JPH10120597A - リンパ節高集積性コロイド粒子 - Google Patents

リンパ節高集積性コロイド粒子

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JPH10120597A
JPH10120597A JP8298143A JP29814396A JPH10120597A JP H10120597 A JPH10120597 A JP H10120597A JP 8298143 A JP8298143 A JP 8298143A JP 29814396 A JP29814396 A JP 29814396A JP H10120597 A JPH10120597 A JP H10120597A
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lymph node
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JP8298143A
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Yasuyoshi Mori
安義 森
Akiyoshi Kagawa
晶良 香川
Harufumi Tsuge
晴文 柘植
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、リンパ節の磁気共鳴断層撮影法(M
RI)に有用な超常磁性金属酸化物よりなるコアを適当
な被覆物で覆ったリンパ節集積性のコロイド粒子を提供
することを目的とする。特にコロイド粒子の粒径を調節
することにより、静脈や皮下への注射でリンパ節に特異
的に取り込まれるコロイド粒子に関する。 【解決手段】超常磁性金属酸化物のコアを適当な被覆物
で覆ったコロイド粒子であって、平均粒径が散乱光法で
測定した時5〜25nmであるコロイド粒子とすること
により、リンパ節高集積性のMRI造影剤を得た。さら
に超常磁性金属酸化物がFe3+とFe2+の混合物であ
り、被覆物がデキストランであり、コアに結合したデキ
ストランの重量とコアを形成する鉄の重量の比が1.0
以上であるコロイド粒子が良好なリンパ節集積性を示し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴断層撮影
(MRI、Magnetic Resonance Imaging)に有用な超常
磁性金属酸化物よりなるコアを被覆物で覆ったリンパ節
高集積性コロイド粒子に関する。特にコロイド粒子の粒
径や表面電荷を調節し、静脈や皮下への注射でリンパ節
に特異的に取り込まれるコロイド粒子に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生体
内の大きなタンパク質および特定の細胞(リンパ球)は
血液から組織液中に進み、リンパ系を介して再び血液に
入るというサイクルで循環している。また、消化管での
脂肪の消化の生成物、乳び脂粒はリンパ系を介して、血
液循環中に運ばれる。このように、リンパ系には、体液
およびタンパク質、脂肪粒子等を含む粒状物質を運ぶと
いう重要な役割がある。さらに、リンパ系は腫瘍が広が
る際にも重要な役割を果たす。悪性細胞はリンパ系に入
り、リンパ節によって捕捉され得るが、そこで第二の腫
瘍が生じ、転移が起こる。最終的に、リンパ系の全体が
巻き込まれ、リンパ節のみならず種々の臓器に転移が起
こる。従って、悪性疾患の診断の際にはリンパ節の検査
が重要である。
【0003】このリンパ節の検査には、リンパ節を生検
し(biopsy)、組織検査を行う方法と、画像診断法が知
られている。リンパ節の生検は侵襲性が高く、深在性の
リンパ節は、殆どの場合手術を必要とすることから容易
に行うことができない。画像診断法には、X線撮影法、
MRI、超音波撮影法がある。画像の解像度の問題のた
めに、リンパ節の撮影は通常、X線CT(Computed Tomo
