JPH10124426A - ネットワーク・ブラウジング・システムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク・ブラウザ・システムはそれぞ
れのネットワーク・アドレスを有している、ネットワー
ク内のリソースのブラウジングを容易とする。 【解決手段】 ネットワーク・ブラウザ・システムはブ
ラウジング制御リストとブラウジング・コンピュータを
含んでいる。ブラウジング制御リストはネットワークの
少なくとも一部であって、ある範囲のネットワーク・ア
ドレスが関連づけられている部分を特定する少なくとも
１つのネットワーク指定子項目を含んでいる。ブラウズ
操作中に、ブラウジング・コンピュータはブラウジング
制御リスト内のネットワーク指定子項目から、ネットワ
ーク・アドレス範囲のそれぞれのネットワーク・アドレ
スに関連づけられた複数のブラウジング要求メッセージ
を生成し、ブラウジング要求メッセージをネットワーク
上で伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】参照により本明細書の一部と
なるもの 本出願人に譲渡されたＪｏｓｅｐｈ Ｅ．Ｐｒｏｖｉｎ
ｏおよびＰｈｉｌｉｐＭ．Ｒｏｓｅｎｚｗｅｉｇ名義の
「Ｓｙｓｔｅｍ Ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ Ｆｏｒ Ａｕ
ｔｏｍｏｕｎｔｉｎｇ Ａｎｄ Ａｃｃｅｓｓｓｉｎｇ
Ｒｅｍｏｔｅ Ｆｉｌｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎ Ｍ
ｉｃｒｏｓｏｆｔ ＷｉｎｄｏｗｓＩｎ Ａ Ｎｅｔｗ
ｏｒｋ Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔ」なる名称の１９９５
年１２月２２日出願の米国特許願第０８／５７７，８２
２号（以下「Ｐｒｏｖｉｎｏ他の出願」という）は、参
照により本明細書の一部となる。

【０００２】本発明は総括的にネットワーク型ディジタ
ル・コンピュータ・システムに関し、詳細にいえば、ネ
ットワークに接続されたディジタル・コンピュータがネ
ットワークを効率よく「ブラウズ」できるようにして、
それぞれのコンピュータの操作員が自分たちの処理に使
用する、ネットワークに接続された他のコンピュータお
よび他のリソースを効率よく特定することを可能とする
ネットワーク・ブラウザ・システムおよび方法に関す
る。

【０００３】

【従来の技術】現代の「エンタープライズ」ディジタル
・データ処理システム、すなわち企業のオフィス環境で
使用されるコンピュータ・システムにおいては、多数の
パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、およ
び大容量記憶サブシステム、ネットワーク・プリンタ、
公衆電話システムとのインタフェースなどのその他の装
置が通常、コンピュータ・ネットワークに接続されてい
る。個々のユーザは、ネットワーク大容量記憶サブシス
テムに格納されているデータやプログラムに関連した処
理を行うためパーソナル・コンピュータやワークステー
ション（総括的に、「ＰＣ」と呼ぶ）を使用する。この
ような構成において、クライアントとして動作するＰＣ
はネットワーク大容量記憶サブシステムのデータやプロ
グラムにアクセスして、処理を行う。さらに、ＰＣは処
理したデータをアップロードして、ネットワーク大容量
記憶サブシステムに格納したり、ネットワーク・プリン
タで印刷したり、電話インタフェースによって公衆電話
システムに伝送したりなどを行うことができる。このよ
うな構成において、ネットワーク大容量記憶サブシステ
ム、ネットワーク・プリンタおよび電話インタフェース
はネットワーク内のすべてのクライアントからのサービ
ス要求に対して利用可能であるため、サーバとして動作
する。ネットワークをこのような態様で編成すると、ネ
ットワーク内のすべてのＰＣがサーバを使用するのが容
易になる。このようなネットワークはかなり広い領域に
広げることができ、ＰＣは電線や光ファイバなどの通信
リンクによって相互接続される。

【０００４】あるＰＣの操作員が他のどのようなＰＣが
ネットワークに接続されているのか、またネットワーク
で利用できるのかを判断しようとしたり、あるいは他の
どのようなリソースがネットワークで利用できるのかを
判断しようとした場合に、問題が生じる。たとえば、ネ
ットワークに接続されているあるＰＣの操作員は、ネッ
トワークに接続されている他のＰＣ（クライアントＰＣ
とサーバＰＣの両方を含む）にあるプログラムまたはデ
ータを使用することを希望するとき、その操作員はま
ず、ネットワークに接続されている特定のＰＣの識別記
号を取得することが必要となる。識別記号を取得した
後、操作員はそれぞれの情報記憶システムから情報を検
索したり、あるいは記憶システムへ情報を転送すること
ができる。操作員がネットワーク上で利用できるパーソ
ナル・コンピュータ、ワークステーションおよびその他
のリソースをまず特定する操作を通常、「ブラウズまた
はブラウジング」という。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】操作員がネットワーク
で利用できる各種のＰＣおよびその他のリソースを利用
できるようにするために、数種類の一般的な方法が使用
されている。その方法の１つでは、各ＰＣにネットワー
ク上でそのＰＣに利用できる他のＰＣおよびその他のリ
ソースについての１つまたは複数のリストを用意する。
このような場合、各ＰＣあるいはその他のリソースがネ
ットワークに追加されたり、除去されたりしたときに、
リストを、たとえば、システム・アドミニストレータが
更新することが必要となる。この方法にはいくつかの問
題がある。まず、ＰＣ／リソース・リストのすべてを更
新された状態で維持することは、特にネットワークの規
模が大きくなり、ＰＣおよびその他のリソースがネット
ワークの遠隔部分で追加または除去された場合に、難し
い作業となる。さらに、このようなリストは通常、ネッ
トワークに接続されている特定のＰＣおよびリソースを
特定するだけのものであって、特定の時点でこれらが利
用できるかどうかを必ずしも示すとはかぎらない。それ
故、たとえば、特定のＰＣまたはその他のリソースのス
イッチがオフになっている場合、これはリストでは特定
されているが、実際には利用できないものとなる。

【０００６】他の方法においては、各ＰＣまたはその他
のリソースが、それぞれの識別記号を含んでいる「広
告」メッセージを定期的にネットワークにブロードキャ
ストする。その広告には、ネットワーク上でアクセスで
きる、それらが提供するリソースのさまざまなタイプな
どの情報をも含んでいる。各種のＰＣはブロードキャス
ト・メッセージを受信し、これに含まれている情報か
ら、それぞれのメッセージをブロードキャストしたＰＣ
およびその他のリソースを特定することができる。ＰＣ
は受信した情報をそれぞれのブロードキャスト・メッセ
ージにバッファし、要求されたときに操作員に与えるこ
とができる。新しいＰＣをネットワークに追加できる
が、メッセージをブロードキャストするＰＣおよびその
他のリソースはそれらを定期的にネットワーク上にブロ
ードキャストすることが必要となる。さらに、メッセー
ジを受信しているＰＣが特定の時間内に特定のＰＣまた
はその他のリソースからのブロードキャスト・メッセー
ジを受信していないと判断した場合、受信ＰＣはその特
定のＰＣまたはその他のリソースが、たとえば、オフに
なっているか、あるいはもはや利用できなくなったもの
と判断することができる。この方法は各ＰＣがネットワ
ーク上で利用できる他のＰＣおよびその他のリソースを
特定し、システム・アドミニストレータやその他の操作
員の援助を必要とすることなく、情報を比較的現行のも
のに維持することを可能とするものではあるが、ＰＣお
よびその他のリソースが多数のメッセージをブロードキ
ャストすることを必要とする。ネットワークに接続され
ており、ネットワークで利用できるＰＣおよびその他の
リソースが変更されていないため、あるいは操作員がネ
ットワーク上で利用できるＰＣおよびその他のリソース
に関する情報を要求していないため、多数のブロードキ
ャスト・メッセージが不必要なことがある。ネットワー
クに接続されているＰＣおよびその他のリソースの数が
増加した場合、広告メッセージの数が対応して増加し、
ネットワーク上で他の情報を転送するのに利用できるネ
ットワーク帯域幅を狭くするため、この問題は悪化する
ことになる。さらに、ルータなどの装置によって相互接
続されているネットワークの場合、通常、ルータがブロ
ードキャスト・メッセージを送信するように設計されて
いないため、ブロードキャスト広告メッセージがネット
ワーク全体にわたって転送されないこともある。

