JPH10123852A - カラー電子写真装置および中間転写ベルトユニット - Google Patents

カラー電子写真装置および中間転写ベルトユニット

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JPH10123852A
JPH10123852A JP8282258A JP28225896A JPH10123852A JP H10123852 A JPH10123852 A JP H10123852A JP 8282258 A JP8282258 A JP 8282258A JP 28225896 A JP28225896 A JP 28225896A JP H10123852 A JPH10123852 A JP H10123852A
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JP
Japan
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transfer belt
intermediate transfer
roller
unit
color electrophotographic
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Application number
JP8282258A
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English (en)
Inventor
Masanori Yoshikawa
正紀 吉川
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Kenji Asakura
建治 朝倉
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ローラおよびクリーニング機構の配置を最
適化することにより、小型でメンテナンス性に優れるカ
ラー電子写真装置およびカラー電子写真装置の中間転写
ベルトユニットを提供する。 【解決手段】 固定ローラ9およびテンションローラ5
を、像形成位置に位置する像形成ユニットの感光体27
と駆動ローラ8との間に配置し、クリーニングユニット
15を、駆動ローラ8に対向して、中間転写ベルト7の
オーバーハング部4Aに離接可能に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機、カラーファクシミリ等に応用できるカラ
ー電子写真装置およびカラー電子写真装置の中間転写ベ
ルトユニットに関し、特に、電子写真方式を用いて多色
のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー
電子写真装置およびカラー電子写真装置の中間転写ベル
トユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー電子写真装置の例として、
特開平7−36246号公報を用いてその構成を説明す
る。図11は、従来例のカラー電子写真装置の全体構成
図である。
【0003】中間転写ベルトユニット101は、転写ベ
ルト102、第1転写ローラ103、第2転写ローラ1
04、クリーナローラ105、廃トナー溜め106、な
どを内包し、転写ベルト102上でカラー像を重ね合わ
せる。プリンタ中央には、黒、シアン、マゼンタ、イエ
ロの各色用の同じ大きさの4組の扇型をした像形成ユニ
ット107Bk、107Y、107M、107Cが、像
形成ユニット群108を構成し、図11の示すようにプ
リンタ中央に円環状に配置されている。
【0004】像形成ユニット107Bk、107Y、1
07M、107Cは、装置本体内に正規に装着されるこ
とにより、像形成ユニット107Bk、107Y、10
7M、107C側と装置本体側との機械的駆動系統・電
気回路系統が相互カップリング部材を介して結合され、
機械的・電気的に一体化される。円環状に配置されてい
る像形成ユニット107Bk、107Y、107M、1
07Cは支持体に支持されており、全体として移動モー
タに駆動され、固定されて回転しない円筒状の軸109
の周りに回転移動可能に構成されている。
【0005】像形成時には、各像形成ユニット107B
k、107Y、107M、107Cは、回転移動によっ
て順次前述の中間転写ベルト102を支持する第1転写
ローラ103に対向した像形成位置110に位置するこ
とができる。像形成位置110はレーザ信号光111に
よる露光位置でもある。
【0006】レーザ露光装置112は、装置本体内の下
側に配設される。レーザ信号光111は、像形成ユニッ
ト107Mと像形成ユニット107Cとの間に構成され
た光路窓口113、および軸109の一部に開けられた
窓を通して、軸109内の固定されたミラー114に入
射する。ミラー114により反射されたレーザ信号光1
11は、像形成位置110にある像形成ユニット107
Bkの露光窓115から像形成ユニット107Bk内に
進入する。次に、レーザ信号光111は、像形成ユニッ
ト107Bk内に上下に配設されている現像器116と
クリーナ117との間の光路を通って、感光体ドラム1
18の左側面の露光部に入射し、母線方向に走査露光す
る。
【0007】感光体118に形成されたトナー像は、中
間転写ベルト102に転写される。次に、像形成ユニッ
ト群108が90度回転移動し、イエロの像形成ユニッ
ト107Yが像形成位置110に入れ替わる。先の黒工
程と同じ動作を行い、中間転写ベルト102上の黒トナ
ー像の上にイエロトナー像を重ね合わせる。さらにマゼ
ンタ、シアンの像形成ユニット107M、107Cを用
いて、同様の動作を行い、中間転写ベルト102上にフ
ルカラー像が完成される。その後、第2転写ローラ11
9により記録用紙にフルカラー像が転写され、さらに定
着器120により定着される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カラー電子写
真装置においては、近年のパーソナルコンピュータ等の
普及に伴って、場所をとらず、デスクトップに置いても
使用できることが要求されている。しかしながら、上記
の従来のカラー電子写真装置においては、各プロセス要
素の配置が最適化されておらず、小形化を図るのが困難
であった。また、パーソナルユースの場合、各プロセス
要素の保守が容易であることが必要とされるが、上記の
従来のカラー電子写真装置では、充分なメンテナンス性
を確保することができないという問題もあった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するため、小型
でメンテナンス性に優れるカラー電子写真装置およびカ
ラー電子写真装置の中間転写ベルトユニットを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかるカラー電子写真装置は、それぞれが
異なる色に対応した現像器および感光体を含む複数の像
形成ユニットと、複数の像形成ユニットを像形成位置と
待避位置とへ移動させるユニット移動手段と、像形成位
置に位置する像形成ユニットの感光体を露光する露光手
段と、像形成位置に位置する像形成ユニットの感光体上
に形成したトナー像を受容する中間転写ベルトと、中間
転写ベルトの一次転写位置を規制するためのガイドロー
ラと、中間転写ベルトを駆動するための駆動ローラと、
中間転写ベルトをクリーニングするクリーニング手段と
を備え、ガイドローラは、中間転写ベルトの一次転写位
置に対し、中間転写ベルトの走行方向の上流側で、か
つ、一次転写位置と駆動ローラとの間に配置され、クリ
ーニング手段は、駆動ローラに対向して、中間転写ベル
トのオーバーハング部に離接可能に配置される。
【0011】上記の構成により、感光体と中間転写ベル
トとの位置関係に対して、駆動ローラ、ガイドローラ、
およびクリーニング手段の配置を最適化することができ
るとともに、中間転写ベルトからのトナーのこぼれを完
全に防止することができる。したがって、カラー電子写
