JPH10123569A - 液晶パネル用基板、液晶パネル、電子機器及び投射型表示装置 - Google Patents

液晶パネル用基板、液晶パネル、電子機器及び投射型表示装置

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JPH10123569A
JPH10123569A JP27938796A JP27938796A JPH10123569A JP H10123569 A JPH10123569 A JP H10123569A JP 27938796 A JP27938796 A JP 27938796A JP 27938796 A JP27938796 A JP 27938796A JP H10123569 A JPH10123569 A JP H10123569A
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卓 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体を基板とする反射型液晶パネルにおい
ては、デバイスサイズの縮小に応じて各画素のサイズも
小さくなるため、保持容量の一方の端子を定電位に固定
させるための定電位を各保持容量に供給するための配線
のレイアウトおよびコンタクトホールの形成位置の確保
が極めて困難である。 【解決手段】 反射電極となる画素電極(14)の下方
の半導体基板表面にゲート線(4)方向に沿って連続し
保持容量の一方の端子となる比較的濃度の高い半導体領
域(8)を形成し、この半導体領域の上方に絶縁膜を介
して前記保持容量の他方の端子となる導電層(9a)を
各画素毎に形成し、前記導電層は画素電極をスイッチン
グするMOSFETのドレイン領域に電気的に接続させ
るとともに、上記半導体領域は画素領域の外側において
定電位を与える配線層(70)に電気的に接続させて電
位を固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルさらに
は反射型液晶パネルに関し、特に半導体基板上に形成さ
れた絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、MOS
FETという)によって画素電極をスイッチングするア
クティブマトリックス型液晶パネルに利用して好適な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、投射型表示装置のライトバルブに
用いられる反射型アクティブマトリックス液晶パネルと
しては、ガラス基板上にアモルファスシリコンを用いた
TFTアレーを形成した構造の液晶パネルが実用化され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記TFTを用いたア
クティブマトリックス液晶パネルはデバイスサイズが比
較的大きいため、例えばこれをライトバルブとして組み
込んだビデオプロジェクタのような投射型表示装置にあ
っては、装置全体が大型化してしまうという不具合があ
る。また、透過型液晶パネルの場合は、各画素に設けら
れたTFTの領域が光を透過させる画素の透過領域とな
らないため、パネルの解像度がXGA,EWSと上がる
につれ、開口率が小さくなるという致命的な欠陥を有し
ている。
【0004】そこで、透過型アクティブマトリックス液
晶パネルに比べてサイズが小さい液晶パネルとして、半
導体基板上に形成されたMOSFETアレーで反射電極
となる画素電極をスイッチングするようにした反射型ア
クティブマトリックス液晶パネルがある。
【0005】しかしながら半導体を基板とする液晶パネ
ルにおいては、デバイスサイズの縮小に応じて各画素の
サイズも小さくなるため、画素電極のみでは液晶の駆動
に必要な電圧を保持するのに充分な容量(100fF程
度が必要)が得られないという欠点がある。そこで、本
発明者は、ゲート絶縁膜を誘電体とする保持容量を各画
素に作り込む方法を検討した。
【0006】しかし、保持容量の一方の端子は定電位に
固定されることが望ましいが、そのような定電位を各保
持容量に供給するための配線のレイアウトおよびコンタ
クトホールの形成位置の確保が極めて困難であることを
見い出した。即ち、各画素ごとに保持容量の一方の端子
に定電位を与えるコンタクトホールを設けると、その分
保持容量を構成する電極が小さくなってしまい、容量値
も低下してしまうという不都合がある。
【0007】また、半導体を基板とする反射型液晶パネ
ルにおいては、画素スイッチング用MOSFETがいわ
ゆるウェル領域に形成されることとなるが、反射型液晶
パネルはチップサイズが20mm□前後と大きいため、
ウェル領域の電位が安定していないと、画素中央付近の
MOSFETの動作が安定しないおそれがあることが明
らかになった。この場合、ウェルの電位を、複数のマト
リックス状に配置される画素領域の外側で所定の電圧に
固定する方法も考えられるが、画素領域の中央の画素の
MOSFETまでは比較的距離が遠くなるため、中央で
はウェル電位が変動し易く基板効果によってしきい値電
圧が変動するという問題点がある。
【0008】この発明の目的は、半導体を基板とする反
射型液晶パネルにおいて、小さな面積でも充分な保持容
量が得られ、これによって素子の縮小化が可能となると
ともに、画素毎に保持容量の一方の端子に定電位を供給
する配線のレイアウトが不要となるような保持容量の構
成技術を提供することにある。
【0009】この発明の他の目的は、半導体を基板とす
る反射型液晶パネルにおいて、画素領域の中央のFET
のウェル電位を、定電位を供給するための配線を設ける
ことなく安定させ、FETの特性の変動を防止できるよ
うな技術を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、プロセスの工程数
を増加させることなく必要な保持容量が得られるように