【０００７】これらの問題をある程度軽減する他の方法
が開発されている。この他の方法では、ＰＣの操作員が
他のどのＰＣおよびその他のリソースがネットワーク上
で利用できるかを知ろうとした場合、その操作員は照会
メッセージをネットワークにブロードキャストする。ネ
ットワークに接続されている他のＰＣおよびリソースは
照会メッセージに対して、特定のタイムアウト期間内
に、たとえば、それぞれの識別子を含んでいる、要求さ
れたブラウジング情報で応答することとなる。照会メッ
セージをブロードキャストしたＰＣはブラウジング情報
を受信し、タイムアウト期間中に受信した情報を操作員
に与えることができる。一般に、与えられる情報を限定
するために、ブロードキャスト・メッセージに応答する
のを、要求元ＰＣが割り当てられている特定「ワークグ
ループ」内のＰＣおよびその他のリソースだけとして、
表示される情報を特定のワークグループ宛の情報だけと
する。この方法は上述の方法でブロードキャストされる
不必要なメッセージの伝送量を軽減し、操作員に与えら
れる情報を現行のものとするものであるが、いくつかの
問題を持っている。まず、特定のワークグループへのＰ
Ｃおよびその他のリソースの割当てが、きわめて限定さ
れたものである。さらに、ＰＣまたはその他のリソース
がその情報を操作員に対して表示される情報に含めるた
めにタイムアウト期間内に応答する必要があることによ
って、情報が必要なタイムアウト期間内に受信されなか
った場合、情報が含まれないこととなる。それ故、ＰＣ
またはその他のリソースが使用中であって、タイムアウ
ト期間内にブロードキャスト・メッセージに応答できな
いと、その情報は使用できる状態となっていても操作員
には与えられないこととなる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明はネットワーク
に接続されているディジタル・コンピュータがネットワ
ークを効率よく「ブラウズ」できるようにして、それぞ
れの操作員が、たとえば、ネットワークに接続されてい
る他のコンピュータや他のリソースを効率よく特定する
ことを可能とする新規で改善されたネットワーク・ブラ
ウザ・システムおよび方法を提供する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】簡単にいえば、本発明ネ
ットワーク・ブラウザ・システムは、各々がそれぞれの
ネットワーク・アドレスを有しているネットワーク内の
リソースのブラウジングを容易とする。ネットワーク・
ブラウザ・システムはブラウジング制御リストとブラウ
ジング・コンピュータを含んでいる。ブラウジング制御
リストはネットワーク・アドレスのある範囲と関連づけ
られている、ネットワークの一部を少なくとも特定する
少なくとも１つのネットワーク指定子項目を含んでい
る。ブラウジング・コンピュータは操作員からのブラウ
ジング要求に応答して、ネットワークに関連したブラウ
ズ操作を開始する。ブラウズ操作中に、ブラウジング・
コンピュータはブラウジング制御リスト内のネットワー
ク指定子項目から、ネットワーク・アドレス範囲内のそ
れぞれのネットワーク・アドレスと関連づけられた複数
のブラウジング要求メッセージを生成し、ブラウジング
要求メッセージをネットワークで伝送する。ネットワー
ク・アドレスが伝送されたブラウジング要求メッセージ
内のネットワーク・アドレスと対応している、ネットワ
ーク内のリソースはそれぞれのブラウジング要求メッセ
ージを受信し、これに応答して、ブラウジング応答メッ
セージをブラウジング・コンピュータへ送信する。各ブ
ラウジング応答メッセージはブラウジング・コンピュー
タが操作員に対して表示することのできる、リソースの
名称またはその他のテキスト識別子などのブラウジング
情報を含んでいる。

【００１０】本発明ネットワーク・ブラウザ・システム
は多数の利点をもたらす。たとえば、本ネットワーク・
ブラウザ・システムは帯域幅を浪費するリソース広告メ
ッセージを必要とすることなく、ブラウジング・コンピ
ュータによる効率のよいブラウジングを可能とする。ブ
ラウジング要求メッセージおよびブラウジング応答メッ
セージが送信されるのが、操作員がブラウズを希望する
ときだけであるため、ブラウジングに必要とされるネッ
トワーク・メッセージ・トラフィックは大幅に少なくな
り、ネットワークに接続されるコンピュータ・システム
およびその他のリソースの数に対応して増加させる必要
がない。さらに、ブラウジングを制御するためにブラウ
ジング制御リストを使用することにより、特定の操作員
により、あるいはネットワークの特定の部分からブラウ
ズされる可能性のあるリソースの規制が容易となる。ブ
ラウジング制御リストの更新が必要なのは、特定のネッ
トワーク、サブネット、サブサブネットなどが、特定の
ブラウジング制御リストを使用するコンピュータによっ
てブラウズされる可能性があるネットワーク、あるいは
ブラウジングが制限されるネットワークに追加される場
合だけである。これらの活動が生じるのが、たとえば通
常コンピュータ・システムのワークグループ・リストな
どの変更を必要とするコンピュータ・システムまたはそ
の他のリソースの追加または除去よりも頻度が少ないと
考えられるため、ブラウジング制御リストはこのような
ワークグループ・リストよりも保守が容易となる。

【００１１】本発明は首記の特許請求の範囲により示さ
れるものである。本発明の上記およびその他の特徴は、
添付図面に関連して行われる以下の説明を参照すること
によってよりよく理解されよう。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は本発明にしたがって構成さ
れたネットワーク・ブラウジング・システムを含んでい
るコンピュータ・ネットワーク１０を示す。図１を参照
すると、ネットワーク１０は、通信リンク１３によって
相互接続された複数個のコンピュータ１１（１）ないし
１１（Ｎ）（総括的に参照符号１１（ｎ）で特定する）
および１２を含んでいる。周知のように、コンピュータ
１１（ｎ）と１２は周知のプログラム内蔵式コンピュー
タ・アーキテクチャのものである。コンピュータ１１
（ｎ）のうち少なくとも数台はパーソナル・コンピュー
タないしコンピュータ・ワークステーションの形態のも
のであり、各々がシステム装置、ビデオ表示装置および
キーボードやマウスなどの操作員入力装置を含んでい
る。コンピュータ１２もシステム装置を含んでおり、ま
たビデオ表示装置および操作員入力装置を含んでいるこ
とができる。システム装置は一般に、処理装置、メモリ
およびディスクおよび／またはテープ記憶要素などの大
容量記憶装置ならびにその他の要素（個別に図示せず）
を含んでおり、またそれぞれのコンピュータ・システム
１１（ｎ）およびサーバ・コンピュータ１２を通信リン
ク１３とインタフェースするネットワーク・インタフェ
ース要素を含んでいる。ビデオ表示装置により、コンピ
ュータが処理済みのデータや処理状況をユーザに表示す
ることが可能となり、また入力装置により、ユーザがデ
ータを入力したり、コンピュータによる処理を制御する
ことが可能となる。コンピュータ１１（ｎ）および１２
はそれぞれのネットワーク・インタフェース装置を介し
て、通信リンク１３上で情報をメッセージの形で互いに
転送する。ネットワーク１０内でクライアント・コンピ
ュータ１１（ｎ）およびサーバ・コンピュータ１２を相
互接続している通信リンク１３は、周知の通り、情報を
表す信号をコンピュータ１１（ｎ）および１２の間で搬
送するワイヤ、光ファイバ、あるいはその他の媒体であ
る。

【００１３】実施の形態の１つにおいて、ネットワーク
１０は「クライアント・サーバ」構成で編成されてお
り、少なくとも１台のコンピュータ、すなわちコンピュ
ータ１２はサーバとして動作し、他のコンピュータ１１
（ｎ）はクライアントとして動作する。通常、サーバは
大容量の記憶装置を含んでおり、クライアント・コンピ
ュータが通信リンク１３によって検索して、それぞれの
処理操作に利用することのできるプログラムおよびデー
タのコピーを格納することができる。適時、クライアン
ト・コンピュータ・システム１１（ｎ）もサーバ・コン
ピュータ１２にデータを格納することができ、このデー
タをこのデータを格納したクライアント・コンピュータ
またはその他のクライアント・コンピュータが検索し
て、それぞれの処理操作に使用することができる。サー
バ・コンピュータは一般に、クライアント・コンピュー
タ１１（ｎ）と同様なものであって、システム装置、ビ
デオ表示装置、および操作員入力装置を含んでいること
ができ、また操作員がクライアント・コンピュータと同
様な態様でデータ処理操作を行うために使用できるもの
である。あるいは、少なくとも数台のサーバ・コンピュ
ータは処理要素、メモリ要素、大容量記憶要素およびネ
ットワーク・インタフェース要素だけを含んでいて、ク
ライアント・コンピュータからの検索または格納要求を
受信および処理し、クライアント・コンピュータに対す
る応答を生成するものであってもよい。