graphy)、MRIのいずれかで行われる。近年、画像診
断は患者への負担が少なく容易に行えることから、腫瘍
の診断には不可欠な診断法となっている。従って、腫瘍
の診断と同時に腫瘍周辺リンパ節への腫瘍転移の有無を
診断することは非常に重要なことである。
【0004】しかし、造影剤を用いない単純撮影では、
微小なリンパ節は確認することが難しく、また、従来の
造影剤を用いた造影画像でさえも、リンパ節の腫瘍転移
の有無の判断は、リンパ節の大きさによる判断でしか行
うことができなかった。すなわち、腫瘍の転移(悪性)
によるリンパ節の肥大であるのか、炎症性(良性)の肥
大であるのかを知りえなかったのである。さらに、肥大
の認められない腫瘍転移リンパ節の検出は完全に不可能
である。
【0005】ところが、近年、超常磁性酸化鉄コロイド
粒子をMRI造影剤として用いたリンパ節の画像診断法
が注目されている。MRI装置は、人体を静磁場の中に
おき、電磁波を使って人体の構成成分である水素原子に
共鳴を起こさせ、水素がもとの静磁場の状態に戻るまで
の時間を数値化して、画像化する装置である。電磁波に
共鳴した水素原子がもとの状態に戻る様式にはT1緩和
(スピン−格子緩和)とT2緩和(スピン−スピン緩
和)があり、このT1緩和時間とT2緩和時間は組織や臓
器によって異なっている。この緩和時間の違いを利用し
て、コンピュータ処理により撮影断面の画像化を行う撮
影法がMRIである。GdやFeは、この緩和時間を短
縮する効果を有することから、これらの金属元素を含む
化合物を用いると、組織や臓器の緩和時間の相違を強調
することが可能になり、標的とする臓器や、臓器間のコ
ントラストを強調するために、これらの化合物を含む造
影剤が開発され利用されている。
【0006】超常磁性酸化鉄コロイド製剤は、これらの
造影剤の中でも、強いT2緩和時間の短縮効果があり、
肝臓・脾臓の細網内皮系細胞やリンパ節のマクロファー
ジ及び骨髄細胞に取り込まれ貪食されることから、これ
らの臓器や組織のMRI造影剤として利用できることが
知られている。肝臓やリンパ節のほとんどの腫瘍細胞に
は、細網内皮系細胞やマクロファージが存在しないため
に、超常磁性酸化鉄コロイド製剤は、腫瘍には取り込ま
れない。腫瘍の周囲の正常組織にはこれらの細胞が存在
するために、コロイドの取り込みがおこり画像の暗化が
起こる。一方腫瘍は暗化しないので腫瘍と正常組織のコ
ントラストが造影剤により強調され、腫瘍の検出が容易
になる。リンパ節では正常なリンパ節が暗化するのに対
して転移性のリンパ節は暗化しないために転移の有無を
見分けることが可能になる。
【0007】コロイド粒子は細網内皮系やリンパ系に入
り込み、種々の臓器やリンパ節に治療用薬剤や造影用薬
剤を運ぶことが知られている。特に造影剤に限定すれ
ば、例えば特公平6−6538号には2nm−50,0
00nmのコロイド粒子が、特公平6−78246号に
は10−3,000nm、特公平7−55912号には
10−1,0000nm、公表昭61−500786号
には10−1,000,000nm、公表昭64−50
0196号には5−500nm、公表平7−50082
3号には1−2,000nm、公表平8−508721
号には10−1,000nm、WO92/12735号
には10−500nm、US5,262,176号には
10−50nmの、コロイド粒子が記載され、それを体
内に投与し、血中半減期を測定したり、肝臓や脾臓をは
じめとする種々の臓器における造影剤としての効果が調
べられたりしている。
【0008】各臓器への集合性において、コロイド粒子
の大きさは重要な要件で、特公平3−75534号によ
れば、30−200nmのコロイド粒子が肝臓や脾臓に
集まり易く、2−30nmのコロイド粒子がリンパ節に
集まり易いとされている。しかし、ここで用いられたコ
ロイド粒子はヒト血清アルブミン−Sn2+−界面活性剤
よりなるコロイド製剤で、超常磁性金属酸化物をコアに
持つものではない。また特開平6−218271号によ