した技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、反射電極となる画素電極の下方の半導体
基板表面にゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方
の端子となる比較的濃度の高い半導体領域を形成し、こ
の半導体領域の上方に絶縁膜を介して前記保持容量の他
方の端子となる導電層を各画素毎に形成し、前記導電層
は画素電極に電圧を印加するMOSFETのドレイン領
域に電気的に接続させるとともに、上記半導体領域は画
素領域の外側において定電位を与える配線層に電気的に
接続させて電位を固定するようにした。
【0012】MOSFETを使用した反射型液晶パネル
においては、画素電極下にFETが形成されない余白エ
リアが生じるのでそこに保持容量を形成することによ
り、比較的小さな面積で大きな容量を得ることができ、
これによって、素子の縮小化が可能となるとともに、ゲ
ート線方向に沿って連続し保持容量の一方の端子となる
比較的濃度の高い半導体領域を形成することにより、保
持容量の一方の端子に定電位を供給するための配線のレ
イアウトが不要となり、そのような配線を形成する工程
も不要となってプロセスを簡略化することができる。ま
た、各画素ごとにウェル電位を与えるコンタクトホール
を設ける必要がないため、コンタクトホールを設けるこ
とによる保持容量の低下も回避することができるととも
に、画素領域のすべてのFETのウェル電位を、定電位
を供給するための配線を設けることなく安定させ、FE
Tの特性の変動を防止できるようになる。
【0013】なお、上記保持容量を構成する絶縁膜はM
OSFETのゲート電極とチャネル領域との間に設けら
れるゲート絶縁膜と同時に形成される絶縁膜を、また上
記保持容量の他方の端子を構成する導電層はMOSFE
Tのゲート電極と同時に形成される導電層を、それぞれ
用いるようにすると良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1および図3は、本発明を適用した反射
型液晶パネルの反射電極側基板の第1の実施例を示す。
なお、図1および図3にはマトリックス状に配置されて
いる画素のうち一画素部分の断面図と平面レイアウトを
示す。図1(a)は図3におけるI−I線に沿った断面
を示す。図1(b)は同じく図3におけるII−II線に沿
った断面を示す。
【0016】図1において、1は単結晶シリコンのよう
なP型半導体基板(N型半導体基板(N--)でもよ
い)、2はこの半導体基板1の表面に形成されたP型ウ
ェル領域、3は半導体基板1の表面に形成された素子分
離用のフィールド酸化膜(いわゆるLOCOS)であ
る。上記ウェル領域2は、特に限定されないが、例えば
768×1024のようなマトリックス状に画素が配置
されてなる画素領域の共通ウェル領域として形成され、
図5に示されているようなデータ線駆動回路21やゲー
ト線駆動回路22、入力回路23、タイミング制御回路
24等の周辺回路を構成する素子が形成される部分のウ
ェル領域とは分離して形成されている。上記フィールド
酸化膜3は選択熱酸化によって5000〜7000オン
グストロームのような厚さに形成される。
【0017】上記フィールド酸化膜3には一画素ごとに
2つの開口部が形成され、一方の開口部の内側中央にゲ
ート酸化膜(絶縁膜)4bを介してポリシリコンあるい
はメタルシリサイド等からなるゲート電極4aが形成さ
れ、このゲート電極4aの両側の基板表面には高不純物
濃度のN型不純物導入層(以下、ドーピング層という)
からなるソース、ドレイン領域5a,5bが形成され、
MOSFETが構成されている。ゲート電極4aは走査
線方向(画素行方向)に延在されて、ゲート線4を構成
する。
【0018】また、上記フィールド酸化膜3に形成され
た他方の開口部の内側の基板表面にはP型ドーピング領
域8が形成されているとともに、このP型ドーピング領
域8の表面には絶縁膜9bを介してポリシリコンあるい
はメタルシリサイド等からなる電極9aが形成され、こ
の電極9aと上記P型ドーピング領域8との間に絶縁膜
容量が構成されている。上記電極9aは前記MOSFE
Tのゲート電極4aとなるポリシリコンあるいはメタル
シリサイド層と同一工程にて、また電極9aの下の絶縁
膜9bはゲート絶縁膜4bとなる絶縁膜と同一工程にて
それぞれ形成することができる。
【0019】上記絶縁膜4b,9bは熱酸化によって上
記開口部の内側半導体基板表面に400〜800オング
ストロームのような厚さに形成される。上記電極4a,
9aは、ポリシリコン層を1000〜2000オングス
トロームのような厚さに形成しその上にMoあるいはW
のような高融点金属のシリサイド層を1000〜300
0オングストロームのような厚さに形成した構造とされ
ている。ソース、ドレイン領域5a,5bは、上記ゲー
ト電極4aをマスクとしてその両側の基板表面にN型不
純物をイオン打ち込みで注入することで自己整合的に形
成される。
【0020】また、上記P型ドーピング領域8は、例え
ば、専用のイオン打込みと熱処理によるドーピング処理
で形成され、ゲート電極を形成する前にイオン注入法で
形成するとよい。つまり、絶縁膜9b形成後にウェルと
同極性の不純物を注入し、ウェルの表面はウェルよりも
高不純物濃度として低抵抗化して形成する。上記ウェル
領域2の好ましい不純物濃度は1×1017/cm3 以下
で、1×1016〜5×1016/cm3 程度が望ましい。
ソース、ドレイン領域5a,5bの好ましい表面不純物
濃度は1×1020〜3×1020/cm3 、P型ドーピン
グ領域8の好ましい表面不純物濃度は1×1018〜5×
1019/cm3 であるが、保持容量を構成する絶縁膜の
信頼性及び耐圧の観点から1×1018〜1×1019/c
3 が特に好ましい。
【0021】上記電極4aおよび9aからフィールド酸
化膜3上にかけては第1の層間絶縁膜6が形成され、こ
の絶縁膜6上にはアルミニウムを主体とするメタル層か
