JPH10124318A - オブジェクト指向システム - Google Patents

オブジェクト指向システム

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JPH10124318A
JPH10124318A JP27942096A JP27942096A JPH10124318A JP H10124318 A JPH10124318 A JP H10124318A JP 27942096 A JP27942096 A JP 27942096A JP 27942096 A JP27942096 A JP 27942096A JP H10124318 A JPH10124318 A JP H10124318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバのメソッドを呼び出すクライアントに
対し、状況に応じた柔軟なサービスの提供を行うことが
できるオブジェクト指向システムを得ることを目的とす
る。 【解決手段】 サーバを構成するメソッド又はデータを
変更するためのルールを記憶するオブジェクト構成ルー
ルテーブル14と、動作しているサーバのメソッドとデ
ータの構成情報を記憶するオブジェクト構成管理テーブ
ル13と、クライアントによるメソッド呼び出し時に、
オブジェクト構成ルールテーブル14のルールに基づい
て、オブジェクト構成管理テーブル13のメソッド又は
データの構成情報を再構成するオブジェクト処理手段1
2と、この再構成されたオブジェクト構成管理テーブル
13に基づいて、メソッド定義テーブル9からメソッド
を取得し、この取得したメソッドに基づいてサーバのメ
ソッドを構成するとともに、データ定義テーブル7から
データを取得し、この取得したデータに基づいてサーバ
のデータを構成するオブジェクト実行手段15とを備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データとメソッ
ドをカプセル化した単位であるサーバ・ソフトウェア
と、このサーバ・ソフトウェアに対してメッセージパッ
シングにて処理の依頼を行うクライアント・ソフトウェ
アとにより構成されるクライアント・サーバ型のオブジ
ェクト指向システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図33は、特開平4−230543号公
報「オブジェクト指向システムに於て使用するデータ構
造」(ロバート、他)に示される一般的なオブジェクト
指向システムの構成であり、3001はコンピュータプ
ログラム、3002はコンピュータプラットフォーム、
3003はアプリケーションプログラム、3004はオ
ブジェクト指向プログラミングシステム、3005はデ
ータベース管理装置、3006はオペレーティングシス
テム、3007はマイクロ命令コード、3008はハー
ドウェア装置、3009はRAM、3010はCPU、
3011は入出力インタフェース、3012は接続ケー
ブル、3013は端末装置、3014は接続ケーブル、
3016はユーザ、3017は接続ケーブル、3018
はデータ記憶装置、3019は外部データベース、30
20は接続ケーブル、3021はプリンタである。
【0003】図34は、図33に示したオブジェクト指
向システムにおけるメッセージシステムの説明図であ
り、3121、3122はメソッド、3123はオブジ
ェクト管理表、3124はデータフレーム、3125は
ロード済みクラス表、3126は信号線、3127は信
号線、3128は信号線、3129は信号線、3130
はメッセンジャである。
【0004】図35は、図33に示したオブジェクト指
向システムにおけるデータ構造を示す図であり、310
1はオブジェクト識別構成、3102はオブジェクト識
別欄、3103はアクセスアドレス、3104は形式、
3105はクラス識別子、3106はインスタンス識別
子、3107はオブジェクト管理表(OMT)3108
はオブジェクト識別欄、3109はインスタンスデータ
フレーム・アドレスである。
【0005】従来のオブジェクト指向システムは、図3
3に示すように、RAM3009とCPU3010と入
出力インタフェース3011を内蔵し、端末装置301
3とデータ記憶装置3018とプリンタ3021などの
外部装置を収容している計算機システムにおいて、これ
らのハードウェアをプログラマブルに制御するためのマ
イクロ命令コード3007とオペレーティングシステム
3006とデータベース管理装置3005によるコンピ
ュータプラットフォーム3002を隠蔽するオブジェク
ト指向プログラミングシステム3004を備えることに
より、アプリケーションプログラム3003をオブジェ
クト指向の考えに基づき構築できるようにしたものであ
る。
【0006】オブジェクト指向の考えに基づくアプリケ
ーション構築のために、図34に示す構成により、オブ
ジェクトの作用としてメソッド3121、3122を起
動するために、メッセンジャ3130によりメッセージ
がメッソド3121、3122に送られる。
【0007】オブジェクトを識別するデータ構造は、図
35に示すように、独自のオブジェクト識別欄3108
を有する固定的な部分と、データ記憶装置3018内の
データフレーム内のインスタンスデータフレーム・アド
レス3109により構成される非固定的な部分により構
成されており、この例では、状況に応じてメッセージ送
信先を最適に決定できるように設定することができる。
【0008】しかし、従来システムは以上のように構成
されているため、オブジェクトの構造は固定的であり、
例えばオブジェクト識別欄から参照できるデータはデー
タ構造内のアドレスで管理され、構造情報を管理する手
段を持たないため、オブジェクトの構造は生成時に決定
されるものに限定されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のオブジェクト指
向システムは、以上のように構成されているので、サー
バ・ソフトウェアが提供するメソッドの機能は、一度イ
ンスタンスとして生成された時の静的な構造のみで決定
されるため、動作している中で発生した状況の変化に対
応した柔軟な構造の提供が行なえないという問題点があ
った。
【0010】また、サーバ・ソフトウェアのライフタイ
ムを管理する手段が無いために、サーバ・ソフトウェア
と、生成元のクライアント・ソフトウェアの関係が切れ
てしまい、サーバ・ソフトウェアがゾンビプロセスとな
ってしまう危険があるという問題点があった。
【0011】さらに、あるクラス定義が変更された場合
に、そのクラスをテンプレートとして生成されている動
作中のサーバ・ソフトウェアに変更を反映する手段が無
いために、柔軟なクラス構造が提供できないという問題
点があった。
【0012】また、サーバ・ソフトウェアが利用する内
部のデータを、そのクラスの性格を継承しているサブク
ラスから生成されたサーバ・ソフトウェアから共有する
ことと、ローカルな利用にとどめることとを選択的に行
なう手段が無いために、柔軟なサーバ・ソフトウェアを
提供できないという問題点があった。
【0013】さらに、複数のサーバ・ソフトウェア間で
共有するデータに対するアクセスをコントロールする手
段が無いために、アクセス競合により安全が損なわれる
という問題点があった。
【0014】また、複数のサーバ・ソフトウェア間で共
有データを利用する場合に、このデータに対するアクセ
ス操作を動的にコントロールする手段が無いため、共有
データに対するきめ細かいアクセス制御の設定ができな
いという問題点があった。
【0015】さらに、共有データのアクセス制御を設定
する権利を、他のサーバ・ソフトウェアへ委譲する手段
が無いために、状況に応じた柔軟な共有データの管理が
できないという問題点があった。
【0016】また、サーバ・ソフトウェアがローカルに
利用しているデータと共有しているデータを動的に切替