真装置を小形化できるとともに、メンテナンス性を向上
することができる。また、像形成ユニットの切り替え時
に感光体および中間転写ベルトに傷が付きにくく、クリ
ーニング手段の離接によって中間転写ベルトの走行が乱
されることを抑制することもできる。
【0012】また、中間転写ベルト、ガイドローラ、駆
動ローラ、およびクリーニング手段は、ユニット化さ
れ、装置本体に対して着脱可能に構成されることが好ま
しい。この場合、中間転写ベルト等を中間転写ベルトユ
ニットとして取り扱うことができ、カラー電子写真装置
のメンテナンス性をさらに向上することができる。
【0013】また、中間転写ベルト上に形成されたトナ
ー像を記録用紙に2次転写するための2次転写手段をさ
らに含み、ガイドローラは、少なくとも2本の位置規制
用ローラと、2次転写手段に対向する2次転写バックア
ップローラとを含むことが好ましい。この場合、各ロー
ラの機能を分離し、ローラの配置の自由度が大きくする
ことができる。
【0014】また、中間転写ベルトの内周側に設けら
れ、廃トナーを収容するための廃トナー収容手段をさら
に含み、駆動ローラは、2本の位置規制用ローラおよび
2次転写バックアップローラよりも上方に配置されるこ
とが好ましい。この場合、廃トナー収容手段の容積を拡
大することができるとともに、重力のみでも廃トナーを
効率よく収容することができる。
【0015】また、2本の位置規制用ローラは、1次転
写位置側の中間転写ベルトの回転方向の上流側に配置さ
れる固定ローラと、1次転写位置側の中間転写ベルトの
回転方向の下流側に配置されるテンションローラとを含
むことが好ましい。この場合、中間転写ベルトの張力が
変化してテンションローラが揺動しても、駆動ローラか
ら1次転写位置までの中間転写ベルトのパスの変化が少
なくなるので、各色の位置ズレを抑制することができ
る。
【0016】また、テンションローラは、固定ローラと
テンションローラとの共通接線に略平行な方向へ付勢さ
れて中間転写ベルトに張力を付与することが好ましい。
この場合、さらに中間転写ベルトのパスの変化を少なく
することができ、さらに位置ズレを抑制することができ
る。
【0017】また、2本の位置規制用ローラの直径は、
駆動ローラの直径よりも小さいことが好ましい。この場
合、中間転写ベルト等をユニット化して装置前面から挿
入する際、非常に取り扱い性のよい形状にすることがで
きる。また、中間転写ベルトの1次転写側のスパンを短
くできるため、クリーニング手段の配置および2次転写
の紙パスの構成の自由度を大きくすることができる。
【0018】また、中間転写ベルトの周長は、前記ガイ
ドローラおよび前記駆動ローラの周長に対して略整数倍
であることが好ましい。この場合、各ローラに含まれる
偏心成分による各色の位置ズレを抑制することができ
る。
【0019】また、クリーニング手段は、端面を下向き
にして設けられた弾性ブレードと、弾性ブレードの下方
に配置され、廃トナーの落下を防止するためのトナー受
けとを含み、中間転写ベルトを介して駆動ローラに対し
離接可能に構成されることが好ましい。この場合、クリ
ーニング手段を中間転写ベルトから離間しても、廃トナ
ーがこぼれることを抑制することができる。
【0020】また、クリーニング手段は、弾性ブレード
で掻き落とされた廃トナーを搬送するスクリュー軸をさ
らに含み、スクリュー軸と同心でかつ前記トナー受けの
先端よりも下側となる点を中心として揺動可能に構成さ
れることが好ましい。この場合、トナーのこぼれを発生
させずに、クリーニング手段を離接させる構成を容易に
実現することができる。
【0021】また、ユニット移動手段は、複数の像形成
ユニットを像形成位置と待避位置とへ回転移動させるこ
とが好ましい。この場合、ユニット移動手段に複数の像
形成ユニットをコンパクトに収容して移動させることが
でき、装置の小形化を図ることができる。
【0022】次に、本発明にかかるカラー電子写真装置
の中間転写ベルトユニットは、装置本体に着脱可能に構
成されたカラー電子写真装置の中間転写ベルトユニット
であって、感光体上に形成したトナー像を受容する中間
転写ベルトと、中間転写ベルトの1次転写位置を規定す
るためのガイドローラと、中間転写ベルトを駆動するた
めの駆動ローラと、中間転写ベルトに転写されたトナー
像を記録用紙に2次転写した後の中間転写ベルトをクリ
ーニングするクリーニング手段と、中間転写ベルトの内
周側に設けられ、廃トナーを収容するための廃トナー収
容手段とを備え、ガイドローラは、装置本体に装着され
たとき、中間転写ベルトの一次転写位置に対し、中間転
写ベルトの走行方向の上流側で、かつ、一次転写位置と
駆動ローラとの間に配置され、駆動ローラは、ガイドロ
ーラよりも上方に配置され、クリーニング手段は、駆動
ローラに対向して、中間転写ベルトのオーバーハング部
に離接可能に配置される。
【0023】上記の構成により、感光体と中間転写ベル
トとの位置関係に対して、駆動ローラ、ガイドローラ、
およびクリーニング手段の配置を最適化することができ
るとともに、中間転写ベルトからのトナーのこぼれを完
全に防止し、容易に廃トナーの収容効率を高めることが
できる。したがって、中間転写ベルトユニットを小形化
できるとともに、メンテナンス性を向上することができ
る。
【0024】また、ガイドローラは、少なくとも2本の
位置規制用ローラと、装置本体に備えられた2次転写手
段に対向する2次転写バックアップローラとを含み、駆
動ローラは、2本の位置規制用ローラおよび2次転写バ
ックアップローラよりも上方に配置されることが好まし
い。この場合、各ローラの機能を分離し、ローラの配置
の自由度が大きくすることができる。また、廃トナー収
容手段の容積を拡大することができるとともに、重力の
みでも廃トナーを効率よく収容することができる。
【0025】また、2本の位置規制用ローラは、1次転
写位置側の中間転写ベルトの回転方向の上流側に配置さ
れる固定ローラと、1次転写位置側の中間転写ベルトの
回転方向の下流側に配置されるテンションローラとを含
むことが好ましい。この場合、中間転写ベルトの張力が
変化してテンションローラが揺動しても、駆動ローラか
ら1次転写位置までの中間転写ベルトのパスの変化が少
なくなるので、各色の位置ズレを抑制することができ
る。
【0026】また、テンションローラは、固定ローラと
テンションローラとの共通接線に略平行な方向へ付勢さ
れて中間転写ベルトに張力を付与することが好ましい。
この場合、さらに中間転写ベルトのパスの変化を少なく
することができ、さらに位置ズレを抑制することができ
る。
【0027】また、2本の位置規制用ローラの直径は、
駆動ローラの直径よりも小さいことが好ましい。この場
合、中間転写ベルトユニットを装置前面から挿入する
際、非常に取り扱い性のよい形状にすることができる。
また、中間転写ベルトの1次転写側のスパンを短くでき
るため、クリーニング手段の配置および2次転写の紙パ
スの構成の自由度を大きくすることができる。
【0028】また、中間転写ベルトの周長は、ガイドロ
ーラおよび駆動ローラの周長に対して略整数倍であるこ
とが好ましい。この場合、各ローラに含まれる偏心成分
による各色の位置ズレを抑制することができる。
【0029】また、クリーニング手段は、端面を下向き
にして設けられた弾性ブレードと、弾性ブレードの下方
に配置され、廃トナーの落下を防止するためのトナー受
けとを含み、中間転写ベルトを介して駆動ローラに対し
離接可能に構成されることが好ましい。この場合、クリ
ーニング手段を中間転写ベルトから離間しても、廃トナ
ーがこぼれることを抑制することができる。
【0030】また、クリーニング手段は、弾性ブレード
で掻き落とされた廃トナーを搬送するスクリュー軸をさ
らに含み、スクリュー軸と同心でかつトナー受けの先端
よりも下側となる点を中心として揺動可能に構成される
ことが好ましい。この場合、トナーのこぼれを発生させ
ずに、クリーニング手段を離接させる構成を容易に実現
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