ればコロイド粒子の粒径の分散も造影剤の性能の重要な
要素であることが記載され、実際に粒子の90%以上が
粒径範囲2−10nmを示すコロイド粒子を製造してい
る。しかしながらその粒子が実際に造影剤として使用可
能であったかどうかは記載されていない。また公表平8
−501534号によれば粒子表面の疎水性/親水性の
度合も各臓器への集合性に関与しているとされている。
【0009】本発明と同様にリンパ節をターゲットとし
た造影剤や薬剤への特許として例えば以下のものが挙げ
られる。特開昭62−42935号では粒径が1−20
nmのTc99m−イオウ−アンチモンコロイドが、リン
パ系のシンチグラフィーに有効との記載がある。公表昭
64−500196号では、超常磁性金属酸化物粒子を
コアとしその表面をポリマー成分で被覆した粒径が5−
500nmであるコロイド粒子を調製し、ラットに静脈
注射し、各臓器への集積性を調べている。また請求項に
はリンパ又はリンパ節でもMRI像が形成されると記載
されているが、実際の例示はない。公表平4−5060
78号では、リンパ管造影に、粒径5−900nmのフ
ルオロカーボン乳剤を使用している。公表平7−509
467号には、リンパ系に蓄積する診断剤として、標識
及びターゲット指向部位が連結した粒径が100nm以
下の担体粒子が記載されている。公表平8−50153
4号には、リンパ系に活性薬剤を搬送するための組成物
として、粒子表面の疎水性比(HIC比)を調節した粒
径1−250nmのコロイド粒子が記載され、具体的に
60nmポリスチレン粒子の表面を非イオン性界面活性
剤でコーティングしたコロイド粒子のリンパ節への集積
の度合を調べている。
【0010】上述のように種々の造影剤やリンパ節集合
性の粒子が開発されているが、製造法が煩雑でかつ収率
が不良であったり、粒子が生体内で難分解性であった
り、粒子の安定性が悪く保存中に自己凝集を起したり、
高価であったり、リンパ節に特異的に集積せず良好なコ
ントラストが得られなかったり、と生体に無害でしかも
リンパ節に特異的に取り込まれる造影剤は今まで開発さ
れていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はリンパ節に特異
的に取り込まれるコロイド粒子に関する。本発明者は従
来のリンパ節集積性の薬剤や造影剤にあき足らず、鋭意
努力の結果、超常磁性金属酸化物のコアを適当な被覆物
で覆った特定の粒径を有するコロイド粒子が、従来のコ
ロイド粒子よりもリンパ節に高度に集積することをみい
だし、リンパ節に高集積性のコロイド粒子である本発明
を完成したのである。
【0012】本発明は、超常磁性金属酸化物のコアを適
当な被覆物で覆ったコロイド粒子であって、該コロイド
粒子の平均粒径が散乱光法で測定した時5nm以上でか
つ25nm未満であるリンパ節集積性のコロイド粒子で
ある。また、本発明のコロイド粒子表面のゼータ電位は
−15mV〜0mVの範囲であることが望ましい。さら
に、本発明のコロイド粒子がデキストラン被覆の酸化鉄
コロイドである場合には、結合デキストラン量(g)と
鉄(g)の重量比(結合デキストラン/鉄)は1.0以
上であることが望ましい。
【0013】コロイド粒子表面のゼータ電位あるいはコ
アに対する被覆物の重量比は本発明の重要な要件で、本
発明のコロイド粒子の細網内皮系細胞への貪食を低減
し、結果的にリンパ節への集積を促進する要因となる。
すなわち、−15mVを越える陰性荷電のゼータ電位
は、生体内のオプソニン効果を誘導しやすく、肝臓及び
脾臓の細網内皮系細胞による当該コロイド粒子の貪食作
用を増長する要因となる。また、コアの表面が被覆物に
より完全に被覆されず、不完全な被覆状態のコロイド粒
子も、生体内のオプソニン効果を誘導しやすいものと考
えられる。このコア表面の被覆状態はコアを形成する金
属酸化物の重量と被覆物の重量比で表すことができ、デ
キストラン酸化鉄コロイドの場合は、その重量比が1.
