JPH10118181A - 気道管装置 - Google Patents

気道管装置

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JPH10118181A
JPH10118181A JP9280531A JP28053197A JPH10118181A JP H10118181 A JPH10118181 A JP H10118181A JP 9280531 A JP9280531 A JP 9280531A JP 28053197 A JP28053197 A JP 28053197A JP H10118181 A JPH10118181 A JP H10118181A
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airway
airway tube
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trachea
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JP9280531A
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Straton Turnbull Christopher
ストラットン ターンブル クリストファー
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Smiths Group PLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気管壁を切開して挿入される気道管器具の先
端部分による損傷から、気管の後部壁面を保護する。 【解決手段】 気道管装置は通気路10と気道管シールド
20を含む。この気道管シールドは通気路10に沿って伸び
る剛固な心棒21と、シールドの気道管への挿入を限定す
るストッパ20を装置側端部に備える。その患者側端部に
おいてシールド20は、通気路の内側より小さいかそれと
等しい状態の第1寸法から、通気路10の端部を越えた時
に、これより大きく、気管の後続壁の主要部分を覆うに
十分な大きさの第2寸法になり、シールド部材の入った
領域内で気管壁を切開して挿入される気道管の器具によ
る損傷から、気管の後部壁面を保護する。シールド部材
23は巻き込み又は折り畳んで通気路10に挿入され、これ
を挿通して外部に取り去ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装置側端部を患
者の口腔又は鼻部から突き出すように配置した通気路を
含む装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者には通常、口腔又は鼻孔を通して挿
入され、その患者側の端部が声帯の直ぐ下側の気管に通
じている気道管の形を取る通気路を介して、麻酔ガス等
が導入される。また他の事例では、喉頭部マスク通気路
が換気のために用いられ、この装置の患者側端部は喉頭
部の領域で終結している。また、これに代わるものとし
て、外科手術により患者の首部に設けた開口から気管に
向けて気管開口通気路を挿入して、患者の呼吸を図るも
のもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】気管開口通気路は月単
位の長期間支障なしに使用し、かつ患者に苦痛を与えな
いようにすることが望ましい。ある場合には、患者には
最初は気管内通気路を用いて通気が行われ、これを長期
間継続して行う必要があることが明らかになった時点で
気管開口通気路が用いられる。気管開口通気を行うため
には、気管開口通気路を通すために、患者の喉部の皮膚
及び組織を切り取る外科手術が必要である。この手術の
問題点は、もし切開が深すぎると、それが喉頭部の気管
の後部壁に損傷を起こす原因になることである。この危
険性は、経皮又は喉頭甲状腺に小孔を開ける気管開口術
の場合に、特に大きい。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、改良された
気道管装置を得ることを目的とする。この発明の一実施
態様として、上述した種類の気道管装置が備えられ、そ
の組立体は通気路内に挿入可能な気道管シールドを含
み、このシールドは患者側端部では通気路の内径と等し
いかそれ以下の以下の第1寸法から、これより大きく、
気管の後続壁の主要部分を覆うに十分な大きさの第2寸
法になるよう側方に膨張可能な部材からなり、このシー
ルド部材は通気路の患者側端部を越えて突出し、これに
よってシールド部材は、シールド部材の入った領域内で
気管壁を切開して挿入される気道管器具の先端部分によ
る損傷から、気管の後部壁面を保護する。
【0005】気道管シールドは、望ましくは通気管の方
向に伸長し、装置の端部によって止まることにより、通
気管に対する装置の挿入限度を規定する剛固な心棒を含
む。このシールド部材はその幅方向に湾曲した耐パンク