える手段が無いために、状況に応じた柔軟なデータ構造
の提供ができないという問題点があった。
【0017】さらに、複数のサーバ・ソフトウェアから
共有されているデータをローカルな利用に切替える処理
を、その共有データが他のサーバ・ソフトウェアから利
用されていないことを保証して、安全に行なうことがで
きないという問題点があった。
【0018】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、クライアント・サーバ型のオ
ブジェクト指向システムにおいて、サーバのメソッドを
呼び出すクライアントに対し、状況に応じた柔軟なサー
ビスの提供を行うことができるオブジェクト指向システ
ムを得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るオ
ブジェクト指向システムは、処理ロジックを有するメソ
ッドを記憶するメソッド定義テーブルと、上記処理ロジ
ックにより参照されるデータを記憶するデータ定義テー
ブルと、上記メソッドと上記データとにより構成され、
呼び出し時に上記メソッドの処理ロジックが実行される
サーバと、このサーバを構成する上記メソッドを呼び出
すクライアントと、上記サーバを構成する上記メソッド
又はデータを変更するためのルールを記憶するオブジェ
クト構成ルールテーブルと、動作している上記サーバの
メソッドとデータの構成情報を記憶するオブジェクト構
成管理テーブルと、上記クライアントによる上記メソッ
ド呼び出し時に、上記オブジェクト構成ルールテーブル
のルールに基づいて、上記オブジェクト構成管理テーブ
ルのメソッド又はデータの構成情報を再構成するオブジ
ェクト処理手段と、この再構成されたオブジェクト構成
管理テーブルに基づいて、上記メソッド定義テーブルか
ら上記メソッドを取得し、この取得したメソッドに基づ
いて上記サーバのメソッドを構成するとともに、上記デ
ータ定義テーブルから上記データを取得し、この取得し
たデータに基づいて上記サーバのデータを構成するオブ
ジェクト構成管理手段とを備えたものである。
【0020】請求項2の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムは、上記サーバを生成してからの時間が所定の時
間を経過したか否かを監視し、上記所定の時間を経過し
たことを上記クライアントに通知するオブジェクト周期
監視手段を備えたものである。
【0021】請求項3の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムは、上記サーバがテンプレートとするクラスを記
憶するクラス定義テーブルと、このクラス定義テーブル
に記憶されたクラスが変更されたか否かを監視するクラ
ス構造周期監視手段とを備え、上記オブジェクト処理手
段は、上記クラス構造周期監視手段により上記クラスの
変更を検出したときに、上記オブジェクト構成管理テー
ブルのメソッド又はデータの構成情報を再構成するもの
である。
【0022】請求項4の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムにおいて、上記サーバを構成するデータは、上記
サーバのみが参照するローカル・データと、上記サーバ
と他のサーバとが共通に参照するグローバル・データと
を備え、上記オブジェクト構成管理テーブルは、上記ロ
ーカル・データの構成情報と上記グローバル・データの
構成情報とを記憶し、上記オブジェクト構成管理手段
は、上記オブジェクト構成管理テーブルに基づいて、動
作している上記サーバの上記ローカル・データと上記グ
ローバル・データとを管理するものである。
【0023】請求項5の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムにおいて、上記オブジェクト構成管理手段は、上
記グローバル・データがアクセス中のときに、このグロ
ーバル・データに対する他のサーバからのアクセスを禁
止するものである。
【0024】請求項6の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムにおいて、上記グローバル・データは、このグロ
ーバル・データに対して書き込みを禁止するか否かが設
定されたアクセス許可リストを有し、上記オブジェクト
構成管理手段は、上記アクセス許可リストに基づいて、
上記グローバル・データへの書き込みを制御するもので
ある。
【0025】請求項7の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムにおいて、上記オブジェクト構成管理手段は、上
記アクセス許可リストを書き換える権利を他のクライア
ントに変更するものである。
【0026】請求項8の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムは、上記ローカル・データを上記グローバル・デ
ータに変換し、上記グローバル・データを上記ローカル
・データに変換する共有データ管理手段を備えたもので
ある。
【0027】請求項9の発明に係るオブジェクト指向シ
ステムは、上記サーバがアクセス中の上記グローバル・
データをロックするロック管理手段を備え、上記共有デ
ータ管理手段は、上記ロック管理手段によりロックされ
ている上記グローバル・データを上記ローカル・データ
に変換しないものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1のオブ
ジェクト指向システムにおける全体構成を示すものであ
る。図1において、オブジェクト指向システム1は、ク
ライアント・ソフトウェアからの要求によりオブジェク
トの生成や削除、サーバ・ソフトウェアの持つ特定のメ
ソッドの呼び出しを実現するオブジェクト実行手段15
を持つオブジェクト実行装置5、サーバ・ソフトウェア
のテンプレートであるクラスを管理するクラス定義処理
手段10とクラス定義テーブル11とを持つクラス定義
装置4、クラスを構成する要素であるデータ定義を管理
するためにデータ定義処理手段6とデータ定義テーブル
7とを持つデータ定義装置2、同じくクラスを構成する
要素であるメソッド定義を管理するためにメソッド定義
処理手段8とメソッド定義テーブル9とを持つメソッド
定義装置3、これらオブジェクト実行装置5、データ定
義装置2、メソッド定義装置3、クラス定義装置4の間
でオブジェクト管理のための情報交換を行なう通信路1
6により構成される。またオブジェクト実行装置5は、
オブジェクト処理手段12と、オブジェクト構成管理テ
ーブル13と、オブジェクト構成ルールテーブル14
と、オブジェクト実行手段15より構成される。
【0029】図2は、図1に示したオブジェクト実行手
段15の構成を示すものである。図2のオブジェクト実
行手段15は、クライアント・ソフトウェア103と、
サーバ・ソフトウェア104群が実際に動作するメモリ
空間であるオブジェクト実行メモリ部101と、サーバ
・ソフトウェア104のオブジェクトとしての動作を管
理するオブジェクト実行管理手段102とにより構成さ
れる。
【0030】オブジェクト実行管理手段102は、クラ
イアント・ソフトウェア103とサーバ・ソフトウェア
104の間でメッセージ・パッシングによる通信を実現
するメッセージ通信管理手段105と、サーバ・ソフト
ウェア104の構成を管理するオブジェクト構成管理手
段106より構成される。クライアント・ソフトウェア
103は、内部にサーバ・ソフトウェアのメソッドを呼
び出すメソッド呼び出し107を実装している。個々の
サーバ・ソフトウェア104は、それぞれのサーバ・ソ
フトウェアの構成を管理するために、メソッドを管理す
るメソッド管理手段111と、データを管理するデータ
管理手段112より構成されるオブジェクト構成手段1
10と、メソッドロジックを持つメソッド113群を持
つメソッド部108と、メソッドが利用するデータであ
