており、前記選択的制御手段は、前記
   可撓性の導管と夫々共働すると共に、弾性手段（２１、
   ２２）によって押圧される二つのギロチン式圧潰装置
   （１７、１８）を備え、また、前記操作手段は、前記ギ
   ロチン式圧潰装置（１７、１８）と一体となるプッシュ
   ・ボタン（１９、２０）である請求項１に記載された吸
   引／洗浄用手術装置。
9. 【請求項９】 前記長楕円形本体（１）は、カーブした
   結合平面（５）に沿って接続される、二つのカーブした
   細長の外カバー（３、４）と、前記貫通通路（１０、１
   １）を備えかつ前記外カバー（３、４）の間に保持され
   る、二つの同一な末端部品（８）と、を備える請求項１
   に記載された吸引／洗浄用手術装置。
10. 【請求項１０】 前記外カバー（３、４）、前記末端部
    品（８）、そして、前記第１及び第２の接続片（３０、
    ４０）は、合成材料で形成される請求項９に記載された
    吸引／洗浄用手術装置。
11. 【請求項１１】 前記第１の接続片（３０）の前記第１
    の管状コネクタ（３１）は、細長のカニューレ（３２）
    と一体である請求項１に記載された吸引／洗浄用手術装
    置。
12. 【請求項１２】 異なる細長のカニューレ（３２）を備
    えた、少なくとも二つの相互に交換可能な第１の接続片
    （３０）を備える請求項１１に記載された吸引／洗浄用
    手術装置。