【００１４】実施の形態の特定な１つにおいて、サーバ
・コンピュータ１２はＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏ
ｗｓ−ＮＴオペレーティング・システム・プログラムを
使用しており、コンピュータ１１（ｎ）は一般にＭｉｃ
ｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ^TMオペレーティング・シ
ステム・プログラム（「Ｗｉｎｄｏｗｓ」）を使用して
いるが、その代わりにＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏ
ｗｓ−ＮＴオペレーティング・システムを使用していて
もかまわない。ＷｉｎｄｏｗｓおよびＭｉｃｒｏｓｏｆ
ｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ−ＮＴはコンピュータ１１（ｎ）に
関連した、コンピュータの起動時または再初期化時のそ
の初期化を含むさまざまな周知のオペレーティング・シ
ステム・サービスを提供する。さらに、Ｗｉｎｄｏｗｓ
はコンピュータによって処理されるアプリケーション・
プログラムに対して、グラフィカル・ユーザ・インタフ
ェース（「ＧＵＩ」）を含むさまざまな周知のオペレー
ティング・システム・サービスを提供する。

【００１５】ネットワーク１０を各々がネットワーク１
０と同様に構成され、編成されている複数の他のネット
ワーク（図示せず）に接続することもできる。ネットワ
ーク１０を含む各ネットワークを、説明上「サブネッ
ト」、「サブサブネット」などと呼ぶセクション、サブ
セクションなどという複数のレベルからなる階層に分割
することができる。各コンピュータ・システム１１
（ｎ）およびサーバ・コンピュータ１２はネットワーク
の分割階層を反映するように構成されたネットワーク・
アドレスによって識別される。たとえば、各コンピュー
タ・システムのネットワーク・アドレスは階層内の特定
のネットワーク、サブネット、サブサブネットなどを識
別する一連の１つまたは複数の高位部分と、低位部分と
を含んでいる。低位部分は低位のサブネットにある特定
のコンピュータ・システム１１（ｎ）やサーバ・コンピ
ュータ１２の識別を行う。それ故、各コンピュータ・シ
ステムのネットワーク・アドレスは次の構造を有してい
る。

【数１】 ただし、

【数２】 はネットワーク（ネットワーク階層内の「Ｎ番目」のレ
ベルに対応する）を識別する一連の「Ｂ_N」アドレス・
ビットに対応しており、

【数３】 はサブネット（ネットワーク階層内の「Ｎ−１番目」の
レベルに対応する）を識別する一連の「Ｂ_N-1」アドレ
ス・ビットに対応しており、

【数４】 はネットワーク階層内で最低位のサブネットにある特定
のコンピュータ・システム１１（ｎ）またはサーバ・コ
ンピュータ１２を識別する一連の「Ｂ₀」アドレス・ビ
ットに対応しており、縦線「｜」は連続した一連のアド
レス・ビットが連結されて、単一のアドレスとなること
を示している。階層内の各レベルは所定の数値、すなわ
ち所定数のアドレス・ビットと関連づけられている。通
信リンク１３に接続された各コンピュータは通信リンク
１３上でメッセージを伝送することによって、通信リン
クに接続された他のコンピュータに情報を転送すること
ができる。各メッセージはネットワーク、サブネット、
サブサブネットなどのアドレス、ならびにメッセージを
受信する特定のコンピュータ・システム１１（ｎ）また
はこれに接続されたサーバ・コンピュータ１２のアドレ
スを収めているアドレス部分を含んでいる。

【００１６】本発明はネットワーク１０に接続されたコ
ンピュータ・システム１１（ｎ）などのディジタル・コ
ンピュータがネットワークを効率よく「ブラウズ」でき
るようにして、たとえば、ネットワークに接続されてお
り、コンピュータ・システム１１（ｎ）に利用できる他
のコンピュータ・システム１１（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）お
よび各種の他のリソースをそれぞれの操作員が効率よく
特定できるようにするネットワーク・ブラウザ・システ
ムを提供する。本明細書で説明する実施の形態におい
て、ネットワーク・ブラウザ・システムは他の利用可能
なコンピュータの識別記号を判定することに加えて、上
述のＰｒｏｖｉｎｏ他の米国特許願に記載されている自
動マウント構成によって自動マウントすることのでき
る、コンピュータ・システム１１（ｎ）に利用可能な遠
隔ファイル・システムの識別記号も判定する。プリン
タ、各種の遠隔通信システムとのインタフェースなどの
ような他のリソースも、本明細書記載のネットワーク・
ブラウザ・システムのような態様でブラウズできること
が理解されよう。ネットワーク・ブラウザ・システムは
操作員が選択した操作を実行するのに使用できる他のコ
ンピュータ・システム１１（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）および
各種の他のリソースを特定する表示リストを、グラフィ
カルおよびテキスト形式又はそのいずれか一つで提供す
る。たとえば、ブラウズ表示リストを使用すると、操作
員はコンピュータ・システム１１（ｎ）による処理のた
めに情報がダウンロードされる、あるいは記憶、印刷な
どのために情報がアップロードされる特定のコンピュー
タ１１（ｎ’）またはリソースを選択することができ
る。

【００１７】ネットワーク・ブラウザ・システムに関連
して、ブラウズ操作を実行することのできる各コンピュ
ータは、ブラウジング制御リストと関連づけられてい
る。そのリストは、図３に関連して以下で詳細に説明す
る、コンピュータがブラウズすることを認められている
ネットワーク、サブネット、サブサブネットなど（以下
まとめて「ネットワークおよび／またはその一部）とい
う）を特定し、かつこのようなネットワークおよび／ま
たはその一部の各々に対して、ネットワーク、サブネッ
ト、サブサブネットなどにあるそれぞれのコンピュータ
のアドレスの高位部分を提供する。ネットワークおよび
／またはその一部にある各コンピュータ・システム１１
（ｎ）、およびコンピュータ・システム１１（ｎ）にロ
グオンして、操作することのできる操作員は別のブラウ
ジング制御リストを有していてもよいし、あるいはネッ
トワークおよび／またはその一部の全体に対して単一の
ブラウジング制御リストを設けてもよい。

【００１８】特定のコンピュータ・システム１１（ｎ）
の操作員がネットワークをブラウズしようとした場合、
ネットワーク・ブラウジング・システムはコンピュータ
・システムのブラウジング制御リストを検索し、かつブ
ラウジング制御リストに含まれている高位アドレス部分
を使用して、特定の低位部分内で使用される可能性のあ
るすべてのアドレスを生成する。すなわち、各々が上述
した構造

【数５】 を有する低位アドレス部分を有している各高位アドレス
部分に対し、コンピュータ・システム１１（ｎ）は低位
部分の「Ｂ₀」アドレス・ビットの各種の組合せのすべ
てを有している一連のアドレスを生成する。これらのア
ドレスは高位アドレス部分が特定したネットワークおよ
び／またはその一部に接続された個々のコンピュータ・
システムおよびその他のリソースを特定することができ
る。アドレス部分のいくつかの組合せがブロードキャス
トでの使用などの所定の機能を有している場合には、コ
ンピュータ・システム１１（ｎ）はこれらの組合せを無
視することができる。このようにして生成されたアドレ
スの各々に対して、ブラウズを行うコンピュータはメッ
セージのアドレス部分におけるそれぞれのアドレスを含
む伝送用のメッセージを生成し、このメッセージを通信
リンク上で伝送する。

【００１９】ネットワーク上で利用でき（すなわち、ネ
ットワークに接続されており、現在動作している）、メ
ッセージのものと１対１で対応しているアドレスを有し
ている各コンピュータ・システム１１（ｎ’）（ｎ’≠
ｎ）（「ブラウズ対象」コンピュータ）は、コンピュー
タ・システム１１（ｎ）が伝送したメッセージを受信
し、応答メッセージを生成したコンピュータによって与
えられる特定のリソースに関する情報を含んでいる応答
メッセージを与える。ブラウジング・コンピュータ・シ
ステム１１（ｎ）はブラウズ対象コンピュータ・システ
ム１１（ｎ’）からの応答メッセージを受信しない場合
には、どのコンピュータにもそのようなアドレスがない
と判定することができる。ブラウジング・コンピュータ
・システム１１（ｎ）はコンピュータ・システム１１
（ｎ’）から受信したブラウズ情報をそのまま表示する
ことができるし、あるいは、所定の時間内に受信した応
答メッセージからブラウズ情報を組み立て、その期間
中、またはその期間の終了時に定期的に組み立てたブラ
ウズ情報を操作員に対して表示することもできる。

【００２０】本発明にしたがって構成されたネットワー
ク・ブラウザ・システムを、図２および図４に関連して
詳細に説明する。図２はネットワーク・ブラウザ・シス
テムが組み込まれたコンピュータ、図ではコンピュータ
１１（ｎ）の１つと、ネットワーク・ブラウザ・システ
ムが使用する各種のデータ構造を格納するサーバ・コン
ピュータ１２の機能ブロック図を示す。図３はネットワ
ーク・ブラウザ・システムが使用する各種のデータ構造
を示し、図４−７はネットワーク・ブラウザ・システム
が行う動作を説明する流れ図を示す。

