JPH10126224A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

電圧制御発振回路

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Publication number
JPH10126224A
JPH10126224A JP8271168A JP27116896A JPH10126224A JP H10126224 A JPH10126224 A JP H10126224A JP 8271168 A JP8271168 A JP 8271168A JP 27116896 A JP27116896 A JP 27116896A JP H10126224 A JPH10126224 A JP H10126224A
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JP
Japan
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output
power supply
inverter
current
supply potential
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Withdrawn
Application number
JP8271168A
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English (en)
Inventor
Morimasa Yokoyama
司昌 横山
Takashi Taya
隆士 太矢
Hideaki Odagiri
英昭 小田切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1周期の偶数分の1の位相差をもつ多相クロ
ックを生成する。 【解決手段】 RSFF27の出力信号S27a,S27b が("L","
H") から("H","L") に変化すると、電流源11から供給さ
れる電流がNMOS14b のドレイン・ソース間電流よりも十
分小さいので、出力信号S13 が"L" から"H" まで遷移す
る時間は、出力信号S14 が"H" から"L" まで遷移する時
間に比べて大きい。そのため、出力信号S14がRSFF17の
閾値Thよりも低下した時点では、RSFF17の入力端子(R,
S) は("L","L") であり、RSFF17の出力信号S17a,S17b
は変化しない。出力信号S13 がRSFF17の閾値Thを越える
と、RSFF17の入力端子(R,S) は("H","L") となり、この
瞬間に出力信号S17a,S17b が("H","L") から("L","H")
に遷移する。同様に、RSFF27の出力信号S27a,S27b が("
H","L") から("L","H") に遷移する。この動作を繰り返
すことにより、この電圧制御発振回路が発振する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば通信システ
ム等に用いられる電圧制御発振回路(以下、VCOとい
う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VCOを集積回路で実現する場合、リン
グオシレータが広く用いられている。リングオシレータ
は、奇数個の反転増幅器或いはインバータ(反転論理回
路) を縦続接続して構成され、最終段の出力信号を初段
の入力側に帰還することにより発振出力を得るようにし
ている。このリングオシレータにおける発振周波数の制
御は、外部からの制御電圧に基づいてインバータの遅延
時間を変化させることによって行われる。M個(M;奇
数)のインバータで構成され、定常発振状態にあるリン
グオシレータでは、各インバータの出力信号はそれぞれ
(360/M) 度ずつ位相がずれている。そのため、各インバ
ータの出力信号は、通信システム等において多相のクロ
ックを用いて高速処理を行う場合に有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リングオシレータを用いたVCOでは、次のような課題
があった。リングオシレータでは、出力される各クロッ
クの位相差は該クロックの1周期の奇数分の1である。
ところが、通信システム等に必要とされる処理では、1
周期の偶数分の1の位相差が必要なことも多く、従来の
リングオシレータでは実現が困難である。又、偶数番目
のインバータの出力信号のみを用い、各インバータの遅
延量を調整する手段も考えられるが、集積回路において