カラー電子写真装置および中間転写ベルトユニットにつ
いて図面を参照しながら説明する。
【0032】(実施の形態1)まず、本発明の第一の実
施の形態によるカラー電子写真装置および中間転写ベル
トユニットの構成について図1から図9を用いて説明す
る。
【0033】図1は、本発明の第一の実施の形態による
カラー電子写真装置の全体構成図である。図1におい
て、右側がカラー電子写真装置のプリンタ本体1の前面
である。前面板1Aは、プリンタ前面板であり、プリン
タ外装筐1Dに対して下辺側のヒンジ軸1Bを中心に倒
し開き操作、または起こし閉じ操作が自由である。
【0034】図2は、前面板1Aを倒し開いた状態を示
す図である。紙詰まり時や中間転写ベルトユニット2の
交換などのプリンタ内部メンテナンス等は、前面板1A
を倒し開いて、プリンタ内部を大きく解放することによ
り行われる。ガイド溝72、73は、中間転写ベルトユ
ニット2をプリンタ本体1へ装着する際のガイド溝であ
る。
【0035】図3は、図1に示すカラー電子写真装置の
中間転写ベルトユニットの構成を示す断面図である。中
間転写ベルトユニット2は、中間転写ベルトユニット2
の枠体となるユニットケース3、中間転写ベルト4、第
1の位置規制用ローラであるテンションローラ5、再転
写バックアップローラ6、駆動ローラ8、第2の位置規
制用ローラである固定ローラ9を含む。
【0036】テンションローラ5、再転写バックアップ
ローラ6、駆動ローラ8および固定ローラ9は、転写ベ
ルト4を張架するよう構成されている。廃トナー溜め1
0は、中間転写ベルト4の内周部に配設され、廃トナー
を収容する。廃トナー満杯検出器11は、廃トナーが満
杯になったことを検出する。クリーニングユニット15
は、駆動ローラ8に対向する位置に配置され、中間転写
ベルト4の表面をクリーニングする。位置検出器12
は、中間転写ベルト4の位置を検出する。接点89は、
廃トナー満杯検出器11および位置検出器12から出力
される信号をプリンタ本体1へ伝達する。また、接点8
9は、ユニットケース3の一部に設けられた凹部に取り
付けられ、中間転写ベルトユニット2をプリンタ本体1
の所定の位置へ収納したときにプリンタ本体と電気的に
接続されるよう構成されている。
【0037】中間転写ベルトユニット2は、ユニットケ
ース3の2つの面3A、3Bによってセンターミラー4
9へ向かって狭まる断面形状を有している。駆動ローラ
8は、テンションローラ5、再転写バックアップローラ
6および固定ローラ9よりも、後述するユニットキャリ
ッジ22から遠くかつ上方に配置され、後述するプリン
タ本体1の駆動機構により駆動力を得、中間転写ベルト
4を矢印Yの方向へ駆動するように構成されている。中
間転写ベルト4には、駆動ローラ8と再転写バックアッ
プローラ6とにより、オーバーハング部4Aが形成され
ている。
【0038】クリーニングユニット15は、弾性体のク
リーニングブレード7、トナー受け17、カムフォロワ
16およびスクリュー軸18より構成され、スクリュー
軸18と同心に揺動可能に中間転写ベルトユニット2に
取り付けられている。クリーニングブレード7は、その
端面を下に向ける姿勢でクリーニングユニット15に設
けられている。トナー受け17は、クリーニングブレー
ド7の端面に対向する位置に設けられている。スクリュ
ー軸18は、トナー受け17の先端よりも下側になるよ
う構成されている。また、クリーニングユニット15は
図示しないバネなどの手段により、クリーニングブレー
ド7が中間転写ベルト4のオーバーハング部4Aを介し
て駆動ローラ8へ当接されるような付勢力を受けるよう
に構成されている。
【0039】プリンタ本体1には離接カム52が設けら
れ、中間転写ベルトユニット2をプリンタ本体1に装着
したときにカムフォロワ16と係合するように構成され
ている。クリーニングユニット15と廃トナー溜め10
とは、連通口19を通じて連通されており、スクリュー
軸18によってクリーニングブレード7が掻き落とした
廃トナーを中間転写ベルト4の内周側に配置された廃ト
ナー溜め10へ搬送するよう構成されている。駆動ロー
ラ8及び再転写バックアップローラ6の直径は30mm
で、テンションローラ5及び固定ローラ9の直径は24
mmである。
【0040】図4は、図1に示す中間転写ベルトユニッ
トにおけるテンションローラ5の構成を示す断面図であ
る。図4において、テンションローラ5は、テンション
レバー75に回転自在に支持され、テンションバネ77
のバネ力により、中間転写ベルト4に張力を付与するよ
うに構成されている。平面部分76は、固定ローラ9と
テンションローラ5とに掛け渡された中間転写ベルト4
の平面部分であり、中間転写ベルト4が感光体27に接
触し、平面部分76が1次転写位置となるよう構成され
ている。
【0041】この接触部における中間転写ベルト4の感
光体27への食い込み量は、約0.5mmとなるよう構
成されている。また、テンションローラ5の張力の付勢
方向(図中矢印Wで示す方向)は、平面部分76とほぼ
平行となるように構成されている。
【0042】中間転写ベルト4は、全体で100〜50
0μmの厚さとしたフィルムよりなり、基材として厚さ
100μmのエンドレスベルト状の半導電性(中抵抗)
のウレタンを、表面層には、PFA(四フッ化エチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、
PTFE(四フッ化エチレン樹脂)等のフッ素樹脂を用
いている。
【0043】A4サイズあるいはレターサイズをフルカ
ラープリントするために、中間転写ベルト4の周長は、
最大受像紙サイズであるA4受像紙の長手方向の長さ
(297mm)よりも長く、かつ、中間転写ベルト4を
張架する各ローラ(テンションローラ5、再転写バック
アップローラ6、駆動ローラ8および固定ローラ9)の
周長の略整数倍となるように、377mm(φ120m
m)に設定されている。これにより、像形成時は、中間
転写ベルト4と各ローラとの位相が合い、各ローラの偏
心に起因する各色の色ずれが防止できる。なお、感光体
27上のトナー像を転写する際には、テンションローラ
5および固定ローラ9には図示しない高圧電源により約
+2.5kV(100μA)の電圧が印加される。
【0044】図5は、中間転写ベルトの基準位置を検出
するための検出孔および位置検出器を示す斜視図であ
る。位置検出器12が中間転写ベルト4の基準位置を検
出する検出孔20の通過を光学的に検出することによ
り、トナー像の先端位置が決定され、中間転写ベルト4
上でのカラー像の位置合わせが行われる。ここで、位置
検出器として透過方式の位置検出器を用いたが、光学式
以外の機械方式、電気方式、磁気方式等の検出器を用い
てもよいことはいうまでもない。
【0045】図6は、図1に示す中間転写ベルトユニッ
トの側面図である。ガイドピン61、62は、中間転写
ベルトユニット2をプリンタ本体1に装着する際のガイ
ドとなる。すなわち、ガイドピン61、62は、ガイド
溝72、73と係合して矢印Rの方向へ中間転写ベルト
ユニット2をガイドする。感光体27は、像形成位置に
あり、ガイドピン61は、図6における固定ローラ9と
感光体27との接点近傍(以降転写位置と呼ぶ)に配置
されている。また、ガイドピン62は駆動ローラ8の軸
と同心となる位置に配置されている。
【0046】これにより、転写位置およびギアのかみ合
いが正確に決まり、トナー像の転写中に、中間転写ベル
ト4に駆動力による振動や後述する再転写ローラ43お
よびクリーニングブレード7などの離接による負荷変動
が加えられても、転写位置がずれにくくなる。したがっ
て、各色の位置合わせが正確に行える構成となる。
【0047】ベルト駆動ギア64は、駆動ローラ8の同
軸上で一体的に回転するように構成されている。カバー
63は、駆動ギア64のカバーであり、駆動ギア64
は、カバー63よりその一部が露出されている。
【0048】図7は、図6における断面指示線I−Iに
よる部分断面図である。図7において、駆動伝達ギア6
5は、プリンタ本体1から中間転写ベルトユニット2へ