るデータ114群を持つデータ部109を実装してい
る。
【0031】図3は、データ定義テーブル7の構成を示
すものである。図4は、メソッド定義テーブル9の構成
を示すものである。図5は、再構成が行なわれる前のオ
ブジェクト構成管理テーブル13の構成を示している。
図6は、再構成が実行された後のオブジェクト構成管理
テーブル13の構成を示している。図7は、オブジェク
ト構成ルールテーブル14の構成を示している。
【0032】次に、図2に示すクライアント・ソフトウ
ェア103がサーバ・ソフトウェア104のメソッド1
13を呼び出す場合を例に挙げ、図8〜10のフローチ
ャートを用いて動作を説明する。なお、図8〜10のフ
ローチャートに示す処理を実現するため、オブジェクト
実行装置5内の各手段は、他の手段にメッセージを通知
することにより処理を依頼するが、サーバ・ソフトウェ
ア103を再構成するためのルールが存在する場合のメ
ッセージシーケンスの前半部分を図11、後半部分を図
12に示し、ルールが存在しない場合のメッセージシー
ケンスを図13に示す。また、この例で呼び出すサーバ
・ソフトウェア104を識別するオブジェクトIDをOb
jectID−1とする。また、説明の中のF1〜F21は、
図8〜10の中の処理の識別子を意味している。
【0033】クライアント・ソフトウェア103は、サ
ーバ・ソフトウェア104のメソッド113を呼び出す
ために、ObjectID−1に対するメッセージパッシングを
メッセージ通信管理手段105へ通知する。(F1) メッセージ通信管理手段105は、サーバ・ソフトウェ
ア104に関する再構成情報の有無を検索するために、
メッセージパッシングが発生したことをオブジェクト処
理手段12へ通知する。(F2) オブジェクト処理手段12は、図7に示すオブジェクト
構成ルールテーブル14を調査する。この調査により、
オブジェクトID231の項目にObjectID−1が存在す
るかどうかが判断される。(F3)
【0034】調査の結果、ObjectID−1が存在しない場
合は、サーバ・ソフトウェア104に関する再構成情報
は無いことが判断され、オブジェクト処理手段12は、
再構成情報なしをメッセージ通信管理手段105へ通知
する。(F21) この通知を受け取ったメッセージ通信管理手段105
は、該当するサーバ・ソフトウェア104のメソッド1
13を検索し、メッセージパッシングによるメソッド呼
び出しを行なうことにより、処理を完了する。(F2
0)
【0035】オブジェクト構成ルールテーブル14のオ
ブジェクトID231に、ObjectID−1がある場合に
は、オブジェクト処理手段12は、再構成情報有りと判
断し、該当するテーブルの条件232、及びオブジェク
ト再構成情報233の内容を取得する。(F4) オブジェクト処理手段12は、取得した条件232を再
構成ルールとして判断するために、オブジェクト構成管
理テーブル13へ、オブジェクトIDがObjectID−1に
該当するサーバ・ソフトウェア104の生成情報222
の取得を依頼する。この依頼により、オブジェクト構成
管理テーブル13は、図5に示すオブジェクト構成管理
テーブル13のオブジェクトID221がObjectID−1
に相当するテーブルを検索し、この該当するテーブルの
生成情報222の内容を、オブジェクト処理手段12へ
通知する。(F5)
【0036】オブジェクト処理手段12は、オブジェク
ト構成管理テーブル13より取得したObjectID−1の生
成情報222が、オブジェクト構成ルールテーブル14
より取得した条件232を満足したとき、オブジェクト
構成ルールテーブル14のオブジェクト再構成情報23
3の内容を取得する。一致するルールが存在しない場合
は再構成情報無しと判断し、(F21)の処理が行われ
処理が終了する。(F6) オブジェクト処理手段12がオブジェクト再構成情報2
33を取得すると、再構成有りの処理を開始する。(F
7)
【0037】オブジェクト処理手段12は、取得したオ
ブジェクト再構成情報233に従い、オブジェクト構成
管理テーブル13の該当するテーブルの再構築を行な
う。図7に示すオブジェクト構成ルールテーブル14の
ObjectID−1の条件232の上段のルールが適用された
場合、再構築後のオブジェクト構成管理テーブル14は
図6に示す構成へ変更される。(F8)
【0038】オブジェクト処理手段12は、オブジェク
ト構成管理テーブル13の再構成処理が終了したことを
判断する。(F9) 次に、オブジェクト処理手段12は、サーバ・ソフトウ
ェア104の再構成処理が行なわれることをオブジェク
ト構成管理手段106に通知する。(F10) オブジェクト構成管理手段106は、オブジェクト構成
管理テーブル13に対して、再構成が行なわれたObject
ID−1の構成情報226の取得を依頼する。(F11) オブジェクト構成管理テーブル13は、図6における、
オブジェクトID221がObjectID−1に該当するテー
ブルの構成情報226の内容をオブジェクト構成管理手
段106に通知する。(F12)
【0039】次に、オブジェクト構成情報の構築処理が
行なわれる。これは図14に示すシーケンスにより実現
される。構成情報226はサーバ・ソフトウェア104
を構成するメソッドIDのリストとデータIDのリスト
とからなるため、それぞれのIDに相当するメソッドと
データの実体情報を取得する必要がある。これらの情報
を取得するために、オブジェクト構成管理手段106
は、データ定義処理手段6へデータIDのリストに相当
するデータ実体情報の検索を依頼する。この依頼を受け
たデータ定義処理手段6は、データ定義テーブル7を検
索する。データ定義テーブル7は図3に示す構成であ
り、データID201の項目が一致するテーブルのデー
タ型202とデータサイズ203の内容を検索しオブジ
ェクト構成管理手段106へ通知する。また、メソッド
情報を取得するために、オブジェクト構成管理手段10
6は、メソッド定義処理手段8へメソッドIDのリスト
に相当するメソッド実体情報の検索を依頼する。この依
頼を受けたメソッド定義処理手段8は、メソッド定義テ
ーブル9を検索する。メソッド定義テーブル9は図4に
示す構成であり、メソッドID211の項目が一致する
テーブルのメソッド名212、パラメータ情報213、
ロジック217の内容を検索しオブジェクト構成管理手
段106へ通知する。これらの取得したデータとメソッ
ドの実体情報をオブジェクト再構成詳細情報と呼ぶ。
(F13)
【0040】オブジェクト構成管理手段106は、オブ
ジェクト実行メモリ部101上でオブジェクトIDがOb
jectID−1に相当するサーバ・ソフトウェア104を検
索し、そのオブジェクト構成手段110へオブジェクト
再構成詳細情報による再構築を指示する。(F14)
【0041】指示を受けたオブジェクト構成手段110
は、内部のメソッド管理手段111へ、オブジェクト再
構成詳細情報に基づくメソッドの再構成を指示する。
(F15) メソッド管理手段111は、オブジェクト再構成詳細情
報に基づいてメソッド113の再構成を行ないオブジェ
クト構成手段110へ完了を通知する。(F16) オブジェクト構成手段110は、内部のデータ管理手段
112へ、オブジェクト再構成詳細情報に基づくデータ
の再構成を指示する。(F17) データ管理手段112は、オブジェクト再構成詳細情報
に基づいてデータ114の再構成を行ないオブジェクト
構成手段110へ完了を通知する。この通知を受けたオ
ブジェクト構成手段110は、再構成が終了したことを
メッセージ通信管理手段105へ通知する。(F18) この通知を受けたメッセージ通信管理手段105は、該
当するサーバ・ソフトウェア(A)のメソッド(x)を
検索し、メッセージパッシングによるメソッド呼び出し
を行なうことにより処理を終了する。(F20)
【0042】以上のように、この実施の形態によれば、
クライアント・ソフトウェアからメッセージ・パッシン