【００２１】まず、図２を参照すると、ネットワーク・
ブラウザ・システムは、ユーザ・インタフェース・モジ
ュール２１からのブラウジング要求を受信するブラウザ
制御モジュール２０を含んでいる。ユーザ・インタフェ
ース・モジュール２１は、たとえば、操作員に情報を表
示するビデオ表示装置などの周知のユーザ・インタフェ
ース要素と、操作員が情報をコンピュータ・システム１
１（ｎ）に入力することのできるキーボードおよび／ま
たはマウスとを含んでいる。ブラウジングに関連して、
ユーザ・インタフェース・モジュール２１は、たとえ
ば、操作員がキーボードまたはマウスを使用して作動さ
せ、ブラウズ操作を開始する「ブラウズ」押しボタン
（図示せず）を表示することができる。ブラウズ押しボ
タンの作動に応答して、ブラウザ制御モジュール２０が
ブラウズ操作を制御できるようになる。

【００２２】ブラウザ制御モジュール２０に加えて、Ｗ
ｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２、ネット
ワーク・ファイル・システム・クライアント・モジュー
ル２３およびネットワーク・インタフェース・モジュー
ル２４を含む、コンピュータ・システム１１（ｎ）のい
くつかの他の要素も、ブラウズ操作に使用される。ネッ
トワーク・インタフェース・モジュール２４は、特に、
通信リンク１３上にメッセージを伝送し、かつこれから
メッセージを受信する際に、コンピュータ・システム１
１（ｎ）を通信リンク１３とインタフェースさせる。ネ
ットワーク・インタフェース・モジュール２４は、たと
えばＷｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２お
よびネットワーク・ファイル・システム・クライアント
・モジュール２３から受信したメッセージを通信リンク
１３上へ伝送する。さらに、ネットワーク・インタフェ
ース・モジュール２４は、通信リンク１３上で受信した
それぞれのメッセージ内の情報を、Ｗｉｎｄｏｗｓオペ
レーティング・システム２２およびネットワーク・ファ
イル・システム・クライアント・モジュール２３に与え
る。Ｗｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２は
一般に、通信リンク１３上でメッセージに入れて伝送す
べき情報を、アプリケーション・プログラム（図示せ
ず）やブラウズ制御モジュール２０から受信し、また一
般に、通信リンク１３上のメッセージで受信した情報を
アプリケーション・プログラムやブラウザ制御モジュー
ル２０に与える。ネットワーク・ファイル・システム・
サービスが使用されている場合には、Ｗｉｎｄｏｗｓオ
ペレーティング・システム２２はこのようなサービスに
関連してネットワーク・ファイル・システム・クライア
ント・モジュールを使用する。

【００２３】ネットワーク・ファイル・システム・クラ
イアント・モジュール２３は、ブラウザ制御モジュール
２０にブラウジング制御情報を与えるネットワーク・ブ
ラウジング・システムを限定的に参照して、ネットワー
ク通信リンク１４上でのいくつかのメッセージ転送を処
理する。図３に関連して以下で説明するように、ブラウ
ジング制御情報は、図３で参照番号３０によって特定さ
れているブラウジング制御リストに維持されている。こ
のリストはコンピュータ・システム１１（ｎ）がブラウ
ズできるネットワークおよび／またはその一部に対する
上位アドレス情報を含んでおり、またネットワーク内の
他のリソースをブラウズする際に使用される情報を含ん
でいる。ネットワーク・ファイル・システム・クライア
ント・モジュール２３が、ブラウジング制御情報を有し
ていないとき、ブラウザ制御モジュール２０からブラウ
ジング制御情報に関する要求を受信したときに、ネット
ワーク・ファイル・システム・クライアント・モジュー
ル２３は、ブラウジング制御情報をサーバ・コンピュー
タ１２から検索するために、ネットワーク・インタフェ
ース・モジュール２４にサーバ・コンピュータ１２との
通信を始めさせることができる。

【００２４】実施の形態の１つにおいて、ブラウジング
制御情報はサーバ・コンピュータ１２のネットワーク・
ファイル・システムのファイル、詳細にいえば、ブラウ
ジング制御データ構造記憶部２５に格納される。サーバ
・コンピュータ１２はさらにネットワーク・インタフェ
ース２６とサーバ制御部２７を含んでおり、これらによ
りサーバ・コンピュータは通信リンク１３上で他のコン
ピュータからのブラウジング制御情報検索要求メッセー
ジを受信し、ブラウジング制御データ構造記憶部２５か
らブラウジング制御情報を検索し、要求されたブラウジ
ング制御情報をコンピュータ・システム１１（ｎ）へ伝
送するための１つまたは複数のメッセージを生成するこ
とが可能となる。ネットワーク・インタフェース・モジ
ュール２４は、サーバ・コンピュータ１２からメッセー
ジを受信し、ブラウジング制御情報をネットワーク・フ
ァイル・システム・クライアント・モジュール２３に与
える。ネットワーク・ファイル・システム・クライアン
ト・モジュール２３はネットワーク・インタフェース２
４からブラウジング制御情報を受信した後、その情報を
Ｗｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２を介し
てブラウザ制御モジュール２０に与えることができる。

【００２５】すでに述べたように、ブラウジング制御リ
スト３０に維持されているブラウジング制御情報は、ネ
ットワークおよび／またはその一部のコンピュータ・シ
ステム１１（ｎ）によってブラウズされる高位アドレス
情報を含んでいる。また、制御情報はネットワーク内の
他のリソースをブラウズする際に使用される他のアドレ
ス指定情報を含んでいてもよい。ブラウザ制御モジュー
ル２０はブラウジング制御リスト２０からのアドレス指
定情報を使用するものであって、ブラウジング制御情報
によって特定されたネットワーク・サブネットの各々に
対して考えられるすべてのアドレスを用いてメッセージ
を生成し、これらのメッセージをＷｉｎｄｏｏｗｓオペ
レーティング・システム２２に与え、ネットワーク・イ
ンタフェース・モジュール２４によって伝送する。ブラ
ウジング制御情報で特定されたネットワークおよび／ま
たはその一部で利用可能であり、メッセージの１つを受
信した各コンピュータ・システム１１（ｎ’）（ｎ’≠
ｎ）またはその他のリソースがブラウズ応答メッセージ
を与える。

【００２６】コンピュータ・システム１１（ｎ）、特に
ネットワーク・インタフェース・モジュール２４がブラ
ウズ応答メッセージを受信し、これに含まれているブラ
ウズ情報をＷｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム
２２に与え、オペレーティング・システム２２は、次い
でブラウズ情報をブラウザ制御モジュール２０に与え
る。応答コンピュータおよびその他のリソースによって
与えられるブラウズ情報は、応答コンピュータ・システ
ムまたは他のリソースのネットワーク・アドレスととも
に、ブラウザ制御モジュール２０が操作員に対してブラ
ウジング表示リスト２９で表示するためにユーザ・イン
タフェース・モジュール２１に与えることのできる、コ
ンピュータ名やリソース名などの情報をテキスト形式で
含んでいることが好ましい。他の各ブラウジング応答情
報を特定のコンピュータまたはリソース名に関して受信
すると、その名前がブラウジング表示リスト２９に追加
される。図２に示すように、ブラウジング表示リスト２
９は縦線を有しており、この縦線からはそれぞれのコン
ピュータ・システム名「ＣＯＭＰ Ａ」ないし「ＣＯＭ
Ｐ Ｎ」（総括的に、記号「ＣＯＭＰ ｎ」で示す）と
関連づけられた垂直に配列された一連の水平線が延びて
いる。さらに、他のリソースもブラウジング表示リスト
２９で特定されている。それらの例として、図２では、
遠隔ファイル・システムの自動マウント可能部分を含ん
でいるディレクトリ「ＤＩＲ Ａ」ないし「ＤＩＲ
Ｍ」（総括的に、記号「ＤＩＲ ｍ」で示す）、および
ディレクトリＤＩＲ Ａによって特定される遠隔ファイ
ル・システムの自動マウント可能部分を含んでいるサブ
ディレクトリ「ＳＵＢＤＩＲ １」ないし「ＳＵＢＤＩ
ＲＳ」（総括的に、記号「ＳＵＢＤＩＲ ｓ」で示す）
が示されている。

【００２７】コンピュータ・システム１１（ｎ）はブラ
ウジング表示リスト２９のブラウズ情報を継続的に更新
でき、またリストはユーザ・インタフェース・モジュー
ル２１によって表示されることが理解されよう。それ
故、ブラウジング表示リスト２９が表示されている場合
に、たとえば、ブラウジング応答メッセージをコンピュ
ータ・システム１１（ｎ）が他のコンピュータ・システ
ム１１（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）から受信すると、ブラウザ
制御モジュール２０は、ブラウジング応答メッセージか
らのブラウズ情報をリスト２９に追加することが可能と
なる。同様に、ブラウザ制御モジュール２０が、たとえ
ばある選択した期間に、その期間内でなされた操作員か
らの要求に応じて表示するためにブラウズ情報をバッフ
ァし、もし操作員がユーザ・インタフェース・モジュー
ル２１にリスト２９の表示を終了させた後に、メッセー
ジを受信したならば、ブラウズ情報はバッファされた情
報に追加される。