駆動力を伝達するギアである。中間転写ベルトユニット
2をプリンタ本体1の所定の位置へ収納すると、ベルト
駆動ギア64と係合して駆動力を伝達するよう構成され
ている。
【0049】ベルト駆動ギア64は、ねじれ方向が右の
ハスバギアであり、駆動伝達ギア65は、ねじれ方向が
左のハスバギアである。駆動伝達ギア65によりベルト
駆動ギア64を図6の矢印N方向へ回転させるように駆
動すると、中間転写ベルトユニット2には図7の矢印M
で示す方向へ力が作用する。この矢印M方向の力によっ
て中間転写ベルトユニット2をベルト駆動ギア64と反
対側へ押圧し、、中間転写ベルトユニット2の軸方向の
位置を決める構成となっている。
【0050】軸受け66は、駆動ローラ8を回転自在に
支持する。摩擦フェルト67は、駆動ローラ8の端面に
取り付けられ、ユニットケース3と摺擦しながら、駆動
ローラ8と一体的に回転し、駆動ローラ8に摩擦負荷を
付与するように構成されている。
【0051】固定ローラ9および再転写バックアップロ
ーラ6は、図示しないボールベアリング等の軸受け機構
によって回転自在に支持され、中間転写ベルト4の張力
によって振動を起こすことなく軽く回転するように構成
している。これにより、各ローラの慣性の影響やギアの
バックラッシュの影響を受けず、中間転写ベルト4を滑
らかに駆動することができる。
【0052】再び図1に戻って説明を続ける。イエロ、
マゼンタ、シアン、黒の各色用の4組の略扇型をした像
形成ユニット21Y、21M、21C、21Bkは、ユ
ニットキャリッジ22に装着され、図のように円環状に
配置されている。各像形成ユニット21Y、21M、2
1C、21Bkは、図2のプリンタ上面板1Cを開いて
像形成ユニット21Y、21M、21C、21Bkの挿
入口を解放することにより、ユニットキャリッジ22の
所定の位置に着脱自在である。像形成ユニット21は、
プリンタ内に正規に装着されることにより、像形成ユニ
ット側とプリンタ側の機械的駆動系統・電気回路系統
が、相互カップリング部材(図示省略)を介して結合し
て機械的・電気的に一体化する。
【0053】ユニットキャリッジ22は、全体として移
動モータ23に駆動され、固定されて回転しない円筒状
の軸24の周りに回転移動可能に構成されている。像形
成時には、各像形成ユニット21Y、21M、21C、
21Bkは、回転移動によって順次固定ローラ9に対向
した像形成位置25に位置することができる。像形成位
置25は、レーザ信号光26による露光位置でもあり、
この位置においてのみ像形成ユニットは作像動作を行
い、その他の位置では動作しない。
【0054】図8を参照して、黒、イエロ、マゼンタ、
シアン用の像形成ユニット21Bk、21Y、21M、
21Cについて説明する。各像形成ユニット21Bk、
21Y、21M、21Cは、中に入れた現像剤だけが異
なる。その他は同じ構成部材よりなるので、説明を簡略
化するため、黒用の像形成ユニット21Bkについて説
明し、他色については省略する。なお、各色用について
同じ部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつけ
る必要がある場合は符号に各色を示す文字を付す。
【0055】図8において、黒用の像形成ユニット21
Bkは、図1にも示したレーザ信号光26、フタロシア
ニンを感光材料に用いポリカーボネート系バインダ樹脂
を主体に構成した有機感光体27、感光体27をマイナ
スに帯電するコロナ帯電器28、感光体27の帯電電位
を一定に制御するグリッド29、レーザ信号光26が像
形成ユニット21Bkに進入するための像形成ユニット
21Bkの開口部である露光窓30、現像器31Bkを
含む。現像器31Bkは、トナーホッパ32、現像ロー
ラ33、磁石34、ドクターブレード35等より構成さ
れる。トナーホッパ32内には、ポリエステル樹脂に黒
顔料を分散したマイナス帯電性の黒トナー36Bkが入
っている。この黒トナーは、表面をシリコン樹脂でコー
トした粒径50μmのフェライトキャリヤと混合され、
2成分現像剤37Bkとして、現像ローラ33の表面に
担持され、感光体27を現像する。クリーナ38は、転
写後の感光体27表面に残ったトナーを清掃するため、
ゴム製のクリーニングブレード39と廃トナーを溜おく
廃トナー溜40とよりなる。感光体27の直径は、30
mmで、周速100mm/sで矢印方向に回転する。現
像ローラ33は、直径16mmで、周速140mm/s
で回転する。像形成ユニット21の扇形の広がり角度
は、90度であり、その内訳は、クリーナ38が約30
度で、現像器31Bkは約60度である。
【0056】次に、再び図1に戻り説明する。除電針4
1は、記録用紙42が中間転写ベルト4から分離すると
きにトナー像が乱れないようにする。再転写ローラ43
は、中間転写ベルト4を介して再転写バックアップロー
ラ6に当接するように構成されている。再転写ローラ4
3は、トナー像を転写する際の中抜け現象を防ぐために
中間転写ベルト4より1.5%遅く回転可能に構成して
いる。
【0057】給紙ユニット53は、記録用紙42を内部
に収納し、本体下部に装着される。給送ローラ50は、
給紙ユニット53から記録用紙42を取りだし、紙ガイ
ド54へ搬送する。紙ガイド54は、記録用紙42を給
紙ユニット53から再転写ローラ43へ搬送する用紙搬
送経路である。
【0058】レーザ露光装置44は、半導体レーザ(図
示省略)、ポリゴンミラー45、レンズ系46、中間ミ
ラー47、レーザ光出射窓55等から構成されている。
レーザ露光装置44は、プリンタ外装筐1D内のユニッ
トキャリッジ22、中間転写ベルトユニット2、給紙ユ
ニット53および紙ガイド54によって囲まれた空間
に、ポリゴンミラー45の回転面が水平面に対して42
度傾いた姿勢で配置されている。
【0059】中間ミラー47は、その反射面が水平方向
から12度下を向く姿勢で取り付けられている。また、
センターミラー49は、軸24内にその反射面が水平方
向から3度下を向く姿勢で固定されている。レーザ露光
装置44からの画像情報の時系列電気画素信号に対応し
たレーザ信号光26は、仰角42度で中間ミラー47に
入射する。中間ミラー47で反射されたレーザ信号光2
6は、イエロ用像形成ユニット21Yのクリーナ38Y
とマゼンタ用像形成ユニット21Mの現像器31Mとの
間に形成された光路窓口48および軸24の一部に開け
られた窓を通り、仰角18度でセンターミラー49に入
射する。センターミラー49により反射されたレーザ信
号光26は、像形成位置25にある像形成ユニット21
Yの露光窓30から像形成ユニット21Y内に進入す
る。次に、レーザ信号光26は、像形成ユニット内に上
下に配設されている現像器31Yとクリーナ38Yとの
間の通路を通って感光体27Yの左側面の露光部に仰角
12度で入射し、母線方向を走査露光する。
【0060】ここで、光路窓口48からセンターミラー
49までの光路は、像形成ユニット21Yと21Mとの
ユニット間の壁面の隙間を利用しているため、ユニット
キャリッジ22には無駄になる空間がほとんどない。ま
た、センターミラー49は、ユニットキャリッジ22の
中央部に設けられているため、固定された単一のミラー
で構成することができ、シンプルでかつ位置合わせ等が
容易な構成である。さらに、レーザ露光装置44は、ユ
ニットキャリッジ22、中間転写ベルトユニット2、給
紙ユニット53および紙ガイド54によって囲まれた空
間に、ポリゴンミラー45の回転面を水平面に対して傾
けて配置しているので、装置内の空間を有効に利用して
小型化しやすい構成である。
【0061】なお、ポリゴンミラー45の回転面の傾き
は、大きい方がレーザ露光装置44をユニットキャリッ
ジ22へ近づけて配置できるため望ましい。ただし、6
0度以上傾けることは、中間ミラー47へのレーザ信号
光26の入射角を30度以下とすることが困難になるの
で望ましくない。
【0062】また、中間ミラー47およびセンターミラ
ー49に対するレーザ信号光26の入射角は、30度以
下が望ましい。30度以上になると、反射面でのレーザ