グによるサーバ・ソフトウェアのメソッド起動時に、予
め設定されたルールに従いサーバ・ソフトウェアを構成
するメソッドとデータを再構築することが可能であり、
状況に応じた柔軟なサーバ・ソフトウェアの構造を提供
できるという効果がある。
【0043】実施の形態2.上記実施の形態1ではサー
バ・ソフトウェアのメソッドをメッセージ・パッシング
により呼び出す時に、予め設定されたルールに従い、サ
ーバ・ソフトウェアの構成を動的に変化させるものを述
べたが、次に、サーバ・ソフトウェアの寿命を計測し、
予め設定した時間が経過した時にそのサーバ・ソフトウ
ェアを生成したクライアント・ソフトウェアへ通知する
ものを説明する。
【0044】図15は、この発明の実施の形態2のオブ
ジェクト指向システムにおける全体構成を示すものであ
り、実施の形態1で説明した図1の構成に対して、オブ
ジェクト周期監視手段70を追加した構成である。ま
た、図15に示したオブジェクト実行手段15の構成
は、実施の形態1の図2で示したものと同様である。図
16は、実施の形態2におけるオブジェクト構成管理テ
ーブル13の構成を示すものであり、実施の形態1で説
明した図5に対して、LifeCycle情報302を追加した
構成である。LifeCycle情報302には、サーバ・ソフ
トウェア104のライフサイクル時間が設定される。
【0045】次に、あるクライアント・ソフトウェア1
03がサーバ・ソフトウェア104のLifeCycle情報3
02を設定する動作を説明する。LiceCycle情報302
に設定する時間は、クライアント・ソフトウェア103
がサーバ・ソフトウェア104の生成を要求する時に指
示する。この指示はメッセージ通信管理手段105を介
して、オブジェクト構成管理手段106へ伝えられる。
この要求を受けたオブジェクト構成管理手段106は生
成するサーバ・ソフトウェア104に関する情報作成を
オブジェクト処理手段12へ依頼し、この依頼を受けた
オブジェクト処理手段12が、オブジェクト構成管理テ
ーブル13へ対応するテーブルを作成する。この時にLi
feCycle情報302の項目へライフサイクル時間を設定
する。
【0046】次にサーバ・ソフトウェア104に設定さ
れたライフサイクル時間の監視について説明する。オブ
ジェクト周期監視手段70は、予めシステムで設定され
ている周期で、オブジェクト処理手段12へライフサイ
クルの監視指示を行なう。この指示を受けたオブジェク
ト処理手段12は、オブジェクト構成管理テーブル13
の全てのテーブルのLifeCycle情報302と生成情報2
22の起動時間223を比較し、起動時間223からの
経過時間がLiceCycle情報302を過ぎている場合は、
そのテーブルの生成元クライアント・ソフトウェア・オ
ブジェクトID301に示されているオブジェクトID
を持つクライアント・ソフトウェア103に対するライ
フサイクル設定時間超過通知を、メッセージ通信管理手
段105へ依頼する。この依頼を受けたメッセージ通信
管理手段105は、当該クライアント・ソフトウェア1
03へライフサイクル設定時間超過を通知する。
【0047】以上のように、この実施の形態によれば、
サーバ・ソフトウェアを生成してからの時間を周期的に
監視し、サーバ・ソフトウェアの生成時に指定された時
間が経過した場合に、生成元のクライアント・ソフトウ
ェアへ通知することにより双方のソフトウェアの関係を
保証することが可能である。
【0048】実施の形態3.上記実施の形態1ではサー
バ・ソフトウェアのメソッドをメッセージ・パッシング
により呼び出す時に、予め設定されたルールに従い、サ
ーバ・ソフトウェアの構成を動的に変化させるものを述
べたが、次に、実施の形態3として、クラス定義が変更
された場合、既にそのクラス定義のインスタンスとして
生成されているサーバ・ソフトウェアにも変更を反映さ
せるものを説明する。
【0049】図17は、この発明の実施の形態3のオブ
ジェクト指向システムにおける全体構成を示すものであ
り、実施の形態1で説明した図1の構成に対して、クラ
ス定義の修正を周期的に監視するクラス構造周期監視手
段80を追加した構成となっている。また、図17に示
したオブジェクト実行手段15の構成は、実施の形態1
の図2で示したものと同様である。図18は、実施の形
態3におけるクラス定義テーブル11の構成を示すもの
であり、クラスを識別するクラス名241と、クラスが
変更されたか否かを示すクラス構成修正フラグ311
と、そのクラスを構成するメソッドIDリスト242
と、データIDリスト243とにより構成される。これ
らのリストとして管理されるメソッドID、データID
は、それぞれ図4に示したメソッド定義テーブル9と図
3に示したデータ定義テーブル7でテーブルを管理して
いるIDである。図19、図20は、クラス変更の周期
監視と、変更があった場合に行なわれる処理における各
手段間のメッセージシーケンスを示すものであり、メッ
セージシーケンスの前半部分を図19に示し、後半部分
を図20に示す。図21は、この実施の形態3における
オブジェクト構成管理テーブル13の構成を示すもので
あり、実施の形態1で説明した図5の構成に対して、テ
ンプレートクラス名511を追加した構成となってい
る。
【0050】まず、クラス変更の処理について説明す
る。クラス変更はオブジェクトシステムの動作とは別に
オフラインで、クラス定義テーブル11のテーブルのメ
ソッドIDリスト242、あるいはデータIDリスト2
43を変更することにより行なわれる。変更が終了した
場合には、クラス構成修正フラグ311をONに設定す
る。
【0051】次に、クラス変更の周期監視処理について
説明する。オブジェクト構造周期監視手段80は、予め
システムで定義されている周期でクラス定義処理手段1
0に対してクラス構成の周期監視依頼を行なう。この依
頼を受けたクラス定義処理手段10は、クラス定義テー
ブル11にある全てのテーブルのクラス構成修正フラグ
311を調査し、ONのものがあればクラス変更が行な
われたと判断し、クラス再構成処理502が行なわれ
る。
【0052】次に、クラス再構成処理について説明す
る。オブジェクト構造周期監視手段80がクラスの変更
を検出すると、変更のあったクラス名をテンプレートと
して生成されたサーバ・ソフトウェア104を検出する
ために、オブジェクト処理手段12へ再構成対象である
サーバ・ソフトウェア104の検索を依頼する。この依
頼を受けたオブジェクト処理手段12は、オブジェクト
構成管理テーブル13のテンプレート・クラス名511
の項目を調査する。このテンプレート・クラス名511
に設定されているクラス名と、変更のあったクラス名と
が一致する場合は、そのテーブルに相当するサーバ・ソ
フトウェア104の再構成を開始する。
【0053】始めに、オブジェクト処理手段12は、対
象となるサーバ・ソフトウェア104のメッセージパッ
シングをその時以降禁止するようにメッセージ通信管理
手段105に指示し、オブジェクト構成管理手段106
へ対象となるサーバ・ソフトウェア104のオブジェク
トIDを通知する。この通知を受けたオブジェクト構成
管理手段106は、そのオブジェクトIDに該当するオ
ブジェクト構成管理テーブル13の構成情報226のメ
ソッドIDリスト227とデータIDリスト228を、
修正されたクラス定義テーブル11に合わせて変更す
る。この後、オブジェクト処理手段12は、オブジェク
ト構成管理手段106へオブジェクト構成情報の構築処
理の起動を要求する。この要求を受けたオブジェクト構
成管理手段106は、実施の形態1において説明した図
14のオブジェクト構成情報の構築処理を行ない、オブ
ジェクト再構成詳細情報を取得する。以降、この取得し
た情報に基づき、図10に示すF14〜F20の処理が
行なわれ、最後にメッセージ通信管理手段105に対し
てメッセージパッシング禁止を解除する。
【0054】以上のように、この実施の形態によれば、