0以上であることが望ましい。なおここで言う鉄の重量
とは、コアとして酸化鉄における鉄の重量で、原子吸光
光度計によって求められる。
【0014】本発明のコロイド粒子の蛋白換算の分子量
は粒径に影響する重要なファクターで、本発明のコロイ
ド粒子においてはゲル濾過法による蛋白換算の分子量が
100−750キロダルトンであるコロイド粒子が好ま
しい。
【0015】本発明のコロイド粒子のコアは超常磁性金
属酸化物よりなっている。そのコアとしては遷移金属の
酸化物、特にFe3+とFe2+の混合物が好ましくその割
合は2:1が望ましいが、超常磁性を示す範囲であれ
ば、この限りではない。
【0016】コロイド粒子の磁化率は造影効果に影響を
及ぼすファクターで、本発明では50,000×10-6
cgs/gFe以下であるコロイド粒子が本発明に適し
ている。
【0017】被覆物の種類及び分子量はコロイド粒子の
粒径や表面荷電に影響を及ぼす重要なファクターであ
る。本発明のコロイド粒子の被覆物は炭水化物、蛋白
質、オルガノシラン及びそれらの複合材料よりなる。被
覆物が炭水化物の場合は、デキストラン、デンプンが用
いられ、多糖類が良好な結果をもたらす。その中でも、
デキストランは本発明に好ましく、特に分子量の範囲が
5,000〜500,000であるデキストランは本発
明に有用である。被覆物が蛋白質の場合はヒト血清アル
ブミンが本発明に好ましい被覆物として挙げられる。
【0018】またコアに鉄酸化物、被覆に蛋白や多糖類
を用いた本発明のコロイド粒子は生物分解性であり、生
体内に投与すると体内で消化されて鉄は血液の材料に、
被覆物はエネルギー源や蛋白源として代謝される。
【0019】本発明のコロイド粒子は既存の製造法(米
国特許第5,262,176号)とほぼ同様な操作で製
造される。既存の製造法の試薬の量比を変更し、得られ
た超常磁性酸化鉄−デキストランコロイド溶液をSephar
ose CL-4Bカラムを用いたゲル濾過で分画することによ
り容易に本発明のコロイド粒子を得ることができる。製
造時の試薬の量比、Fe3+とFe2+の割合やデキストラ
ン量を変更することにより分画後の本発明のコロイド粒
子の性質や収量も変化する。実施例に示すが、分画前に
はほとんどリンパ節に集積しなかったコロイド粒子がSe
pharose CL-4Bカラムで分画し、特定の粒径のコロイド
粒子を集めると、本発明のリンパ節高集積性コロイド粒
子となる。操作自体は簡単な操作であるが、得られる効
果は大きく、今まで何も報告がないことは不思議であ
る。
【0020】上述の方法で得られたコロイド溶液は0.
2μmのフィルターで濾過滅菌し、凍結乾燥することに
より、リンパ節集積性のMRI造影剤とすることができ
る。使用に際しては、凍結乾燥品を注射用生理食塩液で
溶解し、静脈注射もしくは皮下注射する。なお、20m
gFe/ml程度の濃度に溶解すると投与量の計算が容
易となり、利便性が良い。なお、コロイド溶液の滅菌法
は濾過滅菌が好ましく、一般的なオートクレーブ滅菌は
本発明のコロイド粒子には不向きである。オートクレー
ブ滅菌するとコロイド粒子のリンパ節集積性が損なわれ
ることがある。正確な理由は不明であるが、オートクレ
ーブの熱あるいは圧力といった物理的なショックにより
コロイド粒子が変性するものと考えられる。
【0021】また本発明のコロイド粒子は、コアに放射
性金属を用いたり、コロイド被覆部分に適当な標識を付
加すればMRIのみならずX線や超音波によるリンパ節
造影法にも使用できる。また適当な薬剤をコロイド粒子
のコアや被覆物に含ませ、ドラッグデリバリーシステム
(DDS)用の薬剤として、リンパ節を標的とするター
ゲット療法にも使用可能である。
【0022】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細
に説明する。なお、下記実施例は単に説明のためのもの
であり、本発明を何ら限定するものではない。
【実施例】
【0023】[実施例1] 超常磁性酸化鉄−デキスト
ランコロイド溶液の調製 方法 25.5gのFeCl3・6H2O及び10.2gのFe
Cl2・4H2Oを溶解した水溶液600mlと、粉末状
のデキストラン(分子量10,000ダルトン)360
gと30%NH4OH溶液30mlを用いて、米国特許
第5,262,176号の方法に準じて、超常磁性酸化
鉄−デキストランコロイド溶液を調製した。上記の方法
で得られた超常磁性酸化鉄−デキストランコロイド溶液
(分画前の造影剤)は、Sepharose CL-4Bカラム(3.