【００２８】コンピュータはネットワークで利用可能な
他のタイプのリソースのブラウジングに関連した操作も
行う。図示の遠隔ファイル・システム・リソースのブラ
ウジングを参照すると、ブラウジング制御リストはディ
レクトリをポイントし、コンピュータ・システム１１
（ｎ）に利用可能な、ディレクトリ名およびサブディレ
クトリ名、ならびにコンピュータ・システム１１（ｎ）
がマウントできる遠隔ファイル・システムに対するポイ
ンタを含むマウント・ポイント情報をポイントする。マ
ウント・ポイント情報を使用すると、ブラウザ制御モジ
ュール２０からの遠隔ファイル・システム・ブラウジン
グ要求に応答して、ネットワーク・ファイル・システム
・クライアント・モジュール２３は自動マウント・モジ
ュール２８が同一のネットワークまたはサブネットに接
続されている他のコンピュータ・システムまたはサーバ
・コンピュータ１２、あるいは異なるサブネットまたは
ネットワークに接続されている他のコンピュータ・シス
テムまたはサーバ・コンピュータ１２によって維持され
ている遠隔ファイル・システムの自動マウント操作を開
始できるようにすることができる。実施の形態の１つに
おいて、自動マウント操作は上述のＰｒｏｖｉｎｏ他の
特許願に記載されているものと同様な態様で行われる。

【００２９】ブラウズ操作に関連してコンピュータ・シ
ステム１１（ｎ）が行う操作を、図４−７の流れ図に関
連して説明する。図４へ進む前に、本発明にしたがって
構成されたネットワーク・ブラウジング・システムに関
連して使用されるブラウジング制御リスト３０に収めら
れている情報の詳細を説明すると、理解に役立つであろ
う。図３はネットワーク・ブラウジング・システムの実
施の形態の１つで使用されるブラウジング制御リストを
示す。図３を参照すると参照符号３０によって特定され
るブラウジング制御リスト３０は、複数のブラウズ・ネ
ットワーク指定項目３１（１）ないし３１（Ｘ）（総括
的に、参照符号３１（ｘ）で示す）を含んでいる。さら
に、コンピュータ・システム１１（ｎ）が他のタイプの
リソースをブラウズできる場合、ブラウジング制御リス
ト３０は１つまたは複数の「他のリソース」指定項目を
含んでいる。「他のリソース」が１つまたは複数の自動
マウント可能遠隔ファイル・システムを含んでいる特定
の実施の形態において、ブラウジング制御リスト３０は
自動マウント・マスタ・マップ識別子項目３２も含んで
いる。

【００３０】各ブラウズ・ネットワーク指定項目３１
（ｘ）は、ブラウジング制御リスト３０を使用している
特定のコンピュータ・システム１１（ｎ）がブラウズす
ることを認められているネットワークおよびサブネッ
ト、サブサブネットなどを特定する。ブラウズ・ネット
ワーク指定項目３１（ｘ）は、ネットワーク識別子フィ
ールド４０、および１つまたは複数のサブネット修飾子
フィールド４１（１）ないし４１（Ｍ）（総括的に、参
照符号４１（ｍ）で示す）を含む複数のフィールドを備
えている。各サブネット修飾子フィールド４１（ｍ）は
フィールド４２などのサブネット排除フィールドと、１
つまたは複数のサブサブネット包含フィールド４３
（１）ないし４３（Ｉ）（総括的に、参照符号４３
（ｉ）で示す）を備えている。各種のフィールド４０、
４１（ｍ）、４２および４３（ｉ）は総括的に次のもの
を特定する。

【００３１】（ｉ）ネットワーク・アドレス指定階層の
高いレベルにおける、ネットワーク識別子フィールド４
０内のネットワーク指定子によって識別される特定のネ
ットワークであって、コンピュータ・システム１１
（ｎ）がブラウズすることを認められている特定のネッ
トワーク。

【００３２】（ii）ネットワーク・アドレス指定階層の
第２のレベルにおける、サブネット修飾子フィールド４
１（ｍ）のそれぞれのサブネット排除フィールド４２内
のサブネット識別子によって識別される特定のサブネッ
トであって、サブネットの少なくとも一部がコンピュー
タ・システム１１（ｎ）によるブラウジングから排除さ
れる特定のサブネット。

【００３３】（iii)ネットワーク・アドレス指定階層の
第３のレベルにおける、それぞれのサブネット排除フィ
ールド４２内で識別されたサブネットの各サブネット修
飾子フィールド４１（ｍ）のそれぞれのサブサブネット
包含フィールド４３（ｉ）のサブサブネット識別子によ
って識別される特定のサブサブネットであって、コンピ
ュータ・システム１１（ｎ）がブラウズすることを認め
られている特定のサブサブネット。

【００３４】それ故、各項目３１（ｘ）のフィールド４
０、４１（ｍ）、４２および４３（ｉ）は（ｉ）少なく
ともある程度のブラウジングが認められている特定のネ
ットワーク、（ii）少なくともある程度のブラウジング
が排除されるネットワークの特定のサブネット、および
（iii)ブラウジングが認められているそれぞれのサブネ
ットの特定のサブサブネットを識別するネストされた階
層を形成する。連続したネスト・レベルに対するブラウ
ジング包含／排除階層を、ブラウジング制御リスト３０
内の他のフィールド（図示せず）によって定義できるこ
とが理解されよう。

【００３５】自動マウント・マスタ・マップ・ファイル
識別子フィールド３２は図３において参照符号５０によ
って示されている自動マウント・マスタ・マップを含ん
でいるファイルへのポインタを含んでいる。自動マウン
ト・マスタ・マップは自動マウントでき、コンピュータ
・システム１１（ｎ）によってアクセスできる各種のフ
ァイル・システムを特定する情報を含んでいる。図３に
示すように、自動マウント・マスタ・マップ５０は１つ
または複数の項目５１（１）ないし５１（Ｎ）（総括的
に、参照符号５１（ｎ）で示す）を含んでおり、これら
の項目の各々は仮想論理記憶装置に関連づけられたファ
イル・システム内の高位ディレクトリと関連づけられて
いる。各項目５１（ｎ）はディレクトリ名フィールド５
２（ｎ）、自動マウント・サブディレクトリ名フィール
ド５３（ｎ）、およびオプション・フィールド５４
（ｎ）を含めた多数のフィールドを含んでいる。ディレ
クトリ名フィールド５２（ｎ）はディレクトリ・ツリー
の最上位ディレクトリの名前として使用されるディレク
トリ名を含んでいる。最上位ディレクトリの下のサブデ
ィレクトリは、特定のサブディレクトリを形成する遠隔
ファイル・システムまたはその一部に対するポインタと
ともに、参照符号６０で示されている、以下で説明する
自動マウント・サブディレクトリ・マップ・ファイル内
で特定される。自動マウント・サブディレクトリ名フィ
ールド５３（ｎ）は、フィールド内で特定されるディレ
クトリと関連づけられるべきものである自動マウント・
サブディレクトリ・マップ・ファイル６０を特定する。
オプション・フィールド５４（ｎ）はファイル・システ
ムを読取り、書込みまたは両方を行えるものであるかど
うか、ファイルをロックできるのかどうか、マウント・
タイムアウト値、マウント試行再試行値などを含む、遠
隔ファイル・システムのマウンティングおよびファイル
のアクセスを制御する多数のオプションのパラメータの
値を含んでいる。

【００３６】上述のように、自動マウント・サブディレ
クトリ・マップ・ファイル６０は最上位ディレクトリの
下のファイル・システムの構成要素を特定する。本発明
の態様の１つによれば、自動マウント・サブディレクト
リ・マップ・ファイル６０はサブディレクトリ識別子を
含み、あるいは遠隔コンピュータ・システム１１
（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）またはサーバ・コンピュータ１２
に対する明示識別子およびこれについてのパスを含むこ
とができる。自動マウント・サブディレクトリ・マップ
・ファイル６０が遠隔コンピュータ・システム１１
（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）または、サーバ・コンピュータ１
２に対する明示識別子およびこれについてのパスを含ん
でいれば、これをポイントする自動マウント・マスタ・
マップ５０の項目５１（ｎ）のオプション・フィールド
５４（ｎ）内の適切な識別記号によって識別する。特定
の実施の形態の１つにおいては、オプション「ＨＯＳ
Ｔ」がこのようなマップ６０を特定するために使用され
る。各サブディレクトリに対する、サブディレクトリ名
を含んでいる自動マウント・サブディレクトリ・マップ
・ファイル６０に関して、それぞれのサブディレクトリ
を形成する遠隔ファイル・システムまたはその一部に対
するポインタが設けられている。