らなるデータ線7(図3参照)およびこのデータ線から
突出するように形成されたソース電極7aおよび補助結
合配線10が設けられており、ソース電極7aは絶縁膜
6に形成されたコンタクトホール6aにてソース領域5
aに、また補助結合配線10の一端は絶縁膜6に形成さ
れたコンタクトホール6bにてドレイン領域5bに電気
的に接続されている。
【0022】上記絶縁膜6は、例えばHTO膜(高温C
VD法により形成される酸化シリコン膜)を1000オ
ングストローム程度堆積した上に、BPSG膜(ボロン
およびリンを含むシリケートガラス膜)を8000〜1
0000オングストロームのような厚さに堆積して形成
される。ソース電極7aおよび補助結合配線10を構成
するメタル層は、例えば下層からTi/TiN/Al/
TiNの4層構造とされる。各層は、下層のTiが10
0〜600オングストローム、TiNが1000オング
ストローム程度、Alが4000〜10000オングス
トローム、上層のTiNが300〜600オングストロ
ームのような厚さとされる。
【0023】上記ソース電極7aおよび補助結合配線1
0から層間絶縁膜6上にかけては第2の層間絶縁膜11
が形成され、この第2層間絶縁膜11上にはアルミニウ
ムを主体とする二層目のメタル層12からなる遮光膜が
形成されている。この遮光膜を構成する二層目のメタル
層12は、後述するように画素領域の周囲に形成される
駆動回路等の周辺回路において素子間の接続用配線を構
成するメタル層として形成されるものである。従って、
この遮光膜(12)のみを形成するために工程を追加す
る必要がなく、プロセスが簡略化される。また、上記遮
光膜(12)は、上記補助結合配線10に対応する位置
に、後述の画素電極とMOSFETを電気的に接続する
ための柱状の接続プラグ15を貫通させるための開口部
12aが形成され、それ以外は画素領域全面を覆うよう
に形成される。すなわち、図3に示されている平面図に
おいては、符号12aが付されている矩形状の枠が上記
開口部を表しており、この開口部12aの外側がすべて
遮光膜(12)となっている。これによって、図1の上
方から入射する光をほぼ完全に遮断して画素スイッチン
グ用MOSFETのチャネル領域およびウェル領域を光
が通過してリーク電流が流れるのを防止することができ
る。
【0024】上記第2層間絶縁膜11は、例えばTEO
S(テトラエチルオルソシリケート)を材料としプラズ
マCVD法により形成される酸化シリコン膜(以下、T
EOS膜と称する)を3000〜6000オングストロ
ーム程度堆積した上に、SOG膜(スピン・オン・ガラ
ス膜)を堆積し、それをエッチバックで削ってからさら
にその上に第2のTEOS膜を2000〜5000オン
グストローム程度の厚さに堆積して形成される。遮光膜
を構成する二層目のメタル層12は、上記一層目のメタ
ル層(7)と同じものでよく、例えば下層からTi/T
iN/Al/TiNの4層構造とされる。各層は、最下
層のTiが100〜600オングストローム、その上の
TiNが1000オングストローム程度、Alが400
0〜10000オングストローム、最上層のTiNが3
00〜600オングストロームのような厚さとされる。
【0025】この実施例においては、上記遮光膜(1
2)の上に第3層間絶縁膜13が形成され、この第3層
間絶縁膜13の上に図3に示されているように、ほぼ1
画素に対応した矩形状の反射電極としての画素電極14
が形成されている。そして、上記遮光膜(12)に設け
られた開口部12aに対応してその内側に位置するよう
に、上記第3層間絶縁膜13および第2層間絶縁膜11
を貫通するコンタクトホール16が設けられており、こ
のコンタクトホール16内に上記補助結合配線10と上
記画素電極14とを電気的に接続するタングステン等の
高融点金属からなる柱状の接続プラグ15が充填されて
いる。さらに、上記画素電極14の上には、パシベーシ
ョン膜17が全面的に形成されている。
【0026】上記画素電極14は、特に限定されない
が、接続プラグ15を構成するタングステン等をCVD
法により被着した後、タングステンと第3層間絶縁膜1
3をCMP(化学的機械研磨)法で削って平坦化してか
ら、例えば低温スパッタ法によりアルミニウム層を30
0〜5000オングストロームのような厚さに形成し、
パターニングにより一辺が15〜20μm程度の正方形
のような形状とされる。なお、上記接続プラグ15の形
成方法としては、CMP法で第3層間絶縁膜を平坦化し
てから、コンタクトホールを開口し、その中にタングス
テンを被着して形成する方法もある。上記パシベーショ
ン膜17としては、画素領域部においては500〜20
00オングストロームのような厚さの酸化シリコン膜が
用いられ、周辺回路部およびシール部、スクライブ部に
は2000〜10000オングストロームのような厚さ
の窒化シリコン膜が用いられる。
【0027】また、画素領域部を覆うパシベーション膜
17として酸化シリコン膜を使用することにより、膜厚
のばらつきによって反射率が大きく変化したり、光の波
長によって反射率が大きく変動する現象を抑えることが
できる。さらに、周辺回路部特に液晶が封入された領域
よりも外側(シール部材よりも外側)を覆うパシベーシ
ョン膜17として酸化シリコン膜に比べて保護膜として
優れた窒化シリコン膜を使用あるいは酸化シリコン膜の
上に窒化シリコン膜を形成した二層構造の保護膜とする
ことにより信頼性を更に向上させることができる。な
お、パシベーション膜17上には、液晶パネルを構成す
る際に配向膜が全面に形成され、ラビング処理される。
【0028】図3は図1に示されている反射側の液晶パ
ネル基板の平面レイアウトである。同図に示されている
ように、この実施例では、データ線7とゲート線4とが
互いに交差するように形成され、図3のハッチングHで
示す箇所のゲート線4の下に画素スイッチング用MOS
FETのチャネル領域が設けられ、ゲート線4がゲート
電極4aを兼ねるように構成されているとともに、上記