2×90cm)を用いて、0.28%クエン酸ナトリウ
ム−0.8%NaCl溶液を移動相として、流速1.7
ml/minでゲル濾過し、5.1mlづつ分取し、フ
ラクションを得た。原子吸光法で求めたコロイド溶液1
g当たりの鉄濃度の分布を図1に示す。別に各フラクシ
ョンの粒径を散乱光法で求め、表1に示すとおり各フラ
クションをプールし、Fraction B,C,D,E,Fの
5つのフラクションプールを得、分画分子量30,00
0の濾過膜を用いた限外濾過で濃縮した。なおコロイド
粒子がほとんど含まれないフラクションプールAとGは
廃棄した。なお、本実施例においてアルファベットで記
載したFractionはフラクションプールを意味する。
【0024】
【表1】
【0025】各種物性データの測定 FractionB,C,D,E,Fは下記の方法で、それぞ
れ、平均粒子径、ゼータ電位、分子量、結合デキストラ
ン量、磁化率及び磁気共鳴緩和度を測定した。なお、一
部のFractionは電子顕微鏡によりそのコアの径を求め
た。 1.平均粒子径 FractionB,C,D,E,F溶液それぞれ0.8mlを
水10mlに希釈し、平均粒子径測定用セルに分注し、
光散乱光度計ELS−800(大塚電子製)を用いて、
平均粒子径の測定を行った。 2.ゼータ電位 FractionB,C,D,E,F溶液0.5mlを2.5m
Mトリス緩衝液(pH8.0)100mlに加えたもの
を試料として、ゼータ電位測定用セルにとり、ELS−
800を用いて、ゼータ電位の測定を行った。 3.分子量 FractionB,C,D,E,F溶液を、Sepharose CL-4B
カラム(1.0×450mm)を用いて、0.1%アジ
化ナトリウム0.25%塩化ナトリウムを含む10mM
リン酸緩衝液(pH7.3)を移動相として、ゲル濾過
した。各Fractionの分子量は、このゲル濾過により得ら
れた紫外部吸収のピークの溶出時間を標準タンパク質の
溶出曲線に照合して分子量を求めた。 4.結合デキストラン量 FractionB,C,D,E,Fの一部を採取し、フェノー
ル−硫酸法にて総デキストラン量を測定した。さらに各
Fractionの限外濾過により得られた濾液のデキストラン
量を同じくフェノール−硫酸法にて測定し、下記式によ
り結合デキストラン量を算出した。 結合デキストラン=総デキストラン−遊離デキストラン なお、各Fractionの鉄の量は原子吸光法(日立製、A−
1800原子吸光計)で求めた。 5.磁化率 FractionB,C,D,E,Fの磁化率は1Mニッケル水
溶液を標準物質として、磁気天秤(Johnson-Matthey社
製 Model MSBal)にて測定した。測定方法は磁気天秤の
マニュアルに従って行った。 6.磁気共鳴緩和度(R1、R2)(Relaxivity) FractionB,C,D,E,Fの緩和速度(1/T1、1
/T2)を、NMRスペクトロメーター(日本ブルカー
社、PC120/0.47T(20MHz))を用いて測定
し、緩和速度の濃度依存性のグラフにおける傾きから磁
気共鳴緩和度(R1、R2)を求めた(測定温度 40
℃)。
【0026】各種物性データの測定結果 分画前の造影剤及びFraction B,C,D,E,Fの平
均粒子径、ゼータ電位、分子量、結合デキストラン量及
び磁化率を表2に示す。
【表2】
【0027】[実施例2] リンパ節のMRI画像の撮
影及び鉄染色 腋窩リンパ節肥大化ラットの作製 体重300〜400gのWistar系雄性ラット5匹の右上
側腹部及び右前肢padにFreundes Complete Adjuvantを
0.1ml/site皮下投与することにより、腋窩リ
ンパ節に炎症性の肥大化を起こさせた。このComplete A
djuvant投与7日後のラットを腋窩リンパ節肥大化ラッ
トとして試験に用いた。
【0028】方法 腋窩リンパ節肥大化ラットの腹腔にペントバルビタール
ナトリウムを投与し麻酔を施し、全身用MR断層撮影機
器(GE社 Signa 1.5T)にて、肥大化した腋窩リンパ節
のT1強調、T2強調及びプロトン密度強調水平断像を撮
影した。撮影後、尾静脈より、分画前の造影剤及びFrac
tion B,D,Fの各分画製剤を、それぞれ、90μm
olFe/kg体重となるように投与した。造影剤を投
与した20時間後に、再びラットに麻酔を施し、投与前