クラス定義を周期的に監視し、クラス変更が行なわれた
場合に、そのクラスをテンプレートとして生成されてい
るサーバ・ソフトウェアへ、クラス定義の変更を反映さ
せることが可能である。
【0055】実施の形態4.実施の形態4では、サーバ
・ソフトウェアのデータを、そのサーバ・ソフトウェア
のクラスと同一、あるいは下位クラスより生成されたサ
ーバ・ソフトウェアをメンバとするオブジェクト・グル
ープから共有するものを説明する。
【0056】図22は、この発明の実施の形態4のオブ
ジェクト指向システムにおける全体構成を示すものであ
り、実施の形態1で説明した図1の構成に対して、オブ
ジェクト・グループ管理テーブル90と、クラス継承定
義テーブル17とを追加したものである。また、図22
に示したオブジェクト実行手段15の構成は、実施の形
態1の図2で示したものと同様である。図23は、実施
の形態4におけるオブジェクト構成管理テーブル13の
構成を示すものであり、実施の形態1で説明した図5の
オブジェクト構成管理テーブル13のデータIDリスト
228を、ローカル・データIDリスト229と、グロ
ーバル・データIDリスト230とに分離したものであ
る。図24は、実施の形態4におけるクラス定義テーブ
ル11の構成を示したものであり、クラスを識別するク
ラス名241と、そのクラスを構成するメソッドIDリ
スト242と、データIDリスト243とにより構成さ
れる。これらのリストとして管理されるメソッドID、
データIDは、それぞれ図4に示したメソッド定義テー
ブル9と図3に示したデータ定義テーブル7でテーブル
を管理しているIDである。クラス定義処理手段10
は、クラス定義テーブル11上でクラス構造を管理して
いる。図25は、この実施の形態4で新たに追加したク
ラス継承テーブル17の構成を示すものであり、各クラ
スの継承関係を、クラス名244と、そのクラスの親ク
ラスに相当する上位クラス名リスト245とで管理して
いる。図26は、オブジェクト実行時のオブジェクト実
行手段15内におけるサーバ・ソフトウエア104の構
成を示すものである。
【0057】図22に示したオブジェクト・グループ管
理テーブル90は、同一クラス、あるいは下位のクラス
から生成されたサーバ・ソフトウェア104をグループ
として管理するためのテーブルであり、オブジェクト構
成管理テーブル13で管理されているオブジェクトID
221のリストとして保持されている。グループの作成
/消去とメンバ追加/削除は、クライアント・ソフトウ
ェア103の指示により、オブジェクト処理手段12に
よって行なわれる。
【0058】図26に示したサーバ・ソフトウェア10
4a、104bは、メソッド部251と、ローカル・デ
ータ部252と、グローバル・データ部253より構成
される。メソッド部251には、各メソッド毎にメソッ
ド(113a、113b、.....)が存在し、それぞれ
のメソッド(113a、113b、.....)は、メソッ
ドID254と、メソッド名255と、パラメータ情報
256と、ロジック260とから構成され、パラメータ
情報256は、パラメータ名257と、パラメータデー
タ型258と、パラメータデータサイズ259とから構
成される。ローカル・データ部252には、ローカル・
データ(114a、114b、.....)が存在し、ロー
カル・データ114aは、データID261と、データ
型262と、データ263とから構成される。グローバ
ル・データ部253には、グローバル・データ(114
c、.....)が存在し、グローバル・データ114c
は、データID264と、データ型265と、データ2
66とから構成される。
【0059】サーバ・ソフトウェア104aのメソッド
A113aが呼び出され動作する場合、例えばデータI
DがDataID−1のデータは、ローカル・データ114a
のデータ263に実体が存在するため、直接データ26
3が参照され処理が行なわれる。これに対してデータI
DがDataID−8のデータに対応するローカル・データ1
14aのデータ263にはポインタが存在し、このポイ
ンタはグローバル・データ114cのデータ266を示
しており、このグローバル・データ114cにはデータ
の実体が存在するため、このデータ266が参照され処
理が行なわれる。このグローバル・データ114cに存
在するデータ266は、例えばサーバ・ソフトウェア1
04bなど他のサーバ・ソフトウェアのローカル・デー
タ114bからも同様にポイントされており、グローバ
ル・データの共有を実現することができる。
【0060】このポインタによるリンク関係は、オブジ
ェクト構成管理手段106が管理している。サーバ・ソ
フトウェア104bをインスタンスとして生成する時
に、オブジェクト構成管理手段106は、オブジェクト
・グループ管理テーブル90を参照し、サーバ・ソフト
ウェア104bと、参照するグローバル・データ114
cを生成したオーナ・サーバ・ソフトウェア104aが
同一のあるいは下位のクラスのオブジェクト・グループ
に属するかの確認を行い、同一グループに属していない
場合は、ローカル・データ部252に存在するローカル
・データ114bの該当するデータ263にデータの実
体を設置する。同一グループに属している場合は、ロー
カル・データ114bの該当するデータに、サーバ・ソ
フトウェア104aのグローバル・データ部253に存
在するグローバル・データ114cの該当テーブルを示
すポインタを設定する。
【0061】以上のように、この実施の形態によれば、
サーバ・ソフトウェアの持つデータを、そのサーバ・ソ
フトウェアがローカルに利用することと、指定するその
サブクラスより生成されたサーバ・ソフトウェアと共有
することとを選択することが可能であり、選択すること
により、オブジェクト指向のカプセル化の効果を損わず
にサーバ・ソフトウェア間の関係を定義することが可能
である。
【0062】実施の形態5.実施の形態4では、クラス
継承を利用したデータの共有について述べたが、次に、
実施の形態5として共有データに対するアクセス制御を
実現するものについて説明する。
【0063】この実施の形態5のオブジェクト指向シス
テムの全体構成は、実施の形態4で説明した図22の構
成と同様のものである。図27は、オブジェクト実行時
のオブジェクト実行手段15内におけるサーバ・ソフト
ウエア104の構成を示すものであり、実施の形態4で
説明した図26に示す構成に対して、グローバル・デー
タ部253のグローバル・データ114cに、アクセス
中フラグ271を追加した構成である。このアクセス中
フラグ271は、該当するグローバル・データが利用中
であるか否かを示すものである。
【0064】サーバ・ソフトウェア104aのメソッド
A113aが呼び出され、このメソッドのデータIDが
DataID−8に相当するデータを利用する場合を例に挙げ
て説明する。このDataID−8により識別されるデータは
共有データとして登録されているため、グローバル・デ
ータ114cに存在するデータID264がDataID−8
のテーブルに対するアクセスが発生する。このとき、ポ
インタを管理しているオブジェクト構成管理手段106
は、グローバル・データ114cに新たに設けられたア
クセス中フラグ271を確認し、OFFであればONに
設定してデータを利用し、利用が終了した時点でOFF
に設定する。またONであれば他のサーバ・ソフトウェ
アのメソッドが利用中と判断し、アクセスエラーをメソ
ッド呼び出しを行ったクライアント・ソフトウェア10
3へ通知する。
【0065】以上のように、この実施の形態によれば、
グローバル・データを共有するサーバ・ソフトウェア間
で発生するアクセス競合をコントロールすることが可能
である。
【0066】実施の形態6.実施の形態6では、共有デ
ータを単純に共有するのでは無く、共有データに対する
アクセスをリード権、ライト権により制御するものを説
明する。