【００３７】自動マウント・サブディレクトリ・マップ
・ファイル６０は多数の項目６１（１）ないし６１
（Ｍ）（総括的に、参照符号６１（ｍ）で示す）を含ん
でおり、これらの項目の各々は自動マウント・サブディ
レクトリ名フィールド５３（ｎ）が自動マウント・サブ
ディレクトリ・マップ６０をポイントしている、最上位
ディレクトリの下のサブディレクトリと関連づけられて
いる。各項目６１（ｍ）は２つのフィールド、すなわち
サブディレクトリ名フィールド６２（ｍ）と遠隔ファイ
ル・システム・ポインタ・フィールド６３（ｍ）を含ん
でいる。サブディレクトリ名フィールド６２（ｍ）は最
上位ディレクトリの下のサブディレクトリ、あるいは遠
隔コンピュータ・システム１１（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）ま
たはサーバ・コンピュータ１２、ならびにこれに対する
パスの明示識別子を特定するサブディレクトリ名を含ん
でいる。次いで、遠隔ファイル・システム・ポインタ・
フィールド６３（ｍ）は、サブディレクトリ名フィール
ド６２（ｍ）で特定されたサブディレクトリに対してマ
ウントされる遠隔ファイル・システムまたはその一部
（参照符号６４で示される）に対するポインタを含んで
いる。それ故、遠隔ファイル・システム・ポインタ・フ
ィールド６３（ｍ）は、たとえば、名前またはネットワ
ーク・アドレスなどの遠隔コンピュータ・システム１１
（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）またはサーバ・コンピュータ１２
の識別子を含んでいる。自動マウント・マスタ・マップ
・ファイル５０によってポイントされる自動マウント・
サブディレクトリ・マップ・ファイル６０は、仮想論理
記憶装置に対してマウント・ポイントを効率よく定義す
る。すなわち、自動マウント・サブディレクトリ・マッ
プ・ファイル６０は、自動マウント・マスタ・マップ・
ファイル５０で特定されたそれぞれのディレクトリの下
の各種のサブディレクトリを定義し、かつこれらのマウ
ント・ポイントにマウントされたコンピュータ・システ
ム１１（ｎ）のファイル・システムの一部を備えている
遠隔ファイル・システムの特定の要素を特定する。

【００３８】これを背景として、ネットワーク・ブラウ
ジング・システムが行う操作の詳細を、図４−７に関し
て説明する。図を参照すると、特定のコンピュータ・シ
ステム１１（ｎ）の操作員がネットワーク・ブラウズ操
作を行おうとする場合、操作員はブラウザ制御モジュー
ル２０が周知の態様でネットワーク・ブラウズ操作を開
始できるようにする（ステップ１００）。これに応じ
て、ブラウザ制御モジュール２０はまず、コンピュータ
のブラウジング制御リスト３０をサーバ・コンピュータ
１２から検索するのかどうかを判定することもできる
（ステップ１０１）。ブラウザ制御モジュール２０は、
たとえば、ブラウズ操作を行うたびにサーバ・コンピュ
ータ１２からのブラウジング制御リスト３０の検索を開
始し、この場合ブラウズ操作中にこれが使用しているブ
ラウジング制御リスト３０が現行のものとされる。しか
しながら、ブラウジング制御リスト３０を検索するのに
必要な時間によっては、このことがネットワーク・ブラ
ウズ操作の完了を遅らせることもある。一方、ブラウジ
ング制御リスト３０がきわめて頻繁に変化することがな
いと思われるため、ブラウザ制御モジュール２０はネッ
トワーク・ブラウズ操作中にブラウジング制御リスト３
０を検索した後、当初のネットワーク・ブラウズ操作後
の少なくともある期間中の後続するネットワーク・ブラ
ウズ操作に関連して使用するために、ブラウジング制御
リスト３０をバッファする。これはブラウジング制御リ
スト３０を検索した後のネットワーク・ブラウズ操作後
に行われる少なくともこれらの操作に対するネットワー
クブラウズ操作を完了するのに必要な時間を短縮するこ
とができる。

【００３９】いずれの場合にも、ブラウザ制御モジュー
ル２０のステップ１０１での判断が肯定であった場合に
は、Ｗｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２を
介して、ネットワーク・ファイル・システム・クライア
ント・モジュール２３がネットワーク・インタフェース
２４によって検索操作を開始できるようにして、コンピ
ュータのブラウジング制御リスト３０をサーバ・コンピ
ュータ１２から、詳細にいえば、ブラウジング制御デー
タ構造記憶部２５から検索する（ステップ１０２）。ブ
ラウジング制御リスト３０がネットワーク・ファイル・
システム・クライアント・モジュール２３に与えられた
後（ステップ１０３）、ネットワーク・ファイル・シス
テム・クライアント・モジュール２３はブラウジング制
御リスト３０をブラウザ制御モジュール２０に与える
（ステップ１０４）。

【００４０】ステップ１０４に引き続き、あるいはステ
ップ１０１に引き続き、ブラウザ制御モジュール２０の
このステップでの判断が否定であった場合には、ブラウ
ザ制御モジュール２０は検索またはキャッシュしたブラ
ウジング制御リスト３０からのブラウザ・ネットワーク
指定項目３１（ｘ）の内容を使用して、コンピュータ・
システム１１（ｎ）によってブラウズできるとブラウジ
ング制御リストが示しているネットワーク、サブネッ
ト、サブサブネットなどのネットワーク・アドレスを生
成する（ステップ１１０）。アドレスを生成するに当た
り、コンピュータ・システム１１（ｎ）によってブラウ
ズできるネットワーク、サブネット、サブサブネットな
どに対して、ブラウザ制御モジュール２０はブラウズ・
ネットワーク指定項目３１（ｘ）によって定義されたア
ドレス情報に付加される完全なシーケンスの低位ローカ
ル・アドレス値を生成して、完全なアドレスを生成す
る。さらに、このようにして生成された完全なアドレス
に対して、ブラウザ制御モジュール２０は通信リンク１
３上で伝送されるブラウズ要求メッセージを生成する
（ステップ１１１）。ブラウザ制御モジュール２０はス
テップ１１１で生成されたブラウズ要求メッセージを、
Ｗｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２を介し
てネットワーク・インタフェース２４に与え（ステップ
１１２）、そのインタフェースは次いでメッセージを通
信リンク１３で伝送する。

【００４１】その後、ブラウザ制御モジュール２０はス
テップ１１２で伝送されたブラウズ要求メッセージに応
答して他のコンピュータシステム１１（ｎ’）（ｎ’≠
ｎ）が伝送したブラウズ応答メッセージにおけるブラウ
ズ応答情報を待つ。詳細にいえば、ネットワーク・イン
タフェース２４はブラウズ応答メッセージを受信すると
（ステップ１２０）、ブラウズ応答メッセージからのブ
ラウズ応答情報をブラウザ制御モジュール２０に与える
（ステップ１２１）。上述したように、ブラウズ応答情
報はブラウズ応答メッセージを生成したコンピュータ・
システム１１（ｎ’）のネットワーク・アドレスに加え
て、コンピュータ・システム１１（ｎ’）のテキスト形
式の名前を含んでいる。ブラウザ制御モジュール２０
は、テキスト形式の名前をユーザ・インタフェース・モ
ジュール２１に与えて、表示する（ステップ１２２）。
さらに、ブラウザ制御モジュール２０は、ユーザ・イン
タフェース・モジュール２１によって表示されたコンピ
ュータ・システム１１（ｎ’）のテキスト形式の名前を
操作員が後で選択した場合に使用するために、テキスト
形式の名前とネットワーク・アドレスの間の対応関係を
バッファする（ステップ１２３）。ステップ１２０ない
し１２３はネットワーク・インタフェース２４が受信し
た各ブラウズ応答メッセージに対して繰り返される。