光の収差が大きくなり、画質が低下することがある。ま
た、像形成位置25とレーザ露光装置44とを離して配
置しなければならなくなるので、小型化しにくくなる。
なお、中間ミラー47およびセンターミラー49の反射
面の向きは、限定しないが、トナーによる汚染をできる
だけ少なくするために、水平面より下方を向いているこ
とが望ましい。
【0063】レーザ信号光26は、像形成ユニット21
Yと像形成ユニット21Mとのユニット間の壁面の隙間
からセンターミラー49へ入射している。すなわち、セ
ンターミラー49で反射されて感光体27Yへ入射する
レーザ信号光26の光路(現像器31Yとクリーナ38
Yとの間の通路)を挟んで、像形成ユニット21Yの現
像器31Yと反対側から画素レーザ信号光26がセンタ
ーミラー49へ入射する構成である。
【0064】たとえば、使用頻度の高い黒用像形成ユニ
ット21Bkの容量を他の色よりも大きくするために、
黒用像形成ユニット21Bkの扇型の広がり角度を12
0度、イエロ、マゼンタ、シアン用の像形成ユニット2
1Y、21M、21Cの扇型の広がり角度をそれぞれ8
0度とした場合、以下のようにすることができる。すな
わち、その内訳として、現像器31Bkを90度とし、
クリーナ38Bkを30度とし、現像器31Y、31
M、31Cを50度とし、クリーナ38Y、38M、3
8Cを30度とすると、上述した他の構成要素の配置を
変えることなく、黒用像形成ユニット21Bkのトナー
ホッパ32の容量を大きくすることが可能となる。な
お、定着器51は、プリンタ本体1の内側上部に設けら
れる。
【0065】次に、以上のように構成された中間転写ベ
ルトユニットについて、以下、その動作を述べる。ま
ず、フルカラー像形成工程を説明する。図1に示すカラ
ー電子写真装置は、像形成状態にある場合、最初にイエ
ロの像形成工程を行う。すなわち、グリッド29に−4
50Vの電圧を印加した帯電器28により、感光体27
を−450Vに帯電させる。次に、感光体27にレーザ
信号光26を照射し、静電潜像を形成する。レーザ信号
光26は、レンズ系46を経た後、中間ミラー47とセ
ンターミラー49とによりZ字状(図1では裏向きであ
る)に2回反射され、感光体27に到達する。このと
き、感光体の露光電位は−50Vである。次に、感光体
27を、2成分イエロ現像剤37Yを担持した現像ロー
ラ33により現像する。感光体27の未帯電域の通過
時、現像ローラ33には、高圧電源により、+100V
の直流電圧が印加される。その後、−450Vに帯電さ
れ、静電潜像が書き込まれた感光体27の表面の通過
時、現像ローラ33には、高圧電源により、−250V
の直流電圧が印加される。この結果、感光体27上には
画像部にのみネガポジ反転したイエロトナー像が形成さ
れる。このとき、ユニットキャリッジ22は図1に示す
位置にあり、イエロの像形成ユニット21Yが図1のよ
うに像形成位置25にある。また、感光体27は、中間
転写ベルト4に接触している。以上のようにして、像形
成ユニットの像形成工程により、イエロトナーによる像
形成が行われる。
【0066】このとき、中間転写ベルト4は、駆動ロー
ラ8により矢印Y方向に駆動され、転写位置においてイ
エロトナー像が中間転写ベルト4上に転写される。ま
た、このとき、固定ローラ9には、+1.0kVの直流
電圧を印加している。イエロのトナー像がすべて転写し
終わった後に、ユニットキャリッジ22全体が、移動モ
ータ23に駆動されて図1の矢印Q方向に90度回転
し、像形成ユニット21Mが像形成位置25に達した位
置で止まる。
【0067】像形成ユニットの切り替え時は、平面部分
76と感光体27とを摺動させながら切り替えている。
中間転写ベルト4と感光体27とは、中間転写ベルト4
の張力のみで軽く接触しているだけなので、摺動させな
がら切り替えを行っても、それぞれのユニットの設定寿
命まで画像に傷などによる影響を与えない。また、負荷
の変動などによって中間転写ベルト4の張力が変化した
場合でも、テンションローラ5の付勢方向が、平面部分
76と平行になっているので、平面部分76の位置は変
化しない。したがって、中間転写ベルト4と感光体27
の接触状態は安定している。
【0068】ユニットキャリッジ22の回転が終了し、
像形成ユニット21Mが像形成位置25に到達すると、
前と同様に今度はマゼンタの信号でレーザ露光装置44
が像形成ユニット21Mに信号光を照射し、マゼンタの
トナー像の形成と転写が行われる。このときまでに中間
転写ベルト4は1回転し、位置検出器12からの信号に
基づいてマゼンタの信号光の書き込みタイミングが制御
される。この結果、前に転写されたイエロのトナー像に
次のマゼンタのトナー像が位置的に合致するように重ね
合わされる。この間、再転写ローラ43は中間転写ベル
ト4と非接触の位置に退避しているため、転写ベルト4
上のトナー像を乱さない。
【0069】ここで、再転写バックアップローラ6およ
び駆動ローラ8の直径を30mmとし、テンションロー
ラ5および固定ローラ9の直径を24mmとし、中間転
写ベルト4の直径を120mmとしている。したがっ
て、各色の転写タイミングにおける再転写バックアップ
ローラ6、駆動ローラ8、テンションローラ5および固
定ローラ9の位相と、中間転写ベルト4の位相とが、す
べて合う。したがって、各ローラの偏心による色ズレが
抑制される。
【0070】図9は、クリーニングユニット15の動作
を示す図である。イエロー、マゼンタ、シアンの転写中
は、クリーニングユニット15は、図9(b)に示すよ
うにプリンタ本体1の離接カム52によってカムフォロ
ワ16が押されている。この結果、カムフォロワ16
が、スクリュー軸18を支点に図1に示す矢印Pの方向
へ回動し、クリーニングブレード7およびトナー受け1
7が、中間転写ベルト4から離間している。したがっ
て、この場合、転写ベルト4上のトナー像を乱さない。
【0071】さらに、クリーニングブレード7が、中間
転写ベルト4のオーバーハング部4Aに当接されてお
り、クリーニングブレード7の離間時もトナー受け17
がクリーニングブレード7の先端よりも中間転写ベルト
4側にある。したがって、クリーニングブレード7の離
接動作の際に、クリーニングブレード7に付着している
廃トナーがこぼれ落ちることがない。すなわち、スクリ
ュー軸18をトナー受け17の先端よりも下側に配置し
たこと、およびオーバーハング部4Aを設けたことによ
り、この様な構成が容易に実現できた。
【0072】また、クリーニングブレード7で掻き落と
された廃トナーは、クリーニングユニット15内部の空
間に収容された後、スクリュー軸18の回転によって連
通口19を経て、廃トナー溜め10へ搬送される。この
とき、連通口19が廃トナー溜め10の上方にあるの
で、廃トナーが効率よく廃トナー溜め10へ溜まり、中
間転写ベルト4の寿命まで、中間転写ベルトユニット2
を使用することが可能となる。
【0073】その後、再び、ユニットキャリッジ22全
体が、移動モータ23に駆動されて図1に示す矢印Q方
向に90度回転し、像形成ユニット21Cが像形成位置
25に達した位置で止まる。次に、イエロ、マゼンタ、
シアンについても上記と同様の動作を行う。
【0074】最後に、ユニットキャリッジ22全体が、
矢印Q方向に90度回転して像形成ユニット21Bkを
像形成位置25に入れ替え、黒トナーによる像形成を行
う。この結果、中間転写ベルト4上には4色のトナー像
が位置的に合致して重ね合わされ、フルカラー像が形成
される。最後の黒トナー像の転写後、再転写ローラ43
を再転写バックアップローラ6に押圧して+3kVの電
圧を印加し、給紙ユニット53から紙ガイド54に導か
れて送られる記録用紙42に、4色のトナー像を一括転
写する。記録用紙に転写されたトナー像は、定着器51
により定着される。
【0075】記録用紙42へのトナー像の転写が開始さ
れた後、中間転写ベルト4の画像記録位置後端部と先端
部の間の余白部分がクリーニングユニット15の当接部
を通過しているタイミングで、図9(a)に示すように
離接カム52を回転してクリーニングブレード7を中間