はこのような調整を精度よく実現することは困難であ
る。この解決策として偶数個の差動増幅器を縦続接続
し、最終段の出力信号を初段の入力側に帰還することに
よって偶数個の多相クロックを得ることも可能である
が、差動増幅器は素子数が多く、かつ電源電圧が低い条
件においては構成できないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、VCOにおいて、縦
続接続され、入力された互いに相補的な第1及び第2の
入力信号を入力制御電圧に応じた時間遅延して互いに相
補的な第1及び第2の出力信号を生成するN段(N≧
1)の遅延回路ブロックを有し、前記N個の遅延回路ブ
ロックのうちの最終段の遅延回路ブロックから出力され
た前記第1の出力信号を該N段の遅延回路ブロックのう
ちの初段の遅延回路ブロックに対する前記第2の入力信
号とし、かつ該最終段の遅延回路ブロックから出力され
た前記第2の出力信号を該初段の遅延回路ブロックに対
する前記第1の入力信号とする構成としている。そし
て、前記各遅延回路ブロックを、第1の電源電位に接続
され、前記入力制御電圧に応じた値の電流を出力する第
1の電流源と、前記第1の電源電位に接続され、前記入
力制御電圧に応じて前記第1の電流源と同一値の電流を
出力する第2の電流源と、前記第1の電流源の出力側と
第2の電源電位との間に接続されて電源電流が供給さ
れ、前記第1の入力信号を入力する第1のインバータ
と、前記第2の電流源の出力側と前記第2の電源電位と
の間に接続されて電源電流が供給され、前記第2の入力
信号を入力する第2のインバータと、前記第1のインバ
ータの出力側と前記第2の電源電位との間に接続され、
該第1のインバータを介して供給される前記第1の電流
源の出力電流によって充電されるか又は該第1のインバ
ータを介して該第2の電源電位へ流れる吸い込み電流に
よって放電する第1のコンデンサと、前記第2のインバ
ータの出力側と前記第2の電源電位との間に接続され、
該第2のインバータを介して供給される前記第2の電流
源の出力電流によって充電されるか又は該第2のインバ
ータを介して該第2の電源電位へ流れる吸い込み電流に
よって放電する第2のコンデンサと、前記第1のコンデ
ンサの出力電圧及び前記第2のコンデンサの出力電圧に
基づいてセット又はリセット動作を行い、前記第1及び
第2の出力信号を第1及び第2の出力端子から出力する
セット・リセット型フリップフロップ(以下、RSFF
という)とでそれぞれ構成している。
【0005】この第1の発明によれば、以上のようにV
COを構成したので、各遅延回路ブロックにおいて、第
1及び第2のインバータに相補的な第1及び第2の入力
信号がそれぞれ入力される。第1のインバータの出力側
が第1の電流源とオン状態になった時、第1のコンデン
サは入力制御電圧に制御された第1の電流源の出力電流
によって充電される。第1のインバータの出力側が第2
の電源電位とオン状態になった時、第1のコンデンサは
該第1のインバータを介して該第2の電源電位へ流れる
吸い込み電流によって放電する。第2のインバータで
は、第1のインバータと同様の動作が該第1のインバー
タと相補的に行われる。RSFFは、例えば第1のコン
デンサの出力電圧が閾値を基準にして高レベル(以下、
“H”という)かつ第2のコンデンサの出力電圧の論理
レベルが低レベル(以下、“L”という)の時にリセッ
トされて“L”の第1の出力信号と“H”の第2の出力
信号を出力し、第1のインバータの出力側の論理レベル
が“L”かつ第2のインバータの出力側の論理レベルが
“H”の時にセットされて“H”の第1の出力信号と
“L”の第2の出力信号を出力する。そのため、第1及
び第2の入力信号は、RSFFで入力制御電圧に制御さ
れた時間遅延されて相補的な第1及び第2の出力信号と
して出力される。
【0006】この動作が縦続接続されたN個の遅延回路
ブロックで順次行われ、前段の遅延回路ブロックから出
力された第1及び第2の出力信号が入力制御電圧に応じ
た時間遅延されて後段の遅延回路ブロックに対して第1
及び第2の入力信号として送出される。そして、最終段
の遅延回路ブロックから出力された第1の出力信号は初
段の遅延回路ブロックに対する第2の入力信号として帰
還され、かつ該最終段の遅延回路ブロックから出力され
た第2の出力信号が初段の遅延回路ブロックに対する第
1の入力信号として帰還される。従って、2N種類の位
相の出力信号が各RSFFの第1及び第2の出力端子か
らそれぞれ出力される。
【0007】第2の発明では、第1の発明の各第1及び
第2のコンデンサを、ドレインとソースとが接続された