と同様の方法で肥大化した腋窩リンパ節の撮影を行い、
投与前の撮影結果と比較検討した。撮影を終えたラット
は、放血致死せしめ、直ちに、腋窩リンパ節、肩胛骨下
リンパ節、腸間膜リンパ節、肝臓、脾臓及び腎臓を採取
した。採取した臓器はホルマリン固定し、薄切切片を作
成した後、組織中の鉄分をベルリンブルー染色した。
【0029】結果 分画前の造影剤(3055DA1)及び各Fractionの投
与前(Pre)及び投与後(Post)の、腋窩リンパ
節を含む胸部水平断面像のプロトン密度強調画像(PD
WI)を図2〜5に示す。Fraction B及び分画前の造
影剤を投与したラットの腋窩リンパ節の暗化は殆ど認め
られなかった。一方、Fraction Dはわずかな暗化が見
られ、Fraction Fを投与したラットの腋窩リンパ節
は、投与前に比較して、明らかな暗化が認められた。特
に、Fraction Fを投与したラットの腋窩リンパ節で
は、著明な造影効果(暗化)が認められた。造影剤の投
与による腋窩リンパ節の暗化の程度は、Fraction B=
分画前の造影剤<D<<Fの順序となった。また、造影
剤投与20時間後に採取した腋窩リンパ節標本のベルリ
ンブルー染色における鉄染色の程度も、Fraction Fが
その他のFractionに比較して明らかに強い鉄コロイドの
沈着を認める結果となった(図6)。それに対して、肝
臓のベルリンブルー染色は、Fraction Bで強い鉄沈着
が認められ、Fraction Fでは、鉄の染色を殆ど認め
ず、Fraction D及び分画前の造影剤はその中間の染色
の程度であった(図7)。この結果より、Fraction Fは
リンパ節集積性で造影剤として使用可能であることが確
認された。
【0030】[実施例3] 緩和時間(T1、T2)の測
定 方法 正常Wistar系雄性ラット(体重300〜400g)の腹
腔にペントバルビタールナトリウムを投与し麻酔を施し
た後、尾静脈より、Fraction Eのコロイド製剤を、9
0,30,10μmolFe/kg体重となるように投
与した。投与20時間後に、ラットは放血致死せしめ、
直ちに、腋窩リンパ節、腸間膜リンパ節、肝臓及び脾臓
を採取した。また、同時に造影剤を投与していないラッ
トの臓器も同様に採取した。採取した臓器は、サンプル
管に詰めて、NMRスペクトロメーター(日本ブルカー
社、PC120/0.47T)にて緩和時間(T1
2)の測定を行った(温度40℃)。緩和時間の測定が
終了した臓器は、ホルマリン固定し、薄切切片を作製し
た後ベルリンブルー染色を行った。
【0031】結果 Fraction Eを投与したラットの各臓器の緩和時間を、
造影剤無投与ラットの臓器の緩和時間と比較した。肝臓
の緩和時間はT1及びT2とも、90μmolFe/kg
投与ラットにのみ、無投与ラット比較して、緩和時間の
短縮が認められ、10及び30μmolFe/kg投与
ラットの肝臓の緩和時間には短縮効果が認められなかっ
た。一方、腋窩リンパ節と腸間膜リンパ節の緩和時間に
は用量依存的な緩和時間の短縮が認められ、Fraction
Eが用量依存的に、ラットのリンパ節に分布しているも
のと考えられた。結果を表3に示す。腋窩リンパ節の組
織標本のベルリンブルー染色では90μmolFe/k
g投与ラットで強い鉄の分布が認められ、30及び10
μmolFe/kg投与ラットでは、鉄染色の程度に大
きな差は認めないものの10μmolFe/kg投与ラ
ットに比較して、30μmolFe/kg投与ラットの
方が、やや鉄の分布が多い結果となった。腋窩リンパ節
の鉄染色の程度を示すと、90>>30>10となっ
た。これに対して肝臓のベルリンブルー染色では、90
μmolFe/kg投与ラットで若干の鉄染色を認めた
が、30及び10μmolFe/kg投与のラットで
は、無投与ラットとほぼ同等の染色の程度であり、鉄の
分布がほとんど無く、緩和時間の測定結果を裏付ける結
果となった。この結果より、Fraction Eもリンパ節集
積性で造影剤として使用可能であることが確認された。
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】本発明に基づいてコロイド粒子の粒径あ
るいは表面電荷並びにコロイド表面の被覆構造等を調節
することにより、肝臓・脾臓の細網内皮系細胞に捕捉さ