転写ベルト4に当接させる。これにより、記録用紙42
に転写されなかったトナーを中間転写ベルト4から除去
し、次の画像を乱さないようにしている。
【0076】記録用紙42へのトナー像の転写が進み、
再び中間転写ベルト4の画像記録位置後端部と画像記録
位置先端部との間の余白部分がクリーニングユニット1
5の当接部を通過するとき、もう一度離接カム52を回
転し、図9(b)に示すようにクリーニングブレード7
を中間転写ベルト4から離接させる。これにより、クリ
ーニングブレード7が中間転写ベルト7から離接すると
きに、クリーニングブレード7の先端部に付着していた
トナーが中間転写ベルト4に残っても、画像に影響する
ことがない。この間、中間転写ベルト4は、振動などの
速度変動を起こすことなく、滑らかに走行し、良好なフ
ルカラー画像が得られる。
【0077】その後、ユニットキャリッジ22全体が、
移動モータ23に駆動されて図1の矢印Q方向にさらに
90度回転移動し、再び、イエローの像形成ユニット2
1Yが像形成位置25に到達し、新たなフルカラー像の
作成工程を開始する。このようにして、1分間に2.5
枚のフルカラーのA4サイズプリントが得ることができ
る。
【0078】次に、中間転写ベルトユニット2および像
形成ユニット21Bk、21C、21Y、21Mの着脱
動作を説明する。図2に示すように前面板1Aを倒し開
くと、開口部71が開口する。この開口部71へ向けて
中間転写ベルトユニット2を挿入すると、ガイド溝7
2、73とガイドピン61、62とが係合する。この結
果、中間転写ベルトユニット2は、矢印Rの方向へガイ
ドされながら、所定の収納位置へ導かれる。
【0079】また、紙詰まり処理のための開口部71が
中間転写ベルトユニット2の挿入口を兼ねている。した
がって、本実施の形態では、上方からの投影面積が大き
い中間転写ベルトユニット2の挿入口をプリンタ本体1
の上面に別に設ける必要がない構成である。ガイドの方
向はオペレータから見て、斜め前方下であるので自然な
姿勢で無理なく装着が可能である。
【0080】さらに、挿入方向がセンターミラー49に
向かっているので、中間転写ベルト4が感光体27に対
してその法線方向から接触することになる。したがっ
て、着脱の際に感光体27を待避しなくても、感光体2
7および中間転写ベルト4に傷を付けることがない。ま
た、テンションローラ5および固定ローラ9の直径を、
再転写バックアップローラ6および駆動ローラ8よりも
小さくしたことにより、中間転写ベルトユニット2をセ
ンターミラー49に向かって狭まる断面形状にしてい
る。この結果、開口部71へ挿入の際、目標を定めやす
くなり、動作がしやすい形状とすることができた。
【0081】また、テンションローラ5および固定ロー
ラ9の直径を小さくしたことにより、中間転写ベルト4
の1次転写側のスパンを短くすることができる。したが
って、再転写バックアップローラ6と駆動ローラ8との
距離を大きくすることができ、クリーニングユニット1
5の配置、および再転写の紙パスの構成の自由度が大き
くなった。
【0082】中間転写ベルトユニット2の挿入時は、挿
入動作と連動して、プリンタ本体1の離接カム52とカ
ムフォロワ16とが係合し、クリーニングブレード7を
中間転写ベルト4から離間する。通常の停止状態または
待機状態では、クリーニングブレード7は、中間転写ベ
ルト4から離間する構成である。そして、上述のように
クリーニングが必要なときだけ離接カム52が回転し
て、クリーニングブレード7を中間転写ベルト4に当接
させる。
【0083】中間転写ベルトユニット2の取り外し時
は、離接カム52とカムフォロワ16との係合が解か
れ、クリーニングブレード7は、中間転写ベルト4に当
接され、廃トナーの飛散を防ぐ構成である。この取り外
し方向(矢印Rと反対方向)と図1に矢印Vで示す離接
カム52の押圧方向との成す角は90度以下であるの
で、不要な抵抗を与えることなく円滑に取り外しが可能
である。
【0084】また、プリンタ上面板1Cを開いて、像形
成位置以外にある像形成ユニット(ここでは上方に位置
する黒用像形成ユニット21Bk)を着脱することがで
きる。このため、着脱の際に感光体27を待避するとい
うような動作を行わなくても、感光体2および中間転写
ベルト4に傷を付けることなく、着脱が可能である。な
お、本実施の形態では、ほぼ重力の方向に挿入するよう
に構成している。
【0085】また、像形成ユニットは、中間転写ベルト
ユニット2に較べて上方からの投影面積が小さいため、
装置の前面からでも操作がしやすい。この着脱方向は、
中間転写ベルトユニット2の着脱方向に対して、30度
以上90度以下が望ましい。これは、30度以下である
と、像形成位置にある現像器31のトナーホッパ32の
容量が十分確保できず、また、90度以上になると。オ
ペレータにとって奥から手前に向かって挿入するような
形となり、非常に使い勝手が悪くなるからである。
【0086】以上のように本実施の形態によれば、テン
ションローラ5、固定ローラ9、再転写バックアップロ
ーラ6および駆動ローラ8の4本のローラで中間転写ベ
ルト4を張架する構成により、各ローラの機能を分離し
て配置の自由度を大きくすることが可能となる。そのた
め、再転写から定着までの紙パスの設計がやりやすく、
また、クリーナユニット15の構成も制限が少なくな
る。また、、中間転写ベルト4のパスを四角形状にでき
るので、内周側に設ける廃トナー溜め10の容量も大き
くできる。さらに、像形成ユニット21を切り替える際
に、感光体27と中間転写ベルト4とを摺擦させても、
それぞれに傷が付きにくくなる。
【0087】また、駆動ローラ8を他のローラよりも上
方に配置する構成により、廃トナー溜め10へ廃トナー
が重力により効率よく収容され、廃トナー溜め10の実
質の容量を大きくすることが可能となる。
【0088】また、1次転写位置の上流側に固定ローラ
9を配置し、下流側にテンションローラ5を配置する構
成により、中間転写ベルト4の駆動時に張力が変化し
て、テンションローラ5が揺動しても、駆動ローラ8か
ら1次転写位置までの中間転写ベルト4のパスの変化が
少なくなるので、各色の位置ズレを抑制することができ
る。
【0089】また、テンションローラ5の付勢方向を、
平面部分76と平行とする構成により、さらに中間転写
ベルト4のパスの変化を少なくすることができ、さらに
位置ズレを抑制することができる。
【0090】また、テンションローラ5および固定ロー
ラ9の直径を24mm、再転写バックアップローラ6お
よび駆動ローラ8の直径を30mmとする構成により、
中間転写ベルトユニット2の断面形状を容易に先に行く
ほど薄く、軽くなる形状にできる。これにより、中間転
写ベルトユニット2を前面から挿入する際、非常に取り
扱い性のよい形状にすることが可能となる。また、中間
転写ベルト4の1次転写側のスパンを短くできるため、
クリーニングユニット15の配置および再転写の紙パス
の構成の自由度を大きくすることが可能となる。
【0091】また、中間転写ベルト4の周長を377m
m(直径120mm)とする構成により、その周長が、
テンションローラ5および固定ローラ9の5倍、また、
再転写バックアップローラ6および駆動ローラ8の4倍
となるので、中間転写ベルト4の任意の位相において、
各ローラの位相の関係が常に等しくなる。これにより、
各ローラに含まれる偏心成分による各色の位置ズレを抑
制することが可能となる。
【0092】また、オーバーハング部4Aにクリーニン
グブレード7の端面を下向きに当接し、その下側にトナ
ー受け17を設ける構成により、クリーニングユニット
15を中間転写ベルト4から離間しても、廃トナーがこ
ぼれることを抑制することが可能になる。
【0093】また、クリーニングユニット15がスクリ
ュー軸18と同心に揺動可能に取り付けられ、スクリュ
ー軸18がトナー受け17の先端よりも下側になる構成
により、トナーこぼれを発生させずにクリーニングユニ
ット2を離接させる構成が容易に実現できる。
【0094】なお、本実施の形態において、再転写バッ