MOSFETのゲートキャパシタンスでそれぞれ構成し、かつ
該各MOSFETが常時オン状態になるようにゲートとドレイ
ンとの間に該MOSFETの閾値電圧以上のバイアス電圧を掛
ける構成にしている。この第2の発明によれば、各MOSF
ETは、常時オン状態になる。そのため、MOSFETのゲート
キャパシタンスは、変動することがない。第3の発明で
は、第1及び第2の発明の各RSFFのうちの少なくと
も1つのRSFFを、外部から供給されるセットパルス
又はリセットパルスによってセット又はリセットされる
構成にしている。この第3の発明によれば、RSFF
は、セットパルス又はリセットパルスに同期して互いに
相補的な第1及び第2の出力信号を出力する。そのた
め、本発明のVCOの出力信号の位相がこのセットパル
ス又はリセットパルスに基づいて制御される。従って、
前記課題を解決できるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示すVCOの回路図
である。このVCOは、入力端子IN、遅延回路ブロッ
ク10,20、及び出力端子OUT1,OUT2,OU
T3,OUT4を備えている。遅延回路ブロック10
は、第1及び第2の電流源11,12と、第1及び第2
のインバータ13,14と、第1及び第2のコンデンサ
15,16と、RSFF17とを有している。入力制御
電圧inを入力する入力端子INは、電流源11,12
の制御電圧入力端子に接続されている。電流源11の電
流入力端子は、第1の電源電位VDDに接続されてい
る。電流源11の電流出力端子は、インバータ13中の
Pチャネル型MOSFET(以下、PMOSという)13aの
ソースに接続されている。PMOS13aのドレイン
は、インバータ13中のNチャネル型MOSFET(以下、N
MOSという)13bのドレインに接続されている。N
MOS13bのソースは、第2の電源電位VSSに接続
されている。電流源12の電流入力端子は、電源電位V
DDに接続されている。電流源12の電流出力端子は、
インバータ14中のPMOS14aのソースに接続され
ている。PMOS14aのドレインは、インバータ14
中のNMOS14bのドレインに接続されている。NM
OS14bのソースは、電源電位VSSに接続されてい
る。
【0009】更に、PMOS13aのドレインは、コン
デンサ15を介して電源電位VSSに接続されると共
に、RSFF17のリセット端子Rに接続されている。
PMOS14aのドレインは、コンデンサ15と同一容
量のコンデンサ16を介して電源電位VSSに接続され
ると共に、RSFF17のセット端子Sに接続されてい
る。RSFF17の正相出力端子Qは出力端子OUT1
に接続され、該RSFF17の逆相出力端子QNが出力
端子OUT2に接続されている。RSFF17の電源入
力端子は、電源電圧VDD,VSSに接続されている。
遅延回路ブロック20は、電流源21,22、インバー
タ23,24、コンデンサ25,26、及びRSFF2
7を有し、遅延回路ブロック10と同様に接続されてい
る。インバータ23,24の入力端子は、RSFF17
の出力端子Q,QNにそれぞれ接続されている。RSF
F27の正相出力端子Qは出力端子OUT3に接続され
ると共に、インバータ14の入力端子に接続されてい
る。RSFF27の逆相出力端子QNは出力端子OUT
4に接続されると共に、インバータ13の入力端子に接
続されている。
【0010】電流源11,12,13,14に流れる電
流は、入力制御電圧inによって等しい電流値に制御さ
れている。コンデンサ15,16,25,26の各容量
値は等しい。インバータ13では、入力信号(即ち、R
SFF27の逆相出力信号S27b)が“H”から
“L”に遷移すると、PMOS13aがオフ状態かつN
MOS13bがオン状態からPMOS13aがオン状態
かつNMOS13bがオフ状態となり、コンデンサ15
が充電されて該インバータ13の出力信号S13が
“L”から“H”に遷移するようになっている。又、出
力信号S27bが“L”から“H”に遷移すると、PM
OS13aがオン状態かつNMOS13bがオフ状態か
らPMOS13aがオフ状態かつNMOS13bがオン
状態となり、コンデンサ15が放電して出力信号S13
が“H”から“L”に遷移するようになっている。
【0011】インバータ14では、入力信号(即ち、R
SFF27の正相出力信号S27a)を入力してインバ
ータ13と同様の動作を該インバータ13に対して相補
的に行うようになっている。インバータ23では、入力
信号(即ち、RSFF17の正相出力信号S17a)を
入力してインバータ13と同様の動作を行うようになっ