チャネル領域5cの両側(図3では上下)にソース、ド
レイン領域5a、5bが形成されている。また、データ
線に接続されるソース電極7aは、図3の縦方向に沿っ
て延設されたデータ線7から突出するように形成され
て、コンタクトホールを介してMOSFETのソース領
域5aに接続されている。
【0029】また、保持容量の一方の端子を構成するP
型ドーピング領域8はゲート線4と平行な方向に隣接す
る画素のP型ドーピング領域と連続するように形成され
ている。そして、画素領域の外側に配設された電源ライ
ン70にコンタクトホール71にて接続され、0Vのよ
うな所定の電圧Vssが印加されるように構成されてい
る。これによって、保持容量の一方の電極の電位を安定
させ、画素電極の所望しない電位の変動を防止すること
ができる。また、MOSFETの近傍にP型ドーピング
領域8を設け、Pウェルの電位も同時に固定しているた
め、MOSFETの基板電位を安定させバックゲート効
果によるしきい値電圧の変動を防ぐことができる。
【0030】図示しないが、上記電源ライン70は、画
素領域の外側に設けられる周辺回路のP型ウェル領域に
ウェル電位として所定の電圧Vssを供給するラインとし
ても使用されている。上記電源ライン70は上記データ
線7と同一の一層目のメタル層によって構成されてい
る。画素電極14は各々矩形状をなし、隣接する画素電
極14とは例えば1μmのような間隔をおいて互い近接
して設けられており、画素電極間のすき間から漏れる光
の量を極力減らすように構成されている。また、図で
は、画素電極の中心とコンタクトホール16の中心とが
ずれているが、両者の中心をほぼ一致させる又は重ねる
方が、隣接する画素電極の隙間から入った光がコンタク
トホールに到達するまでの距離が画素電極端部からほぼ
均一になり、光漏れの量を減らす上では好ましい。
【0031】なお、上記実施例では、画素スイッチング
用MOSFETをNチャネル型とし、保持容量の一方の
電極となる半導体領域(8)をP型ドーピング層とした
場合について説明したが、ウェル領域をN型とし、画素
スイッチング用MOSFETをPチャネル型とし、保持
容量の一方の電極となる半導体領域をN型ドーピング層
とすることも可能である。その場合、保持容量の一方の
電極となるN型ドーピング層には、N型ウェル領域に印
加されるのと同様な定電位を印加するように構成するの
が望ましい。
【0032】さらに、画素スイッチング用のMOSFE
Tのゲート電極4aには、15Vのような大きな電圧が
印加されるのに対し、周辺回路は5Vのような小さな電
圧で駆動されるため、周辺回路を構成するFETのゲー
ト絶縁膜を画素スイッチング用FETのゲート絶縁膜よ
りも薄く形成してFETの特性を向上させ周辺回路の動
作速度を高めるという技術が考えられる。このような技
術を適用した場合、ゲート絶縁膜の耐圧から、周辺回路
を構成するFETのゲート絶縁膜の厚みを画素スイッチ
ング用FETのゲート絶縁膜の厚みの約3分の1〜5分
の1(例えば80〜200オングストローム)にするこ
とができる。
【0033】ところで、第1の実施例においては、保持
容量の電極間に印加される電圧は、図7に示すように、
データ線に印加される画像信号電圧Vdと画像信号の中
心電位Vcとの差の約5V(図6の液晶パネルの対向基
板35に設けられる対向電極33に印加されるLCコモ
ン電位LC−COMはVcよりΔVだけシフトされてい
るが、実際に画素電極に印加される電圧もΔVシフトし
たVd−ΔVとなる)にすぎない。そこで、第1の実施
例においては、保持容量の一方の電極9aを構成するポ
リシリコンあるいはメタルシリサイド層直下の絶縁膜9
bを、画素スイッチング用FETのゲート絶縁膜でなく
周辺回路を構成するFETのゲート絶縁膜と同時に形成
することで、上記実施例に比べて保持容量の絶縁膜厚を
3分の1〜5分の1にすることができ、これによって容
量値を3〜5倍にすることもできる。この場合、保持容
量の一方の端子を構成するドーピング領域8は、ウェル
と逆極性(P型ウェルの場合はN型)にし、画素領域の
周辺部でVcもしくはLC−COM近傍の電位に接続
し、ウェル電位(例えばP型ウェルはVss)とは異な
る電位にする必要がある。なお、図7において、VG は
ゲート線4に印加される電圧であり、期間tH1は画素の
MOSFETを導通させる選択期間(走査期間)であっ
て、その以外の期間は画素のMOSFETを非導通とす
る非選択期間である。
【0034】また、上記保持容量の一方の電極9aを、
画素スイッチング用FETのゲート電極を構成するポリ
シリコンあるいはメタルシリサイド層でなく、周辺回路
を構成するMOSFETのゲート電極を構成するポリシ
リコンあるいはメタルシリサイド層で構成するようにし
ても良い。
【0035】図1(b)は本発明の一実施例の画素領域
の周辺部の断面(図3II-II)を示す。画素領域の走査
方向(画素行方向)に伸びたドーピング領域8を所定の
電位(Vss)に接続する構成を示している。80は周
辺回路のMOSFETのソース・ドレイン領域と同一工
程で形成したP型コンタクト領域であり、ゲート電極形
成前に形成したドーピング領域8に対して、ゲート電極
形成後に同極性の不純物をイオン注入して形成される。
コンタクト領域80は、コンタクトホール71を介して
配線70に接続され、定電圧Vssが印加される。な
お、このコンタクト領域80上も三層目のメタル層から
なる遮光膜14’によって遮光される。なお、画素領域
からその外側の周辺領域へ至る領域においては、二層目
メタル層12’は、遮光膜や周辺回路素子間を接続する
配線層として機能する。
【0036】図2は、画素領域の外側に駆動回路等の周
辺回路を構成するCMOS回路素子の実施例の断面図を
示す。なお、図2において図1と同一符号が付されてい
る箇所は、同一工程で形成されるメタル層、絶縁膜およ
び半導体領域を示す。
【0037】図2において、4a,4a’は周辺回路
(CMOS回路)を構成するNチャネルMOSFET,