性材料の板体からなり、この板体は通気路に挿入する最
初の長さにするために、端部を巻き取られる。代わり
に、このシールドは挿入及び取り出しの際に折り畳むこ
とが出来るひだ付き翼又は多数の丁番付き板体で構成す
ることも出来る。他の構成では、シールドは保護膜を支
える拡張可能な枠体を備える。このシールド部材は、こ
れを第2寸法に拡張するためのバネを備える。更に他の
構成として、シールド部材は膨張する風船又は他の膨張
部材を備え、これら膨張部材は心棒をよじることによ
り、第2寸法に拡張される。
【0006】この発明の更に他の実施態様によれば、気
道管シールドは1つの通気路と共に用いるようにされ、
このシールドは患者側の端部にシールド部材を備え、こ
のシールド部材は気道管の通気路の内径と等しいかそれ
以下の以下の第1寸法から、これより大きく、気管の後
続壁の主要部分を密閉するに十分な大きさの第2寸法に
なるよう側方に膨張可能であり、このようなシールドが
通気路内を挿通され、シールド部材は気道管の患者側端
部を越えて突出し、このようにしてシールド部材は気管
の後部壁を保護するように拡張され、シールド部材の領
域で気管の切開による器具の挿入に伴う損傷から保護す
ることが出来る。
【0007】
【実施例】この発明による気道管装置とその方法を、以
下に添付図面を参照しながら、実施例の形で説明する。
最初に図1から図3までを参照すると、気道管装置は気
管内通気路10と、この通気路の内側に沿って滑り移動可
能なシールド20とから構成される。
【0008】通気路10は湾曲した管体11をもつ通常の口
腔挿入気道管で、管の患者側端部12は気管4内に挿入さ
れ、コネクタを有する装置への接続側は患者の口腔から
約20mm程突出している。通気路の内径は約7mmであ
る。1個の膨張可能なカフス14が通気路10の患者側端部
12の近傍に設けられ、これが膨張されると通気路の外側
と気管1の内側とが密閉され、気体は通気路の孔のみを
通って流れるようになる。この通気路は、英国特許第 2
111394号明細書に記載されている鼻孔気管内通気路又は
喉頭マスク通気路等を任意に選択することが出来る。
【0009】シールド20は湾曲した剛固な心棒21を持
ち、装置側端部にストッパ22を備え、気管内通気路10の
装置側端部と係合することによって、シールドの通気路
への挿入限度を設定する。心棒21は硬質プラスチック、
ファイバーグラス、金属又はそれらと類似する材料で製
作され、通気路10内の気体の流通を妨げることなく、通
気路の内側を容易に挿通することが出来る程度に小さな
直径の棒体に形成されている。
【0010】シールド20の患者側端部には、シールド部
材又はプレート23が設けられる。プレート23は約20m
mの幅と約35mmの長さの略長方形をしており、その
上端縁部は心棒21に取り付けられる中心部分に向けて湾
曲している。プレート23は約2mmの厚さをもち、比較
的剛固で、弾性のある、パンクしない材料、例えばポリ
カーボネート、ファイバーグラス、金属又は合成プラス
チック(繊維強化プラスチック、例えばケブラー繊維)
で造られる。プレート23の外縁部は外側を傷付けないよ
うに丸められ、またプレート全体は気管を保護するため
により柔らかい物質で被覆されている。図3に示すよう
に、プレート23の通常の形状は、半径約40mmの円弧
を描くように湾曲している。
【0011】シールド20は以下のように用いられる。気
管内通気路10が通常の方法で患者の気管に挿入される。
患者側の端部12は声帯の下側に位置し、気体は通気路を
経て患者に送り込まれる。例えば患者が長期間呼吸装置
を必要とすると思われ、呼吸装置による通気が必要なこ
とが明らかになった時には、通気路10のカフス14は縮め
られ、通気路は、その患者側端部が甲状腺を包む咽頭部
分から図1に示す位置まで患者の口から引き上げられ
る。その時シールド20は、図4に示すように通気路10の
中に挿通することが出来るように、全長にわたって折り
畳まれ、装置側13に向けて引き込まれる。シールド20は
その全長にわたって通気路10の内面に押しつけられるの
で、ストッパ22は通気路10の装置側端部が接続具に連結
されるまで、通気用開口を維持し、通気路内の通気を実
質的に妨げないようにしている。シールド20の長さは、
それが完全に気道管内に挿通された時に、シールドプレ
ート23が通気路10の患者側端部から外に突出するように
し、それによってプレートが巻かれた状態から解放さ
れ、典型的にはその内径が約23mmとなる気管の内壁
に当接するまで、出来るだけ元の形状になる。シールド
20はプレート23の表面が前方、またはその反対側に湾曲
するようになる。
【0012】経皮気道管挿入は通常、図5に示すよう
に、針30によって喉部の皮と組織を貫通して気管のシー
ルド挿入部分に達するようにする。シールド板23は針30
が過度に挿入されて、針先により気管内の後方壁面が損
傷を受けないように保護する。1本の案内用ワイヤが針
を通して挿入され、その後案内用ワイヤをその場に残し
て針は抜き取られる。針の通った切開部は一連の拡径具