れにくく、リンパ節に特異的に集積するコロイド粒子を
完成させることができた。このコロイド粒子を用いるこ
とにより、リンパ節を対象とする画像診断用造影剤を製
造することができる。この造影剤は、従来の超常磁性酸
化鉄コロイドを使用するよりも、遥かに少量の投与量に
て、高いリンパ節の造影効果を得ることができ、造影剤
投与による患者の負担とリスクを著しく低減することが
できる。また、リンパ節の腫瘍転移の有無を、単なるリ
ンパ節の肥大のみではなく質的な異常をも含めた情報と
して得ることができ、腫瘍の外科的切除時に正常なリン
パ節の摘出を避け、異常なリンパ節のみを摘出すること
ができる。このことは、リンパ節の摘出による術後の四
肢の浮腫などを必要最小限にとどめ、患者のクォリティ
ーオブライフの向上に貢献をする。本発明によるコロイ
ド粒子は造影剤のみならず、コロイド表面やコアに抗ガ
ン剤などの治療薬を含ませることにより、リンパ節をタ
ーゲットとするターゲット療法の治療薬としても有効で
あり、医学の世界の発展に役立つものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超常磁性酸化鉄コロイド溶液のゲル濾過結果。
横軸はフラクション番号を、縦軸は原子吸光法で得られ
たコロイド溶液1g中の鉄の含量(mg)。
【図2】分画前の造影剤(3055DA1)の投与前
(Pre)及び投与後(Post)のプロトン密度強調
画像(PDWI)。
【図3】Fraction Bの投与前(Pre)及び投与後
(Post)のプロトン密度強調画像(PDWI)。
【図4】Fraction Dの投与前(Pre)及び投与後
(Post)のプロトン密度強調画像(PDWI)。
【図5】Fraction Fの投与前(Pre)及び投与後
(Post)のプロトン密度強調画像(PDWI)。
【図6】造影剤投与後の腋窩リンパ節組織標本のベルリ
ンブルー染色の顕微鏡像。
【図7】造影剤投与後の肝臓組織標本のベルリンブルー
染色の顕微鏡像。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超常磁性金属酸化物のコアを被覆物で覆っ
    たコロイド粒子であって、該コロイド粒子の平均粒径が
    散乱光法で測定した時5nm以上でかつ25nm未満で
    あるリンパ節集積性のコロイド粒子
  2. 【請求項2】前記超常磁性金属酸化物のコアサイズが1
    〜15nmである請求項1記載のコロイド粒子
  3. 【請求項3】前記コロイド粒子表面のゼータ電位が−1
    5mV〜0mVである、請求項1記載のコロイド粒子
  4. 【請求項4】前記コロイド粒子のゲル濾過法による蛋白
    換算の分子量が100〜750キロダルトンの請求項1
    記載のコロイド粒子
  5. 【請求項5】超常磁性金属酸化物が遷移金属の酸化物で
    ある請求項1記載のコロイド粒子
  6. 【請求項6】超常磁性金属酸化物がFe3+とFe2+の混
    合物である請求項5記載のコロイド粒子
  7. 【請求項7】被覆物が炭水化物、蛋白質、もしくはそれ
    らの複合材料よりなる請求項1記載のコロイド粒子
  8. 【請求項8】被覆物がヒト血清アルブミンである請求項
    7記載のコロイド粒子
  9. 【請求項9】被覆物が多糖類である請求項7記載のコロ
    イド粒子
  10. 【請求項10】被覆物がデキストランである請求項9記
    載のコロイド粒子
  11. 【請求項11】超常磁性金属酸化物が酸化鉄であり、コ
    アに結合したデキストランの重量(g)とコアを形成す
    る鉄の重量(g)の比が1.0以上である請求項10記
    載のコロイド粒子
  12. 【請求項12】コロイド粒子が生物分解性である請求項
    1記載のコロイド粒子
  13. 【請求項13】請求項1記載のコロイド粒子を主成分と
    する造影剤
  14. 【請求項14】請求項1のコロイド粒子を用いるリンパ
    節の造影法
  15. 【請求項15】請求項1のコロイド粒子を用いるリンパ
    節の磁気共鳴断層撮影法
  16. 【請求項16】請求項1のコロイド粒子を薬剤搬送物と
    して用いるリンパ節への薬剤集積法
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