ている。インバータ24では、入力信号(即ち、RSF
F17の逆相出力信号S17b)を入力してインバータ
23と同様の動作を該インバータ23に対して相補的に
行うようになっている。RSFF17,27は、入力端
子(R,S)の論理レベルが(“H”,“L”)のと
き、出力端子(Q,QN)の論理レベルは(“L”,
“H”)となり、入力端子(R,S)の論理レベルが
(“L”,“H”)のとき、出力端子(Q,QN)の論
理レベルは(“H”,“L”)となり、入力端子(R,
S)の論理レベルが(“L”,“L”)のとき、出力端
子(Q,QN)の論理レベルは前の状態を保持し、入力
端子(R,S)の論理レベルが(“H”,“H”)のと
き、出力(Q,QN)が不定になる回路である。
【0012】図2は、図1の動作を説明するためのタイ
ムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間
がとられている。この図を参照しつつ、図1の動作を説
明する。今、電流源11,12,13,14から供給さ
れる各電流がNMOS13b,NMOS14b,NMO
S23b,NMOS24bの各ドレイン・ソース間電流
よりも十分小さいとする。時刻t1において、RSFF
27の出力信号S27a,S27bが(“L”,
“H”)から(“H”,“L”)に遷移したとすると、
インバータ13,14の出力信号S13,S14は
(“L”,“H”)から(“H”,“L”)に遷移しよ
うとするが、電流源11から供給される電流がNMOS
14bのドレイン・ソース間電流よりも十分小さいの
で、出力信号S13が“L”から“H”まで遷移する時
間は、出力信号S14が“H”から“L”まで遷移する
時間に比べて大きくなる。そのため、出力信号S14が
RSFF17の閾値Thよりも低下した時点では、RS
FF17の入力端子(R,S)の論理レベルは
(“L”,“L”)であり、RSFF17の出力信号S
17a,S17bは変化しない。
【0013】時刻t2において、出力信号S13がRS
FF17の閾値Thを越えると、RSFF17の入力端
子(R,S)の論理レベルは(“H”,“L”)とな
り、この瞬間にRSFF17の出力信号S17a,S1
7bが(“H”,“L”)から(“L”,“H”)に遷
移する。このため、発振周期に影響するのは出力信号S
13が“L”からRSFF17の閾値Thまで遷移する
時間(T1)であり、出力信号S14が“H”から閾値
Thまで遷移する時間は発振周期に影響しない。同様
に、時刻t3において、RSFF27の出力信号S27
a,S27bが(“H”,“L”)から(“L”,
“H”)に遷移する。時刻t4において、出力信号S1
7a,S17bが(“L”,“H”)から(“H”,
“L”)に遷移する。時刻t5において、出力信号S2
7a,S27bが(“L”,“H”)から(“H”,
“L”)に遷移する。この動作を繰り返すことにより、
このVCOが発振する。
【0014】図2中の時間T1,T2,T3,T4は、
それぞれ図1における出力信号S13,S23,S1
4,S24が“L”からRSFF17,27の閾値Th
まで変化する時間であるが、電流源11,12,13,
14から供給される電流が等しく、かつコンデンサ1
5,16,25,26の容量が等しいため、T1=T2
=T3=T4となる。ここで、 電荷Q=容量C×電圧V、及び電荷Q=電流I×時間t から、発振周期Tは、次式で表される。 T=4t=4×c×v/i 但し、 t;時間T1,T2,T3,T4 i;電流源11,12,13,14の電流値I1,I
2,I3,I4 c;コンデンサ15,16,25,26の容量 v;“L”とRSFF17,27の閾値Thとの間の電
圧 又、図2に示すように、図1における出力信号S17
a,S17b,S27a,S27bは、それぞれ1周期
(T)の4分の1ずつ位相が異なる。
【0015】以上のように、この第1の実施形態では、
RSFF27の相補的な出力信号S27b,S27aを
遅延回路ブロック10で入力制御電圧inに応じた時間
遅延して相補的な出力信号S17a,S17bとして出
力し、更に該出力信号S17a,S17bを遅延回路ブ
ロック20で該入力制御電圧inに応じた時間遅延して
相補的な出力信号S27a,S27bとして出力し、該
出力信号S27a,S27bを該遅延回路ブロック10
の入力信号として帰還することによって該入力制御電圧
inに基づいて制御される周波数で発振させるようにし
たので、出力信号S27aは出力信号S17aに対して
1/4周期位相が遅れたものになる。又、出力信号S1
7bは出力信号S27aに対して1/4周期位相が遅れ
たものになり、出力信号S27bは出力信号S17bに