クアップローラ6及び駆動ローラ8の直径を30mmと
し、テンションローラ5および固定ローラ9の直径を2
4mmとしたが、各ローラの直径はこれらに限定されな
い。すなわち、各ローラの周長が、中間転写ベルト4の
周長の整数分の1となる関係であればよい。また、再転
写機構として再転写ローラ43を用いたが、これに限定
されず、コロトロン帯電装置などを用いてもよい。さら
に、本実施の形態において示した中間転写ベルトユニッ
ト2は、必ずしも上記の構成のプリンタ本体1だけに用
いられるものではなく、他の構成のプリンタに用いても
よい。
【0095】(実施の形態2)次に、本発明の第二の実
施の形態によるカラー電子写真装置の中間転写ベルトル
トユニットの構成について説明する。図10は、本発明
の第二の実施の形態によるカラー電子写真装置の中間転
写ベルトユニットの構成を示す要部断面図である。
【0096】図10を参照して、第二の実施の形態によ
るカラー電子写真装置の中間転写ベルトルトユニット2
Aにおいては、位置規制用ローラとして、転写ローラ7
8およびガイドローラ79が用いられる。すなわち、転
写ローラ78とガイドローラ79は、中間転写ベルト4
の1次転写位置を規定する位置規制用ローラである。さ
らに、転写ローラ78は、再転写バックアップローラを
も兼ねている。駆動ローラ8は、ユニットキャリッジ2
2の回転中心から、転写ローラ78およびガイドローラ
79よりも離れた位置に配置されている。再転写ローラ
74は、再転写機構として、転写ローラ78に対向して
設けられている。他の構成要素およびその動作は第一の
実施の形態と同様である。
【0097】以上のように本実施の形態によれば、中間
転写ベルト4を張架するローラを、転写ローラ78、ガ
イドローラ79および駆動ローラ8の3本とする構成に
より、位置規制用ローラである転写ローラ78とガイド
ローラ79との距離を大きくすることができる。したが
って、転写ローラ78およびガイドローラ79のねじれ
や平行度のバラツキなどによる平面部76の変形の影響
を小さくすることができる。また、感光体27と中間転
写ベルト4との接触圧を、よりソフトにすることも可能
となる。
【0098】なお、本実施の形態において、駆動ローラ
8を、転写ローラ78およびガイドローラ79の上方に
配置してもよいのはいうまでもない。また、再転写ロー
ラ74は、コロトロン帯電器などを用いてもよい。
【0099】また、上記第1および第2の実施の形態に
おいて、中間転写ベルトユニット2は、プリンタ本体1
から着脱可能に構成しているが、必ずしもユニットとし
て本体より着脱、あるいは交換する構成である必要はな
く、本体に直接設けてもよい。また、レーザ露光装置4
4は、これに限定されず、他の露光手段、たとえばLE
D(発光ダイオード)アレイや液晶シャッタを用いても
よい。さらに、センターミラー49は、露光装置の配置
によってはなくてもよい。たとえば、小型のレーザ露光
装置を軸24内部に設けた場合等である。
【0100】また、ユニット移動機構として、ユニット
キャリッジ22を用いたが、これに限定されず、他のユ
ニット移動機構を用いてもよい。たとえば、複数の像形
成ユニットを並列配置し、それらを一体的に直線移動さ
せて像形成位置と待避位置とへ移動させる構成や、待避
位置にある像形成ユニットをその都度像形成位置へ移動
させる構成であってもよい。
【0101】また、現像、帯電等のプロセス要素、感光
体、トナー、中間転写ベルト等の材質、または、移動速
度や印可電圧等のプロセス条件等も上記実施の形態に限
定されず、公知のものを使用することができる。また、
像形成ユニット21は扇型に限定されない。ユニットキ
ャリッジ22によって軸24を中心に回転移動する構成
であれば、形状は任意である。また、像形成ユニット2
1の扇型の角度、現像器31とクリーナ38の角度の振
り分け等も、レーザ信号光26の光路が形成できる範囲
で任意である。
【0102】さらに、中間転写ベルト4の周長と駆動ロ
ーラ8および他のガイドローラの周長との関係は、上記
実施の形態に限定されない。中間転写ベルト4の周長が
各ローラの周長に対して略整数倍であればよい。実際に
は中間転写ベルト4には厚みがあるため、厳密に整数倍
とするよりも、中間転写ベルト4あるいは各ローラのど
ちらかを、わずかに大きくあるいは小さくした方が、回
転位相が合うことがある。その場合は、実質的に回転位
相が合う周長とすることができる。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガイドロ
ーラを、像形成位置に位置する像形成ユニットの感光体
と駆動ローラとの間に配置し、クリーニング手段を、駆
動ローラに対向して、中間転写ベルトのオーバーハング
部に離接可能に配置することにより、感光体と中間転写
ベルトとの位置関係に対して、駆動ローラ、ガイドロー
ラ、およびクリーニング手段の配置を最適化することが
できるとともに、中間転写ベルトからのトナーのこぼれ
を完全に防止することができる。したがって、カラー電
子写真装置を小形化できるとともに、メンテナンス性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態によるカラー電子写
真装置の全体構成図
【図2】図1に示すカラー電子写真装置の各ユニットの
着脱方法を説明するための説明図
【図3】図1に示すカラー電子写真装置の中間転写ベル
トユニットの断面図
【図4】図1に示すカラー電子写真装置の中間転写ベル
トユニットのテンションローラの構成を示す断面図
【図5】図1に示すカラー電子写真装置の中間転写ベル
トの検出孔および位置検出器を示す斜視図
【図6】図1に示すカラー電子写真装置の中間転写ベル
トユニットの側面図
【図7】図6に示す断面指示線I−Iによる要部断面図
【図8】図1に示すカラー電子写真装置の像形成ユニッ
トの断面図
【図9】図1に示すカラー電子写真装置のクリーニング
ユニットの動作を説明するための説明図
【図10】本発明の第二の実施の形態によるカラー電子
写真装置の中間転写ベルトユニットの断面図
【図11】従来のカラー電子写真装置の全体構成図
【符号の説明】
2 中間転写ベルトユニット 3 ユニットケース 4 中間転写ベルト 4A オーバーハング部 5 テンションローラ 6 再転写バックアップローラ 8 駆動ローラ 9 固定ローラ 15 クリーナユニット 21Bk、21Y、21M、21C 像形成ユニット 22 ユニットキャリッジ 27 感光体 31Bk、31Y、31M、31C 現像器 44 レーザ露光装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが異なる色に対応した現像器お
    よび感光体を含む複数の像形成ユニットと、前記複数の
    像形成ユニットを像形成位置と待避位置とへ移動させる
    ユニット移動手段と、前記像形成位置に位置する前記像
    形成ユニットの前記感光体を露光する露光手段と、前記
    像形成位置に位置する前記像形成ユニットの前記感光体
    上に形成したトナー像を受容する中間転写ベルトと、前
    記中間転写ベルトの一次転写位置を規制するためのガイ
    ドローラと、前記中間転写ベルトを駆動するための駆動
    ローラと、前記中間転写ベルトをクリーニングするクリ
    ーニング手段とを備え、 前記ガイドローラは、前記中間転写ベルトの前記一次転
    写位置に対し、前記中間転写ベルトの走行方向の上流側
    で、かつ、前記一次転写位置と前記駆動ローラとの間に
    配置され、 前記クリーニング手段は、前記駆動ローラに対向して、
    前記中間転写ベルトのオーバーハング部に離接可能に配
    置されるカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写ベルト、前記ガイドロー
    ラ、前記駆動ローラ、および前記クリーニング手段は、
    ユニット化され、装置本体に対して着脱可能に構成され
    る請求項1記載のカラー電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写ベルト上に形成されたトナ