を案内用ワイヤに沿って挿入することによって拡げられ
る。この処置の間、シールド20は気管内のその場所に留
め置かれ、拡径具が気管内の後方壁面を損傷しないよう
に保護し、切開部が適当な大きさに拡大された時点で、
シールドは除去される。シールド板23の湾曲した上縁部
24は通気路10へと再び挿入され、シールド板が通気路内
において畳み込まれるのを助ける作用をする。その後、
気道管装置通気路31が図6に示されるように気管に挿入
される。経皮気道管通気路31の挿入に問題が生じ、気管
内通気路10が再度必要になる場合があるので、気管内通
気路10は経皮気道管通気路31が適正な位置に挿入し終わ
るまで、少し引き上げた位置に留め置かれる。
【0013】シールド部材は気道管内に挿入され、その
患者側端部を越えた位置で拡張することが出来るよう
な、種々の異なる形状を採ることが出来る。気管切開後
気道管挿入が完了するまで、患者は気管通気路10によっ
て通気されているので、その間シールド部材は気管内を
流れる気体の流通に、実質的に障害とならないようにし
なければならない。例えば、図7に示すように、シール
ド70は扇のように拡開するひだ状えり71の形をしたシー
ルド板部材により形成することが出来る。またこれに代
えて、図8に示すように、シールド80は多数の丁番付き
ペタル81と、このペタルが通気路の患者側端部を越えた
時にペタルを外側に拡開させるようにしたバネ要素82と
から成るように形成してもよい。これらのペタルは互い
に折り畳まれて、通気路から取り去ることができる。
【0014】他の実施例として、図9に示すように、シ
ールド90はパンタグラフ状の枠体91が防護用繊維カバー
92を支持する構成になっており、この枠体はシールドが
通気路に挿入され、患者側の端部から突き出した時に、
バネ93か又はシールドの心棒に沿って配置された引張コ
ード94を引張ることにより、横方向に拡開される。また
これに代わるシールド100 は、図10に示すように、適合
する材料から造られ膨らませた時に湾曲した平板状にな
る風船101 の形状にすることも出来る。シールド部材
は、心棒をよじることによって、拡開し又は折り畳むこ
とが出来る編成スリーブ、網状体等で造ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】気道管を使用中の状態の、気道管装置の一部断
面を示す側面図、
【図2】図1の矢印IIの方向から見た、気道管装置の
患者側端部の正面図、
【図3】図1のIII−III線に沿った、シールド部
材の縦断面図、
【図4】シールド部材を気道管内に挿入した場合の縦断
面図、
【図5】口腔挿入気道管の使用末期における患者側端部
の状況を示す、一部断面図、
【図6】気管切開後気道管を挿入した状態を示す、一部
断面図、
【図7】シールド部材の他の実施例を示す見取り図、
【図8】シールド部材の更に他の実施例を示す見取り
図、
【図9】シールド部材の更に他の実施例を示す見取り
図、
【図10】シールド部材の更に他の実施例を示す見取り
図である。
【符号の説明】
1 気管 10 通気路 11 管体 12 患者側端部 13 装置側端部 14 カフス 20 シールド 21 心棒 22 ストッパ 23 プレート 24 上縁部 30 針 31 気道管 70、80、90、100 シールド 71 ひだ状えり 81 丁番付きペタル 82 バネ 91 枠体 92 繊維カバー 93 バネ 94 引張コード 101 風船
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー ストラットン ターンブ ル イギリス国 ケント シーティ21 5アー ルエイ ヒース シーブルック ロード 152

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気路(10) の装置側端部 (13) が患者
    の口腔又は鼻孔から突出するようにした気道管装置にお
    いて、装置は通気路 (10) 内に挿入可能な気道管シール
    ド (20、70、80、90、100)を含み、このシールド (20、
    70、80、90、100)は、通気路の内側より小さいかそれと
    等しい状態の第1寸法から、患者側端部においてこれよ
    り大きく、気管の後続壁の主要部分を覆うに十分な大き
    さの第2寸法になるよう、側方に膨張可能なシールド部
    材 (23、71、81、91、101)を備え、このようにしてシー
    ルド (20、70、80、90、100)は通気路内を経由して挿入
    され、このシールド部材 (23、71、81、91、101)は通気
    路の患者側端部 (12) を越えて突出し、これによってシ
    ールド部材(23 、71、81、91、101)は、シールド部材の
    入った領域内で気管壁を切開して挿入される気道管器具
    (30) による損傷から、気管の後部壁面を保護すること
    が出来るように拡開されることを特徴とする、気道管装