PチャネルMOSFETのゲート電極、5a(5b),
5a’(5b’)はそのソース(ドレイン)領域となる
N型ドーピング領域,P型ドーピング領域、5c,5
c’はそれぞれチャネル領域である。図1の保持容量の
一方の電極を構成するP型ドーピング領域8に対して定
電位を供給するコンタクト領域80は、上記Pチャネル
MOSFETのソース(ドレイン)領域となるP型ドー
ピング領域5a’(5b’)と同一工程で形成される。
27a,27cは一層目のメタル層で構成され電源電圧
(0V,5V又は15V)に接続されたソース、27b
は一層目のメタル層で構成されたドレイン電極である。
32aは二層目のメタル層からなる配線層であり、周辺
回路を構成する素子間を接続する配線として使用され
る。32bも二層目のメタル層からなる電源配線層であ
るが、遮光膜としても機能している。遮光膜32bは、
VcやLC−COMあるいは電源電圧0V等の一定電位
のいずれに接続されてもよく、あるいは不定の電位であ
っても良い。14’は三層目のメタル層であり、周辺回
路部ではこの三層目のメタル層が遮光膜として用いられ
ており、周辺回路を構成する半導体領域に光が通過して
キャリアが発生し、半導体領域での電位が不安定になる
のを防止する。つまり、周辺回路でも二層目と三層目の
メタル層によって遮光がなされる。
【0038】前述したように、周辺回路部のパシベーシ
ョン膜17は、画素領域のパシベーション膜を構成する
酸化シリコン膜よりも保護膜として優れた窒化シリコン
膜あるいは酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜を形成
した二層構造の保護膜としてもよい。また、特に制限さ
れないが、この実施例の周辺回路を構成するMOSFE
Tのソース・ドレイン領域は自己整合技術で形成しても
良い。さらに、いずれのMOSFETのソース・ドレイ
ン領域もLDD(ライトリー・ドープト・ドレイン)構
造あるいはDDD(ダブル・ドープト・ドレイン)構造
とするようにしても良い。なお、画素スイッチング用F
ETは大きな電圧で駆動されること、リーク電流を防止
しなければならないことを考慮して、オフセット(ゲー
ト電極とソース・ドレイン領域間に距離を持たせた構
造)とするとよい。
【0039】図4は、反射電極側基板の端部の構造とし
て好適な実施例を示す。図4において図1,図2と同一
符号が付されている箇所は、同一工程で形成される層お
よび半導体領域を示す。
【0040】図4に示されているように、層間絶縁膜と
メタル層の積層体の端部およびその側壁は、画素領域お
よび周辺回路を覆う酸化シリコン膜からなるパシベーシ
ョン膜17の上に窒化シリコン膜18を形成した積層保
護構造とされている。これによって端部から水等が進入
しにくくなって耐久性が向上するとともに、端部が補強
されるため歩留まりが向上する。また、この実施例では
液晶を封止するためのシール材36を完全に平坦化され
た上記積層保護構造部の上に設けている。これによっ
て、層間絶縁膜やメタル層の有無による厚みのばらつき
に関わらず、対向基板との間隔を一定にすることが可能
となる。また、上記構造によれば、画素電極をなす反射
電極上の保護膜を酸化シリコン膜単層にできるため、反
射率の低下や反射率が波長により異なる波長依存性を低
減することができる。
【0041】図4に示されているように、この実施例で
は、三層目のメタル層14’は、周辺回路領域の遮光膜
となるものであり、二層目および一層目のメタル層1
2’,7’を介して半導体基板1の表面に形成された配
線層19に接続され、この配線層19を介して図示しな
いパッドに接続され、所定の電圧あるいは信号が印加さ
れるように構成されている。但し、配線層19の抵抗値
が問題になる場合は、一層目又は二層目のメタル層1
2’、7’を直接パッドに接続する構成にすればよい。
【0042】図5は上記実施例を適用した液晶パネル用
基板(反射電極側基板)の全体の平面レイアウト構成を
示す。
【0043】図5に示されているように、この実施例に
おいては、基板の周縁部に設けられている周辺回路に光
が入射するのを防止する遮光膜25が設けられている。
周辺回路は、上記画素電極がマトリックス状に配置され
た画素領域20の周辺に設けられ、上記データ線7に画
像データに応じた画像信号を供給するデータ線駆動回路
21やゲート線4を順番に走査するゲート線駆動回路2
2、パッド領域26を介して外部から入力される画像デ
ータを取り込む入力回路23、これらの回路を制御する
タイミング制御回路24等の回路であり、これらの回路
は画素電極スイッチング用MOSFETと同一工程で形
成されるMOSFETを能動素子もしくはスイッチング
素子とし、これに抵抗や容量などの負荷素子を組み合わ
せることで構成される。
【0044】この実施例においては、上記遮光膜25
は、図1に示されている画素電極14と同一工程で形成
される三層目のメタル層としてのアルミニウム層で構成
され、電源電圧や画像信号の中心電位あるいはLCコモ
ン電位等の所定電位が印加されるように構成されてい
る。遮光膜25に所定の電位を印加することでフローテ
ィングや他の電位である場合に比べて反射を少なくする
ことができる。26は電源電圧を供給するために使用さ
れるパッドもしくは端子が形成されたパッド領域であ
る。
【0045】図6は上記液晶パネル基板31を適用した
反射型液晶パネルの断面構成を示す。図6に示すよう
に、上記液晶パネル基板31は、その裏面にガラスもし
くはセラミック等からなる支持基板32が接着剤により
接着されている。これとともに、その表面側には、LC
コモン電位が印加される透明導電膜(ITO)からなる
対向電極(共通電極ともいう)33を有する入射側のガ
ラス基板35が適当な間隔をおいて配置され、周囲をシ
ール材36で封止された間隙内に周知のTN(Twisted
Nematic)型液 晶またはまたは電圧無印加状態で液晶分
子がほぼ垂直配向されたSH(Super Homeotropic )型