    ー像を記録用紙に2次転写するための2次転写手段をさ
    らに含み、 前記ガイドローラは、少なくとも2本の位置規制用ロー
    ラと、前記2次転写手段に対向する2次転写バックアッ
    プローラとを含む請求項1または請求項2記載のカラー
    電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写ベルトの内周側に設けら
    れ、廃トナーを収容するための廃トナー収容手段をさら
    に含み、 前記駆動ローラは、前記2本の位置規制用ローラおよび
    前記2次転写バックアップローラよりも上方に配置され
    る請求項3記載のカラー電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記2本の位置規制用ローラは、1次転
    写位置側の前記中間転写ベルトの回転方向の上流側に配
    置される固定ローラと、1次転写位置側の前記中間転写
    ベルトの回転方向の下流側に配置されるテンションロー
    ラとを含む請求項3または請求項4記載のカラー電子写
    真装置。
  6. 【請求項6】 前記テンションローラは、前記固定ロー
    ラと前記テンションローラとの共通接線に略平行な方向
    へ付勢されて前記中間転写ベルトに張力を付与する請求
    項5記載のカラー電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記2本の位置規制用ローラの直径は、
    前記駆動ローラの直径よりも小さい請求項3から請求項
    6のいずれか一項記載のカラー電子写真装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写ベルトの周長は、前記ガイ
    ドローラおよび前記駆動ローラの周長に対して略整数倍
    である請求項1から請求項7のいずれか一項記載のカラ
    ー電子写真装置。
  9. 【請求項9】 前記クリーニング手段は、端面を下向き
    にして設けられた弾性ブレードと、前記弾性ブレードの
    下方に配置され、廃トナーの落下を防止するためのトナ
    ー受けとを含み、前記中間転写ベルトを介して前記駆動
    ローラに対し離接可能に構成される請求項1から請求項
    8のいずれか一項記載のカラー電子写真装置。
  10. 【請求項10】 前記クリーニング手段は、前記弾性ブ
    レードで掻き落とされた廃トナーを搬送するスクリュー
    軸をさらに含み、前記スクリュー軸と同心でかつ前記ト
    ナー受けの先端よりも下側となる点を中心として揺動可
    能に構成される請求項9記載のカラー電子写真装置。
  11. 【請求項11】 前記ユニット移動手段は、前記複数の
    像形成ユニットを像形成位置と待避位置とへ回転移動さ
    せる請求項1から請求項10のいずれか一項記載のカラ
    ー電子写真装置。
  12. 【請求項12】 装置本体に着脱可能に構成されたカラ
    ー電子写真装置の中間転写ベルトユニットであって、 感光体上に形成したトナー像を受容する中間転写ベルト
    と、前記中間転写ベルトの1次転写位置を規定するため
    のガイドローラと、前記中間転写ベルトを駆動するため
    の駆動ローラと、前記中間転写ベルトに転写されたトナ
    ー像を記録用紙に2次転写した後の前記中間転写ベルト
    をクリーニングするクリーニング手段と、前記中間転写
    ベルトの内周側に設けられ、廃トナーを収容するための
    廃トナー収容手段とを備え、 前記ガイドローラは、装置本体に装着されたとき、前記
    中間転写ベルトの前記一次転写位置に対し、前記中間転
    写ベルトの走行方向の上流側で、かつ、前記一次転写位
    置と前記駆動ローラとの間に配置され、 前記駆動ローラは、前記ガイドローラよりも上方に配置
    され、 前記クリーニング手段は、前記駆動ローラに対向して、
    前記中間転写ベルトのオーバーハング部に離接可能に配
    置されるカラー電子写真装置の中間転写ベルトユニッ
    ト。
  13. 【請求項13】 前記ガイドローラは、少なくとも2本
    の位置規制用ローラと、装置本体に備えられた2次転写
    手段に対向する2次転写バックアップローラとを含み、 前記駆動ローラは、前記2本の位置規制用ローラおよび
    前記2次転写バックアップローラよりも上方に配置され
    る請求項12記載のカラー電子写真装置の中間転写ベル
    トユニット。
  14. 【請求項14】 前記2本の位置規制用ローラは、1次
    転写位置側の前記中間転写ベルトの回転方向の上流側に
    配置される固定ローラと、1次転写位置側の前記中間転
    写ベルトの回転方向の下流側に配置されるテンションロ
    ーラとを含む請求項13記載のカラー電子写真装置の中
    間転写ベルトユニット。
  15. 【請求項15】 前記テンションローラは、前記固定ロ
    ーラと前記テンションローラとの共通接線に略平行な方
    向へ付勢されて前記中間転写ベルトに張力を付与する請
    求項14記載のカラー電子写真装置の中間転写ベルトユ
    ニット。
  16. 【請求項16】 前記2本の位置規制用ローラの直径
    は、前記駆動ローラの直径よりも小さい請求項13から
    請求項15のいずれか一項記載のカラー電子写真装置。
  17. 【請求項17】 前記中間転写ベルトの周長は、前記ガ
    イドローラおよび前記駆動ローラの周長に対して略整数
    倍である請求項12から請求項16のいずれか一項記載
    のカラー電子写真装置の中間転写ベルトユニット。
  18. 【請求項18】 前記クリーニング手段は、端面を下向
    きにして設けられた弾性ブレードと、前記弾性ブレード
    の下方に配置され、廃トナーの落下を防止するためのト
    ナー受けとを含み、前記中間転写ベルトを介して前記駆
    動ローラに対し離接可能に構成される請求項12から請
    求項17のいずれか一項記載のカラー電子写真装置の中
    間転写ベルトユニット。
  19. 【請求項19】 前記クリーニング手段は、前記弾性ブ
    レードで掻き落とされた廃トナーを搬送するスクリュー
    軸をさらに含み、前記スクリュー軸と同心でかつ前記ト
    ナー受けの先端よりも下側となる点を中心として揺動可
    能に構成される請求項18記載のカラー電子写真装置の
    中間転写ベルトユニット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005321471A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Fuji Xerox Co Ltd 像形成ユニット
JP2007101749A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Seiko Epson Corp 画像形成装置、及び、画像形成システム
US7867594B2 (en) 2008-07-09 2011-01-11 Day International, Inc. Endless belt for use in digital imaging systems
JP2011059704A (ja) * 2010-10-18 2011-03-24 Seiko Epson Corp クリーニング装置、転写装置、感光体装置、画像形成装置、及び、画像形成システム
JP2011221271A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Konica Minolta Business Technologies Inc クリーニング装置及び画像形成装置

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