【0067】この実施の形態6のオブジェクト指向シス
テムの全体構成は、実施の形態4で説明した図22の構
成と同様のものである。図28は、オブジェクト実行時
のオブジェクト実行手段15内におけるサーバ・ソフト
ウエア104の構成を示すものであり、実施の形態4で
説明した図26に示す構成に対して、グローバル・デー
タ部253のグローバル・データ114cに、リード
権、ライト権を設定するアクセス許可リスト272と、
これらリード権、ライト権の対象となるオブジェクト・
グループのオブジェクト・グループIDを示すアクセス
権対象オブジェクト・グループIDリスト273とを追
加した構成である。
【0068】サーバ・ソフトウェア104bのメソッド
O113oが呼び出され、このメソッドO113oのデ
ータIDがDataID−8に相当するデータを利用する場合
を例に挙げて説明する。このDataID−8により識別され
るデータは共有データとして登録されているため、その
実体はグローバル・データ114cに存在しており、こ
のテーブルに対するアクセスが発生する。アクセスが発
生すると、ポインタを管理しているオブジェクト構成管
理手段106は、アクセス権対象オブジェクト・グルー
プIDリスト273に示されたグループ・オブジェクト
IDを参照し、このグループ・オブジェクトIDが示す
グループ・オブジェクトにサーバ・ソフトウェア104
bが属しているかどうかをオブジェクト・グループ管理
テーブル90に問い合わせる。問い合わせの結果、属し
ている場合には、アクセス許可リスト272に設定され
ている権限が共有データに対して適用され、リード権が
ONの時は読みだ出しを許可し、OFFの時はエラーと
する。またライト権がONの時は変更を許可し、OFF
の時はエラーとする。属していない場合は如何なる共有
データに対するアクセスもエラーとなる。
【0069】このアクセス許可リスト272の設定/変
更は、共有データのオーナ・サーバ・ソフトウェアを生
成したクライアント・ソフトウェア(オーナ・クライア
ント・ソフトウェア)からのみ許可することにより不正
なアクセスをガードする。オブジェクト構成管理手段1
06は、アクセス許可リスト272の変更要求がある
と、その要求元がオーナ・クライアント・ソフトウェア
であるかどうかを、オブジェクト構成管理テーブル13
に問い合わせ、オーナ・クライアント・ソフトウェアが
要求した場合に、アクセス許可リスト272の変更を行
なう。
【0070】以上のように、この実施の形態によれば、
複数のサーバ・ソフトウェア間で共有するデータへのア
クセスを、そのサブクラスから生成された特定の1つ以
上のサーバ・ソフトウェアに対して、リード権、ライト
権によるきめ細かいコントロールの下で許可することが
可能である。
【0071】実施の形態7.実施の形態6では、グロー
バル・データに対するリード権、ライト権を設定したア
クセス許可リストを管理することにより、共有データへ
のきめ細かいアクセス制御を実現するものを述べたが、
実施の形態7では、アクセス許可リストの変更を行なう
権利を、そのオーナ・クライアント・ソフトウェアの指
示により、他のクライアント・ソフトウェアへ委譲する
もの説明する。
【0072】図29は、オブジェクト実行時のオブジェ
クト実行手段15内におけるサーバ・ソフトウエア10
4の構成を示すものであり、実施の形態6で説明した図
28に示す構成に対して、グローバル・データ部253
のグローバル・データ114cに、アクセス権オーナ・
オブジェクトID274を追加した構成である。このア
クセス権オーナ・オブジェクトID274には、アクセ
ス許可リスト272の変更を行なう権限を持つクライア
ント・オブジェクトのオブジェクトIDが設定される。
【0073】アクセス許可リスト272の変更を行なう
権限を持つオーナ・クライアント・ソフトウェアから、
他のオーナ・クライアント・ソフトウェアへ委譲する場
合を例に説明する。あるクライアント・ソフトウェア1
03がサーバ・ソフトウェア104aを生成する場合、
オブジェクト構成管理手段106は、生成を依頼したク
ライアント・ソフトウェア103のオブジェクトIDを
アクセス権オーナ・オブジェクトID274へ設定す
る。実施の形態6の説明において、オブジェクト構成管
理手段106がアクセス許可リスト272の設定/変更
を行なう場合、オブジェクト構成管理テーブル13へ問
い合わせを行なうと述べたが、実施の形態7では、同様
の問い合わせをアクセス権オーナ・オブジェクトID2
74に対して行ない、このアクセス権オーナ・オブジェ
クトID274に設定されているクライアント・ソフト
ウェア103が変更を要求した場合に、アクセス許可リ
スト272の変更を行なう。
【0074】次に、アクセス許可リスト272の変更権
を、オーナ・クライアント・ソフトウェアから、他のク
ライアント・ソフトウェア103へ委譲する処理を説明
する。オーナ・クライアント・ソフトウェアは、制御権
を委譲する先のクライアント・ソフトウェア103のオ
ブジェクトIDを指定して、制御権委譲をメッセージ通
信管理手段105を介して、オブジェクト構成管理手段
106へ通知する。この通知を受けたオブジェクト構成
管理手段106は、要求元のクライアント・ソフトウェ
ア103のオブジェクトIDが、アクセス権オーナ・オ
ブジェクトID274に設定されているオブジェクトI
Dと一致するかどうかの確認を行ない、一致すれば要求
された委譲先のオブジェクトIDを新たに設定し、一致
しなければ要求元のクライアント・ソフトウェア103
へ、メッセージ通信管理手段105を介してエラーを通
知する。
【0075】以上のように、この実施の形態によれば、
アクセス許可リストの変更を行なう権利を、他のクライ
アント・ソフトウェアへ動的に委譲することが可能であ
る。
【0076】実施の形態8.実施の形態8では、ローカ
ル利用しているデータをグローバルに利用するデータへ
変換するもの、及び逆にグローバル利用しているデータ
をローカルに利用するデータへ変換するものを説明す
る。
【0077】この実施の形態8のオブジェクト指向シス
テムの全体構成は、実施の形態4で説明した図22の構
成と同様のものである。図30は、オブジェクト実行手
段15の構成を示すものであり、実施の形態1で説明し
た図2の構成に対して、共有データ管理手段120を追
加した構成である。オブジェクト実行時のオブジェクト
実行手段15内におけるサーバ・ソフトウエア104の
構成は、実施の形態4で説明した図26のものと同様で
ある。
【0078】あるサーバ・ソフトウェア104aの定義
しているローカル・データ部252のローカル・データ
114aと、グローバル・データ部253のグローバル
・データ114cを相互に変換する動作を例に説明す
る。オブジェクト構成管理手段106は、サーバ・ソフ
トウェア生成時に、個々のメソッドが利用するグローバ
ル・データ部253及びローカル・データ部252に存
在するデータ実体に対するポインタを設定する機能を持
つ。これに対して、新たに設けた共有データ管理手段1
20は、データ(114a、b,c、d....)を動
的にグローバル・データ部253からローカル・データ
部252へ、またローカル・データ部252からグロー
バル・データ部253へ移動させる機能を持つ。この動
作に伴い共有データ管理手段120は、メソッド(11
3a、b,c、d....)から個々のデータ部に対し
て設定されているポインタを、新たに設定されたデータ
部の位置に合わせて設定し直す処理を行なう。
【0079】以上のように、この実施の形態によれば、
サーバ・ソフトウェアがローカルに利用しているデータ
と、他のサーバと共有しているデータを、動的に変更す
ることが可能である。
【0080】実施の形態9.実施の形態9では、サーバ
・ソフトウェアが利用中である共有データをローカルな
利用へ移動することにより、上記サーバ・ソフトウェア
が共有データを利用できなくなる危険を回避するものを
説明する。