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、気道管
    シールド (20、70、80、90、100)は通気管の方向に伸長
    する剛固な心棒 (21) と、通気路 (10) の装置側端部
    (13) に係合することによって、シールドの挿入限度を
    規定するストッパ (22)を持つようにした、気道管装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材(23)は耐パンク性材料から成り、幅全体
    にわたって湾曲する板体から造られており、且つ部材
    (23) は、通気路 (10) 内に挿通するためにその全長に
    わたって第1寸法になるよう巻くことが出来るようにし
    た、気道管装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材は扇形板 (71) からなる、気道管装置
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材は通気路への挿入又は引き抜きの際に、互
    いに折り畳む事が出来る多数の丁番付きペタルを持つよ
    うにした、気道管装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材は防護用繊維カバー (92) を支持するパン
    タグラフ状の枠体 (91) からなる、気道管装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内いずれか1項に記載
    の装置において、シールド部材はそれを第2寸法に拡開
    するためのバネを含むことを特徴とする、気道管装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材は膨張可能な風船(101)を含むことを特徴
    とする、気道管装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の装置において、
    シールド部材は心棒をよじることによって、拡開し又は
    折り畳むことが出来る編成部材により構成されているこ
    とを特徴とする、気道管装置
  10. 【請求項10】 通気路 (10) と共に用いられる気道管
    シールド (20、70、80、90、100)であって、シールドは
    気道管の患者側端部にシールド部材 (23、71、81、91、
    101)を備え、且つシールド部材は通気路 (10) の内側よ
    り小さいかそれと等しい状態の第1寸法から、これより
    大きく、気管の後続壁の主要部分を覆うに十分な大きさ
    の第2寸法になるよう側方に膨張可能であり、このよう
    にしてシールド (20、70、80、90、100)は通気路内を挿
    通され、このシールド部材 (23、71、81、91、101)は通
    気路の患者側端部 (12) を越えて突出し、これによって
    シールド部材(23 、71、81、91、101)は、シールド部材
    の入った領域内で気管壁を切開して挿入される気道管器
    具 (30) による損傷から、気管の後部壁面を保護するこ
    とが出来るように拡開される、気道管シールド。
JP9280531A 1996-10-16 1997-10-14 気道管装置 Pending JPH10118181A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9621553.8A GB9621553D0 (en) 1996-10-16 1996-10-16 Tracheal assemblies
GBGB9626213.4A GB9626213D0 (en) 1996-12-18 1996-12-18 Tracheal assemblies
GB9626213:4 1996-12-18
GB9621553:8 1996-12-18

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JPH10118181A true JPH10118181A (ja) 1998-05-12

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ID=26310238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9280531A Pending JPH10118181A (ja) 1996-10-16 1997-10-14 気道管装置

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US (1) US5996582A (ja)
EP (1) EP0836860A3 (ja)
JP (1) JPH10118181A (ja)
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