対して1/4周期位相が遅れたものになる。そのため、
1周期(T)の4分の1ずつ位相が異なる4個の多相ク
ロック(即ち、出力信号S17a,S27a,S17
b,S27b)が得られる。第2の実施形態 図3は、本発明の第2の実施形態を示すVCOの回路図
であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。
【0016】このVCOでは、図1中の遅延回路ブロッ
ク10,20に代えて、異なる構成の遅延回路ブロック
10A,20Aが設けられている。即ち、図1中のコン
デンサ15,16、25,26に代えて、エンハンスメ
ント型のNMOS18,19,28,29が設けられて
いる。PMOS13aのドレインは、NMOS18のゲ
ートに接続されている。NMOS18のドレイン及びソ
ースは、電源電位VSSに接続されている。PMOS1
4aのドレインは、NMOS19のゲートに接続されて
いる。NMOS19のドレイン及びソースは、電源電位
VSSに接続されている。PMOS23aのドレイン
は、NMOS28のゲートに接続されている。NMOS
28のドレイン及びソースは、電源電位VSSに接続さ
れている。PMOS24aのドレインは、NMOS29
のゲートに接続されている。NMOS29のドレイン及
びソースは、電源電位VSSに接続されている。
【0017】又、このVCOでは、第3の電源電位を供
給する電源電位供給手段30が設けられている。電源電
位供給手段30は、PMOS30aとNMOS30bと
を備えている。PMOS30aのソースは、電源電位V
DDに接続されている。PMOS30aのゲートは、該
PMOS30aのドレインに接続されると共に、NMO
S30bのドレイン及びゲートにも接続されている。N
MOS30bのソースは、電源電位VSSに接続されて
いる。PMOS30aのドレインからは、第3の電源電
位vが供給されるようになっている。PMOS30aの
ドレインは、NMOS13b,14b,23b,24b
の各ソースに接続されている。他は、図1と同様の構成
である。
【0018】このVCOの動作では、次の点が図1と異
なっている。インバータ13,14,23,24の出力
信号S13,S14,S23,S24の“L”のレベル
は電源電位VSSではなく、PMOS30a及びNMO
S30bの各オン抵抗の比によって決まる第3の電源電
位vBになる。この電源電位vBは、NMOS18,1
9,28,29が常時オン状態になるように、電源電位
VSSに対して該NMOS18,19,28,29の閾
値電圧以上の値に設定されている。一般に、MOSFETで
は、ゲート容量は該MOSFETがオン状態とオフ状態とで容
量値が異なり、閾値電圧は温度変動や製造時のばらつき
等によって変動する。ここで、図1において、コンデン
サ15,16,25,26をエンハンスメント型NMO
Sのゲート容量に置き換えたとすると、出力信号S1
3,S14,S23,S24のレベルが“L”からRS
FFの閾値Thまで変化する間、容量を構成するNMO
Sがオフ状態からオン状態に変化する。NMOSの閾値
電圧が温度変動や製造時のばらつき等によって変動する
と、容量を構成するNMOSのオン状態とオフ状態との
間を遷移する時間も変動する。このため、出力信号S1
3,S14,S23,S24のレベルが“L”から閾値
Thまで変化する間のトータルの容量値も変動し、電圧
制御発振回路の発振周波数も変動する。
【0019】一方、図3における出力信号S13,S1
4,S23,S24のレベルは、電源電位v、つまりN
MOS18,19,28,29が常時オン状態になるレ
ベル以下にはならないので、NMOS18,19,2
8,29は常時オン状態になっている。そのため、ゲー
ト容量の値が変動しないので、発振周波数が変動するこ
とはない。以上のように、この第2の実施形態では、容
量としてエンハンスメント型NMOS18,19,2
8,29のゲート容量を用いた場合でも、該NMOS1
8,19,28,29が常時オン状態になるようにゲー
トとドレインとの間に該NMOS18,19,28,2
9の閾値電圧以上のバイアス電圧を掛ける構成にしたの
で、容量値が変動することはない。従って、発振周波数
が変動することなく、1周期(T)の4分の1ずつ位相
が異なる4個の多相クロック(即ち、出力信号S17
a,S27a,S17b,S27b)が得られる。
【0020】第3の実施形態 図4は、本発明の第3の実施形態を示すVCOの回路図
であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。このVCOでは、図