【0081】この実施の形態9のオブジェクト指向シス
テムの全体構成は、実施の形態4で説明した図22の構
成と同様のものである。図31は、オブジェクト実行手
段15の構成を示すものであり、実施の形態8で説明し
た図30の構成に対して、ロック管理手段130を追加
した構成である。図32は、オブジェクト実行時のオブ
ジェクト実行手段15内におけるサーバ・ソフトウエア
104の構成を示すものであり、実施の形態4で説明し
た図26に示す構成に対して、グローバル・データ部2
53のグローバル・データ114cに、ロックフラグ3
21を追加した構成である。
【0082】サーバ・ソフトウェア104がグローバル
・データ部253のグローバル・データ114cを、ロ
ーカル・データ部252へ移動させる場合の動作を説明
する。共有データ管理手段120は、データ(114
a、b,c、d....)を動的にグローバル・データ
部253からローカル・データ部252へ、またローカ
ル・データ部252からグローバル・データ部253へ
移動させるが、これらの処理を行なう前に、ロック管理
手段130に対してロック確認を依頼する。この依頼を
受けたロック管理手段130は、グローバル・データ1
14cのロックフラグ321を調査し、ONであれば他
のサーバ・ソフトウェア104から利用中と判断して移
動不可をロック管理手段130へ通知し、OFFであれ
ば他のサーバ・ソフトウェア104からの利用は無いと
判断して、ロックフラグをONに設定し、移動可をロッ
ク管理手段130へ通知する。これらの通知は、ロック
管理手段130を介して共有データ管理手段120へ伝
えられ、移動不可を通知された場合は、移動を要求した
クライアント・ソフトウェア103へエラーを通知して
処理を終了し、移動可を通知された場合は、移動処理を
行ないクライアント・ソフトウェア103へ完了を通知
し、処理を終了する。
【0083】以上のように、この実施の形態によれば、
サーバ・ソフトウェアが定義した共有データをローカル
に切替える場合、そのデータを他のサーバ・ソフトウェ
アが利用していないことを保証することが可能である。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、サーバ・ソフ
トウェアの構造をインスタンスとして生成された時の静
的な構造のみで決定するのではなく、クライアント・ソ
フトウェアがメッセージパッシングによりサーバ・ソフ
トウェアのメソッドを呼び出すタイミングで、オブジェ
クト構成ルールテーブルに予め設定さているルールに基
づいて、サーバ・ソフトウェアの構造を変更することが
可能であり、状況に応じた柔軟なサーバ・ソフトウェア
の構造を提供できるという効果がある。
【0085】請求項2の発明によれば、サーバ・ソフト
ウェアを生成してからの時間を監視し、サーバ・ソフト
ウェアの生成時に指定された時間が経過した場合に、生
成元のクライアント・ソフトウェアへ通知することによ
り、生成元のクライアント・ソフトウェアとの関係を確
認できるので、永続的なサーバ・ソフトウェアの周期的
な管理や、サーバ・ソフトウェアの消去忘れなどを防止
できるという効果がある。
【0086】請求項3の発明によれば、クラス定義の変
更を監視し、クラス変更が行なわれた場合に、そのクラ
スをテンプレートとして生成されているサーバ・ソフト
ウェアへ、クラス定義の変更を反映させることができる
という効果がある。
【0087】請求項4の発明によれば、サーバ・ソフト
ウェアを構成するデータを、そのサーバ・ソフトウェア
自身でローカルに利用する、あるいは特定の1つ以上の
サブクラスのインスタンスで共有するかを選択的に指定
することが可能であり、オブジェクト指向のカプセル化
の効果を損わずに、複数のサーバ・ソフトウェア間で柔
軟な関係による構造を定義できるという効果がある。
【0088】請求項5の発明によれば、サーバ・ソフト
ウェア間でデータを共有する場合、共有するグローバル
・データがアクセス中のときに、このグローバル・デー
タに対する他のサーバからのアクセスを禁止することに
より、常に1つのサーバ・ソフトウェアのメソッドから
の利用を保証できるため、安全なデータの利用ができる
という効果がある。
【0089】請求項6の発明によれば、グローバル・デ
ータに対する他のサーバ・ソフトウェアからのアクセス
を、読み込み許可、書き込み許可と分けて指定すること
が可能であるため、状況に応じて安全かつ柔軟にデータ
を共有することができるという効果がある。
【0090】請求項7の発明によれば、グローバル・デ
ータに対して書き込みを禁止するか否かが設定されたア
クセス許可リストを書き換える権利を、他のクライアン
ト・ソフトウェアへ動的に委譲することが可能であるた
め、状況に応じて安全な権限の構成に追従でき、安全に
データを共有できるという効果がある。
【0091】請求項8の発明によれば、サーバ・ソフト
ウェアがローカルに利用しているデータと、他のサーバ
と共有しているデータを動的に変更することが可能であ
るため、データを利用するサーバ・ソフトウェアの範囲
を状況に応じて柔軟に変更することができるという効果
がある。
【0092】請求項9の発明によれば、グローバル・デ
ータをローカル・データに変更する場合に、サーバ・ソ
フトウェアのメソッドが上記グローバル・データを利用
してないことを保証することができるので、安全にグロ
ーバル・データの適用範囲を調整できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のオブジェクト指向システムに
おける全体構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1のオブジェクト実行手段の構成
を示す図である。
【図3】 実施の形態1のデータ定義テーブルの構成を
示す図である。
【図4】 実施の形態1のメソッド定義テーブルの構成
を示す図である。
【図5】 再構成が行なわれる前のオブジェクト構成管
理テーブルの構成を示す図である。
【図6】 再構成が実行された後のオブジェクト構成管
理テーブルの構成を示す図である。
【図7】 実施の形態1のオブジェクト構成ルールテー
ブルの構成を示す図である。
【図8】 実施の形態1のオブジェクト指向システムの
動作を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態1のオブジェクト指向システムの
動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態1のオブジェクト指向システム
の動作を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態1によるサーバ・ソフトウェア
の再構成処理の再構成ルールがある場合のメッセージシ
ーケンスの前半部分を示す図である。
【図12】 実施の形態1によるサーバ・ソフトウェア
の再構成処理の再構成ルールがある場合のメッセージシ
ーケンスの後半部分を示す図である。
【図13】 実施の形態1によるサーバ・ソフトウェア
の再構成処理の再構成ルールがない場合のメッセージシ
ーケンスを示す図である。
【図14】 実施の形態1によるオブジェクト構成情報
の構築処理のメッセージシーケンスを示す図である。
【図15】 実施の形態2のオブジェクト指向システム
における全体構成を示す図である。
【図16】 実施の形態2のオブジェクト構成管理テー
ブルの構成を示す図である。
【図17】 実施の形態3のオブジェクト指向システム
における全体構成を示す図である。
【図18】 実施の形態3のクラス定義テーブルの構成
を示す図である。
【図19】 実施の形態3によるサーバ・ソフトウェア
の再構成処理のメッセージシーケンスの前半部分を示す
図である。
【図20】 実施の形態3によるサーバ・ソフトウェア
の再構成処理のメッセージシーケンスの後半部分を示す
図である。
【図21】 実施の形態3のオブジェクト構成管理テー