【００４２】さらに、ブラウザ制御モジュール２０は、
ブラウジング制御リスト３０の自動マウント・マスタ・
マップ識別子項目３２によってポイントされた自動マウ
ント・マスタ・マップ５０から得られたマウント・ポイ
ント情報と、自動マウント・マスタ・マップ５０によっ
てポイントされた自動マウント・サブディレクトリ・マ
ップ・ファイル６０があればこれとをユーザ・インタフ
ェース・モジュール２１に表示させるようにする。この
操作において、ブラウザ制御モジュール２０はＷｉｎｄ
ｏｗｓオペレーティング・システム２２を介して、ネッ
トワーク・ファイル・システム・クライアント・モジュ
ール２３がネットワーク・インタフェース２４を介して
検索操作を開始して、自動マウント・マスタ・マップ識
別子項目３２の内容によってポイントされたコンピュー
タの自動マウント・マスタ・マップ５０を検索できるよ
うにする（ステップ１３０）。自動マウント・マスタ・
マップ５０がネットワーク・ファイル・システム・クラ
イアント・モジュール２３に与えられた後（ステップ１
３１）、ネットワーク・ファイル・システム・クライア
ント・モジュール２３は、自動マウント・マスタ・マッ
プ５０をブラウザ制御モジュール２０に与える（ステッ
プ１３２）。ブラウザ制御モジュール２０は次いで、ユ
ーザ・インタフェース・モジュール２１が自動マウント
・マスタ・マップ５０のディレクトリ名フィールド５２
（ｎ）からのディレクトリ名をブラウズ表示に表示でき
るようにする（ステップ１３３）。

【００４３】コンピュータ・システム１１（ｎ）がステ
ップ１３０ないし１３３を行って、自動マウント・マス
タ・マップ５０を検索し、かつこれからディレクトリ名
をステップ１１０ないし１１２および１２０ないし１２
３に関連して上述した操作と同時に表示できることが理
解されよう。さらに、ブラウザ制御モジュール２０はユ
ーザ・インタフェース・モジュール２１がブラウズ情
報、すなわちブラウザ制御モジュール２０がそれぞれの
コンピュータ・システム名と自動マウント・マップ５０
を受信したときに、ステップ１２０ないし１２３におい
てそれぞれのコンピュータ・システム１１（ｎ’）
（ｎ’≠ｎ）から得られたコンピュータ・システム名、
および自動マウント・マスタ・マップ５０から得られた
ディレクトリ名を表示できるようにする。

【００４４】ユーザ・インタフェース・モジュール２１
がブラウジング表示リスト２９を表示した後、操作員は
ブラウジング表示リスト２９に列挙されている項目のい
ずれかを選択することができる。たとえば、操作員がブ
ラウジング表示リスト２１内のコンピュータ・システム
名「ＣＯＭＰ ｎ」を選択した場合、コンピュータ・シ
ステム１１（ｎ）のブラウザ制御モジュール２０は選択
したブラウジング情報をコンピュータ・システム１１
（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）から取得し、ブラウザ制御モジュ
ール２０はユーザ・インタフェース・モジュール２１が
これをブラウジング表示リスト２９に表示できるように
する。この操作において、ブラウザ制御モジュール２０
はＷｉｎｄｏｗｓオペレーティング・システム２２を介
して、ネットワーク・ファイル・システム・クライアン
ト・モジュール２３が通信リンク１３により、選択され
た名前と関連づけ得られているコンピュータ・システム
１１（ｎ’）（ｎ’≠ｎ）とのメッセージの交換を開始
できるようにして、コンピュータ・システム１１（ｎ）
に選択されたブラウジング情報を与えられるようにす
る。選択されたブラウジング情報は、たとえば、コンピ
ュータ・システム１１（ｎ）がネットワークによってア
クセスできるコンピュータ・システム１１（ｎ’）のフ
ァイル・システムの一部、コンピュータ・システム１１
（ｎ）がコンピュータ・システム１１（ｎ’）を介して
アクセスできるプリンタの識別記号などを含むさまざま
なタイプの情報のいずれであってもよい。ネットワーク
・ファイル・システム・クライアント・モジュール２３
は選択したブラウジング情報をコンピュータ・システム
１１（ｎ’）から受信すると、その情報をブラウザ制御
モジュール２０に与え、そのモジュールは次いでユーザ
・インタフェース・モジュール２１が選択したブラウジ
ング情報をブラウジング表示リスト２９に表示できるよ
うにする。

【００４５】さらに、操作員がブラウジング表示リスト
２９からディレクトリ名「ＤＩＲｍ」を選択した場合、
ブラウザ制御モジュール２０はサーバ・コンピュータ１
２から、選択したディレクトリ名に関連づけられたディ
レクトリの下にあるサブディレクトリの識別記号を取得
する。上述したように、ブラウジング表示リスト２９に
挙げられた自動マウント・マスタ・マップ５０で特定さ
れた各ディレクトリＤＩＲ ｍに対するサブディレクト
リ名は次いで、自動マウント・マスタ・マップ５０内の
ディレクトリの項目５１（ｎ）によってポイントされる
自動マウント・サブディレクトリ・マップ・ファイル６
０で特定される。操作員が選択したディレクトリが、上
述のように「ＨＯＳＴ」オプションに関連づけられてい
る自動マウント・マスタ・マップ５０の項目５１（ｎ）
と関連づけられている場合には、ブラウジング表示リス
ト２９に列挙されているサブディレクトリは、１つまた
は複数の遠隔コンピュータ・システムに対する識別子を
含んでいる。コンピュータ・システム１１（ｎ）に対す
る自動マウント・サブディレクトリ・マップ・ファイル
６０は、実施の形態の１つにおいて、サーバ・コンピュ
ータ１２に通常格納されている。

【００４６】したがって、選択した項目に対する、遠隔
コンピュータ・システムの識別子を含むサブディレクト
リの識別記号を得るために、ブラウザ制御モジュール２
０は選択されたディレクトリＤＩＲ ｍに対する自動マ
ウント・マスタ・マップ５０の項目５１（１）によって
ポイントされた自動マウント・サブディレクトリ・マッ
プ・ファイルに対するポインタを取得する。その後、ブ
ラウザ制御モジュール２０は、Ｗｉｎｄｏｗｓオペレー
ティング・システム２２を介して、ネットワーク・ファ
イル・システム・クライアント・モジュール２３がサー
バ・コンピュータ１２と通信リンク１３上でメッセージ
を交換できるようにして、サーバ・コンピュータがコン
ピュータ・システム１１（ｎ）に、ポインタによって特
定された自動マウント・サブディレクトリ・マップ・フ
ァイル６０を与えられるようにする。ネットワーク・フ
ァイル・システム・クライアント・モジュール２３はサ
ーバ・コンピュータ１２から自動マウント・サブディレ
クトリ・マップ・ファイル６０を受信すると、情報をブ
ラウザ制御モジュール２０に与える。そのモジュールは
次いで、ユーザ・インタフェース・モジュール２１がブ
ラウジング表示リスト２９にサブディレクトリ情報を表
示できるようにする。ディレクトリＤＩＲＡに対するサ
ブディレクトリ情報を説明のため、ブラウジング表示リ
スト２９に「ＳＵＢＤＩＲ １」．．．「ＳＵＢＤＩＲ
Ｓ」として示す。同様なサブディレクトリ情報を同様
な態様で他のディレクトリＤＩＲ Ｂ．．．ＤＩＲ Ｍ
に関して取得し、表示することができる。

【００４７】本発明によるネットワーク・ブラウジング
・システムは多数の利点をもたらす。たとえば、ネット
ワーク・ブラウジング・システムは帯域幅を無駄にする
リソース広告メッセージを必要とすることなく、ネット
ワーク１０に接続されたコンピュータ・システム１１
（ｎ）が効率よくブラウジングできるようにする。上述
したように、リソースに接続されている各コンピュータ
・システムおよびリソースがリソース広告メッセージを
定期的にブロードキャストする場合、コンピュータ・シ
ステムとリソースの数が増加すると、リソース広告メッ
セージに割り当てられるネットワーク帯域幅の量がこれ
に対応して増加する。本発明によるネットワーク・ブラ
ウジング・システムでは、メッセージが交換されるのが
操作員がブラウズしようとしたときだけであるから、ブ
ラウズに必要とされるネットワーク・メッセージのトラ
フィックが大幅に減少し、ネットワークに接続されるコ
ンピュータ・システムとそのほかのリソースの数に対応
して増加する必要がない。

【００４８】さらに、ブラウズを制御するためにブラウ
ジング制御リスト３０を使用すると、特定の操作員によ
って、あるいはネットワークの特定の部分からブラウズ
されるコンピュータ・システムおよびその他のリソース
の調整が簡単となる。ブラウジング制御リスト３０を更
新する必要があるのは、特定のネットワーク、サブネッ
ト、サブサブネットあるいはその他の要素を特定のリス
ト３０を使用するコンピュータ・システムによってブラ
ウズされるもの、あるいはブラウジングが制限されるも
のに追加する場合だけである。これらの活動が発生する
のが、たとえば、コンピュータ・システム・ワークグル
ープ・リストなどの変更を通常必要とするコンピュータ
・システムまたはその他のリソースを追加除去する場合
よりも頻繁でないため、ブラウジング制御リスト３０の
保守はこのようなワークグループ・リストよりも簡単で
ある。