液晶37などが充填されて液晶パネル30として構成さ
れている。なお、外部から信号を入力したり、パッド領
域26は上記シール材36の外側に来るようにシール材
を設ける位置が設定されている。
【0046】周辺回路上の遮光膜25は、液晶37を介
在して対向電極33と対向されるように構成されてい
る。そして、遮光膜25にLCコモン電位を印加すれ
ば、対向電極33にはLCコモン電位が印加されるの
で、その間に介在する液晶には直流電圧が印加されなく
なる。よってTN型液晶であれば常に液晶分子がほぼ9
0°ねじれたままとなり、SH型液晶であれば常に垂直
配向された状態に液晶分子が保たれる。
【0047】この実施例においては、半導体基板からな
る上記液晶パネル基板31は、その裏面にガラスもしく
はセラミック等からなる支持基板32が接着剤により接
合されているため、その強度が著しく高められる。その
結果、液晶パネル基板31に支持基板32を接合させて
から対向基板との貼り合わせを行なうようにすると、パ
ネル全体にわたって液晶層のギャップが均一になるとい
う利点がある。
【0048】図8は、本発明の液晶パネルを用いた電子
機器の一例であり、本発明の反射型液晶パネルをライト
バルブとして用いたプロジェクタ(投射型表示装置)の
要部を平面的に見た概略構成図である。この図8は、光
学要素130の中心を通るXZ平面における断面図であ
る。本例のプロジェクタは、システム光軸Lに沿って配
置した光源部110、インテグレータレンズ120、偏
光変換素子130から概略構成される偏光照明装置10
0、偏光照明装置100から出射されたS偏光光束をS
偏光光束反射面201により反射させる偏光ビームスプ
リッタ200、偏光ビームスプリッタ200のS偏光反
射面201から反射された光のうち、青色光(B)の成
分を分離するダイクロイックミラー412、分離された
青色光(B)を青色光を変調する反射型液晶ライトバル
ブ300B、青色光が分離された後の光束のうち赤色光
(R)の成分を反射させて分離するダイクロイックミラ
ー413、分離された赤色光(R)を変調する反射型液
晶ライトバルブ300R、ダイクロイックミラー413
を透過する残りの緑色光(G)を変調する反射型液晶ラ
イトバルブ300G、3つの反射型液晶ライトバルブ3
00R、300G、300Bにて変調された光をダイク
ロイックミラー412,413,偏光ビームスプリッタ
200にて合成し、この合成光をスクリーン600に投
射する投射レンズからなる投射光学系500から構成さ
れている。上記3つの反射型液晶ライトバルブ300
R、300G、300Bには、それぞれ前述の液晶パネ
ルが用いられている。
【0049】光源部110から出射されたランダムな偏
光光束は、インテグレータレンズ120により複数の中
間光束に分割された後、第2のインテグレータレンズを
光入射側に有する偏光変換素子130により偏光方向が
ほぼ揃った一種類の偏光光束(S偏光光束)に変換され
てから偏光ビームスプリッタ200に至るようになって
いる。偏光変換素子130から出射されたS偏光光束
は、偏光ビームスプリッタ200のS偏光光束反射面2
01によって反射され、反射された光束のうち、青色光
(B)の光束がダイクロイックミラー412の青色光反
射層にて反射され、反射型液晶ライトバルブ300Bに
よって変調される。また、ダイクロイックミラー411
の青色光反射層を透過した光束のうち、赤色光(R)の
光束はダイクロイックミラー413の赤色光反射層にて
反射され、反射型液晶ライトバルブ300Rによって変
調される。
【0050】一方、ダイクロイックミラー413の赤色
光反射層を透過した緑色光(G)の光束は反射型液晶ラ
イトバルブ300Gによって変調される。このようにし
て、それぞれの反射型液晶ライトバルブ300R、30
0G、300Bによって変調反射型液晶ライトバルブ3
00R、300G、300Bとなる反射型液晶パネル
は、TN型液晶(液晶分子の長軸が電圧無印加時にパネ
ル基板に略並行に配向された液晶)またはSH型液晶
(液晶分子の長軸が電圧無印加時にパネル基板に略垂直
に配向された液晶)を採用している。
【0051】TN型液晶を採用した場合には、画素の反
射電極と、対向する基板の共通電極との間に挟持された
液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧以下の画素
(OFF画素)では、入射した色光は液晶層により楕円
偏光され、反射電極により反射され、液晶層を介して、
入射した色光の偏光軸とほぼ90度ずれた偏光軸成分の
多い楕円偏光に近い状態の光として反射・出射される。
一方、液晶層に電圧印加された画素(ON画素)では、
入射した色光のまま反射電極に至り、反射されて、入射
時と同一の偏光軸のまま反射・出射される。反射電極に
印加された電圧に応じてTN型液晶の液晶分子の配列角
度が変化するので、入射光に対する反射光の偏光軸の角
度は、画素のトランジスタを介して反射電極に印加する
電圧に応じて可変される。
【0052】また、SH型液晶を採用した場合には、液
晶層の印加電圧が液晶のしきい値電圧以下の画素(OF
F画素)では、入射した色光のまま反射電極に至り、反
射されて、入射時と同一偏光軸のまま反射・出射され
る。一方、液晶層に電圧印加された画素(ON画素)で
は、入射した色光は液晶層にて楕円偏光され、反射電極
により反射され、液晶層を介して、入射光の偏光軸に対
して偏光軸がほぼ90度ずれた偏光軸成分の多い楕円偏
光として反射・出射する。TN型液晶の場合と同様に、
反射電極に印加された電圧に応じてTN型液晶の液晶分
子の配列角度が変化するので、入射光に対する反射光の
偏光軸の角度は、画素のトランジスタを介して反射電極
に印加する電圧に応じて可変される。
【0053】これらの液晶パネルの画素から反射された
色光のうち、S偏光成分はS偏光を反射する偏光ビーム
スプリッタ200を透過せず、一方、P偏光成分は透過
する。この偏光ビームスプリッタ200を透過した光に