ブルの構成を示す図である。
【図22】 実施の形態4のオブジェクト指向システム
における全体構成を示す図である。
【図23】 実施の形態4のオブジェクト構成管理テー
ブルの構成を示す図である。
【図24】 実施の形態4のクラス定義テーブルの構成
を示す図である。
【図25】 実施の形態4のクラス継承テーブルの構成
を示す図である。
【図26】 実施の形態4におけるオブジェクト実行手
段内のサーバ・ソフトウエアの構成を示す図である。
【図27】 実施の形態5におけるオブジェクト実行手
段内のサーバ・ソフトウエアの構成を示す図である。
【図28】 実施の形態6におけるオブジェクト実行手
段内のサーバ・ソフトウエアの構成を示す図である。
【図29】 実施の形態7におけるオブジェクト実行手
段内のサーバ・ソフトウエアの構成を示す図である。
【図30】 実施の形態8のオブジェクト実行手段の構
成を示す図である。
【図31】 実施の形態9のオブジェクト実行手段の構
成を示す図である。
【図32】 実施の形態9におけるオブジェクト実行手
段内のサーバ・ソフトウエアの構成を示す図である。
【図33】 従来例のシステム構造を示す図である。
【図34】 従来例のメッセージシステムを示す図であ
る。
【図35】 従来例のデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 オブジェクト指向システム、2 データ定義装置、
3 メソッド定義装置、4 クラス定義装置、5 オブ
ジェクト実行装置、6 データ定義処理手段、7 デー
タ定義テーブル、8 メソッド定義処理手段、9 メソ
ッド定義テーブル、10 クラス定義処理手段、11
クラス定義テーブル、12 オブジェクト処理手段、1
3 オブジェクト構成管理テーブル、14 オブジェク
ト構成ルールテーブル、15 オブジェクト実行手段、
16 通信路、17 クラス継承定義テーブル、70
オブジェクト周期監視手段、80 クラス構造周期監視
手段、90 オブジェクト・グループテーブル、101
オブジェクト実行メモリ部、102 オブジェクト実
行管理手段、103 クライアント・ソフトウェア、1
04 サーバ・ソフトウェア、105 メッセージ通信
管理手段、106オブジェクト構成管理手段、107
メソッド呼び出し、108 メソッド部、109 デー
タ部、110 オブジェクト構成手段、111 メソッ
ド管理手段、112 データ管理手段、113 メソッ
ド、114 データ、120 共有データ管理手段、1
30 ロック管理手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理ロジックを有するメソッドを記憶す
    るメソッド定義テーブルと、 上記処理ロジックにより参照されるデータを記憶するデ
    ータ定義テーブルと、 上記メソッドと上記データとにより構成され、呼び出し
    時に上記メソッドの処理ロジックが実行されるサーバ
    と、 このサーバを構成する上記メソッドを呼び出すクライア
    ントと、 上記サーバを構成する上記メソッド又はデータを変更す
    るためのルールを記憶するオブジェクト構成ルールテー
    ブルと、 動作している上記サーバのメソッドとデータの構成情報
    を記憶するオブジェクト構成管理テーブルと、 上記クライアントによる上記メソッド呼び出し時に、上
    記オブジェクト構成ルールテーブルのルールに基づい
    て、上記オブジェクト構成管理テーブルのメソッド又は
    データの構成情報を再構成するオブジェクト処理手段
    と、 この再構成されたオブジェクト構成管理テーブルに基づ
    いて、上記メソッド定義テーブルから上記メソッドを取
    得し、この取得したメソッドに基づいて上記サーバのメ
    ソッドを構成するとともに、上記データ定義テーブルか
    ら上記データを取得し、この取得したデータに基づいて
    上記サーバのデータを構成するオブジェクト構成管理手
    段とを備えたことを特徴とするオブジェクト指向システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記サーバを生成してからの時間が所定
    の時間を経過したか否かを監視し、上記所定の時間を経
    過したことを上記クライアントに通知するオブジェクト
    周期監視手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    オブジェクト指向システム。
  3. 【請求項3】 上記サーバがテンプレートとするクラス
    を記憶するクラス定義テーブルと、 このクラス定義テーブルに記憶されたクラスが変更され
    たか否かを監視するクラス構造周期監視手段とを備え、 上記オブジェクト処理手段は、上記クラス構造周期監視
    手段により上記クラスの変更を検出したときに、上記オ
    ブジェクト構成管理テーブルのメソッド又はデータの構
    成情報を再構成することを特徴とする請求項1記載のオ
    ブジェクト指向システム。
  4. 【請求項4】 上記サーバを構成するデータは、上記サ
    ーバのみが参照するローカル・データと、上記サーバと
    他のサーバとが共通に参照するグローバル・データとを
    備え、 上記オブジェクト構成管理テーブルは、上記ローカル・
    データの構成情報と上記グローバル・データの構成情報
    とを記憶し、 上記オブジェクト構成管理手段は、上記オブジェクト構
    成管理テーブルに基づいて、動作している上記サーバの
    上記ローカル・データと上記グローバル・データとを管
    理することを特徴とする請求項1記載のオブジェクト指
    向システム。
  5. 【請求項5】 上記オブジェクト構成管理手段は、上記
    グローバル・データがアクセス中のときに、このグロー
    バル・データに対する他のサーバからのアクセスを禁止
    することを特徴とする請求項4記載のオブジェクト指向
    システム。
  6. 【請求項6】 上記グローバル・データは、このグロー
    バル・データに対して書き込みを禁止するか否かが設定
    されたアクセス許可リストを有し、 上記オブジェクト構成管理手段は、上記アクセス許可リ
    ストに基づいて、上記グローバル・データへの書き込み
    を制御することを特徴とする請求項4記載のオブジェク
    ト指向システム。
  7. 【請求項7】 上記オブジェクト構成管理手段は、上記
    アクセス許可リストを書き換える権利を他のクライアン
    トに変更することを特徴とする請求項6記載のオブジェ
    クト指向システム。
  8. 【請求項8】 上記ローカル・データを上記グローバル
    ・データに変換し、上記グローバル・データを上記ロー
    カル・データに変換する共有データ管理手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項4記載のオブジェクト指向システ
    ム。
  9. 【請求項9】 上記サーバがアクセス中の上記グローバ
    ル・データをロックするロック管理手段を備え、 上記共有データ管理手段は、上記ロック管理手段により
    ロックされている上記グローバル・データを上記ローカ
    ル・データに変換しないことを特徴とする請求項8記載
    のオブジェクト指向システム。
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JP2011053874A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Nec Corp アプリケーションサーバ、オブジェクト管理方法およびオブジェクト管理プログラム

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