1中の遅延回路ブロック10に代えて、異なる構成の遅
延回路ブロック10B及びリセット信号rstを入力す
る入力端子Rが設けられている。即ち、PMOS13a
のドレインは、2入力OR回路31の第1の入力端子に
接続されている。PMOS14aのドレインは、2入力
AND回路32の第1の入力端子に接続されている。入
力端子Rは、OR回路31の第1の入力端子及びAND
回路32の第2の入力端子に接続されている。但し、こ
のAND回路32の第2の入力端子は、負論理を正論理
に変換するようになっている。他は、図1と同様の構成
である。
【0021】図5は、図4中のリセット信号rstの波
形図である。このVCOの動作では、次の点が図1と異
なっている。外部より入力されるリセット信号rstに
よってVCOの出力信号の位相が制御される。即ち、イ
ンバータ13,14の出力信号S13,S14が
(“H”,“L”)以外の時、入力端子Rに図5に示す
ようなリセット信号rstが印加されると、RSFF1
7の入力端子(R,S)の論理レベルが強制的に
(“H”,“L”)になるため、VCOの出力信号S1
7a,S17b,S27a,S27bの位相が変化す
る。以上のように、この第3の実施形態では、第1及び
第2の実施形態と同様に、1周期(T)の4分の1ずつ
位相が異なる4個の多相クロック(即ち、出力信号S1
7a,S27a,S17b,S27b)が得られる。更
に、前記多相クロックの位相を外部から入力されるリセ
ット信号rstによって制御できる。
【0022】尚、本発明は上記実施形態に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次の(a)〜(g)のようなものがある。 (a) 実施形態では遅延回路ブロックを2個として説
明したが、1個又は3個以上にしてもよい。 (b) 第2の実施形態において、第3の電源電位vB
は外部の電源から供給するようにしてもよい。 (c) 図4中のOR回路31及びAND回路32は、
図3中の遅延回路ブロック10A中に図4と同様に追加
してもよい。 (d) 第1及び第3の実施形態では、電源電位VDD
とPMOS13a,14a,23a,24aとの間に電
流源11,12,21,22を接続した構成で説明した
が、電源電位VSSとNMOS13b,14b,23
b,24bとの間に電流源を接続し、かつコンデンサ1
5,16,25,26をインバータ13,14,23,
24の各出力側と電源電位VDDとの間に接続してもよ
い。 (e) 第2の実施形態では、NMOS18,19,2
8,29のドレイン及びソースを電源電位VSSに接続
した構成で説明したが、NMOS13b,14b,23
b,24bのソースを電源電位VSSに接続し、第3の
電源電位vBをPMOS13a,14a,23a,24
aソースに接続し、コンデンサとしてドレイン及びソー
スを電源電位VDDに接続したエンハンスメント型PM
OSを用いた構成にしてもよい。 (f) 第3の実施形態では、RSFF17の入力側に
OR回路31及びAND回路32を設けた構成で説明し
たが、このRSFF17をセット又はリセットできる回
路であれば、他の構成にしてもよい。 (g) 第3の実施形態では、RSFF17の入力側に
OR回路31及びAND回路32を設けた構成で説明し
たが、RSFF27の入力側にもOR回路及びAND回
路を同様に設け、共通のリセット信号rstを供給する
構成にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、N個の遅延回路ブロックを縦続接続し、かつ
最終段の遅延回路ブロック中のRSFFの正相出力端子
及び逆相出力端子を初段の遅延回路ブロック中の第2の
インバータの入力端子及び第1のインバータの入力端子
にそれぞれ接続して発振させるようにしたので、各遅延
回路ブロック中のRSFFにおいて、前段の遅延回路ブ
ロック中のRSFFの相補的な第1及び第2の出力信号
に対してそれぞれ1/2N周期位相が遅れた相補的な第
1及び第2の出力信号が得られる。そのため、1周期の
2N分の1ずつ位相が異なる2N個の多相クロックを得
ることができる。第2の発明によれば、コンデンサとし
てMOSFETのゲートキャパトタンスを用いた場合でも、該
MOSFETが常時オン状態になるようにゲートとドレインと
の間に該NMOSの閾値電圧以上のバイアス電圧を掛け
る構成にしたので、発振周波数が変動することなく、1
周期の2N分の1ずつ位相が異なる2N個の多相クロッ
クを得ることができる。第3の発明によれば、第1及び
第2の発明の効果に加え、RSFFを外部から供給され
るセットパルス又はリセットパルスによってセット又は