より画像が形成される。従って、投射される画像は、T
N型液晶を液晶パネルに用いた場合はOFF画素の反射
光が投射光学系500に至りON画素の反射光はレンズ
に至らないのでノーマリーホワイト表示となり、SH液
晶を用いた場合はOFF画素の反射光は投射光学系に至
らずON画素の反射光が投射光学系500に至るのでノ
ーマリーブラック表示となる。
【0054】反射型液晶パネルは、ガラス基板にTFT
アレーを形成したアクティブマトリクス型液晶パネルに
比べ、半導体技術を利用して画素が形成されるので画素
数をより多く形成でき、且つパネルサイズも小さくでき
るので、高精細な画像を投射できると共に、プロジェク
タを小型化できる。
【0055】図6にて説明したように、液晶パネルの周
辺回路部は遮光膜で覆われ、対向基板の対向する位置に
形成される共通電極と共に同じ電位(例えばLCコモン
電位。但し、LCコモン電位としない場合には画素部の
共通電極と異なる電位となるので、この場合画素部の共
通電極とは分離された周辺対向電極となる。)が印加さ
れるので、両者間に介在する液晶にはほぼ0Vが印加さ
れ、液晶はOFF状態と同じになる。従って、TN型液
晶の液晶パネルでは、ノーマリホワイト表示に合わせて
画像領域の周辺が全て白表示にでき、SH型液晶の液晶
パネルでは、ノーマリブラック表示に合わせて画像領域
の周辺が全て黒表示にできる。
【0056】上記実施例に従うと、反射型液晶パネル3
00R、300G、300Bの各画素電極に印加された
電圧が充分に保持されるとともに、画素電極の反射率が
非常に高いため鮮明な映像が得られる。
【0057】図9は、それぞれ本発明の反射型液晶パネ
ルを使った電子機器の例を示す外観図である。なお、こ
れらの電子機器では、偏光ビームスプリッタと共に用い
られるライトバルブとしてではなく、直視型の反射型液
晶パネルとして使用されるため、反射電極は完全な鏡面
である必要はなく、視野角を広げるためには、むしろ適
当な凸凹を付けた方が望ましいが、それ以外の構成要件
は、ライトバルブの場合と基本的に同じである。
【0058】図9(a)は携帯電話を示す斜視図であ
る。1000は携帯電話本体を示し、そのうちの100
1は本発明の反射型液晶パネルを用いた液晶表示部であ
る。
【0059】図9(b)は、腕時計型電子機器を示す図
である。1100は時計本体を示す斜視図である。11
01は本発明の反射型液晶パネルを用いた液晶表示部で
ある。この液晶パネルは、従来の時計表示部に比べて高
精細の画素を有するので、テレビ画像表示も可能とする
ことができ、腕時計型テレビを実現できる。
【0060】図9(c)は、ワープロ、パソコン等の携
帯型情報処理装置を示す図である。1200は情報処理
装置を示し、1202はキーボード等の入力部、120
6は本発明の反射型液晶パネルを用いた表示部、120
4は情報処理装置本体を示す。各々の電子機器は電池に
より駆動される電子機器であるので、光源ランプを持た
ない反射型液晶パネルを使えば、電池寿命を延ばすこと
が出来る。また、本発明のように、周辺回路をパネル基
板に内蔵できるので、部品点数が大幅に減り、より軽量
化・小型化できる。
【0061】なお、以上の実施例においては、液晶パネ
ルの液晶としてTN型とホメオトロピック配向のSH型
に関して説明したが、他の液晶に置き換えても実施可能
であることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、反射
電極となる画素電極の下方の半導体基板表面にゲート線
もしくはゲート線方向に沿って連続し保持容量の一方の
端子となる比較的不純物濃度の高い半導体領域を形成
し、この半導体領域の上方に絶縁膜を介して前記保持容
量の他方の端子となる導電層を各画素毎に形成し、前記
導電層は画素電極に接続されるMOSFETのドレイン
領域に電気的に接続させるとともに、上記半導体領域は
画素領域の外側において定電位を与える配線層に電気的
に接続させて電位を固定するようにしたので、比較的小
さな面積で大きな容量を得ることができ、これによって
素子の縮小化が可能となるとともに、ゲート線方向に沿
って連続し保持容量の一方の端子となる比較的不純物濃
度の高い半導体領域を形成することにより、保持容量の
一方の端子に定電位を供給するための配線のレイアウト
が不要となり、そのような配線を形成する工程も不要と
なってプロセスを簡略化することができる。また、各画
素ごとにウェル電位を与えるコンタクトホールを設ける
必要がないため、コンタクトホールを設けることによる
保持容量の低下も回避することができるとともに、画素
領域中央のFETのウェル電位を、定電位を供給するた
めの配線を設けることなく安定させ、FETの特性の変
動を防止できるようになるという効果がある。
【0063】また、上記保持容量を構成する絶縁膜はM
OSFETのゲート電極とチャネル領域との間に設けら
れるゲート絶縁膜と同時に形成される絶縁膜を、また上
記保持容量の他方の端子を構成する導電層はMOSFE
Tのゲート電極と同時に形成される導電層をそれぞれ用
いることによって、プロセスの工程数を増加させること
なく必要な保持容量を形成することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した反射型液晶パネルの
反射電極側基板の画素領域の第1の実施例を示す断面
図、(b)は画素領域と周辺領域との境界部の断面図。
【図2】本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極
側基板の周辺回路の構造の一例を示す断面図。
【図3】本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極
側基板の画素領域の第1の実施例の平面レイアウト図。
【図4】本発明を適用した反射型液晶パネルの反射電極
側基板の端部構造の一例を示す断面図。
【図5】実施例の液晶パネルの反射電極側基板のレイア