【００４９】本発明によるネットワーク・ブラウジング
・システムにさまざまな改変を行えることが理解されよ
う。たとえば、単一のブラウジング制御リスト３０をネ
ットワーク１０に接続されているすべてのコンピュータ
・システム１１（ｎ）に対して使用することもできれ
ば、個別のブラウジング制御リストをコンピュータ・シ
ステムのいくつかあるいは各々に設けることもできる。
さらに、ブラウズできる各種のリソースが本明細書に記
載したリソースと異なっていてもよいことも理解されよ
う。

【００５０】本発明によるシステムの全体または一部を
特殊なハードウェアによって、あるいは汎用コンピュー
タ・システムによって構成することもできれば、あるい
はいずれかの部分が適切なプログラムによって制御でき
るこれらの組合せによって構成することもできることが
理解されよう。プログラムの全体または一部がシステム
の一部であってもよく、あるいは周知の態様でシステム
に格納されるものであってもよく、あるいはその全体ま
たは一部が情報を周知の態様で転送するネットワークま
たはその他の機構によってシステムに与えられてもよ
い。さらに、システムに直結される、あるいは周知の態
様で情報を転送するため、ネットワークまたはその他の
機構でシステムへ情報を転送することのできる操作員入
力要素（図示せず）によって、システムを操作および／
または制御できることも理解されよう。

【００５１】上記の説明は本発明の特定の実施の形態に
限定されるものであった。しかしながら、各種の変更お
よび改変を本発明に対して行って、本発明の利点のいく
つかあるいはすべてを達成できることは明らかであろ
う。首記の特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神
および範囲に属するこのようなその他の変更および改変
形を網羅することである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明にしたがって構成されたネットワーク
・ブラウジング・システムを含むコンピュータ・ネット
ワークの略図である。

【図２】 図１に示したコンピュータ・ネットワークで
有用な個々のコンピュータ・システムおよびサーバ・コ
ンピュータの機能ブロック図である。

【図３】 ネットワーク・ブラウジング・システムに関
して有用な各種のデータ構造の図である。

【図４】 ネットワーク・ブラウジング・システムが実
行する操作を示す流れ図である。

【図５】 ネットワーク・ブラウジング・システムが実
行する操作を示す流れ図である。

【図６】 ネットワーク・ブラウジング・システムが実
行する操作を示す流れ図である。

【図７】 ネットワーク・ブラウジング・システムが実
行する操作を示す流れ図である。

【符号の説明】

１０ コンピュータ・ネットワーク １１ （１）−１１（Ｎ） コンピュータ １２ コンピュータ １３ 通信リンク

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【手続補正書】

【提出日】平成９年８月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 ＳＡＮ ＡＮＴＯＮＩＯ ＲＯＡＤ ＰＡＬＯ ＡＬＴＯ，ＣＡ 94303，Ｕ. Ｓ．Ａ. (72)発明者 ジョセフ・イー・プロヴィノ アメリカ合衆国・02138・マサチューセッ ツ州・ケンブリッジ・ウェンデル ストリ ート・29

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークのブラウジングを容易とす
   るネットワーク・ブラウジング・システムにおいて、 Ａ．ある範囲のネットワーク・アドレスが関連づけられ
   ているネットワークの少なくとも一部を特定する少なく
   とも１つのネットワーク指定子項目を含んでいるブラウ
   ジング制御リストと、 Ｂ．操作員からのブラウジング要求に応答して、前記ネ
   ットワークに関連したブラウズ操作を行うブラウジング
   ・コンピュータであって、前記ブラウズ操作中に、前記
   範囲の前記ネットワーク・アドレスに関連づけられた複
   数のブラウジング要求メッセージをネットワーク指定子
   項目から生成し、前記ブラウジング要求メッセージを前
   記ネットワーク上で伝送し、かつ各々がブラウジング情
   報を含んでいるブラウジング応答メッセージを前記ネッ
   トワークから受信し、ブラウジング情報を操作員に対し
   て表示するブラウジング・コンピュータとを備えている
   ネットワーク・ブラウジング・システム。
2. 【請求項２】 ネットワークのブラウジング・コンピュ
   ータによるブラウジングを容易とするネットワーク・ブ
   ラウジング方法において、 Ａ．ある範囲のネットワーク・アドレスが関連づけられ
   ているネットワークの少なくとも一部を特定する少なく
   とも１つのネットワーク指定子項目を含んでいるブラウ
   ジング制御リストを提供するステップと、 Ｂ．ブラウズ操作中に、前記範囲の前記ネットワーク・
   アドレスに関連づけられた複数のブラウジング要求メッ
   セージをネットワーク指定子項目から生成し、前記ブラ
   ウジング要求メッセージを前記ネットワーク上で伝送
   し、かつ各々がブラウジング情報を含んでいるブラウジ
   ング応答メッセージを前記ネットワークから受信し、ブ
   ラウジング情報を操作員に対して表示するブラウジング
   ・コンピュータが、操作員からのブラウジング要求に応
   答して、前記ネットワークに関連したブラウズ操作を行
   えるようにするステップとを備えているネットワーク・
   ブラウジング方法。
3. 【請求項３】 ブラウジング・コンピュータを制御し
   て、ネットワークをブラウズするネットワーク・ブラウ
   ジング・システム・コンピュータ・プログラムを記録し
   た記録媒体において、 Ａ．前記ブラウジング・コンピュータがある範囲のネッ
   トワーク・アドレスが関連づけられているネットワーク
   の少なくとも一部を特定する少なくとも１つのネットワ
   ーク指定子項目を含んでいるブラウジング制御リストを
   取得することを可能とするブラウジング制御リスト・コ
   ード・デバイスと、 Ｂ．ブラウズ操作中に、前記範囲の前記ネットワーク・
   アドレスに関連づけられた複数のブラウジング要求メッ
   セージをネットワーク指定子項目から生成し、前記ブラ
   ウジング要求メッセージを前記ネットワーク上で伝送
   し、かつ各々がブラウジング情報を含んでいるブラウジ
   ング応答メッセージを前記ネットワークから受信し、ブ
   ラウジング情報を操作員に対して表示するブラウジング
   ・コンピュータが、操作員からのブラウジング要求に応
   答して、前記ネットワークに関連したブラウズ操作を行
   えるようにするブラウズ・イネーブル・コード・デバイ
   スとが符号化されているコンピュータ読取り可能媒体。
4. 【請求項４】 Ａ．ブラウジング・コンピュータと、 Ｂ．前記ブラウジング・コンピュータにネットワークを
   ブラウズさせる ｉ．前記ブラウジング・コンピュータがある範囲のネッ
   トワーク・アドレスが関連づけられているネットワーク
   の少なくとも一部を特定する少なくとも１つのネットワ
   ーク指定子項目を含んでいるブラウジング制御リストを
   取得することを可能とするブラウジング制御リスト・コ
   ード・デバイスと、 ii．ブラウズ操作中に、前記範囲の前記ネットワーク・
   アドレスに関連づけられた複数のブラウジング要求メッ
   セージをネットワーク指定子項目から生成し、前記ブラ
   ウジング要求メッセージを前記ネットワーク上で伝送
   し、かつ各々がブラウジング情報を含んでいるブラウジ
   ング応答メッセージを前記ネットワークから受信し、ブ
   ラウジング情報を操作員に対して表示するブラウジング
   ・コンピュータが、操作員からのブラウジング要求に応
   答して、前記ネットワークに関連したブラウズ操作を行
   えるようにするブラウズ・イネーブル・コード・デバイ
   スとを備えている制御サブシステムとを備えているネッ
   トワーク・ブラウザ・システム。
5. 【請求項５】 ブラウジング・コンピュータと関連して
   使用される、前記ブラウジング・コンピュータがネット
   ワークをブラウズすることを可能とする制御サブシステ
   ムにおいて、 Ａ．前記ブラウジング・コンピュータがある範囲のネッ
   トワーク・アドレスが関連づけられているネットワーク
   の少なくとも一部を特定する少なくとも１つのネットワ
   ーク指定子項目を含んでいるブラウジング制御リストを
   取得することを可能とするブラウジング制御リスト・コ
   ード・デバイスと、 Ｂ．ブラウズ操作中に、前記範囲の前記ネットワーク・
   アドレスに関連づけられた複数のブラウジング要求メッ
   セージをネットワーク指定子項目から生成し、前記ブラ
   ウジング要求メッセージを前記ネットワーク上で伝送
   し、かつ各々がブラウジング情報を含んでいるブラウジ
   ング応答メッセージを前記ネットワークから受信し、ブ
   ラウジング情報を操作員に対して表示するブラウジング
   ・コンピュータが、操作員からのブラウジング要求に応
   答して、前記ネットワークに関連したブラウズ操作を行
   えるようにするブラウズ・イネーブル・コード・デバイ
   スとを備えている制御サブシステム。