リセットされる構成にしたので、多相クロックの位相を
外部から供給されるセットパルス又はリセットパルスに
よって制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のVCOの回路図であ
る。
【図2】図1のタイムチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態のVCOの回路図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施形態のVCOの回路図であ
る。
【図5】図4中のリセット信号rstの波形図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,20,20A 遅延回路ブロッ
ク 11,12,21,22 電流源 13,14,23,24 インバータ 15,16,25,26 コンデンサ 17,27 セット・リセッ
ト型フリップフロップ 18,19,28,29 MOSFET in 入力制御電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦続接続され、入力された互いに相補的
    な第1及び第2の入力信号を入力制御電圧に応じた時間
    遅延して互いに相補的な第1及び第2の出力信号を生成
    するN段(N≧1)の遅延回路ブロックを有し、前記N
    段の遅延回路ブロックのうちの最終段の遅延回路ブロッ
    クから出力された前記第1の出力信号は該N段の遅延回
    路ブロックのうちの初段の遅延回路ブロックに対する前
    記第2の入力信号とし、かつ該最終段の遅延回路ブロッ
    クから出力された前記第2の出力信号は該初段の遅延回
    路ブロックに対する前記第1の入力信号として帰還する
    構成とし、 前記各遅延回路ブロックは、 第1の電源電位に接続され、前記入力制御電圧に応じた
    値の電流を出力する第1の電流源と、 前記第1の電源電位に接続され、前記入力制御電圧に応
    じて前記第1の電流源と同一値の電流を出力する第2の
    電流源と、 前記第1の電流源の出力側と第2の電源電位との間に接
    続されて電源電流が供給され、前記第1の入力信号を入
    力する第1のインバータと、 前記第2の電流源の出力側と前記第2の電源電位との間
    に接続されて電源電流が供給され、前記第2の入力信号
    を入力する第2のインバータと、 前記第1のインバータの出力側と前記第2の電源電位と
    の間に接続され、該第1のインバータを介して供給され
    る前記第1の電流源の出力電流によって充電されるか又
    は該第1のインバータを介して該第2の電源電位へ流れ
    る吸い込み電流によって放電する第1のコンデンサと、 前記第2のインバータの出力側と前記第2の電源電位と
    の間に接続され、該第2のインバータを介して供給され
    る前記第2の電流源の出力電流によって充電されるか又
    は該第2のインバータを介して該第2の電源電位へ流れ
    る吸い込み電流によって放電する第2のコンデンサと、 前記第1のコンデンサの出力電圧及び前記第2のコンデ
    ンサの出力電圧に基づいてセット又はリセット動作を行
    い、前記第1及び第2の出力信号を第1及び第2の出力
    端子から出力するセット・リセット型フリップフロップ
    とで、それぞれ構成したことを特徴とする電圧制御発振
    回路。
  2. 【請求項2】 前記各第1及び第2のコンデンサは、ド
    レインとソースとが接続されたMOSFETのゲートキャパシ
    タンスでそれぞれ構成し、かつ該各MOSFETが常時オン状
    態になるようにゲートとドレインとの間に該MOSFETの閾
    値電圧以上のバイアス電圧を掛ける構成にしたことを特
    徴とする請求項1記載の電圧制御発振回路。
  3. 【請求項3】 前記各セット・リセット型フリップフロ
    ップのうちの少なくとも1つのセット・リセット型フリ
    ップフロップは、外部から供給されるセットパルス又は
    リセットパルスによってセット又はリセットされる構成
    にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の電圧制御
    発振回路。
JP8271168A 1996-10-14 1996-10-14 電圧制御発振回路 Withdrawn JPH10126224A (ja)

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