ウト構成例を示す平面図。
【図6】実施例の液晶パネル用基板を適用した反射型液
晶パネルの一例を示す断面図。
【図7】本発明を適用した反射型液晶パネルの画素電極
スイッチング用FETのゲート駆動波形およびデータ線
駆動波形例を示す波形図。
【図8】実施例の反射型液晶パネルをライトバルブとし
て応用した投射型表示装置の一例としてビデオプロジェ
クタの概略構成図である。
【図9】(a),(b),(c)は、それぞれ本発明の
反射型液晶パネルを使った電子機器の例を示す外観図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ウェル領域 3 フィールド酸化膜 4 ゲート線 4a ゲート電極 5a,5b ソース・ドレイン領域 6 第1層間絶縁膜 7 データ線(第1メタル層) 7a ソース電極 8 P型ドーピング領域 9a 保持容量の電極(導電層) 9b 保持容量の誘電体となる絶縁膜 10 補助結合配線 11 第2層間絶縁膜 12 遮光膜(第2メタル層) 13 第3層間絶縁膜 14 画素電極(第3メタル層) 15 接続プラグ 16 コンタクトホール 17 パシベーション膜 20 画素領域 21 データ線駆動回路 22 ゲート線駆動回路 23 入力回路 24 タイミング制御回路 25 遮光膜(第3メタル層) 26 パッド領域 31 液晶パネル基板 32 支持基板 33 対向電極 35 入射側のガラス基板 36 シール材 37 液晶 70 電源ライン 71 コンタクトホール 80 P型コンタクト領域 110 光源部 200 偏光ビームスプリッタ 300 ライトバルブ(反射型液晶パネル) 412,413 ダイクロイックミラー 500 投射光学系 600 スクリーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に反射電極がマトリックス
    状に形成されるとともに各反射電極に対応して各々トラ
    ンジスタが形成され、前記トランジスタを介して前記反
    射電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル
    用基板において、 上記反射電極の下方の半導体基板表面にゲート線方向に
    沿って連続し保持容量の一方の端子となる比較的濃度の
    高い半導体領域が形成され、この半導体領域の上方に絶
    縁膜を介して前記保持容量の他方の端子となる導電層が
    各画素毎に形成され、前記導電層は対応する上記トラン
    ジスタに電気的に接続されるとともに、上記半導体領域
    は画素領域の外側において定電位を与える配線層に電気
    的に接続されていることを特徴とする液晶パネル用基
    板。
  2. 【請求項2】 上記トランジスタは絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタであり、上記保持容量の誘電体を構成す
    る絶縁膜は上記トランジスタのゲート電極とチャネル領
    域との間に設けられるゲート絶縁膜と同時に形成される
    絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の液晶パ
    ネル用基板。
  3. 【請求項3】 上記トランジスタは絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタであり、上記保持容量の他方の端子を構
    成する導電層は、上記トランジスタのゲート電極と同時
    に形成される導電層であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の液晶パネル用基板。
  4. 【請求項4】 上記各反射電極に接続されたトランジス
    タと、該トランジスタのゲート電極および上記トランジ
    スタが接続されたデータ線に信号を供給する周辺回路を
    構成するトランジスタとが同一の半導体基板上に形成さ
    れた液晶パネル用基板であって、上記保持容量の誘電体
    を構成する絶縁膜は、上記周辺回路のトランジスタを構
    成するゲート絶縁膜と同一工程で形成された絶縁膜であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用基
    板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の液晶パ
    ネル用基板と、対向電極を有する入射側の透明基板とが
    適当な間隔をおいて配置されるとともに、上記液晶パネ
    ル用基板と上記透明基板との間隙内に液晶が封入されて
    いることを特徴とする液晶パネル。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の液晶パネルを表示部と
    して備えていることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 光源と、前記光源からの光を変調して反
    射する請求項5に記載の構成の液晶パネルと、該液晶パ
    ネルにより変調された光を集光し投射する投射レンズと
    を備えていることを特徴とする投射型表示装置。
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KR100685911B1 (ko) * 2000-07-04 2007-02-23 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치
JP2014002382A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 St Microelectronics Sa 配列された液晶セルから形成されたナノプロジェクタパネル

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